| 【発明の名称】 |
野菜移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】宗好 紀彦 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
【氏名】安本 逸人 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
【氏名】窪田 昭彦 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】苗の植付間隔の設定幅を広くして、各種の作物の植付に対応できる汎用性のある野菜移植機を提供するとともに植付間隔の変速を行う株間変速レバーの操作を誤りなく行えるようにする。
【解決手段】苗供給部から取出した苗を移植部に受継いで圃場に植付けるようにした野菜移植機101において、株間調節のためのベルト式無段変速装置352を備えるとともに、ミッションケース104内に有段式の株間変速機構を設け、該株間変速機構に連動する株間変速レバーに突起部を設けて、該株間変速レバー450と平行にレバーガイド461aを設け、該レバーガイド461aで前記突起部453を案内するように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗供給部から取出した苗を移植部に受継いで圃場に植付けるようにした野菜移植機において、株間調節のためのベルト式無段変速装置を備えるとともに、ミッションケース内に有段式の株間変速機構を設け、該株間変速機構に連動する株間変速レバーに突起部を設けて、該株間変速レバーと平行にレバーガイドを設け、該レバーガイドで前記突起部を案内するように構成したことを特徴とする野菜移植機。 【請求項2】 前記ベルト式無段変速装置を無段変速プーリと出力プーリとにベルトを巻回して構成し、該無段変速プーリと出力プーリの間のベルトの内周面と外周面に当接する第一テンションローラと第二テンションローラを配置し、該第一テンションローラと第二テンションローラをテンションアームの両側で枢支し、該テンションアームの中途部を枢支軸で枢支したことを特徴とする請求項1に記載の野菜移植機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、シャーシ上にエンジン、ミッションケース及び移植部を配設した野菜移植機の技術に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、シャーシ上にエンジン、ミッションケース及び移植部を配設した野菜移植機の技術は公知となっている。 このような野菜移植機は、シャーシの前半部にエンジンやミッションケースを配設し、前輪及び後輪(駆動輪)を設けるとともに、シャーシの後半部に野菜の苗等を圃場に形成された畝に所定の間隔で所定の深さに移植するための移植部や、該移植部に供給される苗を載置するための苗載置台や、作業者が各種操作を行うための操作系(レバー等)を設けている。 そして、移植部の植付軌跡の前後間隔を変えて植付間隔を変更する植付間隔変更連動装置として無段変速装置を設けて、前後間隔を無段階に変更して植付間隔を微調整できるようにした技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。 また、移植部の駆動を行う苗取出駆動系と、機体の走行を行う走行駆動系とを備え、該走行駆動系に無段変速手段を介して苗取出駆動系を連動連結させて、植付間隔の調節を簡単な構成にて正確に行えるようにした技術が公知となっている(例えば、特許文献2参照)。 また、植付間隔を変更する株間変速レバーにおいて、従来では、株間変速レバーのシャフト部に三段の溝を設けて、この溝にベルトカバー位置を合わせることで変速段の位置を確認するようにしていた。 【0003】 【特許文献1】特開2002−125422号公報 【特許文献2】特開平5−236808号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、上記の従来の技術においては、苗の植付間隔を調節することが可能となっているものであるが、一定以上の植付間隔にすることができず、ある一定間隔を超えた植付間隔で植付を行う必要がある作物に関しては対応できなかったのである。例えば、株間を11cm前後に設定する玉葱等においては対応することができたが、株間を25cm前後に設定するレタス等においては対応することができなかったのである。 また、従来の株間変速レバーの変速段を合わせる方法においては、変速段を合わせ難く、特に、中間の変速段に合わせ難かったのである。 このような問題点を鑑み、本発明においては、植付間隔の設定幅を広くして、各種作物の植付に対応できる野菜移植機を提供するものである。また、植付間隔の変速を行う株間変速レバーの操作を誤りなく行えるようにするものである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0006】 即ち、請求項1においては、株間調節のためのベルト式無段変速装置を備えるとともに、ミッションケース内に有段式の株間変速機構を設け、該株間変速機構に連動する株間変速レバーに突起部を設けて、該株間変速レバーと平行にレバーガイドを設け、該レバーガイドで前記突起部を案内するように構成したものである。 【0007】 請求項2においては、前記ベルト式無段変速装置を無段変速プーリと出力プーリとにベルトを巻回して構成し、該無段変速プーリと出力プーリの間のベルトの内周面と外周面に当接する第一テンションローラと第二テンションローラを配置し、該第一テンションローラと第二テンションローラをテンションアームの両側で枢支し、該テンションアームの中途部を枢支軸で枢支したものである。 【発明の効果】 【0008】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0009】 請求項1においては、株間の調節幅を広くすることができ、汎用性を向上できる。また、株間変速を確実に行うことができ、従来合わせ難かった中間位置の変速段を合わせ易くすることができる。