| 【発明の名称】 |
野菜移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】桑原 穣 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
【氏名】安本 逸人 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一対の前爪体128と後爪体129を具備した移植開孔器151を開閉可能且つ上下昇降可能に装設し、前記移植開孔器151が閉鎖状態で苗46を保持し、開放状態で苗46を落下させるように作動する一畦一条の歩行形野菜移植機101において、前記移植開孔器151と共に上下昇降する開孔器支持体160に、人手により苗46を一株ずつ投入する供給カップ160aを設け、前記供給カップ160aをミッションケース104上部から後方に延出したハンドル取付フレーム90内に設けたことを特徴とする野菜移植機。 【請求項2】 移植開孔器151と共に上下昇降する開孔器支持体160に、苗46を一株ずつ投入する供給カップ160aを設け、前記供給カップ160aをミッションケース104上部から後方に延出したハンドル取付フレーム90内に設け、更に前記ハンドル取付フレーム90の後部に装設した操縦用ハンドル95をループ形状とし、そのループ形状を機体中心線Bに対して左右方向で非対象の異形形状にしたことを特徴とする野菜移植機。 【請求項3】 前記異形形状にした操縦用ハンドル95の左側方で後輪17の後方に作業空間Aを設けたことを特徴とする請求項1乃至2記載の野菜移植機。 【請求項4】 一対の前爪体128と後爪体129を具備した移植開孔器151を開閉可能且つ上下昇降可能に装設し、前記移植開孔器151が閉鎖状態で苗46を保持し、開放状態で苗46を落下させるように作動する1畦1条の歩行形野菜移植機101において、前記移植開孔器151と共に上下昇降する開孔器支持体160に、人手により苗46を一株ずつ投入する供給カップ160aを設け、該供給カップ160aに苗46を供給する供給口160bの高さを、前記供給カップ160aが上下昇降する最上位置でエンジン103の後部上面からミッションケース104等を被覆したボンネット107の上面より下方で、且つミッションケース104上部から後方に連設した操縦用ハンドル95後端より下方に配設したことを特徴とする野菜移植機。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、例えばキャベツ、セロリ等の裸苗を人手により苗一株ずつ直接開孔器の上部に設けた供給カップへ投入して開孔器で圃場の畝に移植する一畦一条の歩行形野菜移植機に関し、詳しくは、機体後部の操縦用ハンドルの構成に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、移植開孔器を開閉可能且つ上下昇降可能に装設し、該移植開孔器が閉鎖状態で苗を保持し、開放状態で苗を落下させるように作動する一畦一条の歩行形野菜移植機は存在し、この種の移植機では、地域によっては移植に適した大きさが約25から35センチメール程度に育成したキャベツ、セロリ等の裸苗を人手によって一株ずつ上下昇降する移植開孔器の上部に設けた供給カップへ投入して開孔器で圃場の畝に移植する一畦一条の歩行形野菜移植機の技術が種々創案されている。 その1つとして、例えば特許文献1に開示されているように、開孔器内に苗を案内する案内体を、前記開孔器の開閉支点より上方に突出させて開孔器上部に設け、案内体の開口部が最上位に位置するときに前記操縦用ハンドルのグリップ部の近傍に位置するように設けて、作業者が該案内体の上端開口部内に直接苗を投入して植付け具に苗を供給する構成とした技術が開示されている。 【0003】 【特許文献1】特開2002−305921号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記特許文献1に示す技術は、 従来の一畦一条野菜移植機において、左側で作業する作業者用の作業空間が設けられていない。 そのため、左側の作業者はハンドルより後方で畦を跨いで機体の進行速度に合わせて苗を供給しながら歩行する場合、もしくは隣畦溝から機体の進行速度に合わせて苗を供給しながら歩行する場合には、苗を供給する供給ポットへ作業者の手が届き難く、作業姿勢が前傾姿勢となるため作業者へ負担がかかり連続作業が不可能となり作業能率が悪くなる。 