| 【発明の名称】 |
普通型コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】瀬川 卓二 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】刈取部やフィーダ入り口部分及びその周辺の塵埃を効果的に集塵できる普通型コンバインを提供すること。
【解決手段】作物を刈り取る刈取部8を備え、刈り取ったものを脱穀装置3に供給するフィーダ6を前記刈取部8の後方に備えるとともに、前記フィーダ6の前記刈取部側の端部に隣接する箇所に、塵埃を吸入する吸入口34INを備えてある普通型コンバインを構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作物を刈り取る刈取部を備え、刈り取ったものを脱穀装置に供給するフィーダを前記刈取部の後方に備えるとともに、 前記フィーダの前記刈取部側の端部に隣接する箇所に、塵埃を吸入する吸入口を備えてある普通型コンバイン。 【請求項2】 前記吸入口が前記フィーダの前記刈取部側の端部の上側に隣接する箇所に設けてある請求項1に記載の普通型コンバイン。 【請求項3】 前記吸入口が前記フィーダの前記刈取部側の端部の両横側に隣接する箇所に設けてある請求項1に記載の普通型コンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、作物を刈り取る刈取部を備え、刈り取ったものを脱穀装置に供給するフィーダを刈取部の後方に備えた普通型コンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種の普通型コンバインでは、刈取部で刈り取った作物がフィーダに供給される時点で、フィーダの入り口付近に塵埃が立ち込め、作業に支障が出る場合があった(例えば、塵埃によって前方の視界が遮られることがあった)。このような問題に対しては、例えば、特許文献1に記載された構成により対策を施したものがある。すわなち、フィーダの上面において吸塵ファンを設けてフィーダ内部の空気を吸引することでフィーダ内の塵埃を吸引し、フィーダの左側下方に吸引した塵埃を排出するように構成されたものがある。 【特許文献1】特開2002−345320号公報(図4) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記特許文献1のような構成であると、塵埃が立ち込めやすい刈取部やフィーダの入り口部分に対しては、吸入口が離れた位置になるので、吸引作用が直接的に作用しないことになり、吸引不足になりがちで、刈取部付近やフィーダの入り口付近での吸塵効果が弱いといった問題があった。 【0004】 そこで、本発明は上記事情に鑑み、刈取部やフィーダ入り口部分及びその周辺の塵埃を効果的に集塵できる普通型コンバインを提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 [I] (構成) 本発明の第1特徴は、作物を刈り取る刈取部を備え、刈り取ったものを脱穀装置に供給するフィーダを刈取部の後方に備える普通型コンバインにおいて次のように構成することにある。 フィーダの刈取部側の端部に隣接する箇所に、塵埃を吸入する吸入口を備えてある。 【0006】 (作用) 本発明の第1特徴によると、吸入口がフィーダの刈取部側の端部に隣接する箇所に位置することになるので、刈取部付近及びフィーダの入り口付近で多量に発生する塵埃に対して、近い位置で吸引作用が働く。したがって、発生した塵埃が周辺の空間に拡散する前で密度の高い状態において、塵埃を吸入口から吸入することができる。 【0007】 (効果) 本発明の第1特徴によると、発生した塵埃が周辺の空間に拡散する前で密度の高い状態において、塵埃を吸入口から吸入することができるので、吸塵効果が向上するといった効果が期待できる。 【0008】 [II] (構成) 本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴において次のように構成することにある。 吸入口がフィーダの刈取部側の端部の上側に隣接する箇所に設けてある。 【0009】 (作用) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第2特徴によると、吸入口がフィーダの刈取部側の端部の上側に隣接する箇所に設けてあるので、刈取穀稈がフィーダの入り口から掻き込まれる際に、吸入口を遮ってしまうおそれが少なくなる。 【0010】 (効果) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前述の本発明の第1特徴の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第2特徴によると、刈取穀稈がフィーダの入り口から掻き込まれる際に吸入口を遮ってしまうおそれが少なくなるので、吸引作用の性能が低下するおそれが低減するとともに、吸入口の清掃といったメンテナンスの必要性が低減する。 【0011】 [III] (構成) 本発明の第3特徴は、本発明の第1特徴において次のように構成することにある。 