| 【発明の名称】 |
コンバインの制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 達也 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】マルチステアリングレバー又は主変速レバーのグリップ部に所望のスイッチを自由に割り当てる。
【解決手段】マルチステアリングレバー26又は主変速レバー30のグリップ部に、方向修正スイッチ35,36等を配置し、これら方向修正スイッチ35,36等と、該方向修正スイッチ等を押操作することで作動する方向修正バルブ35’,36’等と、を電気的に対応させて配置すると共に、方向修正スイッチ35,36等からの押操作信号を方向修正バルブ35’,36’等に送出する制御部42を備えている。更に、制御部42は、方向修正スイッチ35,36等と方向修正バルブ35’,36’等との対応関係を任意に入れ替え自在なモード切換え部43を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行部に支持された走行機体と、該走行機体の前方に昇降自在に支持された前処理部と、該前処理部の昇降操作、前記走行機体の旋回操作又は変速操作等を行う操作レバーと、を備えたコンバインにおいて、 前記操作レバーのグリップ部に配置された複数のスイッチと、 該複数のスイッチと、前記前処理部の動作モード又は前記走行機体の走行モードに関与する各種アクチュエータと、を電気的に対応させて配置すると共に、前記複数のスイッチからの押操作信号を、対応する前記各種アクチュエータに送出する制御手段と、を備え、 前記制御手段は、前記複数のスイッチと前記各種アクチュエータとの前記対応関係を任意に入れ替え自在なモード切換え部を有する、 ことを特徴とするコンバインの制御装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバインの制御装置に関し、特に前処理部の昇降操作、走行機体の旋回操作又は変速操作等を行う操作レバーのグリップ部に複数のスイッチを配置したコンバインの制御装置に関する。 【背景技術】 【0002】 コンバインの運転席に装備される操作レバーとして、穀稈の刈取り等を行う前処理部の昇降、及び走行機体の旋回操作を1本の操作レバー(例えば、マルチステアリングレバー)で行えるようにしたものがある。そして、このマルチステアリングレバーのグリップ部に、警報用のホーンを鳴らすホーンスイッチや、穀稈の扱深さを調節して浅扱ぎ又は深扱ぎに切換え自在な切換えスイッチ等を設けることで、オペレータはマルチステアリングレバーの操作時にも、必要な場合は、瞬時に警報用のホーンを鳴らして作業の安全を図ることができ、また、穀稈の刈取り状況に応じて、必要な場合は穀稈の扱深さを調節して適正な扱深さで脱穀作業を行えるようにしている(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 更に、他の従来例によれば、走行機体の前進及び後進の切換え操作を行う操作レバー(例えば、主変速レバー)のグリップ部に、押操作に連動して前処理部を所定の下降位置まで下降させるためのオートセットスイッチを設けたものが公知である(例えば、特許文献2参照)。 【0004】 【特許文献1】特開2002−125440号公報(第3頁、図3) 【特許文献2】特開2000−166349号公報(第5頁、図9) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし、前述した各従来例では、マルチステアリングレバーや主変速レバー等の操作レバーのグリップ部に、特定の機能を有する各種スイッチを設けているが、これらの各種スイッチの機能は固定されているため、例えばユーザーの希望する位置に希望するスイッチを自由に付け替えることはできなかった。また、前記グリップ部に設けられた各種スイッチが故障した場合は、そのスイッチに対応する機能は全く停止してしまうため、故障が修復するまでは刈取り作業等を中断しなければならないという課題があった。 