| 【発明の名称】 |
粉粒体繰出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 政志 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】加藤 哲 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】鳥津 龍之 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】池田 孝志 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】文田 博史 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】大竹 伸二 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
|
| 【要約】 |
【課題】供給漏斗から供給される粉粒体を受けて繰出ロータの回転によって繰出させる繰出室においては、粉粒体のブリッジ現象を起したり、粉粒体が湿気等によって団塊状に固まることが多く、この粉粒体は回収シャッターを開いても外部に取出できない状態となる。この発明は、このような詰り状態にある粉粒体を簡単、容易に取出できるようにするものである。
【解決手段】粉粒体を収容して供給する供給漏斗1と、この供給漏斗1から供給される粉粒体を受けて繰出す繰出ロータ2との間に形成される繰出室3の側部に、この繰出室3に残留する残留物を排出する回収口4と、この回収口4を開閉する回収シャッター5とを設け、この回収シャッター5は、閉鎖位置Aから内側Bと外側Cへ回動して開閉可能に設けたことを特徴とする粉粒体繰出装置の構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粉粒体を収容して供給する供給漏斗1と、この供給漏斗1から供給される粉粒体を受けて繰出す繰出ロータ2との間に形成される繰出室3の側部に、この繰出室3に残留する残留物を排出する回収口4と、この回収口4を開閉する回収シャッター5とを設け、この回収シャッター5は、閉鎖位置Aから内側Bと外側Cへ回動して開閉可能に設けたことを特徴とする粉粒体繰出装置。 【請求項2】 前記回収シャッター5は、閉鎖位置Aから内側Bへ回動可能の内シャッター5Bと、外側Cへ回動可能の外シャッター5Cとにより二重形態に構成されることを特徴とする請求項1に記載の粉粒体繰出装置。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、粉粒体繰出装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 粉粒体を収容して供給する供給漏斗と、この供給漏斗から供給される肥料(粉粒体)を受けて繰出す繰出ロータとの間に、繰出室を形成し、この繰出室一側の回収口と、この回収シャッターを設けた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平9ー140229号公報(第3頁、図1)。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 前記のように供給漏斗から供給される粉粒体を受けて繰出ロータの回転によって繰出させる繰出室においては、粉粒体のブリッジ現象を起したり、粉粒体が湿気等によって団塊状に固まることが多く、この粉粒体は回収シャッターを開いても外部には取出できない状態となる。この発明は、このような詰り状態にある粉粒体を簡単、容易に取出できるようにするものである。 【課題を解決するための手段】 【0004】 請求項1に記載の発明は、粉粒体を収容して供給する供給漏斗1と、この供給漏斗1から供給される粉粒体を受けて繰出す繰出ロータ2との間に形成される繰出室3の側部に、この繰出室3に残留する残留物を排出する回収口4と、この回収口4を開閉する回収シャッター5とを設け、この回収シャッター5は、閉鎖位置Aから内側Bと外側Cへ回動して開閉可能に設けたことを特徴とする粉粒体繰出装置の構成とする。