吸入口がフィーダの刈取部側の端部の両横側に隣接する箇所に設けてある。 【0012】 (作用) 本発明の第3特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第3特徴によると、吸入口がフィーダの刈取部側の端部の両横側に隣接する箇所に設けてあるので、刈取部の左右方向からフィーダの入り口に向かって移送される刈取穀稈は、フィーダの入り口前方箇所で合流する直前にフィーダ入り口の左右両側部分に隣接する箇所において吸引作用を分散して受けることになる。すなわち、左右それぞれの供給経路からフィーダ入り口に供給される刈取穀稈に対して個別に吸引作用が働くことになる。したがって、刈取穀稈に対してより強い吸引作用が働く。 また、吸入口が左右に分散して配置されていることから、左右方向でより幅広い領域において、吸引作用が働くことになる。 【0013】 (効果) 本発明の第3特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前述の本発明の第1特徴の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第3特徴によると、刈取穀稈に対してより強い吸塵作用が働き、左右方向でより幅広い領域において、吸引作用が働くことになるので、吸塵効果が向上する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 図1及び図2に、刈り取り穀稈の全稈を投入して脱穀処理する汎用のコンバインが示されている。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1で走行する走行機体2に、脱穀装置3と穀粒回収タンク4とが左右に並列して搭載されるとともに、穀粒回収タンク4の前方に運転キャビン5が設置され、かつ、脱穀装置3の前端部に支点P周りに上下揺動自在に装着した穀稈搬送用のフィーダ6が油圧シリンダ7によって駆動昇降されるよう構成され、このフィーダ6の前端に刈取前処理部(本発明の刈取部に相当)8が一体連結されている。また、キャビン5内には運転座席9が備えられるとともに、この運転座席9の後部寄り下方に位置させてエンジン10が、その出力部を機体内方に位置させた横置き状態で配備されている。 【0015】 刈り取り前処理部8は、植立穀稈を引起こしながら機体後方に掻込む回転リール11、掻込まれた穀稈を刈取るバリカン型の刈り取り装置12、刈取った穀稈を後方に載置搬送するベルト式のフロントコンベア13、刈り取り穀稈を刈り幅の一箇所に集めるオーガ14、等を備えて構成されており、図4に示すように、フィーダ6には、オーガ14で集めた刈り取り穀稈を脱穀装置3の扱室前端部に掻き上げ供給するスラット型のコンベア15がテンションローラ35、フィーダ始点輪体36及びフィーダ駆動輪体37を巻回するように内装されている。 【0016】 図3に示すように、脱穀装置3は、フィーダ6の終端に連通された扱室16の前後側壁に亘って機体前後方向水平に扱胴17が軸支され、扱室16の下方に揺動選別及び風選別を行う選別部18が配備され、扱室16から選別部18に処理物を漏下供給する受網(コンケーブ)19が扱胴17の下側に沿って配設された構造となっており、扱室16はその前部が選別部18の前壁より前方に張出されている。そして、脱穀装置3の左側面から見て、エンジン10が扱室16の前方張出し部分の下方に位置し、かつ、エンジン10の機体内方側の一部が扱室前方張出し部分の下方空間に入り込むよう構成されている。 【0017】 扱胴17は、円筒状の直胴部分17Aの始端部に先細りのテーパー胴部分17Bを連設して構成されており、このテーパー胴部分17Bに2条の螺旋状の掻込み羽根20が設けられるとともに、直胴部分17Aの外周面に螺旋扱歯21が取付けられ、かつ、この螺旋扱歯21に独立扱歯22が周方向に所定間隔おきに取付けられている。 【0018】 選別部18には、揺動選別ケース23、唐箕24、粗選用の補助ブロア25、1番物回収用の横送りスクリューコンベア26、2番物回収用の横送りスクリューコンベア27、2番風選用の補助ブロア28、等が設けられ、受網19から漏下供給された脱穀処理物が揺動選別ケース23により後方に揺動移送されながら篩い選別及び風選別処理を受け、選別回収された穀粒が横送りスクリューコンベア26及び縦送りスクリューコンベア29を介して穀粒回収タンク4に揚送されるとともに、選別不十分な2番物が横送りスクリューコンベア27及び縦送りスクリューコンベア30を介して揺動選別ケース23の前部に還元供給されて再び選別処理を受けるようになっている。また、選別部18の後方には、扱室16の終端から排出されたワラ屑類を細断するチョッパー31と、このチョッパー31の上方にあって、選別部終端付近のゴミを吸引してチョッパー31の細断ワラ放出経路に上方から吹き下ろす排塵ブロア32が配備されている。 【0019】 図2,図4,図5,図6に示すように、フィーダ6の左右の側壁33(本発明の外壁に相当)は二重構造となっており、左右の内壁33bとそれぞれの外側に位置する左右の外壁33aとで構成されている。二重の側壁33a及び33bとフィーダ6の上面6U及び下面6Dとによって、壁間33c(本発明の外壁の間に相当)を通路とするダクト34が構成されている。