| 【発明の名称】 |
コンバインの刈取穀稈搬送構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】征矢 保 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】速度差のある補助搬送装置とフィードチェーンとの両持ち搬送や、補助搬送装置からフィードチェーンへの落とし込み供給による刈取穀稈の搬送姿勢の乱れに起因した刈取穀稈の搬送不良や脱落を回避する。
【解決手段】刈取穀稈の株元側を、刈取穀稈を起立姿勢から横倒れ姿勢に向けて姿勢変更しながら搬送するように構成された穀稈搬送装置12の挟持搬送機構35から、脱穀装置4に装備した縦回し式のフィードチェーン22に受け渡す縦回し式の補助搬送装置43を装備し、穀稈搬送方向で重なり合う補助搬送装置43の搬送終端部とフィードチェーン22の搬送始端部との間に、フィードチェーン22による刈取穀稈の搬送が開始されるのに伴って、その刈取穀稈が補助搬送装置43から分離されるように案内する分離ガイド56を装備した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取穀稈の株元側を挟持搬送する挟持搬送機構と、刈取穀稈の穂先側を係止搬送する係止搬送機構とを備えて、刈取穀稈を起立姿勢から横倒れ姿勢に向けて姿勢変更しながら搬送するように構成された穀稈搬送装置を装備し、縦回し式のフィードチェーンにより横倒れ姿勢で挟持搬送される刈取穀稈の穂先側を受入口から受け入れて脱穀処理する脱穀装置を搭載し、刈取穀稈の株元側を前記挟持搬送機構から前記フィードチェーンに受け渡す縦回し式の補助搬送装置を装備してあるコンバインの刈取穀稈搬送構造であって、 穀稈搬送方向で重なり合う前記補助搬送装置の搬送終端部と前記フィードチェーンの搬送始端部との間に、前記フィードチェーンによる刈取穀稈の搬送が開始されるのに伴って、その刈取穀稈が前記補助搬送装置から分離されるように案内する分離ガイドを装備してあるコンバインの刈取穀稈搬送構造。 【請求項2】 前記分離ガイドを、前記補助搬送装置の両横側部に分配配備される一対の分離ガイド部を有するように構成し、かつ、それら分離ガイド部のうち、脱穀装置側に配備される一方の分離ガイド部の高さ位置が他方の分離ガイド部の高さ位置よりも低くなるように設定してある請求項1に記載のコンバインの刈取穀稈搬送構造。 【請求項3】 前記補助搬送装置を、前記穀稈搬送装置を備える刈取搬送部からの動力で駆動し、前記フィードチェーンの非搬送領域を横外側方から覆うカバーを、前記フィードチェーンの搬送始端よりも穀稈搬送方向の上手側に向けて延出する状態に延長形成してある請求項1又は2に記載のコンバインの刈取穀稈搬送構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、刈取穀稈の株元側を挟持搬送する挟持搬送機構と、刈取穀稈の穂先側を係止搬送する係止搬送機構とを備えて、刈取穀稈を起立姿勢から横倒れ姿勢に向けて姿勢変更しながら搬送するように構成された穀稈搬送装置を装備し、縦回し式のフィードチェーンにより横倒れ姿勢で挟持搬送される刈取穀稈の穂先側を受入口から受け入れて脱穀処理する脱穀装置を搭載し、刈取穀稈の株元側を前記挟持搬送機構から前記フィードチェーンに受け渡す縦回し式の補助搬送装置を装備してあるコンバインの刈取穀稈搬送構造に関する。 【背景技術】 【0002】 コンバインでは、車速に比例して収穫する単位時間当たりの作物量が変化する。又、穀稈搬送装置は、刈取穀稈を適当な層厚で一連搬送することが望ましく、搬送する穀稈量が低下して搬送中の刈取穀稈の層厚が薄くなり過ぎると、その挟持搬送機構による刈取穀稈の保持力が弱くなり過ぎて刈取穀稈の搬送姿勢が乱れ易くなることから、その搬送姿勢の乱れに起因した搬送不良などを招き易くなる。逆に、搬送する穀稈量が増加して刈取穀稈の層厚が厚くなり過ぎると、その挟持搬送機構による刈取穀稈の保持力が強くなり過ぎて刈取穀稈が搬送され難く詰まり易くなることから、その詰まりに起因した搬送不良などを招き易くなる。 【0003】 そこで、穀稈搬送装置の駆動速度を、車速の変速に同調又は略同調して変速することで、車速の変化にかかわらず、穀稈搬送装置が刈取穀稈を適当な層厚で一連搬送するように構成して、穀稈搬送装置での刈取穀稈の搬送性能を向上させることが考えられている。 【0004】 これに対し、脱穀装置では、その脱穀性能を確保するために、刈取穀稈の株元側を挟持して搬送するフィードチェーンや、刈取穀稈の穂先側に対して扱き作用を施す扱胴などを、車速の変化にかかわらず、脱穀処理を行うのに適した所定速度で定速駆動することが考えられており、そのため、車速によっては、刈取穀稈を搬送する穀稈搬送装置とフィードチェーンとの間で大きな速度差が生じるようになる。又、穀稈搬送装置が、刈取穀稈を起立姿勢から横倒れ姿勢に向けて姿勢変更しながら搬送するように構成されているのに対し、フィードチェーンは、刈取穀稈を脱穀処理に適した横倒れ姿勢で搬送する縦回し式に構成されている。 