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【発明の名称】 管理機用着脱スタンド
【発明者】 【氏名】稲葉茂房
【住所又は居所】栃木県小山市横倉新田493番地 関東農機株式会社内

【氏名】小貫信一
【住所又は居所】栃木県小山市横倉新田493番地 関東農機株式会社内

【要約】 【課題】鎮圧式畝整形管理機の鎮圧板まわりの調整やメンテナンスをする際に、一人でも容易に管理機本体を持ち上げて、タイヤまたはクローラを外すことを可能にする。

【解決手段】管理機7に着脱スタンド1を着脱自在に取り付ける。着脱スタンド1は、ピン12が挿通される孔を有するとともに管理機7の本体後部のエンジンベッド8下面に形成されているフレーム9の貫通孔11部分に挿入可能であって前記貫通孔11から抜き差し自在に挿入された前記ピン12により前記フレーム9に回動自在に連結される連結部2と、該連結部2の下方に一体的に延設された支柱部3と、該支柱部3の下端に一体的に接続されるとともに自立した状態を保持可能な前後幅および左右幅を有する接地部4と、前記支柱部3の背面に該支柱部3と一体的に突設された踏み板5とから構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピンが挿通される孔を有するとともに管理機本体後部のエンジンベッド下面に形成されている二山クレビスの貫通孔部分に挿入可能であって前記貫通孔から抜き差し自在に挿入された前記ピンにより前記二山クレビスに回動自在に連結される連結部と、

該連結部の下方に一体的に延設された支柱部と、

該支柱部の下端に一体的に接続されるとともに自立した状態を保持可能な前後幅および左右幅を有する接地部と、

前記支柱部の背面に該支柱部と一体的に突設された踏み板と、

を備えたことを特徴とする管理機用着脱スタンド。
【請求項2】
請求項1に記載の管理機用着脱スタンドにおいて、

前記支柱部の前面上部に該支柱部と一体的に突設されたストッパーを備えたことを特徴とする管理機用着脱スタンド。
【請求項3】
請求項1または2に記載の管理機用着脱スタンドにおいて、

前記支柱部を互いに重合された2枚の板材により構成するとともに、該2枚の板材をビスにより締結して長手方向の長さを調節可能にすることにより支柱部の高さを変更可能にしたことを特徴とする管理機用着脱スタンド。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、管理機、特に鎮圧式畝整形管理機に着脱自在に取り付けられるスタンドに関する。詳しくは、鎮圧板の調整やメンテナンスの際に、管理機にスタンドを着脱自在に取り付けることにより、鎮圧板の直近に位置しているタイヤまたはクローラを地面から離間させ、次いで、タイヤまたはクローラを取り外して、鎮圧板の調整やメンテナンスを可能にするものである。
【背景技術】
【0002】
従来、への字型のいわゆるロータリ及び駆動一体型ミッションの前方にロータリを配置し、その後方にタイヤまたはクローラを配置し、そのロータリとタイヤまたはクローラとのやや中間の位置にミッションにより駆動されるPTO軸を取り出しそのPTO軸により鎮圧板を駆動する鎮圧式畝整形管理機がある。この鎮圧式畝整形管理機は、前部のロータリでかきあげた土をその後方に配置された鎮圧板で叩き整形している。この鎮圧板の直ぐ後方には、タイヤまたはクローラが位置しているため、鎮圧板まわりの調整やメンテナンスをする際は、管理機本体を一時的に持ち上げてタイヤまたはクローラを外してから行っていた。なお、鎮圧板を用いて畝を整形する装置としては、特許文献1に記載の畝突き板装置がある。
【特許文献1】特開2003−134901号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したように、従来の鎮圧式畝整形管理機では、鎮圧板まわりの調整やメンテナンスをする際に、管理機本体を一時的に持ち上げてタイヤまたはクローラを外す手順が必要であり、 2人以上の人数で作業をしたり、大がかりな補助道具を使用したりして、大変な作業であった。そこで、本発明は、鎮圧板まわりの調整やメンテナンスをする際に、一人でも容易に、管理機本体を持ち上げてタイヤまたはクローラを外すことを可能にする管理機用着脱スタンドを提案することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明に係る管理機用着脱スタンドは、ピンが挿通される孔を有するとともに管理機本体後部のエンジンベッド下面に形成されている二山クレビスの貫通孔部分に挿入可能であって前記貫通孔から抜き差し自在に挿入された前記ピンにより前記二山クレビスに回動自在に連結される連結部と、該連結部の下方に一体的に延設された支柱部と、該支柱部の下端に一体的に接続されるとともに自立した状態を保持可能な前後幅および左右幅を有する接地部と、前記支柱部の背面に該支柱部と一体的に突設された踏み板とを備えたことを特徴とする。

なお、前記支柱部の前面上部に該支柱部と一体的に突設されたストッパーを備えることが好ましい。

また、前記支柱部を互いに重合された2枚の板材により構成するとともに、該2枚の板材をビスにより締結して長手方向の長さを調節可能にすることにより支柱部の高さを変更可能にすることも可能である。
【発明の効果】
【0005】
以上述べたように本発明によれば、管理機本体後部のエンジンベッド下面に形成されている二山クレビスの貫通孔部分に、管理機用着脱スタンドの連結部を挿入して、ピンにより着脱自在に連結し、次いで、踏み板を下方へ踏み込みながら、管理機を後方へ引き上げることで、管理機は前輪とスタンドにより支持されてタイヤまたはクローラが地面より浮き上がり、タイヤまたはクローラが取り外しが可能となる。その結果、一人の作業者であっても、管理機から容易にタイヤまたはクローラを取り外して、タイヤまたはクローラの前方に位置している鎮圧板の調整やメンテナンスを実行することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。

