| 【発明の名称】 |
乗用型田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】中川 善清 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】松村 哲也 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】植付け条数の少ない小型機種においても、前方視界を悪化することなく、運転座席回りの操作レバーの取扱いを容易に行うことができる乗用型田植機を提供する。
【解決手段】運転座席9を備えた走行機体3の後部に苗植付け装置6を連結した乗用型田植機において、走行機体3の左右箇所にサイド予備苗収容部31を設けるとともに、運転座席9後方の左右中央箇所に中央予備苗収容部32を設け、サイド予備苗収容部31を、予備苗Fを載置支持する苗収容姿勢と、上方に起立揺動した格納姿勢とに切換え可能な予備苗のせ台34を備えて構成するとともに、中央予備苗収容部32を、予備苗Fを立ち姿勢で収容するよう構成してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転座席を備えた走行機体の後部に苗植付け装置を連結した乗用型田植機において、 前記走行機体の左右箇所にサイド予備苗収容部を設けるとともに、前記運転座席後方の左右中央箇所に中央予備苗収容部を設けてあることを特徴とする乗用型田植機。 【請求項2】 前記中央予備苗収容部を、予備苗を立ち姿勢で収容するよう構成してあることを特徴とする請求項1記載の乗用型田植機。 【請求項3】 前記サイド予備苗収容部を前記運転座席の左右両脇に配備してあることを特徴とする請求項1または2記載の乗用型田植機。 【請求項4】 前記サイド予備苗収容部を、予備苗を載置支持する苗収容姿勢と、上方に起立揺動した格納姿勢とに切換え可能な予備苗のせ台を備えて構成してあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の乗用型田植機。 【請求項5】 前記中央予備苗収容部を、予備苗を横長の立ち姿勢で収容する予備苗支持枠を備えて構成するとともに、予備苗支持枠の左右両端部で前記予備苗のせ台を前記格納姿勢に係止保持可能に構成してあることを特徴とする請求項4記載の乗用型田植機。 【請求項6】 前記苗植付け装置を奇数条植え仕様に構成してあることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の乗用型田植機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、運転座席を備えた走行機体の後部に苗植付け装置を連結するとともに、走行機体に予備苗を収容できるよう構成した比較的小型の乗用型田植機に関する。 【背景技術】 【0002】 乗用型田植機の予備苗収容手段としては、例えば、特許文献1に示されているように、予備苗を載置する予備苗のせ台を走行機体の前部左右に配備したものや、特許文献2に示されているように、運転座席と苗植付け装置との間に位置させて複数枚の予備苗を左右に並列載置する横長の予備苗のせ台を走行機体の後部に配備する配備したものも知られている。 【特許文献1】特開平7−250517号公報 【特許文献2】特開平7−213120号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 走行機体の前部左右に予備苗のせ台を配備する前者の予備苗収容手段は、走行機体に任意に付設することができるとともに、畦からの苗補充が容易に行うことができるものであり、小型機から大型機までの広い範囲で最も多く利用される形態であるが、所望の枚数を収容するには左右に複数段の予備苗のせ台を配備することになり、上下に嵩高いものになって前方左右を見通す際の邪魔になるものであった。 【0004】 また、横長の予備苗のせ台を運転座席と苗植付け装置との間に配備する後者の手段は、予備苗のせ台から苗植付け装置の苗のせ台への苗移し替えを容易に行える特徴を有するものであるが、予備苗のせ台が運転座席の後方近傍において左右両側に大きく張り出して配備されるので、運転座席の横側に前後操作可能に配備された各種の操作レバーを操作する際、特に操作レバーを後方に操作する際に肘が予備苗のせ台に接近することになり、座席回りの空間余裕の少ない機種では操作レバーが取扱いにくいものになりやすく、小型機においては運転座席の後方に横長の大きい予備苗のせ台を配備する予備苗収容手段は導入し難いものであった。 【0005】 本発明は、このような点に着目してなされたものであって、植付け条数の少ない小型機種においても、前方視界を悪化することなく、しかも、運転座席回りの操作レバーの取扱いを容易に行うことができる乗用型田植機を提供することを主たる目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 第1の発明は、運転座席を備えた走行機体の後部に苗植付け装置を連結した乗用型田植機において、 前記走行機体の左右箇所にサイド予備苗収容部を設けるとともに、前記運転座席後方の左右中央箇所に中央予備苗収容部を設けてあることを特徴とする。 