| 【発明の名称】 |
種子のゲル被覆加工装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中司 和志 【住所又は居所】兵庫県姫路市土山6丁目5番12号 アグリテクノ矢崎株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】ノズル毎にノズルスリーブの取り外しを可能にして、該ノズル毎のメンテナンスを容易にする。
【解決手段】各ノズル198は、該ノズルの落下孔198bよりも高い接合面を介して接合される上・下ノズルケース170・171を上下に貫設し、該接合面上に該ノズル199毎のゲル化剤用の溜り部171cを形成するとともに、該溜り部171cよりその下方の各ノズル198の落下孔198bまで延伸する連通路175を、該下ノズルケース171内に形成した種子のゲル被覆加工装置において、該下ノズルケース171は、底板172cと、該底板172c配設した内・外ノズルスリーブ172a・172bとよりなっており、該各ノズル198は、該上ノズルケース170と該各内・外ノズルスリーブ172a・172bとを上下に貫通しており、該溜り部171cは、該上ノズルケース170と該内・外ノズルスリーブ172a・172bとの間に形成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のノズルを設け、該複数のノズルは、該ノズルのゲル化剤填塞部よりも高い接合面を介して接合される上・下ノズルケースを上下方向に貫設し、該接合面上に該ノズル毎のゲル化剤用の溜り部を形成するとともに、該溜り部よりその下方の各ノズルの該ゲル化剤填塞部まで延伸する通路を、該下ノズルケース内に形成して、該ノズルそれぞれの内部にゲル化剤を填塞し、この中に種子を投下して該ゲル化剤内に保持させてゲル被覆種子を形成する種子のゲル被覆加工装置において、該下ノズルケースは、底板と、該底板上に取り付けたノズル相当数のノズルスリーブとよりなっており、該各ノズルは、該上ノズルケースと該各ノズルスリーブとを上下に貫通しており、該溜り部は、該上ノズルケースと該ノズルスリーブとの間に形成されていることを特徴とする種子のゲル被覆加工装置。 【請求項2】 前記ノズルスリーブは、個々に取り外し可能であることを特徴とする請求項1記載の種子のゲル被覆加工装置。 【請求項3】 前記ノズルスリーブは、それぞれ、内部材と外部材とを組み合わせて構成したものであることを特徴とする請求項1記載の種子のゲル被覆加工装置。 【請求項4】 前記通路は、それぞれ、前記内部材と外部材との間に形成していることを特徴とする請求項3記載の種子のゲル被覆加工装置。 【請求項5】 前記内部材および外部材は、各ノズルの軸芯を中心とする同心円状に配設されていることを特徴とする請求項4記載の種子のゲル被覆加工装置。 【請求項6】 前記溜り部は、それぞれ、前記各ノズルスリーブを中心として円状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の種子のゲル被覆加工装置。 【請求項7】 前記通路は、等間隔に配した一対または複数対の連通路よりなり、各対の連通路が、前記各ノズルの軸芯を介して相反位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の種子のゲル被覆加工装置。 【請求項8】 前記ノズル毎に、上ノズルケースとノズルスリーブとに接する上下方向のガイドスリーブを設けて、該ノズルの内周面を構成していることを特徴とする請求項1記載の種子のゲル被覆加工装置。 【請求項9】 前記上ノズルケース内に、前記各ノズルを開閉するための複数の開閉部を、それぞれ各ノズルの途中部または上部に設けるとともに、該上ノズルケース内に、複数の空気室を設けて、各空気室から各ノズルに加圧空気を供給するものとしており、該各空気室は、それぞれ該開閉部と前記ゲル填塞部との間に配置して、開閉部が閉じると同時にノズルへ空気を送り込むことを特徴とする請求項1記載の種子のゲル被覆加工装置。 【請求項10】 前記開閉部にはそれぞれ、各ノズルを横切って往復摺動可能な開閉部材を設けており、開放時には該開閉部材がノズルの一部になることを特徴とする請求項9記載の種子のゲル被覆加工装置。 【請求項11】 前記空気室にはそれぞれ、前記の往復自在の各開閉部材が閉じた時に加圧空気を各ノズルに送り込むよう、該各開閉部材に連動するピストンを設けたことを特徴とする請求項10記載の種子のゲル被覆加工装置。 【請求項12】 全ての前記開閉部材および前記ピストンを往復動させる手段を設けたことを特徴とする請求項11記載の種子のゲル被覆加工装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、種子をゲル化剤で被覆する装置、より詳細には、微小種子から大粒種子まで全範囲の大きさの種子を連続的に複数同時にゲル被覆加工する装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、栄養物質や薬剤等を混ぜたゲル化剤にて種子を被覆する装置であって、垂直上の複数ノズルにそれぞれ一粒ずつ種子をその上端開口部より投入するとともに、それぞれゲル化剤を吐出してゲル被覆種子を製造するものが知られている。 