| 【発明の名称】 |
草刈機の回転刃構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】小柳 利之 【住所又は居所】福岡県浮羽郡吉井町大字福益90−1 株式会社筑水キャニコム内
【氏名】泉 清 【住所又は居所】福岡県浮羽郡吉井町大字福益90−1 株式会社筑水キャニコム内
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| 【要約】 |
【課題】刃先の回転方向の後部に、刃先よりも下方へ突起する突設部位を形成することによって、この突設部位が刃先よりも先に地面の小石等と接触する構成とし、それによって、刃先の保護と接触音による刃先の位置を検知可能とする。
【解決手段】機体下方に延設される駆動軸6と、その駆動軸6に水平回転可能に取付けられるステー7と、そのステー7の先端に取付けられる刈刃8と、刈刃8の上下位置を調整する昇降手段を備えた草刈機において、刃先の回転方向の後部に、刃先よりも下方へ突起する突設部位を形成し、草刈機の刃先を下降させて草刈作業をする際に、前記突設部位が刃先よりも先に地面の小石等と接触する構成とし、それによって、刃先の保護と接触音による刃先の位置を検知可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体下方に延設される駆動軸と、その駆動軸に水平回転可能に取付けられるステーと、そのステーの先端に取付けられる刈刃と、刈刃の上下位置を調整する昇降手段を備えた草刈機において、 刃先の回転方向の後部に、刃先よりも下方へ突起する突設部位を形成し、 草刈機の刃先を下降させて草刈作業をする際に、前記突設部位が刃先よりも先に地面の小石等と接触する構成とし、それによって、刃先の保護と接触音による刃先の位置を検知可能とした草刈機の回転刃構造。 【請求項2】 前記刈刃を所定幅の厚さを有する板状材で構成し、その板状材の上面に刃先を形成し、その刃先の本体下幅を突設部位とした請求項1記載の草刈機の回転刃構造。 【請求項3】 前記刈刃の形状を前後対称とし、刈刃を裏返して前後を入れ替えて使用可能とし、さらに、ステー先端の刈刃を水平回転可能に取付け、刈刃に衝撃が加わった際に、刈刃が回転して衝撃を逃がす構成とした請求項2記載の草刈機の回転刃構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は車輪を備えた走行部を有し、その走行部に上下昇降可能に取付けられた草刈機の回転刃構造に関するものである。 【背景技術】 【0002】 一般的に、乗用草刈機には走行機体の下方に上下昇降自在にロータリカッタ等の刈取り装置を上下昇降自在に設け、通常走行時(草刈作業を行わない走行)は刈取り装置を上昇(走行機体側に近づける)させて刈取り装置を停止させ、作業走行(草刈り作業を行う走行)時には刈取り装置を下降(走行機体側から遠ざける)させると共に、駆動して走行させる構成となっている。 そして、刈取り装置の昇降は、刈取り装置を走行機体側に連結するリンク機構を、該リンク機構に連結されたレバーによって操作することによって段階的に行われていた。 このような草刈機に関する技術として特開2002−27815号公報記載の技術が知られている。 【特許文献1】特開2002−27815号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上述した草刈機では草刈中に小石等が衝突して刃先が損傷する場合があり、このような衝撃から刃先を保護するために、刃先が障害物に衝突した際に根元から自由に回転するように構成し、大きな衝突力が加わった場合には回転して衝突力を逃がす構成が採用されている。 しかしながら、刈取り装置をどの程度下降させて作業を行うかは、現場の凹凸、草の状況、あるいは、作業者の経験によるところが大きく、刈取り装置を必要以上に下降させると、刃先が小石に衝突して損傷しやすくなる。 そのため、刃先の小石等との衝突を検知することができれば、刃先を保護と、刈刃の耐久性を向上させることができる。 本発明はかかる従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、刃先の回転方向の後部に、刃先よりも下方へ突起する突設部位を形成することによって、この突設部位が刃先よりも先に地面の小石等と接触する構成とし、それによって、刃先の保護と接触音による刃先の位置を検知可能とした草刈機の回転刃構造を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 前記目的を達成するための手段として、本発明請求項1記載の草刈機の回転刃構造では、機体下方に延設される駆動軸と、その駆動軸に水平回転可能に取付けられるステーと、そのステーの先端に取付けられる刈刃と、刈刃の上下位置を調整する昇降手段を備えた草刈機において、刃先の回転方向の後部に、刃先よりも下方へ突起する突設部位を形成し、 草刈機の刃先を下降させて草刈作業をする際に、前記突設部位が刃先よりも先に地面の小石等と接触する構成とし、それによって、刃先の保護と接触音による刃先の位置を検知可能とした。 