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【発明の名称】 モーア
【発明者】 【氏名】山下 信行
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】永井 宏樹
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】柴田 隆史
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】藤原 孝次
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】多田 浩之
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【要約】 【課題】刈り刃ハウジングの天板に刈り草や刈り芝が付着しても自ずと除去されやすいモーアを提供する。

【解決手段】刈り刃23の起風翼27と、刈り刃ハウジング21の天板21aとの間隔D1を、起風翼27と刈り刃ハウジング21のバキュームプレート24,25との間隔D2より小にしてある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
刈り刃ハウジングの内部に刈り刃を機体上下向きの回動軸芯まわりで回動駆動自在に設けてあるモーアであって、
前記刈り刃の起風翼と、前記刈り刃ハウジングの天板との間隔を、前記起風翼と前記刈り刃ハウジングのバキュームプレートとの間隔より小にしてあるモーア。
【請求項2】
刈り刃ハウジングの内部に刈り刃を機体上下向きの回動軸芯まわりで回動駆動自在に設けてあるモーアであって、
前記刈り刃の起風翼の刈り刃から機体上方向きに突出する高さを、起風翼の全幅にわたって同一にしてあるモーア。
【請求項3】
前記起風翼を、前記刈り刃の前記回動軸芯に沿う方向視で刈り刃のエッジに平行な姿勢に設定してある請求項2記載のモーア。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、刈り刃ハウジングの内部に刈り刃を機体上下向きの回動軸芯まわりで回動駆動自在に設けてあるモーアに関する。
【背景技術】
【0002】
上記モーアにあっては、例えば特許文献1に示されるように、ブレード12(刈り刃に相当)に起風翼12Bを設け、ブレード12と共に回動する起風翼12によって刈り刃ハウジング13の内部に搬送風を発生させ、刈り草や刈り芝を刈り刃ハウジング13から搬出しやすいように構成される。
【0003】
【特許文献1】特開2001−45826号公報 (〔0031〕,〔0032〕欄、図4−7 )
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
草や芝が濡れたり湿ったりしていると、刈り草や刈り芝が刈り刃ハウジングの内面に付着しやすくなるが、従来のモーアにあっては、清掃機能を特別に備えておらず、また、刈り刃の起風翼は、刈り刃ハウジングの天板から大きく離れていたり、刈り刃ハウジングの天板に向かう強い風を発生しにくいものになっており、殊に刈り刃ハウジングの天板に付着した刈り草や刈り芝が取れにくくなっていた。
【0005】
本発明の目的は、刈り刃ハウジングの天板に刈り草や刈り芝が付着しても除去しやすく、しかも、構造簡単に得られるモーアを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第1発明にあっては、刈り刃ハウジングの内部に刈り刃を機体上下向きの回動軸芯まわりで回動駆動自在に設けてあるモーアにおいて、前記刈り刃の起風翼と、前記刈り刃ハウジングの天板との間隔を、前記起風翼と前記刈り刃ハウジングのバキュームプレートとの間隔より小にしてある。
【0007】
すなわち、起風翼と刈り刃ハウジングの天板との間隔を、起風翼とバキュームプレートとの間隔より小にしてあるものだから、起風翼が刈り刃ハウジング天板の近くを回動移動して、起風翼によって発生する風が刈り刃ハウジングの天板に強く当たりやすくなるようにしながら、かつ、刈り刃ハウジングの天板に付着した刈り草や刈り芝に対して起風翼が除去作用しやすくなるようにしながら起風翼を駆動できる。
