| 【発明の名称】 |
自走式のロールベール運搬機 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮崎 俊夫 【住所又は居所】三重県名張市夏見2828番地 株式会社タカキタ内
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| 【要約】 |
【課題】ベール運搬機は、ロールベーラ・ホールクロップ収穫機に追従させて走行させる状態でロールベールを収集することができず、ロールベーラによる作業を終えて、圃場内に成形されて放置されたロールベールに対してベール運搬機を自由に走行させ得る状態まで待たなければならない制約があり、ベール成形作業とベール運搬作業とを同時併合の状態で行えない問題がある。
【解決手段】車体1の上面側で左右の一側に略チャンネル状の荷台2を配位して、その荷台2のフレームfを車体1に対し荷台支点P中心に前端側が地表面GLに対し昇降回動するよう装架し、該荷台2の前端部に、前方に向け突出するフォーク3aが左右方向の回動軸3bにより上下に回動してロールベールBを掬い上げるベール積込装置3を装設し、車体1の左右の他側に、操縦装置50と操縦席51とエンジンEとを、前後に直列的に並列させて装架する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行装置1aにより走行する車体1の上面側で左右の一側に偏る部位に、ロールベーラまたはホールクロップ収穫機によりロール状に成形されて圃場に放置されるロールベールBの軸方向の長さに略対応する巾で前後方向に連続する略チャンネル状の荷台2を配位して、その荷台2のフレームfを車体1に対し荷台支点P中心に前端側が地表面GLに対し昇降回動するよう装架し、該荷台2の前端部に、前方に向け突出するフォーク3aが左右方向の回動軸3bにより上下に回動してロールベールBを掬い上げるベール積込装置3を装設し、かつ、荷台2の床面にロールベールBを前方から後方に向けて搬送するコンベア装置20を装設し、車体1の左右の他側に、操縦装置50と操縦席51とエンジンEとを、前後に直列的に並列させて装架してなる自走式のロールベール運搬機 【請求項2】 荷台2の前端側に装設するベール積込装置3のフォーク3aの回動軸3bと車体1とを、リンク機構cを介し連繋しておき、荷台2を荷台支点P中心に前傾回動および復帰回動させる作動により、フォーク3aの回動軸3b中心のベール積み込み作動が連動して行われるようにすることを特徴とする請求項1記載の自走式のロールベール運搬機。 【請求項3】 荷台2の前端側に装設するベール積込装置3の後方で、荷台2の床面に設けたコンベア装置20の始端部の上方位置に、ベール積込装置3のフォーク3aが抱え上げて荷台2上に積み込んだロールベールBの前方移動を阻止させるベールストッパSを、ロールベールBの後方への通過を許容するよう後方に開放回動自在に装架しておき、荷台2の前傾作動でロールベールBを掬い上げるときに荷台2上に既に積み込まれているロールベールBの前方への脱出移動を阻止するようにすることを特徴とする請求項1記載の自走式のロールベール運搬機 【請求項4】 車体1上に装架する荷台2の後端側を後方に開放しておき、かつ、荷台2の床面に設けるコンベア装置20には、それの搬送ベルト20aの周面に、その周面から突出してその周面に支承されるロールベールBの周壁面に当接するコンベアバーtを、前後方向に適宜間隔をおいて装設しておいて、コンベア装置20の回動によるこのコンベアバーtの作動により荷台2上のロールベールBを荷台2後部の排出口Hから順次荷降ろしすることを特徴とする請求項1記載の自走式のロールベール運搬機。 【請求項5】 車体1に荷台2のフレームfを、車体1の上面側に設けるリフタ装置Lを介して昇降自在に装架して、荷台2の後部の排出口Hの高さ位置を、昇降変更可能とさせ得るようにすることを特徴とする請求項1記載の自走式のロールベール運搬機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ロールベーラにより牧草や稲わらをロール状に成形して梱包したロールベーラや、ホールクロップ収穫機で刈り取り梱包して圃場に放置されたロールベールを、圃場から拾い上げて荷台上に載架して、所定の場所に運搬するロールベール運搬機に関する。 