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【発明の名称】 管理機
【発明者】 【氏名】岩崎 文雄
【住所又は居所】静岡県三島市梅名767番地 ニューデルタ工業株式会社内

【氏名】中村 忠義
【住所又は居所】静岡県三島市梅名767番地 ニューデルタ工業株式会社内

【要約】 【課題】ロータリー耕耘装置を備える管理機において、耕耘爪によって耕耘した耕土の飛散方向や飛散量、落下位置を適正にする。

【解決手段】機体後部に前後方向に設けた耕耘フレーム26に耕耘カバー25を配設し、該耕耘カバー25によりロータリー耕耘装置29の耕耘爪24の上方及び側方を覆った管理機1において、前記耕耘カバー25を耕耘フレーム26に対して、前後方向の軸心に対して上下方向に角度調節可能、かつ、前後一側の左右方向の軸心に対して上下方向に角度調節可能に構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体後部に前後方向に設けた耕耘フレームに耕耘カバーを配設し、該耕耘カバーによりロータリー耕耘装置の耕耘爪の上方及び側方を覆った管理機において、前記耕耘カバーを耕耘フレームに対して、前後方向の軸心に対して上下方向に角度調節可能、かつ、前後一側の左右方向の軸心に対して上下方向に角度調節可能に構成したことを特徴とする管理機。
【請求項2】
前記耕耘フレームに耕耘カバーを取り付けるための取付孔を前後両側に設け、該取付孔のうち、少なくとも前後一側の取付孔は上下方向に複数設けることを特徴とする請求項1に記載の管理機。
【請求項3】
ベルトテンション式の主クラッチを介してエンジンからの動力をミッションケースに伝える管理機において、テンションローラを支持テンションアームと主クラッチレバーとを主クラッチワイヤを介して連結し、該主クラッチワイヤの中途部に主クラッチの「入」「切」を検知する手段を設け、該「入」「切」検知手段とテンションアームとの間の主クラッチワイヤ上に長さ調節手段を設けたことを特徴とする管理機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、歩行型の管理機の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロータリー耕耘装置を備えた管理機では、ロータリー耕耘装置を支持するための耕耘フレームがミッションケース後部に機体前後方向に設けられ、該耕耘フレームの両側部には蝶番を介して耕耘カバーを連結し、該耕耘カバーによりロータリー耕耘装置の耕耘爪の上方及び側方を覆っていた。そして、ロータリー耕耘装置によって耕耘した耕土を、該耕耘カバーで案内して、畝状に成形したり、跳ね上げて溝を成形したりし、両側方へ耕土を跳ね上げる場合には、耕耘カバーの左右方向の開き角度を調節して、耕土を内面に当てて機体横方向に案内し、所望の高さに跳ね上げるようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、管理機には、メインクラッチが「入」状態のままエンジンを始動させると、急発進したり、作業機が駆動したりしてしまう恐れがあることから、メインクラッチが「入」状態の時にはエンジンが始動しないように安全装置が設けられていた。この場合、ベルトテンション式のメインクラッチの「入」「切」を検知する手段として、主クラッチスイッチがテンションアームの近傍に配置されていた。
【0004】
【特許文献1】特開2002−165501号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の管理機においては、土の乾き具合により耕耘カバーの前後方向の角度調節が重要なものであるにもかかわらず、耕耘カバーが耕耘フレームに対して前後方向の上下角度が一定の状態で固定されていたため、ロータリー耕耘装置により跳ね上げられた耕土の飛散方向や飛散量、落下位置を適正にすることができなかった。
【0006】
