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【発明の名称】 液状肥料用施肥装置
【発明者】 【氏名】秋鹿 修
【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状肥料を、土中に間欠的に出入りするノズルにより土中に灌注するようにした逆止弁付き液状灌注経路を備えた施肥装置において、上記液状灌注経路中の逆止弁とノズルとの間に絞り装置を設けて、該絞り装置をエアコンプレッサからのエア噴出経路に連結させて、上記絞り装置の作動により液状肥料を土中に施肥するようにしたことを特徴とする液状肥料用施肥装置。
【請求項2】
エア噴出経路のエアコンプレッサと絞り装置との間に電磁バルブを設けて、ノズル先端の土中検知に合わせて電磁バルブが開となるように構成した請求項1記載の液状肥料用施肥装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、液状肥料用施肥装置の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、圃場の作物管理作業機として液状肥料用の施肥装置を乗用型トラクタの後方にリンク装置を介して連結してなる作業機の技術は、既に知られている。
ところで、同じくトラクタの後方に土中噴出装置を連結して、従来より公知の高圧空気噴出装置に、各種の液体を間欠的に土中に噴出させる装置を追加して作物の根の発育を活性化し、作物の収量を増大させるようにした技術が出願されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平2−79905号公報(第2,3頁、図1〜3)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来公知の上記特許文献1に記載のものは、空気土壌改良機の技術に関するもので、常時土中に没入させた噴気体より噴射された圧縮空気によって形成された土壌の亀裂に、霧状になって噴出される液肥等の液状体を間欠的に滲透させるようにしたもので、専用の施肥装置でないこともあり、液状体を空気と共に噴出させるための構造が複雑になると共に、圃場に作物のある場合には、これらの作物を傷めないように作物から離れた位置を通過する等の必要があり、作物の管理作業機としては適さなかった。
本発明の目的は、殊に、施肥構成を従来の施肥機より簡潔にし得て製作コストを比較的安く押さえたものであり乍ら、上記従来装置の不具合を改善する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、本発明においては、液状肥料を、土中に間欠的に出入りするノズルにより土中に灌注するようにした逆止弁付き液状灌注経路を備えた施肥装置において、上記液状灌注経路中の逆止弁とノズルとの間に絞り装置を設けて、該絞り装置をエアコンプレッサからのエア噴出経路に連結させて、上記絞り装置の作動により液状肥料を土中に施肥するようにしたことを第1の特徴とする。
【0005】
また、エア噴出経路のエアコンプレッサと絞り装置との間に電磁バルブを設けて、ノズル先端の土中検知に合わせて電磁バルブが開となるように構成したことを第2の特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
液状灌注経路中の逆止弁とノズルとの間に絞り装置を設けて、該絞り装置をエアコンプレッサからのエア噴出経路に連結させて、上記絞り装置の作動により液状肥料を土中に施肥するようにしたので、専用の施肥機であり乍ら、圧縮エアの供給のみで、液肥が圃場に灌注できることとなり、従来の施肥装置に必要であった液肥供給用のポンプが不要となって、構成がコンパクトで、軽量・安価となる。
しかも、絞り装置を通過する際の圧縮エアは、ベンチュリ作用により、粘着性の強い肥料であっても、強い吸引作用によりこれを供給することが出来るものである。
また、細いノズルの先端を間欠的に土中に挿入する方式であるので、圃場に作物があっても、これらの作物を傷めることなく、その近傍に局所施肥することが可能となり、作物の管理作業機として適するものとなる。
【0007】
更に、エア噴出経路のエアコンプレッサと絞り装置との間に電磁バルブを設けて、ノズル先端の土中検知に合わせて電磁バルブが開となるように構成したので、常に一定量の施肥の供給を連続的に可能とするものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
液状肥料を、土中に間欠的に出入りするノズルにより土中に灌注するようにした逆止弁付き液状灌注経路を備えた施肥装置において、上記液状灌注経路中の逆止弁とノズルとの間に絞り装置を設けて、該絞り装置をエアコンプレッサからのエア噴出経路に連結させると共に、エア噴出経路のエアコンプレッサと絞り装置との間に電磁バルブを設けて、ノズル先端の土中検知に合わせて電磁バルブが開となるように構成して、上記絞り装置の作動により液状肥料を土中に施肥するようにした。
【実施例】
【0009】
本願発明の実施例を以下図面に基づいて説明する。
図1は本願発明装置を備えた液状肥料用施肥装置の全体側面図であって、施肥装置1の前部側には動力源としての乗用型トラクタがリンク装置を介して連結されるものである。 即ち、機台2の前方側には上下揺動して圃場の土中に間欠的に施肥操作を行う施肥部3が設けてあり、また、中央部にはエアコンプレッサ4が、更に、その後方側には下部に油タンク5を、そしてその上部に液状肥料であるペースト肥料を収容するためのペースト肥料タンク6等が夫々搭載されている。
【0010】
