| 【発明の名称】 |
耕耘爪軸の取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 東光 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディーゼル株式会社内
【氏名】田辺 稔 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディーゼル株式会社内
【氏名】平野 隆司 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディーゼル株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】サイドドライブ型ロータリー耕耘装置における耕耘爪軸の取付構造において、耕耘爪軸の着脱を容易にするとともに、装着時における固定を確実にする。
【解決手段】耕耘爪軸1と耕耘駆動軸2との間の結合部には、位置支持用ピン4と、固定用ネジ付ピン10と、側面視テーパー形状の楔2bと溝1bの嵌合部を、耕耘爪軸と耕耘駆動軸との間に構成し、他方の該耕耘爪軸の他端と、耕耘支枠19との結合部においては、該耕耘爪軸と耕耘受動軸3’を一体化して、ベアリングケース20により軸受け支持し、該ベアリングケースと耕耘支枠とを、ロックレバー25の回動操作により嵌合・離脱可能とし、該ロックレバーの回動操作によりロックプレート22を回動させ、該ロックプレートに設けたロックピン22aを、ベアリングケースに設けたピン孔20aと、耕耘支枠に設けたピンボス19aに挿抜することにより、嵌合・離脱可能すべく構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 耕耘伝動ケース33に軸支される耕耘駆動軸2と、他方の耕耘支枠19に固設したベアリングケース20との間に、耕耘爪軸1を連結支持するサイドドライブ型ロータリー耕耘装置において、 該耕耘爪軸1と耕耘駆動軸2との間の結合部には、位置支持用ピン4と、固定用ネジ付ピン10と、側面視テーパー形状の楔2bと溝1bの嵌合部を、耕耘爪軸1と耕耘駆動軸2との間に構成し、 他方の該耕耘爪軸1の他端と、耕耘支枠19との結合部においては、該耕耘爪軸1と耕耘受動軸3’を一体化して、ベアリングケース20により軸受け支持し、 該ベアリングケース20と耕耘支枠19とを、ロックレバー25の回動操作により嵌合・離脱可能とし、該ロックレバー25の回動操作によりロックプレート22を回動させ、該ロックプレート22に設けたロックピン22aを、ベアリングケース20に設けたピン孔20aと、耕耘支枠19に設けたピンボス19aに挿抜することにより、嵌合・離脱可能すべく構成したことを特徴とする耕耘爪軸の取付構造。 【請求項2】 請求項1記載の耕耘爪軸の取付構造において、 前記耕耘駆動軸2と耕耘爪軸1との取付部には、耕耘駆動軸2の内側端にフランジ2aを形成し、耕耘爪軸1の両外端にフランジ1aを形成し、両フランジ2aとフランジ1aとを結合する構成とし、 該フランジ2aには側面視テーパー形状の楔2bを突設し、該フランジ1aには側面視テーパー状の溝1bを穿設し、該楔2bと溝1bを嵌合することにより、フランジ2aとフランジ1aを結合すべく構成し、 該フランジ結合部に位置支持用ピン4を設け、該位置支持用ピン4は、耕耘爪軸1の外周面上に突設された位置支持用ピンブラケット7により、耕耘爪軸1の方向に摺動可能に支持されて、フランジ1a・1aに設けた位置支持用ピン孔1cを貫通し、フランジ2aに設けた位置支持用ピン孔2cに嵌入可能とし、該位置支持用ピン4には、ロック位置とロック解除位置とにレバー位置を変更できるレバー5を固設し、該位置支持用ピン4をフランジ1a側向きに付勢するスプリング6を付設したことを特徴とする耕耘爪軸の取付構造。 【請求項3】 請求項2記載の耕耘爪軸の取付構造において、 耕耘爪軸1より固定用ピンブラケット9が突設され、該固定用ピンブラケット9に形成するピン孔にて、固定用ネジ付ピン10を耕耘爪軸1と平行方向に遊嵌し、前記フランジ1aの溝1b内には、該固定用ネジ付ピン10を嵌挿するピン孔1eを穿設し、該ピン孔1eに連通するボス8をフランジ1aに固設し、該ボス8内に固定用ネジ付ピン10のピン部分を摺動及び回動自在に遊嵌し、該ピン孔1eの位置は、側面視テーパー状の溝1bにおける幅狭部分とし、また、該耕耘軸2と耕耘爪軸1とを位置決めした場合に、該ピン孔1eに連通するテーパー状のピン孔2eを楔2bに穿設し、 固定用ネジ付ピン10のネジ部分には、固定用ナット12と皿バネ13を介装し、該固定用ナット12により、固定用ネジ付ピン10を固定及び回動自在にすべく構成し、楔2bと溝1bとの嵌合密着を堅固にすべく構成したことを特徴とする耕耘爪軸の取付構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、側部に耕耘伝動ケース(チェーンケース)を有するサイドドライブ型ロータリー耕耘装置において、耕耘伝動ケースに軸支する耕耘軸(耕耘駆動軸)と、その反対側の耕耘支枠に軸支する耕耘軸(耕耘受動軸)との間にて、耕耘爪軸の着脱を容易にするとともに、装着時における固定を確実にするための、耕耘爪軸の取付構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、サイドドライブ型ロータリー耕耘装置においては、実公昭53−3121にて、耕耘爪軸と、ロータリー耕耘装置の耕耘伝動ケース及び耕耘支枠に軸支する耕耘軸とをフランジで結合して、螺止する構造であり、着脱を可能とするため、耕耘軸のフランジに案内溝を形成したものが公知となっている。 しかし、この取付構造では、フランジの螺止作業につき、ボルト締め要員と耕耘爪軸の位置支持要員とを別途必要とする、即ち複数の作業者を必要とするのである。 汎用性のない耕耘爪軸を度々交換して使用する場合のことを思えば、一人で容易にその 着脱ができ、かつ、作業時にて耕耘爪軸と耕耘軸との固定が確実であることが望ましい。 