また、テンションアームの上下動により主クラッチスイッチを入切させて、メインクラッチの「入」「切」を検知するように構成していたため、ベルトの状態に応じてテンションアームと主クラッチレバーを連結するワイヤの長さを調整すると、テンションアームのストロークが変化し、スイッチの調整範囲が狭くなることがある。そのため、ワイヤの長さを調整する際には、スイッチの位置調整をも行う必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、機体後部に前後方向に設けた耕耘フレームに耕耘カバーを配設し、該耕耘カバーによりロータリー耕耘装置の耕耘爪の上方及び側方を覆った管理機において、前記耕耘カバーを耕耘フレームに対して、前後方向の軸心に対して上下方向に角度調節可能、かつ、前後一側の左右方向の軸心に対して上下方向に角度調節可能に構成したものである。
【0009】
請求項2においては、前記耕耘フレームに耕耘カバーを取り付けるための取付孔を前後両側に設け、該取付孔のうち、少なくとも前後一側の取付孔は上下方向に複数設けるものである。
【0010】
請求項3においては、ベルトテンション式の主クラッチを介してエンジンからの動力をミッションケースに伝える管理機において、テンションローラを支持テンションアームと主クラッチレバーとを主クラッチワイヤを介して連結し、該主クラッチワイヤの中途部に主クラッチの「入」「切」を検知する手段を設け、該「入」「切」検知手段とテンションアームとの間の主クラッチワイヤ上に長さ調節手段を設けたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0012】
請求項1においては、ロータリー耕耘装置の耕耘爪により耕耘した耕土の飛散方向や飛散量、落下位置を適正にすることができる。
【0013】
請求項2においては、耕耘フレームに対する耕耘カバーの前後方向の上下角度調整を可能とする構造を簡単に構成することができ、低コストで実現できる。また、耕耘カバーの上下角度調整を容易に行うことができる。
【0014】
請求項3においては、主クラッチワイヤの長さを調整しても、該主クラッチワイヤの中途部に設けた、主クラッチスイッチを入切させるスイッチ作動部材の主クラッチワイヤの進退に伴うストロークが一定となる。つまり、主クラッチスイッチの調整範囲が常に一定となるので、スイッチの位置調整を行う必要がなくなる。さらに、主クラッチワイヤの長さを変更するだけで前記主クラッチスイッチを各種管理機にも適用することができるので、汎用性が増す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る管理機の全体的な構成を示した側面図、図2は主クラッチの操作系を示す側面図、図3はロータリー耕耘装置の側面図、図4は耕耘カバーの正面部分断面図、図5は上カバーの側面図である。
【0016】
まず、歩行型の管理機の全体構成について、図1を用いて説明する。なお、図1の矢印100で示す方向を機体前方とする。
管理機1前部のエンジンフレーム2上にエンジン3が搭載され、該エンジン3の上部に燃料タンク4が載置されている。また、エンジンフレーム2の後端部にはミッションケース5が固設されている。ミッションケース5の側面からは入力軸6が側方に突出されており、該入力軸6上にプーリ7が固設され、該プーリ7と前記エンジン3の出力軸8に固設されたプーリ9とにベルト10が巻回されている。こうして、エンジン3からの動力がエンジン3からミッションケース5に伝達されるように構成されている。
【0017】
そして、前記プーリ7とプーリ9の間にベルトテンション式の主クラッチ11が配置され、該主クラッチ11、プーリ7、プーリ9、ベルト10等が伝動ケース12によって覆われている。主クラッチ11は、図2に示すように、テンションローラ14・14やテンションアーム16等から構成されており、該テンションローラ14・14が支持プレート15に回転自在に支持され、該支持プレート15の中央がテンションアーム16の先端に回動自在に支持され、該テンションアーム16の他端が機体側に枢支され、該テンションアーム16の中途部が主クラッチワイヤ17の一端に連結され、該主クラッチワイヤ17の他端が主クラッチレバー18と連結されている。
【0018】
また、前記ミッションケース5から前下方へチェーンケース19が突設され、該チェーンケース19下端部に車軸20が軸支されている。そして、該車軸20に車輪21が固設されて、ミッションケース5を介して伝達されるエンジン3からの動力により走行駆動される。