【0005】 そこで、本発明ではこれらの点を鑑みて、野菜移植機の運転操作部の操作性の向上を図るとともに、作業者の作業用空間を広く確保して作業性の向上を図ることを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 すなわち、請求項1においては、一対の前爪体128と後爪体129を具備した移植開孔器151を開閉可能且つ上下昇降可能に装設し、前記移植開孔器151が閉鎖状態で苗46を保持し、開放状態で苗46を落下させるように作動する一畦一条の歩行形野菜移植機101において、前記移植開孔器151と共に上下昇降する開孔器支持体160に、人手により苗46を一株ずつ投入する供給カップ160aを設け、前記供給カップ160aをミッションケース104上部から後方に延出したハンドル取付フレーム90内に設けたものである。 【0007】 請求項2においては、移植開孔器151と共に上下昇降する開孔器支持体160に、苗46を一株ずつ投入する供給カップ160aを設け、前記供給カップ160aをミッションケース104上部から後方に延出したハンドル取付フレーム90内に設け、更に前記ハンドル取付フレーム90の後部に装設した操縦用ハンドル95をループ形状とし、そのループ形状を機体中心線Bに対して左右方向で非対象の異形形状にしたものである。 【0008】 請求項3においては、前記異形形状にした操縦用ハンドル95の左側方で後輪17の後方に作業空間Aを設けたものである。 【0009】 上記発明を次のように具体化するのがよい。 即ち、請求項4においては、一対の前爪体128と後爪体129を具備した移植開孔器151を開閉可能且つ上下昇降可能に装設し、前記移植開孔器151が閉鎖状態で苗46を保持し、開放状態で苗46を落下させるように作動する1畦1条の歩行形野菜移植機101において、前記移植開孔器151と共に上下昇降する開孔器支持体160に、人手により苗46を一株ずつ投入する供給カップ160aを設け、該供給カップ160aに苗46を供給する供給口160bの高さを、前記供給カップ160aが上下昇降する最上位置でエンジン103の後部上面からミッションケース104等を被覆したボンネット107の上面より下方で、且つミッションケース104上部から後方に連設した操縦用ハンドル95後端より下方に配設したものである。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、次のような効果が得られる。 即ち、請求項1記載のものによれば一対の前爪体128と後爪体129を具備した移植開孔器151を開閉可能且つ上下昇降可能に装設し、前記移植開孔器151が閉鎖状態で苗46を保持し、開放状態で苗46を落下させるように作動する一畦一条の歩行形野菜移植機101において、前記移植開孔器151と共に上下昇降する開孔器支持体160に、人手により苗46を一株ずつ投入する供給カップ160aを設け、前記供給カップ160aをミッションケース104上部から後方に延出したハンドル取付フレーム90内に設けたことにより、上下昇降する供給ポットが最上位置即ち、ハンドル取付フレーム90より突出した位置で供給カップ160aへ苗46を人手により供給するため、ハンドル取付フレーム90で作業者の手、被服等が接触しないようにガードすることができ、特にガードする機能の構成が不要となる。 また、作業者がハンドル取付フレーム90の一部を持って機体の進行速度に合わせて作業することが可能となり作業能率が向上する。 【0011】 請求項2記載のものによれば、移植開孔器151と共に上下昇降する開孔器支持体160に、苗46を一株ずつ投入する供給カップ160aを設け、前記供給カップ160aをミッションケース104上部から後方に延出したハンドル取付フレーム90内に設け、更に前記ハンドル取付フレーム90の後部に装設した操縦用ハンドル95をループ形状とし、そのループ形状を機体中心線Bに対して左右方向で非対象の異形形状にしたことにより、請求項1記載の効果の他に、主クレッチレバー110、アクセルレバー112、作業クラッチレバー120等の関係位置が接近するため、機体の左側面あるいは右側で作業する人も容易に各操作レバーを操作することができる。 【0012】 請求項3記載のものによれば、前記異形形状にした操縦用ハンドル95の左側方で後輪17の後方に作業空間Aを設けたことにより、請求項1乃至2記載の効果の他に、ハンドル取付フレーム90の後端部に作業者用の空間Aができ、常に後輪17の後方から機体の進行速度に合わせて楽な姿勢で供給カップ160aへ苗46を供給しながら作業することができるので、連続作業ができ作業能率が向上する。 