| 【発明の名称】 |
施肥装置付き田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤田 佳久 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】肥料タンクに貯留した液状の肥料をポンプで圧送して、苗植付け装置の下部に備えた施肥ノズルに供給管を介して供給するよう構成した施肥装置付き田植機において、特に高い能力のポンプを使用しなくても施肥停止時における残留肥料の流出を抑制して、次回の施肥を速やかに行うことができるようにする。
【解決手段】ポンプ18a,18bによる圧送が停止された際に供給管21a,21b内の残留肥料が自然流下して施肥ノズル20a,20bから流出するのを阻止する肥料漏洩阻止機構30を、肥料供給経路中に介在してある。この肥料漏洩阻止機構30を、肥料供給経路に開閉可能に介在した弁体33が、残留肥料の自然流下することで肥料供給経路に発生した負圧によって閉路位置に切換え保持されるよう構成してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 肥料タンクに貯留した液状の肥料をポンプで圧送して、苗植付け装置の下部に備えた施肥ノズルに供給管を介して供給するよう構成した施肥装置付き田植機において、 前記ポンプによる圧送が停止された際に前記供給管内の残留肥料が自然流下して前記施肥ノズルから流出するのを阻止する肥料漏洩阻止機構を、肥料供給経路中に介在してあることを特徴とする施肥装置付き田植機。 【請求項2】 前記肥料漏洩阻止機構を、肥料供給経路に開閉可能に介在した弁体が、残留肥料の自然流下することで肥料供給経路に発生した負圧によって閉路位置に切換え保持されるよう構成してあることを特徴とする請求項1記載の施肥装置付き田植機。 【請求項3】 前記弁体が、肥料の供給圧によって開路位置に切換え保持されるよう構成してあることを特徴とする請求項2記載の施肥装置付き田植機。 【請求項4】 前記肥料漏洩阻止機構を、肥料供給経路に開閉可能に介在した弁体が、植付けクラッチの切り作動に連動して閉路操作され、植付けクラッチの入り作動に連動して開路操作されるように、植付けクラッチと弁体とを連係してあることを特徴とする請求項1記載の施肥装置付き田植機。 【請求項5】 前記肥料漏洩阻止機構を、肥料供給経路に開閉可能に備えた弁体が、苗植付け装置の上昇作動に連動して閉路操作されるように、苗植付け装置昇手段と弁体とを連係してあることを特徴とする請求項1記載の施肥装置付き田植機。 【請求項6】 前記弁体をアクチュエータによって切換え操作するよう構成してあることを特徴とする請求項4または5記載の施肥装置付き田植機。 【請求項7】 前記ポンプを電動アクチュエータで駆動するよう構成するとともに、この電動アクチュエータの作動を司る施肥スイッチを運転座席の近傍に配備してあることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の施肥装置付き田植機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、植付けと同時に液状の肥料を田面に埋設してゆくよう構成した施肥装置付き田植機に関する。 【背景技術】 【0002】 上記施肥装置付き田植機としては、例えば、特許文献1で開示されているように、肥料タンク21,31に貯留した液状の肥料を、植付け伝動系から分岐した動力で駆動されるポンプ23,33で圧送して、苗植付け装置10の下部に備えた側条用および深層用の施肥ノズル22,32に供給管25,35を介して供給するよう構成したものが知られている。 【特許文献1】特開2002−233216号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記構成の施肥装置付き田植機では、ポンプが機体後部の上方に配置される関係で、ポンプと施肥ノズルとの高低差が相当大きいものであり、一行程の植付け走行を終えて畦際に到達して植付けを停止してポンプが停止されても、ポンプと施肥ノズルとをつなぐ供給管に残留した肥料が自重によって流下し、施肥ノズルから流出してしまうことがあり、畦際での機体方向転換用の枕地に肥料が撒かれてしまうことになる。 【0004】 しかし、一般には、往復植付け行程が終了すると畦際に沿った回り植え、つまり、枕地での植付けが行われるので、先の機体方向転換時に洩れ出た肥料が枕地に撒かれていると、その上に通常の施肥が行われることになって肥料過多の部位が発生する。 