| 【発明の名称】 |
植付作業機における縦送りレバーの調節機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡里 圭介 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】植付作業機における縦送りレバーのコンパクトな調節機構を提供することを課題としている。
【解決手段】植付け用の苗を載置し、左右に往復駆動される苗載せ台9の左右両ストロークエンドにおいて、苗載せ台9上の苗を縦方向に送る縦送り装置18を駆動するように、縦送り装置18による苗の縦送り量を調節して駆動する縦送りレバー44を左右に所定距離離間させて2つ設けるとともに、左右の縦送りレバー44を連結部材47で連結し、縦送りレバー44の回動量を変更する調節部材48と連結部材47とを接当可能に配置し、調節部材48と連結部材47との接当によって、両縦送りレバー44の回動開始位置を調節し、縦送り量を調節するように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植付け用の苗を載置し、左右に往復駆動される苗載せ台(9)と、苗載せ台(9)上の苗を掻き込み、圃場に植え付ける植付部(13)と、苗載せ台(9)の上記往復駆動時の左右のストロークエンドで苗載せ台(9)上の苗を縦方向に送る縦送り装置(18)と、縦送り装置(18)側に回動自在に設けられ、回動量に応じて縦送り装置(18)による苗の縦送り量を調節する縦送りレバー(44)と、作業機フレーム(7)側に揺動自在に軸支され、揺動角度に応じて縦送りレバー(44)の回動開始位置を調節して、縦送りレバー(44)の回動量を変更する調節部材(48)とを備えた植付作業機において、苗載せ台(9)の左右両ストロークエンドにおいて縦送り装置(18)を駆動するように、縦送りレバー(44)を左右に所定距離離間させて2つ設け、一方の縦送りレバー(44)の回動によって両縦送りレバー(44)を回動させるように、左右の縦送りレバー(44)を連結する連結部材(47)を設け、調節部材(48)と連結部材(47)とを接当可能に配置し、調節部材(48)と連結部材(47)との接当によって、両縦送りレバー(44)の回動開始位置を調節するように構成した植付作業機における縦送りレバーの調節機構。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、植付作業機に設けられる縦送り装置を、縦送り量を調節して駆動する縦送りレバーの調節機構に関する。 【背景技術】 【0002】 従来植付け用の苗を載置し、左右に往復駆動される苗載せ台と、苗載せ台上の苗を掻き込み、圃場に植え付ける植付部と、苗載せ台の上記往復駆動時の左右のストロークエンドで苗載せ台上の苗を縦方向に送る縦送り装置と、縦送り装置側に回動自在に設けられ、回動量に応じて縦送り装置による苗の縦送り量を調節する駆動アーム(本件の縦送りレバーに相当する)と、作業機フレーム側に揺動自在に軸支され、揺動角度に応じて駆動アームの回動開始位置を調節して、駆動アームの回動量を変更する規制部材(本件の調節部材に相当する)とを備えた植付作業機が公知となっている(例えば特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2000−92936号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記植付作業機は、作業機体側で回転駆動される2つの回転カムのいずれか一方が、左右往復動される苗載せ台に設けられる駆動アームと、苗載せ台の左右のストロークエンドで当接し、駆動アームを苗載せ台の左右のストロークエンドで駆動することによって、苗載せ台の上記往復駆動時の左右のストロークエンドで縦送り装置を駆動して苗載せ台上の苗を縦方向に送るように構成されている。 【0004】 このため2つの回転カムを同時に駆動する横方向に長尺な回転軸の他、規制部材を駆動アームの左右方向の全移動範囲に亘って設ける必要があり、規制部材を左右方向に長尺にする必要があり、2つの長尺物を設ける必要があるとともに、規制部材をコンパクトに構成することができないという欠点があった。