【0003】 そこで、本出願人は、耕耘爪軸の着脱を容易にするための技術として、特願平8−34149にて、二通りの実施例を出願済みである。 まず、いずれの実施例においても、耕耘爪軸は地上に位置固定して、ロータリー耕耘装置を下降させて耕耘軸間に挿入取付するものとしており、一人で着脱作業を可能とする。 この中で、一つ目の実施例では、レバーにて解除・固定切換可能なロックピンと、ロータリー耕耘装置の下降途中に耕耘軸のフランジに形成する嵌合溝に嵌合して回動支点となり、位置決めの中心となる突出係合ピンとを有し、位置支持終了後は、複数のボルトにてフランジ同士を締止するものとなっている。 【0004】 二つ目は、耕耘伝動ケースと耕耘支枠とに軸支する両耕耘軸の各内側端と、耕耘爪軸の両端にフランジを設け、フランジ結合部に側面視テーパー状の楔・溝の嵌合部を設けて、両耕耘軸間に垂直方向から耕耘爪軸を挿入可能とし、更に、軸芯合わせが容易にできるように、二つのロックピンを設けた構造のものを出願済みである。このロックピンは、耕耘爪軸にて、フランジ外側向きにバネ付勢されており、該ロックピンの位置を調整すれば、ロータリー耕耘装置の移動や耕耘軸の回動によって、ロックピンが自然に耕耘軸のフランジに形成したピン孔に嵌入または離脱するようになる。 【特許文献1】実公昭53−3121号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 耕耘爪軸の両端ともにテーパー形状の楔・溝嵌合部を有するフランジ結合とするには、ロータリー耕耘装置の上下動や耕耘軸の回転等により楔・溝の着脱を行うので、両端のフランジにおける溝のテーパー形状の向きを一致させなければならない。従って、耕耘爪軸における耕耘爪の配列が、それに見合うものとなっていなければならない。 ところが、耕耘爪軸の長さ等の関係から、耕耘爪の配列に制限があり、両端に同一向きのテーパーの溝を有するフランジを形成できない場合がある。 【0006】 また、前記の特願平8−34149のいずれの技術も、それまでの従来技術を改善して、容易に位置支持がなされることにより、一人で耕耘爪軸を着脱可能にできるが、一つ目の実施例では、なおも複数のボルトを必要とする。 この点ではボルト締結を不要とする二つ目の、フランジ結合部に楔・溝を設けた構造は、ロックピンの回動操作のみで、ボルトの締結が不要で、また、着脱もより容易である。しかし、この実施例の場合、ロックピンは、バネ付勢で耕耘爪軸と耕耘軸の両フランジ間に貫通しているものであって、固定は不十分である。動力伝達されると、楔は、テーパーの幅広側へと移動しようとし、楔・溝間にガタ付きが生じ、この傾向が強くなると、フランジ同士の固定が充分でないために、騒音が発生し、また、ロックピンの耐久性にも影響が生じる。 【0007】 このような点から、一つ目の実施例に用いたレバー操作によるロックピンを、二つ目の楔・溝嵌合構造に加えて採用することが考えられるが、このロックピンにおいても、バネ付勢されて摺動自在のロックピンをレバーにて固定位置と解除位置とに位置固定するものであって、ロックピンの位置固定はレバーの位置固定のみで、やはりフランジ間を強固に結合するものとはならない。このように、ボルト締結を使用しないと、着脱作業は容易化されるものの、フランジ間の結合が不十分となり、騒音の発生やピンの耐久性に影響をもたらす。耕耘爪軸を頻繁に交換する場合には、これは大きな問題である。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明は以上のような課題を解決するために、次のような手段を用いるものである。 請求項1においては、耕耘伝動ケース33に軸支される耕耘駆動軸2と、他方の耕耘支枠19に固設したベアリングケース20との間に、耕耘爪軸1を連結支持するサイドドライブ型ロータリー耕耘装置において、該耕耘爪軸1と耕耘駆動軸2との間の結合部には、位置支持用ピン4と、固定用ネジ付ピン10と、側面視テーパー形状の楔2bと溝1bの嵌合部を、耕耘爪軸1と耕耘駆動軸2との間に構成し、他方の該耕耘爪軸1の他端と、耕耘支枠19との結合部においては、該耕耘爪軸1と耕耘受動軸3’を一体化して、ベアリングケース20により軸受け支持し、該ベアリングケース20と耕耘支枠19とを、ロックレバー25の回動操作により嵌合・離脱可能とし、該ロックレバー25の回動操作によりロックプレート22を回動させ、該ロックプレート22に設けたロックピン22aを、ベアリングケース20に設けたピン孔20aと、耕耘支枠19に設けたピンボス19aに挿抜することにより、嵌合・離脱可能すべく構成したことを特徴とする耕耘爪軸の取付構造である。 【0009】 請求項2においては、請求項1記載の耕耘爪軸の取付構造において、前記耕耘駆動軸2と耕耘爪軸1との取付部には、耕耘駆動軸2の内側端にフランジ2aを形成し、耕耘爪軸1の両外端にフランジ1aを形成し、両フランジ2aとフランジ1aとを結合する構成とし、該フランジ2aには側面視テーパー形状の楔2bを突設し、該フランジ1aには側面視テーパー状の溝1bを穿設し、該楔2bと溝1bを嵌合することにより、フランジ2aとフランジ1aを結合すべく構成し、該フランジ結合部に位置支持用ピン4を設け、該位置支持用ピン4は、耕耘爪軸1の外周面上に突設された位置支持用ピンブラケット7により、耕耘爪軸1の方向に摺動可能に支持されて、フランジ1a・1aに設けた位置支持用ピン孔1cを貫通し、フランジ2aに設けた位置支持用ピン孔2cに嵌入可能とし、該位置支持用ピン4には、ロック位置とロック解除位置とにレバー位置を変更できるレバー5を固設し、該位置支持用ピン4をフランジ1a側向きに付勢するスプリング6を付設したことを特徴とする耕耘爪軸の取付構造である。 