| 【発明の名称】 |
乗用型田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤本 周作 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】土岡 秀史 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】網代 成良 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】比較的少数の植付条に対応した乗用型田植機において、直進時の機体の安定性及び旋回時の機体の安定性を向上させる。
【解決手段】左右に操向操作自在な右及び左の前輪1を備え、右及び左の後輪2を備えて、右及び左の前輪1と右及び左の後輪2とにより機体を支持し、複数の植付条に対応する植付機構19を備えた苗植付装置4を機体の後部に支持する。全ての植付機構19の植付位置の外側に、右及び左の前輪1並びに右及び左の後輪2を位置させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右に操向操作自在な右及び左の前輪を備え、右及び左の後輪を備えて、右及び左の前輪と右及び左の後輪とにより機体を支持し、複数の植付条に対応する植付機構を備えた苗植付装置を機体の後部に支持すると共に、 前記全ての植付機構の植付位置の外側に、右及び左の前輪並びに右及び左の後輪が位置するように構成してある乗用型田植機。 【請求項2】 機体の後部に備えられた後輪支持ケースの右及び左側部に軸支持部を備え、前記後輪支持ケースの右及び左の軸支持部から右及び左の後輪支持軸を横外方に延出して、前記右及び左の後輪支持軸に右及び左の後輪を支持すると共に、 前記後輪支持ケースの右及び左の軸支持部の間に、前記植付機構の植付位置が位置するように構成してある請求項1に記載の乗用型田植機。 【請求項3】 前記後輪支持ケースの右の軸支持部と右の後輪との間、及び前記後輪支持ケースの左の軸支持部と左の後輪との間に、前記植付機構の植付位置が位置するように構成してある請求項2に記載の乗用型田植機。 【請求項4】 前輪支持ケースの右及び左の端部に、右及び左の前輪支持部を斜め外方下方に向けて縦軸芯周りに回転自在に支持し、前記右及び左の前輪支持部に右及び左の前輪を支持すると共に、 右及び左の前輪のディスク部又はスポーク部を横外側に張り出させて凹部を形成し、前記右及び左の前輪支持部を右及び左の前輪の凹部に上方から斜めに入り込ませてある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の乗用型田植機。 【請求項5】 前記右及び左の前輪支持部の下部に右及び左の前輪支持軸を備えて、前記右及び左の前輪支持軸に右及び左の前輪を支持し、前記右及び左の前輪支持軸にベベルギヤを固定すると共に、 前記右及び左の前輪支持部に上下方向に伝動軸を備えて、前記伝動軸の下部にベベルギヤを固定し、 前記右及び左の前輪支持軸の上側において、前記右及び左の前輪支持軸のベベルギヤと伝動軸のベベルギヤとを咬合させて、前記伝動軸の動力が右及び左の前輪支持軸に伝達されるように構成してある請求項4に記載の乗用型田植機。 【請求項6】 3つの植付条に対応する植付機構を備えて、前記苗植付装置を構成してある請求項1〜5のうちのいずれか一つに記載の乗用型田植機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、比較的少数の植付条に対応した乗用型田植機の全体の構成に関する。 【背景技術】 【0002】 比較的少数の植付条に対応した乗用型田植機としては、例えば特許文献1及び2に開示されているように、3条植型式の乗用型田植機がある。 この場合、特許文献1では、右端及び左端の植付機構の植付位置(特許文献1の図2及び図4のPL1,PL3)の外側に、右及び左の後輪(特許文献1の図2及び図4の5)が位置しており、右端及び左端の植付機構の植付位置(特許文献1の図2及び図4のPL1,PL3)の内側に、右及び左の前輪(特許文献1の図2及び図4の4)が位置している。 【0003】 【特許文献1】特許第3304516号(図1,2,4) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 特許文献1では、右端及び左端の植付機構の植付位置の内側に右及び左の前輪が位置しているので、右及び左の前輪の間隔(前輪のトレッド)が狭いものになっている。これにより、直進時の安定性及び旋回時の安定性と言う面で改善の余地がある。 【0005】 乗用型田植機が水田を走行する際、前輪及び後輪が田面に入り込むと、前輪及び後輪により田面に溝が掘られようとするのに加えて、溝の両側に小さな泥の山が盛り上げられようとする。このように田面に小さな泥の山が形成されても、植付作業の直後では田面に張られている水面の下側に小さな泥の山が位置している。しかしながら、植付作業が終了してから苗の成長に伴って水田の水が少なくなっていくと、前述の小さな泥の山が水面よりも上側に出てくる状態となるので、この小さな泥の山に雑草が発生してくることがある。これにより植付作業では、前述のような小さな泥の山ができるだけ田面に形成されないようにすることが好ましい。 この場合、特許文献1のように、右及び左の前輪の間隔(前輪のトレッド)と右及び左の後輪の間隔(後輪のトレッド)とが異なるものであると、右及び左の前輪の通過跡並びに右及び左の後輪の通過跡と言うように4本の通過跡ができてしまい、小さな泥の山が田面に形成される状態が多くなる。 