【背景技術】 【0002】 ロールベーラによりまたはホールクロップ収穫機によりロール状に成形されて圃場に放置されていくロールベールは、通常、圃場の端に位置するものから順次拾い上げて運搬手段により密封処理(ラッピング)場所や収納舎などの適宜の場所に運搬し、そこに、集積・貯蔵して、そこから、適宜個数づつ取り出し、厩舎・畜舎などの給餌場所に運び家畜に給餌する。 【0003】 この圃場に放置されたロールベールを、圃場から離れた収納舎などの適宜の場所への運搬作業は、通常、車体の前面側にリフトを装架したフロントローダ式のトラクタのリフトアームの前端に、ロールベールを掴むハンドリング装置またはグリップ装置を設けておいて、トラクタの運搬操作により、圃場に放置されているロールベールを掴み上げ、その状態でのトラクタの運転走行により、圃場の端に待機させておくトラックの荷台に積み込んでいき、トラックの荷台が一杯になったところで、トラックの運転走行で収納舎等に運び、そこで前述のフロントローダ式のトラクタのリフトアームを用いてロールベールを取り下ろし、順次集積させていくようにしている。 【0004】 圃場に放置されたロールベールの収納舎等へ運搬する運搬手段には、特開平10−75637号公報にあるように、ロールベール専用の運搬機を用いて行う手段がある。 【0005】 このロールベール運搬機は、図1に示しているように、前端部に設けた連結ヒッチ10をトラクタ等の牽引車の機体の後面側に設けた連結ヒッチに連結することで、牽引車の運転走行により牽引されて走行するようにした被牽引型の車体1を、前後に長く形成して、その車体1の上面側に、ロールベールBの外径寸法に略対応する狭い巾の略チャンネル状をなす前後に長い荷台2を装架し、その荷台2の床面には、エンドレスの搬送ベルトが前後方向に回動するコンベア装置20を装架して、これに荷台2上に載架するロールベールBを支承させるようにし、かつ、このコンベア装置20を車体1に装架しておく駆動モーターMにより駆動して、支承するロールベールBを前方から後方に向けての搬送が行い得るようにする。 【0006】 そして、車体1左右の一側で車体1の前端側に寄る部位には、前後方向の支点軸y中心に上下に回動する回動アーム30と、その回動アーム30の前面に平面視において左右に平行して前方に向け突出するよう設けた一対のベール抱え込み用のアーム31・31とで構成するグリップアーム式のベール積込装置3を、それの前記アーム31・31が車体1の前方に向け突出する状態として装設し、それの回動アーム30と車体1との間に、回動アーム30を図1で鎖線に示している圃場面に平行する倒伏した姿勢から同図1で実線で示している起立した姿勢に回動させる油圧シリンダ装置等のアクチュエータaを設けておき、これにより、前述の鎖線に示しているようにベール積込装置3をそれの回動アーム30が圃場面に平行する姿勢に保持せしめた状態として、その状態での車体1の運転操作で、前記回動アーム30から前方に突出する一対のアーム31・31が、圃場に放置してあるロールベールBに対し、それの軸心線xと平行し、かつ、そのロールベールBの周面の左右の両側の底部の下方空間に対向する状態とし、この状態からの車体1の前進で、一対のアーム31・31をロールベールBの左右の両側の底部の下方空間に挿入し、その状態からの回動アーム30の起立回動で、ロールベールBを一対のアーム31・31により抱え上げて荷台2上に積み込み、前記コンベア装置20の作動で、積み込んだロールベールBを荷台2の後部側に移送し、その状態からベール積込装置3をふたたび倒伏回動させてさらなるロールベールBを軸心線xが前後方向に沿う姿勢として抱えさせ起立回動により荷台2上に積み込んでいけるようにし、また、荷台2の左右の側縁で、前述のベール積込装置3を起伏回動自在に設ける部位を除いた荷台2の左右の側縁には、前後方向視において、コンベア装置20の左右の両側部位からそれぞれ外側上方に向けて斜めに立ち上がるサイドローラ21…を、前後方向に所定の間隔をおいて並列するように設けておいて、荷台2上に積み込まれて底部がコンベア装置20に支承されたロールベールBの周面の左右の側面を、このサイドローラ21により支承せしめて、左右方向への脱出がないようにする。 