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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】木村 桂一
【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内

【要約】 【課題】選別部の選別性能を常時良好に確保すること。

【解決手段】本機を走行させる走行部と、同走行部により走行しながら穀稈を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を選別する選別部と、これらの各駆動部を駆動させる原動機部とを具備するコンバインにおいて、原動機部を補助する補助原動機部を設けて、同補助原動機部により選別部に常時所定の駆動力を供給可能とした。このようにして、選別部の選別性能を常時良好に確保することができ、選別不良の発生を防止して、収穫作業能率を良好に確保することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本機を走行させる走行部と、同走行部により走行しながら穀稈を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を選別する選別部と、これらの各駆動部を駆動させる原動機部とを具備するコンバインにおいて、
原動機部を補助する補助原動機部を設けて、同補助原動機部により選別部に常時所定の駆動力を供給可能としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
原動機部から選別部へ駆動力を伝達する動力伝達経路の中途部に補助原動機部を設けて、上記原動機部から動力伝達経路を通して選別部に供給される駆動力が低減した場合には、補助原動機部から駆動力が動力伝達経路を通して選別部に補充されるようにしたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
補助原動機部は、原動機部から選別部へ駆動力を伝達する動力伝達経路の中途部にワンウェイクラッチを設けると共に、同ワンウェイクラッチの下流側に補助動力伝達経路を介して補助駆動手段を接続する一方、上記ワンウェイクラッチの上流側に位置する動力伝達経路の動力を動力検出手段により検出して、同動力検出手段による検出結果に基づいて上記補助駆動手段を駆動させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のコンバイン。
【請求項4】
原動機部から選別部へ駆動力を伝達する動力伝達経路の中途部に遊星歯車機構を設けると共に、同遊星歯車機構に補助駆動手段を連動連結して、同遊星歯車機構により原動機部から供給される駆動力と補助駆動手段から供給される駆動力とを合成して、常時所定の駆動力を選別部に供給するようにしたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンバインの一形態として、本機を走行させる走行部と、同走行部により走行しながら穀稈を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を選別する選別部と、これらの各駆動部を駆動させる原動機部とを具備するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平7−50918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上気したコンバインでは、一つの原動機部から走行部と刈取部と脱穀部と選別部とに駆動力を供給するようにしているために、上記原動機部からの生起される駆動力の変動により各駆動部に供給される駆動力が変動することになるが、特に、選別部では、常時所定の駆動力が供給されないと、選別不良を生じるという不具合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、本発明では、本機を走行させる走行部と、同走行部により走行しながら穀稈を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を選別する選別部と、これらの各駆動部を駆動させる原動機部とを具備するコンバインにおいて、原動機部を補助する補助原動機部を設けて、同補助原動機部により選別部に常時所定の駆動力を供給可能としたことを特徴とするコンバインを提供するものである。
【0005】
また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
【0006】
(1)原動機部から選別部へ駆動力を伝達する動力伝達経路の中途部に補助原動機部を設けて、上記原動機部から動力伝達経路を通して選別部に供給される駆動力が低減した場合には、補助原動機部から駆動力が動力伝達経路を通して選別部に補充されるようにしたこと。
【0007】