【0006】 本発明は、比較的少数の植付条に対応した乗用型田植機において、直進時の機体の安定性及び旋回時の機体の安定性を向上させることを目的としており、小さな泥の山が田面に形成される状態が少なくなるようにすることを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0007】 [I] (構成) 本発明の第1特徴は、乗用型田植機において次のように構成することにある。 左右に操向操作自在な右及び左の前輪を備え、右及び左の後輪を備えて、右及び左の前輪と右及び左の後輪とにより機体を支持し、複数の植付条に対応する植付機構を備えた苗植付装置を機体の後部に支持する。全ての植付機構の植付位置の外側に、右及び左の前輪並びに右及び左の後輪が位置するように構成する。 【0008】 (作用) 本発明の第1特徴によると、全ての植付機構の植付位置の外側に右及び左の前輪並びに右及び左の後輪が位置しているので、右及び左の後輪の間隔(後輪のトレッド)が広いものになるのに加えて、右及び左の前輪の間隔(前輪のトレッド)が広いものとなる。これにより、直進時での右及び左の前輪による機体の支持性能が良いものとなるのであり、旋回時の遠心力により旋回外側に傾斜しようとする機体に対し、右及び左の前輪による機体の支持性能が良いものとなる。 【0009】 本発明の第1特徴のように、全ての植付機構の植付位置の外側に右及び左の前輪並びに右及び左の後輪が位置していると、右及び左の前輪の間隔(前輪のトレッド)と右及び左の後輪の間隔(後輪のトレッド)とが略同じものになるので、右及び左の前輪の通過跡を右及び左の後輪が通過することになる。これにより、本発明の第1特徴によると、右及び左の前輪(後輪)と言うように2本の通過跡ができることになるので、小さな泥の山が田面に形成される状態が少なくなる。 【0010】 乗用型田植機では例えば図14に示すように、一回の植付行程が終了して機体が畦際に達すると、畦際で機体を旋回させて、次の植付行程に入る。 この場合、右の前輪及び後輪(左の前輪及び後輪)が、前回の植付行程での右の前輪及び後輪(左の前輪及び後輪)の通過跡から離れた位置を通過するものであると、植付行程の毎に右の前輪及び後輪(左の前輪及び後輪)によって、新たな通過跡ができることになり、一つの水田における前輪及び後輪の通過跡が多くなる。 【0011】 これに対して、本発明の第1特徴のように、全ての植付機構の植付位置の外側に右及び左の前輪1並びに右及び左の後輪2が位置していると、例えば図14に示すように、一回の植付行程において、左の前輪1及び後輪2の左横側に前回の植付行程で植え付けられた苗(植付条A1)が位置し、右の前輪1及び後輪2の右横側には田面だけが存在する状態となることがある。このような状態において、一回の植付行程が終了して機体が畦際に達して、畦際で機体を旋回させると、前回の植付行程での右の前輪1及び後輪2の通過跡D1に、再び右の前輪1及び後輪2が向かう状態になるのであり(図14の一点鎖線の状態参照)、次の植付行程で右の前輪1及び後輪2が、前回の植付行程での右の前輪1及び後輪2の通過跡D1の近傍(又は同じ位置)を逆方向に通過することになる。 【0012】 これにより本発明の第1特徴によると、右の前輪及び後輪(左の前輪及び後輪)が、前回の植付行程での右の前輪及び後輪(左の前輪及び後輪)の通過跡の近傍を通過すれば、右の前輪及び後輪(左の前輪及び後輪)の通過の際に、前回の植付行程での右の前輪及び後輪(左の前輪及び後輪)の通過跡における小さな泥の山が、右の前輪及び後輪(左の前輪及び後輪)によって崩されることが期待できるので、小さな泥の山が田面に形成される状態が少なくなる。 又、右の前輪及び後輪(左の前輪及び後輪)が、前回の植付行程での右の前輪及び後輪(左の前輪及び後輪)の通過跡と同じ位置を通過すれば、一つの水田における前輪及び後輪の通過跡を少なくすることができるので、小さな泥の山が田面に形成される状態が少なくなる。 【0013】 (発明の効果) 本発明の第1特徴によると、比較的少数の植付条に対応した乗用型田植機において、右及び左の後輪の間隔(後輪のトレッド)が広いものになるのに加えて、右及び左の前輪の間隔(前輪のトレッド)が広いものとなるのであり、直進時及び旋回時での右及び左の前輪による機体の支持性能が良いものとなって、直進時の機体の安定性及び旋回時の機体の安定性を向上させることができた。 【0014】 本発明の第1特徴によると、右の前輪及び後輪(左の前輪及び後輪)の通過により小さな泥の山が田面に形成される状態を少なくすることができて、この後に小さな泥の山に雑草が発生してくるような状態を少なくすることができ、雑草取りの作業を少なくすることができて、植付作業後の作業性を良いものにすることができた。 【0015】 [II] (構成) 本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の乗用型田植機において次のように構成することにある。 機体の後部に備えられた後輪支持ケースの右及び左側部に軸支持部を備え、後輪支持ケースの右及び左の軸支持部から右及び左の後輪支持軸を横外方に延出して、右及び左の後輪支持軸に右及び左の後輪を支持する。後輪支持ケースの右及び左の軸支持部の間に、植付機構の植付位置が位置するように構成する。 