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【発明の名称】 固定具
【発明者】 【氏名】池田 俊朗
【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内

【氏名】黒田 将仁
【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内

【氏名】佐藤 亮一
【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内

【要約】 【課題】耕耘爪のフランジ部への固定状態を適切に維持できる固定具を提供する。

【解決手段】固定具40は、ボルト頭部用孔部51を有するプレート41と、ボルト頭部用孔部51に嵌入したボルト頭部52を有する2つのボルト42と、ボルト42に螺着する2つのナット43とを備える。耕耘爪36のフランジ部33への固定時には、ワッシャ44を介してフランジ部33に当接したナット43と耕耘爪36に直接当接したボルト頭部52とによって、耕耘爪36とフランジ部33とを挟持する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
耕耘爪を耕耘軸のフランジ部に固定するための固定具であって、
ボルト頭部用孔部を有するプレートと、
前記ボルト頭部用孔部に嵌め込まれたボルト頭部を有する複数のボルトと、
このボルトに螺着される複数のナットとを備え、
前記耕耘爪の前記フランジ部への固定時には、前記ナットが前記ボルトに螺着され、この螺着されたナットと前記耕耘爪に直接当接した前記ボルト頭部とで前記耕耘爪と前記フランジ部とが挟持される
ことを特徴とする固定具。
【請求項2】
ナットは、ワッシャを介してフランジ部に当接する
ことを特徴とする請求項1記載の固定具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、耕耘爪を耕耘軸のフランジ部に固定するための固定具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば図7に示す固定具(耕耘爪取付装置)1が知られている。
【0003】
この固定具1は耕耘爪2を耕耘軸3のフランジ部4に固定するためのものであり、この固定具1は、ボルト軸部用孔部6を有する1枚のプレート7と、ボルト軸部用孔部6に嵌め込まれたボルト軸部8を有する2つのボルト9と、このボルト9に螺着される2つのナット10とを備えている。なお、プレート7はボルト9、耕耘爪2およびフランジ部4に比べて軟らかい。
【0004】
そして、図7に示されるように、耕耘爪2のフランジ部4への固定時には、ナット10がボルト9に螺着され、この螺着されたナット10と耕耘爪2にプレート7を介して当接したボルト頭部11とで耕耘爪2とフランジ部4とが挟持される(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平9−285203号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の固定具1のようにプレート7が耕耘爪2とボルト頭部11との間に介在する構成では、例えば図8に示すように、耕耘爪2が耕耘作業時に外力を繰返し受けることによりプレート7がへたり、このへたり分だけボルト9が緩み、その結果、固定具1による固定力が低下するおそれがある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、固定力の低下を抑制でき、耕耘爪のフランジ部への固定状態を適切に維持できる固定具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の固定具は、耕耘爪を耕耘軸のフランジ部に固定するための固定具であって、ボルト頭部用孔部を有するプレートと、前記ボルト頭部用孔部に嵌め込まれたボルト頭部を有する複数のボルトと、このボルトに螺着される複数のナットとを備え、前記耕耘爪の前記フランジ部への固定時には、前記ナットが前記ボルトに螺着され、この螺着されたナットと前記耕耘爪に直接当接した前記ボルト頭部とで前記耕耘爪と前記フランジ部とが挟持されるものである。
【0008】
そして、耕耘爪のフランジ部への固定時には、ナットがボルトに螺着され、この螺着されたナットと耕耘爪に直接当接したボルト頭部とで耕耘爪とフランジ部とが挟持されるため、固定力の低下が抑制され、耕耘爪のフランジ部への固定状態が適切に維持される。
【0009】
請求項2記載の固定具は、請求項1記載の固定具において、ナットは、ワッシャを介してフランジ部に当接するものである。
【0010】
そして、ナットをワッシャを介してフランジ部に当接させかつボルト頭部を耕耘爪に直接当接させることにより、耕耘爪のフランジ部への固定状態を適切に維持可能である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の固定具によれば、耕耘爪のフランジ部への固定時には、ナットがボルトに螺着され、この螺着されたナットと耕耘爪に直接当接したボルト頭部とで耕耘爪とフランジ部とが挟持されるため、固定力の低下を抑制でき、耕耘爪のフランジ部への固定状態を適切に維持できる。
【0012】
請求項2記載の固定具によれば、ナットをワッシャを介してフランジ部に当接させかつボルト頭部を耕耘爪に直接当接させることにより、耕耘爪のフランジ部への固定状態を適切に維持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の固定具の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】
図1において、21は農作業機で、この農作業機21は、走行車であるトラクタ(図示せず)に連結された状態で、このトラクタの走行により前方に移動しながら耕耘整地作業を行うものである。
【0015】
農作業機21は、トラクタの3点リンク部に連結された機体22を備えている。
【0016】
機体22には、入力軸23側からの動力により所定方向に回転しながら耕耘作業をするロータリ式の耕耘手段25およびこの耕耘手段25の後方位置で整地作業をする整地手段26が設けられている。
【0017】
耕耘手段25は、左右方向に軸方向を有する耕耘軸31を備えている。耕耘軸31は、左右方向に長手状で断面円形状の軸本体部32を有し、この軸本体部32の外周側には略板状の複数のフランジ部33が軸方向に間隔をおいて並設されている。