【0005】 また、供給管の残留肥料が流出してしまうと、次行程の植付けを開始した際に、ポンプが起動されても圧送された肥料が施肥ノズルに到達するまでに時間がかかり、植付け初期には植付け作動に対して施肥が遅れ気味になり、植付け条の先頭の2〜3株に肥料不足が発生しやすいものであった。 【0006】 ところで、液状の肥料は比較的粘性の高いペースト状のものであるので、供給管や施肥ノズルの内径が充分小さければ肥料の粘性および表面張力によって自然流下しにくくなるが、管路抵抗が大きいものとなるので、圃場における単位面積当たりの施肥量を必要量確保するためには特に高い能力のポンプを使用しなければならなくなる。しかし、施肥用のポンプは、側条施肥用としては植付け条数と同数だけ、また、深層施肥用としては植付け条数の半数のポンプが必要であり、これら多数のポンプのコストを考慮すれば、ある程度太い供給管や施肥ノズルを使用せざるを得ないのが実情となっている。 【0007】 本発明は、このような点に着目してなされたものであって、特に高い能力のポンプを使用しなくても施肥停止時における残留肥料の流出を抑制して、次回の施肥を速やかに行うことができるようにすることを主たる目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0008】 第1の発明は、肥料タンクに貯留した液状の肥料をポンプで圧送して、苗植付け装置の下部に備えた施肥ノズルに供給管を介して供給するよう構成した施肥装置付き田植機において、 前記ポンプによる圧送が停止された際に前記供給管内の残留肥料が自然流下して前記施肥ノズルから流出するのを阻止する肥料漏洩阻止機構を、肥料供給経路中に介在してあることを特徴とする。 【0009】 上記構成によると、一行程の植付け走行を終えて畦際に到達すると、植付けを停止するとともにポンプを停止して施肥を停止し、機体を方向転換して次の植付け走行に移ることになるが、この場合、ポンプの停止に伴って肥料漏洩阻止機構が機能し、供給管内の残留肥料が自然流下して施肥ノズルから流出することが阻止され、畦際での機体方向転換時に供給管内の残留肥料が自然流下して枕地に撒かれてしまうことがなくなる。また、施肥休止中においても供給管が肥料で満たされた状態に維持され、次のポンプが作動して肥料圧送が再開されると遅れ少なく施肥ノズルから送出される。 【0010】 従って、第1の発明によると、施肥休止時の肥料漏洩が抑制されるので畦際に沿った回り植えにおいて肥料過多の部位が発生することを防止することができるとともに、次行程の植付け開始時に施肥が遅れること抑制されて、植付け条の先頭付近におけるの肥料不足の発生を回避することができる。 【0011】 第2の発明は、上記第1の発明において、 前記肥料漏洩阻止機構を、肥料供給経路に開閉可能に介在した弁体が、残留肥料の自然流下することで肥料供給経路に発生した負圧によって閉路位置に切換え保持されるよう構成してあることを特徴とする。 【0012】 上記構成によると、ポンプが停止されて肥料供給経路に残留している肥料が自然流下しかかると、肥料供給経路の上手では負圧が発生することになり、その負圧によって弁体が閉路位置に吸着保持される。なお、弁体が閉じるまでにわずかに肥料の流出が発生するが、弁体が閉じた後は、肥料の粘性と表面張力によって肥料の流出は阻止されることになり、第1の発明を簡単な構造で実施することができる。 【0013】 第3の発明は、上記第2の発明において、 前記弁体が、肥料の供給圧によって開路位置に切換え保持されるよう構成してあることを特徴とす。 【0014】 上記構成によると、ポンプが停止されて弁体が閉路位置に切換え保持された後、再びポンプが作動して肥料の圧送が再開されると、閉路位置の弁体は肥料の供給圧によって開路位置に切換えられ、次にポンプが停止されるまで開路位置に保持される。 【0015】 なお、ポンプの停止によって閉路し、ポンプの作動によって開路する弁構造として、例えば、バネで閉じ位置に付勢された弁体をスライド変位可能に構成し、ポンプで圧送された肥料が弁入口に送込まれてくると、弁体がバネに抗して開き位置に変位されて、肥料が出口から送り出され、弁入口への肥料送込みが停止されると弁体がバネによって閉じ位置に切換えられるように構成することも可能である。