| 【発明の名称】 |
剪葉機 |
| 【発明者】 |
【氏名】久保 達志 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】苗箱で育成された苗の葉丈を切り揃える剪葉機において隣接する苗の絡みつきを外す機能を設ける。
【解決手段】育苗された苗箱Bを苗Nが下方を向く反転状態で水平方向に搬送させる移送路15を機体11に設け、移送路15の下方に切断器45を配置していると共に、苗箱Bから垂下した複数の苗N同士を梳き分ける分離材17、20、29、35を機体11に取り付け、苗箱Bを移送路15で搬送することで、苗箱Bから垂下された苗Nが切断器45により所要長さに切断されると共に、分離材17、20、29、35が隣接する苗Nの隙間を通過して苗N同士の絡みつきが外される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 育苗された苗箱を苗が下方を向く反転状態で水平方向に搬送させる移送路を機体に設け、該移送路の下方に切断器を配置していると共に、上記苗箱から垂下した複数の苗同士を梳き分ける分離材を上記機体に取り付け、 上記苗箱を上記移送路で搬送することで、上記苗箱から垂下された苗が上記切断器により所要長さに切断されると共に、上記分離材が隣接する苗の隙間を通過して苗同士の絡みつきが外される構成としていることを特徴とする剪葉機。 【請求項2】 上記分離材は、上記切断器よりも搬送方向の下流に配置されている請求項1に記載の剪葉機。 【請求項3】 上記分離材は、複数の分離片が櫛状に突出した構成としている請求項1または請求項2に記載の剪葉機。 【請求項4】 上記分離材は、先端を上流側の斜め上方に向けて傾斜させている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の剪葉機。 【請求項5】 上記櫛状に突出した複数の分離片は、それぞれ互いの先端位置を上記苗箱の搬送方向に段階的に位置ズレさせている請求項3または請求項4に記載の剪葉機。 【請求項6】 上記分離材の先端部は先細形状としている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の剪葉機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、剪葉機に関し、詳しくは、苗箱で育成された苗を所定の高さに揃えて切断する剪葉機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、苗箱で育成された苗を移植機で植え付けるためには苗の葉丈を一定の高さに揃える必要があるため、圃場に苗を植え付ける前の工程において、特公昭63−56764号公報等に開示された剪葉機を用いて、育苗された苗箱の葉を切り揃える作業が行われている。 詳しくは、上記公報の剪葉機は、図5に示すように架台1の上方に苗箱送り装置2を設けていると共に、下方に切断器6を配置しており、苗箱送り装置2は苗箱NBの側端縁を内方に押圧しながら摺動自在に支持するガイド3を備え、切断器6は回転軸4に一対の円盤カッター5を支持している。そして、育苗されたままの苗Nが垂下するよう反転させた苗箱NBを苗箱送り装置2により湾曲させながら搬送すると共に、回転する円盤カッター5で苗Nを一定の長さに切り揃えるようにしている。 【0003】 しかしながら、苗Nの葉丈を一定に切断しただけでは、隣接する苗Nの茎葉同士が絡み付いている場合があり、そのままの状態で移植機により圃場への植付作業を行うと、1つの苗に絡まって後続に隣接する苗をも連れだって植え付けてしまい、二株植えになったり、苗の植付け姿勢が乱れてしまう問題があった。 【特許文献1】特公昭63−56764号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、苗箱で育成された苗の葉丈を切り揃える剪葉機において隣接する苗の絡みつきを外す機能を設けることを課題としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するため、本発明は、育苗された苗箱を苗が下方を向く反転状態で水平方向に搬送させる移送路を機体に設け、該移送路の下方に切断器を配置していると共に、上記苗箱から垂下した複数の苗同士を梳き分ける分離材を機体に取り付け、 上記苗箱を上記移送路で搬送することで、上記苗箱から垂下された苗が上記切断器により所要長さに切断されると共に、上記分離材が隣接する苗の隙間を通過して苗同士の絡みつきが外される構成としていることを特徴とする剪葉機を提供している。 【0006】 上記構成とすると、苗箱を逆さに反転させた状態で上記移送路を搬送することにより、苗箱より垂下された苗を上記切断器で所要長さに切り揃えると同時に、隣接する苗の隙間に上記分離材が搬送方向に通過されるので、苗同士の絡みつきも取り除くことができる。したがって、苗箱に育苗されたままの苗を剪葉する工程に、隣接苗の絡みつきを解除する工程を兼用させることができるので作業効率が非常に良好となる。 【0007】 上記分離材は、上記切断器よりも搬送方向の下流に配置されている。 【0008】 上記構成とすると、切断器により短く切断された後の苗に対して、上記分離材を通過させて梳き分けるので、切断される前の長丈の苗に対して分離材を通過させる場合に比べて分離材を通し易くなる。