供給漏斗1に粉体又は粒体を収容させて繰出室3へ供給させると共に、繰出ロータ2を回転させると、この繰出ロータ2によって繰出室3内の粉粒体が繰出される。このとき回収口4の回収シャッター5は閉鎖位置Aにおかれる。この繰出室3内に粉粒体が詰ったり、作業後にこの繰出室3内や供給漏斗1内等に残留している残留物を回収口4から機外へ取出すときは、繰出ロータ2の回転を停止して回収シャッター5を開く。このとき回収シャッター5を、前記閉鎖位置Aから内側Bへ所定位置まで回動して、繰出室3内又は回収口4の残留粉粒体を押し崩す。これによりこの残留粉粒体が例え固っていても崩壊される。そして、この回収シャッター5を内側B位置から外側C位置へ回動して、回収口4を開くと、残留粉粒体はこの回収口4から排出される。 【0005】 請求項2に記載の発明は、前記回収シャッター5は、閉鎖位置Aから内側Bへ回動可能の内シャッター5Bと、外側Cへ回動可能の外シャッター5Cとにより二重形態に構成されることを特徴とするものである。供給漏斗1に収容した粉粒体は前記のようにして繰出ロータ2の回転によって繰出されると共に、回収シャッター5の開きによって回収口4から回収排出することができる。この回収シャッター5は、内シャッター5Bを内側へ回動することにより、繰出室3の特に回収口5側部に位置する粉粒体を押圧してブリッジ乃至固りを崩壊する。ここで外シャッター5Cを外側へ回動して回収口4を開くことによって崩壊された粉粒体が排出される。 【発明の効果】 【0006】 請求項1に記載の発明は、繰出室3での粉粒体の回収口4からの排出時には、回収シャッター5を開くとき一旦逆側へ少し回動することによって、繰出室3内の粉粒体を圧縮したりすることにより、この粉粒体のブリッジ乃至固りを崩して、この回収シャッター5の開きによる粉粒体の排出を円滑に行わせることができる。 【0007】 請求項2に記載の発明は、前記回収シャッター5を内側B作動用の内側シャッター5Bと、外側C作動用の外シャッター5Cとから構成するため、内シャッター5Bの内側Bへの作動時には、外シャッター5Cを閉鎖位置Aに位置させた状態で、繰出室3内の粉粒体を圧縮したりして、ブリッジ現象や団りを崩すことができ、この内シャッター5Bの閉鎖位置Aへの復帰後に外シャッター5Cの開きによって残留物を排出することができ、ブリッジの解消と粉粒体の排出とを的確に円滑に行わせることができ、これら回収シャッター5の開口排出性、及び閉鎖性を良くすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図6において、この粉粒体繰出装置は、粉粒体を収容して供給する供給漏斗1と、この供給漏斗1から供給される粉粒体を受けて繰出す繰出ロータ2との間に形成される繰出室3の側部に、この繰出室3に残留する残留物を排出する回収口4と、この回収口4を開閉する回収シャッター5とを設け、この回収シャッター5は、閉鎖位置Aから内側Bと外側Cへ回動して開閉可能に設ける。供給漏斗1に粉体又は粒体を収容させて繰出室3へ供給させると共に、繰出ロータ2を回転させると、この繰出ロータ2によって繰出室3内の粉粒体が繰出される。このとき回収口4の回収シャッター5は閉鎖位置Aにおかれる。この繰出室3内に粉粒体が詰ったり、作業後にこの繰出室3内や供給漏斗1内等に残留している残留物を回収口4から機外へ取出すときは、繰出ロータ2の回転を停止して回収シャッター5を開く。このとき回収シャッター5を、前記閉鎖位置Aから内側Bへ所定位置まで回動して、繰出室3内の残留粉粒体を押し崩す。これによってこの残留粉粒体が例え固っていても崩壊される。そして、この回収シャッター5を内側B位置から外側C位置へ回動して、回収口4を開くと、残留粉粒体はこの回収口4から排出される。 【0009】 前記回収シャッター5は、閉鎖位置Aから内側Bへ回動可能の内シャッター5Bと、外側Cへ回動可能の外シャッター5Cとにより二重形態に構成される。