しかし、これによると、弁出口の下手で肥料供給経路に残留している肥料が自然流下しようとすることで弁出口に負圧が作用し、この負圧によって弁体が開き方向への力を受けることになる。つまり、この構成では、肥料流下により発生する負圧が弁体を開く向に操作する力として働くので、バネはこの力より大きいものである必要があり、その分、ポンプの吐出圧を高くする必要がある。 【0016】 これに対して第3の発明では、肥料流下により発生する負圧が弁体を閉じ方向に操作する力として働くので、ポンプの吐出圧を高くする必要がなく、ポンプを吐出圧の低いものですますことができる。 【0017】 第4の発明は、上記第1の発明において、 前記肥料漏洩阻止機構を、肥料供給経路に開閉可能に介在した弁体が、植付けクラッチの切り作動に連動して閉路操作され、植付けクラッチの入り作動に連動して開路操作されるように、植付けクラッチと弁体とを連係してあることを特徴とする。 【0018】 上記構成によると、一行程の植付け走行を終えて畦際に到達すると、植付けクラッチを切って植付けを停止するとともに施肥用ポンプを停止することになるが、これと連動して肥料漏洩阻止機構の弁体が閉じられるので、植付け作動の停止と同時に残留肥料の自然流下による漏洩が抑制される。また、畦際での機体方向転換の後、植付けクラッチを入れて次行程の植付けを開始すると同時に肥料漏洩阻止機構の弁体が開かれるので、植付けの再開と同時に残留肥料の流動が始まって、遅れ少なく施肥が行われる。 【0019】 従って、第4の発明によると、機体方向転換時に枕地への肥料の不当な散布を防止でき、畦際に沿った回り植え時に肥料過多部位が発生することを未然に回避できるとともに、機体方向転換後の植付け再開初期における施肥遅れの発生を防止することができる。 【0020】 第5の発明は、上記第1の発明において、 前記肥料漏洩阻止機構を、肥料供給経路に開閉可能に備えた弁体が、苗植付け装置の上昇作動に連動して閉路操作されるように、苗植付け装置昇降手段と弁体とを連係してあることを特徴とする。 【0021】 上記構成によると、一行程の植付け走行を終えて畦際に到達すると、機体方向転換のために植付けクラッチをるとともに施肥用のポンプを停止して苗植付け装置を上昇させることになるが、この苗植付け装置上昇作動が行われると肥料漏洩阻止機構の弁体が閉じられるので、植付け作動の停止と同時に残留肥料の自然流下による漏洩が抑制される。 【0022】 従って、第5の発明によると、機体方向転換時に枕地への肥料の不当な散布を防止でき、畦際に沿った回り植え時に肥料過多部位が発生することを未然に回避できる。 【0023】 第6の発明は、上記第4または第5の発明において、 前記弁体をアクチュエータによって切換え操作するよう構成してあることを特徴とする。 【0024】 上記構成によると、アクチュエータに電磁ソレノイドや電動モータを利用するとともに、植付けクラッチの入り切りや苗植付け装置の上昇作動をスイッチや各種センサで電気的に検知することで、弁体を所望のタイミングで速やかに操作することができ、第4または第5の発明を好適に実施することができる。 【0025】 第7の発明は、上記第1〜6のいずれか一つの発明において、 前記ポンプを電動アクチュエータで駆動するよう構成するとともに、この電動アクチュエータの作動を司る施肥スイッチを運転座席の近傍に配備してあることを特徴とする。 【0026】 上記構成によると、植付けを最初に開始する場合や、畦際での機体方向転換後に植付けを再開する場合、植付け走行を開始する前に施肥スイッチを操作してポンプを早い目に作動させることで肥料供給経路に肥料を充満させることができ、その後、植付けを開始することで先頭の植付け株に対しても遅れなく施肥することができる。 【0027】 従って、第7の発明によると、植付け条の先頭付近の植付け株が肥料不足になることを防止するのに有効となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0028】 図1に、本発明に係る施肥装置付き田植機の全体側面図、図2に、その平面図がそれぞれ示されている。この施肥装置付き田植機は、前輪1および後輪2を備えた四輪駆動式の走行機体3の後部に、6条植え使用に構成された苗植付け装置4が、油圧シリンダ5で駆動される四連リンク機構6を介して駆動昇降可能に連結された構造となっており、前記走行機体3の前部にはエンジン7を収容した原動部8が配置されるとともに、機体後部の上方箇所には運転座席9が設置され、かつ、運転座席9の後方には施肥装置10が配備されている。