(2)補助原動機部は、原動機部から選別部へ駆動力を伝達する動力伝達経路の中途部にワンウェイクラッチを設けると共に、同ワンウェイクラッチの下流側に補助動力伝達経路を介して補助駆動手段を接続する一方、上記ワンウェイクラッチの上流側に位置する動力伝達経路の動力を動力検出手段により検出して、同動力検出手段による検出結果に基づいて上記補助駆動手段を駆動させるようにしたこと。
【0008】
(3)原動機部から選別部へ駆動力を伝達する動力伝達経路の中途部に遊星歯車機構を設けると共に、同遊星歯車機構に補助駆動手段を連動連結して、同遊星歯車機構により原動機部から供給される駆動力と補助駆動手段から供給される駆動力とを合成して、常時所定の駆動力を選別部に供給するようにしたこと。
【発明の効果】
【0009】
(1)請求項1記載の本発明では、本機を走行させる走行部と、同走行部により走行しながら穀稈を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部と、同脱穀部により脱穀した穀粒を選別する選別部と、これらの各駆動部を駆動させる原動機部とを具備するコンバインにおいて、原動機部を補助する補助原動機部を設けて、同補助原動機部により選別部に常時所定の駆動力を供給可能としている。
【0010】
このようにして、補助原動機部により選別部に常時所定の駆動力を供給可能としているため、同選別部の選別性能を常時良好に確保することができ、選別不良の発生を防止して、収穫作業能率を良好に確保することができる。
【0011】
(2)請求項2記載の本発明では、原動機部から選別部へ駆動力を伝達する動力伝達経路の中途部に補助原動機部を設けて、上記原動機部から動力伝達経路を通して選別部に供給される駆動力が低減した場合には、補助原動機部から駆動力が動力伝達経路を通して選別部に補充されるようにしている。
【0012】
このようにして、原動機部から動力伝達経路を通して選別部に供給される駆動力が低減した場合には、補助原動機部から駆動力が動力伝達経路を通して選別部に補充されるようにしているため、同選別部の選別性能を常時良好に確保することができ、選別不良の発生を防止して、収穫作業能率を良好に確保することができる。
【0013】
(3)請求項3記載の本発明では、補助原動機部は、原動機部から選別部へ駆動力を伝達する動力伝達経路の中途部にワンウェイクラッチを設けると共に、同ワンウェイクラッチの下流側に補助動力伝達経路を介して補助駆動手段を接続する一方、上記ワンウェイクラッチの上流側に位置する動力伝達経路の動力を動力検出手段により検出して、同動力検出手段による検出結果に基づいて上記補助駆動手段を駆動させるようようにしている。
【0014】
このようにして、動力検出手段による検出結果に基づいて補助駆動手段を駆動させるようにしているため、効率良く補助駆動手段を駆動させることができて、同補助駆動手段を駆動させるエネルギーの無駄を省くことができると共に、選別部の選別性能を常時良好に確保することができ、選別不良の発生を防止して、収穫作業能率を良好に確保することができる。
【0015】
(4)請求項4記載の本発明では、原動機部から選別部へ駆動力を伝達する動力伝達経路の中途部に遊星歯車機構を設けると共に、同遊星歯車機構に補助駆動手段を連動連結して、同遊星歯車機構により原動機部から供給される駆動力と補助駆動手段から供給される駆動力とを合成して、常時所定の駆動力を選別部に供給するようにしている。
【0016】
このようにして、遊星歯車機構により原動機部から供給される駆動力と補助駆動手段から供給される駆動力とを合成して、常時所定の駆動力を選別部に供給するようにしているため、効率良く補助駆動手段を駆動させることができて、同補助駆動手段を駆動させるエネルギーの無駄を省くことができると共に、選別部の選別性能を常時良好に確保することができ、選別不良の発生を防止して、収穫作業能率を良好に確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1に示すAは、本発明に係るコンバインであり、同コンバインAは、左右一対のクローラ式の走行部1,1上に車体フレーム2を載設し、同車体フレーム2の前端部に刈取部4を取り付け、車体フレーム2上の左側前部に脱穀部6を配設し、同脱穀部6の直下方位置に選別部7を配設する一方、同選別部7の後方上部であって、脱穀部6の直後方位置に排藁処理部8を配設している。11は、刈取部4に設けた穀稈搬送機構、12は刈刃、13は、脱穀部6に設けた扱胴である。
【0018】
そして、コンバインAは、車体フレーム2上の右側前部に運転部9を配設し、同運転部9の直後方位置であって、脱穀部6の直上方位置に穀粒貯留部10を配設している。
【0019】
また、脱穀部6に設けた扱胴13の左側方位置には、前後方向に伸延するフィードチェン14を配設し、同フィードチェン14の上方位置に挟扼稈15を対向させて配置して、同挟扼稈15とフィードチェン14とが協働して穀桿の株元部を挟持すると共に、同穀桿の穂先部を扱胴13の下側周面に沿わせて前方から後方へ向けて搬送するようにしている。