【0003】 ゲル化剤で種子を被覆する工程は、少量のゲル化剤をノズル内に吐出してノズル先端部に填塞してゲル膜を形成しておき、その後に、該ノズル内に種子を投入して該ゲル膜内に種子を保持させ、さらに各ノズル内にゲル化剤を吐出してゲル膜厚を増大させてゲル被覆種子とし、該種子およびゲル膜の自重にて該ゲル被覆種子をノズルの下端開口部より落下させるものである。なお、該ゲル被覆装置はノズルより硬化剤中に落下し、該硬化剤中を搬送されながらゲルを硬化し、その後、水洗部を介して硬化剤を洗い落として製品とされる。 【0004】 このような、種子のゲル被覆装置においては、種子の種類や大きさを選ぶことなく用いることができ、さらに、種子を大量かつ連続して被覆加工できるような装置が要望される。 【0005】 かかる観点より、例えば特許文献1に記載の技術がすでに提案されている。具体的には、ノズルを、上下分割状のノズルケースよりなるノズルブロックに上下貫通状に設け、該上下ノズルケースの合わせ面を該ノズルのゲル化剤填塞部よりも上方に位置させ、該合わせ面にゲル化剤の溜り部を形成するとともに、下側のノズルケース内にて該溜り部よりその下方の該ゲル化剤填塞部に連通する連通路を形成するものである(特許文献1参照)。 【0006】 【特許文献1】国際公開第00/47034号パンフレット 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 確かに、前記特許文献1に記載の種子のゲル被覆下降装置によれば、該各ノズルのゲル化剤填塞部に対してゲル化剤が上方より供給されるので、該ゲル化剤の充填圧が高まり、種子を受けるゲル膜を確実に成形し、また、様々な大きさの色々な種類の粒状物を様々な組成のゲル化剤で一度に大量にコーティングできるようになった。 【0008】 しかし、前記複数のノズルが、上ノズルケースと下ノズルケースとからなる一つのノズルブロックに一体として形成されていたため、一つのノズルに不具合が起こった場合には、全ノズルを形成した大きなノズルブロックを着脱させるという、煩雑な手間を有し、また、該ノズルブロックの交換を要する場合もあり、コスト面で無駄があった。 【0009】 そこで、本発明は、種子のゲル被覆加工装置に関し、前記従来の課題を解決するもので、ノズル毎にノズルスリーブの取り外しを可能にして、該ノズル毎のメンテナンスを容易にするようなノズル構成の改良技術に関する。 【課題を解決するための手段】 【0010】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0011】 すなわち、請求項1においては、複数のノズルを設け、該複数のノズルは、該ノズルのゲル化剤填塞部よりも高い接合面を介して接合される上・下ノズルケースを上下方向に貫設し、該接合面上に該ノズル毎のゲル化剤用の溜り部を形成するとともに、該溜り部よりその下方の各ノズルの該ゲル化剤填塞部まで延伸する通路を、該下ノズルケース内に形成して、該ノズルそれぞれの内部にゲル化剤を填塞し、この中に種子を投下して該ゲル化剤内に保持させてゲル被覆種子を形成する種子のゲル被覆加工装置において、該下ノズルケースは、底板と、該底板上に取り付けたノズル相当数のノズルスリーブとよりなっており、該各ノズルは、該上ノズルケースと該各ノズルスリーブとを上下に貫通しており、該溜り部は、該上ノズルケースと該ノズルスリーブとの間に形成されているものである。 【0012】 請求項2においては、請求項1において、前記ノズルスリーブは、個々に取り外し可能であるものである。 【0013】 請求項3においては、請求項1において、前記ノズルスリーブは、それぞれ、内部材と外部材とを組み合わせて構成したものである。 【0014】 請求項4においては、請求項3において、それぞれ、前記内部材と外部材との間に形成しているものである。 【0015】 請求項5においては、請求項4において、前記内部材および外部材は、各ノズルの軸芯を中心とする同心円状に配設されているものである。 【0016】 請求項6においては、請求項1において、前記溜り部は、それぞれ、前記各ノズルスリーブを中心として円状に形成されているものである。 【0017】 請求項7においては、請求項1において、前記通路は、等間隔に配した一対または複数対の連通路よりなり、各対の連通路が、前記各ノズルの軸芯を介して相反位置に配置されているものである。 【0018】 請求項8においては、請求項1において、前記ノズル毎に、上ノズルケースとノズルスリーブとに接する上下方向のガイドスリーブを設けて、該ノズルの内周面を構成しているものである。 【0019】 請求項9においては、請求項1において、前記上ノズルケース内に、前記各ノズルを開閉するための複数の開閉部を、それぞれ各ノズルの途中部または上部に設けるとともに、該上ノズルケース内に、複数の空気室を設けて、各空気室から各ノズルに加圧空気を供給するものとしており、該各空気室は、それぞれ該開閉部と前記ゲル填塞部との間に配置して、開閉部が閉じると同時にノズルへ空気を送り込むものである。 【0020】 請求項10においては、請求項9において、前記開閉部にはそれぞれ、各ノズルを横切って往復摺動可能な開閉部材を設けており、開放時には該開閉部材がノズルの一部になるものである。 【0021】 請求項11においては、請求項10において、前記空気室にはそれぞれ、前記の往復自在の各開閉部材が閉じた時に加圧空気を各ノズルに送り込むよう、該各開閉部材に連動するピストンを設けたものである。 