| 【発明の名称】 |
農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷澤 勉
【氏名】滝沢 政和
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| 【要約】 |
【課題】確実にロックできる農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機1には、第1回動軸13および第2回動軸34を中心として回動させるときの回動補助手段49を設ける。回動補助手段49は、最圧縮近傍以外でダンパーが作用する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車に連結され、この走行車の走行により移動しながら整地作業をする折り畳み可能な農作業機において、前記農作業機を回動中心軸を中心として回動させるときの回動補助手段を設け、前記回動補助手段は、最圧縮近傍以外でダンパーが作用することを特徴とする農作業機。 【請求項2】 回動補助手段は、ガススプリングであることを特徴とする請求項1記載の農作業機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、走行車の走行により移動しながら作業をする農作業機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、例えば走行車(トラクタ)に3点リンクヒッチ機構を介して装着し、中央部分に対し左右両側に延出している作業機部分を中央部分側に折り畳み可能とし、その折り畳み・展開操作力を軽減する操作力軽減装置を配設した折り畳み式の農作業機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2000−270615号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上記従来の農作業機では、操作力軽減装置としてガススプリングが配設されているが、このガススプリングは、圧縮側ストローク全体にダンパーが作用するために、農作業機を折畳非作業状態や展開作業状態にさせるときの反発力が強すぎて、展開作業状態にしたときにロックがかかりにくいという問題がある。さらには、モータ等(回動手段)に過負荷がかかりモータ等に悪影響を及ぼす可能性がある。 【0004】 本発明は、このような点に鑑みなされたもので、回動手段に過負荷がかからず、確実にロックできる農作業機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 請求項1記載の農作業機は、走行車に連結され、この走行車の走行により移動しながら整地作業をする折り畳み可能な農作業機であって、前記農作業機を回動中心軸を中心として回動させるときの回動補助手段を設け、前記回動補助手段は、最圧縮近傍以外でダンパーが作用するものである。 【0006】 そして、回動補助手段の最圧縮近傍以外でダンパーが作用するので、農作業機が展開作業状態になるときの少し前に回動補助手段のダンパーが作用しなくなるので、従来の構成に比べて反発力が弱まり、確実にロックすることができる。 【0007】 請求項2記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、回動補助手段をガススプリングとしたので、構成がコンパクトになり、コストダウンになる。 【発明の効果】 【0008】 請求項1の発明によれば、回動補助手段の最圧縮近傍以外でダンパーが作用するものであるから、農作業機が展開作業状態になる少し前に反発力が弱まり、確実にロックできる。さらに、折畳非作業状態や展開作業状態に切り換えるときに、従来に比べてより軽い操作力で容易に切り換えることができる。 【0009】 請求項2の発明によれば、回動補助手段をガススプリングとしたので、従来に比べてより軽い操作力で切り換えることができ、さらに、構成がコンパクトでコストダウンになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 本発明の農作業機の一実施の形態を図面を参照して説明する。 【実施例1】 【0011】 図1ないし図3において、1は農作業機で、この農作業機1は、例えば走行車であるトラクタ(図示せず)に連結され、このトラクタの走行により進行方向Yに向って移動しながら耕耘整地作業等をする折畳可能な代掻きハローである。 【0012】 この農作業機1は、機枠2と、この機枠2に1本の回動中心軸線Xを中心として上下回動可能に設けられ回動中心軸線Xを中心とする上下回動(回動角度は例えば85度)により折畳非作業状態に切り換えられ回動中心軸線Xを中心とする下方回動により展開作業状態に切り換えられる左右一対の耕耘整地作業部3とを備えている。 【0013】 機枠2は、略箱状の軸保持ケース部(ミッションケース)6を有している。この軸保持ケース部6にて、トラクタからの動力を入力する前後方向の入力軸7が前方に向って突出した状態で回動可能に保持されている。