さらに、それによって株間変速を早く行うことが可能となるとともに、ガイド板を確認することで、入っている変速位置を確認することができる。 【0010】 請求項2においては、テンションアームの回動量が小さくても張力を大きく、かつ株間の調節幅を広くすることができる。また、被動側のプーリのベルト巻き角が約180度で一定となるので株間が安定するのである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 次に、発明の実施の形態を説明する。 図1は本発明の実施の一形態である野菜移植機の左側面図、図2は本発明の実施の一形態である野菜移植機の平面図、図3は野菜移植機のシャーシ前半部の要部平面図、図4は補強部材を示す要部平面図、図5は前輪支持軸を示す側面図、図6は後輪駆動軸を示す側面図、図7は移植爪の平面図、図8は移植爪の側面図、図9はベルト式無段変速装置の側面図、図10はミッションケースの内部構成を示す断面図、図11は株間変速機構を説明するミッションケースの拡大断面図、図12は株間変速レバー及びガイドパネルの構成を示す図、図13は別実施例のガイドパネルの構成を示す図である。 【0012】 以下では、図1および図2を用いて本発明の野菜移植機の実施の一形態である玉葱用の歩行型の野菜移植機101の全体構成について説明する。 なお、以下の説明においては図1中の矢印Aの方向を野菜移植機101の機体の「前方」とする。 【0013】 野菜移植機101は、箱形フレーム401の前部上にエンジン103を載置し、箱形フレーム401の後部上にミッションケース104を配置し、ミッションケース104後部上から後方にハンドル部材となるハンドルフレーム106を水平方向に連設している。該ハンドルフレーム106の中途部上に苗供給部107を配置し、ハンドルフレーム106の後部を運転操作部109としている。 【0014】 前記箱形フレーム401の前部には前輪支持軸110を横架し、前輪支持軸110の両側に前輪支持フレーム111・111の一端を取り付け、前輪支持フレーム111・111の他端に前輪112・112を回転可能に支持している。 また、箱形フレーム401の中途部より支持フレーム113を横架し、ミッションケース104より後輪駆動軸115を水平方向側方に突出し、該後輪駆動軸115の両側に駆動ケース116・116の一端を連設して、該駆動ケース116・116の他端に後輪117・117を回転可能に支持している。 【0015】 移植部120は、ミッションケース104の後部かつ苗供給部107の下方であって、後フレーム405・405の間となる位置に配置される。移植部120は移植爪151を昇降して、上端位置で苗供給部107より苗126を受け取り、下端位置で移植爪151を開いて畝125中に苗を落下させて、その後方に配置した覆土輪122により苗の根部に土を寄せて覆土して移植する構成としている。また、上述の位置に移植部120を配置することにより、後フレーム405・405で移植部120を保護して破損を防止することが可能である。 【0016】 以下では、図1から図6を用いて野菜移植機101の構造体(シャーシ)の詳細構成について説明する。 【0017】 図1および図2に示す如く、野菜移植機101の骨格を構成する構造体であるシャーシは、メンテナンス時の作業性等を考慮して、シャーシの前半部と後半部とを容易に分割可能としている。該前半部は主に箱形フレーム401、前輪支持軸110、支持フレーム113、機体フレーム102、後輪駆動軸115等で構成され、該後半部は主にハンドルフレーム106、後フレーム405・405、後部支持部材406等で構成される。 【0018】 以下では野菜移植機101の構造体であるシャーシの前半部について説明する。 箱形フレーム401は上方が開口した略箱形の構造部材であり、箱形フレーム401の前部にはエンジン103がボルト等により固定され、箱形フレーム401の後部にはミッションケース104がボルト等により固定される。また、エンジン103とミッションケース104との間には油圧ポンプ403が固設され、箱形フレーム401の下部に設けられた油圧式のアクチュエータである油圧シリンダ404に圧油を供給可能としている。 【0019】 前輪支持軸110は、パイプ110a、パイプ110b、パイプ110c等で構成される。 図5に示す如く、パイプ110aは断面視略六角形のパイプであり、前記箱形フレーム401の前端部に回動可能に軸支される。このとき、パイプ110aの長手方向は機体左右方向と略一致し、かつパイプ110aの右半部において箱形フレーム401に軸支される。また、パイプ110aの中途部にはアーム110dが突設されている。 パイプ110b・110cは断面視略六角形のパイプであり、前記パイプ110aに対して相対回転不能かつ摺動可能な外径を有している。 パイプ110bはパイプ110aにその右端部より嵌装され、パイプ110bの右端部には機体右側の前輪支持フレーム111の一端が固設される。前輪支持フレーム111の他端には右側の前輪112が回転可能に軸支される。パイプ110cはパイプ110aにその左端部より嵌装され、パイプ110cの左端部には機体左側の前輪支持フレーム111の一端が固設される。前輪支持フレーム111の他端には左側の前輪112が回転可能に軸支される。 【0020】 図3に示す如く、パイプ110b・110cを摺動させてパイプ110aからの突出量を変更することにより、畝125の左右幅に応じて左右の前輪112・112の間隔を変更することが可能である。なお、パイプ110aの左右端部近傍の側面には固定ネジ402・402が螺装され、パイプ110b・110cを所望の突出量とした後にパイプ110aに固定可能としている。 【0021】 支持フレーム113は箱形フレーム401の左右側面に突設された略円筒形状の部材であり、支持フレーム113の左端部に固設されたブラケット113aと、機体フレーム102の後端部に固設されたブラケット102aとがボルト締結により固定されている。また、前輪支持軸110のパイプ110aの左端部は機体フレーム102の前端部102bに回動可能に軸支されている。