【0007】 そしてまた、荷台2の左右の側枠となるサイドローラ21と、床面となるコンベア装置20とで、前後に長いチャンネル状に構成する荷台2は、それの後端側を開放した状態として、その後端側には、コンベア装置20の終端側となる後端部の後方となる位置に、反転ローラ22を配位して荷台2のフレームfに支架し、荷台2に載架したロールベールBが図2にあるように、コンベア装置20の作動でそのコンベア装置20の終端部を越して後方に送り出され、そのロールベールBの重心点Gがこの反転ローラ22を越したところで、その反転ローラ22を支点として後方に転倒し、90度旋回して、軸心線xが上下方向となる姿勢に変換させながら車体1の後方に放出していくようにする。 【0008】 また、車体1の前端側には、車体1をトラクタ等の牽引車の機体に連結装着して牽引走行させる状態において、トラクタの運転者が運転席から振り返って手をのばすことで操作し得る操作装置4を設けておき、これの操作により、ベール積込装置3の起伏回動およびコンベア装置20の作動を操作制御するようにして、これにより、牽引車に牽引させた状態でロールベールBの積み込みと荷降ろしが行えるように構成しているものである。 【0009】 このベール運搬機Aには、荷台2左右の側枠を構成するサイドローラ21を、それぞれ駆動回転させてコンベアに構成し、底面のコンベア装置20を省略した形態のものもある。 【特許文献1】特開平10−75637号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 上述のロールベール運搬機Aは、圃場に放置されているロールベールBを抱え込んで荷台2上に積み込むためのベール積込装置3が、ロールベールBに対してそれの軸心線xの方向と平行する方向から前進させて、ロールベールBを抱え込むようにすることから、ロールベールBの搬出作業を、ロールベーラやホールクロップ収穫機により牧草等の飼料作物をロールに成形して圃場に放出していく作業に併せて同時進行の状態として、圃場に放出されたロールベールを収集して運搬しようとすると、ロールベーラやホールクロップ収穫機によりロールに成形されて放出されるロールベールBが、それの軸心線xを機体の進行方向に対して直交する姿勢となっていることで、ベール運搬機Aの進行方向を、ロールベーラ・ホールクロップ収穫機の進行方向と直交する方向にとらなければならないことにより、ベール運搬機を、ロールベーラ・ホールクロップ収穫機に追従させて走行させる状態でロールベールを収集することができず、ロールベーラによる作業を終えて、圃場内に成形されて放置されたロールベールに対してベール運搬機を自由に走行させ得る状態まで待たなければならない制約があり、ベール成形作業とベール運搬作業とを同時併合の状態で行えない問題がある。 【0011】 また、被牽引型であることで、運搬作業時の牽引車を含めた全体の機体長さが長大になることにより小回りができず、作業性が悪い問題がある。 【0012】 上述の被牽引型のロールベール運搬機の車体に、エンジンを搭載するとともに操縦・操作装置および操縦席を装架して、自走により走行するようにすれば、牽引車が不要となって、機体の長さを短くした小回りのきくロールベール運搬車を構成し得るようにはなるが、機体の構成が、前後に長い荷台と、操縦・操作装置および操縦席とを並列させるようになることで、荷台の前端側の左右の一側に装架するロールベール積込用のベール積込装置の装設に支障をきたすようになる。 【0013】 荷台の左右の両側のうちで、操縦・操作装置および操縦席が配設される側にベール積込装置を装設すれば、それの起伏回動の作動が車体に装架した操縦・操作装置、および操縦席と干渉するようになり、また、操縦・操作装置および操縦席と反対側にベール積込装置を装設すれば、操縦席に座乗する運転者に対して、ベール積込装置が荷台のかげにかくれるようになって、圃場に放置されているロールベールをベール積込装置で抱え上げるための位置あわせの操作が困難になる問題がでてくる。 【0014】 本発明において、解決すべき課題とするところは、ロールベール運搬機により、圃場に放置されているロールベールを搬出していく作業が、圃場に植生しているか、または刈倒された飼料作物を、ホールクロップ収穫機またはロールベーラによりロールに成形して圃場に放出していくロール成形作業に併行して、同時に行えるようにするために、ロールベール運搬機を、ホールクロップ収穫機やロールベーラに追従して走行させる状態で、先行するホールクロップ収穫機またはロールベーラから放出されたロールベールを収拾して搬出していけるようにし、かつ、ロールベール運搬機を、作業性のよい自走式に構成しながら、ベール積込装置によるロールベールの荷台への積み込みが、運転者の目視による監視の下で、適確に行え、しかも、そのベール積込装置を簡略な機構で構成し得るようにする点にある。 