そして、上記機台2の後部下方に車輪7を備えて、施肥装置1の機体移動時の路上走行や圃場での施肥作業が安定した状態で行えるように構成されている。
なお、施肥装置1の先端側下部には、図示していない乗用トラクタを前方に連結した際に、トラクタからのエンジン動力を入力するための入力軸8が設けられている。
【0011】
次に、上記施肥部3の構成について説明するに、ペースト肥料タンク6よりのペースト肥料はサクションホース10を介して逆止弁11を経て絞り装置12に入り、その先端側にあるノズル13の先端より土中に灌注されるものであり、これらによって液状灌注径路Kが構成されるものである。
そして、上記ノズル13は、施肥部3の左右両側に備えられる(図面は手前側のみ記載)ものであるが、これらは上下移動装置14の上下揺動動作により、ノズル13が上下に揺動してその先端部分が間欠的に圃場の作物に近い部分の土中に突き刺さり、後述する電磁バルブ15の作動によりノズル13の先端部分が土中にある間のタイミングに合わせて後述する絞り装置12の作用によって、ペースト肥料を一定量分づつ土中に灌注するように構成されている。
【0012】
即ち、図2の作用説明図に記載のように、エアコンプレッサ4からの圧縮エアは、エア噴出径路Fを構成するエア供給ホース16により上記電磁バルブ15を介して上記液状灌注径路Kの逆止弁11とノズル13との間に設けた絞り装置12に連結されており、上記電磁バルブ15と上下移動装置14とがコイル17によって連結されることにより、ノズル13の先端部分が土中に挿入されたとの信号を受けて、上記電磁バルブ15が間欠的に開いて、エアコンプレッサ4からの圧縮エアを液状灌注径路Kに供給することにより、ペースト肥料タンク6からのペースト肥料を一定量分づつ間欠的に液状灌注径路K内に供給する。
そして、上記エア噴出径路Fは、絞り装置12部分で液状灌注径路Kと合流することとなる。
【0013】
また、上記絞り装置12においては、エア噴出径路F部分を細く形成していて、該絞り装置12部分を間欠的に通過する圧縮エアが、所謂ベンチュリ作用を受けてこの部分を通過する際に流速が上がり、それによって周囲の圧力が低下して、この圧力低下により絞り装置12部分に臨んでいる液状灌注径路Kからの粘着性の強いペースト肥料を吸引する力として利用するものである。
【0014】
要するに、本願構成の施肥装置で施肥作業をするに当たっては、施肥装置1を乗用型トラクタの後部にリンク装置を介して連結して、図示していないエンジンの動力を施肥装置1の各駆動部分に伝動可能な状態にすると共に、ペースト肥料タンク6にペースト肥料を充填しておく。
そして、トラクタを走行させて作業圃場に移動した後、上記エンジン動力を施肥装置1の各駆動装置部分に伝動して施肥作業を行う。
【0015】
施肥作業をするに当たり、上下移動装置14は、施肥部3の左右両側にあるノズル13,13を上下に揺動させて、その先端部分が作物近傍の土中に間欠的に出入りする操作を繰り返す。
そして、このノズル13先端部分が土中に挿入されたとの信号をエア噴出径路F中に設けた電磁バルブ15が受けると、これを検知して電磁バルブ15を開状態とするので、エアコンプレッサ4からの圧縮エアが、エア供給ホース16内を通って、ノズル13をめがけて強く噴き出す。
【0016】
ここで、圧縮エアが、絞り装置12を通過する際に、エア噴出径路F部分が細く形成されているため、圧縮エアがベンチュリ作用により瞬間の流速が上がり、それによって絞り装置12にその出口が臨んでいるペースト肥料を一定量分吸引して、液状灌注径路K内に供給する。
そのため、上記ノズル13の先端から高圧のエアと共に、土中にペースト肥料が勢いよく噴出されることとなる。
そして、この動作を繰返し行うことにより、施肥作業が行われるものである。
【0017】
従って、本願は専用の施肥機であり乍ら、圧縮エアの供給のみで、液肥が圃場内に灌注できることとなり、従来の施肥装置に必要であった液肥供給用のポンプが不要となって、構成がコンパクトで、軽量・安価となる。
しかも、絞り装置12を通過する際の圧縮エアは、所謂ベンチュリ作用により、粘着性の強いペースト肥料であっても、強い吸引作用によりこれを供給することが出来るものである。
また、細いノズル13の先端を間欠的に土中に挿入する方式であるので、圃場に作物があっても、これらの作物を傷めることなく、その近傍に局所施肥することが可能となり、作物の管理作業機として適するものとなる。
【0018】
更に、エア噴出経路Fのエアコンプレッサ4と絞り装置12との間に電磁バルブ15を設けて、ノズル13先端の土中検知に合わせて電磁バルブ15が開となるように構成したので、これにより常に一定量の施肥の供給を連続的に可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】液状肥料用施肥装置の全体側面図である。
【図2】同上要部の作用説明図である。
【符号の説明】
【0020】
1 施肥装置
2 機台
3 施肥部
4 エアコンプレッサ
6 ペースト肥料タンク
11 逆止弁
12 絞り装置
13 ノズル
14 上下移動装置
15 電磁バルブ
F エア噴出径路
K 液状灌注径路
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
【出願日】 平成16年3月2日(2004.3.2)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−245238(P2005−245238A)
【公開日】 平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願番号】 特願2004−57181(P2004−57181)