【0005】 これらの点から、穀稈搬送装置からフィードチェーンへの刈取穀稈の受け渡しを直接行うように構成すると、その受け渡し箇所において、刈取穀稈の姿勢変更と搬送速度の大幅な変更とが同時に行われることがあり、そのため、その受け渡し箇所においては、刈取穀稈の搬送姿勢が乱れ易くなり、その搬送姿勢の乱れに起因した搬送不良や脱落を招き易くなる。 【0006】 そこで、上記のようなコンバインの刈取穀稈搬送構造においては、穀稈搬送装置の挟持搬送機構からフィードチェーンへの刈取穀稈の株元側の受け渡しを中継する縦回し式の補助搬送装置を装備しているのであり、この補助搬送装置を穀稈搬送装置とともに車速の変速に同調又は略同調して変速するように構成すれば、穀稈搬送装置による搬送で起立姿勢から横倒れ姿勢近くまで姿勢変更された刈取穀稈は、その株元側が、その穀稈搬送装置と同調又は略同調して変速されることで穀稈搬送装置との速度差が比較的小さい状態で一定又は略一定に維持される補助搬送装置に受け取られるとともに、その搬送姿勢が横倒れに近い姿勢から横倒れ姿勢に姿勢変更され、その後、その株元側が、車速によっては速度差が大きくなることがあるものの、刈取穀稈の搬送姿勢が同じ安定性の高い横倒れ姿勢に設定された補助搬送装置からフィードチェーンに受け渡されるようになる。 【0007】 つまり、刈取穀稈の受け渡し箇所において、刈取穀稈の姿勢変更と搬送速度の大幅な変更とが同時に行われることを回避し、刈取穀稈の受け渡し時における搬送姿勢の乱れを抑制することで、その搬送姿勢の乱れに起因した刈取穀稈の搬送不良や脱落を招き難くするのである。 【0008】 しかしながら、このように挟持搬送機構からフィードチェーンへの刈取穀稈の受け渡しを補助搬送装置を介して行うように構成した場合であっても、補助搬送装置とフィードチェーンとの間での刈取穀稈の受け渡しを確実にするために、補助搬送装置を、その搬送終端部がフィードチェーンの搬送始端部と穀稈搬送方向で重なり合う状態に配備すると、それらの搬送部が重なり合う箇所では、刈取穀稈が、車速によっては速度差が大きくなることのある補助搬送装置とフィードチェーンとで両持ち搬送されることになり、それらの速度差に起因した刈取穀稈の搬送姿勢の乱れを招くようになる。 【0009】 そこで、従来では、補助搬送装置とフィードチェーンの搬送始端部との間に落差を設けて、刈取穀稈を補助搬送装置の搬送終端からフィードチェーンの搬送始端部に落とし込み供給することで、刈取穀稈が補助搬送装置とフィードチェーンとで両持ち搬送されることを防止し、補助搬送装置とフィードチェーンとの速度差に起因した刈取穀稈の搬送姿勢の乱れを回避することが考えられていた(例えば特許文献1参照)。 【特許文献1】実公昭59−39867号公報(第2頁第3欄第15〜30行、第2図、第8図、第9図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 上記の構成では、刈取穀稈を補助搬送装置の搬送終端からフィードチェーンの搬送始端部に落とし込み供給することから、フィードチェーンの搬送始端部において刈取穀稈の搬送姿勢が乱れ易くなり、その搬送姿勢の乱れに起因した刈取穀稈の搬送不良や脱落を招くことがある。 【0011】 本発明の目的は、速度差のある補助搬送装置とフィードチェーンとの両持ち搬送による刈取穀稈の搬送姿勢の乱れや、補助搬送装置からフィードチェーンへの落とし込み供給による刈取穀稈の搬送姿勢の乱れを防止し、それらの搬送姿勢の乱れに起因した刈取穀稈の搬送不良や脱落を回避することにある。 【課題を解決するための手段】 【0012】 上記の課題を解決するための手段として、本発明では、刈取穀稈の株元側を挟持搬送する挟持搬送機構と、刈取穀稈の穂先側を係止搬送する係止搬送機構とを備えて、刈取穀稈を起立姿勢から横倒れ姿勢に向けて姿勢変更しながら搬送するように構成された穀稈搬送装置を装備し、縦回し式のフィードチェーンにより横倒れ姿勢で挟持搬送される刈取穀稈の穂先側を受入口から受け入れて脱穀処理する脱穀装置を搭載し、刈取穀稈の株元側を前記挟持搬送機構から前記フィードチェーンに受け渡す縦回し式の補助搬送装置を装備してあるコンバインの刈取穀稈搬送構造において、穀稈搬送方向で重なり合う前記補助搬送装置の搬送終端部と前記フィードチェーンの搬送始端部との間に、前記フィードチェーンによる刈取穀稈の搬送が開始されるのに伴って、その刈取穀稈が前記補助搬送装置から分離されるように案内する分離ガイドを装備してある。 【0013】 この構成によると、挟持搬送機構からフィードチェーンへの刈取穀稈の受け渡しを縦回し式の補助搬送装置を介して行うことから、その補助搬送装置を穀稈搬送装置とともに車速の変速に同調又は略同調して変速するように構成すれば、刈取穀稈の受け渡し箇所において、刈取穀稈の姿勢変更と搬送速度の大幅な変更とが同時に行われることを回避でき、それらが同時に行われることに起因した刈取穀稈の搬送姿勢の乱れを抑制できる。 【0014】 そして、分離ガイドを装備したことで、刈取穀稈を挟持搬送機構からフィードチェーンに受け渡す際には、フィードチェーンによる刈取穀稈の搬送が開始されるのに伴って補助搬送装置による刈取穀稈の搬送が終了することになる。 