【0013】 請求項4記載のものによれば、一対の前爪体128と後爪体129を具備した移植開孔器151を開閉可能且つ上下昇降可能に装設し、前記移植開孔器151が閉鎖状態で苗46を保持し、開放状態で苗46を落下させるように作動する1畦1条の歩行形野菜移植機101において、前記移植開孔器151と共に上下昇降する開孔器支持体160に、人手により苗46を一株ずつ投入する供給カップ160aを設け、該供給カップ160aに苗46を供給する供給口160bの高さを、前記供給カップ160aが上下昇降する最上位置でエンジン103の後部上面からミッションケース104等を被覆したボンネット107の上面より下方で、且つミッションケース104上部から後方に連設した操縦用ハンドル95後端より下方に配設したことにより、請求項1乃至3記載の効果の他に、作業者が供給ポットへ苗46を供給する際、供給口160bの位置が適当な高さとなって、苗46の供給が容易で且つ、的確に行え作業能率が向上する。 又、操縦用ハンドル95を持って回行(畝の終端で機体を旋回する事)時に操縦用ハンドル95を押し下げる時の操縦用ハンドル95高さが可及的に低くできるものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 本発明に係る野菜移植機101について、図面を用いて説明する。 図1は野菜移植機101の全体構成を示す側面図。 図2は野菜移植機101の全体構成を示す平面図。 図3は野菜移植機の要部側面図。 図4は野菜移植機の要部平面図。 図5は野菜移植機のハンドル側面図。 図6は野菜移植機のハンドル平面図。 図7は移植開孔器151の昇降機構を示す側面図。 図8は移植開孔器151の昇降機構を示す後面図。 図9は移植開孔器151のガイド機構を示す平面図。 図10は移植開孔器151のガイド機構を示す側面図である。 【0015】 まず、野菜移植機101の全体構成から説明する。 図1乃至図4に示すように、野菜移植機101は、機体後部に設けた供給カップ160aへ人手によって苗46を一株ずつ投入と同時に移植開孔器151内へ自然落下し、前記移植開孔器151の前爪体128と後爪体129(図3に示す)とが閉鎖状態で畝45中へ移動し、その後、前記移植開孔器151の前記爪部128,129を開放して苗46の移植を行う農作業機である。 【0016】 また、野菜移植機101の機体フレームは、エンジンフレーム24、ハンドル取付フレーム90、操縦用ハンドル95、作業部支持フレーム105、ミッションケース104などにより構成されている。 【0017】 シャーシの前部を構成するエンジンフレーム24上にエンジン103が載置され、シャーシの前後中央部上にミッションケース104が配置され、前記エンジン103の上部後端からミッションケース104を介して移植装置30の前端部上方を被覆するボンネット107を設け、該ボンネット107の上面に野菜移植機の走行速度を切換える変速レバー113及び、株間を微調節する調節ハンドル116等をもうけている。 前記ミッションケース104の上部よりハンドル部材となるハンドル取付フレーム90が水平方向に設けられている。 前記ハンドル取付フレーム90の終端部に、左右の取付フレーム91、92から連接した連結板93と、前記ミッションケース104の後部下方から延出した作業部支持フレーム105を締結部材で固着している(図6に示す)。 該ハンドル取付フレーム90の後部に操縦用ハンドル95が配置されて、該操縦用ハンドル95後部が運転操作部109として構成され、主クラッチレバー110や、機体昇降レバー120、植深調整レバー125等の操作レバーが配置されている。 尚、ハンドル取付フレーム90と操縦用ハンドル95については後述する。 【0018】 シャーシの前部には前輪回動支軸10が左右水平方向に横架されて、該前輪回動支軸10の左端部と右端部にそれぞれ前輪支持体となる前輪支持アーム11、11の上端部が取り付けられている。 この左右の前輪支持アーム11、11は、シャーシに対して回動可能に構成され、各前輪支持アーム11、11の下端部に従動輪である前輪12、12が回転自在に取り付けられている。 【0019】 また、ミッションケース104より後輪駆動軸15、15が左右両側方に突出している。各後輪駆動軸15、15の外側には、それぞれ後輪支持パイプ21、21が配置され、各後輪支持パイプ21の外端部に後輪支持体となるチェーンケース16の上端部が固設されている。 この左右のチェーンケース16、16はシャーシに対して回動可能に構成され、各チェーンケース16の下端部に駆動輪である後輪17が支持されている。 【0020】 そして、ミッションケース104の後部で、ハンドル取付フレーム90の下方に苗46移植装置30が配置され、この移植装置30に苗46を移植する移植開孔器151を設け、さらに前記移植開孔器151を上下昇降するガイド手段153(図3に示す)が構成されている。 該ガイド手段153によって前記移植開孔器151が最上位置で苗46を受け取り、下端位置で爪体128、129を開いて畝45中に苗46を落下させ、その後、後方に配置した覆土輪22により苗46の根部に土を寄せて覆土して移植するように構成されている。 