【0007】 上記構成によると、三箇所の予備苗収容部に分散して予備苗を収容するので、サイド予備苗収容部への各収容量を、機体前部の左右二箇所に分散収容する場合に比べて少なくすることができ、機体左右の予備苗収容部は嵩低いものとなる。 【0008】 また、中央予備苗収容部は運転座席の後方に位置していて運転座席の左右後方は空間が確保されているので、運転座席の横側に配備された各種操作レバーを後方に操作しても中央予備苗収容部が邪魔になることはない。 【0009】 従って、第1の発明によると、植付け条数の少ない小型機種においても、前方視界を悪化することなく、しかも、運転座席回りの操作レバーの取扱いを容易に行うことができる。 【0010】 第2の発明は、上記第1の発明において、 前記中央予備苗収容部を、予備苗を立ち姿勢で収容するよう構成してあることを特徴とする。 【0011】 上記構成によると、中央予備苗収容部の前後幅を小さくすることがでるので、苗植付け装置を走行機体に接近して配置でき、田植機全体の前後方向寸法を小さくすることができ、上記第1の発明の上記効果をもたらすとともに、特に機体全長の短小化が望まれる小型機に有効に活用できる。 【0012】 第3の発明は、上記第1または2の発明において、 前記サイド予備苗収容部を前記運転座席の左右両脇に配備してあることを特徴とする。 【0013】 上記構成によると、運転座席が前方視界の邪魔になることがなく、機体前部の左右に位置する前輪を容易に見通すことができ、一層運転しやすいものとなる。 【0014】 第4の発明は、上記第1〜3のいずれか一つの発明において、 前記サイド予備苗収容部を、予備苗を載置支持する苗収容姿勢と、上方に起立揺動した格納姿勢とに切換え可能な予備苗のせ台を備えて構成してあることを特徴とする。 【0015】 上記構成によると、非使用時の予備苗のせ台を格納姿勢に折り込むことで、機体幅を小さくすることができ、第1〜3のいずれか一つの発明の上記効果をもたらすとともに、移動走行時、トラックなどの運搬車両の荷台などへの積込み時、および、ガレージへの格納時、などにおいて予備苗のせ台を他物にぶつけて損傷することを未然に回避することができる。 【0016】 第5の発明は、第4の発明において、 前記中央予備苗収容部を、予備苗を横長の立ち姿勢で収容する予備苗支持枠を備えて構成するとともに、予備苗支持枠の左右両端部で前記予備苗のせ台を前記格納姿勢に係止保持可能に構成してあることを特徴とする。 【0017】 上記構成によると、横長の立ち姿勢で収容する予備苗支持枠が横長に構成されることを有効に利用して予備苗のせ台を格納姿勢に係止保持するので、予備苗のせ台係止用の専用の部材が不要となり、部品の節減およびコスト低減に有効となる。 【0018】 第6の発明に係る発明は、上記第1〜5のいずれか一つの発明において、 前記苗植付け装置を奇数条植え仕様に構成してあることを特徴とする。 【0019】 上記構成によると、例えば3条植え仕様の場合、左右のサイド予備苗収容部と座席後方の中央予備苗収容部のそれぞれ1枚づつ予備苗を収容しておくことで、3条分を1回補給する予備苗を収容することができ、また、5条植え仕様の場合、左右のサイド予備苗収容部にそれぞれ2枚、座席後方の中央予備苗収容部のそれぞれ1枚の予備苗を収容しておくことで、5条分を1回補給する予備苗を重量バランスよく収容することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 図1に、本発明に係る乗用型田植機の全体側面が、また、図2に、その全体平面がそれぞれ示されている。この乗用型田植機は、操向自在な前輪1と操向不能な後輪2を備えた四輪駆動型の走行機体3の後部に、油圧シリンダ4で上下に揺動駆動されるリンク機構5を介して苗植付け装置6が昇降可能に連結され、また、走行機体3の後部にエンジン7が配備されるとともに、エンジン7および走行機体3の上部を覆うステップ8が脱着自在に設けられ、このステップ8における後部上面の左右中央部位に運転座席9が設けられるとともに、走行機体3の前端部に立設されたフロントカバー10の上部に操縦ハンドル11が配備された構造となっている。 【0021】 前記苗植付け装置6は3条植え仕様に構成されており、3条分のマット状苗を並列載置して一定ストロークで往復横移動する苗のせ台12、この苗のせ台12の下端から1株分づつ苗を切り出して田面に植付けてゆく3組のクランク式の植付け機構13、田面の植付け箇所を均平整地する整地フロート14、等を備えて構成されており、後支p周りに上下揺動自在な前記整地フロート14の上下変位に基づいて前記油圧シリンダ4が伸縮制御されて、走行機体3の浮沈にかかわらず苗植付け装置6を田面に対して設定された高さに安定維持し、もって、植付け深さを一定に安定維持する植付け深さ自動制御が行われるようになっている。 