供給漏斗1に収容した粉粒体は前記のようにして繰出ロータ2の回転によって繰出されると共に、回収シャッター5の開きによって回収口4から回収排出することができる。この回収シャッター5は、内シャッター5Bを内側へ回動することにより、繰出室3の特に回収口5側部に位置する粉粒体を押圧してブリッジ乃至固りを崩壊する。ここで外シャッター5Cを外側へ回動して回収口4を開くことによって崩壊された粉粒体が排出される。 【0010】 このような粉粒体繰出装置は、苗植機における施肥装置として利用した場合を例示する。苗植機は、車体6の上部に、シートフロア7下のエンジンE、運転席8、及びステアリングハンドル9等を配置して、乗用四輪駆動走行形態とする前車輪10、及び後車輪11等を有する。この車体6の後側にリフトシリンダ12の伸縮で昇降される上下一対のリフトリンク13を介して、多条植形態の苗植装置14が装着される。施肥装置15は、この車体6の後端部上で運転席8の後側部に支持フレーム16を介して装着される。17はステップフロア、18はサイドフロア、19は補給用苗載台、20は苗植マーカである。 【0011】 前記苗植装置14は、苗植フレーム21を主体として、下側には土壌面を滑走するフロート22を配置し、後部には各フロート22で均平される土壌面に苗植付する苗植付爪23を配置し、上部には後傾斜でマット状に育苗された苗を載せて左右へ往復移動しながらこの苗植付爪23の作用域へ繰出供給する苗タンク24を配置している。この苗植フレーム21の幅方向中央部はローリング軸25を介して、リフトリンク13後端のヒッチリンク26にローリング自在にして連結している。各フロート22の均平部には施肥ガイド27が設けられて、前記施肥装置15側から繰り出される肥料を流下案内する施肥ホース28を連通させる。この各施肥ホース28から案内される肥料を施肥ガイド27で土壌中へ施肥案内する。 【0012】 前記施肥装置15は、肥料を収容する肥料供給漏斗1、この供給漏斗1から供給される肥料を繰り出す繰出ロータ2、この繰出ロータ2の回転によって繰り出される肥料を前記各施肥ホース28へ流下案内させる送風パイプ29、及び、各供給漏斗1と繰出ロータ2との間の繰出室3内に残留する肥料を機外へ取出回収するための回収シャッター5、及び回収パイプ30等から構成される。31はこの供給漏斗1の各漏斗口32を開閉するシャッターである。このシャッター31を開くことによって供給漏斗1内の肥料が繰出室3内へ流下される。繰出ロータ2は、伝動回転される繰出軸33と一体回転されて、外周面に形成の繰出凹部34に嵌入させる肥料を回転方向へ汲み出す。この回転方向側の繰出ケース35室壁部にはブラシ36を設けて各繰出凹部34の汲出量(繰出量)を一定に維持する。37は駆動軸で、ギヤを介して繰出軸33を伝動回転する。38は各繰出室3の下端部に開口する繰出口であり、前記送風パイプ29から各施肥ホース28に分岐接続させる接続パイプ39に連結される。 【0013】 前記各繰出室3の後側面部には若干下側に向けて回収口4が形成される。この回収口4に回収シャッター5がシャッタ軸41の周りに回動可能に設けられる。この回収シャッター5は、内側Bの内シャッター5Bと外側Cの外シャッター5Cとの二重形態に構成されて、内シャッター5Bはレバー42の操作で内側Bへ適当角度に回動操作可能である。外シャッター5Cはシャッタ軸41を駆動軸43からギヤ44、扇形ギヤ45等を介して外側Cへ回動させることができる。これら内シャッター5Bは、排出口46を中央部に形成し、この排出口46の外側Cに外シャッター5Cを重合させてシャッター5の閉鎖位置Aを維持することができる。この内シャッター5Bの先端縁の閉鎖位置Aに対向する回収口4下面には段状のストッパー47が形成されて、内シャッター5Bの閉鎖位置Aを係止することができる。各回収口4は回収パイプ30に連通されるが、この連通はエルボ形態の連結筒48を介して行なわれる。 【0014】 前記供給漏斗1から繰出室3を経て繰出ロータ2へ繰出供給される肥料は、一部この繰出室3内に残留して、ブリッジ現象を起したり、押し固められる状態となる。