【0022】 請求項12においては、請求項11において、全ての前記開閉部材および前記ピストンを往復動させる手段を設けたものである。 【発明の効果】 【0023】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0024】 すなわち、請求項1の構成としたので、上ノズルケースを取り外すことなく、底板を取り外すことで、該ノズルを構成するノズルスリーブや該溜り部のメンテナンスを容易に行うことができる。また、いずれかのノズルに故障等が生じた場合、そのノズルのノズルスリーブのみにメンテナンスを行うことができるため、かかる作業が容易で、かつコスト低減につながる。 【0025】 請求項2の構成としたので、各ノズルのいずれかでゲル化剤の詰まり等の不具合が生じても、ノズルスリーブを上ノズルケースからだけでなく、下ノズルケースから取り外すことができ、ノズルケース等の全体を交換するのではなく、該故障・破損等したノズル毎に割り当てたノズルスリーブの修理・交換を単独で行えばよいため、コストの低減に貢献する。 【0026】 請求項3の構成としたので、該内部材および外部材を取り替えて、各ノズル毎にメンテナンスを容易に行うことができる。 【0027】 請求項4の構成としたので、穿孔加工を用いずに容易に通路を構成でき、該通路にゲル化剤が詰まった場合等においても、該内部材と外部材とを分解することで、そのメンテナンスが容易である。 【0028】 請求項5の構成としたので、種子の落下をスムーズにし、該内部材および外部材と上ノズルケースとの係合を容易なものとすることができる。 【0029】 請求項6の構成としたので、ノズル周囲において、十分にゲル化剤を収容できる容量を有しながらコンパクトに該溜り部を形成できる。 【0030】 請求項7の構成としたので、ゲル化剤填塞部に対して全連通孔より均等な分布でゲル化剤が吐出され、そのため、該ゲル化剤填塞部たる落下孔198bを確実にゲル化剤で填塞して、ノズル内に投入された種子を受け止めるゲル膜を確実に形成し、かつ、歪みのないゲル膜を形成することができる。 【0031】 請求項8の構成としたので、形成される該合わせ面で径の違いによる段差によって、種子のひっかかりやつまりを防止することができる。 【0032】 請求項9の構成としたので、種子が微小で軽量なもの等であっても、この空気圧にて確実にゲル被覆種子をノズルより落下させることができる。また、前記の空気圧にてゲル被覆種子を落下させる構造を得ることができる。 【0033】 請求項10の構成としたので、該開閉部材が、該ノズルを開閉するとともに、該ノズルの一部を兼ねるため、該ノズルを構成する部品点数の低減を図ることができる。 【0034】 請求項11の構成としたので、この空気圧入効果を同時に全ノズルに発生させることができる。 【0035】 請求項12の構成としたので、空気圧によるゲル被覆種子の落下を、連続して複数同時に行うことができ、一度に大量のゲル被覆加工を行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0036】 以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。 図1は本発明に係るゲル被覆加工装置の正面図、図2は同じく平面図、図3は同じく右側面図である。図4は加工部の平面図、図5は同じく左側面図、図6は同じく正面図である。図7はバルブケースおよびノズルブロックの正面断面図、図8はノズルブロックの左側面図、図9は同じく上面図、図10は同じく正面断面図、図11はノズルブロックにおける外ノズルスリーブの上面図である。 【0037】 まず、図1〜図3において、本発明に係るゲル被覆加工装置の全体構成から説明する。 本実施例に係るゲル被覆加工装置は種子供給部1、加工部2、硬化部3、水洗部4からなり、これらは架台10によって支持されている。該架台10の下部にキャスター輪12・12・・・を設けて移動容易としている。種子供給部1はホッパー13と、吸着チップ16と、該吸着チップ16を移動する搬送手段17等からなり、加工部2は架台10の中央上方に位置して、種子供給部1より種子を受け取り、ゲル化剤6によって種子を被覆して所定の大きさに形成して落下させるようにしている。 【0038】 前記硬化部3は、架台10上で前記加工部2の下方より右方に液槽19を横設し、該液槽19内には硬化剤を充填し、加工部2と反対側の右端に落下口20を形成している。また、液槽19の上方に搬送ベルト21を配置し、該搬送ベルト21の外周上には一定間隔をおいてパドル22・22・・・が搬送ベルト21の搬送方向に対して直角方向に突設されている。該搬送ベルト21はモーター26によって駆動される。 【0039】 こうして、前記加工部2より落下した未硬化のゲル被覆種子は液槽19内に落下して硬化剤と接触し、このゲル被覆種子は搬送ベルト21の回転駆動によってパドル22によって液槽19内を搬送され、落下口20に至り水洗部4に落下される。この液槽19内に落ちてから水洗部4に至るまでの時間で硬化するようにしており、この硬化時間は前記モーター26の回転数を制御することによって搬送速度が調節され、硬度を調節できるようにしている。 