【0022】 前記走行機体3は、パイプ材からなる主フレーム20の後端に、後輪2を軸支したミッションケース21が連結されるとともに、主フレーム20の前端に、前輪1を装備した前車軸ケース22が連結された構造となっており、主フレーム20は、ミッションケース21からの動力を前車軸ケース22に伝達する前輪駆動軸23が挿通される伝動ケースとしての機能を備えている。 【0023】 前記エンジン7には、左側面に出力軸7aが突出された空冷式のガソリンエンジンが使用されており、後傾した低姿勢でフレーム20とミッションケース21の上部とに亘って防振搭載さるとともに、前記出力軸7aとミッションケース21の左側面に突設された入力軸21aとが伝動ベルト24で連動連結されている。そして、ミッションケース21に入力されたエンジン動力は走行系と作業系に分岐され、走行系動力は複数段にギヤ変速された後、図示されない左右のサイドクラッチを介して左右の後輪2に伝達されるとともに、走行系変速動力の一部が前方に取出されて前記前輪駆動軸23を介して前車軸ケース22に伝達されるようになっている。また、ミッションケース内で分岐された作業系動力はミッションケース21の上部から後方に取出され、伸縮伝動軸25を介して苗植付け装置6に伝達されるようになっている。 【0024】 前記ステップ8の後部は上方に隆起されており、この隆起部8aの左右中央部位に前記運転座席9が配備されている。そして、隆起部8aの右側に、苗植付け装置6の昇降と苗植付け装置6への動力断続を行う植付けレバー26、および、前記植付け深さ自動制御の感度を調節する感度調節レバー27がそれぞれ前後に揺動操作可能に突設されるとともに、運転座席9の後方に燃料タンク29が配備されている。 【0025】 また、ステップ8における隆起部8aの左右端にサイド予備苗収容部31がそれぞれ設けられるとともに、ステップ8における隆起部8aの後部中央部位に、運転座席9の後方に位置する中央予備苗収容部32が設けられている。 【0026】 図4に示すように、前記サイド予備苗収容部31には、ヒンジ33を介して前後方向軸心a周りに起伏揺動自在に支持された予備苗のせ台34が備えられており、この予備苗のせ台34は、図4中の実線で示すように、予備苗をやや外上がり傾斜した姿勢で載置支持する苗収容姿勢と、図4中の仮想線で示すように、略鉛直に起立した格納姿勢とに切換え可能となっている。 【0027】 図4,5に示すように、前記中央予備苗収容部32には予備苗支持枠35が備えられており、床土部にすくい板が添えられた横長姿勢の予備苗Fが、予備苗支持枠35の下部に形成した左右一対のフック部35aに前後移動不能に受止め係止されるとともに、左右一対の支柱部35bおよび左右に延出された横杆部35cにもたれかけられることで、後傾した立ち姿勢で受止め収容されるようになっている。 【0028】 また、前記予備苗支持枠35における横杆35cが左右に延出されるとともにその先端部が屈曲され、この屈曲端部35dに、起立揺動させた前記予備苗のせ台34の後部を係止することで、予備苗のせ台34を前記格納姿勢に起立保持しておくことができるようになっている。 【0029】 〔別実施例〕 【0030】 (1)上記実施例では、3条植え仕様の場合を例示したが、5条植え仕様の機種に適用することもできる。この場合、各サイド予備苗収容部31に2段の予備苗のせ台を配備することで、左右のサイド予備苗収容部31に2枚づつ、また、後方の中央予備苗収容部32に1枚の予備苗をそれぞれ収容することで、都合5枚(5条分)の予備苗を収容することができる。 【0031】 (2)中央予備苗収容部32を、予備苗を縦長の立ち姿勢で収容する形態とすることもできる。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】乗用型田植機の全体側面図 【図2】乗用型田植機の全体平面図 【図3】走行機体後部の側面図 【図4】中央予備苗収容部の正面図 【図5】中央予備苗収容部の分解斜視図 【符号の説明】 【0033】 3 走行機体 6 苗植付け装置 9 運転座席 31 サイド予備苗収容部 32 中央予備苗収容部 34 予備苗のせ台 35 予備苗支持枠 F 予備苗
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年4月28日(2004.4.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−312355(P2005−312355A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月10日(2005.11.10) |
| 【出願番号】 |
特願2004−133716(P2004−133716) |
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