| 【発明の名称】 |
播き機 |
| 【発明者】 |
【氏名】平岡 伸明 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
【氏名】妹尾 盛次 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
【氏名】坪本 徹 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
【氏名】霜門 勲 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】点播性能を向上させることができるとともに、簡単な構造で実現できコストを低減できるようにする。
【解決手段】本発明の播き機は、複数の車輪に走行自在に支持された機体4と、該機体4に支持され、種子Gを蓄えたホッパー15から種子Gを所定量ずつ繰り出す繰出機構21と、繰り出された種子Gをその通路途中に一時的に受け止めてから開放することにより複数の種子Gをまとめて落下させるシャッター機構22とを備え、機体4の進行に伴って種子Gを播くように構成されている。そして、シャッター機構22は、シャッター軸32の周りに略等間隔をおいて略放射状に配設された複数のシャッター33を有するロータリーシャッター34を備え、繰出機構21による種子Gの繰り出しに同期するように該ロータリーシャッター34を回転させることにより、回動する各シャッター33で種子Gを一時的に受け止めてから開放するように構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の車輪に走行自在に支持された機体と、該機体に支持され、粒状体を多数収容する収容部から粒状体を所定量ずつ繰り出す繰出機構と、繰り出された粒状体をその通路途中に一時的に受け止めてから開放することにより複数の粒状体をまとめて落下させるシャッター機構とを備え、前記機体の進行に伴って粒状体を播くように構成された播き機であって、 前記シャッター機構は、回転軸の周りに略等間隔をおいて略放射状に配設された複数のシャッターからなるロータリーシャッターを備え、該繰出機構による粒状体の繰り出しに同期させて前記ロータリーシャッターを回転させることにより、回動する該各シャッターで粒状体を一時的に受け止めてから開放するように構成された播き機。 【請求項2】 前記各シャッターは、その先端部が前記機体の幅方向と略平行に延びる幅を有しており、該先端部が略下方を向いているときに、該先端部の幅全体わたって略一斉に粒状体を開放するように構成された請求項1記載の播き機。 【請求項3】 前記シャッター機構は、前記繰出機構に対して着脱可能に構成された請求項1又は2記載の播き機。 【請求項4】 いずれかの前記車輪の回転を変速機構を介して前記繰出機構に伝動するように構成されており、 前記変速機構は、回転自在かつ軸長さ方向に摺動自在に支持された第一回転軸と、該第一回転軸の先端に取り付けられ、同心円状に複数段にわたり掛止穴が等間隔に多数穿設された変速回転板と、該変速回転板の径方向に延びるように、回転自在に支持された第二回転軸と、該第二回転軸に摺動自在かつ相対回転不可能に支持され、前記掛止穴に噛合して該第二回転軸とともに回転するピニオン歯車と、該ピニオン歯車の歯が前記変速回転板の適宜位置の前記掛止穴に噛合するように調節する位置調節部材とを備え、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間で回転数を変速させて伝動するように構成された請求項1〜3のいずれか一項に記載の播き機。 【請求項5】 いずれかの前記車輪の回転を二つの前記変速機構を介して前記繰出機構に伝動するように構成された請求項4記載の播き機。 【請求項6】 前記車輪の回転は、その車軸に取り付けられたワンウエイクラッチを介して前記繰出機構に伝動されるように構成された請求項4又は5記載の播き機。 【請求項7】 前記繰出機構は、前記機体に対して前後の向きを反転して着脱可能に構成されるとともに、該向きの反転により、前記伝動機構を介して入力される回転も反転するように構成されており、 前記変速機構は、前記ピニオン歯車が、前記変速回転板の中心の両側に摺動自在に支持され、該両側における前記掛止穴に噛合させることができるように構成された請求項4〜6のいずれか一項に記載の播き機。 【請求項8】 底側断面が略V字形に形成された溝であって、前記粒状体を播くための溝を形成する溝堀器を備えた請求項1〜7のいずれか一項に記載の播き機。 【請求項9】 前記ロータリーシャッターは、隣り合う前記シャッターの間に形成される凹部の深さが浅く形成されるとともに、該凹部の奥側に第一の窪みが形成された請求項1〜8のいずれか一項に記載の播き機。 【請求項10】 前記各シャッターは、その回動方向の反対側の面における先端部から前記粒状体を開放するように構成されており、 該先端部の前記回転軸側には、前記機体の幅方向と略平行に延びる第二の窪みが形成された請求項1〜9のいずれか一項に記載の播き機。 【請求項11】 前記各シャッターは、その奥側部における前記機体の幅方向両側それぞれに、該幅方向中央に向かって下方へ傾斜されてなる傾斜面が設けられた請求項1〜10のいずれか一項に記載の播き機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、種子、肥料等の粒状体を一定量ずつ、又は点播で播くための播き機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来の播き機として、特許文献1記載の播種機の点播装置を例示する。この装置は、図10に示すように、種子収納ホッパー81の下部開口部に繰出ロール84を軸支し、この繰出ロール84の下方に種子排出筒87を開口し、その種子排出筒87内を仕切板88により区画して一対の種子受けを形成するよう二枚の点播シャッター89,89を配設している。その点播シャッター89,89を該繰出ロール84の回転に対応させて交互に開閉するようにしている。仕切板88の上端には、一対の点播シャッター89,89が交互に開閉するのに対応して前後に反転する分配板91が設けられている。分配板91は、繰出ロール84から繰り出されてくる種子を前後の区画に分配するようになっている。 