【0040】 水洗部4は前記架台10内の略中央に位置し、落下口20の下方より左方へ延設されており、該左端に排出口23を形成して、該排出口23の下方に製品収納容器24を配置している。水洗部4は前記硬化部3と略同じ構成として、パドル28・28・・・を付設したベルト29をモーター27で駆動して搬送され、製品収納容器24に落下させる構成としている。 【0041】 このような構成において、液槽25内には水洗用の水が充填され、所定の硬さに硬化したゲル被覆種子が落下口20よりガイド体30を介して液槽25の右端に落下して水に漬けられる。そして、モーター27の回動によって、ゲル被覆種子が排出口23まで搬送され、この搬送時にゲル被覆種子外周に付着した硬化剤が洗い落とされて、ゲル剤の硬化が停止される。そして、ゲル被覆種子が排出口23から製品収納容器24に落下して収容されるのである。 【0042】 次に、加工部2について詳細を図1、図4〜図7より説明する。 図1に示すように、前記架台10上の左右略中央部の前後両側に取付プレート51・51が立設され、該取付プレート51・51上にベースプレート53が前後に横架されている。図4、図5、図6に示すように、該ベースプレート53上において、前後長のバルブケース54が固設されている。該バルブケース54の前方にて、該バルブケース54に向かって前後方向にピストンロッド55aを突出するバルブシリンダー55を配設し、該バルブケース54の右側にて、該バルブケース54に向かってピストンロッド56aを突出する複数の押し出しシリンダー56・56・・・を前後並列状に配設している。該バルブシリンダー55および押し出しシリンダー56は、エアシリンダー、電磁ソレノイド、流体圧シリンダー等で構成することが考えられる。 【0043】 該バルブケース54の左側に、垂直状の複数のノズル198・198・・・を前後一列に形成するノズルブロック158が固設されている。このように、該加工部2は、前記吸着チップ16の数に合わせた複数(本実施例では8個)の押し出しシリンダー56・56・・・やノズル198・198・・・等を設けて、複数同時にゲル被覆加工できるようにしている。 【0044】 また、前記バルブケース54には、棒状に形成された第一バルブ61と第二バルブ62が、摺動自在に前後方向に貫通挿入され、前記ノズルブロック158の下方に、水平板状のシャッター63が配設されている。第一バルブ61、第二バルブ62、およびシャッター63の前端は連結体64に固定され、該連結体64は前記バルブシリンダー55のピストンロッド55aに固定されている。従って、バルブシリンダー55を駆動し、そのピストンロッド55aを作動することによって、第一バルブ61と第二バルブ62とシャッター63とが一体状に前後に移動し、後述する第一バルブ61および第二バルブ62に形成した複数の弁孔61a・62aおよびシャッター63の複数の開口63aの開閉操作が同時に行われるのである。 【0045】 さらに、該ベースプレート53の下面に、その上のバルブケース54に沿って前後方向にゲル供給ケース57が垂設されている。該ゲル供給ケース57には前後方向にゲル供給孔57aが穿設され、その後端はホース等を介してゲル(被覆剤)収容タンク(図示せず)と連通させる。また、該ゲル供給孔57aから上方に複数のゲル分配孔57b・57b・・・が上端開口状に穿設されている。なお、該ベースプレート53には、各ゲル供給孔57aに連通して上下に貫通する複数の孔が穿設されている。 【0046】 図6および図7に示すように、前記バルブケース54内にて、垂直状で下端開口状の第一ゲル通路54aを前後一列に複数穿設しており、その各下端開口を、前記のベースプレート53の貫通孔を介して前記の各ゲル分配孔57bに連通させている。また、該バルブケース54内にて、前後一列に左右貫通状の第二ゲル通路54bを穿設しており、各第一ゲル通路54aの上端は、各第二ゲル通路54bの途中部に接続されている。第二ゲル通路54bの開口左端は、後述の如くノズルブロック158の各ノズル198に連通される。また、第二ゲル通路54bの右側には、各押し出しシリンダー56のピストンロッド56aに向けて開口する大径のプランジャ室54cを形成している。 【0047】 前記第一バルブ61は、全第一ゲル通路54aの途中部を横切るように配設されており、前記第二バルブ62は、全第二ゲル通路54bにおける第一ゲル通路54aとの合流部よりも左側(ノズル198側)部分の途中部を横切るように配設されている。さらに、該第一バルブ61は各第一ゲル通路54aに合わせて上下径方向に複数の弁孔61aを貫設し、該第二バルブ62は各第二ゲル通路54bに合わせて左右径方向に弁孔62aを貫設している。また、前記シャッター63には、図4に示すように、各ノズル198下部の落下孔198bの位置に合わせて上下に貫通する複数の開口63aが形成されている。 【0048】 第一・第二バルブ61・62およびシャッター63は、前記弁孔62aが第二ゲル通路54bを開通するのと同時に開口63aが落下孔198bに連通し、また、この時に弁孔61aが1ピッチずれて第一ゲル通路54aを遮断するように、前後方向に位置合わせした上で、前記連結体64に連結される。この状態を現出する前記バルブシリンダー55のピストンロッド55aの作動位置を第一作動位置とする。