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【発明の名称】 土付苗移植機において、清掃装置を備えた移植機
【発明者】 【氏名】斉木 康行
【住所又は居所】北海道滝川市幸町3丁目3番12号 株式会社サ−クル鉄工内

【要約】 【課題】土付苗移植機において、苗の搬送経路各部、及びオプナー内部に付着・体積する土を簡単で確実に除去・清掃する。

【解決手段】土付苗移植機に、苗の搬送経路各部、及びオプナー内部に付着・体積する土を除去・清掃する、清掃用の圧縮空気発生コンプレッサーを搭載する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
土付苗の移植機において、機体清掃用の圧縮空気発生用コンプレッサーを搭載したことを特徴とする、清掃装置を備えた移植機。
【請求項2】
土付苗を移植機に供給し、移植装置へと転送する転送経路に圧縮空気吐出ノズルを設けたことを特徴とする、請求項1の清掃装置を備えた移植機。
【請求項3】
土付苗を移植機に供給し、移植装置へと転送する転送経路に圧縮空気吐出ノズルと検出器を設け、該転送経路で検出器が異常を検出した時に圧縮空気吐出ノズルから自動的に圧縮空気を噴出するようにしたことを特徴とする、請求項1および請求項2の清掃装置を備えた移植機。
【請求項4】
圃場に作溝するオプナーであって、土付苗が該オプナーの内部を通過して移植される移植機において、該オプナーの内部に圧縮空気を吐出するための圧縮空気吐出ノズルを具備したことを特徴とする、請求項1の清掃装置を備えた移植機。
【請求項5】
トラクターが移植機をリフティングしたことを知る検出器を設け、移植機をリフティングした時に、自動的にオプナーの内部に圧縮空気を吐出するようにしたことを特徴とする、請求項1および請求項4の清掃装置を備えた移植機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、土付苗移植機において、苗の搬送経路の各部、及び圃場に植付溝を形成するオプナー内部に付着する土を除去・清掃する搭載清掃装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の清掃装置としては、公開実用新案広報、昭57−105827号公報に記載の作業車の清掃用装置がある。しかし、土付苗移植機における、移植機の搭載清掃装置については特許・実用新案共に出願されていない。
【0003】
従来の土付苗移植機における、付着した土の除去・清掃に関しては、作業圃場において作業者が直接手で行うか、清掃用具・金具等で除去・清掃し、機械格納庫においては、エアーコンプレッサーも使用されていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の土付苗移植機である、特開平2−273106号公報に記載された苗振分け転送装置においては、移植機の苗受入装置に土付苗を供給し、圃場に植付溝を形成するオプナーを通過して、圃場に植付けられる過程で、土付苗搬送各部及び、振分け部体に一本一本の土付苗から微量の土が付着・堆積し苗の搬送を阻害することとなる。さらに振分け部体を制御する検知手段にも土付苗から微量の土が付着して、振分け部体を誤動作させることとなる。圃場に植付溝を形成するオプナーの内部においても、一本一本の土付苗の微量の土が付着・堆積し又、作業中の圃場の土もオプナー内部に進入してくる。さらに一畝の移植が終わり、トラクターの油圧装置により移植機をリフティング・回向し次の畝を移植する時、進行しながらトラクターの油圧を降下させないとオプナー内部に土が詰り移植時の苗の植付を阻害する。
【0005】
上記のように移植機の各部、オプナー内部に土が付着・堆積した場合は、作業を中断して手・清掃用具・金具等で付着した土を除去・清掃しなければならない。この場合、手の届かない部分については、十分に除去・清掃が出来ず、移植機の格納庫にあるエアーコンプレッサーで除去・清掃しなければならない。
【0006】
本発明は、移植機にエアーコンプレッサーを搭載することにより、移植作業中でも圃場において付着・堆積した土を除去・清掃しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
特許請求の範囲にあるように、移植機にエアーコンプレッサーを搭載し、圧縮空気をノズルの先端から吐出し、移植機の苗搬送各部、オプナー内部に付着・堆積した土を吹き飛ばすものである。
【0008】
ノズルは搬送各部の要所、及びオプナーの先端上部より内部に差し込んで設置し、必要な時に手動で圧縮空気を吐出させるか、タイマーで定期的に吐出させる。
【0009】
現在使用されている苗振分け転送装置付移植機においては、光センサーにより苗の通過を検出して、振分け部体を制御している。光センサーの光が苗以外の土、紙筒の紙片、紙筒苗の分離された葉片等で遮断され、誤信号により振分けミスを起こした時にブザーを鳴らす。この清掃装置では、そのブザー信号を電磁弁に取込み、自動的に光センサーの光を遮断している誤動作物体を圧縮空気で吹き飛ばす事により光センサーの信号を正常に復帰させる。
【0010】
トラクターのロアーリンクに検出器を設けて、一畝の移植が終わりトラクターの油圧装置により移植機がリフティングされたことを検出して、オプナーの内部に自動的に圧縮空気を吐出するようにする。
【0011】
又、固定したノズルとは別に、エアーホースで連結された可動自由なノズルを移植機に設置して、必要な部所の清掃を手動で行う。
【発明の効果】
【0012】
本発明のエアーコンプレッサーを搭載して、圧縮空気により付着・堆積した土を除去・清掃することにより、苗の搬送がスムーズになり、オプナー内部の付着・堆積した土も除去出来るので、苗の植付姿勢・株間精度も向上する。