【0015】 つまり、補助搬送装置とフィードチェーンの搬送始端部との間に落差を設け、補助搬送装置からフィードチェーンの搬送始端部に刈取穀稈を落とし込み供給するように構成しなくても、補助搬送装置とフィードチェーンとで刈取穀稈が両持ち搬送されることを防止できる。 【0016】 従って、挟持搬送機構からフィードチェーンへの刈取穀稈の受け渡しを縦回し式の補助搬送装置を介して行うことで、刈取穀稈の受け渡し箇所において、刈取穀稈の姿勢変更と搬送速度の大幅な変更とが同時に行われることによる刈取穀稈の搬送姿勢の乱れを防止できる上に、刈取穀稈が補助搬送装置とフィードチェーンとで両持ち搬送されることや、刈取穀稈を補助搬送装置からフィードチェーンの搬送始端部に落とし込み供給することによる刈取穀稈の搬送姿勢の乱れを防止でき、結果、その搬送姿勢の乱れに起因した刈取穀稈の搬送不良や脱落を効果的に回避できる。 【0017】 本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、前記分離ガイドを、前記補助搬送装置の両横側部に分配配備される一対の分離ガイド部を有するように構成し、かつ、それら分離ガイド部のうち、脱穀装置側に配備される一方の分離ガイド部の高さ位置が他方の分離ガイド部の高さ位置よりも低くなるように設定してある。 【0018】 この構成によると、刈取穀稈を挟持搬送機構からフィードチェーンに受け渡す際には、挟持搬送機構の両横側部に分配配備した一対の分離ガイド部によって、刈取穀稈を補助搬送装置からより確実に分離することができる。 【0019】 ところで、フィードチェーンで挟持搬送される刈取穀稈は、その穂先側が、受入口から脱穀装置内に受け入れられるとともに、回転駆動される筒状の扱胴と、その下方に配備された湾曲形状の受網との間に供給されて、扱胴の扱き作用を受けるようになることから、フィードチェーンによる搬送中は、フィードチェーンによる挟持位置に、より近い穀稈部分から受網に沿って湾曲することが望ましいのであるが、挟持搬送機構の両横側部に分配配備されることで、フィードチェーンよりも受入口側の位置に稈長方向に所定間隔を隔てて配備された状態となる一対の分離ガイド部を同じ高さに設定すると、刈取穀稈は、それらの分離ガイド部で案内される株元側部分の下方への自重変形が各分離ガイド部によって阻止された状態となり、フィードチェーンによる挟持位置から離れた穀稈部分から受網に沿って湾曲するようになる。そのため、刈取穀稈の層厚が厚い場合などには、そのフィードチェーンによる挟持位置に近い株元側の穀稈部分が脱穀装置の前壁などに引っ掛かり易くなり、脱穀装置の受入口から脱穀装置内へ刈取穀稈の導入がスムーズに行われなくなる不都合を招く虞がある。 【0020】 そこで、本発明では、脱穀装置側に配備される一方の分離ガイド部の高さ位置を他方の分離ガイド部の高さ位置よりも低くして、フィードチェーンで挟持搬送される刈取穀稈が、フィードチェーンによる挟持位置に近い穀稈部分から受網に沿って湾曲するようにしているのであり、その結果、刈取穀稈の層厚が厚い場合などであっても、そのフィードチェーンによる挟持位置に近い株元側の穀稈部分が脱穀装置の前壁などに引っ掛かる虞を回避でき、脱穀装置の受入口から脱穀装置内へ刈取穀稈の導入をスムーズに行える。 【0021】 従って、刈取穀稈が補助搬送装置とフィードチェーンとで両持ち搬送されることに起因した刈取穀稈の搬送不良や脱落をより確実に回避できる上に、脱穀装置の受入口から脱穀装置内へ刈取穀稈の導入をスムーズに行える。 【0022】 本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、前記補助搬送装置を、前記穀稈搬送装置を備える刈取搬送部からの動力で駆動し、前記フィードチェーンの非搬送領域を横外側方から覆うカバーを、前記フィードチェーンの搬送始端よりも穀稈搬送方向の上手側に向けて延出する状態に延長形成してある。 【0023】 この構成によると、補助搬送装置を脱穀装置からの動力で駆動する場合に比較して、補助搬送装置を穀稈搬送装置とともに車速の変速に同調又は略同調して変速することが行い易くなる。 【0024】 又、補助搬送装置専用のカバーを設けることなく補助搬送装置の非搬送領域を横外側方から覆うことができる。 【0025】 しかも、刈取搬送部の駆動停止状態では補助搬送装置も駆動停止状態となり、又、補助搬送装置の横外側方にはカバーの延出部が位置することから、手刈り穀稈を脱穀装置に手動供給するために、刈取搬送部を駆動停止させ、かつ、脱穀装置を駆動させた枕扱き作業時には、補助搬送装置とカバーの延出部とを、手刈り穀稈を仮置きする載置台に有効利用することができ、結果、専用の載置台を装備しなくても枕扱き作業を良好に行える。 【0026】 従って、構成の簡素化やコストの削減を図りながらも枕扱き作業を良好に行える。 【発明を実施するための最良の形態】 【0027】 図1にはコンバインの全体側面が示されており、このコンバインは、機体フレーム1に左右一対のクローラ式走行装置2を装備し、機体フレーム1の前部に、植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取搬送部3を昇降揺動可能に連結し、機体フレーム1における刈取搬送部3の後方箇所に、刈取搬送部3からの刈取穀稈を受け取って脱穀・選別処理を施す脱穀装置4を搭載し、機体フレーム1における脱穀装置4の右側方箇所に、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5を配備し、機体フレーム1における刈取搬送部3の右側方箇所に搭乗運転部6を形成して構成されている。 