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するための本発明の植付作業機における縦送りレバーの調節機構は、植付け用の苗を載置し、左右に往復駆動される苗載せ台9と、苗載せ台9上の苗を掻き込み、圃場に植え付ける植付部13と、苗載せ台9の上記往復駆動時の左右のストロークエンドで苗載せ台9上の苗を縦方向に送る縦送り装置18と、縦送り装置18側に回動自在に設けられ、回動量に応じて縦送り装置18による苗の縦送り量を調節する縦送りレバー44と、作業機フレーム7側に揺動自在に軸支され、揺動角度に応じて縦送りレバー44の回動開始位置を調節して、縦送りレバー44の回動量を変更する調節部材48とを備えた植付作業機において、苗載せ台9の左右両ストロークエンドにおいて縦送り装置18を駆動するように、縦送りレバー44を左右に所定距離離間させて2つ設け、一方の縦送りレバー44の回動によって両縦送りレバー44を回動させるように、左右の縦送りレバー44を連結する連結部材47を設け、調節部材48と連結部材47とを接当可能に配置し、調節部材48と連結部材47との接当によって、両縦送りレバー44の回動開始位置を調節するように構成したことを特徴とする。 【発明の効果】 【0006】 以上のように構成される本発明の構造によると、左右の縦送りレバーが連結部材によって連結されているため、調節部材を連結部材を支持するものとすることで、2つの縦送りレバーの回動開始位置を同時に位置調節することができ、調節部材を左右方向に長く構成する必要が無いため、調節部材を簡単且つコンパクトにすることができるという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 図1は本発明を採用した乗用田植機の側面図であり、走行機体1の後方に昇降リンク機構2を介して植付作業機3が昇降自在に設けられている。該植付作業機3は、左右方向の横フレーム4と上下方向の縦フレーム6とを備えた作業機フレーム7を備え、該作業機フレーム7側に支持されてフロート8が左右方向に複数設けられている。また作業機フレーム7側には、植付け用の苗(マット苗)が載置される苗載せ台9が左右スライド可能に支持されている。さらに上記横フレーム4の上方位置には、走行機体1側から駆動力が入力される伝動ケース11が、横フレーム4に一体的に設けられており、作業機フレーム7を構成している。 【0008】 そして図2,図3に示されるように、上記伝動ケース11の左右両側には、伝動ケース11側から駆動力が入力されるプランタケース12が設けられており、該プランターケース12には、苗載せ台9上の植付け用の苗であるマット苗を圃場に植え付ける植付部13が回転駆動自在に設けられている。なお植付部13は、ビーク14によってマット苗を掻き取り、圃場に植え付ける従来公知の構造となっている。 【0009】 これにより圃場内において植付作業機3を下降させてフロート8を接地させた状態で、走行機体1を走行させながら、植付部13を駆動することによって、ビーク14が苗載せ台9から苗を掻き取り圃場に植え付ける植付作業を行わせることができる。 【0010】 上記苗載せ台9は、従来同様作業機フレーム7側に左右スライド自在に支持されており、特に下端部分は、図3に示されるように、エプロン16を介して左右スライド自在に支持されている。 【0011】 そして苗載せ台9と作業機フレーム7側との間には、図2,図4に示されるように、苗載せ台9を左右方向に移動させる横送り装置17が設けられており、該横送り装置17によって苗載せ台9が左右に往復駆動される。また図4に示されるように、本苗載せ台9には、マット苗を載置する苗載せ面9aが4つ設けられており、各々の苗載せ面9aに穿設される長方形状をなす開口部にそれぞれ対応してマット苗の縦送り装置18が設けられている。 【0012】 なお図4は苗載せ台9を裏側(図1のA方向)から見た図(矢視図)であり、苗載せ面9aは苗載せ台9の表側に設けられ、縦送り装置18は苗載せ面9aにおいて裸出している。 