【0020】
このようにして、刈取部4に設けた刈刃12により圃場に植生している穀稈を刈り取り、この刈り取った穀稈を刈取部4に設けた穀稈搬送機構11により後上方へ搬送してフィードチェン14に受け渡し、同フィードチェン14と挟扼稈15とにより穀桿の株元部を挟持すると共に、穀桿の穂先部を扱胴13の下側周面に沿わせて前方から後方へ向けて搬送して、同扱胴13により脱穀し、この脱穀した穀粒を選別部7により選別して、選別した清粒を穀粒貯留部10に搬送して貯留する一方、排藁を排藁処理するようにしている。
【0021】
また、図1に示すように、車体フレーム2上の前部には、原動機部20とミッション部21とを配設しており、同原動機部20には、主としてエンジンEを設けて、同エンジンEからミッション部21を介して上記した各駆動部に動力を伝達するようにしている。
【0022】
すなわち、図2に示すように、エンジンEより突出させた駆動軸22にミッション部21を連動連結しており、同ミッション部21には、走行動力伝達経路23を介して走行部1,1の駆動輪1a,1aを連動連結すると共に、各種動力伝達部24を介して刈取部4と脱穀部6とフィードチェン14を連動連結している。
【0023】
そして、各種動力伝達部24は、刈取動力伝達経路25と脱穀動力伝達経路26とFC動力伝達経路27とから形成している。
【0024】
刈取動力伝達経路25は、図2に示すように、ミッション部21に突設した出力軸30と各種駆動軸31の右側端部との間に伝動ベルト32をプーリ33,34を介して巻回し、同伝動ベルト32をクラッチ35により緊張・弛緩自在となして、動力の伝達を接続・切断可能となし、各種駆動軸31の中途部に出力用ベベルギヤ36を取り付け、同出力用ベベルギヤ36に刈取部4の入力軸37に取り付けた入力用ベベルギヤ38を噛合させて、各種駆動軸31より刈取部4に動力を伝達可能としている。
【0025】
脱穀動力伝達経路26は、図2に示すように、刈取動力伝達経路25の一部を形成する各種駆動軸31の左側端部と中間軸51との間に、第1脱穀部伝動ベルト40を第1・第2脱穀部伝動プーリ41,42を介して巻回し、同第1脱穀部伝動ベルト40を脱穀部用クラッチ43により緊張・弛緩自在となして、動力の伝達を接続・切断可能となし、中間軸51と脱穀部6との間に、第2脱穀部伝動ベルト52を第3脱穀部伝動プーリ53と第4脱穀部伝動プーリ(図示せず)とを介して巻回して、各種駆動軸31より脱穀部6に動力を伝達可能としている。
【0026】
FC動力伝達経路27は、図2に示すように、刈取動力伝達経路25の一部を形成する各種駆動軸31の左側端部に減速ケース45を設け、同減速ケース45より出力軸46を突設し、同出力軸46とフィードチェン14に設けた入力軸47との間に伝動チェン48をスプロケット49,50を介して巻回して、各種駆動軸31より減速ケース45を介してフィードチェン14に減速した動力を伝達可能としている。44はFC駆動用スプロケットである。
【0027】
また、本実施の形態では、図2に示すように、エンジンEより突出させた駆動軸22に、選別部動力伝達経路55を介して選別部7を連動連結した選別部駆動機構54を構成している。
【0028】
そして、選別部動力伝達経路55は、駆動軸22に平行させて選別駆動軸56を配置し、同選別駆動軸56の右側部に取り付けた選別入力プーリ57と、上記駆動軸22の中途部に取り付けた出力プーリ58との間に選別伝動ベルト59を巻回し、同選別伝動ベルト59を選別クラッチ60により緊張・弛緩自在となして、動力の伝達を接続・切断可能となし、選別駆動軸56の左側端部に選別部7を連動連結して、同選別部7に動力を伝達可能となしている。
【0029】
ここで、選別部7は、図1及び図3に示すように、風選を行うための唐箕61と、揺動選別を行うための揺動選別体62とを具備しており、唐箕61に設けた唐箕駆動軸63と、揺動選別体62に設けた揺動選別軸64とを左右方向に軸線を向けて配置すると共に、前記選別駆動軸56と平行させて配置し、同選別駆動軸56の左側端部に設けた選別駆動プーリ65と、唐箕駆動軸63の左側端部に設けた唐箕入力プーリ66との間に唐箕伝動ベルト67を巻回し、同唐箕入力プーリ66と、揺動選別軸64の左側端部に設けた揺動選別入力プーリ68との間に連動ベルト69を巻回している。
【0030】
上記のような構成において、本発明の要旨は、図2及び図3に示すように、原動機部20を補助する補助原動機部70を設けて、同補助原動機部70により選別部7に常時所定の駆動力を供給可能としたことにある。
【0031】
以下に、補助原動機部70について、第1実施形態、第2実施形態、及び、同第2実施形態の変容例を図面を参照しながら説明する。
【0032】
〔第1実施形態としての補助原動機部70〕