このため、回収口4を開いて排出させようとしても円滑に排出できないことがある。このようなときは、レバー42を操作して内シャッター5Bを内側Bへ回動することにより、ブリッジ現象を起している肥料の状態を崩壊させる。この固まった肥料の崩壊によって、肥料自体の流動性を円滑にして、次に、この内ャッター5Bを閉鎖位置Aへ戻すと共に、駆動軸43の回動によって外シャッター5Cを外側Cへ開くことにより、前記内シャッター5Bの排出口46から流出する肥料を、この回収口4から回収パイプ30へ排出することができる。 【0015】 このような内シャッター5Bの内側Bへの回動操作は、回収口4を開くことによって回収する場合だけではなく、この回収口4からは回収させないで、繰出ロータ2の回転による繰出作用中にあっても行なわせることができる。この繰出ロータ2の回転中に繰出室3内の肥料にブリッジ現象を生ずると施肥の行なわれない肥料詰りの状態となる。そこで、この内シャッター5Bの内側B回動によってこのブリッジ現象を壊すことにより繰出ロータ2による繰出を円滑に、正確に行なわせることになる。 【0016】 前記供給漏斗1は、左右一対に幅広く形成されて、複数条播種宛の繰出室3及び繰出ロータ2上にのぞむ形態としている。各供給漏斗1は、後側下部の支軸49の周りに起伏回動可能に支持されて、後側へ回動したときはこの漏斗口32を繰出室3から上方へ外して開放することができる。各繰出ロータ2の繰出軸33は、左右全幅に渡って通しにして連結するか、又は数基毎に連結して連動回転する構成とする。又、前記レバー42による内シャッター5Bの回動や、駆動軸43による外シャッター5Cの回動等のシャッタ軸41も同様に、全幅に渡って連結するか、又は数基毎に連結する構成とすることができる。駆動軸37は全幅に渡って通しにして設けられて、各繰出ロータ2毎に、又は数基の繰出ロータ2毎に連動回転することができる。又、これら駆動軸37や43等は、苗植装置14を伝動するPTO軸の一部からクランク機構50及びクラッチ等を介して伝動できる構成としている。このため、多条播種形態の繰出ロータ2の回転や、回収シャッター5の開閉等を選択することができる。又、これら送風パイプ29と回収パイプ30の一側端部は、ブロワー51に連通されて、強制送風させることができ、この送風圧によって繰り出された肥料を施肥ホース28に沿って苗植付け土壌面部へ施肥させたり、繰出室3から排出される残留肥料を回収パイプ30に沿って他端側の回収口52へ排出することができる。又、これらブロワー51から送風パイプ29と回収パイプ30とにわたる分岐部には、切替弁53が設けられて、単一ブロワー51による送風力を有効に利用できる形態としている。54はブロワー51のモータである。 【0017】 前記各回収口4の外シャッター5Cは、駆動軸43を回動して開閉作動することができる。回収口4から繰出室3内の残留肥料を排出するときは、これら各外シャッター5Cを外側Cへ回動して開くことによって、繰出室3内の残留肥料が閉鎖位置Aにある内シャッター5Bの排出口46から排出される。各回収口4から回収パイプ30に流出された肥料は、ブロワー51からの送風圧によって搬送されて、回収排出口52から外部の容器等へ取り出される。このとき、繰出室3内の残留肥料がブリッジを起したり、固まり状態にあるおそれのあるときは、ハンドル42で各内シャッター5Bを内側Bへ回動させて、肥料に圧力を加えることによって、ブリッジや、固まり等を崩すことができる。レバー42又はこれから手を離すと復帰バネ等によって内シャッター5Bが閉鎖位置Aに戻されて、排出口46もこの閉鎖位置Aの外シャッター5Cで閉鎖される。この状態からこの外シャッター5Cを前記のように回動して開くことができる。 【0018】 図例では、前記内シャッター5Bに窓穴形態の排出口46を形成したが、これら内シャッター5Bには排出口46を形成しないで、単なる内、外シャッターを二重に重ねた形態として、内ャッターのみ閉鎖位置Aから内側Bへ回動できるものとし、回収口4を開くときは外シャッターと共に内シャッターが一体的に回動して開口しうる形態とすることもできる。