| 【発明の名称】 |
草刈機のハンドル振替装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】村田 佳明 【住所又は居所】愛媛県松山市衣山1丁目2番5号株式会社アテックス内
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| 【要約】 |
【課題】動力の連動によって、ハンドルに対して機体を左右に旋回させる草刈機において、この動力源であるエンジンが停止している時や、刈取装置に刈草が詰っている時にもハンドルを容易に旋回させることのできる草刈機を提供することを課題とする。
【解決手段】ハンドルフレーム19を動力により連動して刈取装置2に対し左側又は右側へ旋回させて振替可能の草刈機において、このハンドルフレーム19を手で把持して該刈取装置2に対し旋回させて固定可能のハンドルロック装置75を設けたことを特徴とするハンドル振替装置の構成とする。又、前記ハンドルロック装置75は、刈取装置2に対するハンドルフレーム19の旋回軸3周りに、相対的にこのハンドルフレーム19を把持旋回させて固定可能のターンロックプレート76と、このターンロックプレート76に係合固定するロックピン77とを設けた構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハンドルフレーム(19)を動力により連動して刈取装置(2)に対し左側又は右側へ旋回させて振替可能の草刈機において、このハンドルフレーム(19)を手で把持して該刈取装置(2)に対し旋回させて固定可能のハンドルロック装置(75)を設けたことを特徴とするハンドル振替装置。 【請求項2】 前記ハンドルロック装置(75)は、刈取装置(2)に対するハンドルフレーム(19)の旋回軸(3)周りに、相対的にこのハンドルフレーム(19)を把持旋回させて固定可能のターンロックプレート(76)と、このターンロックプレート(76)に係合固定するロックピン(77)とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の草刈機のハンドル振替装置。 【請求項3】 前記旋回軸(3)には、ハンドルフレーム(19)と一体に回動して振替位置の規制を受ける案内穴(58)を形成したターンガイドプレート(56)を回動自在に設けると共に、このターンガイドプレート(56)との間をロックピン(77)で係合して一体回動可能のターンロックプレート(76)を設けたことを特徴とする請求項2に記載の草刈機のハンドル振替装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、ハンドルフレームを刈取装置に対して動力連動により左側又は右側に旋回させて刈取方向を切替えると共に、このハンドルフレームを手で把持して旋回及び旋回位置固定可能とする草刈機のハンドル振替装置に関する。 【背景技術】 【0002】 動力連動、及び手動ハンドル連動により刈取装置のハンドルフレームを左側又は右側へ旋回させて刈取方向を振替える技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。又、ハンドルフレームを旋回する旋回動力を切断するクラッチを設けると共に、このクラッチ切りの時の旋回継続を係止するためのストッパピンを設けて、ハンドルフレームの旋回を係止する安全装置を設ける技術(例えば、特許文献2参照)が知られている。 【特許文献1】特開2003−52218号公報(第1頁、図1) 【特許文献2】特開2001−275443号公報(第7頁、図17) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 動力やハンドル回転等によって刈取装置に対してハンドルフレームを左側、又は右側へ旋回させて刈取方向を振替える形態では、この動力源であるエンジンが停止している時や、刈取装置に刈草が詰って刈取停止している時等には、ハンドルフレームの手による把持旋回操作が行い難く、構成、操作共に煩雑化となる。特にハンドルフレームの旋回にウォームギヤ機構等を介在させて行わせる形態では、このハンドルフレームの旋回連動のクラッチを切りにしても、ハンドルフレーム側からの旋回操作は行い難く、又、手動ハンドルを回転連動させてハンドルフレームを旋回する場合は、操作時間や手数を要するため面倒である。 【課題を解決するための手段】 【0004】 請求項1に記載の発明は、ハンドルフレーム19を動力により連動して刈取装置2に対し左側又は右側へ旋回させて振替可能の草刈機において、このハンドルフレーム19を手で把持して該刈取装置2に対し旋回させて固定可能のハンドルロック装置75を設けたことを特徴とするハンドル振替装置の構成とする。