| 【発明の名称】 |
作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】久津見 理 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】指令手段をリンク機構の横側から操作しやすいように構成した作業機を提供する。
【解決手段】走行機体1に機体前後方向の軸心周りにローリング自在に対地作業装置6を連結支持するローリング機構Rを備え、ローリング機構Rを、対地作業装置6が連結されるリンク機構5と、手動操作式の指令手段32の指令に基づいてリンク機構5を操作して対地作業装置6をローリング駆動させるアクチュエータ10とで構成され、指令手段32を走行機体1の後部に設けて、走行機体1における指令手段32を設けた周囲に指令手段32より外方に突出する突出部を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に機体前後方向の軸心周りにローリング自在に対地作業装置を連結支持するローリング機構を備え、 前記ローリング機構が、前記対地作業装置が連結されるリンク機構と、手動操作式の指令手段の指令に基づいて前記リンク機構を操作して前記対地作業装置をローリング駆動させるアクチュエータとで構成され、 前記指令手段が前記走行機体の後部に設けられて、前記走行機体における前記指令手段を設けた周囲に前記指令手段より外方に突出する突出部が備えられている作業機。 【請求項2】 前記指令手段が、前記走行機体の後部に機体後方に向けて設けられ、 前記指令手段と近接する位置に反射板が機体後方に向けて設けられ、 前記突出部が、前記指令手段並びに反射板より後方に突出するように形成されている請求項1記載の作業機。 【請求項3】 前記ローリング機構が、前記リンク機構を左右一対のリンク部材を備えて構成し、そのリンク機構における一方のリンク部材を前記アクチュエータにて昇降させることにより前記対地作業装置がローリングするように構成され、 前記指令手段が、走行機体における前記一方のリンク部材を備えた側に設けられている請求項1又は2記載の作業機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、走行機体に機体前後方向の軸心周りにローリング自在に対地作業装置を連結支持するローリング機構を備えた作業機に係り、特には、ローリング機構を、前記対地作業装置が連結されるリンク機構と、手動操作式の指令手段の指令に基づいて前記リンク機構を操作して前記対地作業装置をローリング駆動させるアクチュエータとで構成されている作業機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 かかる作業機において、従来では、手動操作式の指令手段を手動操作することにより、アクチュエータが作動してリンク機構の姿勢が変更操作されて、リンク機構に連結される対地作用装置がローリングされるように構成されており、対地作業装置をローリングさせるための前記手動操作式の指令手段は、走行機体における運転座席の横側方に備えられていた(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2000−262108号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 走行機体から切り離していた対地作業装置を走行機体のローリング機構に連結支持させる場合、リンク機構の連結箇所と対地作業装置の被連結箇所とを連結させるが、その際に対地作業装置の姿勢に対してリンク機構の姿勢がずれていると、指令手段を操作してリンク機構の姿勢を変更操作し、リンク機構の姿勢と対地作業装置の姿勢とを一致させる必要がある。 そこで、リンク機構の姿勢と対地作業装置の姿勢とを一致させるべくリンク機構の姿勢を変更操作する場合には、リンク機構の横側からリンク機構の姿勢を確認しながら姿勢を変更操作することで対地作業装置の姿勢と一致させやすいが、上記特許文献1に記載の構成であると、指令手段がリンク機構から離れた運転座席の横側方に備えられているため、リンク機構の姿勢変更を確認しながらの指令手段の操作が行いにくいことがあり、リンク機構の姿勢と対地作業装置の姿勢とを一致させ難いことがあった。 