【0021】 または、図3、図4、図7、図8に示すように、ミッションケース104の後上部に、該ミッションケース104の内部より、左に延出した作業部駆動軸114が設けられている。 【0022】 該作業部駆動軸114は、苗46移植装置30に備える移植開孔器151を昇降駆動するスプロケット127が固設されている。 このスプロケット127よりチェーン331を介して動力が伝達され、苗46移植装置30が駆動される。 【0023】 ハンドルは、図5、図6に示すように、側面視でミッションケース104の上部から水平方向に機体後方に延出したハンドル取付フレーム90と、前記ハンドル取付フレーム90の後端部から水平方向に機体後方に延出し、終端部を後ろ上がりに屈曲させた操縦用ハンドル95とを一体構成したものである。 【0024】 ハンドル取付フレーム90は、図6に示すように、平面視でミッションケース104に設けた取付部から右後輪17へ向かって外向に略へ字形状に屈曲し、その屈曲部より機体に対して平行とし、終端部を側面視で後ろ上がりに屈曲させ、その終端を平面視で機体中心線Bに向かって屈曲形成した右取付フレーム91と、側面視で前記右取付フレーム91と平行に機体後方へ延出し、平面視では前記ミッションケース104に設けた取付部から左後輪17へ向かって外向に略逆L字形状に屈曲し、終端部を右取付フレーム91の中途部へ向けて機体左右方向へ屈曲形成した左取付フレーム92等を平面視で前方側が開口する略コ字型に一体的に形成し、前記右フレーム91の中途部と前記左フレーム92の終端部を連接固定する板状の連結板93を前記右、左フレーム91、92の下方側に固設している。 該左フレーム92と右フレーム91の前端部はミッションケース104の上部左右両側部に固設している。 【0025】 前記連結板93は、ミッションケース104の後部に設けた供給カップ160aの作動に影響しない程度に空間をもった弓状に切欠き93aを設け、その前端部に立設した仕切壁93bを設け、更に作業部支持フレーム105等を連接固定する取付穴93cを数箇所に設けたものである。 【0026】 そして、作業部支持フレーム105は、図5、図6に示すように、ミッションケース104下端後部に設けたミッションケース取付金具105a、を左右方向へ延出し、前記ケース取付金具105aの端部から前記連結板93に向けて、側面視で略逆へ字状に形成した支持フレーム105bと、前記支持フレーム105bの終端部に板状の長四角形状に形成した取付具105c等を逆コ字状に固着している。 前記作業部支持フレーム105と前記ハンドル取付フレーム90を締結部材で固着してミッションケース104、前記支持フレーム105、ハンドル取付フレーム90で3角状のフレームを形成して強度アップを図っている。 【0027】 操縦用ハンドル95は、図5、図6に示すように、前記右取付フレーム91と左操縦用ハンドル96とを固着して一体構成している。 前記左操縦用ハンドル96は、前記左取付フレーム92の機体中心線B方向にL字形に屈曲形成した端部から側面視で前記右取付フレーム91に平行に設け、平面視では機体中心線Bに対して右フレーム91より変位量の少ない偏倚位置で機体と平行に機体後方に延出し、終端部を前記右取付フレーム91の終端部へ向けて屈曲したL字状に形成したものである。 前記ハンドル取付フレーム90と左取付フレーム96の前端部と後端部を固設してハンドルを構成している。 野菜移植機101は、図1乃至図4に示すように、圃場に成形された畦45の溝Mを左右の前輪12、後輪17が跨って走行するように構成にされている。そのため従来機では、機体の左側で作業する作業者102が機体の左側を歩行する場合は機体後方で畝45を跨いで歩行しながら苗46を供給する方法しかなかったが、本発明では、操縦用ハンドル95を機体中心線Bに対して偏位させることにより作業空間Aを構成することができて、その作業空間Aで作業が可能となり、作業者102の作業姿勢が中腰から立姿勢となって作業負担が軽減され連続作業が可能となり、さらに後述する各操作レバーとの位置関係が近設となり容易に各操作レバーの操作が可能となった。 【0028】 次に、運転操作部9の構成について説明する。 図2、図4に示すように、本野菜移植機101は、左側方の後輪17後方に作業者102が位置し、作業者102は運転操作部109を操作するとともに、左右の第1苗載台81L、81Rから苗46を取り、供給カップ160aに一株ずつ苗46を投入していく。 【0029】 図1乃至図4に示すように、操縦用ハンドル95の左側後部には、主クラッチレバー110が配置され、右後部には、アクセルレバー112と機体昇降レバー120と植深調整レバー125とが配置し、左右の後端部にはサイドクラッチレバー115が配置して各種操作レバーの操作性の向上が図られている。 