| 【発明の名称】 |
コンバインの扱深さ制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】池田 博 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】車体の走行変速に合わせて搬送装置の搬送速度が同調変速されても、扱深さ制御を正確且つ迅速に行うことができるコンバインの扱深さ制御装置を提供する。
【解決手段】車体の走行変速に合わせて搬送速度が同調変速される搬送装置の搬送状況を検出する搬送状況検出手段の検出情報に基づいて、刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまでの設定待ち時間を求めて、前記穂先位置検出手段にて刈取穀稈の穂先位置が適正範囲から外れたことが検出されると、刈取穀稈の穂先位置を適正範囲に位置させる方向に向けて前記扱深さ調節手段を設定調整量で作動させる扱深さ調節処理を行い、その後、前記設定待ち時間が経過するまで前記扱深さ調節手段の作動を停止させる停止処理を行うことを繰り返す形態で、前記扱深さ調節手段の作動を制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取穀稈を脱穀部に向けて支持搬送し且つ車体の走行変速に合わせて搬送速度が同調変速される搬送装置と、 その搬送装置における刈取穀稈の稈長方向での支持位置を変更して前記脱穀部での扱深さを調節する扱深さ調節手段と、 その扱深さ調節手段による扱深さ調節箇所よりも搬送下手側の穂先位置検出箇所において前記搬送装置により搬送される刈取穀稈の穂先位置が適正範囲に位置するか否かを検出する穂先位置検出手段と、 前記穂先位置検出手段にて検出される刈取穀稈の穂先位置が前記適正範囲に位置するように前記扱深さ調節手段の作動を制御する制御手段とを備えたコンバインの扱深さ制御装置であって、 前記制御手段が、 前記穂先位置検出手段にて刈取穀稈の穂先位置が前記適正範囲から外れたことが検出されると、刈取穀稈の穂先位置を前記適正範囲に位置させる方向に向けて前記扱深さ調節手段を設定調整量で作動させる扱深さ調節処理を行い、その後、前記搬送装置の搬送速度又は搬送距離を検出する搬送状況検出手段の検出情報に基づいて、刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送される刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまで前記扱深さ調節手段の作動を停止させる停止処理を行うことを繰り返す形態で、前記扱深さ調節手段の作動を制御するように構成されているコンバインの扱深さ制御装置。 【請求項2】 前記穂先位置検出手段が、穀稈の存否を検出する穂先側検出手段及び株元側検出手段を刈取穀稈の稈長方向に設定間隔を隔てる状態で並置して構成され、 前記設定調整量が、前記設定間隔の半分に相当する量である請求項1記載のコンバインの扱深さ制御装置。 【請求項3】 前記搬送状況検出手段が、前記搬送装置に検出作用して搬送速度を検出するように構成されている請求項1又は2記載のコンバインの扱深さ制御装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、刈取穀稈を脱穀部に向けて支持搬送し且つ車体の走行変速に合わせて搬送速度が同調変速される搬送装置と、搬送装置における刈取穀稈の稈長方向での支持位置を変更して前記脱穀部での扱深さを調節する扱深さ調節手段と、前記扱深さ調節手段による扱深さ調節箇所よりも搬送下手側の穂先位置検出箇所において前記搬送装置により搬送される刈取穀稈の穂先位置が適正範囲に位置するか否かを検出する穂先位置検出手段と、前記穂先位置検出手段にて検出される刈取穀稈の穂先位置が前記適正範囲に位置するように前記扱深さ調節手段の作動を制御する制御手段とを備えたコンバインの扱深さ制御装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 かかるコンバインの扱深さ制御において、従来では、穂先位置検出手段にて刈取穀稈の穂先位置が適正範囲から外れたことが検出されると、刈取穀稈の穂先位置を適正範囲に位置させる方向に向けて扱深さ調節手段を作動させる扱深さ調節処理を行い、刈取穀稈の穂先位置が適正範囲に位置するまで作動させるように扱深さ調節手段の作動を制御するように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2002−204612号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、上記特許文献1は、穂先位置検出箇所が扱深さ調節箇所から搬送下手側に離れて位置しており、刈取穀稈が扱深さ検出箇所から穂先位置検出箇所まで搬送されるには搬送時間が必要であるため、扱深さ調節箇所にて扱深さ調節処理が行われたすぐ後に穂先位置検出箇所における穂先位置検出手段の検出情報に基づいて次の扱深さ調節処理が行われると、先の扱深さ調節処理にて支持位置が設定調節量変更された刈取穀稈が穂先位置検出箇所まで搬送される前に、この刈取穀稈より搬送上手側の支持位置が設定調整量変更されていない刈取穀稈の穂先位置に基づいて次の扱深さ調節処理が行われてしまうので、扱深さ調節手段を不必要に動かすことによりハンチングが生じるものであった。 