【0008】
従って、本第1発明によれば、刈り草や刈り芝が刈り刃ハウジングの天板に付着しても起風翼による風や除去作用によって除去されやすくなり、雨天時など、草や芝が天板に付着しやすい場合でも能率よく刈取り作業できる。しかも、起風翼を清掃手段に利用し、構造簡単に得て安価に得られる。
【0009】
本第2発明にあっては、刈り刃ハウジングの内部に刈り刃を機体上下向きの回動軸芯まわりで回動駆動自在に設けてあるモーアにおいて、前記刈り刃の起風翼の刈り刃から機体上方向きに突出する高さを、起風翼の全幅にわたって同一にしてある。
【0010】
すなわち、起風翼の刈り刃から機体上方向きに突出する高さを、起風翼の全幅にわたって同一にしてあるものだから、起風翼の上端が刈り刃ハウジングの天板に対して傾斜していた従来のモーアに比べ、起風翼によって発生する風が刈り刃ハウジングの天板に強く当たりやすくなる。また、起風翼によって発生する風が起風翼の外側に抜け出にくくなる。
【0011】
従って、本第2発明によれば、刈り草や刈り芝が刈り刃ハウジングの天板に付着しても起風翼からの風によって除去されやすくなる。また、搬送風を効率よく発生させて、濡れや湿りで重くなっている刈り草や刈り芝でも搬出しやすくなり、雨天時など、草や芝が天板に付着しやすいとともに重い場合でも能率よく刈取り作業できる。しかも、起風翼を清掃手段に利用し、構造簡単に得て安価に得られる。
【0012】
本第3発明にあっては、本第2発明の構成において、前記起風翼を、前記刈り刃の前記回動軸芯に沿う方向視で刈り刃のエッジに平行な姿勢に設定してある。
【0013】
すなわち、起風翼を刈り刃の回動軸芯に沿う方向視で刈り刃エッジに平行な姿勢に設定してあるものだから、刈り刃エッジに対して傾斜していた従来の起風翼に比し、起風翼によって発生する風が起風翼の後方に抜け出にくくなり、この面からも刈り刃ハウジングの天板に強く当たりやすくなる。
【0014】
従って、本第3発明によれば、刈り刃ハウジングの天板に付着した刈り草や刈り芝が起風翼からの風によってより除去されやすくなり、草や芝が天板に付着しやすい場合でも能率よく刈取り作業できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪1、左右一対の駆動自在な後車輪2、前後輪1,2を駆動するエンジン3が装備された原動部、この原動部の後方に位置する運転座席4などが装備された自走機体の前後輪間に、リンク機構5を介してモーア20を連結するとともに、前記エンジン3の駆動力を伝動軸7によってモーア20に伝達するように構成し、モーア20の刈り刃ハウジング21から自走機体の後方向きに左右後輪2,2の間を通って延出している搬送ダクト8を備えさせるとともに、自走機体の後部に集草容器9を設けて、乗用型草刈り機を構成してある。
【0016】
この草刈り機は、草刈りや芝刈り作業を行なうものであり、後輪駆動ケースに作業クラッチ10を設け、運転部に設けたクラッチレバー11を揺動操作して作業クラッチ10を入り切り操作することにより、この作業クラッチ10がエンジン3からモーア20に対する伝動を入り切りしてモーア20を駆動及び停止操作する。前記リンク機構5を自走機体に対して上下に揺動操作することにより、モーア20が刈り刃ハウジング21の前後に位置するゲージ輪22が接地した下降作業状態と、前記ゲージ輪22が地面上から浮上した上昇非作業状態とに昇降するようになっており、モーア20を下降作業状態にするとともに駆動状態にして自走機体を走行させていくと、モーア20が草や芝を切断し、刈草や刈芝を搬送ダクト8によって集草容器9に供給して貯留していく。
【0017】
図2,3に示すように、モーア20の前記刈り刃ハウジング21の内部に、自走機体の横方向に並ぶように配置するとともに機体上下方向の軸芯Xまわりで回動するように構成した複数枚のブレード形の刈り刃23、この刈り刃23の前方側に配置したフロントバキュームプレート24、前記刈り刃23の後方側に配置したリヤバキュームプレート25を設け、前記刈り刃ハウジング21の上面側に、前記伝動軸7からの駆動力を各刈り刃23の回転支軸に伝動ベルトを利用して伝達する刈り刃駆動機構26を設けて構成してある。