【0019】
一方、前記ミッションケース5から後下方へ耕耘ケース22が突設され、該耕耘ケース22の下端部に耕耘爪軸23が軸支されている。該耕耘爪軸23の軸上には複数本の耕耘爪24・24・・・が植設され、これらの耕耘爪24・24・・・の先端の回動軌跡の上方及び側方が耕耘フレーム26に取り付けられた耕耘カバー25により覆われている。耕耘フレーム26は、前記耕耘ケース22上部に固設されて後方へ突出され、その後端部に固着された取付ボス27を介してゲージ輪28が上下高さ調節可能に取り付けられている。このようにロータリー耕耘装置29が構成されて、管理機1後部に配置されている。
【0020】
なお、前記チェーンケース19と耕耘ケース22は、本実施例においては、側面視略「く」字状に屈曲した駆動ケース30として一体的に構成されているが、耕耘ケース22は別構成として、ロータリー耕耘装置をユニットとして本機に対して着脱可能に構成することもできる。そして、駆動ケース30の側面視略「く」字状に屈曲する屈曲部30aに前記ミッションケース5が配置され、該ミッションケース5の上部にハンドル31を戴置するためのハンドル台32が設けられている。
【0021】
前記ハンドル台32の左側近傍には主変速レバー33が前後振り替え可能に突出され、ハンドル31の向きに合わせて同方向に突出するように取り付けられている。また、ハンドル台32の右側近傍にPTO変速レバー34が配置されている。
【0022】
さらに、前記ハンドル台32上にはハンドル31の基部31aが鉛直方向の軸を中心に回動可能に載置され、該基部31aより上後方へハンドル31が上下角度調節可能に突出されている。該ハンドル31には前記主クラッチレバー18やハンドル高さ調節レバー35等が配設されており、該主クラッチレバー18が主クラッチワイヤ17を介して伝導ケース12により覆われる主クラッチ11のテンションアーム16と連結されている。このように構成することにより、主クラッチレバー18の「入」「切」操作によって主クラッチ11の「入」「切」を切換可能として、エンジン3からの動力をミッションケース5へ伝えたり、切断したりできるようにしている。また、主クラッチワイヤ17の中途部には主クラッチ11の「入」「切」を検知する手段として主クラッチスイッチ37が配置されている。
【0023】
続いて、主クラッチ11とその「入」「切」を検知する主クラッチスイッチ37について、図2を用いて説明する。
主クラッチ11は、複数(本実施例では二つ)のテンションローラ14・14、支持プレート15、テンションアーム16とからなり、該テンションローラ14・14が支持プレート15の長手方向の両側端部に回転自在に支持されている。該支持プレート15はテンションローラ14・14間の中央部で支軸41によりテンションアーム16の一端に枢支され、該テンションアーム16の他端が支点軸42により伝動ケース12等に回動自在に枢支されている。そして、複数のテンションローラ14・14が同時にエンジン3の出力軸8に固設された出力プーリ9と、ミッションケース5の入力軸6に固設された入力プーリ7とを巻回するベルト10に当接可能に配置されている。
【0024】
また、前記テンションアーム16の中途部に孔16aが設けられ、該孔16aにスプリング43の一端が係止されている。該スプリング43の他端には主クラッチワイヤ17の一端が接続され、該主クラッチワイヤ17の他端が主クラッチレバー18に接続されている。よって、主クラッチレバー18を回動操作することにより、主クラッチワイヤ17が進退して、テンションアーム16が回動される。
【0025】
前記主クラッチワイヤ17の途中には、長さ調節手段40と主クラッチの「入」「切」検知手段36が配置され、長さ調節手段40はアウタ40aと該アウタ40a内に進退可能に挿通されるインナ40bとからなり、インナ40bは棒状として外周を雄ネジに形成してアウタ40aの軸芯部に螺装している。そして、インナ40b上にナット44・45を螺装して締め付けることで固定されている。つまり、ナット44・45はダブルナットとしてアウタ40aに固定するロックナットとしている。こうして、アウタ40aに対してインナ40bをねじ込んだり、弛めたりして長さを調節して、固定位置を変更することで、主クラッチワイヤ17の長さの調整を可能としている。