【0005】 請求項2記載の草刈機の回転刃構造では、請求項1記載の草刈機の回転刃構造において、前記刈刃を所定幅の厚さを有する板状材で構成し、その板状材の上面に刃先を形成し、その刃先の本体下幅を突設部位とした。 【0006】 請求項3記載の草刈機の回転刃構造では、請求項2記載の草刈機の回転刃構造において、前記刈刃の形状を前後対称とし、刈刃を裏返して前後を入れ替えて使用可能とし、さらに、ステー先端の刈刃を水平回転可能に取付け、刈刃に衝撃が加わった際に、刈刃が回転して衝撃を逃がす構成とした。 【発明の効果】 【0007】 請求項1記載の草刈機の回転刃構造においては、刃先の回転方向の後部に、刃先よりも下方へ突起する突設部位を形成したので、草刈機の刃先を下降させて草刈作業をする際に、前記突設部位が刃先よりも先に地面の小石等と接触する構成となり、その接触音により、刈取り地の状態を検知することができる。そのため、回転刈刃を下降させる際に、小石等の凹凸が激しい場合には、不用意に昇降手段を降下させずに済み、刃先の保護と耐久性を向上させることができる。 【0008】 請求項2記載の草刈機の回転刃構造では、刈刃を所定幅の厚さを有する板状材で構成し、その板状材の上面に刃先を形成し、その刃先の下幅本体を突設部位としたので、刈刃の板幅を利用して刃先の保護を図ることができる。 従来の刈刃では、使用と共に刃先が磨耗するが、本発明の回転刃では、刃先が同じ形状で削られるため、切れ味が持続する。 【0009】 請求項3記載の草刈機の回転刃構造では、刈刃の形状を前後対称としたので、刃先が損傷した場合には刈刃を裏返して前後を入れ替えて使用可能となる。 また、ステー先端の刈刃を水平回転可能に取付けたので、刈刃に衝撃が加わった際に、刈刃が回転して衝撃を逃がすことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、図面に基づいて本発明の草刈機の回転刃構造を実現する最良の形態を説明する。 【実施例1】 【0011】 図1は本発明を適用した草刈機の側面図、図2はステー及び刈刃の側面図、図3は刈刃の平面図、図4は刈刃の取付け構造を示す説明図、図5は本発明の作用を示す説明図である。 本発明の回転刃構造を適用した草刈機1は、車両前後左右に備えられた車輪2と、その車輪2及びフレームに支持されて前方に配置された運転席3と、後方側に搭載されたエンジン4と、車両底部に上下昇降自在に配置された刈取り装置5を主要な構成としている。 エンジン4の下方にはミッションケースが配置され、ミッションケースに油圧無段変速装置(HST)が取付けられており、エンジンからの出力(駆動力)がHSTに伝動され、HSTにより無段階に変速されてミッションケース内(トランスミッション)に伝動され、トランスミッションにより変速されて前後輪に出力され走行する。 【0012】 前記刈取り装置5はエンジン側から駆動力を伝動する駆動軸6と、その駆動軸6に水平回転自在に軸支されたステー7と、ステー7先端の刈刃8を有して構成され、リンク9に支持されて刈取り装置5が上下昇降して刈刃8の刈取り高さを調整する構造となっている。 【0013】 草刈機1のサイドパネルには刈刃への駆動力の伝動の断接(入り切り)を操作する刈刃クラッチレバー、トランスミッションの変速操作(走行機体の走行速度変速)用の変速レバー、刈刃ユニットの上下スライド(昇降)を操作する上下調整スイッチ、エンジンの回転数を調整するエンジンコントロールレバー等が設けられているとともに、走行機体のフロアからはアクセルペダル及びブレーキペダルが踏み操作自在に設けられている。 【0014】 上記構造により作業者(オペレータ)が座席3に座り、刈刃クラッチレバーを操作して刈取り装置を作動(刈刃を回転)させ、上下スイッチで刈取り装置を刈り取り可能な高さに下げ、変速レバーで走行速度を設定調節し、アクセルペダルを踏み操作することで走行機体を走行させるとともに、ハンドルで操向させることで、走行機体を走行させながら、刈取り装置により草刈り作業を行うことができる。 【0015】 前記ステー7は長板状の水平板材によって構成され、中央を駆動軸6に軸支し、駆動軸6の回転に伴って水平回転して、先端の刈刃8で草を刈り取る構成となっている。 ステー7の先端側はやや下に折れ曲がり、その折れ曲がった先端に刈刃8が取付けられている。ステー7の折り曲げ具合は、必要に応じて、刃先が回転側に対して前傾斜あるいは後傾斜するように屈曲させても良い。 