【0010】 請求項3においては、請求項2記載の耕耘爪軸の取付構造において、耕耘爪軸1より固定用ピンブラケット9が突設され、該固定用ピンブラケット9に形成するピン孔にて、固定用ネジ付ピン10を耕耘爪軸1と平行方向に遊嵌し、前記フランジ1aの溝1b内には、該固定用ネジ付ピン10を嵌挿するピン孔1eを穿設し、該ピン孔1eに連通するボス8をフランジ1aに固設し、該ボス8内に固定用ネジ付ピン10のピン部分を摺動及び回動自在に遊嵌し、該ピン孔1eの位置は、側面視テーパー状の溝1bにおける幅狭部分とし、また、該耕耘軸2と耕耘爪軸1とを位置決めした場合に、該ピン孔1eに連通するテーパー状のピン孔2eを楔2bに穿設し、固定用ネジ付ピン10のネジ部分には、固定用ナット12と皿バネ13を介装し、該固定用ナット12により、固定用ネジ付ピン10を固定及び回動自在にすべく構成し、楔2bと溝1bとの嵌合密着を堅固にすべく構成したことを特徴とする耕耘爪軸の取付構造である。 【発明の効果】 【0011】 本発明は、耕耘爪軸の取付構造について、以上のような構成としたので、次のような効果を奏する。 請求項1の如く構成することにより、両端に同一方向のテーパー状の溝を有するフランジを形成することができない耕耘爪軸については、耕耘駆動軸については、フランジ結合にてテーパー状の楔・溝嵌合を採用でき、耕耘支枠側では、レバー操作で耕耘受動軸と耕耘爪軸とを嵌合・離脱できるものとなるのである。 【0012】 請求項2記載の如く構成することにより、位置支持用ピンにて軸芯合わせがなされるとともに、固定用ネジ付ピンにて、耕耘爪軸と耕耘軸とのフランジ結合が堅固となる。 また、耕耘爪軸・耕耘軸間のフランジ部分に、側面視テーパー状の楔・溝嵌合部を形成する構成と併せて、位置支持用ピン・固定用ネジ付ピンの取付構造を採用するため、固定用ネジ付ピンにてフランジ結合が堅固なので、テーパー状の楔・溝間にガタ付きが生じることがなく、騒音の発生や、ピンの耐久性劣化が回避される。 【0013】 請求項3記載の如く、耕耘爪軸1の両端において請求項1の耕耘爪軸の取付構造を構成したので、耕耘爪軸の着脱に際する位置決めが容易化されて、汎用性のない耕耘爪軸の度々の交換作業も、一人で容易に行うことができるとともに、装着時において、固定用ネジ付ピンの構造により、堅固に耕耘爪軸と耕耘軸との間が結合されて、騒音やピン劣化等の弊害を生じさせないのである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 本発明の実施の形態を添付の図面により説明する。 図1はロータリー耕耘装置の駆動系を示す後面一部断面図、図2はα型ロータリー耕耘装置における耕耘爪軸1Aの取付構造を示す後面一部断面図、図3は耕耘爪軸1Aの耕耘駆動軸2への取付構造を示す後面一部断面図、図4は耕耘爪軸1Aの耕耘受動軸3への取付構造を示す後面一部断面図、図5は図3中X線矢視図、図6はα型ロータリー耕耘装置における耕耘爪軸1Bの取付構造を示す後面一部断面図、図7は耕耘爪軸1Bの耕耘駆動軸2への取付構造を示す後面一部断面図、図8は耕耘爪軸1Bの耕耘受動軸3への取付構造を示す後面一部断面図、図9は図7中X線矢視図、図10は耕耘爪軸1における位置支持ピン4の配設部分の後面一部断面図で、レバー5をロック位置にした状態の図、図11は同じくレバー5をロック解除位置にした状態の図、図12は耕耘爪軸1における固定用ネジ付ピン10の配設部分の後面一部断面図で、ロック状態の図、図13は同じく食い付き解除状態の図、図14は同じくロック解除状態の図、図15は図12中Y線矢視図、図16は図14中Y線矢視図、図17はα型ロータリー耕耘装置における耕耘支枠15に対するベアリングケース16及びベアリングケース保護カバー18の取付構造を示す側面図、図18はβ型ロータリー耕耘装置における耕耘爪軸1Cの取付構造を示す後面一部断面図、図19は耕耘爪軸1Cの耕耘受動軸3’に対する取付構造を示す後面一部断面図で、ベアリングケース20を耕耘支枠19に対しロックした状態の図、図20は同じくロック解除した状態の図、図21はβ型ロータリー耕耘装置における耕耘支枠19に対するベアリングケース20及びベアリングケース保護カバー29の取付構造を示す側面図、図22は図21中Z1 −Z1 線断面図、図23は図21中Z2 −Z2 線断面図、図24は図21中Z3 −Z3 線断面図、図25は凹部43aを有する抜け止めキャップ43を用いてピン止めした状態の耕耘爪の基端取付部分を示す側面一部断面図、図26は同じく正面一部断面図、図27は抜け止めキャップ44及びプロテクタ45を用いてピン止めした状態の耕耘爪の基端取付部分を示す正面一部断面図、図28は従来の抜け止めキャップ46を用いてピン止めした状態の耕耘爪の基端取付部分を示す側面一部断面図、図29は従来の抜け止めキャップ47を用いてピン止めした状態の耕耘爪の基端取付部分を示す側面一部断面図である。但し、図22乃至図24において、ロックピン22eやフックスプリング23等は省略している。 【0015】 サイドドライブ型ロータリー耕耘装置の駆動系構造を図1より説明する。 耕耘伝動ケース33の前端と耕耘支枠15の前端との間にて、中央にベベルギアケース35を介する連結管34・34が横設されて、耕耘伝動ケース33と耕耘支枠15とを連結固定しており、ベベルギアケース35内より前方に入力軸36が突出し、トラクタ後部にロータリー耕耘装置を装着した場合において、該トラクタのPTO軸より該入力軸36に動力が伝達される。 入力軸36よりベベルギアケース35内のベベルギアを介して、連結管34内を貫通軸支される伝動軸37に動力が伝達される。 【0016】 耕耘伝動ケース33内にて、前端に該伝動軸37を軸支し、後端には、耕耘駆動軸2を軸支し、該伝動軸37及び該耕耘駆動軸2にスプロケット38・39を環設して、両スプロケット38・39間にチェーン40を巻回している。 また、その反対側の耕耘支枠15の下端には、ベアリングケース16が取り付けられていて、該ベアリングケース16には、耕耘受動軸3が軸支されており、両耕耘軸2・3(耕耘駆動軸2と耕耘受動軸3とを総称して「耕耘軸2・3」と言うこととする。)間に、耕耘爪軸1を介設して、耕耘軸2・3及び耕耘爪軸1を一体状に回転駆動するものとなっている。該耕耘爪軸1には、複数の爪ハウジング1f・1f・・・を放射状に突設し、各爪ハウジング1fに耕耘爪14を取り付けている。 