【0004】 本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、指令手段をリンク機構の横側から操作しやすいように構成した作業機を提供する点にある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 第1特徴構成は、走行機体に機体前後方向の軸心周りにローリング自在に対地作業装置を連結支持するローリング機構を備え、前記ローリング機構が、前記対地作業装置が連結されるリンク機構と、手動操作式の指令手段の指令に基づいて前記リンク機構を操作して前記対地作業装置をローリング駆動させるアクチュエータとで構成され、前記指令手段が前記走行機体の後部に設けられて、前記走行機体における前記指令手段を設けた周囲に前記指令手段より外方に突出する突出部が備えられている点を特徴とする。 【0006】 すなわち、指令手段を走行機体の後部に設けることにより指令手段がリンク機構の近くに位置することとなり、リンク機構の横側からリンク機構の姿勢変更を確認しながらの指令手段の操作が行い易くなり、リンク機構の姿勢と対地作業装置の姿勢とを一致させ易い作業機を提供できるに至った。 また、突出部を備えており作業機が他物と接触した際に指令手段より先に突出部が他物と接触するので、この突出部にて指令手段の他物との接触による破損を防止することができる。 【0007】 第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記指令手段が、前記走行機体の後部に機体後方に向けて設けられ、前記指令手段と近接する位置に反射板が機体後方に向けて設けられ、前記突出部が、前記指令手段並びに反射板より後方に突出するように形成されている点を特徴とする。 【0008】 すなわち、機体後方に向けて備えられた指令手段と反射板より後方に突出するように突出部が形成されており、後進時に作業機が他物と接触した際に指令手段や反射板より先に突出部が他物と接触するので、この突出部により指令手段や反射板の他物との接触による破損を防止することができる。 【0009】 第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、前記ローリング機構が、前記リンク機構を左右一対のリンク部材を備えて構成し、そのリンク機構における一方のリンク部材を前記アクチュエータにて昇降させることにより前記対地作業装置がローリングするように構成され、前記指令手段が、走行機体における前記一方のリンク部材を備えた側に設けられている点を特徴とする。 【0010】 すなわち、リンク機構における一方のリンク部材をアクチュエータにて昇降させることにより対地作業装置がローリングするように構成されているため、リンク機構の姿勢と対地作業装置の姿勢とを一致させるのに一方のリンク部材を昇降させてリンク機構の姿勢を変更させればよく、指令手段が走行機体の後部における一方のリンク部材を備えた側に設けることによって、一方のリンク部材の近くに指令手段が設けられることとなる。 すなわち、指令手段を走行機体の後部の一方のリンク部材を備えた側に設けることによりその昇降させるリンク部材の近くに指令手段が位置することとなり、リンク機構の横側から一方のリンク部材の昇降を確認しながらの指令手段の操作が行い易くなり、リンク機構の姿勢と対地作業装置の姿勢とを一致させ易い作業機を提供できるに至った。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は作業機の一例である農用トラクタの後部に対地作業装置の一例であるロータリ型の耕耘装置6を連結支持させた状態の全体を、また、図2はその後部を示している。農用トラクタは、走行機体1が操向輪としての前輪2と主推進車輪としての後輪3とで走行する4輪駆動型に構成され、走行車体1の後部に配備されたミッションケース4に、3点リンク機構(リンク機構に相当)5が備えられており、この3点リンク機構5にて耕耘装置6を連結支持するように構成されている。 【0012】 前記3点リンク機構5は、ミッションケース4の上部後面に揺動自在に連結されたトップリンク5aと、ミッションケース4の下部横側面に揺動自在に連結された左右一対のロアーリンク5bとで構成されており、これらトップリンク5aと左右一対のロアーリンク(左右一対のリンク部材に相当)5bとの遊端部に耕耘装置6が着脱自在に連結されている。尚、ミッションケースの後面下部から突出するPTO軸23も、その後端側が対地作業装置2に着脱自在に連結されている。 【0013】 ミッションケース4の上部には、単動型の油圧シリンダからなるリフトシリンダ7により上下に揺動駆動される左右一対のリフトアーム8が備えられ、これら左のリフトアーム8と左のロアーリンク5bとがリフトロッド9を介して連結され、右のリフトアーム8と右のロアーリンク5bとが複動型の油圧シリンダからなるローリングシリンダ10(アクチュエータに相当)を介して連結されている。 