【0013】
さらに振分け部体を制御する検知手段にも土付苗から微量の土が付着して、振分け部体が誤動作した場合も、最短時間で正常な動作に復帰出来る。
【0014】
手で清掃する場合に比べて、清掃時間が早く、除去ミスも無くなる。又、移植作業中も清掃が出来るので、移植作業を中断すること無く、作業効率が向上するとともに、移植機下部の清掃の為に、機体下に人が入る必要がないので安全である。
【発明を実施するための最良の形態・実施例】
【0015】
以下図に例示する一実施例を説明する。
本発明案は、勿論本実施例に限定されるものでは無い。
【0016】
図1は本発明における、清掃用圧縮空気発生コンプレッサーを搭載した土付苗移植機の概略側面図を示す。
【0017】
この移植機は、トラクター1の牽引により動力を得て移植を行うもので、トラクターに連結する、前フレームを有する移植機フレーム2に、駆動輪3左右二つの苗植付装置4及びオプナー5等を装架している。
【0018】
エアーコンプレッサー11は、トラクターのPTO軸6より回転力をユニバーサルジョイント7で移植機のPTO軸8に連動され動作する。エアータンク12は、移植機前フレーム2のパイプを兼用する。ノズルは苗の搬送経路の各要所に設置し、又オプナーの先端上部より内部に差し込んで設置する。電磁弁等の制御により、手動で任意に噴射させる。苗の搬送経路の各要所に設置されたノズル13、オプナー5内部に対して設置されたノズル14以外に別経路で可動・自由なエアーホースに連結されたノズル(エアーガン)15を設置することで、移植機各部の清掃が自由に簡単に行える。又、移植機に使用しているタイヤ等のエアー挿入も可能である。
【0019】
特開平2−273106号公報に記載された苗自動移植方法においては、一つの苗受入装置に受入させた移植用苗を、一つの苗転送装置で運転中に検知手段で検知して振分け部体を制御し、その振分け部体により二つの苗植付装置に振り分けて供給し、各苗植付装置に対応するそれぞれの畦溝に植付けると記載されている。
【0020】
その後販売されている移植機においては、光センサー21により苗の通過を検出して、振分け部体22を制御している。光センサー21の光23が苗以外の土、紙筒の紙片、紙筒苗Pの分離された葉片等で遮断され、誤信号により振分けミスを起こした時にブザーを鳴らす。この清掃装置では、そのブザー信号を電磁弁に取込み、自動的に光センサー21の光23を遮断している誤動作物体を圧縮空気で吹き飛ばす事により光センサー21の信号を正常に復帰させ、振分けミスを最小限に出来る。
【0021】
トラクター1のロアーリンクに、傾斜センサー24・リミットスイッチ(図示せず)等の検出器を設けて、一畝の移植が終わりトラクターの油圧装置により移植機がリフティングされていることを検出して、オプナー4内部に対して設置されたノズル14から自動的に圧縮空気を吐出するようにする。
【0022】
本発明は、図示の実施例に限定されるものでは無い。エアーコンプレッサーの回転動力としては、モータも使用可能である。電源としては、トラクターのDC12Vでも良いし、エンジン発電機を移植機に搭載してもよい。
【0023】
移植機に発電機を搭載し、トラクターのPTO軸駆動により発電をし、その電源によるモータ駆動によりエアーコンプレッサーを作動させる事も可能である。又、エアーコンプレッサーをトラクター側に搭載して、エアーホースで移植機側のノズルに連結することも可能である。エアータンクは、移植機前フレームのパイプを兼用せず、タンクを単独で移植機に搭載してもよい。
【0024】
特開平2−273106号公報に記載された苗自動移植方法の苗受入装置・苗転送装置に限定されず、実公平02−29843号公報に記載された紙筒苗選別搬送装置付移植機等についても同様に実施出来る。
【0025】
オプナー内部に詰まった土の除去・清掃については、いかなる移植機についても同様に実施出来る。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明における清掃装置を備えた移植機の側面図である。
【図2】本発明における清掃装置を備えた移植機の正面図である。
【図3】特開平2−273106号公報に記載された苗自動移植方法の苗受入装置・苗転送装置の説明・正面図である。
【図4】特開平2−273106号公報に記載された苗自動移植方法の苗受入装置・苗転送装置の説明・拡大正面図である。
【図5】特開平2−273106号公報に記載された苗自動移植方法の苗受入装置・苗転送装置の説明・側面図である。
【図6】本発明における清掃装置を備えた移植機のトラクターマッチング図である。
【符号の説明】
1 トラクター
2 移植機フレーム
3 駆動輪
4 苗植付装置
5 オプナー
6 トラクターのPTO軸
7 ユニバーサルジョイント
8 移植機のPTO軸
11 エアーコンプレッサー
12 移植機フレームのエアータンク部
13a ノズル(搬送経路部 光センサー用)
13b ノズル(搬送経路部 振分け部体用)
14 ノズル(オプナー内部)
15 ノズル(エアーガン)
21 光センサー
22 振分け部体
23 光センサーの光
24 傾斜センサー
31 上段ベルト
32 上段ベルト
P 紙筒苗
【出願人】 【識別番号】000130455
【氏名又は名称】株式会社サークル鉄工
【住所又は居所】北海道滝川市幸町3丁目3番12号
【出願日】 平成16年2月27日(2004.2.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−237362(P2005−237362A)
【公開日】 平成17年9月8日(2005.9.8)
【出願番号】 特願2004−87947(P2004−87947)