【0004】 そこで、先の扱深さ調節処理を行った後、予め定められた一定の設定待ち時間が経過するまで扱深さ調節手段の作動を停止させる停止処理を行ってから次の扱深さ調節処理を穂先位置検出手段の検出結果に基づいて行うように構成することも考えられるが、この構成であると、停止処理における設定待ち時間が予め定められた一定の設定待ち時間であるのに対して、搬送装置の搬送速度が車体の走行速度に合わせて同調変速するように構成されており、刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまでに必要な時間は車体の走行速度が速くなると短くなり遅くなると長くなるものであるため、設定待ち時間を高速走行時に合わせて短く設定すると、低速走行時では先の扱深さ調節処理にて支持位置が設定調節量変更された刈取穀稈が穂先位置検出箇所まで搬送される前に停止処理が終了してしまい、先の扱深さ調節処理にて支持位置を設定調整量変更させた刈取穀稈が穂先位置検出箇所に到達する前に後の扱深さ調節処理を行うことによりハンチングが生じ、また、設定待ち時間を低速走行時に合わせて長く設定すると、高速走行時では扱深さ調節処理にて支持位置が設定調節量変更された刈取穀稈が穂先位置検出箇所まで搬送された後も必要以上に停止処理が継続されて扱深さ調節を迅速に行うことができないものであった。 【0005】 本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、車体の走行変速に合わせて搬送装置の搬送速度が同調変速されても、扱深さ制御を正確且つ迅速に行うことができるコンバインの扱深さ制御手段を提供する点にある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本願発明のコンバインの扱深さ制御装置は、刈取穀稈を脱穀部に向けて支持搬送し且つ車体の走行変速に合わせて搬送速度が同調変速される搬送装置と、その搬送装置における刈取穀稈の稈長方向での支持位置を変更して前記脱穀部での扱深さを調節する扱深さ調節手段と、その扱深さ調節手段による扱深さ調節箇所よりも搬送下手側の穂先位置検出箇所において前記搬送装置により搬送される刈取穀稈の穂先位置が適正範囲に位置するか否かを検出する穂先位置検出手段と、前記穂先位置検出手段にて検出される刈取穀稈の穂先位置が前記適正範囲に位置するように前記扱深さ調節手段の作動を制御する制御手段とを備えたコンバインの扱深さ制御装置であって、 第1特徴構成は、前記制御手段が、前記穂先位置検出手段にて刈取穀稈の穂先位置が前記適正範囲から外れたことが検出されると、刈取穀稈の穂先位置を前記適正範囲に位置させる方向に向けて前記扱深さ調節手段を設定調整量で作動させる扱深さ調節処理を行い、その後、前記搬送装置の搬送速度又は搬送距離を検出する搬送状況検出手段の検出情報に基づいて、刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送される刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまで前記扱深さ調節手段の作動を停止させる停止処理を行うことを繰り返す形態で、前記扱深さ調節手段の作動を制御するように構成されている点を特徴とする。 【0007】 すなわち、扱深さ調節処理を行った後の停止処理が、搬送装置の搬送速度又は搬送距離を検出する搬送状況検出手段の検出情報に基づいて、扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送される刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまで扱深さ調節手段の作動を停止させるように構成されているので、搬送装置の搬送速度に拘わらず、先の扱深さ調節処理で支持位置を設定調整量変更された刈取穀稈が穂先位置検出箇所に搬送されてその刈取穀稈の穂先位置が適正範囲から外れたことが穂先位置検出手段にて検出されると次の扱深さ調節処理が行われることとなり、先の扱深さ調節処理で支持位置を設定調整量変更させた刈取穀稈が穂先位置検出箇所に到達する前に後の扱深さ調節処理を行うことによるハンチングが生じることがなくなり、また、次の扱深さ調節処理が、搬送装置の搬送速度に拘わらず、先の扱深さ調節処理にて支持位置を設定調整量変更させた刈取穀稈が穂先位置検出箇所に搬送されるのと同時に又は略同時に次の扱深さ調節処理を行うことができるので扱深さ調節を迅速に行うことができ、もって、車体の走行変速に合わせて搬送装置の搬送速度が同調変速されても、扱深さ制御を正確且つ迅速に行うことができるコンバインの扱深さ制御装置を提供することができるに至った。 