【0018】
そして、耕耘軸31の各フランジ部33には、所定形状をなす略板状の複数の耕耘爪36が放射状に締着されている。すなわち、各耕耘爪36は、耕耘爪固定装置としての固定具40にて耕耘軸31のフランジ部33に脱着可能に固定されている。なお、耕耘爪36およびフランジ部33には、それぞれボルト挿通用孔39が形成されている。
【0019】
ここで、固定具40は、図2ないし図5に示すように、両端が円弧状のやや長手状をなす金属製の1枚のボルト連結用のプレート41と、プレート41の長手方向両端側に固着された金属製の複数、例えば2つのボルト(例えば六角ボルト)42と、ボルト42に螺着される金属製の複数、例えば2つのナット(例えば六角ナット)43と、ナット43に対応した金属製の複数、例えば2つのワッシャ44とを備えている。なお、この1枚のプレート41と2本を1組とするボルト42とにて、2本(複数)のボルト42を同時に取り扱うことが可能な組ボルト50が構成されている。
【0020】
プレート41は、長手方向両端側に形成された六角状の2つのボルト頭部用孔部51を有している。
【0021】
ボルト42は、六角状のボルト頭部52と、このボルト頭部52の底面から突出し先端側外周面にねじ溝54が形成されたボルト軸部53とを有している。このボルト頭部52はプレート41のボルト頭部用孔部51に固定的に嵌め込まれ、ボルト頭部52の底面とプレート41の裏面(耕耘爪36と接触する側の面)とは略同一面上に位置する。すなわち、ボルト42のボルト頭部52は、図5から明らかなように、プレート41のボルト頭部用孔部51に埋め込まれた状態で固定されている。なお、プレート41の六角状のボルト頭部用孔部51は、六角状のボルト頭部52が嵌合する形状に形成されている。
【0022】
そして、耕耘爪36のフランジ部33への固定時には、ナット43がボルト42のボルト軸部53のねじ溝54に螺着され、その結果、この螺着されてワッシャ44を介してフランジ部33に当接したナット43とボルト頭部用孔部51に嵌め込まれて耕耘爪36に直接当接したボルト頭部52とで、耕耘爪36と耕耘軸31のフランジ部33とが挟持されるようになっている。
【0023】
次に、上記固定具40を使用して耕耘爪36を耕耘軸31のフランジ部33に固定する場合について説明する。
【0024】
耕耘軸31のフランジ部33のボルト挿通用孔39と耕耘爪36の基端側のボルト挿通用孔39とを互いに対向させてから、その対向したボルト挿通用孔39内に組ボルト50の2本のボルト42を差し込む。
【0025】
次いで、ボルト42のボルト軸部53の外周側にワッシャ44を位置させた後、図示しない工具を用いてボルト軸部53のねじ溝54に2つのナット43をそれぞれ螺着する。
【0026】
その結果、互いに重なり合ったフランジ部33および耕耘爪36は、ワッシャ44を介してフランジ部33に当接したナット43と耕耘爪36に直接当接したボルト頭部52とによって挟持され、これにより、耕耘爪36が耕耘軸31のフランジ部33に対して所望の固定力でしっかりと固定される。
【0027】
なお、耕耘爪36の交換時等において耕耘爪36をフランジ部33から取り外す場合、組ボルト50の2本のボルト42からナット43およびワッシャ44を取り外すことにより、固定具40による固定を容易に解除できる。
【0028】
そして、上記固定具40によれば、耕耘爪36のフランジ部33への固定時には、ワッシャ44を介してフランジ部33に当接したナット43と耕耘爪36に直接当接したボルト頭部52とで耕耘爪36とフランジ部33とが両側から挟持されるため、例えば耕耘爪36に外力が繰返し作用してもプレート41にへたりは起こらず、よって、固定具40による固定力の低下を抑制でき、耕耘爪36のフランジ部33への固定状態を適切に維持できる。
【0029】
また例えば図6に示すように固定具40の組ボルト50のプレート41が湾曲状に変形してそのプレート41の略全体が耕耘爪36から離れたとしても、ボルト頭部52は耕耘爪36に直接当接したままであり、固定具40による固定力が大きく低下するようなこともない。
【0030】
なお、上記実施の形態では、ナット43をワッシャ44を介してフランジ部33に当接させる場合について説明したが、例えばワッシャ44を使用せず、ナット43をフランジ部33に直接当接させるようにしてもよい。
【0031】
また、組ボルト50は、3本のボルト42を有するものや、4本以上のボルト42を有するもの等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の固定具を備えた農作業機の側面図である。
【図2】同上固定具にて耕耘爪が耕耘軸のフランジ部に固定された状態を示す図である。
【図3】同上固定具にて耕耘爪が耕耘軸のフランジ部に固定された状態を示す図である。
【図4】同上固定具の組ボルトの正面図である。
【図5】同上固定具の組ボルトの側面図である。
【図6】同上固定具のプレートが変形した状態を示す図である。
【図7】従来の固定具を示す図である。
【図8】従来の固定具のプレートがへたった状態を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
31 耕耘軸
33 フランジ部
36 耕耘爪
40 固定具
41 プレート
42 ボルト
43 ナット
44 ワッシャ
51 ボルト頭部用孔部
52 ボルト頭部
【出願人】 【識別番号】000188009
【氏名又は名称】松山株式会社
【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地
【出願日】 平成16年1月16日(2004.1.16)
【代理人】 【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄

【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡

【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也

【公開番号】 特開2005−198592(P2005−198592A)
【公開日】 平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願番号】 特願2004−9300(P2004−9300)