【0013】 図3に示されるように、上記エプロン16は、側面視(図3)で前方下方に向かって開口した略コ字状をなす左右方向のスライドレール19と、苗載せ台9の下端面をスライド可能に支持する支持板21とからなり、スライドレール19の上面側に苗載せ台9側の連結部材22が嵌合することによって、苗載せ台9がエプロン16に左右スライド自在に支持されている。 【0014】 そしてスライドレール19の開口部19aには、後述するように作業機フレーム7側に上下揺動可能に取り付けられるエプロン調節アーム23の先端側が嵌められており、該エプロン調節アーム23を上下揺動させることによって、エプロン16が上下に移動し、苗載せ台9が上下昇降移動する。これにより植付部13(ビーク14)と苗載せ台9との位置関係が変更され、ビーク14による苗の掻き取り量の調節が行われ、苗の植付け本数が調節される。 【0015】 次に上記横送り装置7の構成について説明する。図2,図4,図5に示されるように、一方のプランタケース12の外側に、伝動ケース11から駆動力が入力される横送り駆動ケース24が設けられており、該横送り駆動ケース24から、横送り軸26が横方向に回転駆動自在に突出されている。該横送り軸26の端部は伝動ケース11側に回転自在に支持されている。 【0016】 上記横送り軸26には、螺旋溝27が形成されており、該螺旋溝27に内部で嵌合される外筒部28が該螺旋溝部分に外嵌されている。苗載せ台9は外筒部28にブラケット29を介して取り付けられている。横送り装置7は以上のように構成されており、横送り軸26が回転駆動されると、螺旋溝27に沿って外筒部28が横送り軸26に対して所定のストロークで往復横駆動されるため、これによって苗載せ台9を左右に往復駆動する。 【0017】 なお横送り軸26の端部にはアーム31が一体回転するように取り付けられており、該アーム31の端部には、後述するように縦送り装置18を駆動するための接当体32が設けられている。これにより接当体32はアーム31と一体的に、横送り軸26の回転時に横送り軸26とともに回転する。 【0018】 次に上記縦送り装置18の構成について説明する。各縦送り装置18は、図3〜図5に示されるように、下側の駆動ローラ33と上側の従動ローラ34との間に、突起付の縦送りベルト36が巻回されて構成されており、1つの縦送り装置18につき2つの駆動ローラ33と2つの従動ローラ34が設けられている。 【0019】 上記駆動ローラ33は後述する縦送り駆動機構37によって間欠的に所定量(角度)回転駆動される駆動軸38に条止めクラッチ39を介して一体回転可能に軸支されている。また上記従動ローラ34は、苗載せ台9の裏面に左右方向に支持された従動軸41に自由回転自在に軸支されている。そして従動軸41は従動ローラ34を引き上げるようにスプリング42によって付勢されており、該スプリング42によって縦送りベルト36のテンションが維持されている。 【0020】 上記縦送り駆動機構37は、各縦送り装置18を、苗載せ台9を裏面から見た状態(図4)で、左から順に、第1縦送り装置18a,第2縦送り装置18b,第3縦送り装置18c,第4縦送り装置18dとすると、第2縦送り装置18bと第3縦送り装置18cとの間、第3縦送り装置18cと第4縦送り装置18dとの間に配置されており、駆動軸38が左右一方又は両側から突出したワンウェイクラッチである縦送りクラッチ43からなる。 【0021】 そして該縦送りクラッチ43には、ワンウェイクラッチの操作アームである縦送りレバー44が設けられており、縦送りレバー44を側面視(図3)で時計回りに所定角度回転駆動させることによって、駆動軸38が所定角度回転される構造となっている。 【0022】 なお各縦送りレバー43と縦送りクラッチ43側との間には、捻りバネ46が設けられており、両縦送りレバー43は下側(図3に示される側面視で反時計方向)に付勢されている。また両縦送りレバー43は連結部材となるロッド47によって一体的に連結されており、該ロッド47と後述するロッド受けアーム48との当接によって両縦送りレバー43の初期位置が位置決めされ、縦送りレバー43は初期位置を回転開始位置として時計回りに回転駆動される。 