刈取作業は、作業者がハンドルフレーム19のハンドル部を把持して、エンジン等の動力によって走行部や刈取装置2部等を駆動して行われる。刈取方向を切替える等のためにハンドルフレーム19を刈取装置2に対して左側、又は右側等へ振替えるときは、草刈機や刈取作業状態等によって、動力又は手操作を選択して行わせることができる。これらハンドルフレーム19を旋回させるときは、ハンドルロック装置75のハンドル固定を解除しておき、動力連動、又は手により直接ハンドルフレーム19を把持して適宜の方向角度へ旋回させる。ハンドルフレーム19が所望の方向へ旋回すると、ハンドルロック装置75を固定操作してその旋回位置を固定する。この固定状態では動力連動か手による把持操作かに拘らず、ハンドルフレーム19は刈取装置2に対する振替位置は固定されて、安定した刈取操作を行わせることができる。 【0005】 請求項2に記載の発明は、前記ハンドルロック装置75は、刈取装置2に対するハンドルフレーム19の旋回軸3周りに、相対的にこのハンドルフレーム19を把持旋回させて固定可能のターンロックプレート76と、このターンロックプレート76に係合固定するロックッピン77とを設けたことを特徴とするものである。前記ハンドルフレーム19の左側、又は右側への振替旋回は、動力連動による場合は、動力連動によって旋回軸3が駆動されて、刈取装置2に対してこの旋回軸3の周りに回動される。このハンドルフレーム19を直接手で把持して旋回するときは、ハンドルロック装置75のターンロックプレート76に対するロックピン77の係合を外すことによって、このハンドルフレーム19は旋回軸3の周りに旋回自在の状態となり、動力連動、又は手による把持操作で旋回することができる。そして、このハンドルフレーム19の旋回位置が決まるとロックピン77を係合させて、ハンドルフレーム19の旋回位置を固定することができる。 【0006】 請求項3に記載の発明は、前記旋回軸3には、ハンドルフレーム19と一体に回動して振替位置の規制を受ける案内穴58を形成したターンガイドプレート56を回動自在に設けると共に、このターンガイドプレート56との間をロックピン77で係合して一体回動可能のターンロックプレート76を設けたことを特徴とするものである。ハンドルフレーム19を動力で旋回するときは、ターンガイドプレート56とターンロックプレート76との間をロックピン77で係合して一体的にすることによって行われる。旋回域は案内穴58の規制を受けるが、旋回動力を切ることによって旋回が停止して、その停止位置で固定されることになる。又、ハンドルフレーム19を手で直接把持して旋回するときは、ロックピン77による係合を外すことにより、ハンドルフレーム19は旋回軸3に対して旋回自在となり、旋回位置の選択が決まるとロックピン77を係合させて、ハンドルフレーム19位置を固定できる。 【発明の効果】 【0007】 請求項1に記載の発明は、ハンドルロック装置75の旋回固定を解除することにより、ハンドルフレーム19を刈取装置2に対して左側、又は右側へ旋回自在の状態とすることができ、動力連動によるか、又は手でハンドルフレーム19を直接把持した状態で左右へ旋回することができ、この旋回位置をハンドルロック装置75の固定操作で固定できる。そして、手でハンドルフレーム19を把持操作して旋回するときは、動力連動によるハンドルフレーム19の旋回駆動機構による制限を受けることはなく、動力停止中であっても、ハンドルフレーム19の旋回を簡単、迅速、容易に操作できる。 【0008】 請求項2に記載の発明は、ハンドルフレーム19を旋回、及び固定できるハンドルロック装置75が、このハンドルフレーム19の回動中心である旋回軸3の周りに、ターンロックプレート76と、これに係合しうるロックピン77として配置されるため、この構成、及び係合、離脱操作を簡単、容易化することができ、ハンドルフレーム19の旋回、固定を的確に行わせることができる。 【0009】 請求項3に記載の発明は、ハンドルフレーム19の旋回中心である旋回軸3上に、回動自在のターンガイドプレート56と、一体回動のターンロックプレート76を配置するため、構成を簡単化できる。