また、前記原動部8の左右には予備苗のせ台11が立設されるとともに、各予備苗のせ台11の下方と運転座席9の左脇には液状の肥料を貯留する肥料タンク12a,12bが設置されている。 【0029】 前記苗植付け装置4には、6条分のマット苗を並列載置して一定ストロークで往復横移動する苗のせ台15、この苗のせ台15の下端から一株分づつの苗を切り出して田面Tに植え付けてゆく回転式の植付け機16、6条の植付け予定箇所を2条分づつ整地するよう左右に並列配備された3つの整地フロート17、等が備えられている。 【0030】 また、前記施肥装置10は、6条の植付け苗の横側箇所に浅く肥料を埋設してゆく側条施肥と、左側2条、中央2条、および、右側2条のそれぞれにおける中間箇所に深く肥料を埋設してゆく深層施肥を行うよう構成されており、前方左右の肥料タンク12aに側条施肥用の肥料が、また、後方の肥料タンク12bに深層施肥用の肥料が貯留されている。 【0031】 運転座席9後方の右寄り箇所には、側条施肥用の肥料を圧送する6個のポンプ18aが並列配備されるとともに、運転座席9後方の右寄り箇所には、深層施肥用の肥料を圧送する3個のポン18bが並列配備され、また、前方左右の肥料タンク12aと側条施肥用のポンプ18a群とが供給パイプ19aで連通接続されるとともに、後方の肥料タンク12bと深層施肥用のポンプ18b群とが供給パイプ19bで連通接続され、各肥料タンク12a,12bから導き出した肥料が各ポンプ18a,18bに分配供給されるようになっている。 【0032】 また、並列配備された前記整地フロート17のそれぞれに、側条施肥用の施肥ノズル20aが2本づつ装備されるとともに、それらの中間前方に位置して深層施肥用の施肥ノズル20bが1本づつ装備され、側条施肥用の各ポンプ18aと側条施肥用の施肥ノズル20aとが樹脂チューブからなる供給管21aを介して連通接続されるとともに、深層施肥用の各ポンプ18bと深層施肥用の施肥ノズル20bとが樹脂チューブからなる供給管21bを介して連通接続されている。 【0033】 図4に、この田植機の伝動構造の概略が示されている。図示のように、前記原動部8に収容されたエンジン7の動力が前後進切換え可能な主変速装置としての油圧式無段変速装置(HST)23に伝達され、その変速動力が前輪1を支承して機体前部に配備されたミッションケース24に入力される。ミッションケース24に入力された変速動力は走行系と植付け作業系に分岐され、走行系の動力は、ギヤ式の副変速機構25によって複数段に変速された後、前輪1と後輪2に伝達される。他方、分岐された植付け作業系の動力は、その正転動力のみが一方向クラッチ26を介してギヤ式の株間変速機構27に伝達された後、植付けクラッチ28を介して機体後方に取出され、苗植付け装置4に軸伝達されるようになっている。 【0034】 そして、ミッションケース24から取出された植付け作業系の動力が2つのギヤ式の変速装置29a,29bに伝達されて変速された後、側条施肥用のポンプ18aと深層施肥用のポンプ18bに伝達されるようになっており、前記変速装置29a,29bを変速してポンプ駆動速度を変更することで、単位面積当たりの施肥量の調節が行われるようになっている。 【0035】 前記ポンプ18a,18bから施肥ノズル20a,20bまでの各肥料供給経路には、ポンプ停止時に供給管内に残留した肥料が自然流下して流出してしまうのを阻止する肥料漏洩阻止機構30が介在されており、その例のいくつかを以下に示す。 【0036】 〔第1例〕 【0037】 図5,6に示すように、、この例の肥料漏洩阻止機構30は、ケーシング31に形成されたチャンバ32に円板状の弁体33が上下動可能に収容され、ケーシンブの底面に弁体に対向する入口34と出口35が形成され、その入口34とポンプ18a,18bとが供給管21a,21bで連通接続されるとともに、出口35と施肥ノズル20a,20bとが供給管21a,21bで連通接続された構造となっている。なお、弁体33には、上下動する際の肥料の流動を可能する透孔36が備えられるとともに、ケーシング31の上端には、チャンバー32を開放スルキャップ37がねじ込み装着されている。 【0038】 上記構成の肥料漏洩阻止機構30によると、ポンプ18a,18bが作動して肥料が入口34に供給されると、その供給圧によって弁体33が浮上されることで出口35が開放され、肥料は出口35から送出されて施肥ノズル20a,20bに供給される。 