つまり、3点リンク機構5とローリングシリンダ10とで、走行機体1に機体前後方向の軸芯周りにローリング自在に耕耘装置6を連結支持するローリング機構Rが構成されている。そして、左右一対のロアーリンク5bにおける右側のロアーリンク(一方のローリンクに相当)5bをローリングシリンダ10にて昇降させることにより耕耘装置6がローリングするように構成されている。 【0014】 図3に示すように、制御装置12により操作されて前記リフトシリンダ7に対する圧油を給排させる電磁制御弁11と、制御装置12により操作されて前記ローリンシリンダ10に対する圧油を給排させる電磁制御弁13とが備えられている。よって、電磁制御弁11が制御手段12にて操作されることでリフトシリンダ7が伸縮作動し、耕耘装置6が昇降されて対車両高さが変更され、また、電磁操作弁13が制御手段12にて操作されることでローリングシリンダ10が伸縮作動し、耕耘装置6がローリングされて左右傾斜角度が変更されるように構成されている。 【0015】 耕耘装置6の後部には、耕耘跡を鎮圧整地する後カバー15が上下揺動自在かつバネにて下方付勢状態に備えられており、この後カバー15の上下揺動角度を耕深センサ16にて検出し、その検出信号が実耕深信号として制御装置12に入力されている。他方、制御装置12には、ダイヤル操作式のポテンショメータからなる耕深設定器17と自動耕深制御を入り切りするオンオフスイッチ18とが接続されている。そして、耕耘装置6の耕深を設定値に維持する自動耕深制御を行う昇降制御手段が備えられており、オンオフスイッチ18を「入り」に操作した状態では、耕深センサ16の検出値が耕深設定器17の設定値と均衡するように電磁制御弁11が操作されて、リフトシリンダ7により耕耘装置6が自動的に昇降駆動されることで、実耕深が耕深設定器17の設定値に対応した深さに安定維持されるようになっている。 【0016】 また、制御装置12には、リフトアーム8の上下角度を検出する角度センサ19と、ポジションレバー20によって操作されるポジション設定器21とが接続されている。そして、走行機体1に対する耕耘装置6の高さを任意に調節するポジション制御を行うポジション制御手段が備えられており、前記オンオフスイッチ18を「切り」にして自動耕深制御を停止した状態ではポジション制御のみが実行され、角度センサ19の検出値がポジション設定器21の設定値と均衡するまで電磁制御弁11が操作されて、リフトシリンダ7がその位置に保持される。 【0017】 なお、オンオフスイッチ18を「入り」にしての自動耕深制御中にポジションレバー20を大きく上昇方向に操作すると、耕深設定器17の設定耕深に対応する角度センサ19の検出値と、ポジション設定器21の目標値とが比較されて、ポジション設定器21の目標値の方が高い場合、ポジション制御が優先作動するようになっている。従って、自動耕深制御による耕耘作業において、畦際における機体方向転換時には、ポジションレバー20を上限にまで操作することにより、耕耘装置6を地面から持上げることができ、また、機体方向転換後にポジションレバー20を下限まで操作することで、耕深設定器17で設定されている耕深での自動耕深制御を再開することができる。 【0018】 また、水平面に対するロータリ耕耘装置6の左右方向の傾斜角度を設定角度に維持する自動ローリング制御を行うローリング制御手段が備えられており、制御装置12に接続したダイヤル操作式のポテンショメータからなる傾斜設定器25を調節操作することで、耕耘装置6の左右方向の設定角度を任意に変更することができるようになっている。 【0019】 ローリング制御について詳述すると、前記傾斜設定器25の他に、走行機体1の後部に配備されて機体の左右方向での絶対傾斜角度を検出する傾斜センサ26と、トラクタ本機1の前部に防振状態に搭載されて機体の左右傾斜方向での角速度を検出する振動ジャイロ型の角速度センサ27と、ローリングシリンダ10の作動長さを検出するストロークセンサ28とが制御装置12に接続されている。つまり、図4のブロック図に示すように、傾斜センサ26と角速度センサ27からの情報に基づいて走行機体1の左右方向での傾斜角度θが演算され、トラクタ本機1がこの傾斜角度θにある時に耕耘装置5を傾斜設定器25による設定角度にするために必要なローリングシリンダ10の目標シリンダ長さが割り出され、この目標シリンダ長さと、ストロークセンサ28で検出された検出シリンダ長さとの偏差に基づいて目標速度が算出され、この目標速度でローリングシリンダ10を作動させるように電磁制御弁13が制御されるのである。 【0020】 手動操作により耕耘装置をローリング駆動させる構成について説明する。 