又、ハンドルフレーム19側のターンガイドプレート56に旋回域規制の案内穴58を形成すると共にロックピン77を設け、このロックピン77を係合可能のターンロックプレート76を旋回軸3に固定して設けるため、このロックピン77のターンロックプレート76に対する係合、離脱によってハンドルフレーム19を旋回軸3に対して回動自在の状態にしたり、動力連動又は手で直接ハンドルフレーム19を把持して旋回させたり、又、この旋回位置を固定することができ、動力連動によるか、又は手で直接ハンドルフレーム19を把持操作するによるかを、同一ロックピン77の係合、離脱操作によって行われるため、操作を簡単に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。草刈機の概略構成は、刈取地面に沿って回転しながら芝草を刈取するブレード15を有した刈取装置2と、この後側部を接地回転する左右一対の駆動ドラム13や外側の車輪14等を有し、後部のエンジン17によって駆動して走行推進しながら刈取を行うもので、この主体を構成する伝動ケース18の上側に刈取ハンドル1のハンドルフレーム19基部を取付け、このハンドルフレーム19の先端部の操作ハンドル21部を把持して歩行しながら刈取操作を行う。20は刈取装置2のブレード15部を覆う刈取カバー、22は刈取装置の前方部を接地支持する補助輪である。 【0011】 エンジン17の駆動で駆動ドラム13や車輪14を伝動回転して走行し、ブレード刃15を伝動回転して芝草の刈取を行うことができる。ハンドルフレーム19は、基部をハンドルブラケット23に対してハンドル軸24の周りに上下回動可能で、このハンドルフレーム19と一体回動のラック25にブラケット23側定位置の係止爪26を係合することによって、この刈取ハンドル1の操作高さを適宜調節できる。このハンドルブラケット23は、伝動ケース18上の旋回軸3に対して回動自在に設けられる。このハンドルブラケット23部には、上下二段のプレート28,56が取付けられ、この上側のプレート28とハンドルブラケット23に一体のブラケットディスク27とがボルト29によって固定される。又、ターンガイドプレート56の下側には、旋回軸3にキー83止めで一体のターンロックプレート76を設けて、これら両プレート56,76間をロックピン77で係合させて一体として、ターンガイドプレート56及びハンドルフレーム19の旋回を固定することができるハンドルロック装置75を構成する。このハンドルフレーム19の上下回動は、該係止爪26をワイヤー30連動で刈取ハンドル1側のレバー69操作で行うことができる。 【0012】 前記伝動ケース18におけるエンジン17から車輪14、ブレード15、及び旋回軸3等への伝動構成を説明する。エンジン17に連結の入力軸32から、一速ギヤ33、二速ギヤ34、及びこれらのギヤ33,34間に切替える変速クラッチ35を介して、二重軸形態の内軸36と外軸37に連動する。この内軸36はベベルギヤ38を介して刈取軸39へ連動し、外軸37はウォームギヤ40を介して走行伝動ケース31内の走行軸41へ連動する。変速クラッチ35が中立位置、乃至いずれかのギヤ33,34に切替えられた位置に拘らず、内軸36はこの一速ギヤ34と一体で常時伝動回転される状態にあって、刈取装置2のブレード15を伝動する。これに対して走行軸41は、変速クラッチ35をいずれかのギヤ33,34に切替咬合わせることによって、外軸37やウォームギヤ40等を経て駆動ドラム13や車輪14の伝動回転を変速する。 【0013】 この内軸36の先端部からベベルギヤ38,42を介してベベル軸43が連動されて、このベベル軸43から旋回クラッチ7や、ウォームギヤ44等を経て、上下方向に沿う旋回軸3を左右に旋回伝動できる。この旋回クラッチ7のクラッチ軸45には、旋回クラッチ7の両側に対向する正、逆転のベベルクラッチギヤ46,47が回転自在に設けられて、前記ベベル軸43のべベルギヤ48の左右両側に常時噛合させる。このクラッチ軸45とウォームギヤ44のウォーム軸49との間はギヤ50で連動する。旋回クラッチ7の中立位置では旋回軸3へは伝動されないが、旋回クラッチ7をクラッチギヤ46に咬合わせて旋回軸3を左側旋回に伝動する。クラッチギヤ47に咬合わせると旋回軸3を右側旋回に伝動することができる。51はハンドルで、伝動ケース18の外側から手動でクラッチ軸45を回動して、旋回軸3を回動できる。 【0014】 前記伝動ケース18において、変速クラッチ35は、シフター52を有して、この伝動ケース18の外側部に設けられる変速レバー53によって切替えられる。旋回クラッチ7は上側のシフター54によって切替えられる。このシフター54のシフター軸55は、伝動ケース18の前記旋回軸3の前側に設けられて、この上端を伝動ケース18上に突出させて、横方向に沿う旋回アーム8の中央部を取付ける。 