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【発明の名称】 歩行型作業機のロータリカバー
【発明者】 【氏名】山根 勉
【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内

【氏名】前田 良雄
【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内

【要約】 【課題】ロータリ耕耘装置から放擲される耕耘土壌の前方飛散によりミッションケースに耕耘土壌が付着することを防止するために、耕耘カバーの前端にフロントゴム垂れを螺設してなる歩行型作業機において、前記フロントゴム垂れの螺設部分に溜まる泥水を容易に排出できるようにする。

【解決手段】ロータリフレーム22とロータリカバー21の左右前端部とを固着する補強部材31,31を設け、該補強部材31,31にロータリ耕耘装置5前方への耕耘土壌の飛散を防止する飛散防止カバー(フロントカバー)24を螺設可能に構成すると共に、当該補強部材31,31に孔31a,31bを形成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミッションケース(2)に取付けるロータリフレーム(22)に一体的に固着したロータリカバー(21)によって、ロータリ耕耘装置(5)の上方が覆われる歩行型作業機(1)において、前記ロータリフレーム(22)とロータリカバー(21)とを固着する補強部材(31,31)を設け、且つこの補強部材(31,31)に耕耘土壌の飛散を防止する飛散防止カバー(24)を螺設可能に構成すると共に、当該補強部材(31,31)に孔(31a,31b)を形成したことを特徴とする歩行型作業機のロータリカバー。
【請求項2】
ロータリカバー(21)に固着する補強部材(31,31)の固着面側に孔(31a,31b)を形成したことを特徴とする請求項1記載の歩行型作業機のロータリカバー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリ耕耘装置の上方を覆う歩行型作業機のロータリカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、歩行型作業機である耕耘機の後部に装着されるロータリ耕耘装置においては、その上方を覆う耕耘カバーが設けられると共に、ロータリ耕耘装置から放擲される耕耘土壌
の前方飛散によりミッションケースに耕耘土壌が付着することを防止するために、耕耘カバーの前端にフロントゴム垂れ(ゴム製の飛散防止部材)を螺設したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平09−327202号公報(第4頁、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上述した従来のフロントゴム垂れは、耕耘カバーの前端に上方に向いて彎曲癖が付けられると共に垂れ下げられた状態で螺設してあり、特に耕耘作業によって汚れた機体を洗車する際、耕耘カバーの前端と彎曲癖が付けられたフロントゴム垂れの取付け部分に泥水が溜まり易く、この泥水の除去作業に手間取ると共に、溜まった泥水を放置しておくと耕耘カバーやフロントゴム垂れの螺設部材に錆が発生するといった欠点を有していた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記課題を解決することを目的として創案したものであって、ミッションケースに取付けるロータリフレームに一体的に固着したロータリカバーによって、ロータリ耕耘装置の上方が覆われる歩行型作業機において、前記ロータリフレームとロータリカバーとを固着する補強部材を設け、且つこの補強部材に耕耘土壌の飛散を防止する飛散防止カバーを螺設可能に構成すると共に、当該補強部材に孔を形成したことを第1の特徴とする。
【0005】
そして、ロータリカバーに固着する補強部材の固着面側に孔を形成したことを第2の特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、ロータリフレームとロータリカバーとを固着する補強部材を設け、この補強部材に耕耘土壌の飛散を防止するカバーを螺設可能に構成することによって、ロータリフレームとロータリカバーをより強固に固着して強度アップを図りながら、耕耘土壌の飛散を防止する飛散防止カバーを取付けることができる。更に補強部材に形成した孔によって、特に汚れた機体を洗車する際のカバー部材の取付け部分、即ちロータリカバーと補強部材の固着部に溜まる泥水を容易に排出することができ、この泥水の除去作業に時間を費やさなくても済むようになると共に、ロータリカバーや飛散防止カバーの螺設部材に発生する錆を抑制することができる。
【0007】
また、請求項2の発明によれば、ロータリカバーに固着する補強部材の固着面側に孔を形成したことによって、ロータリカバーと補強部材の固着部に溜まる泥水を効率的に排出できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明が適用される歩行型作業機である歩行型管理機1の側面図であって、歩行型管理機1は、機体フレームを構成する側面視で略へ字状のミッションケース2が中央に配設されており、このミッションケース2の前側下部に車軸3を軸架して走行車輪4を取付ける一方、ミッションケース2の後側下部にはロータリ耕耘装置5の耕耘軸6を横架すると共に、該耕耘軸6の周囲に複数本の耕耘爪7を植設している。
【0009】
そして、ミッションケース2の前方に取付けたエンジンフレーム8上にエンジン9が載置されており、このエンジン9の一側に配設したベルトカバー10内に設けられている図示しないプーリー、ベルト等を介して、エンジン9の駆動力をミッションケース2に伝え、該ミッションケース2内の変速機構を介して変速された動力を走行車輪4やロータリ耕耘装置5に伝動するように構成してある。
【0010】