すなわち、第1実施形態としての補助原動機部70は、図3及び図4に示すように、原動機部20に設けたエンジンEから選別部7へ駆動力を伝達する選別動力伝達経路55において、選別駆動軸56の中途部に補助原動機部70を設けており、同補助原動機部70は、上記選別駆動軸56の中途部にワンウェイクラッチ71を設けると共に、同ワンウェイクラッチ71の下流側に位置する下流側選別駆動軸56bの部分に補助動力伝達経路72を介して補助駆動手段としての電動モータ73を連動連結している。
【0033】
そして、上記ワンウェイクラッチ71の上流側に位置する上流側選別駆動軸56aの部分の近傍に、同上流側選別駆動軸56aの動力、すなわち、回転数を検出する動力検出手段としての回転数検出センサ74を配設し、同回転数検出センサ74を制御手段75の入力側に接続する一方、同制御手段75の出力側に前記電動モータ73を接続している。
【0034】
また、補助動力伝達経路72は、電動モータ73の駆動軸76に設けた補助出力プーリ77と、下流側選別駆動軸56bの部分に設けた補助入力プーリ78との間に補助伝動ベルト79を巻回している。80はテンションローラである。
【0035】
このようにして、選別駆動軸56の回転数を回転数検出センサ74により検出し、同回転数検出センサ74による回転数検出結果が、所定の数値より小さい場合には、制御手段75が電動モータ73に出力して、同電動モータ73を駆動させ、同電動モータ73の駆動軸76から駆動力が、補助出力プーリ77→補助伝動ベルト79→補助入力プーリ78→選別駆動軸56→選別駆動プーリ65→唐箕伝動ベルト67→唐箕入力プーリ66→唐箕駆動軸63及び連動ベルト69→揺動選別入力プーリ68→揺動選別軸64に伝達されるようにしている。
【0036】
従って、効率良く電動モータ73を駆動させることができて、同電動モータ73を駆動させるエネルギーの無駄を省くことができると共に、選別部7の唐箕61と揺動選別体62の選別性能を常時良好に確保することができ、選別不良の発生を防止して、収穫作業能率を良好に確保することができる。
【0037】
〔第2実施形態としての補助原動機部70〕
すなわち、第2実施形態としての補助原動機部70は、図5及び図6に示すように、補助原動機部ケース85内に遊星歯車機構86を配設しており、同遊星歯車機構86に補助駆動手段としての電動モータ73を連動連結して、同遊星歯車機構86によりエンジンEから供給される駆動力と電動モータ73から供給される駆動力とを合成して、常時所定の駆動力を選別部7に供給可能としている。
【0038】
そして、遊星歯車機構86は、図6に示すように、補助原動機部ケース85の左側壁85aに、左右方向に軸線を向けたリング状歯車支軸87を回動自在に支持させ、同リング状歯車支軸87にリング状歯車支持体88を介してリング状歯車89を取り付けている。
【0039】
一方、補助原動機部ケース85の右側壁85bに上流側選別駆動軸56aの先端部を貫通させると共に、同上流側選別駆動軸56aをリング状歯車支軸87と同一軸線上にて突き合わせ状態に配置し、同上流側選別駆動軸56aの先端部に太陽歯車90を取り付けている。
【0040】
しかも、太陽歯車90と上記リング状歯車89の内歯89aとの間に複数の遊星歯車91,91を噛合状態にて介在させ、これらの遊星歯車91,91を遊星歯車支軸92,92を介して支持する遊星歯車支持体93の中心部を、ボス部94を介して上流側選別駆動軸56aの外周面に回動自在に嵌合させている。
【0041】
さらには、補助原動機部ケース85には、下流側選別駆動軸56bを上流側選別駆動軸56aと平行させて回動自在に支持させると共に、左側壁85aより外側方へ突出させ、同下流側選別駆動軸56bの先端部に選別駆動プーリ65(図5参照)を取り付けており、同下流側選別駆動軸56bの中途部には伝動歯車95を取り付け、同伝動歯車95を前記リング状歯車89の外歯89bに噛合させている。
【0042】
また、電動モータ73は、補助原動機部ケース85の右側壁85bに取り付けると共に、同電動モータ73の駆動軸76を補助原動機部ケース85内に突出させ、同駆動軸76に設けた補助出力プーリ77を、前記遊星歯車支持体93の外周縁部に形成した大径ギヤ96に噛合させている。
【0043】
このようにして、エンジンEから上流側選別駆動軸56aを介して太陽歯車90に供給された駆動力と、電動モータ73から遊星歯車支持体93を介して遊星歯車91,91に供給された駆動力とをリング状歯車89にて合成し、その合成力をリング状歯車89から伝動歯車95を介して下流側選別駆動軸56bに増速させて伝達するようにしている。
【0044】
〔第2実施形態の第1変容例としての補助原動機部70〕
すなわち、第2実施形態の第1変容例としての補助原動機部70は、図7に示すように、前記した第2実施形態の補助原動機部70と基本的構造を同じくしているが、下流側選別駆動軸56bの中途部に取り付けた伝動歯車95を、前記遊星歯車支持体93の外周縁部に形成した大径ギヤ96に噛合させると共に、電動モータ73の駆動軸76設けた補助出力プーリ77を、リング状歯車89の外歯89bに噛合させている点で異なる。
【0045】