【課題を解決するための手段】 【0015】 そして本発明においては、走行装置1aにより走行する車体1の上面側で左右の一側に偏る部位に、ロールベーラまたはホールクロップ収穫機によりロール状に成形されて圃場に放置されるロールベールBの軸方向の長さに略対応する巾で前後方向に連続する略チャンネル状の荷台2を配位して、その荷台2のフレームfを車体1に対し荷台支点P中心に前端側が地表面GLに対し昇降回動するよう装架し、該荷台2の前端部に、前方に向け突出するフォーク3aが左右方向の回動軸3bにより上下に回動してロールベールBを掬い上げるベール積込装置3を装設し、かつ、荷台2の床面にロールベールBを前方から後方に向けて搬送するコンベア装置20を装設し、車体1の左右の他側に、操縦装置50と操縦席51とエンジンEとを、前後に直列的に並列させて装架してなる自走式のロールベール運搬機を提起するものである。 【0016】 また、これに併せて、荷台2の前端側に装設するベール積込装置3のフォーク3aの回動軸3bと車体1とを、リンク機構cを介し連繋しておき、荷台2を荷台支点P中心に前傾回動および復帰回動させる作動により、フォーク3aの回動軸3b中心のベール積み込み作動が行われるようにする手段、および 荷台2の前端側に装設するベール積込装置3の後方で、荷台2の床面に設けたコンベア装置20の始端部の上方位置に、ベール積込装置3のフォーク3aが抱え上げて荷台2上に積み込んだロールベールBの前方移動を阻止させるベールストッパSを、ロールベールBの後方への通過を許容するよう後方に回動自在に装架しておき、荷台2の前傾作動でロールベールBを掬い上げるときに荷台2上に既に積み込まれているロールベールBの前方への脱出移動を阻止するようにする手段、および 車体1上に装架する荷台2の後端側を後方に開放しておき、かつ、荷台2の床面に設けるコンベア装置20には、それの搬送ベルト20aの周面に、その周面から突出してその周面に支承されるロールベールBの周壁面に当接するコンベアバーtを、前後方向に適宜間隔をおいて装設しておいて、コンベア装置20の回動によるこのコンベアバーtの作動により荷台2上のロールベールBを荷台2後部の排出口Hから順次荷降ろしする手段、および 車体1に荷台2のフレームfを、車体1の上面側に設けるリフタ装置Lを介して昇降自在に装架しておいて、荷台2の後部の排出口Hの高さ位置を、圃場の道路脇に待機するトラックの荷台高さ位置まで上昇させ得るようにする手段、 を併せて提起するものである。 【発明の効果】 【0017】 本発明によるロールベール運搬機Aは、ベール積込装置3をロールベールBの軸心線xに対して直角方向から進行させてロールベールBを掬い上げる形態に構成して、車体1の前端となる荷台2の前端に設けているのだから、圃場でのホールクロップ収穫機やロールベーラによる圃場全体のベール成形作業が終えるのを待たずに、そのロールベーラまたはホールクロップ収穫機に追従して、それらから放出されるロールベールをすぐに掬い上げ運搬していけるようになる。また、牽引車を不要とする自走型に構成しているから、小回りがきき作業性が良くなる。 【0018】 圃場面からロールベールBを掬い上げて荷台2上に積み込むベール積込装置3を、それのフォーク3aが荷台2前端から前方に突出するように設けているので、それの作動を操縦席51に座乗する運転者が目視により監視するのが、適確に行える。 【0019】 荷台2の前端に設けるベール積込装置3のフォーク3aの、ロールベールBを掬い上げて荷台2上に積み込むよう回動する作動が、荷台2の前傾回動と、その荷台2の復帰回動によりリンク機構を介して連動して行われることで、このベール積込装置3を簡略な機構で構成できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 次に本発明の実施の態様を図示する実施例について詳述する。 【実施例1】 【0021】 図3は、本発明を実施せる自走式ロールベール運搬機Aの平面図、図4は同上の側面図、図5乃至図10は作用の説明図である。 