【0026】
そして、主クラッチワイヤ17の長さを調整可能とする長さ調節手段40と主クラッチレバー18との間に、主クラッチ11の「入」「切」を検知する手段36として、主クラッチスイッチ37と主クラッチワイヤ17上に円柱状のスイッチ作動部材38が設けられている。該主クラッチスイッチ37は、その作動片37aがスイッチ作動部材38に当接可能に配置されている。こうして、主クラッチワイヤ17が進退される際にスイッチ作動部材38も進退して、該スイッチ作動部材38が作動片37aに当接したときに主クラッチスイッチ37が入切され、主クラッチの「入」「切」が検知される。なお、主クラッチスイッチ37の代わりに近接センサー等で構成することもできる。また、長さ調節手段40はミッションケース5やハンドル31等の作動を検知できる位置に配置することも可能である。
【0027】
このような構成において、主クラッチレバー18を入り方向に操作すると、主クラッチワイヤ17は引っ張られて、前記テンションアーム16が前記テンションローラ14・14をベルト10に押圧して緊張させる方向に回動される。該テンションアーム16の回動により、前記テンションローラ14・14はベルト10に当接されて緊張される。こうしてベルト10が張力を得ることで、エンジン3からの動力が前記出力軸8から出力プーリ9、ベルト10、入力プーリ7を介してミッションケース5の入力軸6へと伝達される。このとき、スイッチ作動部材38は主クラッチレバー18側に移動して作動片37aに当接して主クラッチスイッチ37がONとなり、主クラッチ11の「入」が検知される。この主クラッチスイッチ37は図示しない安全装置に接続されており、該主クラッチスイッチ37のONによりエンジン3の始動回路が「断」とされ、エンジンは始動できないようにしている。つまり、エンジン始動時において、主クラッチレバー18が「入」側に回動されていると、主クラッチ11は「入」となっているので、エンジンが回転されると同時に、車輪21が回転して走行したり、作業機となるロータリが回転してしまうことになる。そこで、主クラッチレバー18が「入」に回動されているときは、エンジンを始動できないようにしているのである。
【0028】
逆に、前記主クラッチレバー18を「入」位置から「切」方向に操作すると、主クラッチワイヤ17が押され、前記テンションアーム16が下方に回転して前記テンションローラ14・14はベルト10から離間される。したがって、前記ベルト10は張力を得られず、前記入力軸6にはエンジン3からの動力が伝達されなくなる。そして、スイッチ作動部材38は主クラッチワイヤ17とともに主クラッチレバー18と逆方向に移動し、該スイッチ作動部材38は作動片37aから離れ、主クラッチスイッチ37はOFFとなり、主クラッチ11の「切」を検知する。これにより、安全装置は解除され、エンジン3は始動できるようになる。
【0029】
以上のように、ベルトテンション式の主クラッチ11を介してエンジン3からの動力をミッションケース5に伝える管理機1において、テンションアーム16と主クラッチレバー18とを主クラッチワイヤ17を介して連結し、該主クラッチワイヤ17の中途部に主クラッチの「入」「切」を検知する主クラッチスイッチ37を設け、該主クラッチスイッチ37とテンションアーム16との間に長さ調節手段40を配置して主クラッチワイヤ17の長さを調整可能としたので、ベルト10が伸びたりして主クラッチ11の緊張具合を調整するために、主クラッチワイヤ17の長さを調整しても、該主クラッチワイヤ17の中途部に設けた、主クラッチスイッチ37をON・OFFさせるスイッチ作動部材38の主クラッチレバー18に対する相対位置は変化しないため、主クラッチワイヤ17の進退に伴う主クラッチスイッチ37のON・OFFのタイミングは変化しない。つまり、主クラッチワイヤ17の長さを調整しても、主クラッチ11の「入」位置と「切」位置に変化がないため、調整後に主クラッチレバー18が「入」位置でエンジンが始動するようなことは生じないのである。そして、主クラッチの「入」「切」を検知する主クラッチスイッチ37のON・OFFのタイミングの調整を行う必要もないのである。さらに、このような構成は、作動ワイヤの位置を検知するような構成にも適用できるのである。例えば、サイドクラッチや作業クラッチ等をワイヤを用いて「入」「切」操作し、その「入」「切」をワイヤの位置を検知することで、クラッチの「入」「切」を判断するような構成において、ワイヤの位置の検知部とクラッチの間に長さ調節手段40を配置するのである。