【0017】 ところで、本出願では、ロータリー耕耘装置の実施例として、図2や図6図示のように、耕耘軸2・3ともフランジ2a・3aを有し、両端にフランジを形成する耕耘爪軸1を取付可能としたもの(α型ロータリー耕耘装置とする。)と、図18のように、耕耘駆動軸2のみフランジ2aを設けて、一端のみフランジを形成する耕耘爪軸1(後記耕耘爪軸1C)とフランジ結合し、耕耘受動軸3’については、ナットやピンを用いずレバー操作にてベアリングケース20(図18等図示)ごと耕耘爪軸1の端部に対して嵌合・離脱させる構造としたもの(β型ロータリー耕耘装置とする。)とを開示する。 図1図示のものは、α型ロータリー耕耘装置であるが、ベベルギアケース35や連結管34・34や耕耘伝動ケース33等の駆動系構造については、β型ロータリー耕耘装置についても同様である。 【0018】 α型ロータリー耕耘装置とβ型ロータリー耕耘装置では、耕耘支枠側の構造が異なる。 即ち、α型ロータリー耕耘装置では、図17の如く、円弧状の耕耘支枠15下縁部にベアリングケース16の上縁部をボルト17にて締止し、該ベアリングケース16の外側を、ベアリングケース保護カバー18にて覆い、ボルト締止している。該ベアリングケース保護カバー18の上縁部は、ボルト17による耕耘支枠15とベアリングケース16との締止部分をも覆っている。 図1図示のロータリー耕耘装置は、α型で、耕耘支枠15の側は上記のような構造となっている。図18乃至図21図示のβ型ロータリー耕耘装置における耕耘支枠側の構造については、後に詳述する。 【0019】 なお、ベアリングケース16には、耕耘支枠15の他に、図4等の如く、耕耘爪軸1の上方を覆う耕耘カバー31の側板であるサイドカバー30の下縁部が取り付けられる。また、サイドカバー30は、耕耘カバー31を介して、反対側にも配設されており、図3等の如く、耕耘駆動軸2周囲を覆う耕耘駆動軸ホルダー32にその下縁部を取り付けている。 後記のβ型ロータリー耕耘装置では、耕耘支枠15を耕耘支枠19に、ベアリングケース16をベアリングケース20に置き換えて、同様の構造を採用している。 【0020】 また、本出願は、汎用性に欠ける耕耘爪軸を度々交換して用いる場合を想定してのものである。図2図示の耕耘爪14a・14b(いずれも対称形を含む。)を取り付けた耕耘爪軸1Aは水田耕向きで、汎用性がない。細土、内盛、外盛等の耕耘作業においては、図6図示のような、もっと耕耘力のある耕耘爪14c・14d(いずれも対称形を含む。)を具備する耕耘爪軸1Bを使用する。 なお、図18図示のβ型ロータリー耕耘装置に装着されている耕耘爪軸1Cは、耕耘爪14a・14bを具備するものであり、α型ロータリー耕耘装置に装着する耕耘爪軸1Aに相当するが、耕耘爪軸1B相当の耕耘爪14c・14dを具備する耕耘爪軸についてもβ型ロータリー耕耘装置に適用可能であり、耕耘爪軸1Cは、両方のタイプを想定している。 即ち、耕耘爪軸1Cは、β型ロータリー耕耘装置に装着可能な耕耘爪軸の総称とする。 そして、前記及び後記の耕耘爪軸1は、1A・1B・1Cのように様々なタイプの耕耘爪軸を総称するものとする。 【0021】 図2乃至図5の耕耘爪軸1Aと、図6乃至図9の耕耘爪軸1Bの取付構造に共通の構造について説明する。なお、この場合においては、耕耘爪軸1A及び1Bを共通に、耕耘爪軸1とする。 耕耘爪軸1の両端には、フランジ1a・1aが形成されている。各フランジ1aの外側面には、側面視テーパー状の溝1bを凹設している。一方、耕耘軸2・3の各内側端には側面視テーパー状の楔2b・3bを有するフランジ2a・3aを形成している。フランジ結合の際には、該溝1bに該楔2b・3bを内嵌するものであり、該溝1bは、該楔2b・3bの形状に合わせて、エッジを鋭角状にしている。 【0022】 耕耘爪軸1には、フランジ1aのフランジ2a・3aに対する着脱に際し、フランジ1aとフランジ2a・3aとの位置合わせ用として、位置支持用ピン4が耕耘爪軸1に付設されている。 この構造について図2乃至図11より説明する。なお、図10及び図11においては、フランジ1a・2a結合部分を開示しているが、α型ロータリー耕耘装置に適用する場合には、フランジ1a・3a結合部分にそのまま置き換えて適用できる。後記の図12乃至図16についても同様であり、以後、図面ではフランジ2aについて開示していても、明細書では、アルファ型ロータリー耕耘装置への適用例として、フランジ3aについても言及するものとする。 【0023】 耕耘爪軸1の外周面上に、位置支持用ピンブラケット7が突設されており、該位置支持用ピンブラケット7の一側端にピン孔7aを形成し、他端、即ち外側端はフランジ1aと一体状になっている。該フランジ1aの溝1b内には、位置支持用ピン4が貫通可能に位置支持用ピン孔1cが穿設されていて、該位置支持用ピンブラケット7のピン孔7aと該位置支持用ピン孔1c内にて、位置支持用ピン4を、耕耘爪軸1と平行方向に摺動自在に遊嵌する。 なお、この位置支持用ピン孔1cの位置は、側面視テーパー状である溝1bの幅広部分にて穿設され、従って、ロータリー耕耘装置を上下動して楔2b・3bを溝1bに対して着脱する際には、耕耘爪軸1よりも上方に配置する。 【0024】 該位置支持用ピン4には、スプリング6が巻装されており、該位置支持用ピン4を外側向き(フランジ1a側向き)に付勢している。更に、該位置支持用ピン4よりレバー5が突設されており、該位置支持用ピンブラケット7に、該レバー5を通過させるレバー孔7aが穿設されている。 該レバー孔7aは、L字状で、図10の如く、外側のロック位置Lと、図11の如く、内側のロック解除位置Fとにレバー位置を定めることができる。なお、フランジ1aの溝1bにおいて、レバー5が通過可能にレバー通過用切欠1dを形成している。 このレバー通過用切欠1dは、図5や図9の如く、レバー5をロック位置Lとロック解除位置Fとの間で、移動操作できる程度の面積を有している。