【0003】 【特許文献1】特公昭57−22281号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところが、二枚の点播シャッター89,89を進行方向に対して前後に配置しており、しかも点播シャッター89,89の開閉の方向が異なっているため、前側の点播シャッター89による点播からそれに続く後側の点播シャッター89による点播までの間隔と、後側の点播シャッター89による点播からそれに続く前側の点播シャッター89による点播までの間隔とが不均一になりやすいという課題がある。また、点播シャッター89,89や分配板91を作動させる機構には、カム板等多数の部品が必要でコストがかかるという課題がある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するために、本発明の播き機は、 複数の車輪に走行自在に支持された機体と、該機体に支持され、粒状体を多数収容する収容部から粒状体を所定量ずつ繰り出す繰出機構と、繰り出された粒状体をその通路途中に一時的に受け止めてから開放することにより複数の粒状体をまとめて落下させるシャッター機構とを備え、前記機体の進行に伴って粒状体を播くように構成された播き機であって、 前記シャッター機構は、回転軸の周りに略等間隔をおいて略放射状に配設された複数のシャッターからなるロータリーシャッターを備え、該繰出機構による粒状体の繰り出しに同期させて前記ロータリーシャッターを回転させることにより、回動する該各シャッターで粒状体を一時的に受け止めてから開放するように構成されている。 【0006】 この構成によれば、前記シャッター機構は、従来例とは異なり、粒状体を開放する場所が一定しているので、点播間隔を均一化することができる。また、前記シャッター機構は、前記繰出機構による粒状体の繰り出しに同期させて前記ロータリーシャッターを一方向に回転させるように駆動すればよいので、簡単な構造で実現することができ、コストを低減することができる。 【0007】 前記各シャッターは、その先端部が前記機体の幅方向と略平行に延びる幅を有しており、該先端部が略下方を向いているときに、該先端部の幅全体わたって略一斉に粒状体を開放するように構成されている。 【0008】 この構成によれば、略下方を向く前記先端部の幅方向全体にわたって粒状体を集約させるとともに、該先端部から略一斉に粒状体を開放することにより、複数の粒状体を略同じタイミングで開放することができ、粒状体の散らばりを防止することができる。なお、前記「略下方」とは、斜め下方をも含んでいるものとする。 【0009】 前記シャッター機構は、前記繰出機構に対して着脱可能に構成されている。 【0010】 この構成によれば、前記シャッター機構では対応できない点播間隔、即ち、前記シャッター上に種子を集約して落ち着かせる余裕がないほど短い点播間隔に対しては、前記シャッター機構を取り外すことができる。 【0011】 前記播き機においては、 いずれかの前記車輪の回転を変速機構を介して前記繰出機構に伝動するように構成されており、 前記変速機構は、回転自在かつ軸長さ方向に摺動自在に支持された第一回転軸と、該第一回転軸の先端に取り付けられ、同心円状に複数段にわたり掛止穴が等間隔に多数穿設された変速回転板と、該変速回転板の径方向に延びるように、回転自在に支持された第二回転軸と、該第二回転軸に摺動自在かつ相対回転不可能に支持され、前記掛止穴に噛合して該第二回転軸とともに回転するピニオン歯車と、該ピニオン歯車の歯が前記変速回転板の適宜位置の前記掛止穴に噛合するように調節する位置調節部材とを備え、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間で回転数を変速させて伝動するように構成されている。 【0012】 この構成によれば、前記車輪の回転速度に対する前記繰出機構の繰り出し速度を圃場の状態や、粒状体の種類等の各種条件に応じて適宜変更することができる。 【0013】 いずれかの前記車輪の回転を二つの前記変速機構を介して前記繰出機構に伝動するように構成されている。 【0014】 この構成によれば、二つの前記変速機構を組み合わせることにより、きめ細かく変速を切り替えることができる。 【0015】 前記車輪の回転は、その車軸に取り付けられたワンウエイクラッチを介して前記繰出機構に伝動されるように構成されている。 【0016】 この構成によれば、前記車輪の逆回転を前記変速機構及び前記繰出機構に伝動しないので、これら機構の部品の破損の心配がない。 【0017】 前記繰出機構は、前記機体に対して前後の向きを反転して着脱可能に構成されるとともに、該向きの反転により、前記伝動機構を介して入力される回転も反転するように構成されており、 前記変速機構は、前記ピニオン歯車が、前記変速回転板の中心の両側に摺動自在に支持され、該両側における前記掛止穴に噛合させることができるように構成されている。 【0018】 この構成によれば、前記機体への前記繰出機構の装着向きを反転するとともに、前記変速機構により前記繰出機構へ伝達される回転方向を反転することができるので、前記繰出機構の装着向きに応じて、該繰出機構の粒状体繰出ロールに伝動される回転の向きを適宜設定することができる。 【0019】 底側断面が略V字形に形成された溝であって、前記粒状体を播くための溝を形成する溝堀器を備えている。 【0020】 この構成によれば、略V字形の傾斜部に落下した粒状体は転がって略V字形の溝底に落ちるので、播かれた種子が集約しやすい。 【0021】 前記ロータリーシャッターは、隣り合う前記シャッターの間に形成される凹部の深さが浅く形成されるとともに、該凹部の奥側に第一の窪みが形成された態様を例示する。 【0022】 この構成によれば、前記凹部の深さが浅く形成されているので、前記粒状体は前記シャッターに受け止められてから開放されるまでの間における該凹部内での移動距離が短くて済む。また、前記凹部の奥側に前記第一の窪みが形成されているので、前記シャッターに受け止めた前記粒状体を該第一の窪みのところに迅速に集約して落ち着かせることができる。従って、点播間隔をより短縮化することができる。 