【0008】 第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記穂先位置検出手段が、穀稈の存否を検出する穂先側検出手段及び株元側検出手段を刈取穀稈の稈長方向に設定間隔を隔てる状態で並置して構成され、前記設定調整量が、前記設定間隔の半分に相当する量である点を特徴とする。 【0009】 すなわち、穂先位置検出手段にて刈取穀稈の穂先位置が適正範囲から外れたことが検出されると、刈取穀稈の穂先位置を適正範囲に位置させる方向に向けて扱深さ調節手段を設定間隔の半分に相当する量で作動させる扱深さ調節処理を行うことによって、適正範囲から外れていた刈取穀稈の穂先位置が適正範囲の中央付近に変位することとなり、刈取穀稈の穂先位置が適正範囲から外れにくくすることができる。 【0010】 第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、前記搬送状況検出手段が、前記搬送装置に検出作用して搬送速度を検出するように構成されている点を特徴とする。 【0011】 すなわち、搬送速度検出手段が、前記搬送装置に検出作用して搬送速度を検出するように構成されているので、車軸等から搬送装置の搬送速度を間接的に検出するものと比べて正確に検出することができ、扱深さ制御を正確に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明にかかるコンバインの扱深さ制御装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置(脱穀部に相当)2、操縦部3等を備えた車体の前部に、稲や麦等の植立穀稈を刈り取って脱穀装置2に刈取穀稈として供給する刈取部4を横軸芯P周りで昇降自在に連結して構成されている。 【0013】 前記刈取部4は、植立穀稈を引き起こす引起し装置5、引き起こされた植立穀稈の株元を切断して刈取穀稈とする刈刃6、刈取穀稈を寄せ集めて後方へ搬送する補助搬送装置7、補助搬送装置7から受け取った刈取穀稈を搬送終端部において横倒れ姿勢に変更して脱穀装置2の脱穀フィードチェーン8に搬送する縦搬送装置(搬送装置に相当)9等を備え、昇降用シリンダ10の駆動により横軸芯P周りに昇降揺動するよう構成されている。 【0014】 次に、コンバインの動力伝動系について説明する。図2に示すように、エンジンEの駆動力がベルト伝動装置を介して無段式の車速変速装置21に伝えられ、この車速変速装置21の変速後の出力がミッションケース22を介して、クローラ走行装置1を回転させるべく伝動されている。又、エンジンEの駆動力は、脱穀クラッチ24を介して脱穀装置2にも伝動されている。そして、車速変速装置21の変速後の出力は、ミッションケース22とワンウェイクラッチ23とを介して刈取部4にも伝動され、車速変速装置21の変速後の動力が刈取部4に伝動されることにより、刈取部4の駆動速度が車体の走行速度に同調して変速するよう構成されている。つまり、刈取部4における縦搬送装置9が車体の走行変速に合わせて同調変速されるように構成されており、車体の走行速度が速くなると縦搬送装置9の搬送速度も速くなり、車体の走行速度が遅くなると縦搬送装置9の搬送速度も遅くなる。 【0015】 前記縦搬送装置9は、穀稈の株元側を挟持搬送する株元搬送装置9a、穀稈の穂先側を係止搬送する穂先搬送装置9b及び穂先案内板9cから成り、刈取部4の揺動軸芯Pと同一軸芯周りで揺動自在に支持してあり、ギア式減速機構付き電動モータにて構成された扱深さモータ(扱深さ調節手段に相当)M1にて縦搬送装置9を揺動調節することによって、補助搬送装置7から縦搬送装置9に受け渡す際の刈取穀稈の稈長方向での支持位置を変更して脱穀装置2での扱深さを調節するように構成されている。つまり、前記扱深さモータM1によって縦搬送装置9が揺動調節されることにより、縦搬送装置9の補助搬送装置7からの刈取穀稈の受け取り支持位置が稈長方向に変更され、脱穀装置2の扱室における扱深さが変更調節できるよう構成されている。 【0016】 そして、前記扱深さモータM1による扱深さ調節箇所(補助搬送装置7から縦搬送装置9への刈取穀稈の受け渡し箇所)よりも穀稈搬送経路の下手側の検出箇所において、縦搬送装置9により搬送される刈取穀稈の穂先位置が適正範囲に位置するか否かを検出する穂先位置検出手段Sが備えられている。