また、該レバー通過用切欠1d内における楔2b・3bの内側面に、レバー5のロック位置L・ロック解除位置F間の移動に際して、レバー5の外端部を押当させる緩衝部材2f・3fが貼設されている。 【0025】 そして、耕耘軸2・3のフランジ2a・3aにおける各楔2b・3bには、位置支持用ピン孔1cを通過して突出する位置支持用ピン4の外側端部を嵌入可能な位置支持用ピン孔2c・3cと、レバー通過用切欠1dを通過して突出するロック位置Lでのレバー5の外側端部を嵌入可能なレバー孔2d・3dを形成している。 位置支持用ピン4は、前記の如く、スプリング6にて外側向きに付勢されていて、レバー5を、この付勢力に抗してロック解除位置Fに位置固定することにより、位置支持用ピン4及びレバー5の外側端は、それぞれ位置支持用ピン孔2c・3cとレバー孔2d・3dより後退し、楔2b・3bは、溝1bに対して摺動自在となり(この場合、後記の固定用ネジ付きピン10は考慮しない。)、ロータリー耕耘装置を移動させて、耕耘爪軸1に対する耕耘軸2・3の着脱作業を行うことができる。 【0026】 一方、レバー5をロック解除位置Fより外すと、スプリング6の付勢力にて、位置支持用ピン4は外側向きに摺動し、レバー5はロック位置Lにて固定され、その外側端はレバー孔2d・3dに嵌入する。そして、位置支持用ピン4の外側端も位置支持用ピン孔2c・3c内に嵌入し、フランジ1a・2a間またはフランジ1a・3a間を、位置支持用ピン4及びレバー5が貫通する状態となる。これにより耕耘爪軸1と耕耘軸2・3との軸芯合わせと係止固定がなされる。 【0027】 次に、固定用ネジ付ピン10について、図2乃至図9、図12乃至図16より説明する。 固定用ピンブラケット9が耕耘爪軸1より突設されていて、該固定用ピンブラケット9に形成するピン孔にて、固定用ネジ付ピン10のネジ部分を摺動及び回動自在に、耕耘爪軸1と平行方向に遊嵌している。 フランジ1aの溝1b内では、該固定用ネジ付ピン10を嵌挿するピン孔1eを穿設して、このピン孔1eに連通するボス8を固設し、該ボス8内に固定用ネジ付ピン10のピン部分を摺動及び回動自在に遊嵌する。該ピン孔1eの位置は、側面視テーパー状の溝1bにおける幅狭部分となっている。また、楔2b・3bにおいて、耕耘軸2・3と耕耘爪軸1とを位置決めした場合に該ピン孔1eに連通するテーパー状のピン孔2e・3eを穿設している。 【0028】 固定用ネジ付ピン10の外側先端部はテーパー部分10aになっているが、このテーパー部分10aの軸芯は、固定用ネジ付ピン10自体の軸芯より偏心させている。ボス8内に遊嵌するピン部分には、ロールピン11を該固定用ネジ付ピン10の直径方向に貫通させており、一方、ボス8にロールピン通過用切欠8aが切り欠かれていて、該固定用ネジ付ピン10のピン部分をボス8内、ピン孔1e内より、更にピン孔2eまたは3eに嵌入する場合には、ロールピン11を、該ロールピン通過用切欠8aに嵌挿する。ボス8と固定用ピンブラケット9との間にて、固定用ネジ付ピン10のネジ部分には、固定用ナット12を螺装しており、固定用ナット10と固定用ピンブラケット9との間にて緩み防止用弾性体である皿バネ13を介装している。固定用ナット12を固定用ピンブラケット9側に締めつけると皿バネ13が圧縮し、固定用ネジ付ピン10を固定用ピンブラケット9に固定する。固定用ナット12を反対側に移動させると、皿バネ13が緩み、固定用ネジ付ピン10は、固定用ピンブラケット9に対して摺動及び回動自在となる。 【0029】 耕耘軸2・3を耕耘爪軸1に対して位置決めかつ固定した状態(前記のレバー5をロック位置Lにし、位置支持ピン4をロック状態にした状態を前提とする。)では、図12のように、ロールピン11をロールピン通過用切欠8a内に嵌入して、テーパー部分10aを、ピン孔2eまたは3e内に嵌入しているが、テーパー部分10aの偏心形状により、該ピン孔2e・3eの内側面の一部に接触している。楔2b・3bにおける該ピン孔2e・3eの穿設部分においては、耕耘爪軸1に近い方が幅広となり、耕耘爪軸1より遠いほど幅狭となる。 図12の場合には、図15にても図示するように、ピン孔2e・3e内側面の耕耘爪軸1よりも最も遠い部分にて、テーパー部分10aを接触させて、楔2b・3bが溝1b内にて、そのテーパー幅狭側から幅広側へと摺動できないようにしている。更に、固定用ネジ付ピン10は、固定用ナット12及び皿バネ13にて、固定用ピンブラケット9に対して堅固に固定されているので、その対抗力も強く、楔2b・3bと溝1bとの嵌合密着(以後、この状態を「食い付き」と称する。)を堅固にしている。 【0030】 この状態からの耕耘爪軸1の耕耘軸2・3からの脱却作業について、固定用ネジ付ピン10のピン及びネジ操作を中心に説明する。 【0031】 耕耘軸2・3を耕耘爪軸1より脱却する場合には、溝1b内にて楔2b・3bを、そのテーパー形状の幅広側に摺動するのであるが、耕耘爪軸1からの耕耘軸2・3の完全な脱却は、トラクタによるロータリー耕耘装置の上昇や回転操作によるので、楔2b・3bと溝1bとの食い付きを解除した状態で、位置固定しておかなければならない。 そこで、まず、図14の如く、固定用ナット12を緩めて固定用ネジ付ピン10を固定用ピンブラケット9側に摺動し、ロールピン11をロールピン通過用切欠8aより外側に脱却し、ロールピン11を180°回転(半回転)して、再びロールピン11をロールピン通過用切欠8aに嵌入し、固定用ナット12を締めて、図13の状態にする。 【0032】 この時、図16にても図示するように、テーパー部分10aがピン孔2e・3e内側面における耕耘爪軸1に最も近い部分、即ち、幅広側に押圧し、固定用ナット12の締め操作とともに、ピン孔2e・3eにおけるこの部分への面圧が増大するため、楔2b・3bをそのテーパー幅広側に押すこととなる。これによって、楔2b・3bと溝1bとの間の食い付きが解除されるが、固定用ネジ付ピン10は、両者間を貫通しており、フランジ2a・3aは、フランジ1aに対してなお位置固定されたままである。 