【0016】 (作用) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 機体の後部に苗植付装置を支持した乗用型田植機では、植付機構の植付位置(田面)が苗植付装置の前方に位置する機体の一部によって荒らされないようにすることが重要である(荒れた田面の部分に苗が植え付けられると、その後に苗が倒れるおそれがある)。 機体の後部に備えられた後輪支持ケースにおいて、後輪支持ケースの右及び左の軸支持部は、右及び左の後輪支持軸を充分な強度で支持する必要がある点、大径の減速ギヤが内装される点等によって比較的大きなものになり易く、田面に比較的近いものとなっている(比較的下方に位置するものとなっている)。 【0017】 本発明の第2特徴によると、後輪支持ケースの右及び左の軸支持部から右及び左の後輪支持軸を横外方に延出して、右及び左の後輪支持軸に右及び左の後輪を支持するように構成した場合、後輪支持ケースの右及び左の軸支持部の間に植付機構の植付位置が位置するように構成している。これにより、本発明の第2特徴によると、例えば後輪支持ケースの右及び左の軸支持部が田面に接触して田面が荒らされたとしても、後輪支持ケースの右及び左の軸支持部によって荒らされた田面の部分に、苗が植え付けられるような状態は生じない。 【0018】 (発明の効果) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第2特徴によると、例えば後輪支持ケースの右及び左の軸支持部が田面に接触して田面が荒らされたとしても、後輪支持ケースの右及び左の軸支持部によって荒らされた田面の部分に、苗が植え付けられるような状態は生じ難いので、荒れた田面の部分に苗が植え付けられて苗が倒れると言う状態を少なくすることができた。 【0019】 [III] (構成) 本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の乗用型田植機において次のように構成することにある。 後輪支持ケースの右の軸支持部と右の後輪との間、及び後輪支持ケースの左の軸支持部と左の後輪との間に、植付機構の植付位置が位置するように構成する。 【0020】 (作用) 本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第3特徴によると、後輪支持ケースの右及び左の軸支持部の間、後輪支持ケースの右の軸支持部と右の後輪との間、及び後輪支持ケースの左の軸支持部と左の後輪との間に、植付機構の植付位置が位置することになるので、後輪支持ケースの右及び左の軸支持部の間隔が比較的狭いものとなり、後輪支持ケースの横幅を比較的狭いものに構成することができる。 【0021】 (発明の効果) 本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第3特徴によると、後輪支持ケースの横幅を比較的狭いものに構成することができるようになって、後輪支持ケースの小型化及び軽量化の面で有利なものとなった。 【0022】 [IV] (構成) 本発明の第4特徴は、本発明の第1〜第3特徴の乗用型田植機のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。 前輪支持ケースの右及び左の端部に、右及び左の前輪支持部を斜め外方下方に向けて縦軸芯周りに回転自在に支持し、右及び左の前輪支持部に右及び左の前輪を支持する。右及び左の前輪のディスク部又はスポーク部を横外側に張り出させて凹部を形成し、右及び左の前輪支持部を右及び左の前輪の凹部に上方から斜めに入り込ませる。 【0023】 (作用) 本発明の第4特徴によると、本発明の第1〜第3特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 乗用型田植機では、右及び左の後輪は操向操作されずに向き固定であるのに対し、右及び左の前輪は左右に操向操作される。右及び左の後輪は比較的大径であるのに対し、右及び左の前輪は後輪に比べて比較的小径である(右及び左の前輪の操向角度を大きなものにする為)。 従って、前輪支持ケースの右及び左の端部に、右及び左の前輪支持部を下方に向けて縦軸芯周りに回転自在に支持して、右及び左の前輪支持部に右及び左の前輪を支持させている。これにより、右及び左の前輪支持部を縦軸芯周りに回転操作することによって、右及び左の前輪を左右に操向操作するのであり、前輪支持ケースの右及び左の端部に右及び左の前輪支持部を下方に向けて支持することによって、前輪支持ケースが田面から高い位置になるようにしている。 【0024】 前述のような状態において、本発明の第4特徴によると、右及び左の前輪支持部が右及び左の前輪の凹部に上方から斜めに入り込んでおり、右及び左の前輪支持部が植付機構の植付位置から横外側に離れている。 この場合、右及び左の前輪は比較的小径であり、右及び左の前輪支持部の全てを右及び左の前輪の凹部に入り込ませることはできないので、本発明の第4特徴では、前輪支持ケースの右及び左の端部に、右及び左の前輪支持部を斜め外方下方に向けて縦軸芯周りに回転自在に支持することにより、右及び左の前輪支持部を右及び左の前輪の凹部に上方から斜めに入り込ませている。これにより、本発明の第4特徴によると、右及び左の前輪支持部の全てを右及び左の前輪の凹部に入り込ませなくても、右及び左の前輪支持部を右及び左の前輪の凹部に適切に入り込ませることができる。 