【0022】 図3および図4において、1は車体、2はその車体1の上面に装架した荷台、3はその荷台2の前端部に装架したベール積込装置、50は操縦装置、51は操縦席、Eはエンジンを示している。 【0023】 車体1は、走行装置1aにより走行自在とした台車状に構成した通常のもので、それの走行装置1aをクローラとして、クローラ型の車輌に構成しているが、ホイル型に構成してよいものである。 【0024】 この車体1の上面に装架する荷台2は、前後に長く形成したフレームfに、左右の側枠2aと床板2bとを支架して前後に長い、かつ、前後の両端が開放するチャンネル状に構成してあり、それの床面には、積み込んだロールベールBを前方から後方に搬送可能としたコンベア装置20が装備せしめてある。 【0025】 荷台2は、左右の側枠2a・2aの間隔巾が、ロールベールBの軸心線xの方向の長さに略対応する巾に形成してあり、ロールベールBを軸心線xが左右方向となる姿勢として、複数個前後に並列して受け入れるようにしている。 【0026】 これの床面に設ける前述のコンベア装置20は、フレームfの前後の両端部で左右の両側部位に軸支したスプロケット200・200に、無端のチエン201をぞれぞれ巻きかけて、このチエン201・201が平面視において左右に一対に対向するよう張設し、これらに、多数のコンベアバーtを、ロールベールBの径よりも狭い間隔を前後方向において並列渡架することで構成し、それのスプロケット200の軸202を、後述するエンジンEの出力軸に伝導装置203を介し伝導することで、床板2bの上面側に位置するコンベアバーt…が、前方から後方に回動するようにしてある。これにより、荷台2上に前後に並列して積み込まれたロールベールBが、コンベア装置20の作動で、図11に示しているように、荷台2の後端の開放口で形成する排出口Hから後方に順次放出されるようにしている。 【0027】 そして荷台2は、それのフレームfの下面側の前後の中間部位に設けた荷台支点Pを、車体1のフレームfの上面の前後の中間部位に設けた軸支部dに支架することで、前端側が図5にあるように地表面GLに接近する前傾姿勢に回動していくようにしてあり、その前傾回動と復帰回動は、荷台2のフレームfの前端側と車体1のフレームの前端側との間に渡架装設せる油圧シリンダ装置bの作動で行われるようにしている。 【0028】 また、この荷台2は、車体1の上面に装架するとき、その車体1に対し図3にあるように、車体1の左右の一側に偏らせた位置に配位し、車体1の上面の左右の他側には、操縦装置50、操縦席51、および原動機とするエンジンEを、その順で前方から直列的に配位して装架する架台5を設けて、この操縦装置50・操縦席51・エンジンEを装架する架台5と並列するように車体1に装架してある。 【0029】 この荷台2の前端部に装架するベール積込装置3は、荷台2のフレームfの前端部に、軸線方向を左右方向とした回動軸3bを軸支して、これに、前方に突出した後上方に屈曲する側面視において略アングル状をなすフォーク3aを複数本並列させて取り付け、これにより、荷台2の前方において、軸心線xが左右方向となる姿勢として地表面GLに載置されているロールベールBに対し、車体1の進行によりフォーク3aをロールベールBの下面側に挿し込んで、その状態から回動軸3bを回動させることによりロールベールBを、前述の姿勢のまま掬い上げて、荷台2上に積み込んでいくように構成してある。 【0030】 このベール積込装置3の回動軸3bの作動は、その回動軸3bに作動アームを連繋して、それを適宜のアクチュエータにより作動させるようにしてもよいものであるが、この実施例においては、図4にあるように、回動軸3bの軸端部に連結する作動アーム32を、回動軸3bから後方に突出するリンク杆状に形成して、それの後端部に長い連結ロッド33の前端部を軸着連結し、その連結ロッド33の後端部を、荷台2の前傾回動のために装設せる前記油圧シリンダ装置bの基端側の支点60の近傍位置に配位して車体1のフレームに設けた連結ロッド支点34に軸着連結しておくことで、この作動アーム32と連結ロッド33とで構成するリンク機構cの作動により荷台2を油圧シリンダ装置bにより図5にあるように前傾回動させたときに、その作動によってフォーク3aを下方に回動させ、荷台2を復帰回動させたときに、図6にあるようフォーク3aを上向き回動させていくようにしている。 