【0033】 食い付きが解除されたのが確認されれば、再び固定用ナット12を緩めて固定用ネジ付ピン10を固定用ピンブラケット9側に摺動し、ロールピン11をロールピン通過用切欠8aより外側に脱却して、図14の如く、ボス8に当接させたまま保持しておく。こうして、楔2b・3bのピン孔2e・3eより固定用ネジ付ピン10を後退させると、フランジ2a・3aは、フランジ1aに対して、位置支持用ピン4のみで係止された状態となる。 【0034】 次に、トラクタにてロータリー耕耘装置を下降動作し、耕耘爪14の下端と地表との間隔を僅かに残した位置(例えば、該間隔を3〜5cmとする。)で停止する。次に、耕耘爪軸1(及び耕耘軸2・3)の回転動作で、楔2b・3b及び溝1bのテーパー形状を、略真横向けにして保持する。(位置支持用ピン4を脱却しても、直ちに楔2b・3bと溝1bとの間の摺動が起きないようにするためである。)そして、レバー5をロック解除位置Fに移動させて、位置支持ピン4を、各フランジ2a・3aの位置支持用ピン孔2c・3cより後退させる。これにより、フランジ1aは、フランジ2a・3aに対して、溝1b(楔2b・3b)のテーパー幅広側から幅狭側への摺動が完全に自由になる。 従って、耕耘軸2を回転させ、該位置支持ピン4の配設位置を耕耘爪軸1より上方になるようにすると、耕耘爪軸1は、溝1b及び楔2b・3bのテーパー形状に沿って、下方へと摺動、落下する。 【0035】 以上のような手順で、ロータリー耕耘装置からの耕耘爪軸の脱却作業がなされるが、ロータリー耕耘装置の耕耘軸2・3に耕耘爪軸1を取り付ける場合には、以上の手順の反対の流れで作業が行われる。即ち、溝1bのテーパーの幅広側が上になるようにして、耕耘爪軸1を地上に位置固定しておき、トラクタにてロータリー耕耘装置を下降させ、楔2b・3bを各溝1bに嵌入し、位置支持用ピン4を嵌入してレバー5をロック位置Lにし、固定用ネジ付ピン10を、図12の状態にして、固定用ナット12・皿バネ13にて締めつける。この締め付け過程で、楔2b・3bと溝1bとが食い付き状態となるのである。 【0036】 以上のように、耕耘爪軸1の着脱作業が容易であり、かつ、耕耘軸2・3間への取付状態にて、固定用ネジ付ピン10が固定用ナット12や皿バネ13等の付設により、固定用ピンブラケット9に堅固に固着され、そのテーパー部分10aのピン孔2e・3eへの接触状態により、楔2b・3bが溝1b内にて、テーパー幅狭側から幅広側へと摺動することはできず、従って、楔2b・3bと溝1bとの間でガタ付きが生じないので、騒音は発生せず、位置支持用ピン4や固定用ネジ付ピン10の耐久性も確保できる。 【0037】 次に、図18乃至図24のβ型ロータリー耕耘装置についての実施例を説明する。 β型ロータリー耕耘装置において、耕耘伝動ケース18及び耕耘駆動軸2は前記の構成と同一で、耕耘駆動軸2の内側端には、同様に、楔2bを有するフランジ2aを形成している。一方、その反対側の耕耘支枠19配設側において、ベアリングケース20には、フランジのない耕耘受動軸3’を軸支している。 そして、耕耘爪軸1Cにおいては、耕耘駆動軸2への取付側には、同様に溝1bを有するフランジ1aを形成し、位置支持ピン4や固定用ネジ付ピン10を具備するものの、耕耘受動軸3’への取付側には、フランジを設けず、内周面に該耕耘受動軸3’嵌入用の凹部1g(図20)を設け、耕耘爪軸1Cの取付時において、耕耘受動軸3’を該凹部1g内に嵌入して、凹凸嵌合させるものとし、該耕耘支枠19に対し、ベアリングケース20を着脱することにより、耕耘受動軸3’と耕耘支枠19との着脱をなすものとしている。 【0038】 以後、耕耘支枠19に対するベアリングケース20の着脱構造を説明する。 基本的には、耕耘支枠19の下縁部には、ピンボス19a・19a・19aが設けられており、また、ベアリングケース20の上縁部には、ピン孔20a・20a・20aが穿設されており、一方、該耕耘支枠19の外側にて上端を回動支点として上下回動可能に取り付けられたロックプレート22の下縁部にロックピン22a・22a・22aが突設されていて、ロックプレート22の回動操作にて、ロックピン22aを、該ピン孔20a及びピンボス19aに対して着脱することによる。 【0039】 ロックプレート22は、その上端枢支部22f・22fを、耕耘支枠19外側面に突設されたヒンジ21に軸支される回動支点軸21aにて枢支されている。該耕耘支枠19において、ピンボス19a配設部のやや上方位置にて、前後に枢支用フック19b・19bを突設して、ロックプレート22の切欠22bより突出させており、該枢支用フック19b・19bに、側面視アーチ形状のフックスプリング23の両下端部を回動自在に係止している。 そのやや上方では、耕耘支枠19よりロックバー19cを突設して、ロックプレート22の切欠22cより突出させている。該ロックバー19cよりもやや上方においては、該フックスプリング23の上端部がフックレバー24における枢支用フック24a・24aに回動自在に係止されており、また、ロックレバー25の長孔25a・25a内に嵌挿されている。 【0040】 ロックバー19cのやや上方にて、ロックプレート22よりヒンジ部22dを突設しており、該ヒンジ部22dにてレバー支点軸26を軸支し、該レバー支点軸26にてフックレバー24及びロックレバー25を、上下回動自在に枢支している。 また、該レバー支点軸26と、前記のフックレバー24にて軸支するフックスプリング23の上端部分との間には、スプリング27を連結し、該スプリング27の一部は、フックレバー24及びロックレバー25をロック状態(耕耘支枠19に平行状に添わせた状態)にした時に、耕耘支枠19に当接するものであって、該フックスプリング23を外側向きに付勢し、従って、フックレバー24及びロックレバー25を外側向き、即ち下方回動向きに付勢している。これによりフックレバー24及びロックレバー25のロック状態を解除すれば、直ちにフックレバー24とロックレバー25が図20図示の水平状態になる。 