又、前記回収シャッター5は、単一形態として、閉鎖位置Aから内側B、又は外側Cへ回動操作する構成とすることもできる。 【0019】 次に、主として図8に基づいて上例と異なる点は、前記回収パイプ30に沿って針金状の掻き棒58を挿通保持させて、回動、乃至押し引き移動できるようにしたもので、肥料の搬送詰りを解消させるものである。掻き棒58は、途中適宜のピン59を配置して肥料を掻くことができ、又、先端部にはストッパー60を有して、この回収パイプ30内部に支持案内するガイド61に係合させて抜け止めできる構成としている。又、基部にはハンドル62を設けて、回収パイプ30の回収排出口52側から掻き棒58の操作を容易に行なうものである。このような掻き棒58の操作で詰った肥料層に通風路を形成して、送風圧による回収搬送を円滑に行なわせる。 【0020】 次に、主として図9に基づいて上例と異なる点は、前記肥料をエア搬送する施肥ホース28の途中位置に、肥料詰りを検出する詰りセンサ63を設けたものである。施肥ホース28に連結するセンサ筒64には、エア吹出口65を形成し、このエア吹出口65には常時自重で閉鎖する蓋66を上下回動自在に枢支67し、この蓋66が開くとセンサスイッチ68がON、又はOFFして、下部側の施肥ホース28の詰りを検出することができる。肥料が詰ることによってエア搬送のエアーがこのエア吹出口65から外方へ噴出されて、このエア圧力で蓋66を開くものである。 【0021】 次に、主として図10に基づいて上例と異なる点は、前記施肥装置15のブロワー51のモータ54と、苗植装置14の植付昇降レバーセンサ69とを連動させて、風量を調整させるように構成したものである。植付昇降レバー70を切りにしているときにブロワー51の風量を下げることにより、このモータ54を駆動するバッテリの消費電力を少くすることができる。苗植機には植付昇降レバー70が設けられていて、この操作で前記リフトシリンダ12を作動させて苗植装置14を昇降させると共に、上昇時には苗植装置14への伝動を切りにし、下降時には伝動を入りにするように連動構成している。そして、この植付昇降レバー70の操作位置を検出するセンサ69によって、コントローラ71を介してブロワー51のモータ54の回転を増減制御する。苗植装置14が上昇位置におかれるときは、施肥作用は停止するため、このモータ54の回転を停止するか、又は低下させる。又、苗植装置14を下降して苗植作用を行わせるときは、施肥作用を行わせるため、このモータ54の回転を行わせるか、又は増速させる。これらブロワー電力(モータ回転)と植付昇降レバー位置との関係を示すグラフにおいては、苗植装置14の上昇位置では弱回転とし、下降位置でかつ植付クラッチの位置にあっても中回転として、いずれもブロワー51の回転を停止させないで、肥料の搬送を継続させて、詰りを防止するものである。 【0022】 次に、主として図11に基づいて、上例と異なる点は、前記車体6の前部横側に張出可能の苗植マーカ20に代えて、ボール形態に成形した固形除草剤Dをマーカパイプ72で案内させて落下し、この土壌面に落下した固形除草剤Dの施用列を目印にしながら後続の苗植作業の操向を行うものである。この固形除草剤Dは水溶性の外皮乃至カプセル73の内部に粉状除草剤74を収容させたもので、適宜大きさのボール形態に成形している。このような固形除草剤Dを車体6の前部上に設けるホッパー75に収容させておき、このホッパー75部から一個並びにして繰出すマーカパイプ72で、車体6横側の隣接苗植付条位置に一定の間隔L毎に一個毎落下させる。このマーカパイプ72の先端には落下弁76が一定の間隔に間歇的に開閉して、この開きによって一個毎落下させる。この落下弁76の開閉間隔は車速等によって一定の距離間隔L毎に一個宛て落下させるように設定する。又、このマーカパイプ72には左右に振替えるように構成することができる。又、左右両側に張出形成して、落下弁76によって左右にいずれかの側へ落下するように構成することもできる。 