【0028】 図1及び図2に示すように、刈取搬送部3は、機体の走行に伴って植立穀稈を分草する複数の分草具7、分草後の植立穀稈を引き起こす複数の引起装置8、引き起こされた植立穀稈の株元側を切断するバリカン形の刈取装置9、刈取穀稈の株元側を後方に向けて掻き込み搬送する複数のパッカー10、刈取穀稈の穂先側を後方に向けて掻き込み搬送する複数の掻込ベルト11、及び、掻き込み搬送された刈取穀稈を起立姿勢から横倒れ姿勢に向けて姿勢変更しながら後方の脱穀装置4に向けて搬送する穀稈搬送装置12、などを刈取フレーム13に装備して構成されている。 【0029】 図1及び図3〜5に示すように、刈取フレーム13は、その左右向きの円筒状に形成された昇降支点フレーム部14の左右両端部位が、機体フレーム1に装備した左右一対の載置台15と、各載置台15に設けたホルダ16との間に回動可能に支持され、機体フレーム1と刈取フレーム13とにわたって架設した油圧式のリフトシリンダ17の作動で、その左右向きの昇降支点フレーム部14を支点にして昇降揺動する。つまり、リフトシリンダ17の作動で刈取搬送部3を昇降揺動させることができ、その昇降揺動で刈り高さ調節などを行える。 【0030】 図3〜5に示すように、各ホルダ16は、対応する載置台15との間に昇降支点フレーム部14を支持する支持位置と、昇降支点フレーム部14の支持を解除する解除位置とにわたって揺動操作可能で、その遊端部を載置台15にボルト18で固定することで支持位置に保持される。 【0031】 図1に示すように、リフトシリンダ17は、その一端部の刈取フレーム13に対する連結及び連結解除を、連結ピン19の操作で簡単に行えるように構成されている。 【0032】 図1、図2及び図6に示すように、脱穀装置4は、横倒れ姿勢に姿勢変更された刈取穀稈の穂先側を、その前壁20に形成された受入口21から受け入れ、かつ、横倒れ姿勢に姿勢変更された刈取穀稈の株元側を、その左側部に配備された搬送突起付きの無端回動チェーンからなる縦回し式のフィードチェーン22と、そのフィードチェーン22の挟持搬送領域に対向配備された挟持レール23との間に挟持するとともに、そのフィードチェーン22の駆動により後方に向けて搬送し、その搬送で円筒状の扱胴24とその下方に配備された湾曲形状の受網25との間に案内された刈取穀稈の穂先側に対して、扱胴24の回転駆動による脱穀処理を施し、その脱穀処理で得られた処理物に対して、揺動選別板26の揺動駆動による篩い選別や、唐箕27の回転駆動で発生する選別風による風力選別などの選別処理を施し、その選別処理で得られた単粒化穀粒は、回収して穀粒タンク5に供給搬送し、未単粒化穀粒などは、回収して単粒化処理を施した後に揺動選別板26へ還元搬送し、ワラ屑などの塵埃は機外に排出するように構成されている。 【0033】 尚、受網25には格子状に形成されたコンケーブ受網が採用されている。又、挟持レール23は、フィードチェーン22との間で適切な挟持力が得られるように、図外の押しバネによってフィードチェーン22に向けて付勢されている。 【0034】 図6に示すように、このコンバインは、エンジン28からの動力を静油圧式無段変速装置29に伝達し、静油圧式無段変速装置29による変速後の動力を、ミッションケース30に内蔵した走行伝動系(図示せず)を介して左右のクローラ式走行装置2に伝達し、刈取搬送部3には、静油圧式無段変速装置29による変速後の動力をベルトテンション式の刈取クラッチ31を介して伝達し、脱穀装置4には、エンジン29からの動力をベルトテンション式の脱穀クラッチ32を介して伝達するように構成されている。 【0035】 刈取搬送部3は、刈取クラッチ31を介して伝達された動力を、刈取フレーム13に内蔵された第1作業伝動系33を介して、引起装置8や刈取装置9などに分配供給するように構成され、又、脱穀装置4は、脱穀クラッチ32を介して伝達された動力を、第2作業伝動系34を介して、フィードチェーン22や扱胴24などに分配供給するように構成されている。 【0036】 上記の構成から、静油圧式無段変速装置29による車速の変速に同調して、刈取搬送部3における穀稈搬送装置12などの駆動速度が変速されることになり、これによって、刈取搬送部3の穀稈搬送装置12では、車速の変化に比例して増減する単位時間当たりの収穫作物量にかかわらず、刈取穀稈を適当な層厚で一連搬送することができ、搬送する穀稈量の大幅な低下に起因した刈取穀稈の搬送姿勢の乱れや、搬送する穀稈量の大幅な増加に起因した刈取穀稈の詰まりなどが生じ難くなり、それらに起因した搬送不良などが効果的に抑制されることから、穀稈搬送装置12での穀稈搬送性能が向上する。又、静油圧式無段変速装置29による車速の変速にかかわらず、脱穀装置4のフィードチェーン22や扱胴24などを、脱穀処理を行うのに適した所定速度で定速駆動することができ、結果、高い脱穀性能を確保できる。 