また、苗の葉先にもつれがあった場合には先に切断器により葉先が除去されるので、当該もつれを分離材で解くまでもなく除去することができる利点もある。 【0009】 上記分離材は、複数の分離片が櫛状に突出した構成としている。 【0010】 上記構成とすると、櫛状に複数の分離片を設けているので、苗箱から並列して突出した複数の苗の隙間に一括して分離片を通過させて絡みを解くことができる。 【0011】 上記分離材は、先端を上流側の斜め上方に向けて傾斜している。 【0012】 上記構成とすれば、苗箱が上記移送路を搬送されると、先ず、上記分離材の上方先端が隣接する苗の根元側の隙間に挿入され、苗箱が移送路を進行するにつれて分離片で苗の下方先端側に向けてスムーズに梳き分けることができ、隣接する苗同士の絡みつきを外す精度を向上させることが可能となる。 【0013】 上記櫛状に突出した複数の分離片は、それぞれ互いの先端位置を上記苗箱の搬送方向に段階的に位置ズレさせている。 【0014】 上記構成とすると、搬送されている苗箱から垂下された苗に対して、複数の分離片が同時に負荷されることなく段階的に梳き分けられるので、苗に対して過大な負荷が掛からず、苗が苗箱から脱落するのを防止することができる。 【0015】 上記分離材の先端部は先細形状としていると好ましい。 【0016】 上記構成とすると、苗箱から垂下された苗の隙間に分離材を確実に挿入できるようにガイドされるので、梳き分けの精度の向上を図ることができる。 【発明の効果】 【0017】 以上の説明より明らかなように、本発明によれば、逆さに反転された状態で搬送される苗箱より垂下された苗を切断器で所要長さに切り揃える剪葉工程と同時に、隣接して育成された各苗に分離材で梳き込んで苗同士の絡みつきも取り除くことができ、後工程での圃場への苗の植え付け精度を高効率に向上させることが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 本発明の実施形態を図面を参照して説明する。 本実施形態の剪葉機10は、図1に示すように、両側壁部11aおよび脚部11bを有する機体11に、苗箱Bの移送路15および苗Nを所要長さに切断する切断器45を備えていると共に、隣接する苗N同士の絡みつきを解くための中央第1分離材17、中央第2分離材20および櫛状分離材29、35を備えている。 【0019】 移送路15は、機体11の両側壁部11aの上端に断面L字状のガイドレール12を固定しており、ガイドレール12の底面部12bに苗箱Bの側縁部Bbを載置した状態で作業者が手でスライドさせて搬送するようにしている。また、ガイドレール12の側面部12aには移送路15の上流側に苗箱B検出用の第1リミットスイッチ13を固定していると共に、下流側にも第2リミットスイッチ14を固定している。第1、第2リミットスイッチ13、14は、側面部12aに固定される本体部13a、14aと、本体部13a、14aから下方に付勢された状態で揺動自在としている検知レバー部13b、14bとを備えている。 【0020】 切断器45は、機体11に固定された枠状のフレーム16の側方部16に取り付けた取付材21の水平部21aの下面側に駆動制御部23を設け、水平部21aの上面側より上方に駆動制御部23により回転駆動される回転軸24が突設されている。回転軸24の上端には旋回片25が固定されており、旋回片25の両端において固定ボルト27により切断刃26が固定されている。取付材21の垂直部21bには段階状の複数の切欠部21cが設けられており、固定ネジ22を任意の切欠部21cを通してフレーム16に固定することで切断器45の高さ調節を可能としている。 【0021】 駆動制御部23は図示しない電線を介して第1、第2リミットスイッチ13、14と接続されており、第1リミットスイッチ13が苗箱Bを検知すると回転軸24を駆動開始させて切断刃26を高速旋回する一方、苗箱Bがガイドレール12を下流まで通過することにより一度検知状態となった第2リミットスイッチ14が非検知状態になることで回転軸24の駆動を停止するように制御している。 【0022】 中央第1分離材17は、帯状に立設した状態で上端縁がガイドレール12の底面部12bと略同一高さとなるように幅方向の中央で搬送方向に延在され、下流側垂直片19を介してフレーム16の下流部16aに接続固定されていると共に、上流側垂直片18を介してフレーム16の上流部16cに接続固定されている。なお、中央第1分離材17の上流端17aは上流側垂直片18よりも若干突出して設けている。 中央第2分離材20は、下流側垂直片19の上方部より三角状に屈曲して上流方向に突出しており、幅方向に突出した横部20aと、横部20aより中央第1分離材17に向けて傾斜配置された傾斜部20bとを備えている。 【0023】 櫛状分離材29、35は、複数本の棒状の分離片30〜34、36〜40とを備え、これらの下端根元部を断面コ字状の嵌合取付材28の外面に固定し、嵌合取付材28をフレーム16の上流部16aに嵌合固定している。つまり、櫛状分離材29、35は、切断器45よりも搬送方向の下流に配置されている。 