【0025】 (発明の効果) 本発明の第4特徴によると、本発明の第1〜第3特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[III]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第4特徴によると、右及び左の前輪支持部を植付機構の植付位置から横外側に離すことができるようになって、例えば右及び左の前輪支持部が田面に接触して田面が荒らされたとしても、右及び左の前輪支持部によって荒らされた田面の部分に、苗が植え付けられるような状態は生じ難いので、荒れた田面の部分に苗が植え付けられて苗が倒れると言う状態を少なくすることができた。 【0026】 [V] (構成) 本発明の第5特徴は、本発明の第4特徴の乗用型田植機において次のように構成することにある。 右及び左の前輪支持部の下部に前輪支持軸を備えて、右及び左の前輪支持軸に右及び左の前輪を支持し、右及び左の前輪支持軸にベベルギヤを連結する。右及び左の前輪支持部に上下方向に伝動軸を備えて、伝動軸の下部にベベルギヤを連結する。右及び左の前輪支持軸の上側において、右及び左の前輪支持軸のベベルギヤと伝動軸のベベルギヤとを咬合させて、伝動軸の動力が右及び左の前輪支持軸に伝達されるように構成する。 【0027】 (作用) 本発明の第5特徴によると、本発明の第4特徴と同様に前項[I]〜[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 前項[IV]に記載のように、右及び左の前輪支持部を備えて、前輪支持ケースから右及び左の前輪に動力を伝達する場合、例えば図10に示すように、右及び左の前輪支持部33の下部に右及び左の前輪支持軸37を備えて、右及び左の前輪支持軸37に右及び左の前輪1を支持し、右及び左の前輪支持軸37にベベルギヤ37aを固定する。右及び左の前輪支持部33に上下方向に伝動軸32を備えて、伝動軸32の下部にベベルギヤ32bを固定し、伝動軸32の動力がベベルギヤ32b,37aを介して右及び左の前輪支持軸37に伝達されるように構成する。 【0028】 この場合、本発明の第5特徴によると、例えば図10に示すように、右及び左の前輪支持軸37の上側において、右及び左の前輪支持軸37のベベルギヤ37aと伝動軸32のベベルギヤ32bとを咬合させて、伝動軸32の動力が右及び左の前輪支持軸37に伝達されるように構成している。これにより、本発明の第5特徴によると、例えば図10に示すように、伝動軸32のベベルギヤ32bが下方に位置しないので(上方に位置しているので)、右及び左の前輪支持部33(伝動軸32)が右及び左の前輪支持軸37のベベルギヤ37aから下方にあまり突出しないように構成することができるのであり、右及び左の前輪支持部33の下部の横幅を狭いものにすることができる。 【0029】 (発明の効果) 本発明の第5特徴によると、本発明の第4特徴と同様に前項[I]〜[IV]に記載の「発明の効果」を備えておりこれに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第5特徴によると、右及び左の前輪支持部(伝動軸)が右及び左の前輪支持軸のベベルギヤから下方にあまり突出しない点、並びに、右及び左の前輪支持部の下部の横幅を狭いものにすることができる点により、例えば右及び左の前輪支持部が田面に接触して田面が荒らされたとしても、右及び左の前輪支持部によって荒らされる田面の部分を小さなものに抑えることができるので、荒れた田面の部分に苗が植え付けられて苗が倒れると言う状態を少なくすることができた。 【0030】 [VI] (構成) 本発明の第6特徴は、本発明の第1〜第5特徴の乗用型田植機のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。 3つの植付条に対応する植付機構を備えて、苗植付装置を構成する。 【0031】 (作用) 本発明の第6特徴によると、本発明の第1〜第5特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 乗用型田植機の苗植付装置では一般に、植付機構の横方向の間隔は300mm程度に設定されることが多い。これにより、全ての植付機構の植付位置の外側に右及び左の前輪並びに右及び左の後輪が位置するように構成すると、本発明の第6特徴によれば、右及び左の前輪の間隔(前輪のトレッド)並びに右及び左の後輪の間隔(後輪のトレッド)が、700mm〜900mm程度と言う適切なものとなる。 【0032】 (発明の効果) 本発明の第6特徴によると、本発明の第1〜第5特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[V]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第6特徴によると、右及び左の前輪の間隔(前輪のトレッド)並びに右及び左の後輪の間隔(後輪のトレッド)が適切なものとなるので、全体のバランスのとれた3条植型式の乗用型田植機を得ることができた。 【発明を実施するための最良の形態】 【0033】 [1] 先ず、乗用型田植機の全体及び後輪支持ケース6の付近について説明する。 図1及び図2に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2により機体が支持され、機体にステップ25及び運転席16が支持されて、機体の後部にリンク機構3及びリンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ11が備えられており、リンク機構3に3条植型式の苗植付装置4が支持されて、乗用型田植機が構成されている。 