従って、支持フレーム113および機体フレーム102により前輪支持軸110の左半部の剛性が向上されている。 【0022】 後輪駆動軸115は主にパイプ115a、パイプ115b、駆動伝達軸115c、駆動伝達軸115d等で構成される。なお、以下の説明では機体左側の後輪駆動軸115について説明し、機体右側の後輪駆動軸115については機体左側と略同一構造により説明を省略する。 【0023】 図3、図4および図6に示す如く、機体左側の後輪駆動軸115のパイプ115aは断面視略六角形のパイプであり、その右端部はミッションケース104の左側方に配置される。パイプ115aの長手方向は機体左右方向と略一致し、パイプ115aの中途部にはアーム115eが突設されている。このとき、パイプ115aの右端部(ミッションケース104側の端部)は箱形フレーム401の後端部より左側方に突設された後部支持部材406にブラケット406aを介して回動可能に軸支され、パイプ115aの左端部は回動支持部材407に回動可能に軸支される。 回動支持部材407から突設されたブラケット407aは機体フレーム102の後端部に固設されたブラケット102aにボルト締結により固定される。 【0024】 パイプ115bは断面視略六角形のパイプであり、前記パイプ115aに対して相対回転不能かつ摺動可能な外径を有している。 パイプ115bはパイプ115aにその左端部より嵌装され、パイプ110bの左端部には機体左側の駆動ケース116の一端が固設される。該駆動ケース116の他端には左側の後輪112が回転可能に軸支される。 【0025】 駆動伝達軸115cは略円柱状の部材であり、パイプ115bに相対回転自在に貫装される。このとき、駆動伝達軸115cの一端はミッションケース104の側方から突出し、エンジン103からの駆動力を後輪117に伝達するための走行出力軸104bと相対回転不能に接続される。また、駆動伝達軸115cの他端面には長手方向に断面形状が略六角形の孔が穿設される。 【0026】 駆動伝達軸115dは断面視略六角形の柱状部材であり、駆動伝達軸115cに穿設された断面形状が略六角形の孔に相対回転不能かつ摺動可能に嵌装される。 駆動伝達軸115cから突出している駆動伝達軸115dの端部は駆動ケース116に軸支される。該駆動伝達軸115dの端部には駆動ケース116内にてスプロケット(図示せず)が外嵌される。 【0027】 図4に示す如く、パイプ115bを摺動させてパイプ115aからの突出量を変更することにより、畝125の左右幅に応じて左右の後輪117・117の間隔を変更することが可能である。なお、パイプ115aの左右端部近傍の側面には固定ネジ412が螺装され、パイプ115bを所望の突出量とした後にパイプ115aに固定可能としている。また、パイプ115bをパイプ115aに対して摺動させたときには、駆動伝達軸115dは駆動伝達軸115cに対して摺動可能であるが、相対回転不能である。従って、左右の後輪117・117の間隔を変更してもミッションケース104からの駆動力を後輪117・117に伝達することが可能である。 【0028】 図1に示す如く、棒状の部材であるロッド408の両端には、それぞれ前輪支持軸110のパイプ110aから突設されているアーム110d、および後輪駆動軸115のパイプ115aから突設されているアーム115eが回動可能に枢着される。 また、後輪駆動軸115のパイプ115aから突設されている別のアーム115fにはロッド409の後端が回動可能に枢着され、ロッド409の前端は箱形フレーム401の下部に設けられた油圧シリンダ404のシリンダロッドの端部に回動可能に枢着される。なお、油圧シリンダ404のシリンダロッドの軸線方向は箱形フレーム401の前後方向と略一致し、シリンダロッドは機体の前方に伸長する。 【0029】 油圧シリンダ404が伸長するとロッド409が前方に引き寄せられて後輪駆動軸115のパイプ115a・115bが機体左側方視で時計回りに回動する。従って、駆動ケース116および後輪117はパイプ115a・115bを中心として機体左側方視で時計回りに回動する。 【0030】 また、パイプ115a・115bが機体左側方視で時計回りに回動すると、ロッド408が後方に引き寄せられて前輪支持軸110も機体左側方視で時計回りに回動する。従って、前輪支持フレーム111および前輪112は前輪支持軸110を中心として機体左側方視で時計回りに回動する。 【0031】 このように、油圧シリンダ404を伸長・収縮させることにより、圃場に合わせて機体の高さを変更することが可能である。 【0032】 以下では野菜移植機101の構造体であるシャーシの後半部について説明する。 ハンドルフレーム106は平面視略U字型に屈曲されたパイプ部材であり、ハンドルフレーム106の右端部はミッションケース104の右側面後部上方にボルト締結により固定され、ハンドルフレーム106の左端部は昇降ガイド153を介して左側の後フレーム405の中途部に固設される。また、ハンドルフレーム106の左端部は支持部材410(図2に図示)を介してミッションケース104の左側面後部上方にボルト締結により固定される。 後フレーム405・405はハンドルフレーム106を下方から支持するための部材であり、後フレーム405・405の後端はハンドルフレーム106の左右中途部に固設され、後フレーム405・405の前端は後部支持部材406の左右端部に固設される。 【0033】 以上の如き野菜移植機101のシャーシにおいて、該シャーシの前半部と後半部との分離を容易とし、作業性(メンテナンス性)を向上させるため、シャーシの前半部と後半部との接続箇所はシャーシ前半部の右半部に設けられた箱形フレーム401の後端部および該箱形フレーム401の後部に固設されたミッションケース104の後部側面上方、すなわち機体の左右中心から右寄りとなる位置に集中している。そして、シャーシの前半部にはエンジン103やミッションケース104等の重量物が固定され、シャーシの後半部には移植部120等の重量物が固定されている。 そのため、従来の野菜移植機の場合、走行中に圃場に凹凸等があって姿勢が変化すると、シャーシの前半部と後半部との接続箇所においてねじれが生じやすく、野菜移植機のシャーシの前半部に対して後半部が揺れたり、あるいは振動するという問題が発生していた。 