【0023】 次に、主として図12に基づいて上例と異なる点は、苗根元部の薬液(剤)消毒等を行なうために、前記苗タンク24の底部に設けられる苗繰出ベルト77面に、薬液を付着させることによって、この苗繰出ベルト77が苗の根元部を支持して繰り出すとき、この付着された薬液を苗の根元部に付着させる。この苗繰出ベルト77の回転面に薬液を付着するために、苗タンク24を左右往復移動可能に支持する苗フレーム21の一部に薬液を噴出するノズル78を設けて、苗繰出作用時に噴出する。このようなノズル78で、繰出ベルト77に対して薬液を噴射する構成に代えて、苗タンク24の底部に吹付穴79を設け、底部のノズル80からこの吹付穴79を介して苗タンク24の苗底部に直接薬液を吹付るように構成することができる。 【0024】 次に、主として図13、図14に基づいて上例と異なる点は、苗を消毒する薬剤散布装置81を、前記苗タンク24の上側と、苗植付爪23の後側とに切替移動可能に設けたものである。この切替は散布する薬剤の種類や、苗の種類、散布個所、更には苗タンク24上の薬液散布装置81が邪魔になる場合等がある。苗植フレーム21の後端部から上方へ支持フレーム82を設け、この支持フレーム82に上下一対の支持アーム83を平行リンク形態にして、前後方向へ回動変向しうる構成としている。この支持アーム83の先端部間に薬剤散布装置81を取付支持させる。この薬剤散布装置81は、苗タンク24の全幅よりも適宜狭くして、中央部に対向させる。苗タンク24は左右往復移動されるため、薬剤散布は前苗タンク24にわたって散布できる。又、薬剤を収容するホッパー84と、繰出装置85、及び散布口86等からなり、これらホッパー84の薬剤を繰出装置85で直下へ繰出散布できる。この薬剤散布装置81を苗タンク24側へ位置させたときは、散布口86が苗タンク24の苗繰出ベルト77の上方部に対向されて、この繰出ベルト77部を繰り出されるマット苗の上側部に薬剤を散布する。又、薬剤散布装置81を後方へ移動させたときは、散布口86が苗植付爪23の後部位置に対向される。この位置で薬剤を散布するときは、土壌面に植付られた後の植付苗部に薬液散布されることとなる。 【産業上の利用可能性】 【0025】 この発明は、粉粒体としての肥料を施肥する施肥機や、農用薬剤を散布する薬剤散布機、更には粒体としての作物の種子を播種する播種機等の繰出装置として利用できる。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】回収シャッタ一部の側面図。 【図2】その一部の作用を示す作用側面図。 【図3】その繰出装置部外側面図。 【図4】その背面図。 【図5】その平面図。 【図6】その繰出装置を有した苗植機の側面図。 【図7】その平面図。 【図8】一部別実施例を示す回収パイプ部の斜視図。 【図9】一部別実施例を示す施肥ホース部の断面図。 【図10】一部別実施例を示すブロワモータ部の制御ブロック図と、その制御関係を示すグラフ。 【図11】一部別実施例を示す苗植作業状態の平面図と、その一部の背面図。 【図12】一部別実施例を示す苗タンク部の側面図。 【図13】一部別実施例を示す苗植装置部の側面図。 【図14】その平面図。 【符号の説明】 【0027】 1 供給漏斗 2 繰出ロータ 3 繰出室 4 回収口 5 回収シャッター 5B 内シャッター 5C 外シャッター A 閉鎖位置 B 内側 C 外側
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
|
| 【出願日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2005−58095(P2005−58095A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月10日(2005.3.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−292557(P2003−292557) |
|