【0037】 図1〜3に示すように、穀稈搬送装置12は、刈取穀稈の株元側を挟持搬送する挟持搬送機構35と、その上方に位置して刈取穀稈の穂先側を係止搬送する係止搬送機構36とを備え、挟持搬送機構35は、左右及び左右中央のそれぞれに配備された搬送突起付きの第1無端搬送チェーン37、対応する第1無端搬送チェーン37の挟持搬送領域に対向配備された第1挟持杆38、右側の第1無端搬送チェーン37の搬送終端部から左後上方に向けて延出する状態に配備された搬送突起付きの第2無端搬送チェーン39、その第2無端搬送チェーン39の挟持搬送領域に対向配備された第2挟持杆40、第2無端搬送チェーン39の搬送終端部から後方に向けて延出する状態に配備された搬送突起付きの第3無端搬送チェーン41、及び、その第3無端搬送チェーン41の挟持搬送領域に対向配備された第3挟持杆42、などを備えて構成され、各無端搬送チェーン37,39,41の駆動により、その搬送始端側では、各パッカー10で掻き込み搬送された刈取穀稈の株元側を、左右の第1無端搬送チェーン37と第1挟持杆38との間に挟持して後上方の左右中央側に向けて寄せ集め搬送し、その搬送終端側では、寄せ集め搬送された刈取穀稈の株元側を、第2無端搬送チェーン39と第2挟持杆40との間に挟持して左後上方に向けて搬送し、その左後上方まで搬送された刈取穀稈の株元側を、第3無端搬送チェーン41と第3挟持杆42との間に挟持して後方のフィードチェーン22に向けて搬送する。 【0038】 尚、第1〜3の各挟持杆38,40,42は、対応する第1〜3の各無端搬送チェーン37,39,41との間で適切な挟持力が得られるように、図外の押しバネによって対応する第1〜3の各無端搬送チェーン37,39,41に向けて付勢されている。 【0039】 図1〜10に示すように、挟持搬送機構35の搬送終端部となる第3無端搬送チェーン41とフィードチェーン22の搬送始端部との間には、第3無端搬送チェーン41からフィードチェーン22への刈取穀稈の株元側の受け渡しを中継する縦回し式の補助搬送装置43が装備されている。 【0040】 補助搬送装置43は、第3無端搬送チェーン41の搬送終端左側方に配置された前側従動ローラ44、フィードチェーン22の搬送始端右側方に配置された後側従動ローラ45、後側従動ローラ45の下方に配置された駆動スプロケット46、前側従動ローラ45と駆動スプロケット46との間に配置されたテンションローラ47、及び、それらにわたって回し掛けられた搬送突起付きの無端搬送チェーン48、などを備えて構成され、その無端搬送チェーン48の搬送始端部が第3無端搬送チェーン41の搬送終端部と穀稈搬送方向で重なり合う状態に、又、その無端搬送チェーン48の搬送終端部がフィードチェーン22の搬送始端部と穀稈搬送方向で重なり合う状態に、かつ、その搬送領域での搬送軌跡K1とフィードチェーン22の搬送始端側での搬送軌跡K2とが略一直線上に位置する状態となるように、機体フレーム1に載置台15などを介して固定装備された第1支持プレート49や第2支持プレート50などを介して支持されている。 【0041】 補助搬送装置43の搬送軌跡K1は、無端搬送チェーン48の駆動時にその搬送突起51の先端によって形成されるものであり、又、フィードチェーン22の搬送軌跡K2は、フィードチェーン22の駆動時にその搬送突起52の先端によって形成されるものである。 【0042】 補助搬送装置46の駆動スプロケット46は、刈取フレーム13の昇降支点フレーム部14から左方に向けて延出された第1作業伝動系33の第1出力軸53に、補助搬送装置43の左横側方に隣接配備されたチェーン式伝動機構54や、そのチェーン式伝動機構54の左横側方に隣接配備されたギヤ式伝動機構55などを介して連動連結されている。 【0043】 つまり、補助搬送装置43の駆動速度も、刈取搬送部3の穀稈搬送装置12などとともに静油圧式無段変速装置29による車速の変速に同調して変速される。 【0044】 そして、補助搬送装置43は、脱穀装置4のフィードチェーン22が車速の変化にかかわらず所定速度Aで定速駆動されるのに対し、その無端搬送チェーン48が速度0〜Bの範囲で車速の変速に同調して変速されるように構成され、又、穀稈搬送装置12は、その挟持搬送機構35の第3無端搬送チェーン41が速度0〜Cの範囲で車速の変速に同調して変速されるように構成され、それらの駆動速度A(定速),B(最速),C(最速)の関係が、A<B≒Cで、かつ、速度Bと速度Cの速度差が1パーセント以内となるように設定されている。 【0045】 ちなみに、上記の駆動速度A(定速),B(最速),C(最速)の関係は、A<B<Cとなるように、あるいは、A<B=Cとなるように設定してもよい。尚、駆動速度A,B,Cの関係をA<B<Cに設定する場合においても、無端搬送チェーン48の駆動速度B(最速)と第3無端搬送チェーン41の駆動速度C(最速)との差を小さくすることが望ましい。 【0046】 刈取穀稈の搬送方向で重なり合う補助搬送装置43の搬送終端部とフィードチェーン22の搬送始端部との間には、フィードチェーン22による刈取穀稈の搬送が開始されるのに伴って、その刈取穀稈の株元側が補助搬送装置43の無端搬送チェーン48から分離されるように案内する分離ガイド56が装備されている。 