【0034】 図1及び図2に示すように、苗植付装置4は、植付ケース17及び支持ケース18、植付ケース17及び支持ケース18に回転駆動自在に支持されたクランク型式の3つの植付アーム19(植付機構に相当)、左右に往復横送り駆動される苗のせ台20、及び接地フロート21等を備えて、3条植型式に構成されている。ステップ25における運転席16の右及び左横側部に、合成樹脂製の予備苗のせ台55が備えられ、ステップ25における運転席16の後側部に、金属製の予備苗のせ台56が備えられている。 【0035】 図1及び図3に示すように、ミッションケース5及び後輪支持ケース6が、一体的に構成されて機体の後部に配置されており、後輪支持ケース6に対してミッションケース5が斜め上方前方に位置している。図3,5,6に示すように、後輪支持ケース6は中央部6aと、右及び左側部の右及び左の軸支持部6bとを備えて構成されて、別体のカバーケース7が備えられており、後輪支持ケース6の右及び左の軸支持部6bにおける内側の最下端部に、ドレンプラグ10が備えられている。後輪支持ケース6の右及び左の軸支持部6b、カバーケース7の内部に一対のベアリング8が備えられ、ベアリング8により右及び左の後輪支持軸9が支持されており、右及び左の後輪支持軸9に大径の減速ギヤ9aが固定されている。右及び左の後輪支持軸9が右及び左に延出されて、右及び左の後輪支持軸9に右及び左の後輪2が支持されている。 【0036】 以上の構造により、図3,5,6に示すように、後輪支持ケース6の横幅が比較的狭いものとなっており、後輪支持ケース6の右及び左の軸支持部6bの間、後輪支持ケース6の右の軸支持部6bと右の後輪2との間、及び後輪支持ケース6の左の軸支持部6bと左の後輪2との間に、植付アーム19の植付位置(苗A)(植付条)が位置している(全ての植付アーム19の植付位置(苗A)(植付条)の外側に、右及び左の後輪2が位置している)。 【0037】 [2] 次に、エンジン22及びミッションケース5の付近について説明する。 図1及び図3に示すように、右及び左の前輪1を左右に操向自在に支持する前輪支持ケース12が備えられており、前輪支持ケース12と後輪支持ケース6(ミッションケース5)とに亘って、支持フレーム13が連結されている。支持フレーム13は丸パイプ状に構成されて、機体の左右中央に位置しており、支持フレーム13の内部に伝動軸14が配置されている。図1及び図4に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2が接地した状態において、支持フレーム13が接地面に対して前上がり姿勢になるように構成されている。 【0038】 図1及び図3に示すように、断面コ字状で機体左右方向の横フレーム15が支持フレーム13の中程部分に固定されており、運転席16の下方にエンジン22及びミッションケース5が配置されて、エンジン22のクランクケース22aが防振ゴム23を介して横フレーム15に支持されている。エンジン22のクランクケース22aが前側で、エンジン22のシリンダ22bが後側に位置するように、エンジン22が後方に傾斜して配置されている。ミッションケース5がエンジン22の後方の下方に位置しており、ミッションケース5の上部が前側で、ミッションケース5の下部が後側に位置するように、ミッションケース5が前方に傾斜して配置されている。エンジン22のシリンダ22bの上部及びミッションケース5の上部に、機体左右方向の支持板24が固定されており、左右一対の防振ゴム26が支持板24の間に取り付けられて、エンジン22のシリンダ22bが防振ゴム26を介してミッションケース5の上部に支持されている。 【0039】 図3に示すように、支持フレーム13及びエンジン22のクランクケース22aに対して、防振ゴム23が平面視で右横側に配置されており、エンジン22のクランクケース22aの左横側から出力用としてカム軸22cが出ている。ミッションケース5の左横側から入力軸5aが出ており、エンジン22のカム軸22cに固定されたプーリー27とミッションケース5の入力軸5aに固定されたプーリー28とに亘って、伝動ベルト29が巻回されている。エンジン22のクランクケース22aに支持アーム30が揺動自在に支持され、支持アーム30にテンションプーリー30aが支持されており、テンションプーリー30aが伝動ベルト29に押圧されるように、支持アーム30が付勢されている。 【0040】 以上の構造により、図3及び図5に示すように、エンジン22の動力が、伝動ベルト29を介してミッションケース5に伝達され変速操作されて、伝動ギヤ51から伝動軸52に伝達され、右及び左のサイドクラッチ53から、減速ギヤ9a、右及び左の後輪支持軸9を介して右及び左の後輪2に伝達される。ミッションケース5からPTO軸31(図1参照)を介して苗植付装置4に動力が伝達されるのであり、伝動ギヤ51の動力がベベルギヤ54及び伝動軸14を介して前輪支持ケース12に伝達され、右及び左の前輪1に伝達される。 【0041】 図3,7,8に示すように、支持フレーム13において前輪支持ケース12の少し後側の部分に支持ブラケット60が固定され、支持ブラケット60の横軸芯P5周りにペダルアーム61が上下に揺動自在に支持されて前方に延出されており、ペダルアーム61の前部にペダル部61aが固定され、ペダルアーム61の前端に把手部61bが備えられている。