| 【発明の名称】 |
歩行型管理機 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡 剛 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】水谷 秀剛 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
|
| 【要約】 |
【課題】非作業時に移動する際に取り付ける尾輪の取付状態を安定したものにできる歩行型管理機を提供する。
【解決手段】走行車輪1とともに機体に備えた抵抗棒12に、非作業移動用尾輪14を接地姿勢に装着する為のアーム部12Aを機体後方向きに突設形成してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業走行部とともに機体に備えた抵抗棒に、非作業移動用尾輪を接地姿勢に装着する為のアーム部を機体後方向きに突設形成してある歩行型管理機。 【請求項2】 前記アーム部が前記抵抗棒を接地案内する橇体である請求項1記載の歩行型管理機。 【請求項3】 前記抵抗棒における前記アーム部形成位置より上方部分に、前記非作業移動用尾輪を非接地姿勢に保持する取付固定部を形成してある請求項1又は2記載の歩行型管理機。 【請求項4】 請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の歩行型管理機において、前記アーム部に後方側から差し込み装着自在な取付ボス部と、その取付ボス部を前記アーム部に装着した状態で抜け止め固定する止め部材とを、前記非作業移動用尾輪に備えている歩行型管理機。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、作業圃場を移動する場合に使用される非作業移動用尾輪を取り付けることが可能な歩行型管理機に関する。 【背景技術】 【0002】 非作業移動用尾輪を歩行型管理機に取り付けるに、その管理機に設けてある抵抗棒に着脱する構成を採っていた。つまり、非作業移動用尾輪を支持するフレームに取付用ボス部を設け、このボス部に抵抗棒を差し込む状態でそのボス部を抵抗棒に装着し、ピン等の止め部材で移動用尾輪を固定していた(特許文献1、2参照)。 【0003】 【特許文献1】実公昭63−42702号公報(公報第2欄の第14行〜第18行、及び、図1) 【特許文献2】実開平4−120401号公報(図2) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ボス部に抵抗棒を差し込む状態でそのボス部を抵抗棒に装着し、ピン等の止め部材で尾輪を固定する構成を採っているが、尾輪を取り外した作業時においては、抵抗棒は耕耘土内に入り込んだ状態で移動して行くので、耕耘土の走行抵抗を受けて摩擦作用を受けるところから、ボス部を差し込む部分に摩滅を生じ、取付固定に要する取付部位の径寸法が短小化し、尾輪を取り付けた際にガタツキ等を生じる可能性があった。 【0005】 本発明の目的は、非作業時に移動する際に取り付ける尾輪の取付状態を安定したものにできる歩行型管理機を提供する点にある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 〔構成〕 請求項1に係る発明の特徴構成は、作業走行部とともに機体に備えた抵抗棒に、非作業移動用尾輪を接地姿勢に装着する為のアーム部を機体後方向きに突設形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0007】 〔作用〕 つまり、非作業移動用尾輪を抵抗棒に取り付けるに、その抵抗棒に後向きのアーム部を突設して、そのアーム部に取り付けることにした。アーム部自体は、後向きに設けてあるところから、作業中であっても抵抗棒の前面に突設した場合に比べて土の抵抗を受けることや石等の障害物に衝突することが少なく、摩滅度合いも小さく抑えることができる。 【0008】 〔効果〕 したがって、アーム部は摩滅等が少なく、非作業移動用尾輪の取り付け状態が安定し、移動時の操縦操作も容易になる。 