このようにして、エンジンEから上流側選別駆動軸56aを介して太陽歯車90に供給された駆動力と、電動モータ73からリング状歯車支持体88を介してリング状歯車89に供給された駆動力とを遊星歯車91,91にて合成し、その合成力を遊星歯車支持体93の外周縁部に形成した大径ギヤ96から伝動歯車95を介して下流側選別駆動軸56bに増速させて伝達するようにしている。
【0046】
〔第2実施形態の第2変容例としての補助原動機部70〕
すなわち、第2実施形態の第2変容例としての補助原動機部70は、図8に示すように、前記した第2実施形態の補助原動機部70と基本的構造を同じくしているが、上流側選別駆動軸56aの先端部を遊星歯車支持体93の中央部に連動連結すると共に、上記上流側選別駆動軸56aと電動モータ73の駆動軸76を同一軸線上に突き合わせ状態にて配置して、同駆動軸76に太陽歯車90を取り付けている点で異なる。
【0047】
そして、リング状歯車支持体88の中央部は、ボス部97を介して電動モータ73の駆動軸76の外周面に回動自在に支持させている。
【0048】
このようにして、エンジンEから上流側選別駆動軸56aと遊星歯車支持体93とを介して遊星歯車91,91に供給された駆動力と、電動モータ73から太陽歯車90に供給された駆動力とをリング状歯車89にて合成し、その合成力をリング状歯車89の外歯89bから伝動歯車95を介して下流側選別駆動軸56bに増速させて伝達するようにしている。
【0049】
〔第2実施形態としての汎用コンバインB〕
図9は、他の実施形態としての汎用コンバインBを示しており、同汎用コンバインBでは、選別部7に設けた唐箕61だけは、唐箕駆動モータ100により駆動するようにしている。
【0050】
そして、唐箕61に連動連結した唐箕駆動モータ100は、制御手段101の出力側に接続する一方、同制御手段101の入力側に、刈取部4のプラットホーム102内に配置して、収穫した籾量を検出する籾量検出センサ103と、運転部9の天井部外表面及び穀粒貯留部10の天井部外表面にそれぞれ張設したソーラーパネル104,105と、車体フレーム2上に配置したバッテリー106とを接続している。
【0051】
このようにして、ソーラーパネル104,105により発電した電力を唐箕駆動モータ100の主電源とし、同ソーラーパネル104,105から供給される電力が不足する場合には、制御手段101にてバッテリー106から電力を補充するべく調整して、同制御手段101から所要の電力が唐箕駆動モータ100に供給されるようにしている。
【0052】
しかも、唐箕駆動モータ100は、籾量検出センサ103による籾量検出結果に基づいて制御手段101により制御されて、同唐箕駆動モータ100により唐箕61が最適な回転数で回転するようにしている。
【0053】
上記のように構成した汎用コンバインBでは、唐箕61を唐箕駆動モータ100により駆動するようにして、唐箕61の駆動手段として伝動ベルトを使用していないため、同伝動ベルトの切損、伝動ベルトのスリップといった不具合を解消することができる。
【0054】
しかも、ソーラーパネル104,105と併用することで、唐箕駆動モータ100を使用する際の消費電力の問題を解消することができる。
【0055】
さらには、曇天時等の日光照射不足時においても、バッテリー106から電力を適宜補充するようにしているため、唐箕駆動モータ100の適正な出力を確保することができる。
【0056】
また、籾量に応じて唐箕61の回転数を制御するようにしているため、常に最適な風量を確保することができて、脱穀ロスを削減して、選別性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明に係るコンバインの側面図。
【図2】同コンバインの動力伝達説明図。
【図3】選別部駆動機構の説明図。
【図4】補助原動機部の説明図。
【図5】第2実施形態としての選別部駆動機構の説明図。
【図6】同選別駆動機構の補助原動機部の概念説明図。
【図7】第1変容例としての補助原動機部の概念説明図。
【図8】第2変容例としての補助原動機部の概念説明図。
【図9】第2実施形態としての汎用コンバイの説明図。
【符号の説明】
【0058】
A コンバイン
1 走行部
2 車体フレーム
4 刈取部
6 脱穀部
7 選別部
8 排藁処理部
9 運転部
【出願人】 【識別番号】000006781
【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
【出願日】 平成16年3月2日(2004.3.2)
【代理人】 【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎

【公開番号】 特開2005−245260(P2005−245260A)
【公開日】 平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願番号】 特願2004−58193(P2004−58193)