すなわち、フィーダ6の左右の両側面にはフィーダ6の搬送経路に沿ってダクト34が隣接した状態になっている。 【0020】 図5,図6に示すように、ダクト34の前端である吸入口34INは刈取前処理部8の後面に位置しており、フィーダ6と刈取前処理部8との連結部分である刈取前処理部8の後面に吸引口34INを備えた状態になっている。図7に示すように、吸入口34INは網状の吸入口カバー39で覆われており、刈取穀稈などがダクト34へ侵入することを防止する構造になっている。ダクト34の後端である排出口34OUTはフィーダ6の後端と前後位置を揃えた状態で、脱穀装置3の扱室16の先端部に位置している。このように、ダクト34は吸入口34INと脱穀装置3とに亘って備えられている。 【0021】 左右それぞれのダクト34の内部には、ダクト34の前後略中間位置において起風機構38及び逆風防止板40が備えられており、吸入口34INから吸入した塵埃を含む吸入口周辺の空気を脱穀装置3にダクト34を介して送り込むように構成されている。逆風防止板40はダクトの幅に合わせた屈曲した板状の部材からなり、塵埃の移送方向と逆向きの気流を防ぐために設けてある。起風機構38は、回転羽根38a,駆動モータ38b,ギヤ機構38cで構成されている。回転羽根38aは、機体左右方向の回転軸芯周りに側面視で放射状に複数の板体を有した構造になっており、ダクト34に内装されている。ダクト34の外壁33aの側方に突設したギヤ機構38cを介して、駆動モータ38bにより回転羽根38aを回転させることで、ダクト34の内部(壁間33c)に吸入口34INから脱穀装置3へ向かう気流を発生させることができる。 【0022】 以上のような構成により、フィーダ6の入り口部分及びその周辺の塵埃を、フィーダ6の二重の側壁33の壁間33c、つまりダクト34を介して脱穀装置3に送り込むことができる。一方、脱穀装置3の内部では穀粒選別のための選別風及び、選別部終端付近のゴミを吸引してチョッパー31の細断ワラ放出経路に上方から吹き下ろす排塵ブロア32による排出風が存在するので、脱穀装置3の前端部にダクト34の排出口34OUTを連結することで、これらの気流とダクト34を流れる気流とが連続し、一連の風路が構成されることになる。したがって、刈取前処理部8の周辺の塵埃を吸引口34INから吸入すれば、連続した気流により機体後方に塵埃を移送することができ、機体後端に位置する排塵ブロア32を介して機外に排出される。 【0023】 このように、収穫作業の支障となり得る刈取前処理部8の周辺に立ち込める塵埃を効果的に機体後方に移送・排出することができるので、作業環境の改善による作業能率の向上が図られる。 【0024】 なお、起風機構38の配置位置は、ダクト34の排出口34OUTより脱穀装置3寄りで脱穀装置3に内装された状態で備えてもよいし、ダクト34の吸入口34INの前方直近に備えてもよい。 【0025】 〔発明の実施の別形態〕 上述の〔発明を実施するための最良の形態〕におけるフィーダ6の構成は以下のようにしてもよい。 【0026】 図8,図9に示すように、フィーダ6の上面6Uは二重構造となっており、上面6Uの外壁33aと内壁33bとによりフィーダ6の上面6Uに壁間33cを構成し、外壁33aの左右を断面視コの字状に形成して、壁間33cの左右両側面を覆うことで、ダクト34を構成している。ダクト34はフィーダ6と左右幅を同じくし、フィーダ6の上方でフィーダ6に沿接した状態で構成されている。 【0027】 ダクト34内に気流を発生させる起風機構38は、フィーダ6の左右方向の回転軸芯を持つ回転羽根38aと、ダクト34の左側壁に突設したギヤ機構38cを介して回転羽根38aを回転駆動する駆動モータ38bとで構成されている。ダクト34の吸引口34INは網状の吸入口カバー39で覆われており、刈取穀稈などがダクト34へ侵入することを防止する構造になっている。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】普通型コンバインの全体側面図 【図2】普通型コンバインの全体平面図 【図3】脱穀装置の縦断側面図 【図4】フィーダの縦断側面図 【図5】ダクトの縦断側面図 【図6】フィーダ及びダクトの平面図 【図7】ダクトの吸入口の正面図 【図8】発明の実施の別形態でのフィーダ及びダクトの縦断側面図 【図9】発明の実施の別形態でのフィーダ及びダクトの縦断正面図 【符号の説明】 【0029】 3 脱穀装置 6 フィーダ 8 刈取部 34IN 吸入口
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年2月6日(2004.2.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−218393(P2005−218393A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月18日(2005.8.18) |
| 【出願番号】 |
特願2004−31254(P2004−31254) |
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