【0009】 請求項2に係る発明の特徴構成は、請求項1に係る発明において、前記アーム部が前記抵抗棒を接地案内する橇体である点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0010】 〔作用効果〕 つまり、前記アーム部は橇体としても機能するので、抵抗棒が圃面内に深く入り込む過ぎることを抑制することができ、別個に橇体を設ける必要がない。しかも、アーム部は接地するものであるが、抵抗棒の後方側で圃面に接するものであるので、抵抗棒の前方において圃面に接する場合に比べて摩滅等の度合いは少ない。 【0011】 請求項3に係る発明の特徴構成は、請求項1又は2に係る発明において、前記抵抗棒における前記アーム部形成位置より上方部分に、前記非作業移動用尾輪を非接地姿勢に保持する取付固定部を形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0012】 〔作用効果〕 非作業移動用尾輪を作業中において保管することが必要であるが、ここでは、抵抗棒にその取付位置を求め、その位置をアーム部形成位置より上方部分に定めることによって、非作業移動用尾輪を非接地姿勢に維持して、保管部位をあらためて設ける必要がない。 【0013】 請求項4に係る発明の特徴構成は、請求項1〜3の内のいずれか一つに係る発明において、前記アーム部に後方側から差し込み装着自在な取付ボス部と、その取付ボス部を前記アーム部に装着した状態で抜け止め固定する止め部材とを、前記非作業移動用尾輪に備えている点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0014】 〔作用効果〕 他の機器が配置されていない抵抗棒の後方側から非作業移動用尾輪を着脱操作するので、その着脱作業が容易であり、作業負担が少ない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 歩行型管理機について説明する。図1に示すように、歩行型管理機は、左右一対の走行車輪1、1を備えた走行機体に兼用されるミッションケース2から前方に向けて搭載フレーム3を延出するとともに、搭載フレーム3にエンジン4を搭載し、エンジン4とミッションケース2の上部とに亘ってベルト伝動装置5を設けてエンジン4からミッションケース2に動力伝達可能に構成し、二股状のミッションケース2の前部側ケース2Aの下部に前記した走行車輪1を支持し、後部側ケース2Bの下部に耕耘ロータリー6を支持し、後部側ケース2Bの上端部から後方に向けてループ式の操縦ハンドル7を延出して、構成されている。 【0016】 図1に示すように、エンジン4の後方の操縦パネルに、主変速レバー8を後方に向けて取り付けてあり、操縦ハンドル7に主クラッチレバー10を設けてある。ミッションケース2の後部側ケース2Bの上下中間位置に耕耘ロータリー6を覆うロータリーカバー11を設けるとともに、ロータリーカバー11にロータリー6の食い込み力をよくする抵抗棒12と耕耘土の飛散防止用の後部カバー13とを設けてある。 【0017】 図1に示すように、抵抗棒12は、ロータリーカバー11に設けたボス11Aに対して上下位置調節可能に取り付けてあり、その抵抗棒12の下端部にアーム部としての板状の橇体12Aを水平状態で後ろ向きに延出してある。橇体12Aは、抵抗棒12より後方に延出されるとともに、抵抗棒12の下端近くに設けてあり、抵抗棒12が耕地面に入り込み耕耘ロータリー6が沈み込み過ぎないように、踏ん張り力を発揮し高さを維持する橇としての機能を有するものである。抵抗棒12は板状を呈しており、水平断面が長方形状に形成してある。 【0018】 抵抗棒12に着脱自在な非作業移動用尾輪14について説明する。図2及び3に示すように、ベース板15の下面にブラケット16を軸芯P1周りに回転自在に取り付けるとともに、そのブラケット16に非作業移動用尾輪14を遊転自在に支持している。ベース板15の上面に取付ボス部17を、その取付ボス部17における嵌合用の貫通孔を前後方向に向けた状態で固着し、この取付ボス部17の上方に門型フレーム18を立設している。門型フレーム18に取付ボス部17の内部空間に達する止め部材としての取付ピン19を、紙面上下方向にスライド自在に支持して、取付ピン19を紙面下方に付勢するバネ20を備えている。 