【0047】 分離ガイド56は、無端搬送チェーン48の左右両横側部に分配配備される一対の分離ガイド部56A,56Bを有する形状に形成され、第2支持プレート50に固定されている。左右の分離ガイド部56A,56Bは、それらの前半部分a1,b1が、フィードチェーン22による搬送が開始された刈取穀稈の株元側を無端搬送チェーン48からすくい上げて分離するとともにフィードチェーン22の搬送方向に沿って案内する分離案内領域となるように、又、それらの後半部分a2,b2が、刈取穀稈の株元側をフィードチェーン22から扱胴24と受網25との間に向かう右下がり傾斜姿勢に姿勢変更しながら案内する姿勢変更案内領域となるように構成されている。そのため、左右の分離ガイド部56A,56Bは、それらの前半部分a1,b1が、フィードチェーン22で搬送される刈取穀稈を案内するのに適したフィードチェーン22の搬送始端部での搬送軌跡K2の高さ位置よりも少し低い同じ高さ位置で後上がり傾斜するように設定され、又、それらの後半部分a2,b2では、左側の分離ガイド部56Aに対して右側の分離ガイド部56Bの勾配が緩くなって、穀稈搬送方向の下手側ほど、脱穀装置側となる右側の分離ガイド部56Bの高さ位置が左側の分離ガイド部56Aの高さ位置よりも低くなり、それらの後上端を結ぶ線Lが、受入口21の受け入れ幅内で受入口21の下縁に略沿った右下がり傾斜姿勢となるように設定されている。 【0048】 以上の構成から、穀稈搬送装置12によって起立姿勢から横倒れ姿勢に向けて姿勢変更しながら搬送された刈取穀稈を脱穀装置4に供給する際には、先ず、穀稈搬送装置12の挟持搬送機構35によって挟持搬送された刈取穀稈の株元側が、速度差の殆どない挟持搬送機構35の第3無端搬送チェーン41と補助搬送装置43の無端搬送チェーン48とで2点支持された安定性の高い状態で、穀稈搬送装置12による搬送で得られた横倒れに近い姿勢から脱穀装置4への供給に適した横倒れ姿勢への若干の刈取穀稈の姿勢変更を行いながら、挟持搬送機構35から補助搬送装置43に受け渡され、次に、その補助搬送装置43から、挟持搬送機構35との間よりも速度差が大きくなることがあるものの、刈取穀稈の搬送姿勢が同じ姿勢(脱穀装置4への供給に適した安定性の高い横倒れ姿勢)に設定されたフィードチェーン22に受け渡されることになる。 【0049】 要するに、穀稈搬送装置12の挟持搬送機構35からフィードチェーン22への刈取穀稈の受け渡しを直接行うように構成した場合には、その受け渡し箇所において、穀稈搬送装置12による横倒れに近い姿勢から脱穀装置4への供給に適した横倒れ姿勢への刈取穀稈の姿勢変更と、搬送速度の大幅な変更とが同時に行われることがあり、その結果、その受け渡し箇所において、刈取穀稈の搬送姿勢が乱れ易くなり、その搬送姿勢の乱れに起因した搬送不良や脱落を招き易くなるのであるが、上記のように補助搬送装置43を配備すれば、刈取穀稈の受け渡し箇所において、刈取穀稈の姿勢変更と搬送速度の大幅な変更とが同時に行われることを回避でき、結果、その受け渡し箇所での刈取穀稈の搬送姿勢の乱れを抑制できる。 【0050】 又、刈取穀稈の姿勢が変更される穀稈搬送装置12の挟持搬送機構35から補助搬送装置43への刈取穀稈の受け渡し時には、速度差の殆どない挟持搬送機構35の第3無端搬送チェーン41と補助搬送装置43の無端搬送チェーン48とで2点支持された安定性の高い状態であることから、刈取穀稈の姿勢変更に起因して刈取穀稈の搬送姿勢が乱れることを効果的に抑制できる。 【0051】 更に、速度差が比較的大きくなることのある補助搬送装置43とフィードチェーン22との間では、フィードチェーン22による刈取穀稈の搬送が開始されると同時に、分離ガイド56が、その刈取穀稈の株元側を補助搬送装置43の無端搬送チェーン48から分離して、補助搬送装置43による刈取穀稈の搬送を終了させることから、補助搬送装置43とフィードチェーン22とで刈取穀稈を両持ちすることによる刈取穀稈の搬送姿勢の乱れを確実に回避できる。 【0052】 しかも、刈取穀稈の搬送姿勢の乱れを回避する上において、補助搬送装置43とフィードチェーン22との間に落差を設けるのではなく、補助搬送装置43の搬送領域での搬送軌跡K1とフィードチェーン25の搬送始端部での搬送軌跡K2とを略一直線上に位置させることから、落差に起因した刈取穀稈の搬送姿勢の乱れを回避できるとともに、補助搬送装置43からフィードチェーン22への刈取穀稈の受け渡し搬送をスムーズかつ美麗に行える。 【0053】 その上、挟持搬送機構35の第3無端搬送チェーン41及び補助搬送装置43の無端搬送チェーン48とフィードチェーン22との駆動速度の関係を、第3無端搬送チェーン41及び無端搬送チェーン48の最速状態では、それらの駆動速度がフィードチェーン22の駆動速度よりも速くなるようにしたことで、第3無端搬送チェーン41及び無端搬送チェーン48の変速範囲内の速度でフィードチェーン22が駆動されることから、刈取穀稈の受け渡しが行われる無端搬送チェーン48とフィードチェーン22との間での速度差を軽減でき、その速度差に起因した刈取穀稈の搬送姿勢の乱れを抑制できる。 