【0023】 前記各シャッターは、その回動方向の反対側の面における先端部から前記粒状体を開放するように構成されており、 該先端部の前記回転軸側には、前記機体の幅方向と略平行に延びる第二の窪みが形成された態様を例示する。 【0024】 この構成によれば、前記シャッターには前記第二の窪みが形成されているので、前記粒状体は、前記シャッターに受け止められてから開放されるまでの間に、前記第二の窪みに一旦集約さた後で前記先端部に集約されるようになっている。これにより、前記通路内において、その内面に対して相対移動する前記粒状体を、該内面に接触し難くさせることができる。従って、前記シャッター機構内における前記粒状体の移動速度が前記通路の内面との摩擦抵抗によって低下することを防止できるので、点播間隔をより短縮化することができる。 【0025】 前記各シャッターは、その奥側部における前記機体の幅方向両側それぞれに、該幅方向中央に向かって下方へ傾斜されてなる傾斜面が設けられた態様を例示する。 【0026】 この構成によれば、前記複数の粒状体は、前記シャッターに受け止められてから開放されるまでの間に、前記両傾斜面により前記機体の幅方向中央に一旦集約されるようになっている。このため、前記複数の粒状体の前記機体幅方向における散らばりを防止することができ、点播性能を向上させることができる。 【発明の効果】 【0027】 本発明に係る播き機によれば、点播性能を向上させることができるとともに、簡単な構造で実現できコストを低減できるという優れた効果を奏する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0028】 図1〜図9は本発明を具体化した第一実施形態の播き機としての播種機1を示している。この播種機1は、図1〜図3に示すように、前後の車輪としての駆動輪2及び鎮圧輪3に走行自在に支持された機体4と、該機体4に対して前後の向きを反転して着脱可能に構成され、粒状体としての種子Gを繰り出す種子繰出部5と、駆動輪2の回転を種子繰出部5に伝動する伝動機構6と、圃場に種子Gを埋めるための溝を形成するとともに播種後の溝に土を寄せて覆土する溝掘覆土部7と、機体4を操縦するためのハンドル8とを備え、機体4の進行に伴って種子Gを播くように構成されている。 【0029】 駆動輪2は、機体4前側に駆動軸11を介して回転自在に軸支されている。駆動軸11には、図3に示すように、ワンウエイクラッチ11aが内蔵されており、機体4を前方に進行させたときの駆動輪2の回転を伝動し、機体4を後方に進行させたときの駆動輪2の回転を伝動しないようになっている。鎮圧輪3は、機体4後側に回転自在に軸支されており、播種後の圃場表面を鎮圧するためのものである。駆動輪2及び鎮圧輪3には、図1及び図2に示すように、その外周面を覆うように無端ベルト状の被覆材13が着脱自在に装着されている。この被覆材13は、外周側部位13aが連続気泡を有する軟質の合成樹脂発泡体からなり、内周側部位13bがゴムからなっており、このゴムの伸縮の力で駆動輪2及び鎮圧輪3に着脱自在にしている。これにより、外周側部位13aの合成樹脂発泡体が摩耗や損傷等したときに、被覆材13を簡単に交換することができる。また、この被覆材13の外周側部位13aは弾性的に変形自在であるため、接地部分の形状が一定せず泥土が付着し難い。しかも、吸水性に富む、連続気泡を有する合成樹脂発泡体を使用するので、被覆材13は圃場の水分を吸収しながら回転することになり、圃場に圧接され変形した接地部分からその水が滲み出し、離型剤のように作用して泥土の付着を防止する効果がある。 【0030】 種子繰出部5は、図4〜図6に示すように、種子Gを多数収容する収容部としてのホッパー15と、該ホッパー15の下部開口近傍に設けられ、ホッパー15から種子Gを所定量ずつ繰り出す繰出機構21と、該繰出機構21に着脱自在に装着され、繰り出された種子Gをその通路途中に一時的に受け止めてから開放することにより複数の種子Gをまとめて落下させるシャッター機構22とを備えている。 【0031】 繰出機構21は、ホッパー15の下部開口近傍に、機体4の幅方向に延びるロール軸23により回転自在に支持され、外周面に形成された繰出穴24aを介してホッパー15内の種子Gを外部に繰り出すための繰出ロール24と、該繰出ロール24により繰り出された種子Gが繰出穴24aから出ないようにして該繰出ロール24下方の落下位置Aまで案内するガイド部材25とを備えている。ホッパー15の下部開口の繰出側には、升切りブラシ26が設けられている。升切りブラシ26は、その先端が繰出ロール24の外周に摺擦するように取り付けられており、繰出穴24aを介して繰り出される種子Gの数が略一定になるように升切りするようになっている。 【0032】 繰出ロール24の周面には、周方向へ所定間隔ごと(本例では中心角60°ごと)に複数(本例では6個)の繰出穴24aが形成されている。各繰出穴24aは、繰出ロール24を回転させると、ホッパー15の内側と外側との間で繰出穴24aを移動させることができるようになっている。繰出ロール24のロール軸23には、後述する伝動機構6を介して駆動輪2の回転が伝動されるようになっている。 【0033】 ガイド部材25は、軟質の樹脂発泡体からなるガイド部本体25aと、該ガイド部本体25aにおける繰出ロール24の周面が摺接する部位に設け(本例では貼り付け)られた表面抵抗の少ないシート材25bとを備えている。シート材25bとしては、起毛材又は表面抵抗の少ない布を例示する。このようにガイド部材25は柔軟性を有しているので、繰出ロール24の繰出穴24aから種子Gがはみ出しているときでも、その種子Gがガイド部材25との接触により種子Gの外皮の剥がれや、種子Gの砕け等が発生することがない。そして、ガイド部材25が繰出穴24a内の種子Gの表面形状に応じて柔軟に変形し、該繰出穴24a内に種子Gを密着させるようになっている。このガイド部材25は、ホッパー15に対して着脱自在に構成されたホルダ28内に着脱自在に嵌め込まれており、シート材25bが摩耗や損傷等したときに簡単に交換できるように構成されている。 