【0019】 図2及び図4(イ)に示すように、非作業移動用尾輪14を抵抗棒12に取付るには、取付ボス部17を橇体12Aに対して後方から差し込み装着し、取付ピン19を締付け取付固定する。取付ピン19は、取付ボス部12Aと門型フレーム18の天井部との間に設けたバネ20によって差し込み嵌合方向に付勢されており、取付ピン19の先端は、橇体12Aに形成した止め用孔12aに差込嵌合されて、非作業移動用尾輪14の取付け状態を抜け止め固定する。この橇体12Aに取り付けた状態が、図1に示すように、非作業中の移動形態を示すものとなる。これに対して、作業中においては、非作業移動用尾輪14を接地させない為に図4(ロ)に示すように、橇体12Aより取り外し抵抗棒12の上端に上方から取付ボス部17をさし込んで取付ピン19で取付固定するように構成してある。この抵抗棒12の上端部にも取付ピン19の先端が差し込み嵌合される止め用孔12bが設けてある。この状態が、作業中での格納姿勢となる。ここに、抵抗棒12の上端部を、非作業移動用尾輪14を非接地姿勢に保持する取付固定部と称する。 【0020】 〔別実施形態〕 以下、本発明の別実施形態を列記する。 (1) 抵抗棒12を設ける対象となる歩行型管理機としては、作業時の推進用の走行車輪1とその後方に耕耘ロータリー6を設ける形態のものについて説明したが、ここでは、走行車輪1と耕耘ロータリー6とを兼用する構成について説明する。図5に示すように、エンジン20の下方に伝動ケース21を配置し、伝動ケース21の下端部に横向きの出力軸22を両側方に突出させて設け、突出させた出力軸22の両側端に夫々耕耘ロータリー23を取り付けている。伝動ケース21の後端より後方上方に向けて操縦ハンドル24が延出されており、その操縦ハンドル24の支持フレーム24Aの途中からブラケット25を延設し、このブラケット25に抵抗棒26を装着してある。 【0021】 このような構成によって、この種の歩行型管理機は、耕耘ロータリー23を回転させて耕耘を行いながら同時に前進し、抵抗棒26で耕耘ロータリー23の食い込み力を確保している。 図5に示すように、抵抗棒26の下端部近くに橇体26Aを後方に向けて突出するとともに、その橇体26Aに非作業移動用尾輪27を取付るように構成してある。この場合においては、運転者が非作業移動用尾輪27を接地点として、操縦ハンドル24を押し下げて、耕耘ロータリーを対地浮上させた状態で、非作業移動用尾輪27で移動することになる。この非作業移動用尾輪27において、図2及び図3に示すブラケット16を軸芯P1周りに回転自在に構成するのではなく、ブラケット16をベース板15に回転しないように固定してもよい。 ここに、走行車輪1と耕耘ロータリー6とを備えた場合の走行車輪1、及び、耕耘ロータリー23で走行車輪と耕耘ロータリーとを兼用する場合の耕耘ロータリー23を作業走行部と総称する。 (2) 非作業移動用尾輪27を橇体12Aに取付固定する際に使用される止め部材としては、取付ボルト等であってもよく、ピンに限られない。 【図面の簡単な説明】 【0022】 【図1】歩行型トラクタの全体側面図 【図2】非作業移動用尾輪の取り付け作業状態を示す側面図 【図3】非作業移動用尾輪の取り付け状態を示す背面図 【図4】(イ)非作業移動用尾輪をアーム部に取り付ける前の状態を示す斜視図 (ロ)非作業移動用尾輪を格納状態に設置するために、抵抗棒の上端に取り付ける前の状態を斜視図 【図5】非作業移動用尾輪の取付対象を別の機種に適用した状態を示す側面図 【符号の説明】 【0023】 12 抵抗棒 12A アーム部 14,27 非作業移動用尾輪 17 取付ボス 19 止め部材
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
|
| 【出願日】 |
平成16年4月6日(2004.4.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
|
| 【公開番号】 |
特開2005−295812(P2005−295812A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月27日(2005.10.27) |
| 【出願番号】 |
特願2004−112331(P2004−112331) |
|