【0041】 フックレバー24には、ロックピン孔24bとフック24cが形成され、またロックレバー25にはロックピン孔25bを形成されている。更に、ロックプレート22からは、ロックピン22eを突設している。図19図示のロック状態において、フックレバー24及びロックレバー25は垂直向きとなり、フック24cが前記ロックバー19cに係止し、ロックピン22eがロックピン孔24bに嵌挿される状態となり、更に、ロックピン22eは、ロックレバー25のロックピン孔25bをも通過して、外側に突出し、該突出部分に、該ロックピン24b・25bからの抜け止めとして、図21図示の係止ピン28を嵌挿係止する。 【0042】 以上のような構成の耕耘支枠19におけるベアリングケース20の着脱構造において、耕耘支枠19からのベアリングケース20の脱却操作手順について説明する。 まず、図19図示の最初のロック状態では、ロックレバー25の摘まみ部分25cを上端に位置させて、ロックレバー25・フックレバー24、更にフックスプリング23ともにロックプレート22に添わせ、ロックピン22eに係止ピン28を係止しており、この状態において、ロックプレート22は、垂直向きとなって、その下縁部の各ロックピン22aは、ベアリングケース20の各ロックピン孔20a及び耕耘支枠19の各ピンボス19a内に嵌挿され、ベアリングケース20を、耕耘支枠19とロックプレート22にて挟持係止する状態にし、耕耘爪軸1Cの凹部1gと耕耘受動軸3’との嵌合を保持している。 【0043】 耕耘爪軸1Cを耕耘受動軸3’より脱却する際には、ベアリングケース20ごと耕耘受動軸3’を外側に移動させて、該耕耘爪軸1C端部の凹部1gより脱却する。そのため、ロックプレート22と耕耘支枠19とによる挟持を解除しなければならない。 その手順として、まず、ロックピン22eより係止ピン28を脱却し、ロックレバー25の上端の摘まみ部分25cを持って、ロックレバー25を、レバー支点軸26を回動支点として下方回動する。ロックレバー25を下方回動すると、フックスプリング23の上端が外側へと移動し、それにフックレバー24が引っ張られて、最終的には、図20のように、フックレバー24・ロックレバー25が水平状態となる。 【0044】 この時、フックレバー24のフック24bがロックバー19cより外れて上方回動し、それに連れて、レバー支点軸26の位置が、外側へと移動する。ロックプレート22は、ヒンジ部22dによってレバー支点軸26に連結されているので、これに連れて、ロックプレート22は、上端の回動支点軸21aを回動支点として、その下端部が外側へと回動し、これにより、ロックピン22aが、ベアリングケース20のロックピン孔20a及び耕耘支枠19のピンボス19aより抜け、ロックプレート22と耕耘支枠19によるベアリングケース20の挟持係止が解除される。 こうして、ベアリングケース20を自由に外側に外すことができるようになり、該ベアリングケース20ごと耕耘受動軸3’を外側に引っ張って、耕耘爪軸1Cより脱却できるのである。 【0045】 なお、ロックプレート22を回動させるのには、ある程度の負荷力を必要とするが、フックスプリング23及びスプリング27が、フックレバー24及びロックレバー25を水平状態にする向きに付勢力を付与しているので、レバー支点軸25の外側への移動傾向を補助し、従って、ロックプレート22の回動も円滑になされるのである。 【0046】 また、ベアリングケース20の外側は、ベアリング保護カバー29にて覆い、ボルト締結しているが、このベアリングケース保護カバー29は、前記のα型ロータリー耕耘装置のベアリングケース保護カバー18と違って、その上端が耕耘支枠19・ロックプレート22より下方に位置して、前記のボルト17締結部分に相当するロックピン22aの嵌挿部分が、ベアリングケース保護カバー18に覆われていない。これは、ロックプレート22を図19から図20の状態に回動するのを阻害しないためである。 【0047】 以上は、耕耘爪軸1C脱却に伴う、耕耘支枠19からのベアリングケース20の脱却手順であるが、耕耘爪軸1C・耕耘受動軸3’同士の取付に際しての、ベアリングケース20の耕耘支枠19に対する取付手順は、以上の手順の逆の流れで行えばよい。 【0048】 最後に、耕耘爪軸1(ここでは耕耘爪軸1Cも含めて「耕耘爪軸1」とする。)の爪ハウジング1fに対する耕耘爪14の取付に関し、そのピン止め構造について、図25乃至図27の実施例を説明する。 爪ハウジングに対する耕耘爪の取付方法としては、図1等に開示されていたようなボルト・ナットによる方法もあるが、螺止作業を省けるように、ピンを嵌挿し、その先端突出部に行け止めキャップを施すというピン止め構造のものもある。本実施例は、このような耕耘爪の取付構造を想定している。 【0049】 まず、従来の耕耘爪のピン止め構造を図28及び図29より説明すると、耕耘爪14は、その基端を耕耘爪軸1に放射状に突設する爪ハウジング1f内に挿入し、爪ハウジング1fに穿設したピン孔と、耕耘爪14の基端に穿設したピン孔とを合わせて、図28図示のピン41、或いは図29図示のピン42を嵌挿し、その先端を外部に突出させており、該突出部には溝41a・42aが形成されていて、該溝41a・42aに嵌合させて、それぞれ抜け止めキャップ46・47を環設している。抜け止めキャップ46・47は弾性を有し、着脱に際しては、ピンの直径に合わせてピン孔が広がり、溝41a・42aにてピン孔が締まって嵌合するのである。 【0050】 ところが、従来のピン止め構造では、図28及び図29にて判るように、抜け止めキャップ46または47よりピン41または42の先端が突出しており、この突出部分に残稈や石等が当たり、そのショックで、溝41a・42aでの嵌合が外れ、ピンが抜け落ちるというおそれがあった。従来、このピン突出部分に、このような弾性体の抜け止めキャップに代えて金具を取り付ける場合があるが、草や土砂が巻きつくという欠点があった。 【0051】 そこで、抜け止めキャップの形状を工夫して、ピン先端が突出しないようにしたのが、図25乃至図27の実施例である。