【0023】 一方各駆動ローラ33は、第2縦送り装置18bと第3縦送り装置18cとの間に配置された縦送り駆動機構37の駆動軸38と、該駆動軸38に隣接する第2縦送り装置18bにおける駆動ローラ33とが条止めクラッチ39を介して連結されており、この駆動ローラ33と、第2縦送り装置18bの他方の駆動ローラ33及び第1縦送り装置18aの2つの駆動ローラ33とがローラ連結軸49を介して連結されている。なお該ローラ連結軸49の端部は、苗載せ台9側に回動自在に支持されている。 【0024】 また第3縦送り装置18cと第4縦送り装置18dとの間に配置された縦送り駆動機構37の駆動軸38と、該駆動軸38に隣接する第4縦送り装置18dにおける駆動ローラ33とが条止めクラッチ39を介して連結されおり、この駆動ローラ33と、第4縦送り装置18dの他方の駆動ローラ33とがローラ連結軸49を介して連結されている。なお該ローラ連結軸49の端部は、苗載せ台9側に回動自在に支持されている。 【0025】 そして第3縦送り装置18cと第4縦送り装置18dとの間に配置された縦送り駆動機構37の駆動軸38に隣接する第3縦送り装置18cにおける両駆動ローラ33がローラ連結軸49を介して連結されているとともに、第3縦送り装置18cと第4縦送り装置18dとの間に配置された縦送り駆動機構37の駆動軸38と、該駆動軸38に隣接する第3縦送り装置18cの駆動ローラ33とが、条止めクラッチ39を介して連結されている。なお上記ローラ軸49の端部は第2縦送り装置18bと第3縦送り装置18cとの間に配置された縦送り駆動機構37側に自由回転自在に支持されている。 【0026】 上記構造により縦送りレバー44の初期位置からの回動によって、駆動軸38が所定角度回動されると、全ての条止めクラッチ39が入り作動状態である場合は、全ての駆動ローラ33が、縦送りレバー44の回動量(駆動軸38の回動量)に応じて駆動され、この駆動ローラ33の回動量に応じて縦送りベルト36が駆動され、マット苗が縦送りベルト36の駆動量に応じて縦方向に送られる。 【0027】 なお第2縦送り装置18bの条止めクラッチ39を切り作動させることによって、第1縦送り装置18aと第2縦送り装置18bとが共に停止し、第3縦送り装置18cの条止めクラッチ39を切り作動させることによって、第3縦送り装置18cが停止し、第4縦送り装置18dの条止めクラッチ39を切り作動させることによって、第4縦送り装置18dが停止する。 【0028】 ただし第2縦送り装置18bの条止めクラッチ39が第1条止めレバー51によってワイヤ52を介して操作され、第3縦送り装置18cの条止めクラッチ39と第4縦送り装置18dの条止めクラッチ39とが第2条止めレバー53によってワイヤ54を介して一体的に操作されるように各条止めクラッチ39が第1条止めレバー51又は第2条止めレバー53に連結されている。 【0029】 これにより、各縦送り装置18は、第1条止めレバー51又は第2条止めレバー53の操作による各苗載せ面9aに対応する植付部13の作動停止(条止め)に連動して入り切りが操作され、特に第3縦送り装置18cと第4縦送り装置18dは、一体的に入り切りが操作される。 【0030】 なお上記条止めクラッチ39は、図6に示されるように、駆動軸38と一体回転し且つ駆動軸38に対してスライド自在に支持されるクラッチギヤ56と、該クラッチギヤ56を駆動ローラ33内のローラギヤ57に付勢するクラッチバネ58とから構成されており、上記ワイヤ52又は54のアウタを支持するブラケット59に軸支される操作アーム61(図5参照)によりクラッチギヤ56を操作することによって、クラッチギヤ56とローラギヤ57との噛み合いによって駆動ローラ33に駆動力を伝動して駆動ローラ33を回転させ、クラッチギヤ56とローラギヤ57との噛み合いを解除することによって駆動ローラ33への駆動軸38からの駆動力を断つ構造となっている。なお操作アーム61の揺動支点軸は、ブラケット59を苗載せ台9側に取り付けるためのボルトに一体的に設けられており、部品点数が少なく、軽量化されている。 【0031】 一方上記縦送りレバー44は、前述の回転する接当体32が当接することによって、間欠的(接当体32の回転サイクル)に側面視(図3)で時計回りに回動されるように、接当体32との位置関係が調節されているとともに、苗載せ台9の左右スライドのストロークエンドにおいて、接当体32がいずれか一方の縦送りレバー44と回転軌跡中で当接し、当接した縦送りレバー44を初期位置から回動させるように左右位置が設定されている。 