【0034】 シャッター機構22は、繰出機構21に対して着脱可能に構成され、繰出機構21から落下される種子Gが通過可能に上下が開口した略筒状のケース体31と、該ケース体31に回転自在に軸支された機体4幅方向に延びるシャッター軸32と、該シャッター軸32の周りに略等間隔をおいて略放射状に配設され、機体4の幅方向と略平行に延びる幅を有する複数のシャッター33からなるロータリーシャッター34とを備えている。各シャッター33は、矩形に形成されることにより機体4の幅方向と略平行に延びる幅を有しており、ケース体31における種子G通過経路上においては、シャッター33の上から種子Gがこぼれ落ちないように、ケース体31の内面とシャッター33の先端縁及び側縁との隙間は最小の種子Gが通過しない程度の間隔に設定されている。シャッター軸32には、ロール軸23のギア23aに噛合するギア32aが取り付けられており、これにより繰出機構21から繰り出される種子Gの移動方向と略同方向に各シャッター33が回動するように、該繰出機構21による種子Gの繰り出しに同期させてロータリーシャッター34を回転(本例では、繰出ロール24とロータリーシャッター34は等速度で回転)させるようになっている。そして、各シャッター33は、ケース体31の上側の開口を経由して落下してくる種子Gを受け止めるとともに、ロータリーシャッター34の回転とともにケース体31の下側の開口まで送り、該下側の開口において種子Gを開放し、圃場へ落下させるようになっている。 【0035】 シャッター機構22の一連の作動を図7を参照しながら説明すると、まず、同図(a)に示すように、回動する該各シャッター33で種子Gを一時的に受け止める。このとき、シャッター33の先端部は略上方を向いているので、種子Gはシャッター33の根元の部分に集約される。次いで、同図(b)に示すように、ロータリーシャッター34の回動に伴って、シャッター33の先端部が下方を向いてゆくので、これにしたがって、該先端部の幅全体わたって略一斉に種子Gが集約される。次いで、同図(c)及び図9に示すように、シャッター33の先端部が略下方を向いているときに、該先端部の幅全体わたって略一斉に種子Gを開放する。 【0036】 この種子繰出部5の前後には、機体4に設けられた前後一対の被装着部16(本例では矩形凹部)に相対的に嵌合する一対の装着部(本例では矩形凸部)が設けられるとともに、被装着部16及び装着部17の嵌合をそれぞれワンタッチでロックする被ロック手段18及びロック手段19(本例ではフック及び掛け金)が設けられている。一対の被装着部16、装着部17、被ロック手段18、及びロック手段19は、それぞれ前後対称に形成されるとともに、伝動機構6からの回転が入力されるロール軸23は、平面視で前後一対の装着部17の中央に配置されている。このため、種子繰出部5の前後の向きを反転して機体4に装着することができるようになっている。機体4に対する種子繰出部5の装着向きを反転する場合は、ロール軸23の一端側に取り付けられたギア23aを、該ロール軸23の他端側に付け替えるようにする。これにより、伝動機構6からロール軸23に入力される回転も反転する。なお、ロール軸23の両端側にギア23a,23aを取り付けておくように構成することもでき、そうすれば、種子繰出部5の装着向きに応じてギア23aを付け替える手間を省くことができる。 【0037】 伝動機構6は、前後二つの変速機構36,45を介して種子繰出部5に駆動輪2の回転を伝動するようになっている。 【0038】 前側の変速機構36は、駆動軸11に回転自在かつ軸長さ方向に摺動自在に支持された第一回転軸としての入力軸37と、該入力軸37の先端に取り付けられ、同心円状に複数段にわたり掛止穴38aが等間隔に多数穿設された変速回転板38と、該変速回転板38の径方向かつ機体4前後方向に延びるように、回転自在に支持された第二回転軸としての伝動軸39と、該伝動軸39の前端側に摺動自在かつ相対回転不可能に支持され、掛止穴38aに噛合して該伝動軸39とともに回転するピニオン歯車40と、該ピニオン歯車40の歯が変速回転板38の適宜位置の掛止穴38aに噛合するように調節する位置調節部材41とを備え、入力軸37と伝動軸39との間で回転数を変速させて伝動するように構成されている。 【0039】 後側の変速機構45は、機体4の長さ方向略中央に支持された被動軸46に回転自在かつ軸長さ方向に摺動自在に支持された第一回転軸としての出力軸47と、該出力軸47の先端に取り付けられ、同心円状に複数段にわたり掛止穴48aが等間隔に多数穿設された変速回転板48と、該変速回転板48の径方向に延びる伝動軸39の後端側に摺動自在かつ相対回転不可能に支持され、掛止穴48aに噛合して該伝動軸39とともに回転するピニオン歯車49と、該ピニオン歯車49の歯が変速回転板48の適宜位置の掛止穴48aに噛合するように調節する位置調節部材50とを備え、出力軸47と伝動軸39との間で回転数を変速させて伝動するように構成されている。この後側の変速機構45は、ピニオン歯車49が、変速回転板48の中心の両側に摺動自在に支持され、該両側における掛止穴48aに噛合させることができるように構成されている。そして、被動軸46には、繰出機構21のロール軸23のギア23aに噛合するギア46aが取り付けられており、被動軸46の回転がロール軸23に伝動されるようになっている。 【0040】 溝掘覆土部7は、図8及び図9に示すように、無底で舟型に形成された溝掘器55と、該溝掘器55の後側に取り付けられた土寄せ板56と、溝掘器55の前側上端部に立設され、機体4に相対上下位置調節可能に取り付けられる取付ポール57とを備えている。溝掘器55は、前側縁部がスポット溶接により固定された左右一対の作溝板55a,55bからなっている。両作溝板55a,55bの接合部の下端には、正面視で下方へ略V字状に突出するV溝形成部材58が固定されている。この溝掘器55によれば、V溝形成部材58により、底側断面が略V字形の溝が形成されるようになっている。この溝掘器55の前面は、斜め後方に傾斜しており、機体4の進行に伴って土中へ向かって潜るように作用するようになっており、機体4を地面に押し下げる必要がなく、軽量でも圃場から浮き上がることがないようになっている。土寄せ板56は、両作溝板55a,55bの後側上端部に設けられて左右に延びる支軸61により上下に回動自在に軸支されている。この土寄せ板56は、支軸61に外挿された付勢手段としてのねじりバネ62により、下方に付勢されている。