この穂先位置検出手段Sは、穀稈の存否を検出する穂先側検出センサ(穂先側検出手段に相当)S1及び株元側検出センサ(株元側検出手段に相当)S2を刈取穀稈の稈長方向に所定間隔を隔てる状態で並置して構成されている。尚、前記穂先側検出センサS1及び株元側検出センサS2のそれぞれは穀稈が接触すると揺動してオン作動するスイッチ式に構成されるものであり、穀稈が接触してオン作動したときに穀稈有りを検出し、穀稈が接触していないオフ状態のときに穀稈無しを検出するように構成されている。 【0017】 次に、制御手段100について説明する。図3に示すように、マイクロコンピュータを利用した制御手段100に、縦搬送装置9における搬送上手側端部に設けられて穀稈の存否を検出する株元センサ14や前記縦搬送装置9における株元搬送装置9aの駆動スプロケットに検出作用して縦搬送装置9の搬送速度を検出する搬送速度センサ(搬送状況検出手段に相当)19、前記穂先側センサS1及び株元側センサS2の各検出情報が入力されている。一方、制御手段100からは、扱深さモータM1に対する駆動信号が出力されている。 そして、制御手段100は、前記株元センサ14がオン状態であり、前記脱穀クラッチ24が伝動状態である場合に、穂先位置検出手段Sにて検出される刈取穀稈の穂先位置が前記適正範囲に位置するように扱深さモータM1の作動を制御する扱深さ制御を行うように構成されている。 【0018】 次に、扱深さ制御について説明する。扱深さ制御は、前記穂先位置検出手段Sにて検出される刈取穀稈の穂先位置が、図4(イ)に示すような前記株元側センサS2がオン状態で且つ穂先側センサS1がオフ状態となる前記適正範囲に位置するように扱深さモータM1の作動を制御し、刈取穀稈の稈長にかかわらず扱深さが常に適切な状態に調節されるように構成されている。 【0019】 そして、穂先位置検出手段Sにて刈取穀稈の穂先位置が適正範囲から外れたことが検出されると、刈取穀稈の穂先位置を適正範囲に位置させる方向に向けて扱深さモータM1を設定調整量で作動させる扱深さ調節処理を行い、その後、縦搬送装置9の搬送速度を検出する搬送速度センサ19の検出情報に基づいて、刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送される刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまで扱深さモータM1の作動を停止させる停止処理を行うことを繰り返す形態で、扱深さモータM1の作動を制御するように構成されている。 【0020】 扱深さ制御について図5のフローチャートに基づいて詳述すると、穂先位置検出手段Sにて刈取穀稈の穂先位置が適正範囲に位置するか否かを検出し、穂先位置検出手段Sにて刈取穀稈の穂先位置が適正範囲から外れたことが検出されると、扱深さモータM1を設定調整量で作動させて刈取穀稈の穂先位置を適正範囲に位置させる方向に向けて変位させるように扱深さ調節処理が行われる。つまり、図4(ロ)に示すような穂先側センサS1並びに株元側センサS2がともにオン状態となり、穂先位置検出手段Sにて刈取穀稈の穂先位置が適正範囲から深扱ぎ側に外れたことが検出されると、扱深さモータM1が設定調整量で作動されて縦搬送装置9が緩傾斜側に揺動調節され、刈取穀稈の稈長方向での支持位置が設定調整量穂先側に調節される扱深さ調節処理が行われ、縦搬送装置9における刈取穀稈の支持位置が浅扱ぎ側へ設定調整量調節される。また、図4(ハ)に示すような穂先側センサS1並びに株元側センサS2がともにオフ状態となり、穂先位置検出手段Sにて刈取穀稈の穂先位置が適正範囲から浅扱ぎ側に外れたことが検出されると、扱深さモータM1が設定調整量で作動されて縦搬送装置9が緩傾斜側に揺動調節され、刈取穀稈の稈長方向での支持位置が設定調整量株元側に調節される扱深さ調節処理が行われ、縦搬送装置9における刈取穀稈の支持位置を深扱ぎ側へ設定調整量調節される。前記設定調整量は、前記穂先側センサS1と前記株元側センサS2とが隔たる所定間隔の半分に相当する量であり、扱深さ調節処理では、刈取穀稈の支持位置を設定調整量調節するために扱深さモータM1が設定時間(例えば200msec)作動する。 【0021】 そして、扱深さ調節処理が行われた後、刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまでの設定待ち時間が経過するまで扱深さモータM1の作動を停止させる停止処理を行う。つまり、扱深さ調節処理が行われてから設定待ち時間が経過するまでは、穂先位置検出手段Sにて、図4(ロ)に示すように刈取穀稈の穂先位置が適正範囲から深扱ぎ側に外れた状態や、図4(ハ)に示すような刈取穀稈の穂先位置が適正範囲から浅扱ぎ側に外れた状態となって、穂先位置検出箇所における搬送装置により搬送される刈取穀稈の穂先位置が適正範囲に位置しないことが検出されたとしても、扱深さモータM1の停止状態を維持させ、刈取穀稈の稈長方向での支持位置を変更させない。