ペダルアーム61に操作アーム62が固定されて、支持アーム30と操作アーム62とに亘って操作ロッド63が接続されており、ペダルアーム61を上方に付勢するバネ57が操作アーム62に接続されている。後述する[3]に記載のように、前輪支持ケース12に多板摩擦式のブレーキ49が備えられており、ブレーキ49の操作アーム64と操作アーム62とに亘って操作ロッド65が接続されている。 【0042】 以上の構造により、図3,7,8に示すように、ペダルアーム61のペダル部61aを踏み操作すると、操作ロッド63が押し操作されて、支持アーム30及びテンションプーリー30aが伝動ベルト29から離間操作され、エンジン22からミッションケース5への動力が遮断されて、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2、苗植付装置4が停止する。これと同時に操作ロッド65が押し操作されて、ブレーキ49が制動側に操作され、右及び左の前輪1に制動が掛かるのであり、伝動軸14を介して右及び左の後輪2に制動が掛かる。この場合、ペダルアーム61のペダル部61aを踏み操作した状態で、保持レバー66(図2参照)をペダルアーム61に係合させることにより、ペダルアーム61のペダル部61aを踏み操作した状態に保持することができる。 【0043】 [3] 次に、前輪支持ケース12の付近について説明する。 図9及び図10に示すように、前輪支持ケース12に1本の伝動軸36が機体左右方向に支持され、伝動軸14に固定されたベベルギャ14aが、伝動軸36に固定されたベベルギヤ36aに咬合している。前輪支持ケース12と伝動軸36との間に複数のブレーキ板49aが備えられ、ブレーキ板49aを押圧する操作部49bが備えられて、摩擦多板式のブレーキ49が伝動軸36に対して備えられおり、前項[2]に記載の操作アーム64(図3,7,8参照)がブレーキ49の操作部49bに固定されている。 【0044】 図10及び図11に示すように、前輪支持ケース12の右及び左の端部にボス部12aが一体的に構成され、前輪支持ケース12の右及び左のボス部12aの斜め外方に向く縦軸芯P1周りに、伝動軸32がベアリング34により回転自在に支持されている。伝動軸32の上部に固定されたベベルギヤ32aが、伝動軸36に固定されたベベルギヤ36bの下側に位置しており、伝動軸36の下側において、伝動軸32のベベルギヤ32aと伝動軸36のベベルギヤ36bとが咬合している。 【0045】 図10及び図11に示すように、右及び左の前輪支持部33がベアリング35により伝動軸32に回転自在に支持されており、右及び左の前輪支持部33が斜め外方下方に向けて縦軸芯P1周りに回転自在に支持されている。右及び左の前輪支持部33に右及び左の前輪支持軸37がベアリング50により回転自在に支持されており、右及び左の前輪支持軸37に右及び左の前輪1が支持されている。伝動軸32の下部に固定されたベベルギヤ32bが、右及び左の前輪支持軸37に固定されたベベルギヤ37aの上側に位置しており、右及び左の前輪支持軸37の上側において、伝動軸32のベベルギヤ32bと右及び左の前輪支持軸37のベベルギヤ37aとが咬合している。 【0046】 以上の構造により、図9及び図10に示すように、伝動軸14の動力が伝動軸36、伝動軸32、右及び左の前輪支持軸37から、右及び左の前輪1に伝達される。この場合、伝動軸32のベベルギヤ32bが右及び左の前輪支持軸37の下側に位置しないので(右及び左の前輪支持軸37の上側に位置しているので)、右及び左の前輪支持部33(伝動軸32)が右及び左の前輪支持軸37のベベルギヤ37aから下方にあまり突出しないように構成することができるのであり、右及び左の前輪支持部33の下部を先細り状に形成して横幅を狭いものにすることができる。 【0047】 図10及び図11に示すように、右及び左の前輪1は円盤状のディスク部1aを備えて構成されており、右及び左の前輪1のディスク部1aが横外側に張り出されて、右及び左の前輪1に凹部1bが構成されている。前輪支持ケース12の右及び左のボス部12aと伝動軸32とが斜め外方下方に向いていることにより、右及び左の前輪支持部33が右及び左の前輪1の凹部1bに上方から斜めに入り込むような状態となっており、右及び左の前輪支持軸37が右及び左の前輪1のディスク部1aに連結されている。 【0048】 以上の構造により図2及び図3に示すように、右及び左の前輪1の間隔(前輪1のトレッド)と、右及び左の後輪2の間隔(後輪2のトレッド)とが略同じものになっている。これにより、図6に示すように、後輪支持ケース6の右及び左の軸支持部6bの間、後輪支持ケース6の右の軸支持部6bと右の後輪2との間、及び後輪支持ケース6の左の軸支持部6bと左の後輪2との間に、植付アーム19の植付位置(苗A)(植付条)が位置した場合、図 に示すように、前輪支持ケース12における機体の左右中央(支持フレーム13が連結される部分)の略真下、右及び左の前輪支持部33の横内側部に、植付アーム19の植付位置(苗A)(植付条)が位置している(全ての植付アーム19の植付位置(苗A)(植付条)の外側に、右及び左の前輪1が位置している)。 【0049】 [4] 次に、右及び左の前輪1の操向構造について説明する。 図3,4,7,8に示すように、前輪支持ケース12における機体左右中央の前部に、支持フレーム38が斜め前方上向きに連結され、支持フレーム38の斜めの縦軸芯P2周りに支持軸39が回転自在に支持されて、扇型のギヤ状の操向部材40が支持軸39の下部に連結されている。