【0032】 これにより苗載せ台9が左右スライドのストロークエンドに達すると、回転中の接当体32が、回動軌跡の所定の範囲でいずれか一方の縦送りレバー44と当接し、接当体32の当接中縦送りレバー44が回動操作され、駆動軸38を所定角度(量)回転駆動し、接当体32と縦送りレバー44とが離反すると、縦送りレバー44が捻りバネ46によって付勢されて逆方向に回動され、ロッド47とロッド受けアーム48とが当接することによって初期位置に位置決めされる。なお縦送りクラッチ43は、ワンウェイクラッチであるため、捻りバネ46による逆方向への回動時には、駆動軸38が回転駆動されることは無い。 【0033】 そしてこのとき一方の縦送りレバー44の回動によって他方の縦送りレバー44もロッド47を介して回動操作され、つまりいずれか一方縦送りレバー44を接当体32によって回動させると、他方の縦送りレバー44も一体的に回動し、条止めクラッチ39によって指定されている縦送り装置18が駆動される。なお上記構造により、縦送りレバー44の初期位置をロッド受けアーム48により変更することによって、接当体32による縦送りレバー44の回動量が変更され、縦送り装置18の駆動量が変更される。 【0034】 次に前述のエプロン調節アーム23とロッド受けアーム48とを含む、掻取り調節機構62について説明する。該掻取り調節機構62は、伝動ケース11側に回動自在に軸支された横軸63(図2,図3参照)上に概ね構成されている。 【0035】 上記横軸63には、一体回転自在に取付プレート64が取り付けられており、該取付プレート64に、苗載せ台9上のマット苗の植付部13による掻き取り量の調節を操作する掻取り量調節レバー66が固定して取り付けられており、さらに前述のエプロン調節アーム23の基端部が、横軸63に一体回転するように軸支されている。 【0036】 これにより掻取り量調節レバー66を横軸63を中心に揺動させることによって、横軸63が回動し、この横軸63の回動によって、横軸63と一体的にエプロン調節アーム23が上下揺動されてエプロン16が上下昇降され、苗載せ台9が上下されて、掻き取り量の調節が行われる。 【0037】 一方上記ロッド受けアーム48は、図3に示されるように、側面視で略L字状をなし、中間部分(屈曲部分)が、伝動ケース11側に固定されて設けられたブラケット67に、横軸63とは異なる支点となる支点軸65を介して回動自在に軸支されている。そしてロッド受けアーム48は、一端側が取付プレート64に、横軸63とは異なる支点となる支軸68を介して軸支されており、他端側においてロッド47を下方から受けて支持している。 【0038】 これにより上記のように苗の掻き取り量を調節するべく、掻取り量調節レバー66を横軸63を軸心として揺動させると、ロッド受けアーム48が、支点軸65を軸心として、取付プレート64によって、エプロン調節アーム23の揺動(横軸63を軸心とする)に連動して上下揺動し、ロッド47と当接する際の縦送りレバー44の位置(角度)、すなわち縦送りレバー44の初期位置を変更して、マット苗の縦送り量を調節する。 【0039】 掻取り調節機構は、以上のように構成されており、掻取り量調節レバー66の横軸63を軸心とする揺動操作によって、苗の掻き取り量を調節すると、ロッド受けアーム48を掻取り量調節レバー66の揺動支点(横軸63)とは異なる別の揺動支点(支点軸65)を中心に揺動させてマット苗の縦送り量を、掻き取り量に応じて自動的に連動して変更する。 【0040】 これによりロッド受けアーム48の揺動角度は、掻取り量調節レバー66の揺動角度に対して拡大(例えば掻取り量調節レバー66を1°揺動させると、ロッド受けアーム48が1.5°揺動されるというような比例拡大)され、掻き込み量の調節(エプロン調節アーム23の揺動角度)に対して、縦送り量の調節範囲(角度)を大きくとることができる。