【0015】 前記旋回軸3の上端部に嵌合のプレート28の下部には一体回動可能のターンガイドプレート56が設けられる。このターンガイドプレート56やブラケットディスク27及びプレート28は、前記ボルト29等によってハンドルフレーム19と一体的に連結され、旋回軸3に対して回動自在である。このターンガイドプレート56と旋回アーム8との間が、ロッド57とこのターンガイドプレート56の円弧状案内穴58との係合によって案内される。この案内穴58は、旋回軸3の周りに略180度域にわたって形成され、ハンドルフレーム19の方向に対して右側に形成される。刈取装置2の芝草の案内入口側を刈取方向Aとして、この刈取方向Aがハンドルフレーム19の方向に平行状態にある前進刈位置Fでは、ロッド57の先端の連結部59が案内穴58の中央部に位置される。刈取装置2を旋回軸3周りに左側(反時計回り)へ旋回させて、刈取方向Aを左向きにした左進刈位置Lでは、このロッド57の連結部59が案内穴58の前端部に達して係止される。又、逆にこの刈取方向Aを同様にして右向きにした状態の右進刈位置Rでは、連結部59が案内穴58の後端部に係止される。 【0016】 このような旋回アーム8の左右両側部は、ハンドルフレーム19の後端部に装着の旋回レバー6との間をワイヤー10で連結され、サイドクラッチ4のサイドクラッチアーム9との間をワイヤー11で連結される。60は旋回アーム8を中立位置に復帰する復帰ばねである。61は伝動ケース18の上面を覆うケースカバー、85は、ワイヤー取付用のブラケットである。前記前進刈位置Fで左側の旋回レバー6を引くと左側ワイヤー10によって旋回アーム8及びシフタ軸55が反時計回りに揺動されて、旋回クラッチ7をクラッチギヤ47側へ咬合わせて、ギヤ50やウォームギヤ44等を経て旋回軸3及びハンドルフレーム19等を時計回りへ回動させる。このため、このハンドルフレーム19の回動を作業者がハンドル21の把持によって刈取走行操縦の定位置に固定することによって、駆動反力によって刈取装置2を反時計回りに旋回させて、前進刈位置Fから左進刈位置Lへ向うように旋回させる。これと同時に旋回アーム8先端部のワイヤー11を引いて左側のサイドクラッチアーム9を回動して、サイドクラッチ4を切って左側の車輪14、駆動ドラム13の伝動回転を停止し、左側へ操向旋回させる。 【0017】 この左進刈位置Lへの操作連動において、ロッド57の連結部59が案内穴58の前端部に係止されると、このロッド57を介して旋回アーム8が引き戻されて、旋回クラッチ7が切りになり、旋回軸3のそれ以上の旋回が牽制される。 又、この左進刈位置Lから前進刈位置Fに旋回するときは、右側の旋回レバー6を引くことにより、旋回アーム8が上記とは反対方向へ揺動され、旋回クラッチ7はクラッチギヤ46側に咬合わされる。又、ロッド57の連結部59は、案内穴58の中央位置に戻る。この前進刈位置Fになったとき旋回レバー6を解放すれば、旋回クラッチ7が切りになり、サイドクラッチ4は左右共に入りになって、旋回伝動、操向伝動共に停止状態となる。 更に、この前進刈位置Fから右進刈位置Rへ旋回するときは、右側の旋回レバー6を引くことによって同様にして行われる。このときロッド57の連結部59は、案内穴58に案内されたのち終端部に係止されて、このロッド57が押されて旋回クラッチ7が切りに戻される。又、旋回アーム8からは左端のワイヤー11によって右側のサイドクラッチ4が連動される。 【0018】 前記ハンドルロック装置75は、旋回軸3上に沿って配置されるターンガイドプレート56と、旋回軸3にキー83止めされたターンロックプレート76と、これらのプレート56,76間を連結したり開放するロックピン77と、このロックピン77を連結、解放操作するロック解除レバー78と等から構成される。ハンドルフレーム19側に一体で旋回軸3周りに回動しうるターンガイドプレート56には、前記案内穴58と共に、下側のターンロックプレート76へ向けて出没するロックピン77を設ける。このロックピン77は、ターンガイドプレート56上面に固定のピンボス79に嵌合されてばね80によって常時下方へ弾発される。このロックピン77の上端にはワイヤー81が連結されて、このワイヤー81を該ばね80に抗して引くことにより、ロックピン77を引き上げてターンロックプレート76との係合を外すことができる。このワイヤー81は、前記操作ハンドル21、又は、この旋回軸3近くのハンドルフレーム19部や、刈取装置2部等に設けられるロック解除レバー78に連結されて、このロック解除レバー78を把持することによってハンドルフレーム19を旋回しうる状態にロック解除し、ロック解除レバー78の把持を解放することによってハンドルフレーム19を旋回軸3に対して旋回できないように固定することができる。