まず、ピン41の先端部分に対しては、図25及び図26図示の抜け止めキャップ43を嵌合する。抜け止めキャップ43は、樹脂等の弾性体で構成され、外周部が、草や土砂の巻付を防ぐ碗形状となっており、ピン41の先端まで覆う。そして、側面視中心部に凹部43aを設け、この凹部43aにピン孔を形成してピン41の溝41aに嵌合可能とし、該凹部43aの内壁面にて、ピン41の先端部分の防護壁をなすものとする。 【0052】 また、ピン42については、図27のように、ピン42の溝42aに抜け止めキャップ44を嵌合するのに加えて、草や土砂の巻付を回避すべく外周部を湾曲形状にしたプロテクタ45を設けるものであり、該プロテクタ45には、側面視中心部に凹部45aを設け、該凹部45aにてピン42先端と抜け止めキャップ44とを覆うようにしている。 【0053】 いずれの実施例においても、ピン41・42の溝41a・42aに対する抜き止めキャップ43・44の嵌合部分が、防護壁をなす凹部43a・45aの内側で覆われて保護されており、該嵌合部分に異物が当たることがない。従って、抜き止めキャップがピンより脱落することがなく、ピンの抜け止めが確実になる。また、抜け止めキャップ43・44やプロテクタ45は、樹脂等の安価な部材にて構成可能である。 【図面の簡単な説明】 【0054】 【図1】ロータリー耕耘装置の駆動系を示す後面一部断面図である。 【図2】α型ロータリー耕耘装置における耕耘爪軸1Aの取付構造を示す後面一部断面図である。 【図3】耕耘爪軸1Aの耕耘駆動軸2への取付構造を示す後面一部断面図である。 【図4】耕耘爪軸1Aの耕耘受動軸3への取付構造を示す後面一部断面図である。 【図5】図3中X線矢視図である。 【図6】α型ロータリー耕耘装置における耕耘爪軸1Bの取付構造を示す後面一部断面図である。 【図7】耕耘爪軸1Bの耕耘駆動軸2への取付構造を示す後面一部断面図である。 【図8】耕耘爪軸1Bの耕耘受動軸3への取付構造を示す後面一部断面図である。 【図9】図7中X線矢視図である。 【図10】耕耘爪軸1における位置支持ピン4の配設部分の後面一部断面図で、レバー5をロック 位置にした状態の図である。 【図11】同じくレバー5をロック解除位置にした状態の図である。 【図12】耕耘爪軸1における固定用ネジ付ピン10の配設部分の後面一部断面図で、ロック状態の図である。 【図13】同じく食い付き解除状態の図である。 【図14】同じくロック解除状態の図である。 【図15】図12中Y線矢視図である。 【図16】図14中Y線矢視図である。 【図17】α型ロータリー耕耘装置における耕耘支枠15に対するベアリングケース16及びベアリングケース保護カバー18の取付構造を示す側面図である。 【図18】β型ロータリー耕耘装置における耕耘爪軸1Cの取付構造を示す後面一部断面図である。 【図19】耕耘爪軸1Cの耕耘受動軸3’に対する取付構造を示す後面一部断面図で、ベアリングケース20を耕耘支枠19に対しロックした状態の図である。 【図20】同じくロック解除した状態の図である。 【図21】β型ロータリー耕耘装置における耕耘支枠19に対するベアリングケース20及びベアリングケース保護カバー29の取付構造を示す側面図である。 【図22】図21中Z1 −Z1 線断面図である。 【図23】図21中Z2 −Z2 線断面図である。 【図24】図21中Z3 −Z3 線断面図である。 【図25】凹部43aを有する抜け止めキャップ43を用いてピン止めした状態の耕耘爪の基端取付部分を示す側面一部断面図である。 【図26】同じく正面一部断面図である。 【図27】抜け止めキャップ44及びプロテクタ45を用いてピン止めした状態の耕耘爪の基端取付部分を示す正面一部断面図である。 【図28】従来の抜け止めキャップ46を用いてピン止めした状態の耕耘爪の基端取付部分を示す側面一部断面図である。 【図29】従来の抜け止めキャップ47を用いてピン止めした状態の耕耘爪の基端取付部分を示す側面一部断面図である。 【符号の説明】 【0055】 1(1A・1B・1C) 耕耘爪軸 1a フランジ 1b 溝(テーパー状溝) 1c 位置支持用ピン 1d レバー通過用切欠 1e ピン孔 1f 爪ハウジング 1g 凹部 2 耕耘駆動軸(耕耘軸) 2a フランジ 2b 楔(テーパー状楔) 2c 位置支持用ピン孔 2d レバー孔 2e ピン孔 3・3’ 耕耘受動軸(耕耘軸) 3a フランジ 3b 楔(テーパー状楔) 3c 位置支持用ピン孔 3d レバー孔 3e ピン孔 4 位置支持用ピン 5 レバー 6 スプリング 7 位置支持用ピンブラケット 7a レバー孔 8 ボス 8a ロールピン通過用切欠 9 固定用ピンブラケット 10 固定用ネジ付ピン 10a テーパー部分 11 ロールピン 12 固定用ナット 13 皿バネ 14(14a・14b・14c・14d) 耕耘爪 15・19 耕耘支枠 16・20 ベアリングケース 19a ロックピン 21 ヒンジ 22 ロックプレート 22a ロックピン 23 フックスプリング 24 フックレバー 25 ロックレバー 26 レバー支点軸 27 スプリング 28 係止ピン 33 耕耘伝動ケース(チェーンケース)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
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| 【出願日】 |
平成17年4月15日(2005.4.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−245461(P2005−245461A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月15日(2005.9.15) |
| 【出願番号】 |
特願2005−119099(P2005−119099) |
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