そこで、本発明の野菜移植機101においては、図3、図4および図6に示す如く、箱形フレーム401の後端部から左側方に突設された後部支持部材406の左端部と、後輪駆動軸115の中途部との間を補強部材411で固定した。 また、棒状の部材である補強軸113cは、その両端が左右の支持フレーム113・113に嵌装される形で、箱形フレーム401の左右方向に横架される。該補強軸113cにより、箱形フレーム401の剛性が向上し、箱形フレーム401、支持フレーム113および後輪駆動軸115のねじれが防止される。 【0034】 補強部材411は筒状のボス体であり後輪駆動軸115の周面に固定されるとともに、該補強部材411の後端側にはブラケット411bが設けられ、該ブラケット411bと後部支持部材406の左端部に設けられたブラケット406bとはボルト締結により固定される。 【0035】 以上の如く、本実施例の野菜移植機101は、エンジン103およびミッションケース104を固定する箱形フレーム401と、箱形フレーム401の前部において機体左右方向に横架される前輪支持軸110と、箱形フレーム401の後部において機体左右方向に横架される後輪駆動軸115と、箱形フレーム401の前後中途部より機体側方に突設される支持フレーム113とでシャーシの前半部を構成し、ミッションケース104に固設されて後方に延出されるとともに移植部120が固設されるハンドルフレーム106と、該ハンドルフレーム106の中途部を下方から支持する後フレーム405と、該後フレーム405の前端部と箱形フレーム401の後端部とを接続する後部支持部材406とでシャーシの後半部を構成し、箱形フレーム401を機体の左右中心から左右いずれかにずれた位置に配置するとともに、後輪駆動軸115と後部支持部材406との間に補強部材411を設けた。 【0036】 このように構成することにより、野菜移植機101のシャーシの前半部と後半部との接続箇所におけるねじれが解消され、シャーシの剛性が向上する。また、補強部材411は容易に着脱可能であり、メンテナンス時等の作業性を損ねることがない。 また、箱形フレーム401を機体の左右中心からずれた位置(本実施例では機体右寄り)に配置することにより、前輪支持軸110、支持フレーム113、後輪駆動軸115の上方かつ箱形フレームの側方(本実施例においてはエンジン103およびミッションケース104の左側方)に大きなスペースが生じるが、該スペースに灌水用の水を貯溜するタンク等の重量物を配設しても補強部材によりシャーシの剛性が向上しているので、シャーシがねじれたり撓んだりすることを防止することが可能となる。 【0037】 続いて、図7および図8を用いて移植部120の詳細構成について説明する。 移植部120はミッションケース104の後方かつ苗供給装置107の下方に配設される。該移植部120は、野菜の苗を苗供給装置107から畝125へ搬送する左右一対の移植爪151・151と、各移植爪151の左右一側にそれぞれ配置され駆動部となるロータリケース152・152と、各移植爪151の左右他側に配置してガイド部となる昇降ガイド153・153と、これらを連結するアームやリンク等から構成されている。昇降ガイド153・153はシャーシの後半部を構成する後フレーム405・405、後部支持部材406またはハンドルフレーム106および後部支持部材406に固設されたフレーム413、フレーム414、フレーム415のうち、フレーム414およびフレーム415にそれぞれ固設され、ロータリケース152・152から突出した支点軸154・154はフレーム413およびフレーム414にそれぞれ固設される。移植爪151・151はフレーム413とフレーム414の間およびフレーム414とフレーム415の間に配設され、該移植爪151・151は苗供給部107の下方で側面視楕円状の軌跡で昇降するように構成されている。 【0038】 ロータリケース152は一端が前記支点軸154に回転自在に支持され、該ロータリケース152の外側側面の支点軸154外周部に伝動体となるスプロケット155が固設され、チェーン等の伝動手段を介してミッションケース104と連動連結され、該移植部120と苗供給部107が同期して駆動するように構成されている。尚、スプロケット155の代わりに歯車等により伝動する構成とすることもでき限定するものではない。 【0039】 前記ロータリケース152内には支点軸154に外嵌された第一の歯車と、ロータリケース152内にて回転可能に軸支された第二の歯車と、ロータリケース152他側よりスプロケット155と反対側に突出している出力軸156に外嵌されている第三の歯車の計三つの歯車が直列的に配置され、順に噛合している。そして、出力軸156にはアーム157の一端が固設されている。このとき、前記第一の歯車と第三の歯車とは歯数が同じであることから、ロータリケース152に対して支点軸154が一回転すると、アーム157はロータリケース152に対して支点軸154とは逆方向に一回転する。 従って、ミッションケース104からの駆動力によりロータリケース152が回転駆動するとき、見かけ上出力軸156は野菜移植機101の機体に対して回転しておらず、アーム157は野菜移植機101の機体に対して回動せずに支点軸154を中心に揺動することとなる。 【0040】 前記アーム157の他端には連結軸159の一端が固設され、該連結軸159上に条幅に合わせて移植爪支持体160・160の一側(前側)が軸受を介して回転自在に支持されている。移植爪支持体160は左右のプレートより構成して、左右のプレート間の連結軸159上に開閉カム161を固設している。 【0041】 移植爪支持体160の他側(後側)には漏斗状のカップ160aが形成され、苗供給部107より苗が入り易くし、カップ160a下部に開閉可能に移植爪151を配置している。 移植爪151の開閉機構は、カップ160aの前部と後部に同距離はなれた位置に爪支点軸163・163を左右水平方向に設け、爪支点軸163に移植爪151の上部の前後一端を枢支している。