【0030】 左操縦用ハンドル96は主クラッチレバーガイド111が取付けられ、該主クラッチレバーガイド111には前後方向にガイド孔が形成されて、該ガイド孔に主クラッチレバー110が前後回動自在に挿入されている。 【0031】 エンジン103の出力軸とミッションケース104の入力軸との間にはベルトテンション式のクラッチ機構(図示していない)が設けられており、該クラッチ機構のレバーアームと主クラッチレバー110とがワイヤー等を介して連結されている。 主クラッチレバー110の入、切は、主クラッチレバーガイド111のガイド孔の前端位置で入、後端位置で切となるように構成され、該主クラッチレバー110の操作により前記クラッチ機構の入、切が行われて、エンジン103からミッションケース104への伝達動力が接、断する。 【0032】 また、主クラッチレバー110は、ワイヤー等を介してミッションケース104のブレーキ機構(図示していない)に連結されている。 前記ミッションケース104内には前記入力軸と平行にブレーキ軸が配置されており、該ブレーキ軸上には出力スプロケットとブレーキドラムとが周設されて、該出力スプロケットと、前記入力軸上の入力スプロケットとの間にチェーンが巻回され、該ブレーキドラムはカム機構を介してブレーキシューを圧接させることで制動できるようにしている。 このカム機構に取り付けたアームがワイヤー等を介して主クラッチレバーに連結されて、該主クラッチレバー110が入位置でブレーキ機構は解除となり、切位置でブレーキ機構が作動して、野菜移植機101を制動させる。 【0033】 また、操縦用ハンドル95の後端部にサイドクラッチレバー115が上下回動自在に取り付けられている。 前記ミッションケース104の入力軸と前記左右の後輪駆動軸15、15との間にはそれぞれサイドクラッチ機構が設けられており、ミッションケース104の左側部と右側部とに設けられたクラッチアームを回動することによって、後輪駆動軸15、15への動力の接、断を可能とし、該クラッチアームはそれぞれワイヤーを介して前記サイドクラッチレバー115に連結されている。 【0034】 一方、操縦用ハンドル95の右後部には、アクセルレバー112が上下回動自在に取付けられて、該アクセルレバー112の後方に、機体昇降レバー120が配置され、下方に植深調整レバー125が配置されている。 アクセルレバー112はワイヤー等を介してエンジン103の右側部のスロットルレバーに連結され、該アクセルレバー112の操作によって該スロットルレバーが回動し、キャブレター内のスロットルバルブを駆動して空気または混合気量を調節し、エンジン103の回転数を調整するように構成されている。 【0035】 機体昇降レバー120は、右取付フレーム91の右後部に取付けられた機体昇降レバーガイド121に前後回動自在及び左右回動自在に挿入されている。 機体昇降レバーガイド121は前後方向に形成された第1ガイド孔と、該第1ガイド孔の前後中央部より内方向(左方)へ向けて形成された第2ガイド孔とを備えている。 機体昇降レバー120は、機体昇降レバーガイド121の第1ガイド孔の前端位置で機体下降位置に、後端位置で機体上昇位置になるよう構成され、さらに第2ガイド孔の内端位置(左端位置)で、バルブ中立位置となるように構成され、該機体昇降レバー120は、ワイヤーと植深調整リンク機構122とを介して、エンジン103とミッションケース104との間に配置される油圧ポンプ27右側部のレバーアーム29に連結されている。 機体昇降レバー120の操作により、油圧ポンプ27右側部のレバー軸75が回動され、該油圧ポンプ27の下方に配置された油圧シリンダ28が作動して、機体昇降リンク機構によって機体本体が昇降するように構成されている。 【0036】 また、機体昇降レバー120は、ワイヤー等を介して前記覆土輪22を昇降させる覆土輪昇降機構(図示しない)と、ワイヤー等を介して覆土輪22を位置固定するロック機構(図示しない)とにそれぞれ連結されている。 覆土輪昇降レバー130は操縦用ハンドル95の下方で、作業部支持フレーム105の中途部間に架設されたフレームに上下回動可能に取り付けられ、斜後方へ向けて延出されている。 覆土輪昇降レバー130の前後中途部は前記の覆土輪昇降機構(図示しない)とロック機構(図示しない)とにそれぞれ連結されるとともに、該覆土輪昇降レバー130の後部から覆土輪22が垂設されて、該覆土輪22は該覆土輪昇降レバー130の操作により手動で昇降されるとともに、機体昇降レバー120の操作によっても降されるように構成されている。 