支持フレーム38は鋳鉄により一体的に形成されており、支持フレーム38がバランスウェイトとして機能している。右及び左の前輪支持部33から後向きにナックルアーム33aが延出され、操向部材40と右及び左の前輪支持部33のナックルアーム33aとに亘って、右及び左のタイロッド41が接続されている。 【0050】 図5に示すように、右(左)のサイドクラッチ53は、摩擦多板式に構成されて右(左)の後輪2に動力を伝動及び遮断自在に構成されており、バネにより伝動状態に付勢されている。図3,4,6に示すように、右及び左のサイドクラッチ53を遮断状態に操作する右及び左の操作アーム48が、後輪支持ケース6の下部の斜めの縦軸芯P3周りに揺動自在に備えられており、右及び左の操作アーム48に右及び左の操作ロッド42が接続されている。図3及び図8に示すように、縦軸芯P2を中心とする一対の円弧状の長孔40aが操向部材40に開口されており、右及び左の操作ロッド42の前端部42aが操向部材40の長孔40aに挿入されている。 【0051】 この場合、図4及び図7に示すように、後述するステアリング軸44、支持軸39(縦軸芯P2)及び縦軸芯P3が平行に設定されており、側面視において支持フレーム38、操向部材40、右及び左の操作ロッド42が、支持軸39(縦軸芯P2)及び縦軸芯P3と直交する状態となっている。これにより、図4に示すように、側面視において支持フレーム38、操向部材40、右及び左の操作ロッド42が一つの直線状に一列に並ぶように構成されている(互いに平行に配置されている)。 【0052】 図1,2,4,7に示すように、半円筒状のハンドルポスト43が支持フレーム38に固定されて上方に延出されて、ハンドルポスト43の前部に半円筒状の着脱自在なカバー47が取り付けられており、支持フレーム38及びハンドルポスト43の内部にステアリング軸44が回転自在に支持されている。ハンドルポスト43の上端においてステアリング軸44に操縦ハンドル45が固定されており、ステアリング軸44の下端に形成されたピニオンギヤ44aが、操向部材40のギヤ部に咬合している。これにより、操縦ハンドル45を操作することにより、操向部材40が縦軸芯P2周りに揺動操作されて、右及び左の前輪1が左右に操向操作される。 【0053】 図1及び図2に示すように、丸パイプを縦長のアーチ型に折り曲げて操作アーム46が構成され、操作アーム46の右及び左の下部が支持フレーム38の横軸芯P4周りに揺動自在に支持されている。これにより、図1に示すように起立した格納姿勢及び機体の前部から前方に出た使用姿勢に切換自在に、操作アーム46が構成されている。これにより、操作アーム46を使用姿勢に設定した状態において、機体から地上に降りた運転者が操作アーム46を持つことによって、例えば急な段差を越えて作業地に入ったり作業地から出たりすることが安定して行える。 【0054】 [5] 次に、右及び左の前輪1を右(左)の操向限度B3に操向操作する状態について説明する。 図3に示す状態は、右及び左の前輪1を直進位置B0(図12参照)に操向操作している状態であり、右及び左のサイドクラッチ53が伝動状態に操作されて、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2に動力が伝達されている。図12に示すように、操縦ハンドル45により操向部材40を揺動操作して、右及び左の前輪1を直進位置B0から右及び左の第1設定角度B1の範囲で操向操作しても、操向部材40の長孔40aの融通により、右及び左の操作ロッド42は操作されず、右及び左のサイドクラッチ53は伝動状態に維持されている。 【0055】 図12に示すように、操縦ハンドル45により操向部材40を揺動操作して、右及び左の前輪1を右の第1設定角度B1から右に操向操作すると、操向部材40により右の操作ロッド42が引き操作されて、右のサイドクラッチ53が遮断状態に操作される(右及び左の前輪1、左の後輪2には動力が伝達されている)。 【0056】 次に、図12から図13に示すように、操縦ハンドル45により操向部材40を揺動操作して、右及び左の前輪1を右の第1設定角度B1から右に操向操作すると、左(旋回外側)の前輪1が先に右の操向限度B3に達して右の操向限度B3で停止する状態となるのであり、右(旋回中心側)の前輪1は右の操向限度B3の手前の右の第2設定角度B2に達した状態となる。 【0057】 図13の実線及び二点鎖線に示すように、右及び左の前輪1が右の操向限度B3で停止した状態において、右及び左の後輪2の回転中心の延長線L3における右の後輪2の少し外方の位置に、一つの旋回中心Cが位置するように、右及び左の前輪1の間隔(前輪1のトレッド)、右及び左の後輪2の間隔(後輪2のトレッド)、並びにホイルベースが設定されている。これにより、図13に示す状態において、左(旋回外側)の前輪1(右の操向限度B3)の回転中心の延長線L1は旋回中心Cを通過しているが、右(旋回中心側)の前輪1(右の第2設定角度B2)の回転中心の延長線L2は旋回中心Cの外方を通過している。 【0058】 図13の実線に示す状態において、支持軸39(縦軸芯P2)、操向部材40と左のタイロッド41との接続点S1、並びに左の前輪支持部33のナックルアーム33aと左のタイロッド41との接続点S2が、略一つの直線状に並ぶ状態となっている(正確には、支持軸39(縦軸芯P2)及び左の前輪支持部33のナックルアーム33aと左のタイロッド41との接続点S2を結ぶ線分LL1に対して、操向部材40と左のタイロッド41との接続点S1が少し図13の紙面左側に位置している)。 