図1は本発明を鎮圧式畝整形管理機に取り付けられる着脱スタンドに適用した場合の着脱スタンドの右側面図であり、図2は図1の背面図である。図3は図1および図2に示した着脱スタンドを鎮圧式畝整形管理機に取り付けた状態の側面図であり、図4は図3における着脱スタンドの取り付け部を示す縦断面図である。
【0007】

図1および図2に示されるように、本発明に係る着脱スタンド1は、上端に形成された筒状の連結部2と、連結部2の下方に連結部2から一体的に延設された板材からなる支柱部3と、支柱部3の下端に一体的に接続されたコ字形の板材からなる接地部4と、支柱部3の背面下部に支柱部3から一体的に突設された踏み板5と、支柱部3の前面上部に支柱部3から一体的に突設されたストッパー6とから構成されている。
【0008】

連結部2は、図3および図4に示されるように、鎮圧式畝整形管理機7のエンジンベッド8の下面に取り付けられている断面コ字形のフレーム9(二山クレビス)の内側に挿入されるため、フレーム9の内側間隔よりもやや短い幅に形成され、その孔は、フレーム9を貫通しているウエイト取り付け用の孔11と同じ径に形成されている。また、連結部2は、フレーム9の内側に挿入された状態で外側の孔11からピン12が挿通されて、その先端に割りピン13が挿着されることで、フレーム9に連結される。
【0009】

支柱部3は、図3に示されるように、着脱スタンド1が管理機7に装着されたとき、管理機7の前輪14と着脱スタンド1とで、管理機7を支え、その間に配置されているロータリ15、鎮圧板16およびタイヤ17が地面から浮上するだけの高さを有している。また、接地部4は、図3に示されるように、着脱スタンド1が管理機7に装着されて自立しているときに、管理機7が左右に倒れることなく安定して支えられる左右方向の幅を有している。同様に、着脱スタンド1が自立した状態で着脱スタンド1が前後方向に倒れることなく安定して支えられる前後方向の幅を有している。ストッパー6は、着脱スタンド1が管理機7に装着されて自立しているときに、着脱スタンド1が図3で時計方向へ倒れてフレーム9と干渉することを防ぐためのものである。
【0010】

次に、このように構成された着脱スタンド1の使用方法を説明する。管理機7が、本来の鎮圧および畝整形の作業をするときは、着脱スタンド1は、管理機7から外されている。ここで、作業途中で鎮圧板16を調整または交換する必要が生じた場合は、管理機7のエンジンを停止した後、前輪14を適当な高さに調節し、着脱スタンド1を横にした姿勢でその連結部2を、管理機7のフレーム9の内側に挿入して、外側の孔11からピン12を挿入し、先端に割りピン13を挿着して、着脱スタンド1を管理機7に装着する。
【0011】

次に、着脱スタンド1を地面に下ろす。この状態が、図3の右側に仮想線で示されている状態である。次に、接地部4の前端が地面に接している状態から、踏み板5に足(図示せず)を乗せて下方へ踏み込みながら、図示しない管理機7のハンドルを、手前(右方向)に引き上げる。すると、着脱スタンド1は接地部4の前端を支点にして時計方向に回動し、接地部4全面が地面に当接して着脱スタンド1が自立する。同時に、連結部2には、管理機7のフレーム9が乗り上げられて、管理機7は浮上し、前輪14と着脱スタンド1とにより支えられる。この状態で、タイヤ17と鎮圧板16が地面から離間して浮上しているので、タイヤ17を車軸から外して、鎮圧板16を調整または交換する作業が可能になる。
【0012】

次に、鎮圧板16の調整または交換の作業が終了したら、タイヤ17を車軸に取り付け、管理機7を前方へ静かに押し出す。すると、着脱スタンド1が反時計方向に回動しながら倒れて、タイヤ17が接地する。ここで、割りピン13を抜き取り、ピン12をフレーム9から抜き取ることで、着脱スタンド1が管理機7から取り外される。これで、鎮圧および畝整形の作業の再開が可能となる。このように、本発明では、鎮圧板16を調整または交換するときだけ、着脱スタンド1を管理機7に取り付けて、タイヤ17を外すことが可能であり、着脱スタンド1が、管理機7の鎮圧および畝整形の作業に支障を及ぼすことがない。
【0013】

なお、上述した実施形態では、タイヤ17を使用している管理機7について、説明したが、本発明は、タイヤの代わりにクローラを用いた管理機にも適用可能である。また、図示しないが、図1の支柱部3を、2枚の板を前後に重合させて互いにビスにより締結する構造にすることで支柱部3の長さを調節可能にしておき、管理機7の機種によって異なるフレーム9から地面までの高さに対応可能にすることもできる。また、連結部2に挿入されるピン12の代わりに、同径のボルトを使用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本発明は、鎮圧式畝整形管理機以外には、播種その他の用途の管理機にも利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る着脱スタンドの右側面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】本発明に係る着脱スタンドを管理機に取り付けた状態の側面図である。
【図4】図3における着脱スタンドの取り付け部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0016】

1 着脱スタンド

2 連結部

3 支柱部

4 接地部

5 踏み板

6 ストッパー

7 鎮圧式畝整形管理機

8 エンジンベッド

9 フレーム

11 孔

12 ピン

13 割りピン

14 前輪

15 ロータリ

16 鎮圧板

17 タイヤ
【出願人】 【識別番号】000157153
【氏名又は名称】関東農機株式会社
【住所又は居所】栃木県小山市大字横倉新田493
【出願日】 平成16年6月3日(2004.6.3)
【代理人】 【識別番号】100095739
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 俊夫

【公開番号】 特開2005−341868(P2005−341868A)
【公開日】 平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願番号】 特願2004−165215(P2004−165215)