そして、扱深さ調節処理が行われてから設定待ち時間が経過した後に、穂先位置検出箇所における搬送装置により搬送される刈取穀稈の穂先位置が適正範囲に位置しないことが検出されると、扱深さ調節処理が行われる。尚、設定待ち時間が経過したか否かに拘らず、穂先側センサS1がオン状態となり株元側センサS2がオフ状態となると、穂先位置検出手段Sが故障したとして扱深さ制御を停止させて警報が出力される。 【0022】 前記設定待ち時間は、縦搬送装置9の搬送速度に応じて変更されるものであり、前記搬送速度センサ19の検出情報と制御装置100の扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所までの距離情報とから、刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまでの時間が求められ、この時間が設定待ち時間に設定される。従って、設定待ち時間は、縦搬送装置9の搬送速度が速くなると短くなり、縦搬送装置9の搬送速度が遅くなると長くなるものであり、例えば、刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまでの時間が300msecであれば、設定待ち時間として扱深さモータM1の作動を300msec停止させ、刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまでの時間が400msecであれば、設定待ち時間として扱深さモータM1の作動を400msec停止させる。 【0023】 〔別実施の形態〕 (1) 上記実施の形態では、搬送状況検出手段が、搬送装置の搬送速度を検出する搬送速度センサにて構成したが、搬送装置の搬送距離を検出する搬送距離センサにて構成してもよい。つまり、搬送距離センサの検出情報と制御装置100のタイマーとから、刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまでの時間を求め、この時間を設定待ち時間とするように構成してもよい。 【0024】 (2) 上記各実施の形態では、前記搬送速度センサ19の検出情報と制御装置100の扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所までの距離情報とから、刈取穀稈が扱深さ調節箇所から穂先位置検出箇所に搬送されるまでの設定待ち時間を求めたが、予め搬送速度に対する設定待ち時間を制御装置100に記憶させておき、この記憶情報と前記搬送速度センサ19の検出情報に応じて設定待ち時間を求めるように構成してもよい。 【0025】 (3) 上記各実施の形態では、扱深さ調節手段をギア式減速機構付き電動モータにて構成された扱深さモータにより構成したが、油圧式のシリンダ等の他の調節手段にて構成してもよい。 【0026】 (4) 上記各実施の形態では、前記設定調整量として前記設定間隔の半分に相当する量としたが、設定調整量を設定間隔の1/3や3/4等適宜設定してもよい。 【0027】 (5) 上記各実施の形態では、搬送状況検出手段を、縦搬送装置に検出作用して縦搬送装置の搬送速度を直接的に検出するように構成したが、車軸等に検出作用して縦搬送装置の搬送速度を間接的に検出するように構成してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】コンバインの前部側面図 【図2】コンバインの伝動構造を示す概略図 【図3】制御構成のブロック図 【図4】刈取穀稈の搬送状態を示す図 【図5】扱深さ制御のフローチャート 【符号の説明】 【0029】 2 脱穀装置(脱穀部) 9 縦搬送装置(搬送装置) 19 搬送速度センサ(搬送速度検出手段) 100 制御装置 M1 扱深さモータ(扱深さ調節手段) S 穂先位置検出手段 S1 穂先側センサ(穂先側検出手段) S2 株元側センサ(株元側検出手段)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成15年12月26日(2003.12.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−185228(P2005−185228A) |
| 【公開日】 |
平成17年7月14日(2005.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願2003−433479(P2003−433479) |
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