また、ミッションケース2の上部には、後方に向けてハンドル11が延出してあり、このハンドル11をオペレータが把持した状態で歩行型管理機1を走行させながらロータリ耕耘装置5を回転させることによって、耕耘作業を行なうことができるようになっている。尚、ハンドル11には、操作具としてメインクラッチレバー12が設けてあり、このメインクラッチレバー12を操作することによって、エンジン9とミッションケース2との間に介設した図示しないテンションクラッチ機構を介して、エンジン9とミッションケース2間の動力の断接がなされる。
【0011】
そして、ロータリ耕耘装置5の上方を覆うロータリカバー21は側面視で湾曲状に形成されると共に、このロータリカバー21の中央に一体的に固着したロータリフレーム22を介してミッションケース2に螺設してある。また、ロータリカバー21の左右両側には、サイドカバー23を付設すると共に、ロータリカバー21の前後には、ロータリ耕耘装置5から放擲される耕耘土壌の飛散を防止するゴム製の飛散防止カバーであるフロントカバー24とリヤカバー25を取付けている。尚、ロータリフレーム22の後端には、高さ調節可能な尾輪26を設けている。
【0012】
次に、フロントカバー24の取付け方法について説明する。図2〜図4に示すように、
ロータリフレーム22とロータリカバー21の左右前端部21L,21Rとを固着するプレート状の補強部材31,31を左右に設けている。この補強部材31,31は、図4に示す如く側面視で前上がり傾斜にロータリフレーム22とロータリカバー21の左右前端部21L,21Rに固着してあり、それによってロータリカバー21の強度と剛性アップを図っている。
【0013】
そして、フロントカバー24は、下方から押さえ板32と補強部材31,31に挟まれた状態で螺設されると共に、側面視で円弧状に形成した押さえ板32の前端形状に沿って彎曲癖が付けられた状態で垂れ下げてあり、それによって耕耘爪7とフロントカバー24が直接干渉しない位置構成になっている。
【0014】
また、ロータリカバー21の左右前端部21L,21Rに固着する補強部材31,31の固着面側に水抜き孔31a,31bを形成したことによって、特に汚れた機体を洗車する際にロータリカバー21の左右前端部21L,21Rとフロントカバー24の取付け部分、即ちロータリカバー21と補強部材31,31の固着部に溜まる泥水を容易に且つ効率的に排出することができ、この泥水の除去作業に時間を費やさなくても済むようになると共に、ロータリカバー21やフロントカバー24の螺設部材に発生する錆を抑制することができる。尚、上述したゴム製の飛散防止カバーであるリヤカバー25を、フロントカバー24と同様な補強部材を介して螺設するように構成してもよい。
【0015】
ところで、図5及び図6に示すように、機体の後方に向けて延出したハンドル41の把持部41aを平面視で門型状に形成すると共に、このハンドル41の把持部に上方から重合するデッドマンクラッチ機構用のクラッチレバー42を備えた歩行型作業機においては、ハンドル41の把持部41aとクラッチレバー42の形状が略同一であり、ハンドル41の把持部41aを握りながらクラッチレバー42を操作しようとすると手指を挟む虞があった。
【0016】
そこで、ハンドル41の把持部41a中央で後方に突出する補助的な取っ手43を設け、この補助的な取っ手43を握りながらクラッチレバー42を操作できるように構成することによって、手指が挟まれることを防止し、また歩行型作業機をトラック等の荷台にロープ掛けして運搬する際に、当該取っ手43を利用してロープ掛けすることによって、ロープとハンドル41周辺の他の操作レバーや、樹脂構成部品等の接当を回避することができるので、これら操作レバーや、樹脂構成部品等の運搬時における損傷の発生を軽減できるようになる。
【0017】
また、ロータリフレーム22の後端に設けられている尾輪26は、図7に示すように、ハンドル51の回転操作により高さ調節できるようになっており、その高さ調節機構は、ハンドル51に設けた昇降ネジ52に尾輪26を軸支するネジ筒53を螺挿すると共に、このネジ筒53にスライド可能に外嵌させた支持筒54等から構成されている。そして、従来より昇降ネジ52とネジ筒53の螺合は一条ねじが採用されており、尾輪26の高さを大きく変更する時はハンドル51を回す回数が多くなって手間が掛かるので、昇降ネジ52とネジ筒53の螺合を多条ねじで構成することによって作業性を向上させてもよい。
【0018】
また、図8及び図9に示したものは、歩行型管理機1のエンジンフレーム8の前端部に
バケット61を螺設し、且つこのバケット61に複数の爪61a・・を形成することによって、歩行型管理機1を走行させながら圃場内に散乱する石や木等の障害物を取り除くことができるように構成したものであって、それにより耕耘作業を行う前の準備作業の容易化と当該作業の所要時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】歩行型管理機の側面図。
【図2】ロータリ耕耘装置の側面図。
【図3】ロータリカバーの平面図。
【図4】図2のA矢視図。
【図5】門型状ハンドルの平面図。
【図6】門型状ハンドルの側面図。
【図7】尾輪の高さ調節機構を示す側断面図。
【図8】バケットの装着状態を示す側面図。
【図9】図8のB矢視図。
【符号の説明】
【0020】
1 歩行型作業機
2 ミッションケース
5 ロータリ耕耘装置
21 ロータリカバー
22 ロータリフレーム
24 飛散防止カバー
31 補強部材
31a 孔
31b 孔
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
【出願日】 平成16年3月9日(2004.3.9)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−253308(P2005−253308A)
【公開日】 平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願番号】 特願2004−65199(P2004−65199)