この土寄せ板56の左右の端部は、溝掘器55の左右に広がっており、溝掘器55によって溝の両側に押しのけられた土を溝側に効率よく土寄せするように湾曲形成されている。ねじりバネ62の一端側は、土寄せ板56に係止されている。そして、一方の作溝板55bには、支軸61を中心とする略円弧状に延びる長穴63が形成されるとともに、該長穴63の長さ方向の途中部には、支軸61の径方向に延びる複数の係止凹部63aが互いに間隔をおいて設けられており、ねじりバネ62の他端側がいずれかの係止凹部63aに係止されるようになっている。このねじりバネ62の他端側の係止位置によって土寄せ板56の付勢強さ、即ち土寄せする強さを調節することができるようになっている。ねじりバネ62の他端側の係止位置を他の係止凹部63aに変更する場合は、該他端側に取り付けられた摘み64を持って、該他端側をたわませて係止凹部63aから外し、長穴63を経由させて他の係止凹部63aに移動させればよく、ワンタッチで係止位置を変更することができる。 【0041】 以上のように構成された本発明の播種機1によれば、シャッター機構22は、シャッター軸32の周りに略等間隔をおいて略放射状に配設された複数のシャッター33からなるロータリーシャッター34を備え、該繰出機構21による種子Gの繰り出しに同期させてロータリーシャッター34を回転させることにより、回動する該各シャッター33で種子Gを一時的に受け止めてから開放するように構成されている。このため、従来例とは異なり、種子Gを開放する場所が一定しているので、点播間隔を均一化することができる。また、シャッター機構22は、繰出機構21による種子Gの繰り出しに同期させてロータリーシャッター34を一方向に回転させるように駆動すればよいので、簡単な構造で実現することができ、コストを低減することができる。 【0042】 また、各シャッター33は、その先端部が機体4の幅方向と略平行に延びる幅を有しており、該先端部が略下方を向いているときに、該先端部の幅全体わたって略一斉に種子Gを開放するように構成されているので、略下方を向く先端部の幅方向全体にわたって種子Gを集約させるとともに、該先端部から略一斉に種子Gを開放することにより、複数の種子Gを略同じタイミングで開放することができ、種子Gの散らばりを防止することができる。 【0043】 また、シャッター機構22は、繰出機構21に対して着脱可能に構成されているので、シャッター機構22では対応できない点播間隔、即ち、シャッター33上に種子Gを集約して落ち着かせる余裕がないほど短い点播間隔に対しては、シャッター機構22を取り外すことができる。 【0044】 また、本播種機1においては、駆動輪2の回転を変速機構36,45を介して繰出機構21に伝動するように構成されているので、駆動輪2の回転速度に対する繰出機構21の繰り出し速度を圃場の状態や、種子Gの種類等の各種条件に応じて適宜変更することができる。 【0045】 また、駆動輪2の回転を二つの変速機構36,45を介して繰出機構21に伝動するように構成されているので、二つの変速機構36,45を組み合わせることにより、きめ細かく変速を切り替えることができる。 【0046】 また、駆動輪2の回転は、その車軸に取り付けられたワンウエイクラッチ11aを介して伝動機構6や繰出機構21に伝動されるように構成されているので、駆動輪2の逆回転を伝動機構6や繰出機構21に伝動せず、これら機構の部品の破損の心配がない。 【0047】 また、繰出機構21は、機体4に対して前後の向きを反転して着脱可能に構成されるとともに、該向きの反転により、伝動機構6を介して入力される回転も反転するように構成されており、変速機構45は、ピニオン歯車49が、変速回転板48の中心の両側に摺動自在に支持され、該両側における掛止穴48aに噛合させることができるように構成されている。このため、機体4への繰出機構21の装着向きを反転するとともに、変速機構45により繰出機構21へ伝達される回転方向を反転することができるので、繰出機構21の装着向きに応じて、該繰出機構21の繰出ロール24に伝動される回転の向きを適宜設定することができる。 【0048】 これにより、図5や図6に示すように、ロータリーシャッター34の有無に応じて、種子Gを機体4の後斜め下方に放出するように、繰出機構21の向きを適宜設定することができる。圃場への放出時に種子Gには、ロータリーシャッター34又は繰出ロール24の回転運動による慣性力と、前進する機体4の直線運動による慣性力とが作用するが、回転運動による慣性力によって種子Gを機体4の後斜め下方に放出するようにすると、両慣性力における機体4の前後方向の成分を互いに打ち消し合わせることができるので、種子Gに作用するトータルの慣性力を小さくすることができる。このため、(a)種子Gが圃場に到達するまでの軌跡が短くなるので、種子Gの落下位置のバラツキを抑制することができ、(b)圃場に優しく落下させることができるので、落下した種子Gが圃場で跳ねたり転がったりし難く、点播性能を向上させることができる。なお、ロータリーシャッター34を装着した場合には、装着しない場合に比べ、種子Gを圃場に放出する高さが低くなるので、種子Gが圃場に到達するまでの軌跡が短くなり、点播性能が向上する。 【0049】 また、底側断面が略V字形に形成された溝であって、種子Gを播くための溝を形成する溝堀器55を備えているので、図9に示すように、略V字形の傾斜部に落下した種子Gは転がって略V字形の溝底に落ちるので、播かれた種子Gが集約しやすい。 【0050】 次に、図11及び図12は本発明を具体化した第二実施形態の播き機としての播種機101を示している。この播種機101は、以下に示すように、シャッター機構102におけるロータリーシャッター103の構成が、主に第一実施形態と相違している。従って、同実施形態と共通する部分については、同一符号を付することにより重複説明を省く(以下、他の実施形態についても同様。)。 【0051】 本例のロータリーシャッター103は、シャッター軸32の周りに略等間隔をおいて配設され、機体4の幅方向と略平行に延びる幅を有する複数(本例では6つ)のシャッター104からなっている。シャッター104は、その回動方向の反対側の面における先端部104aが、シャッター軸32の径方向に延びるように形成されている。