そして、移植爪151は前後略対称に構成したくちばし状の爪部151a・151aを合わせた状態で苗を収納支持し、開いた状態で苗を落下させるようにしており、合わせる側の爪部151a上部のカップ160aの左右両側に枢支軸164・164を設けて前後の爪部151a・151aを連結している。そして、該枢支軸164・164とカップ160a上部との間にバネ169・169を介装して枢支軸164・164を持ち上げるように付勢し、移植爪151を閉じるようにしている。 【0042】 また、開閉カム161側に位置する爪部151aの爪支点軸163上には当接アーム165の一端が枢支され、当接アーム165の他端にローラ166を設けて開閉カム161の外周に当接するように構成している。当接アーム165と爪部151a上部との間には爪開閉量調節機構167が設けられており、該爪開閉量調節機構167は当接アーム165と爪部151aの両者間にボルト168を螺装して、該ボルト168を回動することにより両者の間隔を調節して、爪部151aの回動量を調節できるようにしている。 【0043】 前記バネ169・169により爪部151aは閉じるように付勢され、爪支点軸163に対して反対側に位置する当接アーム165の先端は開閉カム161に当接されて回動が規制されている。従って、開閉カム161の外周形状によって爪部151aが回動して移植爪151が開閉されることになるのである。このように構成することによって、常に移植爪151は閉じ方向に付勢され、開閉カム161により強制的に開くように制御される。従来の如く、開き位置でロックするような構成では、十分な開きが得られないとロックできずに苗を落とすことができない場合があったが、本実施例のように構成することで確実に開いて苗を落下させることができるのである。 【0044】 そして、前記ロータリケース152と移植爪151を挟んで左右反対側に位置する移植爪支持体160の前部が上方に延出されて延出部160bが形成され、該延出部160bより支持軸170が昇降ガイド153側の側方に突出され、該支持軸170の端部にローラ171を設けて上下方向に配置した昇降ガイド153に嵌入して、移植爪151の昇降をガイドするようにしている。 【0045】 このような構成において、移植爪151が上昇端に位置して爪部151a・151aは閉じて、苗供給部107より苗が投入されると、ミッションケース104からの動力によりロータリケース152が回動され、左右一対の移植爪151・151は同時に、昇降ガイド153に沿って下降し、植付爪151は略楕円軌跡を描いて下降する。 そして、下端位置まで下降すると、開閉カム161の回動により、該開閉カム161に当接した当接アーム165が回動し(開閉カム161の小径部に当接する)、爪支点軸163・163を中心に爪部151aが回動し、移植爪151・151が開き、畝125中の下端位置で苗が落下放出される。更に回動すると、移植爪151・151が上昇されて、上昇位置で開閉カム161の回転により左右一対の移植爪151・151が同時に閉じられるのである。 【0046】 図8に示す如く、本実施例の移植爪151は、移植爪支持体160の反対側となる爪部151aにスクレーパ420が設けられている。 スクレーパ420は、移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面に付着した土等を除去するためのものであり、主に支持部421、摺動筒422、摺動棒423、バネ424、ローラ425、当接部材426、ガイド棒427等で構成される。 【0047】 支持部421は移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面から後方に向けて突設される。該支持部421には摺動筒422が固設されるとともに、ガイド棒427が摺動可能に貫装されるガイド孔421aが穿設される。 【0048】 摺動筒422は筒状の部材であり、摺動棒423が摺動可能に貫装される。摺動棒423は断面が略円形の棒状(またはパイプ状)の部材であり、その上端には軸支部材423aが設けられる。該軸支部材423aにはローラ425が回転自在に軸支されるとともに、軸支部材423aと摺動筒422との間にはバネ424が介装される。 摺動棒423の下端には当接部材426が設けられる。当接部材426はゴムや樹脂等の可撓性の材質からなり、移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面に当接されている。 【0049】 ガイド棒427は断面形状が略円形の棒状の部材であり、その下端が屈曲されて摺動棒423の下端部に固設されるとともに、その胴体部はガイド孔421aに摺動可能に嵌装される。このとき、摺動棒423の胴体部の長手方向と、ガイド棒427の胴体部の長手方向とは略平行となっており、摺動棒423とガイド棒427とが一体的に摺動可能である。 【0050】 以上の如く構成されたスクレーパ420は、通常時(スクレーパ420に外力が加わっていないとき)にはバネ424の付勢力により摺動棒423が摺動筒422より上方に突出した状態となり、当接部材426は移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面の上部に当接している。 【0051】 移植部120が駆動されてロータリケース152が回動し、移植爪151が上方に回動していくと、スクレーパ420の上方に突出したローラ425が苗供給部107の下面(または該下面に設けられた板状の部材)と当接する。移植爪151がさらに上方に回動していくと、摺動棒423はバネ424の付勢力に抗して押し下げられ、下方に摺動する。このとき、当接部材426は移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面に沿って当接しつつ下方に移動し、該爪部151aの外周面に付着した土等を除去する。 【0052】 本実施例のスクレーパ420は、当接部材426を支持しつつ摺動する部材である摺動棒423およびガイド棒427の断面形状が略円形であるため、滑らかに摺動可能である。