弁孔61aが第一ゲル通路54aを開通する時は、弁孔62aおよび開口63aが1ピッチずれて、それぞれ第二ゲル通路54a・落下孔198bを遮断する。この時の該ピストンロッド55aの作動位置を第二作動位置とする。 【0049】 前記プランジャ室54cの右(開口端側)部分には雌螺子が形成されていて、外周に雄螺子を形成し、外端(右端)にフランジを形成した筒状の調節ネジ66を螺入しており、該調節ネジ66内を遊嵌貫通するように、該プランジャ室54c内にて、前記第二ゲル通路54bよりも大径のプランジャボディ65aが左右軸芯状に配設されている。該プランジャ室54c内にて、その内端(左端)と該調節ネジ66の内端(左端)との間には、該プランジャボディ65a周りに圧縮バネ59を介装し、後述するストッパー67が該調節ネジ66に押当する際の緩衝用部材としている。 【0050】 該プランジャボディ65aより同軸状に該第二ゲル通路54bと略同径のプランジャ65が突出し、該第二ゲル通路54b内に摺動自在に嵌入されている。また、該プランジャボディ65aより右側(外側)にネジ部65bを同軸状に突設しており、該ネジ部65bに各ストッパー67を鍔状に螺装して、前記調節ネジ66外端のフランジに押当可能としており、その外側にて該ネジ部65bを各押し出しシリンダー56のピストンロッド56aの先端雌螺子部内に螺入する。こうして、該プランジャボディ65a、プランジャ65、およびストッパー67を該ピストンロッド56aの作動と一体状に作動させるものとし、ストッパー67が該調節ネジ66のフランジに押当する位置にてピストンロッド56aの最伸長位置が画定される。この位置は、調節ネジ66を回動してそのフランジ位置を軸芯方向に調節することで調節され、これにより、プランジャ65のストローク、すなわち最伸長時におけるプランジャ65の先端位置を調節し、ゲル化剤の押し出し量を調整できる。なお、この位置は、最も左側(ノズルブロック158側)に調節された時でも、第二ゲル通路54b内において、該第一ゲル通路54aとの合流点よりも右側(押し出しシリンダー56側)にある。 【0051】 該押し出しシリンダー56は、数段階でピストンロッド56aを伸長できるよう構成されている。本実施例では二段階に作動すべく、図6に示すように、二つの第一シリンダー56bと第二シリンダー56cを直列に接続して押し出しシリンダー56を構成しており、第一段階では、第一シリンダー56bを駆動して、該ピストンロッド56aを図示しせぬ該第一シリンダー56bのピストンとともに伸長し、第二段階では、第二シリンダー56cを駆動して、該第一シリンダー56bから独立して該ピストンロッド56aのみを伸長させるのである。 【0052】 ここで、ノズル198へのゲル供給の一行程中における、バルブシリンダー55の作動による第一・第二バルブ61・62およびシャッター63の制御と、押し出しシリンダー56の作動によるプランジャ65の制御とを説明する。 【0053】 まず、ゲル供給孔57aより各ゲル通路54aまでゲル化剤を充填した状態から、バルブシリンダー55のピストンロッド55aを第一作動位置にする。これにより、第一バルブ61にて第一ゲル通路54aを閉じ、つまり各弁孔61aを該第一ゲル通路54aからずらせて、この後のプランジャ65の押し出し摺動の際に、ゲル化剤がゲル供給ケース57側へ送られることのないようにするとともに、第二バルブ62の各弁孔62aを介して第二ゲル通路54bを開通する。シャッター63の各開口63aは各ノズル198の落下孔198bの直下に位置している。 【0054】 この状態から複数の押し出しシリンダー56を同時作動してプランジャ65を前進摺動させ、第二ゲル通路54b内に充填されていたゲル化剤を各ノズル198へと吐出する。すなわち、まず、押し出しシリンダー56の第一作動段階として、第一シリンダー56bを駆動してプランジャ65を少し前進(左側)摺動させ、ゲル化剤を少し押し出してノズル198下部の落下孔198bに填塞させてゲル膜を形成する。この後、各ノズル198の上方に位置させた前記各吸着チップ16より種子を放出して、該ノズル198の落下孔198bにおける該ゲル膜内に保持させる。次に該押し出しシリンダー56の第二作動段階として、第二シリンダー56cを駆動してプランジャ65をさらに前進摺動させ、ノズル198内の種子を被覆するゲル膜の厚みを増大させるのである。この厚みが十分大きくなると、種子とゲル膜の自重にてゲル被覆種子が自重にて該落下孔198bよりシャッター63の開口63aを介して落下し、次行程の硬化部3へと転送される。 【0055】 この後、バルブシリンダー55のピストンロッド55aは第二作動位置に切り換えられる。これにより、シャッター63の各開口63aは、各ノズル198の落下孔198bよりずれて、該落下孔198bよりゲル化剤が漏れない状態となる。また、第二バルブ62が各第二ゲル通路54bを遮断して、各ノズル198へのゲル吐出を遮断する。そして、第一バルブ61は弁孔61aを介して各第一ゲル通路54aを開通し、ゲル供給孔57aより第一ゲル通路54aを介して、第二ゲル通路54b内の第二バルブ62入口側までゲル化剤を充填して、次のノズルへのゲル吐出行程に備えるのである。 【0056】 次に、本実施例に係るノズルブロック158について、以下に説明する。 図7〜図10に示すように、該ノズルブロック158は、垂直状の複数(本実施例では8個)のノズル198・198・・・を前後一列に形成し、前記バルブケース54の左端に固設されている。