【0037】 機体昇降レバー120を前方へ回動して、機体昇降レバーガイド121の機体下降位置にセットしたときには、機体本体が下降し始め、前記ロック機構が解除されて、前記覆土輪昇降機構により覆土輪22が下方回動する。 一方、機体昇降レバー120を後方へ回動して、機体昇降レバーガイド121の機体上昇位置にセットしたときには、機体本体が上昇し始め、前記ロック機構が解除されて、覆土輪22が手動によって上方回動される。 【0038】 そして、植深調整レバー125は、右取付フレーム91の右側後部に垂設された植深調整レバーガイド126に上下回動自在に挿入されている。 植深調整レバーガイド126には上下方向にガイド孔が形成されており、該ガイド孔に沿って複数の係止孔が形成されている。 この係止孔はガイド孔から外方向(左方)へ向けて形成されていて、植深調整レバー125を上下に回動した後、外方向(左方)へ軽く押し込み、所望の係止孔に係合させるように構成されている。 この植深調整レバー125を係合させる係止孔を変更することで、機体本体の昇降量を微調整することができるように構成されている。 【0039】 図1、図3に示すように、前記エンジンフレーム24からは斜後方に向けて支持アーム53が回動自在に支持されており、該支持アーム53の後端部に畝センサローラ50が取り付けられ、該畝センサローラ50の回転軸と、植深調整レバー125の前端部と、前記油圧ポンプ27のレバーアーム29とがそれぞれ前記植深調整リンク機構122によって連結されている。 【0040】 図1に示すように、植深調整レバー125の回動操作によって前記レバーアーム29を回転させ、油圧ポンプ27の開閉摘み(図示しない)が開閉されて、油圧シリンダ28へ油量が供給され、または、油圧シリンダ28から油量が流出されて、該油圧シリンダ28のシリンダロッドを進退させ、これにより前記機体昇降リンク機構が作動して、機体本体が昇降するとともに、該植深調整リンク機構122によって畝45上面から機体本体下面までの高さが一定に保たれるように機体本体高さが調整されるように構成されている。 【0041】 苗46載台は図1乃至図4、図6に示すように、ハンドル取付フレーム90の後端部に取付部6e、6eが形成されて、該各取付部6e、6eから、それぞれ側面視、L字形状の苗載台フレーム83L、83Rが前方へ向けて延設され、該苗載台フレーム83L、83R上に第1苗載台81L、81Rが取り付けられている。 【0042】 図1、図2、図6に示すように、ハンドル取付フレーム90の前後中央部に取付部6f、6fが形成されて、各取付部6f、6fから、それぞれ側面視、L字形状の苗載台フレーム84L、84Rが前方へ向けて延設され、該苗載台フレーム84L、84R上に第2苗載台82が架設されている。 両苗載台フレーム84L、84Rとも、前後方向に移動可能に構成されて、該苗載台フレーム84L、84R上に第2苗載台82が取り付けられている。 【0043】 図7、図8において苗移植装置30について説明する。 ミッションケース104の後部に苗移植装置30が配置され、該苗移植装置30には、開閉かつ上下昇降する移植開孔器151が備えられている。 該移植開孔器151は閉鎖状態で苗46を保持し、開放状態で苗46を落下させる構成となされている。 【0044】 この移植開孔器151は、上死点近傍に達したときに移植開孔器151の上部に設けた供給カップ160aへ人手によって苗46を投入され、その苗46が前記供給カップ160a内を通って移植開孔器151の内に上方より自然落下される。 【0045】 また、移植開孔器151は、下死点側で畝45中に突入して開放状態となって、畝45中に苗46の植付穴を形成すると共に、該植付穴に苗46を落下させるものとなされている。 そして、図3、図4に示すように、移植開孔器151の後方に配置した覆土輪22、22により、苗46の根部に土を寄せて覆土して、一つの苗46の移植作業が完了する。 【0046】 次に、図7乃至図10を用いて、移植開孔器151の昇降機構について説明する。 移植開孔器151の左右の一側方(本実施例では左側)には、ロータリケース152が配置され、該移植開孔器151の他側方には、移植開孔器151の昇降をガイドするガイド手段153が上下方向に設けられており、これらのほかにこれらを連結するアーム157やリンク(図示しない)などからなっている。 ロータリケース152は機体フレームに支持され、ガイド手段153は作業部支持フレーム105に固定され、ロータリケース152とガイド手段153との間に移植開孔器151が配設され、該移植開孔器151は上下昇降するように構成されている。 