このロータリーシャッター103は、隣り合うシャッター104の間に形成される凹部110の深さが浅く形成されている。凹部110の深さとしては、特に限定されないが、少なくとも繰出機構21から繰り出される所定量の種子Gを凹部110が収容可能となるように設定する必要があり、しかも、繰出機構21から繰り出された種子Gが該凹部110の表面で跳ね返っても該凹部110から飛び出さない程度に設定することが好ましい。凹部110の奥側には、第一の窪み111が形成されている。第一の窪み111は、本例では断面略V字状に形成されている。各シャッター104は、その先端部104aから種子Gを開放するように構成されており、該先端部104aのシャッター軸32側には、機体4の幅方向と略平行に延びる第二の窪み112が形成されている。第二の窪み112は、本例では断面略V字状に形成されている。また、各シャッター104は、機体4の幅方向と略平行に延びる幅を有しており、ケース体31における種子G通路P上においては、シャッター104の上から種子Gがこぼれ落ちないように、ケース体31の内面とシャッター104の先端縁及び側縁との隙間は最小の種子Gが通過しない程度の間隔に設定されている。第一実施形態と同様に本例でも、繰出機構21から繰り出される種子Gの移動方向と略同方向に各シャッター104が回動するように、該繰出機構21による種子Gの繰り出しに同期させてロータリーシャッター103が回転(本例では、繰出ロール24とロータリーシャッター103は等速度で回転)するようになっている。そして、各シャッター104は、ケース体31の上側の開口を経由して落下してくる種子Gを受け止めるとともに、ロータリーシャッター103の回転とともにケース体31の下側の開口まで送り、該下側の開口において種子Gを開放し、圃場へ落下させるようになっている。 【0052】 シャッター機構102の一連の作動を図12を参照しながら説明すると、まず、同図(a)に示すように、回動する該各シャッター104で種子Gを一時的に受け止める。このとき、種子Gは、略上方を向いて開口している凹部110内に入り、第一の窪み111に落下して、該第一の窪み111の最深部に集約される。次いで、同図(b)に示すように、ロータリーシャッター103の回動に伴って、シャッター104の先端部104aが徐々に下方を向いてゆくので、これにしたがって、種子Gが先端部104a側に移動してゆく。このとき、先端部104aのシャッター軸32側には、第二の窪み112が形成されているので、種子Gは該第二の窪み112に一旦集約される。その後、先端部104aがさらに下方を向いてゆくと、該先端部104aの幅全体わたって略一斉に種子Gが集約される。次いで、同図(c)及び図9に示すように、シャッター104の先端部104aが略下方を向いているときに、該先端部104aの幅全体わたって略一斉に種子Gを開放する。 【0053】 以上のように構成された本例の播種機101によれば、ロータリーシャッター103は、凹部110の深さが浅く形成されているので、種子Gはシャッター104に受け止められてから開放されるまでの間における該凹部110内での移動距離が短くて済む。また、凹部110の奥側に第一の窪み111が形成されているので、シャッター104に受け止めた種子を該第一の窪み111のところに迅速に集約して落ち着かせることができる。従って、点播間隔をより短縮化することができる。 【0054】 また、シャッター104には第二の窪み112が形成されているので、種子Gは、シャッター104に受け止められてから開放されるまでの間に、第二の窪み112に一旦集約された後で先端部104aに集約されるようになっている。これにより、通路P内において、その内面Paに対して相対移動する種子Gを、該内面Paに接触し難くさせることができる。従って、シャッター機構102内における種子Gの移動速度が通路Pの内面Paとの摩擦抵抗によって低下することを防止できるので、点播間隔をより短縮化することができる。 【0055】 次に、図13〜図21は本発明を具体化した第三実施形態の播き機としての播種機120を示している。この播種機120は、以下に示す点において、主に第二実施形態と相違している。 【0056】 本例の播種機120は、図13に示すように、前後の車輪としての駆動輪2及び鎮圧輪3に走行自在に支持された機体4と、該機体4に対して着脱可能に構成され、粒状体としての種子Gを繰り出す種子繰出部5と、駆動輪2の回転を種子繰出部5に伝動する伝動機構6と、圃場に種子Gを埋めるための溝を形成するとともに播種後の溝に土を寄せて覆土する溝掘覆土部7と、機体4を操縦するためのハンドル8とを備え、機体4の進行に伴って種子Gを播くように構成されている。なお、種子繰出部5の後側には、図13に二点鎖線で示すように、オプションとして施肥・施薬装置121が着脱自在に装着可能になっている。 【0057】 機体4は、図16に示すように、機体前部4aと機体後部4bとに分割形成されており、機体後部4bが機体前部4aに対して上下に回動可能に軸4cにより軸支されるとともに、回動位置を固定する固定手段122が設けられている。機体後部4bには、主に、鎮圧輪3と、該鎮圧輪3に付着した土の掻き落とし手段123と、停止中の機体4を起立状態で保持させるためのスタンド124とが取り付けられており、これら以外の構成要素(駆動輪2、溝掘覆土部7等)は機体前部4aに取り付けられている。従って、図16に二点鎖線で示すように、機体後部4bの回動位置を調節することにより、地面に対する溝掘覆土部7等の相対的な高さや傾きを調節することができる。特に、溝掘覆土部7については、この機体後部4bの回動位置の調節と、取付ポール57を介しての機体4に対する相対上下位置の調節とにより、地面に対する相対位置を広く調節でき、種々の条件に広く適応させることができる。また、スタンド124は、鎮圧輪3とともに機体後部4bに設けられているので、機体後部4bの回動位置を上下に調節しても、鎮圧輪3及びスタンド124と地面との距離がほとんど変わらず、該回動位置に関わらず機体4を安定的に支持することができる。 【0058】 種子繰出部5は、図14及び図15に示すように、シャッター機構102におけるロータリーシャッター125の構成が、主に第二実施形態と相違している。