【0054】 又、分離ガイド56における各分離ガイド部56A,56Bの後半部分a2,b2を姿勢変更案内領域とし、フィードチェーン22の搬送始端部で搬送される刈取穀稈の株元側を、フィードチェーン22から扱胴24と受網25との間に向かう右下がり傾斜姿勢に姿勢変更することから、フィードチェーン22の搬送始端部において、刈取穀稈は、その株元側におけるフィードチェーン22による挟持位置に、より近い穀稈部分から受網25に沿って湾曲するようになり、その結果、刈取穀稈の層厚が厚い場合などであっても、そのフィードチェーン22による挟持位置に近い株元側の穀稈部分が脱穀装置4の前壁20などに引っ掛かる虞を回避でき、脱穀装置4の受入口21から脱穀装置4内へ刈取穀稈の導入をスムーズに行える。 【0055】 つまり、刈取穀稈を起立姿勢から横倒れ姿勢に姿勢変更しながら脱穀装置4に向けて搬送する供給搬送を、刈取穀稈の搬送姿勢の乱れなどに起因した刈取穀稈の搬送不良や脱落を効果的に招き難くしながらスムーズかつ美麗に行える。 【0056】 図1、図2及び図6〜8に示すように、脱穀装置4には、フィードチェーン22の非搬送領域を横外側方から覆うカバー57が簡易着脱可能に装備され、そのカバー57は、フィードチェーン22の搬送始端よりも穀稈搬送方向の上手側に向けて延出する延出部57Aを有する状態に延長形成され、その延出部57Aによって、補助搬送装置43の非搬送領域を横外側方から覆うようになっている。そして、その延出部57Aには、その上端縁と補助搬送装置43との隙間を隠す天板部分57aが備えられている。 【0057】 そして、このように、カバー57に補助搬送装置43の非搬送領域を横外側方から覆う延出部57Aを備えたことで、手刈り穀稈を脱穀装置4に手動供給するために、刈取搬送部3を駆動停止させ、かつ、脱穀装置4を駆動させた枕扱き作業時には、刈取搬送部3の駆動停止とともに駆動停止される補助搬送装置43の無端搬送チェーン48とカバー57の延出部57Aとに渡しかけた状態で手刈り穀稈を仮置きすることができる。 【0058】 つまり、フィードチェーン22のカバー57を、補助搬送装置43のカバーに兼用できる上に、補助搬送装置43の無端搬送チェーン48とともに手刈り穀稈を仮置きする載置台に有効利用することができ、結果、構成の簡素化やコストの削減を図れるとともに枕扱き作業を良好に行える。 【0059】 図3〜7及び図10に示すように、チェーン式伝動機構54は、第1出力軸53と一体回転する第1スプロケット58、その後方に配備された第2スプロケット59、及び、それらのスプロケット58,59にわたって回し掛けられた伝動チェーン60、などを備えて構成され、第1スプロケット58は第1出力軸53にナット61で固定されている。 【0060】 ギヤ式伝動機構55は、第1伝動軸62を介してチェーン式伝動機構54の第2スプロケット59と一体回転する第1ギヤ63、この第1ギヤ63に噛合するとともに第2伝動軸64を介して補助搬送装置43の駆動スプロケット46と一体回転する第2ギヤ65、及び、それらのギヤ63,65を外囲するギヤーケース66、などを備えて構成されている。 【0061】 以上の構成により、機体フレーム1から刈取搬送部3を取り外す際には、先ず、チェーン式伝動機構54の第1スプロケット58を第1出力軸53に固定するナット61とともに第1スプロケット58を第1出力軸53から取り外し、次に、連結ピン19による刈取フレーム13とリフトシリンダ17との連結を解除した後、各ボルト18による左右の載置台15に対するホルダ16の固定を解除すればよく、これらの操作を行うだけで、刈取搬送部3と脱穀装置4との間に、穀稈搬送装置12の挟持搬送機構35からフィードチェーン22への刈取穀稈の受け渡しを良好にする補助搬送装置43を装備するものでありながら、機体フレーム1から刈取搬送部3を簡単に取り外すことができ、刈取搬送部3と脱穀装置4との間や刈取搬送部3と搭乗運転部6との間に配備された伝動系や操作系などのメンテナンスを容易に行える。 【0062】 又、補助搬送装置43を、刈取搬送部3の第1作業伝動系33を介した動力で駆動することで、静油圧式無段変速装置29による車速の変速に同調して刈取搬送部3とともに変速されるように構成しながらも、刈取搬送部3を機体フレーム1から取り外す際には脱穀装置4側に残すことができるので、刈取搬送部3に装備する場合に比較して、組み付け時などにおける補助搬送装置43とフィードチェーン22との位置合わせも行い易くなる。 【0063】 図2に示すように、穀稈搬送装置12の係止搬送機構36は、右端に配備された掻込ベルト11の上方から脱穀装置4の受入口21の近くまで延出する状態に配備された右側係止搬送帯67、左右中央に配備された掻込ベルト11の上方から右側係止搬送帯67の中間部に向けて延出する状態に配備された中央側係止搬送帯68、及び、右端に配備された掻込ベルト11の上方から右側係止搬送帯67の中間部に向けて延出する状態に配備された左側係止搬送帯69、などを備えて構成され、各係止搬送帯67〜69の駆動により、その搬送始端側では、各掻込ベルト11で掻き込み搬送された刈取穀稈の穂先側に対応する各係止搬送帯67〜69が係止して後方の左右中央側に向けて掻き寄せ搬送し、その搬送終端側では、掻き寄せ搬送された刈取穀稈の穂先側に右側係止搬送帯67の搬送終端側が係止して、その穂先側を穀稈搬送装置12の上方から右側方に徐々に変位させながら後方の脱穀装置4の受入口21に向けて搬送する。 