ステー7両側の先端には刈刃8を取付ける孔9が形成され、この孔9にボルト10を挿通して刈刃8が固定されている。刈刃8の基部にはボルトの嵌合する角型孔11が形成され、この角型孔11にボルト10の首根部が収まり、ボルト10の先端がステー7を貫通してナット12によって両者が固定されている。 ステーの孔9の内周にはステーの厚さより僅かに厚いカラー12が配設されている。このカラー12は孔9の内側に収まるスペーサとして機能し、このカラー12を挟んでボルト10とナット12が締結され、刈刃8がステー7に対し自由回転可能となっている。 すなわち、ステー7の回転時は遠心力により、刈刃8がステー7の先端から外へ延び、刈刃が小石等に衝突した際には、ボルト部分からカラー12と共に刈刃8が後方へ回転して衝撃を逃がす構成となっている。 なお、ナット12の外縁にはキャップ13が配設され、小石等の衝突からナット部分を保護している。 【0016】 前記刈刃8は所定の厚さ(5mm〜20mm)を有する板状鋼材であり、左右先方がやや拡幅して刃先14が形成されている。 この刈刃8は板状鋼材の端を斜めに切削して鋭利にしたものであり、この刃先は図5(イ)に示すように、側面から見ると端面が平行四辺形となっている。 また、刈刃8は前後対称に形成され、ボルト10及びナット12を外して、裏返すことにより、前後の刃先14を入れ替えて取付けることができるようになっている。これにより、刃先14が損傷して草刈能力が低下した場合には、前後の刃先を入れ替えて、草刈能力を回復することができる。 【0017】 前記刈刃8は図5(イ)に示すように、回転側に向かって、上側に刃先14が形成され、本体下幅hが刃先14よりも下側に突設するように取付けられている。 刈刃8は所定幅の厚さを有する板状鋼材で構成し、その板状鋼材の上面に刃先14を形成し、その刃先の下幅本体hを突設部位としているので、この突設部分が刃先14よりも先に地面にころがる小石15に接触して検知部として機能する。 従来では図5(ロ)に示すように、地面の小石15に刃先14が直接衝突する構成であったが、本発明では図5(イ)に示すように、小石があっても、まず突設部分が小石15に衝突して刃先14を保護し、小石の高さであることを衝突音によって検知する。作業者は衝突音を検知して回転刃を上昇させて、刈取り作業を行う。 また、本発明の刈刃8は板状鋼材の端を斜めに切削して上側に刃先を形成した構成であるため、使用によって、鋼材の斜めの部分が摩擦によって同じ形状で削られ、切れ味が持続する。 【0018】 以上、本発明の実施例を説明したが、具体的な構成は前記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。 例えば、前記実施例では刃先の本体下幅を突設部位としたが、この突設部位としては別途、凸部を形成する構成としても本発明に含まれる。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】本発明を適用した草刈機の側面図である。 【図2】ステー及び刈刃の側面図である。 【図3】刈刃の平面図である。 【図4】刈刃の取付け構造を示す説明図である。 【図5】本発明の作用を示す説明図である。 【符号の説明】 【0020】 1 草刈機 2 車輪 3 座席 4 エンジン 5 刈取り装置 6 駆動軸 7 ステー 8 刈刃 9 孔 10 ボルト 11 孔 12 ナット 13 キャップ 14 刃先 15 小石
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| 【出願人】 |
【識別番号】390005234 【氏名又は名称】株式会社筑水キャニコム 【住所又は居所】福岡県浮羽郡吉井町大字福益90−1
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| 【出願日】 |
平成16年2月3日(2004.2.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100119644 【弁理士】 【氏名又は名称】綾田 正道
【識別番号】100105153 【弁理士】 【氏名又は名称】朝倉 悟
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| 【公開番号】 |
特開2005−218311(P2005−218311A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月18日(2005.8.18) |
| 【出願番号】 |
特願2004−26869(P2004−26869) |
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