このロータリーシャッター125においては、各シャッター126は、その奥側部における機体4の幅方向両側それぞれに、該幅方向中央に向かって下方へ傾斜されてなる傾斜面127が設けられている。このため、図14(a)及び図15(a)に示すように、シャッター126の奥側部は、断面略V字状に形成されている。この構成によれば、複数の種子Gは、シャッター126に受け止められてから開放されるまでの間に、両傾斜面127により機体4の幅方向中央に一旦集約されるようになっている。従って、図14(b)及び図15(b)に示すように、シャッター126から開放されるときに複数の種子Gが機体4幅方向の一箇所に集約された状態になり易く、播種用の溝内に落下するときに複数の種子Gの機体幅方向における散らばりを防止し、点播性能を向上させることができる。 【0059】 伝動機構6は、図13に示すように、第二実施形態における前側の変速機構36を省くとともに、駆動輪2の回転をベベルギア130を介して伝動軸39に伝達するように構成されており、該伝動軸39の一側に設けられた後側の変速機構45を介して、種子繰出部5に駆動輪2の回転を伝動するようになっている。 【0060】 溝掘覆土部7は、土寄せ板132が第二実施形態と相違している。この土寄せ板132は、図17に示すように、その幅方向略中央に穴132aが設けられている。この穴132aは上部が矩形状に形成されており、下部が円形状に形成されている。機体4に施肥・施薬装置121が装着されていない場合、この穴132aを通して作業者は、溝掘器55により形成された溝への播種状況を視認することができる。また、機体4に施肥・施薬装置121を装着する場合、図13に示すように、施肥・施薬装置121から放出された肥料・農薬を放出するための管121aの先端を穴132aに装着するようになっている。なお、穴132aの上部における側縁部には、上下方向に複数の係止凹部132bが列設されており、いずれかの係止凹部132bにねじりバネ62の一端側を係止することにより、土寄せ板132の付勢強さ、即ち土寄せする強さを調節することができるようになっている。 【0061】 ハンドル8は、図13に示すように、左右に延びる上部ハンドル135と、前後に延びるハンドルアーム136とからなっている。ハンドルアーム136は、図18に示すように、下部アーム136aと、上部アーム136bとが関節部136cを介して屈曲可能に連結されてなるとともに、下部アーム136aに対する上部アーム136bの相対位置を固定するための位置固定部137を備えている。上部アーム136bは、下部アーム136aに対して機体4前方に倒した折り畳み位置S1と、機体4後ろ斜め上方に延びた後傾位置S2との間で前後に屈曲可能になっている。位置固定部137は、下部アーム136aに固定され、上部アーム136bの回動範囲に渡って円弧状の長穴138aを有するガイド板138と、上部アーム136bに固定され、該上部アーム136bの回動に伴って長穴138a内を移動するピン139と、ガイド板138に対してピン139を固定するための固定レバー140とを備えている。ガイド板138には、上部アーム136bを機体前方に折り畳んで固定した状態でずれないようにするために、該固定した状態において上部アーム136bの後方への回動を阻止する若干の凸部141が設けられている。 【0062】 また、ハンドルアーム136の先端には、図19に示すように、台座部材145と、該台座部材145に対して相対回動可能にホルダ部材146が取り付けられている。台座部材145及びホルダ部材146の間には上部ハンドル135がその長さ方向へスライド自在に挟持されるようになっている。ハンドルアーム36の先端には、台座部材145及びホルダ部材146の中心にそれぞれ設けられた穴145a,146aを貫通するように雄ネジ部材147が突設されており、該雄ネジ部材147に螺着されたナット部材148によって該上部ハンドル35がハンドルアーム36に固定されるようになっている。このようにして、上部ハンドル135は、ハンドルアーム136に対する取付の回動位置及びスライド位置を任意に調節可能に取り付けられており、播種機120を収納するときや、作業者の作業姿勢等に応じて適宜上部ハンドル135の取付状態を変更することができるようになっている。 【0063】 次に、この播種機120の使用方法について説明する。まず、図20に示す種子繰出ロール選定皿150を使用し、種子Gのサイズ及び播種粒数に応じて繰出ロール24を決める。具体的には、種子繰出ロール選定皿150の上部に列設された種子判別用凹部150aを利用することにより種子の形状及びサイズを判別し、下部に設けられた種子繰出ロール一覧表150bを利用することにより繰出ロールを決定する。 【0064】 次いで、図21に示す株間早見盤152を使用し、その繰出ロール24の孔数及び所望の株間について、株間調節目盛(ピニオン歯車49を変速回転板48に掛合させる位置)と、替えギアー前(ギア23a)の型番と、替えギアー後(ギア32a)の型番とを得る。この株間早見盤152は、繰出ロール24の孔数、株間、株間調節目盛、替えギアー前の型番、替えギアー後の型番が記載された第一円盤152aと、該第一円盤152aの上に重ねられる第二円盤152bと、両円盤152a,152bの中心を挿通し、該両円盤が相対回動自在となるように取り付けられた軸ピン152cとを備えている。第一円盤152aには、ある繰出ロール24の孔数及び株間に対応する株間調節目盛、替えギアー前の型番、及び替えギアー後の型番の組合せが、第一円盤152aの径方向に並べて表示されている。第二円盤152bには、その径方向に延びる窓153が設けられており、この窓153内に、いずれかの繰出ロール24の孔数及び株間に対する株間調節目盛、替えギアー前の型番、及び替えギアー後の型番の組合せのみを露出させるようにしている。このため、第一円盤152aに対して第二円盤152bを適宜回転させることにより、特定の繰出ロール24の孔数及び株間に対する株間調節目盛、替えギアー前の型番、及び替えギアー後の型番の組合せを簡単に得ることができる。 【0065】 次いで、種子繰出ロール選定皿150及び株間早見盤152に基づいて決定した繰出ロール24、替えギアー前(ギア23a)、替えギアー後(ギア32a)を播種機120に取り付けるとともに、株間調節目盛を設定する。