そして、前記吸着チップ16の数に合わせた複数(8個)の前記押し出しシリンダー56・56・・・や、ノズル198・198・・・等を設けて、複数同時にゲル被覆加工できるようにしている。 【0057】 該ノズルブロック158は、一つの上ノズルケース170と、下ノズルケース171とから構成され、各ノズル198に対応して、上ノズルケース170内には複数の開閉ロッド173が左右往復動自在に嵌入され、右外側の、該上ノズルケース170右端部とバルブケース54左端部との間の空間へと突出している。 【0058】 前記各ノズル198は、該上ノズルケース170および各下ノズルケース171を上下に貫通しており、各ノズル198の上端には、各吸着チップ16から放出される種子を受けやすいように、漏斗状の投入孔198aが形成され、また、各ノズル198の下端は、各下ノズルケース171内にて落下孔198bとなり、両上・下ノズルケース170・171の合わせ面を介して各投入孔198aに連通している。また、各ノズル198において、該投入孔198aと該落下孔198bとの間に、両上・下ノズルケース170・171の合わせ面を貫通する鉛直状のガイドスリーブ199を配設している。該ガイドスリーブ199を上下軸芯状に貫通する種子ガイド孔は、上端部を漏斗状に形成され、投入孔198aと落下孔198bの径の違いにより形成される該合わせ面での段差で種子がひっかからないようにしている。 【0059】 前記下ノズルケース171は、図10および図11に示すように、前記ガイドスリーブ199の鉛直軸芯を中心に同心状に配した略鉛直円筒状の内ノズルスリーブ172aと外ノズルスリーブ172bとを具備している。また、単体の略矩形の底プレート172cが上ノズルケース170の底端面に着脱可能に固定されている。このように、該下ノズルケースが複数部材で構成されるため、該内ノズルスリーブ172aと外ノズルスリーブ172bとを取り替えて、各ノズル198毎にメンテナンスを容易に行うことができる。 【0060】 該ガイドスリーブ199は、外周密着状に内ノズルスリーブ172aに上方より嵌入され、該内ノズルスリーブ172aは該外ノズルスリーブ172bに上方より挿入されている。かかる形状とすることで、種子の落下をスムーズにし、該内ノズルスリーブ172aと外ノズルスリーブ172bと上ノズルケース170との係合が容易となる。また、該内ノズルスリーブ172aの外周壁と、外ノズルスリーブ172bの内周壁との間に、ゲル化剤のための連通部175が形成されているため、該連通部175にゲル化剤が詰まった場合であっても、該内ノズルスリーブ172a等を分解することによって、そのメンテナンスを容易なものとすることができる。 【0061】 底プレート172cには、全外ノズルスリーブ172bが上方より嵌入され、前記各落下孔198bは、該底プレート172c内にて、各外ノズルスリーブ172bの下方に形成されており、それぞれの下ノズルケース171として、上から順に該ガイドスリーブ199の底部、該内ノズルスリーブ172aの底部、該外ノズルスリーブ172bの底部が配され、それぞれの底部が開口していて、該ガイドスリーブ199内の前記軸芯状の種子ガイド孔を該落下孔198bに連通させて、該挿入孔198aから該落下孔198bまでの種子通路を確保している。一方、前記連通路175も、ゲル化剤を該落下孔198bに充填すべく、ゲル化剤填塞部たる落下孔198bに連通している。 【0062】 前記上ノズルケース170の下部において、各ノズル198へのゲル化剤供給用に左右向きの連通孔170aが穿設され、該連通孔170aの右端部が前記第二ゲル通路54bに連通される。該各連通孔170aの左端部は、下ノズルケース171(詳しくは、外ノズルスリーブ172b)と上ノズルケース170との合わせ面に開口している。該外ノズルスリーブ172bの上端部は外周環状に切り欠かれて、該外ノズルスリーブ172bと、上ノズルケース170と、該外ノズルスリーブ172bの上方に配される内ノズルスリーブ172aの上縁とに囲まれる環状のゲル化剤用溜り部171cが構成されている(図11参照)。該外ノズルスリーブ172bの上縁には複数の切欠き部171dが外周に沿って略等間隔に形成され、該溜り部171cを前記連通部175に連通している。かかる形状とすることで、ノズル198周囲において、十分にゲル化剤を収容できる容量を有しながらコンパクトに形成できる。なお、該切欠き部171dは、それぞれ一対でノズル198の鉛直軸芯を中心に対向位置にあるようにして、落下孔198bに連通するように配置するのが望ましい。 【0063】 このようにして、各ノズル198について、前記プランジャ65にて第二ゲル通路54bより押し出されたゲル化剤は、連通孔170aを介して溜り部171c内に流入し、前記各切欠き部171dへ均等に分配され、該切欠き部171dから前記連通部175を介して、前記落下孔198bに移送され、該ゲル化剤填塞部に対して全連通孔170aより均等な分布でゲル化剤が吐出される。そのため、該落下孔198b下部を確実にゲル化剤で填塞して、ノズル198内に投入された種子を受け止めるゲル膜を確実に形成し、歪みのないゲル膜を形成することができ、ゲル被覆種子の加工精度を向上できるのである。 