複数の分離片30〜34、36〜40は略同形状であるので、代表して分離片34について説明すると、嵌合取付材28の外面に下端を固定した垂直部34cと、垂直部34cの先端から上流側の斜め上方に向けて傾斜した傾斜部34bと、先細形状の先端部34aとを備えている。なお、傾斜部34bは垂直方向に対して10°〜80°の範囲とすると好適である。 【0024】 分離片30〜34、36〜40は、図4に示すように、それぞれの先端部30a〜34a、36a〜40aを搬送方向に対して段階的に位置ズレさせている。即ち、中央側に存在する分離片30、36の先端部30a、36aを最も上流側まで延在させており、分離片30、36→31、37→32、38→33、39→34、40の順で幅方向の両側方にいくにつれて先端部30a〜34a、36a〜40aを下流側に位置ズレさせている。 また、機体11の上方開口は透明板からなるカバー43で閉鎖されてネジ44で取付固定している。 【0025】 次に、剪葉機10の動作について説明する。 図2乃至図4に示すように、作業者がポット部Baに育苗されたポット苗箱Bを苗Nが下方を向く反転状態として、苗箱Bの側縁部Bbをガイドレール12の上流側に設置すると共に苗箱Bの中央部分を中央第1分離材17に載置し、中央第1分離材17がポット苗箱Bの中央の条間となる隙間Sに挿通されるようにして図中矢印方向の下流側へと水平方向に搬送させる。 すると、苗箱Bの側縁部Bbが第1リミットスイッチ13の検知レバー部13bを押し上げて検知状態となることをトリガーとして回転軸24が駆動されて切断刃26が高速旋回され、苗Nを所定の長さに切断する。 【0026】 さらに苗箱Bが下流に進むと、中央第2分離材20の傾斜部20aが幅方向の中央で隣接する苗Nの隙間を押し拡げて、中央部分で隣接する苗N同士の絡みつきが外される。また、櫛状分離材29、35の各分離片30〜34、36〜40の先端部30a〜34a、36a〜40aがそれぞれのポット部Baから垂下する苗Nの根元側の隙間に順次通過され、苗N同士の絡みつきを取り除くことができる。 【0027】 この際、櫛状分離材29、35は、切断器45よりも下流に配置されているので、切断刃26で短く切断された後の苗Nに対して、分離片30〜34、36〜40を通過させて梳き分けるので、切断される前の長丈の苗Nに対して分離片30〜34、36〜40を通過させる場合に比べて梳き易くなると共に、苗Nの葉先に絡みがあった場合には先に切断刃26により葉先が除去されるので、当該絡みを櫛状分離材29、35で解くまでもなく除去することができる。 【0028】 また、複数の分離片30〜34、36〜40は、それぞれの先端部30a〜34a、36a〜40aの位置を搬送方向に対して段階的に位置ズレさせているので、搬送されているポット苗箱Bのポット部Baから垂下された苗Nに対して、複数の分離片30〜34、36〜40が同時に負荷されることなく段階的に梳き分けられるので、苗Nに対して過大な負荷が掛からず、苗Nがポット苗箱Bから脱落するのを防いでいる。 【0029】 さらに、分離片30〜34、36〜40には、先端部30a〜34a、36a〜40aを上流側の斜め上方に向けて傾斜させているので、苗箱Bが移送路15を進行するにつれて根元側から下方の葉先側に向けてスムーズに梳き分けることができ、苗Nの絡みつきを精度良く外すことができる。 【図面の簡単な説明】 【0030】 【図1】本発明の実施形態の剪葉機の斜視図である。 【図2】剪葉機の正面図である。 【図3】剪葉機の側面図である。 【図4】剪葉機の平面図である。 【図5】従来例を示す図面である。 【符号の説明】 【0031】 10 剪葉機 11 機体 12 ガイドレール 13 第1リミットスイッチ 14 第2リミットスイッチ 15 移送路 16 フレーム 17 中央第1分離材 20 中央第2分離材 23 駆動制御部 24 回転軸 25 水平片 26 切断刃 29、35 櫛状分離材 30〜34、36〜40 分離片 30a〜34a、36a〜40a 先端部 34b 傾斜部 34c 垂直部 43 カバー B ポット苗箱 Ba ポット部 Bb 側縁部 N 苗
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100469 【氏名又は名称】みのる産業株式会社 【住所又は居所】岡山県赤磐郡山陽町下市447番地
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| 【出願日】 |
平成16年1月21日(2004.1.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072660 【弁理士】 【氏名又は名称】大和田 和美
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| 【公開番号】 |
特開2005−204544(P2005−204544A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月4日(2005.8.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−13434(P2004−13434) |
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