【0030】
次に、ロータリー耕耘装置29の耕耘カバー25について、図3、図4、図5を用いて説明する。本実施例の耕耘カバー25は耕耘フレーム26に対して、前後方向の軸心に対して上下方向に角度調節可能、かつ、前後一側の左右方向の軸心に対して上下方向に角度調節可能に構成している。
つまり、耕耘カバー25・25は、駆動ケース30から後方へ突設された前記耕耘フレーム26に対して左右対称に配置されるので、左右一側について説明する。耕耘カバー25は上カバー25aとサイドカバー25bとから構成されており、該上カバー25aの一側(内側)が前記耕耘フレーム26に回動可能に取り付けられ、該上カバー25aの他側にサイドカバー25bが回動可能に取り付けられている。
【0031】
上カバー25aは、耕耘爪24・24・・・の先端の回動軌跡に沿うようにその前後端部がそれぞれ斜め下方に湾曲して、これらの耕耘爪24・24・・・上方を覆うように形成され、前後中央部を平面状に形成して、その平面部の左右両側にそれぞれ一つ或いは複数の蝶番51・51・52が取り付けられている。つまり、上カバー25aと耕耘フレーム26の間においては、複数(本実施例では二つ)の蝶番51・51が所定間隔で前後に配置され、蝶番51はプレート51aとプレート51bの間に枢支部51cを形成して前後方向の軸心とし、一方のプレート51bは上カバー25aに固着され、他方のプレート51aには孔51dが設けられている。また、上カバー25aとサイドカバー25bの間には蝶番52が配置される。
【0032】
前記上カバー25aの上面に枢支プレート54が立設され、該枢支プレート54にスイングアーム55の下部が球形ジョイント等を介して回転自在に支持されている。一方、耕耘フレーム26の上面に支持ポスト56が立設され、該支持ポスト56の上部において、スイングアーム55の上部開口した長孔に固定ノブ57の螺子部を挿入して、締付け固定できるようにしている。こうして、耕耘カバー25を蝶番51を介して耕耘フレーム26に上下回動した任意の角度で固定できるようにしている。
【0033】
また、前記耕耘フレーム26の側面には取付孔26a・26b・26cが設けられ前記蝶番51・51に開口された孔51d・51dと一致させてボルト等により固定可能としている。即ち、取付孔26a・26b・26c・・・は前後両側に設けられ、前後一側が左右方向の軸心として回動中心となるようにし、前後他側が上下方向に複数配置され、一側の取付孔から等距離としている。具体的には、取付孔26a・26bが耕耘フレーム26に穿設され、取付孔26cが耕耘フレーム26後下端部に固着されたボス部39により構成され、取付孔26aが耕耘フレーム26の前側に、取付孔26b・26cが後側に配置されている。つまり、耕耘フレーム26の後側には複数(本実施例では二つ)の取付孔26b・26cが設けられ、各取付孔26b・26cが前側の取付孔26aを中心した円弧上(同心円上)に位置している。
【0034】
このような構成において、前側の蝶番51の孔51dを耕耘フレーム26の前側の取付孔26aと一致させてボルト53等で固定する。このボルト53は左右方向の回動軸心となる。後側の蝶番51の孔51dは取付孔26b又は26cに一致させてボルト53等により固定する。この固定方法は限定するものではなく、左右の蝶番51と耕耘フレーム26を一つのボルト・ナットで固定しても良く、取付孔を雌螺子で構成して、それぞれボルトにより固定する構成としてもよい。
【0035】