【0039】 そして、ポンプ18a,18bが停止されると、入口34からの肥料の流入がなくなるために弁体33は自重下降して出口35を閉塞する。この場合、出口35より下手側の供給管21a,21bに残留している肥料が自重によって流下しようとして出口35に負圧が発生し、この負圧によって弁体33を下方に吸引して出口35を閉塞状態に保持する。このようにして出口35が塞がれると、供給管21a,21b内の肥料はその粘性および表面張力によって流下が抑制される。 【0040】 また、肥料漏洩阻止機構30には、施肥ノズル20a,20bや供給管21で詰まりが発生した場合にこれを検知する機構が組み込まれている。つまり、前記弁体33には磁石38が埋設されるとともに、非磁性材で形成されたケーシング31の底にはリードスイッチ39が装着されており、施肥ノズル20a,20bや供給管21a,21bで詰まりが発生していると、ポンプ18a,18bが作動していても肥料の流動が不能となっているので、弁体33が下降してリードスイッチ39が感知作動する。従って、ポンプ作動状態でリードスイッチ39が感知作動していると詰まりが発生していると判断することができ、詰まり発生が検知されると、警報ランプや警報ブザーによって報知される。 【0041】 〔第2例〕 【0042】 図7に示すように、この例の肥料漏洩阻止機構30は、弁体41を電磁ソレノイド42および復帰バネ43によって変位させて肥料供給経路を開閉するよう構成されており、電磁ソレノイド42を前記植付けクラッチ28の入り切りを検知する植付けスイッチS1の作動に連動して制御されるようになっている。 【0043】 つまり、植付けクラッチ28が入れられて苗植付け装置4が駆動されるとともにポンプ18a,18bが作動すると、電磁ソレノイド42が通電制御されて弁体41が開路位置に切換えられ、ポンプ18a,18bから施肥ノズルへ20a,20bの肥料の供給が行われ、また、植付けクラッチ28が切られて苗植付け装置4およびポンプ18a,18bが停止されると、電磁ソレノイド42への通電が断たれ弁体41がバネ43によって閉路位置に切換え復帰され、供給管21a,21bでの肥料の自然流下が抑制されるのである。 【0044】 従って、一行程の植付け走行を終えて畦際で機体の方向転換を行うために植付けクラッチ28を切ると、これに連動して肥料漏洩阻止機構30が作動して肥料の自然流出が抑制され、機体方向転換の間に枕地に肥料が撒かれることが防止される。 【0045】 〔第3例〕 【0046】 図8に示すように、この例の肥料漏洩阻止機構30も、弁体41を電磁ソレノイド42および復帰バネ43によって変位させて肥料供給経路を開閉するよう構成されており、電磁ソレノイド42を前記油圧シリンダ5の制御バルブ44の作動および植付けクラッチ28の作動状態の検知に連動して制御されるようになっている。 【0047】 つまり、通常の植付け作業中、前記制御バルブ44は中央の整地フロート17の高さを検知するセンサS2からの情報に基づいて作動される自動昇降制御状態にあり、走行機体3の浮沈や前後傾斜にかかわらず苗植付け装置4が田面に対して設定高さに維持れるように制御バルブ44が自動制御される。この自動昇降制御状態では、肥料漏洩阻止機構30の電磁ソレノイド42が通電制御されて弁体41が開路位置に切換えられ、ポンプ18a,18bから施肥ノズル20a,20bへの肥料の供給が行われる。 【0048】 ステアリングハンドル45の右横に配備された操作レバー46によって上げスイッチSuが運転作業者によって操作されると、制御バルブ44が上昇位置に切換え作動するとともに、植付けクラッチ28が電動モータ47によって自動的に切り操作され、苗植付け装置4およびポンプ18a,18bの駆動がが停止される。そして、上げスイッチSuの操作に連動して電磁ソレノイド44への通電が断たれ弁体41がバネ43によって閉路位置に切換え復帰され、供給管21a,21bでの肥料の自然流下が抑制される。 【0049】 従って、一行程の植付け走行を終えて畦際で機体の方向転換を行うために苗植付け装置4を上昇させると、これに連動して肥料漏洩阻止機構30が作動して肥料の自然流出が抑制され、機体方向転換の間に枕地に肥料が撒かれることが防止される。 【0050】 また、機体の方向転換後に操作レバー46を介して下げスイッチSdが1回操作されると、前記自動昇降制御状態になって苗植付け装置4が設定された作業高さまで下降制御される。