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【発明の名称】 播種装置
【発明者】 【氏名】山田 久也
【住所又は居所】大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内

【要約】 【課題】安価な種子センサ26で、例えば種子搬送部材25にパイプを用いた場合のパイプ周辺部の検出精度の低下など防いで、種子Aの検出精度を向上させる。

【解決手段】種子ホッパ4内の種子Aを種子搬送部材25を介して播種位置上方まで空気搬送するようにした播種装置において、種子搬送部材25内を移動する種子Aを検出する種子センサ26を設けると共に、種子センサ26に発光巾の狭い且つ拡散光のセンサ27を用いる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
種子ホッパ内の種子を種子搬送部材を介して播種位置上方まで空気搬送するようにした播種装置において、種子搬送部材内を移動する種子を検出する種子センサを設けると共に、種子センサに発光巾の狭い且つ拡散光のセンサを用いたことを特徴とする播種装置。
【請求項2】
種子搬送部材の種子センサ直前位置に種子の通過位置を規制する規制部材を設けたことを特徴とする播種装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えばキュウリ或いはカボチャ等の野菜苗の接ぎ木作業の前工程にあって、これら偏平状種子の整列播種を行って、苗の子葉を略一定方向に揃えるようにした播種装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気搬送する種子搬送部材内の種子を光電センサを用いて検出する手段がある。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】特開平11−341905
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
通常種子搬送部材が透明丸パイプの場合通過する(大粒)種子を検出するのに、丸パイプの外径より大きい検知巾(例えば外径26mm、内径22mmのパイプの場合検知巾30mm)の平行光を有する光電センサを用いているが、平行光の巾が広い程センサが高価となると共に、平行光の場合パイプ肉厚の影響でパイプ周辺部の検出精度が低下(光屈折などのため)する不都合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
したがって本発明は、種子ホッパ内の種子を種子搬送部材を介して播種位置上方まで空気搬送するようにした播種装置において、種子搬送部材内を移動する種子を検出する種子センサを設けると共に、種子センサに発光巾の狭い且つ拡散光のセンサを用いて、安価な種子センサで、例えば種子搬送部材にパイプを用いた場合におけるパイプ周辺部の検出精度の低下など防いで、種子の検出精度を向上させるものである。
【0006】
また、種子搬送部材の種子センサ直前位置に種子の通過位置を規制する規制部材を設けて、ばらつきの多い小粒種子の通過位置を安定させ、種子の検出精度を向上させるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は播種装置の側面図、図2は同正面図であり、例えば8×16穴のポットを有するトレイ1を搬送する播種コンベア2上に播種装置3を配備させるもので、前記播種装置3は、キュウリ或いはカボチャなどの偏平種子Aを貯留する種子ホッパ4と、前記ホッパ4内から1粒の種子Aを吸着して一定高さ上昇させる横一列複数の種子台5と、一定高さ上昇させる種子台5上端の種子Aを送風機からの送風圧でもって播種位置まで搬送する搬送パイプ6と、前記搬送パイプ6の出口に配設する放出ガイド7と、播種位置の前方に配設して播種トレイ1の各ポット1a内に充填される養土B表面に側面視V字形の播種溝Cを形成する鎮圧具8とを備え、前記鎮圧具8によって形成される播種溝C上に播種ガイド7より放出される種子Aを落下させて播種を行うように構成している。
【0008】
図3乃至図5にも示す如く、前記種子ホッパ4は側面からの底部断面形状をV字形状に形成し、上部の開口部9を平面視長方形状に形成し、空気流通孔10を中央部に貫設する円柱形の各種子台5下端を連結フレーム11に連結固定させると共に、播種装置3の播種台12に固設する播種フレーム13に種子台昇降シリンダ14を連結支持させると共に、該昇降シリンダ14のピストンロッド15先端に連結フレーム11を介して前記種子台5下端を連結支持させて、前記ホッパ4内に下部開口16より種子台5を上下動自在に臨ませるように構成している。
【0009】