このため苗の掻き込み量を調節するべく苗載せ台9を上下昇降させると、縦送りレバー44とロッド受けアーム48との当接状態が変化し、縦送りレバー44の回動開始位置が変化するが、本ロッド受けアーム48の揺動角度が、掻取り量調節レバー66の揺動角度に対して拡大され、縦送り量の調節範囲を大きくとることができ、掻取り量調節レバー66の揺動角度に対するロッド受けアーム48の揺動角度、すなわち縦送り量の調節を詳細に行うことができるため、植付苗の掻き込み量の変更に対して、より精密に縦送り量を対応させ、必要な送り量を確保することができる。 【0041】 この際ロッド受けアーム48が大きく揺動することによって、ロッド受けアーム48の揺動により、ロッド受けアーム48とロッド47とが円滑に当接し、両者の当接位置の調節が容易となる他、ロッド47と当接した状態のままでもロッド受けアーム47を円滑に揺動させて、縦送り量の調節を円滑且つ容易に行うことができる。なおロッド受けアーム48を、掻取り量調節レバー66の揺動角度に対して拡大して揺動させる上記構造は、ロッド47を受けて(支持して)縦送り量を調節する揺動端と、掻取り量調節レバー66側との連結部分(支軸68)との間に、揺動支点である支点軸65を配置することによって簡単に実現されている。 【0042】 一方前述のように2つの縦送りレバー44が左右方向のロッド47を介して連結されているため、左右にコンパクトなロッド受けアーム48で、苗載せ台9が左右に移動中であってもロッド47を支持することができ、ロッド受けアーム48を左右方向に長尺にする必要がなく、ロッド受けアーム48及び縦送りレバー44の支持構造をコンパクトに構成することができる。 【0043】 特に特許文献1に示されるように、2つの回転カムを同時に駆動する横方向に長尺な回転軸と、左右方向に長尺な規制部材(ロッド受けアーム48に相当する)という2つの長尺物を設ける必要がなく、縦送りレバー44の上記支持構造において、長尺物がロッド47の1つで済む。 【0044】 なお左右の縦送りレバー44をロッド47で一体的に連結しているため、左右両ストロークエンドでの縦送り量の誤差が少なくなる。そして横送り装置17の駆動軸(横送り軸26)を縦送り駆動機構37(接当体32)の駆動軸とすることによって、両者のタイミングのずれを防止することができる他、伝動のロスを少なくすることができる。 【実施例1】 【0045】 図7,図8に示されるように、ロッド受けアーム48を横軸63に一体的に取り付けて、掻取り量調節レバー67の揺動に連動してロッド受けアーム48を揺動させるように構成することもできる。ただしロッド47を受ける部分を湾曲形成等させて ロッド受けアームの揺動を円滑に行わせることが必要な場合もある。なお図7,図8において、図1〜図6と同一符号は同一部品を示し、同一機能については詳細な説明は割愛する。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】乗用田植機の側面図である。 【図2】横送り機構を含む伝動ケース部分の要部平面図である。 【図3】植付作業機下方の要部側面図である。 【図4】図1に示されるA方向からの要部矢視図であり、苗載せ台の裏面を示す。 【図5】縦送り駆動機構を示す図1に示されるA方向からの要部矢視図である。 【図6】条止めクラッチ部分の断面図である。 【図7】横送り機構を含む伝動ケース部分の他の実施形態の要部平面図である。 【図8】縦送りレバー部分の側面概要線図である。 【符号の説明】 【0047】 7 作業機フレーム 9 苗載せ台 13 植付部 18 縦送り装置 44 縦送りレバー 47 ロッド(連結部材) 48 ロッド受けアーム(調節部材)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成15年8月11日(2003.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2005−58073(P2005−58073A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月10日(2005.3.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−291716(P2003−291716) |
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