【0064】 また、各ノズル198に対応する下ノズルケース171を構成するには、まず、前記ガイドスリーブ199を上ノズルケース170に予め嵌装しておいて、該ガイドスリーブ199を覆うように内ノズルスリーブ172aを上ノズルケース170に嵌装し、さらに外ノズルスリーブ172bを上ノズルケース170内に嵌装して該内ノズルスリーブ172aを抑え、その後、前記単体の底プレート172cを上ノズルケース170の底面に取り付けて、該底プレート172cに該外ノズルスリーブ172bの下端部を嵌設し、該外ノズルスリーブ172bを、底プレート172cと上ノズルケース170との間の各合わせ面に形成される段差部に嵌合させて固定する。該底プレート172cを上ノズルケース170より取り外すことで、内ノズルスリーブ172aおよび外ノズルスリーブ172bを、容易に上ノズルケース170から取り外すことができる。そのため、本実施例に係るノズルブロック158においては、各ノズル198・198・・・のいずれかでゲル化剤の詰まり等の不具合が生じても、内ノズルスリーブ172aおよび外ノズルスリーブ172bを上ノズルケース170からだけでなく、下ノズルケース171(底板172c)から取り外すことができるため、該故障・破損等したノズル198毎に、下ノズルケース171の構成部材の修理・交換を単独で行うことができる。 【0065】 また、図10に示すように、各ノズル198において、前記内ノズルスリーブ172aの上端には環状溝171eを、前記外ノズルスリーブ172bの外周上には環状溝171fを形成しており、両環状溝171e・171fにシール部材を嵌入し、上ノズルケース170に当接させることで、前記ノズル198内外へのゲル化剤の漏出を防止している。 【0066】 次に、ノズル198の開閉構造および空気圧送構造について、以下に説明する。 前記上ノズルケース170においては、各投入孔198aの途中部に直交する左右向きの挿入孔170cが穿設され、該挿入孔170cに開閉ロッド173が左右に摺動可能に挿入されている。該各開閉ロッド173には、各投入孔198aに合わせて上下貫通孔173aを形成し、ノズル198(投入孔198a)の途中部にて種子を通過・遮断するための開閉部を構成している。このように、各ノズル198を横切って往復摺動可能な開閉ロッド173によって、開放時にはノズルの一部になるように上下貫通孔173aを設けることで、該開閉ロッド173が、該ノズル198を開閉するとともに、該ノズル198の一部を兼ねるため、該ノズル198を構成する部品点数の低減を図ることができる。 【0067】 該ノズルブロック158の前後長さに略等しい単一の連動プレート196が、ノズルブロック158に沿って設けられており、該連動プレート196には短係止部196aと長係止部196bとが前記備えられている。一方、該連動プレート196が、前記ノズル開閉用シリンダー95のピストンロッド95aへと連結され、該開閉ロッド173が、上ノズルケース170より右方に突出して、その右端を、前記連動プレート196の短係止部196aに嵌合固定されている。 【0068】 こうして、単一のノズル開閉用シリンダー95の作動で、連動プレート196に固設した全ての開閉ロッド173が、各挿入孔170c内を同時に摺動して、各ノズル198の投入孔198aに該上下貫通孔173aを軸芯合わせした開通状態と、該投入孔198aを該上下貫通孔173aよりずらせて該開閉ロッド173の本体にて該投入孔198aの途中部を遮断した閉鎖状態とに切り換えられる。そのため、後述する空気圧入効果を、同時に全ノズル198に発生させることができるのである。 【0069】 また、該上ノズルケース170の各挿入孔170cの直下に、各投入孔198aとオリフィスを介して連通される空気室170bが形成されている。該空気室170bは右側に開口しており、該空気室170bに、その右側開口を介して、圧縮ピン174が左右に摺動可能に挿入されている。該圧縮ピン174の、該上ノズルケース170より右側に突出した部分には、上方開放状の凹部174aが形成されており、全ての圧縮ピン174の凹部174aに、前記の連動プレート196の長係止部196bが嵌入されている。 【0070】 該ノズル開閉用シリンダー95のピストンロッド95aを収縮すると、やがて連動プレート196の長係止部196bが凹部174aの右端にて圧縮ピン174に当接して、該ピストンロッド95aの最退出位置を画する。この位置を、開閉ロッド173が上下貫通孔173aを介して投入孔198aを開通するノズル198の開通位置として位置づけている。一方、ピストンロッド95aを伸長すると、それにつれ、該長係止部196bが前記凹部174a内を左方に移動し、やがて該凹部174aの左端にて該圧縮ピン174に押当して、圧縮ピン174を左方に押す。これにより、前記開閉ロッド173が投入孔198aを遮断するとともに、圧縮ピン174を空気室170b内に深く進入させ、該空気室170b内の空気を、前記オリフィスを介して該開閉ロッド173の下方における投入孔198a内に圧送し、落下孔198bに送り込む。 【0071】 以上のようなノズル構成において、上述したノズル198へのゲル供給のためのバルブシリンダー55および押し出しシリンダー56の制御との関係から、該ノズル198におけるゲル被覆種子の形成過程におけるノズル開閉用シリンダー95の制御による開閉ロッド173および圧縮ピン174の作動タイミングについて、以下に詳述する。 