【0018】
図3,4に示すように、前記各刈り刃23において、刈り刃23の草や芝を切断するエッジ23aが位置する両端部のエッジ23aより刈り刃回転方向での後方側に、刈り刃23を構成している素材の一部を刈り刃23から機体上方向きに立ち上がるように折り曲げ成形して成る起風翼27を設けてある。各起風翼27は、図3、4(イ),(ロ)に示す如き状態に設定してある。
すなわち、刈り刃23の回動軸芯Xに沿う方向視でエッジ23aに対して平行な姿勢になるように設定してある。起風翼27と、刈り刃ハウジング21の天板21aとの間隔D1が、起風翼27と前記フロントバキュームプレート24及び前記リヤバキュームプレート25との間隔D2より小になるように設定してある。起風翼27の刈り刃23から機体上方向きに突出する高さHが、起風翼27の刈り刃エッジ23aに沿う方向での全幅にわたって同一であるように設定してある。
【0019】
図2,3,4に示すように、刈り刃ハウジング21の前縦壁21bの左右2箇所に、通気用の切欠き部28を設け、刈り刃ハウジング21の天板21aのフロントバキュームプレート24より前方側に位置する部位に、機体横方向に並ぶ複数個の通気用の貫通孔29を設けてある。
【0020】
これにより、モーア20は、エンジン3から作業クラッチ10及び伝動軸7を介して刈り刃駆動機構26に伝達される駆動力によって各刈り刃23を回転支軸の機体上下向きの回動軸芯Xのまわりで回動するように駆動し、機体走行に伴って刈り刃ハウジング21の前方から内部に入り込んできた草や芝を回動する各刈り刃23のエッジ23aによって切断する。このとき、草や芝を刈り刃ハウジング21の前記左右の切欠き部28を通して内部に導入することにより、刈り刃ハウジング21の前縦壁21aによる草や芝の押し倒しを発生しにくくしながら内部に導入する。
各刈り刃23によって起風翼27を回動駆動し、刈り刃ハウジング21の外部の空気を刈り刃ハウジング21と地面の間から刈り刃ハウジング21の内部のバキュームプレート24,25内に吸引して、さらに、刈り刃ハウジング21の外部の空気を刈り刃ハウジング21の切欠き部28からも貫通孔29からも吸引して、刈り刃ハウジング21の内部に搬送風を充分に発生させる。このとき、起風翼27と刈り刃ハウジング天板21aとの小間隔のために起風翼27がハウジング天板21aの近くを回動移動してハウジング天板21aに付着した刈り草や刈り芝に対して除去作用しやすいことにより、起風翼27の刈り刃23からの突出高さHが起風翼全幅にわって同一であることと起風翼27がエッジ23aに平行な姿勢であることによってハウジング天板21aに強く当たる搬送風を発生させることにより、ハウジング天板21bに刈り草や刈り芝が付着してもこれを容易に除去しながら搬送風を発生させ、刈り草や刈り芝を搬送風によって刈り刃ハウジング21の排出口30から前記搬送ダクト8に搬出していく。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】乗用型草刈り機全体の側面図
【図2】モーアの平面図
【図3】モーアの底面図
【図4】(イ)は、モーアの縦断側面図、(ロ)は、刈り刃の起風翼配設部での断面図
【符号の説明】
【0022】
21 刈り刃ハウジング
23 刈り刃
24,25 バキュームプレート
27 起風翼
D1 起風翼と天板の間隔
D2 起風翼とバキューム天板の間隔
H 起風翼と高さ
X 刈り刃の回動軸芯
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
【出願日】 平成15年9月24日(2003.9.24)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎

【公開番号】 特開2005−95044(P2005−95044A)
【公開日】 平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願番号】 特願2003−332123(P2003−332123)