また、二本の略平行な棒状部材である摺動棒423およびガイド棒427が一体的に摺動するため、当接部材426が摺動棒423の軸中心に回転することがなく、移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面に付着した土等を確実に除去することが可能である。 【0053】 以下では、図9、図10を用いて株間調節に関わる変速切替機構について説明する。 株間調節は、走行駆動速度に対する作業駆動速度(移植部120の駆動速度)を変速することで、行われるものである。 図9に示すように、野菜移植機101には、株間調節に関わる変速手段として、ベルト式無段変速装置352が設けられている。 【0054】 ベルト式無段変速装置352は、プーリ幅を変更可能な一対の割りプーリ353a・353aで構成される無段変速プーリ353と、プーリ幅を固定した出力プーリ354とを備え、無段変速プーリ353と出力プーリ354との間にはベルト355が巻回され、無段変速プーリ353と出力プーリ354との間に二つのテンションプーリを配置している。 無段変速プーリ353は、ミッションケース104の外側(本実施例では機体右側)へ突出する株間変速入力軸356上に外側の割りプーリ353aが固設される。一方、内側の割りプーリ353aは株間変速入力軸356上に軸心方向に摺動自在に設けられ、株間変速入力軸356上に設けたスプリング384にて外側の割りプーリ353aに近接する方向に付勢されており、株間変速入力軸356には主変速機構および副変速機構を経て変速後のエンジン103からの駆動力が伝達される。 また、出力プーリ354は、同じくミッションケース104の外側(本実施例では機体右側)へ突出する株間変速出力軸357に固設されており、株間変速出力軸357には、ベルト式無段変速装置352における変速後の動力が伝達される。株間変速出力軸357は、ミッションケース104内でギヤ等を介して、植付出力軸104aに駆動力を伝達する。 【0055】 ベルト式無段変速装置352には、変速切替手段440が設けられている。 変速切替手段440は第一テンションローラ441、第二テンションローラ442、テンションアーム443、株間調節ハンドル359、等で構成される。 【0056】 テンションアーム443は側面視略「へ」の字型に屈曲した形状の部材であり、前後中途部の屈曲した部位にてミッションケース104の側面(機体右側)に突出した枢支軸445に回動可能に枢着される。第一テンションローラ441はテンションアーム443の前端部に回転自在に枢着され、第二テンションローラ442はテンション443の後部に回転自在に枢着される。つまり、枢支軸445の両側に第一テンションローラ441と第二テンションローラ442が配置される。 【0057】 本発明においては、前記第一テンションローラ441より出力プーリ354側であって、枢支軸445を中心として第一テンションローラ441より約90度位相をずらした位置に第二テンションローラ442を配置している。該第一テンションローラ441はテンションアーム443の屈曲した部位と後端部(株間調節ハンドル359との連結部)との間に回転自在に枢着される。そして、前記枢支軸445は第一テンションローラ441と第二テンションローラ442の共通の接線を結ぶ線よりも若干離れた外側に配置し、該枢支軸445と第二テンションローラ442の回転軸の間の距離は枢支軸と第一テンションローラ441の回転軸の間の距離よりも短くして、株間調節ハンドル359を回動したときに出力プーリ354側の変化は小さくして出力プーリ354を巻回するベルト355の当接距離の変化が小さく安定するようにしている。また、第一テンションローラ441と第二テンションローラ442は枢支軸445よりも第一テンションローラ441と第二テンションローラ442の共通の接線に近づけて配置することで、ベルト355が前記共通の接線から大きく離れないようにして、第一テンションローラ441と第二テンションローラ442に巻回するベルト355の接触面積が小さくならないようにして、動力伝達を確実に行えるようにしている。 【0058】 第一テンションローラ441はベルト355の無段変速プーリ353の上端部と出力プーリ354の上端部との間において、該ベルト355の内周面に当接する。また、第二テンションローラ442はベルト355の無段変速プーリ353の上端部と出力プーリ354の上端部との間において、該ベルト355の外周面に当接し、出力プーリ354側のベルト355の巻き角度が約180度一定となるように配置している。 このように、第一テンションローラ441と第二テンションローラ442でベルト355を挟むように配置しているため、テンションを大きくした場合であっても第一テンションローラ441のみでベルト355を張る場合よりも、無段変速プーリ353と出力プーリ354に接触するベルト長を長くしているものである。 【0059】 株間調節ハンドル359は縦軸359a、ネジ部359b、アーム359c、取手359d等で構成される。縦軸359aは棒状の部材であり、該縦軸359aの上部は円柱状の軸体361の軸心方向に対して直角に回転自在に挿入され、該軸体361の端部はミッションケース104の上部側面から立設された支持ブラケット444の上端に軸心が左右水平方向に向けて回動自在に支持されている。また、縦軸359aの上端にはアーム359cが縦軸359aの軸線方向とは直交する向きに突設され、該アーム359cの先端部には取手359dが回転自在に枢着される。 株間調節ハンドル359の下端部にはネジ部359bが形成され、該ネジ部359bは円柱状のネジ受け360aに螺挿され、該ネジ受け360aは一端をテンションアーム443の後端部に回動可能に枢着される。 【0060】 作業者が手で取手359dを握り、株間調節ハンドル359を平面視で左回り(反時計回り)に回転させると、ネジ部359bに螺挿されたネジ受け360aは下方(ネジ部359bの下端側)に押し下げられ、テンションアーム443は右側面視(図10)で反時計回り(テンションアーム443の前端が上方、後端が下方に)回動する。従って、第一テンションローラ441はベルト355を上方に引き上げ、第二テンションローラ442はベルト355を押し下げることとなり、該ベルト355の張力が増大する。 