又、前記ターンロックプレート76は、該ターンガイドプレート56の下面に接近して旋回軸3部に固定される。旋回軸3周りのロックピン77の回動する軌跡輪線上に、適宜旋回角度間隔毎に上下に貫通するピン穴82を配置形成し、前記ロックピン77を係合、離脱させる。 【0019】 刈取作業は、作業者が操作ハンドル21部を把持して、エンジン17の駆動で走行車輪14や駆動ドラム13等を伝動すると共に、ブレード15を伝動回転させて行われる。刈取方向を切替える等のためにハンドルフレーム19を刈取装置2側の伝動ケース18部に対して左側、又は右側等へ振替えるときは、このハンドルフレーム19の位置を固定しているハンドルロック装置75のロック解除レバー78を把持してハンドル固定を解除する。ロック解除レバー78は、把持されていないときはロックピン77がばね80に押されてターンロックプレート76のピン穴82に係合してハンドルフレーム19を旋回軸3に対して固定の状態に維持するが、把持することによってロックピン77をピン穴82から外して、ハンドルフレーム19は旋回軸3の周りに回動自在の状態となる。 ハンドルフレーム19を動力で旋回させるときは、左右いずれかの旋回レバー6を把持することにより、中立位置にある旋回クラッチ7を左右のベベルクラッチギヤ46,47に切替えて入りにし、これによりウォームギヤ44等の連動を経て旋回軸3を左側、又は右側へ回動し、更にターンロックプレート76、ロックピン77、及びターンガイドプレート56等を介してハンドルフレーム19を旋回する。適当な旋回位置で旋回レバー6の把持を解放すると、旋回クラッチ7が中立位置になってハンドルフレーム19の旋回は止まる。この状態ではウォームギヤ44の噛合によってハンドルフレーム19は左右いずれの方向へも旋回しない逆連動固定状態となる。又、ハンドル51の回動操作でハンドルフレーム19を旋回するときは、旋回クラッチ7は中立位置に操作された状態で行われるが、ウォームギヤ44によるハンドルフレーム19の旋回位置固定は同様に行われる。 【0020】 又、エンジン17が停止されていて動力によりハンドルフレーム19を旋回できない場合のように、作業者が直接ハンドルフレーム19を操作してハンドル方向を振替えたいときは、前記ロック解除レバー78を把持操作して、ロックピン77をターンロックプレート76のピン穴82との係合を外した状態で、このハンドルフレーム19を旋回軸3周りに左右へ旋回させる。このハンドルフレーム19の旋回位置が決まるとロック解除レバー78の把持を解放することにより、ロックピン77がばね80で弾発されてターンロックプレート76のピン穴82に係合されて、ハンドル位置が固定される。 このようなハンドルフレーム19の旋回時は、ターンガイドプレート56及びこの案内穴58が一体回動するため、旋回アーム8に連結のロッド57連結部59による相対的回動域が規制され、この規制回動域の範囲内でハンドルフレーム19の旋回が行われる。又、このようなハンドルフレーム19の把持旋回の操作では、前記動力による場合や、ハンドル51回動による場合のように、ウォームギヤ44による逆連動固定の作用がないため、ロックピン77がピン穴82から外れている限り、ハンドル旋回を行うことができる。 前記ターンロックプレート76とロックピン77に代えて、ターンロックプレート76の周囲にラックを形成し、このラックに係合する係合爪とを設ける形態とするもよい。 【0021】 前記刈取装置2は、伝動ケース18の前側に一体の刈取カバー20の下側に左右一対のブレード軸62が垂直状に軸装されて、各軸62の下端部に草刈用のブレード15が取付けられ、上端部には前記伝動ケース18下側の刈取軸39との間にベルト63を掛けわたして伝動回転する。この刈取カバー20の左右両側にはゴム板からなるサイドカバー16が取付けられる。73は分草杆である。 前記走行軸41の左右両端部には、チェンケース64を介して左右一対の車軸65を左右水平状に支架し、この各車軸65には駆動ドラム13とこの横端のゴム製の車輪14とを設ける。走行軸41と各車軸65との間はチェンケース64内のチェンを掛けわたして伝動する。走行軸41の左右両端部にはチェンケース64の外側部にサイドクラッチアーム9が設けられ、この走行軸41上の左右いずれか片側のサイドクラッチ4を操作連動して、このサイドクラッチ4を切ることによって走行軸41からチェンケース64下端の車軸65への伝動を切ることができる。