【0006】 本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、操作レバーのグリップ部に所望のスイッチを自由に割り当てることのできるコンバインの制御装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、走行部(12)に支持された走行機体(13)と、該走行機体(13)の前方に昇降自在に支持された前処理部(20)と、該前処理部(20)の昇降操作、前記走行機体(13)の旋回操作又は変速操作等を行う操作レバー(26,30)と、を備えたコンバイン(10)において、 前記操作レバー(26,30)のグリップ部に配置された複数のスイッチ(35,36、37〜40)と、 該複数のスイッチ(35,36、37〜40)と、前記前処理部(20)の動作モード又は前記走行機体(13)の走行モードに関与する各種アクチュエータ(35’,36’、37’〜40’)と、を電気的に対応させて配置すると共に、前記複数のスイッチ(35,36、37〜40)からの押操作信号を、対応する前記各種アクチュエータ(35’,36’、37’〜40’)に送出する制御手段(42)と、を備え、 前記制御手段(42)は、前記複数のスイッチ(35,36、37〜40)と前記各種アクチュエータ(35’,36’、37’〜40’)との前記対応関係を任意に入れ替え自在なモード切換え部(43)を有する、ことを特徴とする。 【0008】 なお、上述したカッコ内の符号は図面を参照するためのものであって、本発明を何ら限定するものではない。 【発明の効果】 【0009】 請求項1に係る発明によれば、制御手段は、操作レバーのグリップ部に配置された複数のスイッチと各種アクチュエータとの電気的な対応関係を任意に入れ替え自在なモード切換え部を有するので、操作レバーのグリップ部に所望のスイッチを割り当てることができ、操作性の向上を図ることができる。また、ユーザーの希望する位置に希望のスイッチを自由に割り当てることができる。 【0010】 更に、本発明によれば、所定のスイッチが故障した場合にも、他の正常なスイッチにその機能を割り当てることができるため、とりあえずの刈取り作業を中断せずに続行することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。 【0012】 図1及び図2は、本発明が適用されたコンバインを左右の前方側から見た外観斜視図であり、同図において、コンバイン10は、左右のクローラ走行装置(走行部)12,12に支持された走行機体13を有しており、該走行機体13の左右一側には、運転席14と、その後方にて穀粒を一時的に貯留する穀粒タンク16と、が配置されている。運転席14の後部背面側には、エンジンルーム(図示せず)が画成されており、該エンジンルームの一側方はエンジンカバー25にて覆われている。また、走行機体13の左右他側には、脱穀部18が配設され、かつ走行機体13の前方には前処理部20が昇降自在に配設されている。 【0013】 前処理部20は、穀稈を分草するデバイダ21、倒伏した穀稈を引起す引起し装置22等を有しており、該前処理部20にて刈取られた穀稈は、フィードチェン23に引継がれて脱穀部18に供給され、該脱穀部18内で脱穀・選別され、該選別された穀粒は揚上移送されて穀粒タンク16に一時的に貯留される。ここで貯留された穀粒は、穀粒タンク16の後部から略々垂直に立設され、かつ旋回・起伏自在な長筒を有する排出オーガ24により機外に搬出される。 【0014】 図3に示すように、運転席14は、中央側に座席シート15を有しており、該座席シート15の前方に、傾動操作可能に立設されたマルチステアリングレバー26を有している。また、座席シート15の左右一側に配置された操作部28には、クランク状に形成された案内溝29に沿って傾動操作される主変速レバー30と、該主変速レバー30の外側にあって直線状の案内溝31に沿って傾動操作される副変速レバー32と、該副変速レバー32の後方にあって直線状の案内溝に沿って傾動操作される作業機クラッチレバー33、及び刈取クラッチレバー34等が配置されている。 【0015】 マルチステアリングレバー26は、サイドクラッチの入切操作と前処理部20の昇降操作とを行う操作レバーであり、中立位置から機体前後方向に傾動操作することで前処理部20の昇降操作が可能であると共に、中立位置から左右方向に傾動操作することで左右のサイドクラッチ操作が可能となっている。また、主変速レバー30は、走行機体13の前後進(F,N,R)の切換え操作と、0発進から最高速までの無段変速操作とが可能に構成されている。 【0016】 図4は、マルチステアリングレバー26及び主変速レバー30を上方から見た図である。