【0059】 次に、図13の実線から図13の二点鎖線に示すように、操縦ハンドル45により操向部材40を揺動操作していくと、右(旋回中心側)の前輪1が右の第2設定角度B2から右の操向限度B3に操向操作されるのであるが、左(旋回外側)の前輪1は右の操向限度B3で停止した状態となっている。右(旋回中心側)の前輪1が右の操向限度B3に操向操作されると、右(旋回中心側)の前輪1(右の操向限度B3)の回転中心の延長線L2が、旋回中心Cを通過する状態となるのであり、左(旋回外側)の前輪1(右の操向限度D3)の回転中心の延長線L1、右(旋回中心側)の前輪1(右の操向限度B3)の回転中心の延長線L2、右及び左の後輪2の回転中心の延長線L3が、旋回中心Cを通過する状態となる。 【0060】 この場合、図13の実線から図13の二点鎖線に示すように、操縦ハンドル45により操向部材40を揺動操作すると、支持軸39(縦軸芯P2)及び左の前輪支持部33のナックルアーム33aと左のタイロッド41との接続点S2を結ぶ線分LL1に対して、操向部材40と左のタイロッド41との接続点S1が少し図13の紙面左側に位置している状態から、操向部材40と左のタイロッド41との接続点S1が、図13の紙面右方に線分LL1を少し越える状態となる。前述のように操向部材40と左のタイロッド41との接続点S1が移動しても、操向部材40と左のタイロッド41との接続点S1は円弧軌跡を描くだけで、左のタイロッド41は殆ど押し引き操作されないので、左(旋回外側)の前輪1は右の操向限度B3で停止した状態となっている。 以上の図12及び図13に示す状態は、操縦ハンドル45により操向部材40を揺動操作して、右及び左の前輪1を左の操向限度B3に操向操作する場合にも同様に生じる。 【0061】 [発明の実施の別形態] 前述の[発明の実施の形態]において、図3及び図10に示すような円盤状のディスク部1aを備えた右及び左の前輪1ではなく、ディスク部1aに代えてスポーク部を備えた右及び左の前輪1を採用してもよい。この場合、スポーク部を横外側に折り曲げて(張り出して)、右及び左の前輪1の凹部1bを形成する。 【0062】 前述の[発明の実施の形態]において、図13の実線及び図13の二点鎖線に示すように、右及び左の前輪1が右の操向限度B3で停止した場合、左(旋回外側)の前輪1(右の操向限度D3)の回転中心の延長線L1、右(旋回中心側)の前輪1(右の操向限度B3)の回転中心の延長線L2、右及び左の後輪2の回転中心の延長線L3が、旋回中心Cを通過する状態となるのではなく、左(旋回外側)の前輪1(右の操向限度D3)の回転中心の延長線L1、右(旋回中心側)の前輪1(右の操向限度B3)の回転中心の延長線L2、右及び左の後輪2の回転中心の延長線L3が、旋回中心Cから少し外れた位置を通過するように構成してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0063】 【図1】乗用型田植機の全体側面図 【図2】乗用型田植機の全体平面図 【図3】エンジン、ミッションケース、前輪支持ケース及び後輪支持ケース等の配置を示す全体平面図 【図4】支持フレーム、前輪支持ケース及び後輪支持ケース等の付近の側面図 【図5】後輪支持ケースの横断平面図 【図6】後輪支持ケースの右及び左の軸支持部、右及び左の後輪と植付アームの植付位置(苗)(植付条)との位置関係を示す正面図 【図7】前輪支持ケース、支持フレーム及び操向部材の付近の縦断側面図 【図8】前輪支持ケース、支持フレーム及び操向部材の付近の平面図 【図9】前輪支持ケースにおけるブレーキの付近の横断平面図 【図10】左(右)の前輪支持部の付近の縦断正面図 【図11】前輪支持ケース、右及び左の前輪支持部、右及び左の後輪と植付アームの植付位置(苗)(植付条)との位置関係を示す正面図 【図12】右及び左の前輪が右の第1設定角度に操向操作された状態を示す平面図 【図13】左(旋回外側)の前輪が先に右の操向限度に達して右の操向限度で停止して、その後に右(旋回中心側)の前輪が右の操向限度に達して右の第3操向限度で停止する状態を示す平面図 【図14】一回の植付行程が終了して機体が畦際に達し、畦際で機体を旋回させて、次の植付行程に入る状態を示す平面図 【符号の説明】 【0064】 1 右及び左の前輪 1a 右及び左の前輪のディスク部 1b 右及び左の前輪の凹部 2 右及び左の後輪 4 苗植付装置 6 後輪支持ケース 6b 後輪支持ケースの右及び左の軸支持部 9 右及び左の後輪支持軸 12 前輪支持ケース 19 植付機構 32 伝動軸 32b 伝動軸のベベルギヤ 33 右及び左の前輪支持部 37 右及び左の前輪支持軸 37a 右及び左の前輪支持軸のベベルギヤ P1 縦軸芯
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年4月27日(2004.4.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−312322(P2005−312322A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月10日(2005.11.10) |
| 【出願番号】 |
特願2004−131499(P2004−131499) |
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