図3に示すように、制御装置12には、前後に操作可能で中立位置に復帰付勢されたシーソー型のメインローリングスイッチ31と、2つのタクトスイッチ32a、32bを上下に並べて備えさせたサブローリングスイッチ32(指令手段に相当)とが接続されている。そして、オンオフスイッチ18を「切り」操作した状態で、メインローリングスイッチ31を前側に操作、或いは、サブローリングスイッチ32の上側のタクトスイッチ32aを操作すると、電磁制御弁13が操作されてローリングシリンダ10が短縮し、右側のロアーリンク5bの後端側が上昇することにより耕耘装置6が右上がり方向に傾動する。また、オンオフスイッチ18を「切り」操作した状態で、メインローリングスイッチ31を後側に操作、或いは、サブローリングスイッチ32の下側のタクトスイッチ32bを操作すると、電磁制御弁13が操作されてローリングシリンダ10が伸長し、右側のロアーリンク5bの後端側が下降することにより耕耘装置6が右下がり方向に傾動する。尚、メインローリングスイッチ31やサブローリングスイッチ32から手を離すと、ローリングシリンダ10の伸縮停止により耕耘装置6は傾動が停止しその姿勢で維持される。 【0021】 図2に示すように、左右の後輪3の上方を一連に覆うとともに搭乗部の後部を形成する樹脂製の後輪フェンダ34が設けられており、後輪フェンダ34における右の後輪3を覆う前端部に操作パネル35が設けられ、後端部に樹脂製のホルダ36が設けられている。そして、操作パネル35には、前記耕深設定器17、オンオフスイッチ18(図示せず)、傾斜設定器25及びメインローリングスイッチ31が設けられており、また、ホルダ36には、サブローリングスイッチ32や照射光を反射する反射板37が設けられている。 【0022】 前記ホルダ36について説明すると、図4〜図6に示すように、後面に開口部36bが形成され、開口部36bの後方にカバー36cが形成されており、その開口部36bの近接する位置に横並び状態で2枚の反射板37が機体後方に向けて設けられている。そして、開口部36b並びに反射板37の周囲を囲む突出部36aが形成されている。ポッティング加工により防水加工が施されている前記サブローリングスイッチ32が、コネクタ32cを走行機体側に連結した状態で前記開口部36bに嵌め込まれている。前記突出部36aは、前記サブローリングスイッチ32や反射板37より後方に突出するように形成されており、この突出部36aにて他物がサブローリングスイッチ32や反射板37に接当することが防止され、カバー36cにて泥水等が前方からサブローリングスイッチ32に掛かることが防止される。 【0023】 〔別実施の形態〕 (1) 上記実施の形態では、サブローリングスイッチ32を後方に向けて設けたが、横方に向けて設けてもよい。また、サブローリングスイッチ32を、メインローリングスイッチ31と同様なシーソー型のスイッチや他のスイッチにて構成してもよい。 【0024】 (2) 上記各実施の形態では、左右一対のロアーリンク5bの一方を昇降させて耕耘装置6をローリングさせたが、左右一対のロアーリンク5bの両方を昇降させて耕耘装置6をローリングさせるように構成してもよい。また、トップリンク5aを備えない2点リンク機構(図示せず)にも、本発明は適用できる。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】農用トラクタの全体側面図 【図2】農用トラクタの後部斜視図 【図3】制御ブロック図 【図4】後輪フェンダの側面断面図 【図5】後輪フェンダの背面図 【図6】後輪フェンダの平面断面図 【符号の説明】 【0026】 1 走行機体 5 3点リンク機構(リンク機構) 5a ロアーリンク(リンク部材) 6 耕耘装置(対地作業装置) 10 ローリングシリンダ(アクチュエータ) 32 サブローリングスイッチ(指令手段) 36a 突出部 37 反射板 R ローリング機構
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年1月19日(2004.1.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−198615(P2005−198615A) |
| 【公開日】 |
平成17年7月28日(2005.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願2004−10581(P2004−10581) |
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