マルチステアリングレバー26の先端グリップ部には、サイドクラッチのみを切って方向微調整を行うための方向修正(右)スイッチ35と方向修正(左)スイッチ36とが配置されていて、この方向修正(右)スイッチ35を押操作すると右方向に、方向修正(左)スイッチ36を押操作すると左方向に機体進行方向が修正される。これらの方向修正スイッチ35,36は、本実施形態ではノンロック方式の押し釦スイッチで構成されていて、これらのスイッチを押している間はスイッチの入り操作となり、放すとスイッチの切り操作となる。 【0017】 図5は、主変速レバー30の取付け状態の右側面図である。この主変速レバー30のグリップ部先端には、押操作方向が機体左右となる強制掻き込みスイッチ37が設けられていて、この強制掻き込みスイッチ37を押操作すると、機体の走行停止時においても、前処理部20のスターホイル(図示せず)を回転させて掻込み操作を行う機能を有し、これにより刈取り穀稈の稈こぼれを防止することができる。また、強制掻き込みスイッチ37の下方には、押操作方向が機体前後となる扱深さ手動(浅)スイッチ38と扱深さ手動(深)スイッチ39が並設されている。これらの扱深さ手動スイッチ38,39を押操作すると、図示しない扱深さモータが駆動されて扱深さ搬送装置(図示せず)における穀稈の扱深さが浅くなるように、又は深くなるように調節される。更に、強制掻き込みスイッチ37の下方で、かつ扱深さ手動スイッチ38,39の背面側には、押操作方向が機体前後となる倒伏刈スイッチ40が配置されている。この倒伏刈スイッチ40を押操作すると、引起し装置22のチェンの搬送速度を増加させて倒伏した穀稈を引起す機能を有する。これらの各スイッチも、ノンロック方式の押し釦スイッチで構成されている。 【0018】 また、図示しないが、その他の場所には、例えば刈高さポジションコントロール解除スイッチや、前処理部20の高さを刈取り高さまで自動的に下降させる自動下降スイッチ、更に、刈り終りに予め設定された高さまで前処理部20の高さを上昇させる自動上昇スイッチ等が設けられている。 【0019】 なお、本実施形態では、前記各スイッチにノンロック方式の押し釦スイッチを用いた場合について説明したが、必ずしもノンロック方式に限らず、例えば押し釦式のスイッチを用いても良い。 【0020】 本実施の形態では、マルチステアリングレバー26及び主変速レバー30のグリップ部に配置された複数のスイッチ35,36、37〜40と、前処理部20の動作モード又は走行機体13の走行モードに関与する各種アクチュエータ35’,36’、37’〜40’と、を電気的に対応させて配置すると共に、前記複数のスイッチ35,36、37〜40からの押操作信号を、対応する前記各種アクチュエータ35’,36’、37’〜40’に送出する制御部42を備えている。また、前記制御部42は、複数のスイッチ35,36、37〜40と各種アクチュエータ35’,36’、37’〜40’との対応関係を任意に入れ替え自在なモード切換え部43を有している。 【0021】 図6の制御ブロック図において、制御部42の入力側には、複数のスイッチとして、第1のスイッチ(強制掻き込みスイッチ)37、第2のスイッチ(倒伏刈スイッチ)40、第3のスイッチ(扱深さ手動(浅)スイッチ)38、第4のスイッチ(扱深さ手動(深)スイッチ)39、第5のスイッチ(方向修正(右)スイッチ)35、第6のスイッチ(方向修正(左)スイッチ)36が接続されている。また、制御部42の出力側には、各種アクチュエータとして、前記第1のスイッチ(強制掻き込みスイッチ)37に対応する強制掻き込みモータ37’、第2のスイッチ(倒伏刈スイッチ)40に対応する倒伏刈りモータ40’、第3のスイッチ(扱深さ手動(浅)スイッチ)38に対応する扱深さ(浅)手動モータ38’、第4のスイッチ(扱深さ手動(深)スイッチ)39に対応する扱深さ(深)手動モータ39’、第5のスイッチ(方向修正(右)スイッチ)35に対応する方向修正(右)バルブ35’、第6のスイッチ(方向修正(左)スイッチ)36に対応する方向修正(左)バルブ36’が接続されている。一方、制御部42にはモード切換え部43が内蔵されていて、前述した入力側の各スイッチと出力側の各アクチュエータとは、このモード切換え部43により、複数のスイッチ37等と各種アクチュエータ37’等との接続に関する対応関係を任意に入れ替えることができるように構成されている。 