次いで、ホッパー15に種子Gを充填する。次いで、圃場において、機体4における機体後部4bの回動位置と、機体4に対する溝掘覆土部7の相対上下取付位置と、ハンドル8における上部ハンドル135の固定位置とを適宜調節する。次いで、ハンドル8を持って機体4を押すことにより前進させる。すると、それに応じて駆動輪2が転動し、その回転が種子繰出部5に伝動される。そして、図14(c)に示すように種子繰出部5によりホッパー15から種子Gが繰り出されて、圃場に播かれるようになっている。 【0066】 本例の播種機120によれば、第二実施形態と同様の効果に加え、上記本例特有の効果を得ることができる。 【0067】 なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)後側の変速機構45ではなく、前側の変速機構36を、ピニオン歯車40が、変速回転板38の中心の両側に摺動自在に支持され、該両側における掛止穴38aに噛合させることができるように構成すること。 (2)溝掘覆土部7を他の構造のものに適宜変更すること。 (3)第一の窪み111や第二の窪み112の形状を適宜変更すること。 (4)シャッター33,104の形状を平面視で先端側になるほどテーパ状に幅狭となるように形成すること。この構成によれば、シャッター33,104の先端部が幅狭になっているため、該先端部において種子Gが集約しやすく、点播性能をより向上させることができる。この構成は、特に、繰出機構21から一度に繰り出される種子Gの数が少ない場合に効果が大きい。 (5)第三実施形態において、傾斜面127を曲面状に形成すること。 【図面の簡単な説明】 【0068】 【図1】本発明を具体化した第一実施形態に係る播き機の左側面図である。 【図2】同播き機の右側面図である。 【図3】同播き機の平面図である。 【図4】同播き機の要部分解左側面図である。 【図5】同播き機の要部左側断面図である。 【図6】同播き機のシャッター機構を取り外した状態の要部左側断面図である。 【図7】同播き機の要部の一連の作動を順に示す作動図である。 【図8】同播き機の作溝覆土部を示す図であり、(a)は右側面図、(b)は正面図である。 【図9】同播き機の作溝覆土部の作用を示す正断面図である。 【図10】従来の播き機の要部左側断面図である。 【図11】本発明を具体化した第二実施形態に係る播き機の要部左側断面図である。 【図12】同播き機の要部の一連の作動を順に示す作動図である。 【図13】本発明を具体化した第三実施形態に係る播き機の左側面図である。 【図14】同播き機のロータリーシャッターを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図、(c)は種子繰出部に取り付けられた状態を示す側断面図である。 【図15】同ロータリーシャッターを示す図であり、(a)は図14(b)のXVa−XVa線断面図、(b)は図14(b)のXVb線矢視図である。 【図16】同播き機の後部を示す側面図である。 【図17】同播き機の土寄せ板を示す図であり、(a)は後面図、(b)は平面図である。 【図18】同播き機のハンドルにおける関節部及び位置固定部を示す側面図である。 【図19】同播き機のハンドルにおける上部ハンドルの取付構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図である。 【図20】同播き機のために利用する種子繰出ロール選定皿を示す平面図である。 【図21】同播き機のために利用する株間早見盤を示す図であり、(a)は分解した状態を示す平面図、(b)は組み立てた状態を示す平面図である。 【符号の説明】 【0069】 1 播種機 2 駆動輪 3 鎮圧輪 4 機体 5 種子繰出部 6 伝動機構 7 溝掘覆土部 11 駆動軸 11a ワンウエイクラッチ 13 被覆材 13a 外周側部位 13b 内周側部位 15 ホッパー 16 被装着部 17 装着部 18 被ロック手段 19 ロック手段 21 繰出機構 22 シャッター機構 23 ロール軸 24 繰出ロール 24a 繰出穴 25 ガイド部材 25a ガイド部本体 25b シート材 32 シャッター軸 33 シャッター 34 ロータリーシャッター 36 変速機構 37 入力軸 38 変速回転板 38a 掛止穴 39 伝動軸 40 ピニオン歯車 41 位置調節部材 45 変速機構 47 出力軸 48 変速回転板 48a 掛止穴 49 ピニオン歯車 50 位置調節部材 55 溝掘器 56 土寄せ板 58 V溝形成部材 61 支軸 62 バネ 63 長穴 63a 係止凹部 101 播種機 102 シャッター機構 103 ロータリーシャッター 104 シャッター 104a 先端部 110 凹部 111 第一の窪み 112 第二の窪み 120 播種機 125 ロータリーシャッター 126 シャッター 127 傾斜面 A 落下位置 G 種子 P 通路 Pa 内面
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100469 【氏名又は名称】みのる産業株式会社 【住所又は居所】岡山県赤磐市下市447番地
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| 【出願日】 |
平成16年10月21日(2004.10.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100108958 【弁理士】 【氏名又は名称】須田 英一
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| 【公開番号】 |
特開2005−333979(P2005−333979A) |
| 【公開日】 |
平成17年12月8日(2005.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願2004−306527(P2004−306527) |
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