【0061】 結果として、無段変速プーリ353を構成する割プーリ353a・353aの株間変速入力軸356の軸線方向の間隔は、スプリング384の付勢力に抗して大きくなり、該無段変速プーリ353と当接する部位におけるベルト355が成す円弧の半径が小さくなる。すなわち、株間変速入力軸356の回転数に対する株間変速出力軸357の回転数が増大し、移植部120での移植作業の間隔(圃場に移植される苗間の距離)が小さくなる。逆に、株間調節ハンドル359を逆方向に回転すると植付作業時の苗間隔は大きくすることができる。 【0062】 以上の如く、変速切替手段440を第一テンションローラ441および第二テンションローラ442を備えるテンションアーム443で構成し、第一テンションローラ441および第二テンションローラ442でベルト355の内周面および外周面に当接させ、テンションアーム443の中途部にてミッションケース104の側面に回動可能に枢着し、該アーム443を回動させることにより、ベルト355を側面視でクランク状に屈曲させるようにして張力を増大させることにより、テンションアーム443の回動量が小さくても張力を大きく、かつ確実に変化させることが可能であり、移植部120における移植作業の株間距離(圃場に移植される苗間の距離)の変更を容易としている。 また、第一テンションローラ441よりも出力プーリ354側に第二テンションローラ442を配置して、第一テンションローラ441と第二テンションローラ442を枢支軸445に対して約90度位相をずらして配置して、該第二テンションローラ442にベルト355の外周面を当接させたので、被動側となる出力プーリ354のベルト355の巻き角度を約180度一定とすることができ、株間を安定させることができる。 【0063】 次に、本発明に係る野菜移植機101の動力伝達系について図10、図11により説明する。 本発明においては、上記したベルト式無段変速装置352による株間調節に加えて、ミッションケース104内部に3段変速式の株間変速機構を別設して、株間の調節幅を広くするように構成している。 【0064】 図10に示すように、ミッションケース104の前部には入力軸301を備え、エンジン103からの動力は該入力軸301を介して後方の株間変速入力軸356へ伝達される。株間変速入力軸356へ伝達された動力は、該株間変速入力軸上に備えたギヤ列により後方の走行変速軸321に伝達される。走行変速軸321に伝達された動力は、該走行変速軸321上に設けたスプロケット323により走行出力軸104bへ伝達される。 【0065】 より詳しくは、前記入力軸301上には駆動ギヤ302を設けており、該駆動ギヤ302を株間変速入力軸356上に設けた従動ギヤ311の小径部311aと常時噛合させて、入力軸301から株間変速入力軸356へ動力を伝達できるようにしている。 株間変速入力軸356の後方には走行変速軸321を並設しており、該走行変速軸321上にはスプロケットギヤ323を設けるとともに、小径ギヤ322aと大径ギヤ322bとを有する変速ギヤ322を摺動可能にスプライン嵌合している。走行変速軸321の後下方には走行出力軸104bを設けており、該走行出力軸104b上に設けたスプロケット309と前記スプロケットギヤ323のスプロケット部にチェン325を巻回して、走行出力軸104bを駆動するようにしている。 【0066】 そして、前記走行変速軸321上に設けた変速ギヤ322を摺動させて小径ギヤ322aを従動ギヤ311の大径部311bに噛合させると、走行変速軸321の回転数が増加して、移動用速度に変速される。また、前記変速ギヤ322を摺動して、大径ギヤ322bを株間変速入力軸356に設けた第二従動ギヤ312に噛合させると、走行変速軸321の回転数が減少して作業用速度に変速される。そして、変速ギヤ322を摺動して、大径ギヤ322bを入力軸301に設けた後進駆動ギヤ303に噛合すると、走行変速軸321の回転方向が逆回転となり、走行出力軸104bが逆回転駆動され、後進速となるのである。 【0067】 入力軸301から株間変速入力軸356に伝達された動力は無段変速プーリ353からベルト355を介して出力プーリ354に伝達され、株間変速出力軸357を駆動する。 【0068】 図11に示すように、株間変速出力軸357の前方側には第一カウンタ軸332と第二カウンタ軸331を並設して、株間変速出力軸357の後方側には間欠変更軸341、植付出力軸104a、クラッチ軸343、株間変速軸344を並設している。 株間変速出力軸357には第一カウンタ軸332に設けたギヤと噛合するギヤを複数設け、第一カウンタ軸332には第二カウンタ軸331に設けたギヤ371・372と常時噛合するギヤ378・376を設けている。また、前記株間変速出力軸357には間欠変更軸341に設けた遊転ギヤ381・382・383と噛合する伝動ギヤ386・387・388を備えている。 【0069】 前記間欠変更軸341には植付出力軸104aに設けたギヤ363に常時噛合するギヤ379を固設している。また、間欠変更軸341の軸内部には平面視略「L」字状の爪部材392を設け、該爪部材392は軸方向に摺動可能に構成されている。また、間欠変更軸341の周囲には大・中・小の遊転ギヤ381・382・383を遊嵌しており、前記爪部材392の先端部を遊転ギヤ381・382・383の何れかに咬合することで、咬合された遊転ギヤの大きさに伴って、間欠変更軸341の回転数を変更するようにしている。 間欠変更軸341に伝達された動力はギヤ363を介して植付出力軸104aに伝達される。 【0070】 前記植付出力軸104aの一端には植付出力スプロケット395が設けられており、該植付出力スプロケット395とロータリケース152の伝動体となるスプロケット155にチェーンを巻回して、移植部120に動力が伝達されるようにしている。 【0071】 また、植付出力軸104aにはクラッチ軸343が連結体346を介して連動連結されている。該クラッチ軸343はミッションケース104から一端を突出しており、突出部にクラッチレバー370を設けている。