【0047】 ロータリケース152の側面にはスプロケット155が固設されており、該スプロケット155と前記スプロケット127との間には、チェーン331が巻回されており、前記作業部駆動軸114よりロータリケース152に動力が伝達してロータリケース152が回転するようになされている。 なお、スプロケット155の中心線を回動自在に支持する支点軸(図示しない)が、ロータリケース152内に挿入されている。 該支点軸(図示しない)は、作業部支持フレーム105に固設されている。 【0048】 したがって、ロータリケース152がスプロケット155と共に支点軸(図示しない)回りの矢印方向(左側面視右回り方向)f0へ回動する。 そして、該ロータリケース152の回転によりロータリケース152内のギヤや軸等が回転されて、ロータリケース152の一端部に設けるアーム157がロータリケース152の回転方向とは逆向きの方向f2へ略2倍の速さで回転駆動される。 【0049】 前記アーム157の他端部(反ロータリケース152側の端部)には、開孔器支持軸159が固設されており、該開孔器支持軸159は移植開孔器151を支持する開孔器支持体160に回動自在に挿設されている。 前記開孔器支持軸159は、ロータリケース152およびアーム157を介してエンジン103の動力を得て移動する移動体で、楕円軌道を描きながら上下動する。 そして、開孔器支持軸159に支持される移植開孔器151も、開孔器支持軸159と共に、楕円軌道に沿って移動する。 【0050】 ここで、ロータリケース152およびアーム157は、左右方向に対して垂直な平面内でのみ回転するものであり、左右方向に変位することはない。 このため、開孔器支持軸159の描く楕円軌道も、前後方向(機体の進行方向)および上下方向の変位を含む楕円軌道であって、左右方向には変位しない。 【0051】 したがって、移植開孔器151の姿勢を制御するためには、少なくとも、移植開孔器151の前後動を規制する必要があるのであって、この前後動の規制手段として機能するものが、ガイド手段153およびこれに案内されるガイド体171である。 【0052】 また、移植開孔器151は、自らを支持する開孔器支持軸159がロータリケース152およびアーム157の駆動により昇降されて、自らが昇降されるものとなっている。 つまり、移植開孔器151は、開孔器支持軸159が昇降し、これに追従してガイド体171が昇降する構成であるので、畝中への突入時などに、従動側のガイド体171に偏荷重がかかる場合もあり得る。 ガイド手段153およびガイド体171は、前記偏荷重が加わったときガイド手段153からガイド体171が脱落することのない構成とされ、移植開孔器151の昇降を確実なものとしている。 【0053】 移植開孔器151は、図7、図8に示すように、くちばし状に開閉する前後一対の前爪体128と後爪体129を備えており、前爪体128と後爪体129は枢支軸164、164により枢支されている。 そして、前爪体128と後爪体129の揺動により、移植開孔器151が開閉する構成となっている。 【0054】 移植開孔器151は開孔器支持体160により支持されるものとなっており、該開孔器支持体160には前記ガイド手段153に案内されるガイド体171が固定されると共に開閉カム161などが関連配置されている。 なお、開孔器支持体160に固定された供給カップ160aと枢支軸164との間には、バネ169が介装されており、該バネ169は、前爪体128及び後爪体129が閉状態となるように付勢している。 【0055】 開閉カム161は、ロータリケース152と開孔器支持体160とをアーム157と共に連結する前記開孔器支持軸159に固定されており、移植開孔器151の昇降に伴ってアーム157と同体状に回転する。 そして、開閉カム161の回転により、該開閉カム161と後爪体129とがリンク165を介して連動され、前爪体128及び後爪体129の開閉が行われるようになっている。 供給カップ160aは漏斗状の形状をしており、上縁の供給口160bとも移植する苗46の種類、大きさに適した供給口160bで、移植苗46の茎、子葉が供給カップ160aに掛かって、供給カップ160aから前爪体128及び後爪体129の内に落下したとき不自然な姿勢にならないように夫々の移植苗46に適した形状にしている。 【0056】 移植開孔器151の昇降をガイドする構成について説明する。 前述したように、野菜移植機101の機体フレームに設けるガイド手段153に、移植開孔器151に固定されるガイド体171が案内されて、移植開孔器151の昇降がガイドされるものとなっている。 【0057】 ガイド手段153は、図7、図9に示すように、前後ガイドレール253と左右ガイドレール254とからなっている。 この際、図9に示すように、両ガイドレール253、254はいずれも、延出方向(上下方向)の断面がコ字形状となっている。 