この場合、植付けクラッチ28は未だ切り状態にあり、下げスイッチSdが再度操作されることで電動モータ47が作動して植付けクラッチ28が入り操作され、苗植付け装置4およびポンプ18a,18bの駆動が再開されるとともに、電磁ソレノイド42が通電制御されて弁体41が開路位置に切換えられ、ポンプ18a,18bから施肥ノズル20a,20bへの肥料の供給が行われるのである。 【0051】 〔第4例〕 【0052】 図9に示すように、この例では、前記ポンプ18a,18bが専用の電動モータ(電動アクチュエータ)50で駆動されるよう構成されるとともに、各ポンプ18a,18bと施肥ノズル20a,20bとをつなぐ肥料供給径路通に第1例で示された肥料漏洩阻止機構30が装備されている。そして、前記電動モータ50は、施肥スイッチS3によって起動されるとともに、上げスイッチの操作によって停止されるようになっている。なお、施肥スイッチS3は、前記無段変速装置23を操作するためにステアリングハンドル45の左横に配備された変速レバー51の握り部に備えられている。 【0053】 この構成によると、植付け作業中は第1例で説明したように、肥料漏洩阻止機構30の弁体33は肥料の供給圧で開路位置に操作されており、植付けと同時の施肥が行われる。そして、一行程の植付け走行を終えて畦際で機体の方向転換を行うために上げスイッチSuを操作して苗植付け装置4を上昇させると、これに連動して施肥用の電動モータ50が停止するとともに肥料漏洩阻止機構30が上記のように作動して肥料の自然流出が抑制され、機体方向転換の間に枕地に肥料が撒かれることが防止される。 【0054】 また、機体の方向転換後に下げスイッチSdが1回操作されると、植付けクラッチ28が未だ切り状態に維持されたままで苗植付け装置4が設定された作業高さまで下降制御される。そして、下げスイッチSdが再度操作されることで植付けクラッ28チが電動モータ47によって入り操作され、苗植付け装置4の駆動が再開されるのであるが、次行程の植付け走行に先立って、施肥スイッチS3を操作することで電動モータ50を起動させてポンプ18a,18bを作動させる。 【0055】 つまり、肥料漏洩阻止機構30が機能することで機体方向転換の間に供給管21a,21bの残留肥料の流出が抑制されることになるが、肥料の条件によっては多少の流出が発生することがあり、このような場合には、植付け開始と同時にポンプ18a,18bを作動させても、肥料が施肥ノズル20a,20bの到達するのに時間遅れが発生するが、施肥スイッチS3を用いて先行して作動させることで、植付け条の先頭の株から適切に施肥を行うことが可能となる。 【0056】 なお、この例では、施肥用のポンプ18a,18bを駆動する電動アクチュエータとして電動モータを使用する場合を例示したが、ポンプ18a,18bに電磁バイブレータで駆動する仕様のものを利用することもできる。 【図面の簡単な説明】 【0057】 【図1】施肥装置付き田植機の全体側面図 【図2】施肥装置付き田植機の全体平面図 【図3】施肥装置の平面図 【図4】伝動系統図 【図5】第1例の肥料漏洩阻止機構を示す縦断面図 【図6】肥料漏洩阻止機構の横断平面図 【図7】第2例の肥料漏洩阻止機構の構成を示す制御ブロック図 【図8】第3例の肥料漏洩阻止機構の構成を示す制御ブロック図 【図9】第4例の肥料漏洩阻止機構の構成を示す制御ブロック図 【符号の説明】 【0058】 4 苗植付け装置 9 運転座席 12a 肥料タンク 12b 肥料タンク 18a ポンプ 18b ポンプ 20a 施肥ノズル 20b 施肥ノズル 21a 供給管 21b 供給管 28 植付けクラッチ 30 肥料漏洩阻止機構 33 弁体 41 弁体 50 電動アクチュエータ S3 施肥スイッチ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年4月9日(2004.4.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−295861(P2005−295861A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月27日(2005.10.27) |
| 【出願番号】 |
特願2004−115222(P2004−115222) |
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