そして、クラッチレバー370を回動操作することでクラッチ軸343を軸方向に摺動して植付出力軸104aへの動力を入切操作できるようにしている。 【0072】 前記クラッチ軸343の後方には株間変速軸344を設け、該株間変速軸344には連結アーム345を固設しており、該連結アーム345は間欠変更軸341の爪部材392に連結されている。株間変速軸344はミッションケース104から一端を突出させており、突出部分に株間変速レバーを取り付けて、該株間変速レバーの操作により軸方向に摺動可能に構成されている。 株間変速軸344は株間変速レバーにより株間を「狭」「中」「広」の3段階に変更可能に構成しており、株間変速軸344の移動距離にともなって間欠変更軸341の爪部材392の先端部が係合する遊転ギヤが決定される。そして、係合された遊転ギヤに従って間欠変更軸341の回転数が決定され、植付出力軸104aの回転速度を変更して、株間距離を変更するのである。 【0073】 以上のように、ミッションケース104内部に株間変速機構を設けたので、株間の調節幅を広くすることができ、広い株間が必要な作物においても適用することが可能となるのである。 【0074】 以下では、図12を用いて株間変速レバーの構成について説明する。 株間変速レバー450は棒状の株間変速軸344と、該株間変速軸344の先端部に設けた球形状の取手454と、株間変速軸344の周面に設けられたパイプ452と、株間変速軸344の中途部から垂直方向に突設した突起部453とから構成されている。 前記パイプ452には三つの溝を設けており、外側から株間「狭」用の溝452a、株間「中」用の溝452b、株間「広」用の溝452cとしている。 従来の構成においては、前記パイプ452に設けた溝452a・452b・452cにベルトカバーの挿入位置を合わせることで株間変速の位置合わせをおこなっていたのである。 【0075】 株間変速レバー450は軸方向に移動可能、半径方向に回転可能に構成されており、該株間変速レバー450を軸方向に押し引きすることで株間が変更される。 前記株間変速レバー450の側方には板状のガイドパネル461を立設しており、該ガイドパネル461にはクランク状または階段状に長孔を開口したレバーガイド461aを設けている。そして、該レバーガイド461aに株間変速レバー450の突起部453を挿通させて、株間変速レバー450の移動を規制するようにしている。 【0076】 図12(b)に示すように、レバーガイド461aの外側が株間「狭」位置171、中間位置が株間「中」位置172、内側が株間「広」位置173としており、上下方向に段差を設けているので、株間「中」位置172から株間「広」位置に173に変更するためには株間変速軸344を回転して突起部453が段差を乗り越えなければ変更できない構成としている。 【0077】 このような株間変速レバー450及び、ガイドパネル461の構成より、株間変速レバー450を左右方向に押し引きして、突起部453の位置をレバーガイド461aの最外側に位置させると、株間が「狭」となり、中間位置にすると、株間が「中」となり、最内側に位置させると株間が「広」となるのである。 【0078】 このように、株間変速レバー450の側方に、操作方向と平行にクランク状のレバーガイド461aを設けたガイドパネル461を設け、該レバーガイド461aに株間変速レバー450の株間変速軸344の中途部に突設した突起部453を挿通させたので、ガイドパネル461に沿って株間変速レバー450を移動すればよいので株間変速が行い易くなる。また、ガイドパネル461上における突起部453の位置を確認することで、株間の変速位置(「狭」「中」「広」)を確認することができる。さらに、ガイドパネル461のレバーガイド461aに沿って突起部453を移動することで、株間の「中」位置を合わせ易くなるのである。但し、変速段は限定するものではない。 【0079】 なお、ガイドパネル461に設けたレバーガイド461aの形状は上記のものに限定されるものではない。 例えば、図13に示すように、ガイドパネル461のレバーガイド461bを階段状に形成して、該レバーガイド461a内に株間変速レバー450の突起部453を挿通して、株間変速軸344を半径方向に回転することで自動的に上下移動するように構成してもよいものである。 【図面の簡単な説明】 【0080】 【図1】本発明の実施の一形態である野菜移植機の左側面図。 【図2】本発明の実施の一形態である野菜移植機の平面図。 【図3】野菜移植機のシャーシ前半部の要部平面図。 【図4】補強部材を示す要部平面図。 【図5】前輪支持軸を示す側面図。 【図6】後輪駆動軸を示す側面図。 【図7】移植爪の平面図。 【図8】移植爪の側面図。 【図9】ベルト式無段変速装置の側面図。 【図10】ミッションケースの内部構成を示す断面図。 【図11】株間変速機構を説明するミッションケースの拡大断面図。 【図12】株間変速レバー及びガイドパネルの構成を示す図。 【図13】別実施例のガイドパネルの構成を示す図。 【符号の説明】 【0081】 101 野菜移植機 103 エンジン 104 ミッションケース 104a 植付出力軸 107 苗供給部 341 間欠変更軸 343 クラッチ軸 344 株間変速軸 352 ベルト式無段変速装置 357 株間変速出力軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
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| 【出願日】 |
平成15年10月10日(2003.10.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−110640(P2005−110640A) |
| 【公開日】 |
平成17年4月28日(2005.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願2003−352702(P2003−352702) |
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