【0058】 前後ガイドレール253は、コ字形の断面の開放側が、左側を向くように配置されるものとなっており、後述の前後ガイドローラ173が前記開放側から、つまり左側から挿入される。 また、左右ガイドレール254は、コ字形の断面の開放側が、前側を向くように配置されるものとなっており、後述の左右ガイドローラ174が前記開放側から、つまり前側から挿入される。 【0059】 また、図3乃至図8に示すように、ガイド手段153は、ハンドル取付フレーム90の右側前端部と、左側の作業部支持フレーム105との間で、支持されるものとなっている。 【0060】 図7、図9、図10に示すように、移植開孔器151に設ける前記ガイド体171は、本体となる基部フレーム177を備えている。 基部フレーム177は、前後板部177aと左右板部177bとを連結した平面視L字型の形状である。 また、前後板部177aにはガイド体支持軸170が左右方向に貫通して固設され、移植開孔器151の開孔器支持体160を該ガイド体支持軸170の左側で支持されるものとなっている。 移植開孔器151の左側では、前述したように、楕円軌道に沿って移動する開孔器支持軸159に支持される。 【0061】 ガイド体171には、ベアリングで構成される前後ガイドローラ173、173および左右ガイドローラ174、174が備えられている。 前後ガイドローラ173は、基部フレーム177の上下に一対設けられており、上側のガイドローラ173は前記ガイド体支持軸170の外側(右側)で支持され、下側のガイドローラ173はガイド体支持軸170下方で平行に設けた左右方向の支持軸175に支持されるものとなっている。 【0062】 そして、前後ガイドローラ173、173は、前後ガイドレール253内に挿入されて、該前後ガイドレール253の形成方向(上下方向)に沿って摺動自在となっている。 また、各左右ガイドローラ174、174は前後方向の支持軸176に支持されると共に、左右ガイドレール254内に挿入されて、該左右ガイドレール254の形成方向(上下方向)に沿って摺動自在となっている。 【0063】 支持軸175、176は、ガイド体171の本体となる基部フレーム177に固設されるものとなっている。 詳しくは、前後板部177aには下方の前後ガイドローラ173に支持軸175が固設され、左右板部177bには支持軸176、176が上下で固設されるものとなっている。 【0064】 前述したように、移植開孔器151は、左右方向には変位しない楕円軌道に沿って、上下動するものである。 ここで、前後ガイドローラ173が前後ガイドレール253に案内されることにより、移植開孔器151の前後動の規制が行われる。 この前後動の規制により、上下動する移植開孔器151の前後動が規制されて、移植開孔器151の姿勢が制御され、畝45への突入姿勢が適切なものとされる。 また、左右ガイドローラ174、174が左右ガイドレール254に案内されることにより、移植開孔器151の左右動の規制が行われる。 【図面の簡単な説明】 【0065】 【図1】野菜移植機101の全体構成を示す側面図である。 【図2】野菜移植機101の全体構成を示す平面図である。 【図3】野菜移植機の要部側面図である。 【図4】野菜移植機の要部平面図である。 【図5】野菜移植機のハンドル側面図である。 【図6】野菜移植機のハンドル平面図である。 【図7】移植開孔器151の昇降機構を示す側面図である。 【図8】野菜移植機は移植開孔器151の昇降機構を示す後面図である。 【図9】移植開孔器151のガイド機構を示す平面図である。 【図10】移植開孔器151のガイド機構を示す側面図である。 【符号の説明】 【0066】 A 作業用空間 B 機体中心線 17 後輪 46 苗 90 ハンドル取付フレーム 95 操縦用ハンドル 101 野菜移植機 107 ボンネット 104 ミッションケース 128 前爪体 129 後爪体 151 移植開孔器 160 開孔器支持体 160a 供給カップ 160b 供給口
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
|
| 【出願日】 |
平成16年4月5日(2004.4.5) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2005−287462(P2005−287462A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月20日(2005.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願2004−111292(P2004−111292) |
|