このとき、耕耘フレーム26の後側には複数(本実施例では二つ)の取付孔26b・26cが所定間隔をあけて設けられていることから、一方の取付孔26b(26c)から他方の取付孔26c(26b)に蝶番51の孔51dを一致させて固定することで、耕耘フレーム26に対する耕耘カバー25の上下角度を容易に調整できるようになっている。具体的には、後側の蝶番51の孔51dを取付孔26cに一致させて固定した図4に示す状態から、後側のボルトを外して、前側の取付孔26aを中心に耕耘カバー25を上方に回動して、蝶番51の孔51dを取付孔26bに一致させて固定することで、図4の二点鎖線で示す状態となり、上カバー25aの後部を先の状態より上方に上げることができるのである。こうして、耕耘フレーム26に対する耕耘カバー25の前後方向の上下角度調整可能な構造を簡単に構成でき、低コストで実現可能としている。
【0036】
なお、耕耘フレームの前側に後側と同様に複数の取付孔を設けて、後側を中心前側を上下に回動して耕耘カバー25の高さを調節可能に構成したり、前後両側を高さ調節可能に構成したり、或いは耕耘フレームに設ける取付孔の代わりに前側の取付孔を中心とした円弧状の長孔で構成したりすることでもできる。また、蝶番に開口する孔を長孔としたりすることでもできる。また、前側の蝶番は駆動ケース30に取り付けることも可能であり、耕耘フレーム26と駆動ケース30の固定螺子を利用して取り付けることも可能である。また、傾斜地などでは、左右の耕耘カバー25の高さを異なるように取り付けることもできる。
【0037】
また、上カバー25aの耕耘フレーム26と反対側に蝶番52を介してサイドカバー25bが連結されている。該サイドカバー25bは、上カバー25aの外形に沿った側面視略台形状に形成され、その上端部中央に蝶番52の一側が固着され、該蝶番52の他側が前記上カバー25aの外側端部に固着されている。こうして、サイドカバー25bは蝶番52の枢結部を支点として上方向に回動可能に支持されて、耕耘爪24の回転軌跡の上部側方を覆うように構成されている。
【0038】
以上のように、機体前後方向に設けた耕耘フレーム26に蝶番51・51を介して耕耘カバー25を連結し、該耕耘カバー25によりロータリー耕耘装置29の耕耘爪24・24・・・の上方及び側方を覆うことで、耕耘爪24・24・24によって耕耘した耕土を、耕耘カバー25で案内して、畝状に成形したり、跳ね上げて溝を成形したりし、両側方へ耕土を跳ね上げる場合には、耕耘カバー25を構成する上カバー25a及びサイドカバー25bの左右方向の開き角度を調節して、耕土を耕耘カバー25の内面に当てて機体横方向に案内し、所望の高さに跳ね上げることを可能としている。
【0039】
そして、前記耕耘カバー25を耕耘フレーム26に対して、前後方向の軸心に対して上下方向に角度調節可能、かつ、前後一側の左右方向の軸心に対して上下方向に角度調節可能に構成したので、ロータリー耕耘装置29の耕耘爪24・24・・・により耕耘した耕土の飛散方向や飛散量、落下位置を適正にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施例に係る管理機の全体的な構成を示した側面図。
【図2】主クラッチの操作系を示す側面図。
【図3】ロータリー耕耘装置の側面図。
【図4】耕耘カバーの正面部分断面図。
【図5】上カバーの側面図。
【符号の説明】
【0041】
1 管理機
3 エンジン
5 ミッションケース
10 ベルト
11 主クラッチ
14 テンションローラ
16 テンションアーム
17 主クラッチワイヤ
18 主クラッチレバー
24 耕耘爪
25 耕耘カバー
25a 上カバー
25b サイドカバー
26 耕耘フレーム
29 ロータリー耕耘装置
37 主クラッチの「入」「切」検知手段
40 長さ調節手段
51 蝶番
52 蝶番
【出願人】 【識別番号】390029621
【氏名又は名称】ニューデルタ工業株式会社
【住所又は居所】静岡県三島市梅名767番地
【出願日】 平成15年10月8日(2003.10.8)
【代理人】 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎

【公開番号】 特開2005−110581(P2005−110581A)
【公開日】 平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願番号】 特願2003−349642(P2003−349642)