【0031】 荷台2の前端側に装設せるベール積込装置3の後方で、荷台2の床面に設けたコンベア装置20の始端部の上方位置に設けるベールストッパSは、図3および図4および図12にあるように、荷台2の左右の側枠2a・2aの上縁部にそれぞれ支持板70を立設して、それらの上端側の間に、回転軸71を渡架して回転自在に軸支する。この回転軸71は、図10にあるように、荷台2の床板2bの上面に支承されるロールベールBの上周面の高さ位置よりも高くなるよう配位してくる支持板70・70間に渡架軸支し、これによりベール積込装置3により掬い上げられて荷台2上にロールベールBが積み込まれてきたときに、この回転軸71の下方を通過していくようにする。 【0032】 そして、この回転軸71には、それの下面側で、荷台2の床板2b上方のロールベールBの搬送路に臨む部位に、図10の左側の図にあるよう、ベール積込装置3により積み込まれてくるロールベールBの後面側に接当するよう垂下する堰止部材72を取り付け、また、回転軸71の支持板70の外面側に突出する外端部に、規制アーム73を連結固着し、この規制アーム73と支持板70との間に、その規制アーム73を前方に向け回動させるよう付勢するバネ74を張設し、かつ、その規制アーム73に当接してそれの前方回動を規制するストッパ75を、回転軸71と共に一体に回動する前記堰止部材72が略垂直な姿勢となったところで、該規制アーム73の前縁が当接するよう配位して支持板70の外面に設けることで構成してある。 【0033】 これにより、このベールストッパSは、ベール積込装置3の作動でロールベールBが荷台2に積み込まれてきたときには、図10の左側の図に示している如く、ロールベールBの周面の後面に当接して、そのロールベールBの後方への転動により同図10の中央に図にあるようにバネ74の付勢に抗して後方上方に回動し、ロールベールBが通過することで同図10の右側の図にあるようにバネ74の付勢で旧の位置に復帰し、これに続いて、新たにロールベールBを積み込むよう荷台2を図7にあるよう前傾回動させたときに、先に荷台2上に積み込んだロールベールBが前方に転動してくるのを、このベールストッパSが堰き止めて、前方に脱出していくのを、荷台2の前端側において阻止するようにしている。 【実施例2】 【0034】 次に図13および図14は別の実施例を示している。この例は、走行装置1aにより走行する車体1の上面側で左右の一側に偏る部位に、ロールベーラまたはホールクロップ収穫機によりロール状に成形されて圃場に放置されるロールベールBの軸方向の長さに略対応する巾で前後方向に連続する略チャンネル状の荷台2を配位して、その荷台2のフレームfを、車体1に対し荷台支点P中心に前端側が地表面GLに対し昇降回動するよう装架し、該荷台1の前端部に、回動軸3bから突出するフォーク3aが前記回動軸3bの回動により上向き回動してロールベールBを掬い上げるベール積込装置3を、それの回動軸3bが荷台2の床板2bの前端部の近傍において荷台2の前面を横切るように荷台2のフレームfに軸支され、その回動軸3bからロールベールBを掬い上げるフォーク3aが前方に向け突出する形態として装架し、かつ、荷台2の床面にロールベールBを前方から後方に向けて搬送するコンベア装置20を装設し、車体1の左右の他側に、操縦装置50と操縦席51とエンジンEとを、前後に直列的に並列させて装架することにより自走式のロールベール運搬機Aを構成することについては、前述の実施例と変わりはないが、車体1上に装架する荷台2を、リフト装置Lを介して装架して、このリフト装置Lの昇降作動で、荷台2の後端側の排出口Hの高さ位置が、トラックTの荷台と対応する高さに上昇させ得るようにしている例である。 【0035】 この例においては車体1のフレームは、主体部11と、荷台2のフレームfを支承して昇降する昇降フレーム12とに分け、それの主体部11と昇降フレーム12との間に中間部位を連結軸80により連結した一組のリンク杆81・81によりパンタグラフ状に伸縮する伸縮機構8を設けて、この伸縮機構8に油圧シリンダ装置82を連繋することで、その油圧シリンダ装置82の作動により、伸縮機構8に支持した昇降フレーム12が昇降するようにしてある。 