この左右の各サイドクラッチアーム9には、前記旋回アーム8との間のワイヤー11が連結される。又、このサイドクラッチアーム9には走行レバー5との間のワイヤー12が連結されて、この走行レバー5を引くことにより左右両サイドクラッチ4が同時に切りになって走行を停止できる。 【0022】 前記各駆動ドラム13は、中央部の回転径を小さく形成し、外側部の回転径を大きく形成して、外周面にはスパイク66を突出させる。この左右外側端にはこれら駆動ドラム13よりも大径のゴム製の車輪14を一体回転するように設け、平坦な路面走行時は、この車輪14部のみによる接地回転で走行できる。前記左右のブレード15の回転によって刈取られる芝草は、刈取地面の中央部を後側へ排出される。この刈取られる芝草上を後側の駆動ドラム13や車輪14が踏圧しながら回転して走行する。 このような駆動ドラム13及び車輪14は、旋回時には左右各別に伝動され、又、伝動停止される。このため、これら駆動ドラム13と車輪14による刈取地面への接地踏圧幅を広くして、刈取地面や旋回地面が傾斜していても、滑り落ちを少くすると共に、駆動力を維持して空転を少くし、速やかな旋回を行うことができる。又、路面走行時は車輪14駆動による路面損傷を防止する。 又、芝草刈取時には、刈取られる芝草がゴム製のサイドカバー16によって側方への飛散が有効に防止される。刈取装置2の旋回時にはこのサイドカバー16が刈取地面や芝草上面に接しても、弾性による逃げによって抵抗を小さくすることができ、旋回を円滑に行うことができる。 【0023】 前記刈取ハンドル1はハンドルフレーム19先端部に操作ハンドル21を有するが、この操作ハンドル21は、ループ状に形成されて、この操作ハンドル1のハンドル基部67を左右水平状に形成して、この中央部をハンドルフレーム19先端のハンドルボス68に嵌合させて、前後へ回転することができる。このハンドル基部67の前側のハンドルブラケット72に、右側の走行レバー5と左側のレバー69とを設け、右手でこの走行レバー5を後側のハンドル基部67側へ引くことによりワイヤー12を介して左右のサイドクラッチ4を同時に切ることができる。又、左手でレバー69を引くことによってワイヤー30を介して係止爪26を外して、ハンドルフレーム19の上下角度を変更することができる。 このハンドル基部67の上方にはこれと平行状のレバーステー70が、ハンドルブラケット72に固定して設けられる。このレバーステー70の前側に左右の旋回レバー6が各々設けられて、前記旋回アーム8との間にワイヤー10で連動される。左側の旋回レバー6は左手で後側のレバーステー70側へ引き、右側の旋回レバー6は右手で後側へ引いて、左進刈位置L又は右進刈位置Rの旋回操作を行うことができる。71はエンジン17のスロットルレバーである。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】この発明に係る草刈機の伝動ケース部の斜視図。 【図2】その一部の拡大平面図。 【図3】その草刈機全体の平面図。 【図4】その刈取装置部の旋回状態を示す平面図。 【図5】その刈取装置部の一部側断面図。 【図6】そのハンドルフレーム部の側断面図。 【図7】その伝動ケース部の側断面図。 【図8】その上部の拡大側断面図。 【図9】その平断面図。 【図10】その車輪部の平面図。 【符号の説明】 【0025】 1 刈取ハンドル 2 刈取装置 3 旋回軸 19 ハンドルフレーム 44 ウォームギヤ 56 ターンガイドプレート 58 案内穴 75 ハンドルロック装置 76 ターンロックプレート 77 ロックピン 78 ロック解除レバー 82 ピン穴
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144980 【氏名又は名称】株式会社アテックス 【住所又は居所】愛媛県松山市衣山1丁目2番5号
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| 【出願日】 |
平成15年10月3日(2003.10.3) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−110520(P2005−110520A) |
| 【公開日】 |
平成17年4月28日(2005.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願2003−345363(P2003−345363) |
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