【0072】 まず、上述のように、バルブシリンダー55のピストンロッド55aを第一作動位置にして第二バルブ62が開いて第一バルブ61が閉じた状態で、押し出しシリンダー56の第一作動段階として、第一シリンダー56bを伸長駆動させてゲル化剤を少し押し出して落下孔198b下部にゲル膜を形成する。この時、開閉ロッド173が後方に位置されて、投入孔198aがロッド孔73aによって開通されており、前記吸着チップ16から落下した種子が通過して、落下孔198b下部に形成されたゲル膜上に落下する。 【0073】 この種子が落下した後に、押し出しシリンダー56の第二作動段階として、第二シリンダー56cを伸長して、落下孔198b下部にゲル化剤を吐出させて種子を被覆させるとともに、該落下孔198b下部より落下するようにしている。これと略同時に、前記ノズル開閉用シリンダー195が駆動され、図10に示すように、開閉ロッド173が押し込まれて投入孔198aを閉塞し、さらに開閉ロッド173が押し込まれて終端位置に達する直前位置より、凹部174aにて付設される圧縮ピン174が押し込まれて、空気室170b内の空気を投入孔198a内に送り込むようにしている。 【0074】 この投入孔198aに押し込まれた空気は、上方が開閉ロッド173によって密閉されているので、下方の落下孔198bを塞いでいる種子を被装したゲル化剤膜を離間するように圧力がかけられ、ゲル化剤で被覆された種子を下方に落下してゲル被覆種子を成形するようにしている。よって、ゲルで被覆された種子が小さく自重によって落下できない場合にも、この空気圧をかけることで、落下孔198b下部に付着されて残ることなく吐出され、確実にゲル被覆種子を成形できるようにしている。すなわち、該加工部2を様々な大きさの種子に適用させることができ、汎用性が向上されるのである。 【0075】 落下孔198bに空気を送り込む構成は、ノズルブロック158(上ノズルケース170)に空気室170bを形成し、開閉ロッド173の遮断動作と凹部174aを介して連動する圧縮ピン174を進退して空気圧を生じさせるシンプルな構成としたので、別体としてエアコンプレッサー等を設ける必要がなく、コストを抑えたものとなっている。 【0076】 このゲル被覆種子の落下孔198bからの落下行程の後に、ノズル開閉用シリンダー95が逆方向(右方)へ収縮駆動され、開閉ロッド173が右側へ摺動されて種子が通過できるように投入孔198aが開けられ、空気室170b内の右側位置に圧縮ピン174が移動され、この一連の動作が繰り返され、連続してゲル被覆種子を成形するようにしている。 【0077】 なお、図1に示すように、前記架台10の左側に制御ボックス11が設けられており、該制御ボックス11内にコントローラが収納され、該コントローラには硬化部3の搬送用モーター26、水洗部4の搬送用モーター27、そして、前記の種子のゲル被覆行程に用いられる加工部2におけるバルブシリンダー55、押し出しシリンダー56、および開閉用シリンダー95の出力手段や、入力手段である各種センサー等が接続されて、前述した動作を現出するように制御している。 【産業上の利用可能性】 【0078】 以上のようなノズル構成の種子のゲル被覆加工装置は、様々な大きさの種子を一度に多量にゲル被覆加工する装置として適用され、この技術を用いて、様々な大きさの色々な種類の粒状物を様々な組成のゲル化剤で一度に大量にコーティングする装置を構成することが可能である。 【図面の簡単な説明】 【0079】 【図1】本発明に係るゲル被覆加工装置の正面図。 【図2】同じく平面図。 【図3】同じく右側面図。 【図4】加工部の平面図。 【図5】同じく左側面図。 【図6】同じく正面図。 【図7】バルブケースおよびノズルブロックの正面断面図。 【図8】ノズルブロックの左側面図。 【図9】同じく上面図。 【図10】同じく正面断面図。 【図11】ノズルブロックにおける外ノズルスリーブの上面図。 【符号の説明】 【0080】 2 加工部 158 ノズルブロック 170 上ノズルケース 171 下ノズルケース 171c 溜り部 172a 内ノズルスリーブ 172b 外ノズルスリーブ 172c 底板 175 連通路 198 ノズル 198b 落下孔
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| 【出願人】 |
【識別番号】597041747 【氏名又は名称】アグリテクノ矢崎株式会社 【住所又は居所】兵庫県姫路市土山6丁目5番12号
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| 【出願日】 |
平成15年10月20日(2003.10.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−58205(P2005−58205A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月10日(2005.3.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−359659(P2003−359659) |
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