【0022】 具体的には、モード切換え部43に、入れ替えモードを実行するための図示しない専用のスイッチ等を備えていて、入れ替えモード条件が成立した場合には、例えば、第1のスイッチ37と倒伏刈りモータ40’とを接続することができるし、また、第2のスイッチと強制掻き込みモータ37’とを接続することもできる。これにより、各種操作レバーのグリップ部に所望のスイッチを割り当てることができ、操作性の向上を図ることができると共に、ユーザーの希望する位置に希望のスイッチを自由に割り当てることができる。更に、作業中に所定のスイッチが故障した場合にも、他の正常なスイッチにその機能を割り当てることができ、とりあえずの刈取り作業を中断せずに続行することもできる。 【0023】 なお、本実施形態では、マルチステアリングレバー26や主変速レバー30のグリップ部に複数のスイッチ35〜40を設けた場合について説明したが、これらの操作レバーに限らず、他の操作レバーにスイッチ35〜40を取付けることもできるし、また、前処理部20の動作モード等も本実施形態で示した例に限定されるものではなく、他の動作モード等も含ませることができる。 【0024】 図7は、本実施形態のフローチャートを示している。 【0025】 同図において、S10で、スイッチ入れ替えモードの条件が成立したか否かが判断され、Noの場合は、S11で、図6に示されているように、複数のスイッチ35〜40と各種アクチュエータ35’〜40’とが、夫々対応して電気的に接続された状態の下での制御が行われる。また、S10で、Yesの場合は、S12に進み、ここで移動元のスイッチ操作があったか否かが判断され、移動元のスイッチ操作があった場合は、次にS13において、移動元のスイッチを記憶して、S14に移行する。このS14では、移動先のスイッチ操作があったか否かが判断され、移動先のスイッチ操作があった場合は、S15に進み、ここで移動先のスイッチを記憶し、更にS16に進んで、移動元のスイッチを移動先のスイッチとして記憶し、更にまたS17において、スイッチ入れ替えモードの条件をクリアして最初のステップに戻る。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】コンバインを右前方から見た外観斜視図である。 【図2】コンバインを左前方から見た外観斜視図である。 【図3】運転席を上方から見た図である。 【図4】マルチステアリングレバー及び主変速レバーを上方から見た図である。 【図5】主変速レバーの取付け状態の右側面図である。 【図6】本実施形態の制御ブロック図である。 【図7】本実施形態のフローチャートを示す図である。 【符号の説明】 【0027】 10 コンバイン 12 クローラ走行装置(走行部) 13 走行機体 20 前処理部 26 マルチステアリングレバー(操作レバー) 30 主変速レバー(操作レバー) 35 方向修正(右)スイッチ 35’ 方向修正(右)バルブ 36 方向修正(左)スイッチ 36’ 方向修正(左)バルブ 37 強制掻き込みスイッチ 37’ 強制掻き込みモータ 38 扱深さ手動(浅)スイッチ 38’ 扱深さ(浅)手動モータ 39 扱深さ手動(深)スイッチ 39’ 扱深さ(深)手動モータ 40 倒伏刈スイッチ 40’ 倒伏刈りモータ 42 制御部(制御手段) 43 モード切換え部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成15年8月19日(2003.8.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
【識別番号】100083138 【弁理士】 【氏名又は名称】相田 伸二
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| 【公開番号】 |
特開2005−58158(P2005−58158A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月10日(2005.3.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−295475(P2003−295475) |
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