図6にも示す如く、各種子台5上端には1粒の種子Aを吸着させる小径(約0.5〜1mm)の種子吸着孔17を開設させる一方、種子台5の中央部を貫設する空気流通孔10及びホース18など空圧配管系19を介し真空ポンプなど吸引機やコンプレッサー或いは送風機に種子吸着孔17を連通接続させ、前記シリンダ14による種子台5の一定高さ上昇時に各種子吸着孔17に種子ホッパ4の種子Aの1粒を吸着して上昇させるように構成している。また、前記種子ホッパ4の上方位置に種子搬送案内体20を配設させるもので、播種台12の左右側面に固設する取付板21に案内体20を支持させ、該案内体20に形成する上端先細りの種子ガイド穴22に継手管23・24及び種子搬送部材である透明パイプ25を介し前記搬送パイプ6を連通接続させ、真空ポンプの真空圧で種子台5の種子吸着孔17に吸着する種子Aをコンプレッサー或いは送風機の空気噴出力に切換えて上方に吹き飛ばすとき、継手管23・24、透明パイプ25を介して蛇腹状の搬出パイプ6に送り込んで、該パイプ6出口の放出ガイド7より下方の播種トレイ1の横1列状のポット1aに放出落下させて種子Aの整列播種を行うように構成している。
【0010】
図5、図6、図8に示す如く、前記透明パイプ25内を通過する種子Aをパイプ25外側より検出する種子センサ26を設けるもので、発光体と受光体を兼ねた投受光式の光電センサ27と乱反射鏡28とで種子センサ26を形成させ、パイプ25の外径Eより発光巾Fが小さい(狭い)光電センサ27を用いてコスト安とさせると共に、拡散光を用いてパイプ25周辺部のパイプ25肉厚の影響を小さく抑えて検出精度を向上させる。
【0011】
また、透明パイプ25を中心としたセンサ27とは反対側位置に乱反射鏡28を配設させ、パイプ25の外径Eに対し乱反射鏡28の横巾Gを同等以上(E≦G)とさせて、光電センサ27から発光し乱反射鏡28で反射する乱反射光を光電センサ27で受光して良好に種子Aを検出して、パイプ25周辺部の検出精度が肉厚の影響で低下(屈折などのため)するのを防止するもので、前記取付板21に固設するセンサ台29に光電センサ27と乱反射鏡28を支持させて、例えば2粒以上のAを検出するとき或いは欠粒状態を検出するときには警報装置を作動させて作業者に報知させると共に、播種作業を中断させるように構成している。
【0012】
また、図9に示す如く、透明パイプ25内の種子センサ26の直前位置に下端先細りのガイド穴30を有する漏斗状規制部材31を設けて、小粒種子のガイド穴30通過時にはパイプ25内の中心部を種子Aが通過する状態とさせて種子Aの正確な検出を可能とさせるもので、透明パイプ25が垂直姿勢となる程規制部材31は効果を発揮し、また大粒種子の場合には規制部材31を取除くものである。
【0013】
また、図9の場合種子センサ26は発光体32と受光体33との別体構成を示しているが、発光体32を受光体兼用とさせて受光体33位置に前述の乱反射鏡27を用いる構成でも良い。
【0014】
なお、34は前記鎮圧具8を昇降動作させる鎮圧用シリンダである。
【0015】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、種子ホッパ4内の種子Aを種子搬送部材6を介して播種位置上方まで空気搬送するようにした播種装置において、種子搬送部材25内を移動する種子Aを検出する種子センサ26を設けると共に、種子センサ26に発光巾の狭い且つ拡散光のセンサ27を用いたものであるから、安価な種子センサ26で、例えば種子搬送部材25にパイプを用いた場合のパイプ周辺部の検出精度の低下など防いで、種子Aの検出精度を向上させることができるものである。
【0016】
また、種子搬送部材25の種子センサ26直前位置に種子Aの通過位置を規制する規制部材31を設けたものであるから、ばらつきの多い小粒種子Aの通過位置を安定させ、種子Aの検出精度を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】播種装置の側面図。
【図2】播種装置の平面図。
【図3】播種装置の正面図。
【図4】播種装置の側面説明図。
【図5】播種部の側面説明図。
【図6】播種台部の側面説明図。
【図7】播種台部の昇降説明図。
【図8】種子センサの説明図。
【図9】規制部材の説明図。
【符号の説明】
4 種子ホッパ
25 透明パイプ(搬送部材)
26 種子センサ
27 光電センサ
31 規制部材
A 種子
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
【識別番号】501203344
【氏名又は名称】独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構
【住所又は居所】茨城県つくば市観音台3−1−1
【出願日】 平成15年6月11日(2003.6.11)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−57(P2005−57A)
【公開日】 平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願番号】 特願2003−166306(P2003−166306)