【0036】 そして、荷台2のフレームfは、この昇降フレーム12の上面に軸支部dを設けて、それに荷台支点Pを介し支持させ、また、荷台2を前傾回動させるための油圧シリンダ装置bおよび荷台2の前傾回動に連動してベール積込装置3を作動させるためのリンク機構cを、この昇降する昇降フレーム12と荷台2のフレームfとの間に渡架装設するようにしている。 【産業上の利用可能性】 【0037】 本発明による自走式のロールベール運搬機は、ロールベーラやホールクロップ収穫機に追従走行させて、飼料作物のロールベールへの成形作業と同時併合の状態でのロールベールの搬出・運搬作業および圃場に散在して放置されているロールベールの搬出運搬作業が行える他、荷台を昇降させるリフト装置を利用して、ロールベールを高い位置に持ち上げる荷揚装置にも適用できる。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】従前のロールベール運搬機の斜視図である。 【図2】同上ロールベール運搬機の荷台に積み込んだロールベールの荷降ろし作業時の側面図である。 【図3】本発明手段による自走式のロールベール運搬機の平面図である。 【図4】同上の側面図である。 【図5】同上の荷台を前傾回動させた状態時の側面図である。 【図6】同上の同上状態から荷台を復帰回動させていく状態時の側面図である。 【図7】同上の荷台を再び前傾回動させて、次のロールベールを掬い取る状態時の側面図である。 【図8】同上の同上状態から荷台を復帰回動させて掬い上げた次位のロールベーラを荷台上に積み込む状態時の側面図である。 【図9】同上の同上状態時の平面図である。 【図10】同上ロールベール運搬機の、ベール積込装置の作動の説明図である。 【図11】同上ロールベール運搬機の、積み込んだロールベールを荷降ろしする作業時の側面図である。 【図12】同上ロールベール運搬機のベールストッパ装置の斜視図である。 【図13】同上ロールベール運搬機の別の実施例の側面図である。 【図14】同上実施例の荷台をリフト装置により上昇させた状態時の側面図である。 【符号の説明】 【0039】 A…ロールベール運搬機、B…ロールベール、E…エンジン、G…重心点、GL…地表面、H…排出口、L…リフト装置、M…駆動モーター、S…ベールストッパ、a…アクチュエータ、b…油圧シリンダ装置、c…リンク機構、d…軸支部、f…フレーム、P…荷台支点、t…コンベアバー、x…軸心線、y…支点軸、1…車体、1a…走行装置、10…連結ヒッチ、11…主体部、12…昇降フレーム、2…荷台、2a…側枠、2b…床板、20…コンベア装置、20a…搬送ベルト、200…スプロケット、201…チエン、202…軸、203…伝導装置、21…サイドローラ、22…反転ローラ、3…ベール積込装置、3a…フォーク、3b…回動軸、30…回動アーム、31…アーム、32…作動アーム、33…連結ロッド、34…連結ロッド支点、4…操作装置、5…架台、50…操縦装置、51…操縦席、60…支点、70…支持板、71…回転軸、72…堰止部材、73…規制アーム、74…バネ、75…ストッパ、8…伸縮機構、80…連結軸、81…リンク杆、82…油圧シリンダ装置。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000132909 【氏名又は名称】株式会社タカキタ 【住所又は居所】三重県名張市夏見2828番地
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| 【出願日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065053 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 和郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−58090(P2005−58090A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月10日(2005.3.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−292397(P2003−292397) |
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