【0064】 各係止搬送帯67〜69は、無端回動チェーン70に複数の係止爪71を一定間隔を隔てる状態に並設して構成されている。 【0065】 尚、図7〜10に示す符号72は、刈取穀稈の株元側を挟持搬送機構35から補助搬送装置43に案内する第1ガイド杆であり、刈取フレーム13から無端搬送チェーン48に向けて上下揺動可能に延出された丸鋼材からなり、その延出端側が補助搬送装置43の無端搬送チェーン48によって受け止め支持されている。又、図7〜10に示す符号73は、刈取穀稈の株元側を挟持搬送機構35からフィードチェーン22に案内する第2ガイド杆であり、刈取フレーム13からフィードチェーン22に向けて上下揺動可能に延出された丸鋼材からなり、その延出端側がフィードチェーン22によって受け止め支持されている。 【0066】 〔別実施例〕 以下、本発明の別実施例を列記する。 〔1〕コンバインとしては、静油圧式無段変速装置29の代わりに例えばベルト式無段変速装置などを装備したものであってもよい。 【0067】 〔2〕コンバインとしては、刈取搬送部3を、脱穀装置4の前方に位置する作業位置と、その作業位置から機体横外側方に外れたメンテナンス位置とにわたって左右揺動可能に機体フレーム1に連結するものであってもよい。 【0068】 〔3〕補助搬送装置43を、刈取搬送部3の刈取装置9や穀稈搬送装置12などとともに車速の変速に略同調して変速されるように構成してもよい。例えば、補助搬送装置43を、車速が所定の微速領域内である場合には、刈取搬送部3の刈取装置9や穀稈搬送装置12などとともに、車速の変速にかかわらず所定の低速で定速駆動され、車速が所定の微速領域を超えている場合には、刈取搬送部3の刈取装置9や穀稈搬送装置12などとともに車速の変速に同調して変速されるように構成すれば、刈取搬送部3の刈取装置9や穀稈搬送装置12などとともに低速になり過ぎることに起因して招く虞のある切断不良や搬送不良などを未然に回避できる。又、補助搬送装置43を、車速が所定の高速以下である場合には、刈取搬送部3の刈取装置9や穀稈搬送装置12などとともに車速の変速に同調して変速され、車速が所定の高速を超える場合には、刈取搬送部3の刈取装置9や穀稈搬送装置12などとともに車速の変速にかかわらず所定の高速で定速駆動されるように構成すれば、刈取搬送部3の刈取装置9や穀稈搬送装置12などとともに高速になり過ぎることに起因して招く虞のある激しい騒音の発生などを未然に回避できる。 【0069】 〔4〕補助搬送装置43の搬送領域での搬送軌跡K1とフィードチェーン22の搬送始端側での搬送軌跡K2とが一直線上に位置するように構成してもよい。 【0070】 〔5〕分離ガイド56を、左側の分離ガイド部56A又は右側の分離ガイド部56Bのみを有するように構成してもよい。 【0071】 〔6〕分離ガイド56を、脱穀装置側となる右側の分離ガイド部56Bの高さ位置が左側の分離ガイド部56Aの高さ位置よりも、それらの前半部分a1,b1から低くなるように形成してもよい。 【0072】 〔7〕補助搬送装置43の非搬送領域を横外側方から覆う専用のカバーを別途設けるようにしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0073】 【図1】コンバインの全体側面図 【図2】刈取搬送部の概略平面図 【図3】刈取搬送部の支持構造及び刈取穀稈の受け渡し構造を示す要部の縦断正面図 【図4】刈取搬送部の支持構造及び刈取穀稈の受け渡し構造を示す要部の縦断側面図 【図5】刈取搬送部を取り外した状態を示す要部の縦断側面図 【図6】伝動系の概略図 【図7】刈取穀稈の受け渡し構造を示す要部の横断平面図 【図8】刈取穀稈の受け渡し構造を示す要部の縦断側面図 【図9】分離ガイドの構成を示す要部の側面図 【図10】分離ガイドの構成及び作用を示す要部の縦断正面図 【符号の説明】 【0074】 3 刈取搬送部 4 脱穀装置 12 穀稈搬送装置 21 受入口 22 フィードチェーン 35 挟持搬送機構 36 係止搬送機構 43 補助搬送装置 56 分離ガイド 56A 分離ガイド部 56B 分離ガイド部 脱穀装置側 57 カバー
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成15年10月30日(2003.10.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−130761(P2005−130761A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月26日(2005.5.26) |
| 【出願番号】 |
特願2003−370032(P2003−370032) |
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