この入力軸7には、トラクタのPTO軸にユニバーサルジョイントを介して連結される。 【0014】 また、図2に示すように、軸保持ケース部6の後面部には、軸支持体11が取り付けられている。そして、この軸支持体11にて、回動中心軸線Xと一致する第1回動軸13が支持されている。 【0015】 さらに、軸保持ケース部6の下面部には、伝動ケース14が取り付けられている。そして、この伝動ケース14の下部には、入力軸7に接続された図示しない伝動手段(ベベルギア、スプロケットおよびチェーン等)からの動力を受けて回転する出力回転体15が取り付けられている。 【0016】 さらに、トップマスト18および左右一対のロワアーム25にて3点連結部27が構成され、この3点連結部27はトラクタの3点リンク部に直結されたり、連結フレーム(クイックカプラ)を介して連結されたりする。 【0017】 また、機枠2はフレームパイプ部21を有している。そして、このフレームパイプ部21の左右両側の垂直部分23の下端部相互は、左右方向に長手状の横長フレームパイプ部28にて一体的に連結されている。この横長フレームパイプ部28の両端部には、収納時等に農作業機1を支持するスタンド装置29のためのスタンドホルダ30が取り付けられている。 【0018】 なお、機枠2の左右両側には、折畳非作業状態の耕耘整地作業部3を機枠2に対して解除可能に固定するための折畳ロック手段31が設けられているとともに、展開作業状態の耕耘整地作業部3を機枠2に対して解除可能に固定するための展開ロック手段32が設けられている。展開ロック手段32は例えば2つの解除レバー33を有する2重ロック方式のものであり、折畳ロック手段31も2重ロック方式のものである。 【0019】 左右一対の耕耘整地作業部3は、これら左右一対の耕耘整地作業部3のそれぞれに共通するもので農作業機1の左右方向略中央部に位置する1本の回動中心軸線Xを中心とする上下回動、すなわち例えば左右一対の耕耘整地作業部3のそれぞれに共通のもので軸支持体11に取り付けられ農作業機1の左右方向略中央部に配設され回動中心軸線X上に位置する共通軸部材であるそれぞれが1本の第1回動軸13および第2回動軸34を中心とする上下回動により、折畳非作業状態および展開作業状態に切り換えられるものである。 【0020】 つまり、これら左右一対の耕耘整地作業部3は、垂直方向に対して傾斜した前傾状の回動中心軸線(第1回動軸13および第2回動軸34)Xを中心とする上下回動により略V字状の折畳非作業状態に切り換えられ、前傾状の回動中心軸線(第1回動軸13および第2回動軸34)Xを中心とする下方回動により略直線状で水平状の展開作業状態に切り換えられるものである。 【0021】 ここで、左右一対の耕耘整地作業部3のそれぞれは、左右対称のもので、機枠2にこの機枠2の左右方向略中央部上側に位置する1本の第1回動軸13を介して上下回動可能に設けられた可動機枠41を有している。 【0022】 これら左右一対の可動機枠41は、これら左右一対の可動機枠41のそれぞれに共通の1本の第1回動軸13を中心とする上下回動により折畳非作業状態および展開作業状態に切換可能となっている。そして、両可動機枠41の回動中心である1本の第1回動軸13は、機枠2の軸保持ケース部6の後面部に軸支持体11を介して取り付けられ、軸保持ケース部6の後方にこの軸保持ケース部6に近接して位置する。 【0023】 各可動機枠41には、出力回転体15と係脱可能に係合してこの出力回転体15から入力軸7側からの動力を受けて所定方向に駆動回転しながら耕耘作業をするロータリ方式の耕耘体(ロータリ)42が回転可能に設けられている。すなわち、入力軸7側から動力を受けて回転して耕耘作業をする耕耘体42が可動機枠41にて回転可能に支持され、この耕耘体42の上方は可動機枠41のカバー部にて覆われており、この可動機枠41は耕耘体42に対するカバー機能を兼ね備えている。 【0024】 また、このカバー機能をもった可動機枠41の後端部には、耕耘体42の後方位置で整地作業をする略板状の整地体である第1の整地体(均平板)43がゴム板(図示せず)を介して上下回動可能に設けられている。すなわち、耕耘体42の後方位置で整地作業をする第1の整地体43が可動機枠41にてゴム板を介して上下回動可能に支持されている。 【0025】 さらに、この第1の整地体43の後端部には、耕耘体42の後方位置において上下回動可能なフリー状態で整地作業をし上下回動不能なロック状態で土引き作業をする略板状の整地体である第2の整地体(レーキ)45が左右方向の回動軸46を介して上下回動可能に設けられている。これら左右一対の第2の整地体45は、これら左右一対の第2の整地体45のそれぞれに共通の1本の第2回動軸34を中心とする各回動により折畳非作業状態および展開作業状態に切換可能となっている。 【0026】 そして左右一対の可動機枠41は、これら左右一対の可動機枠41のそれぞれに共通の1本の第1回動軸13を介して互いに連結されている。 【0027】 すなわち例えば、進行方向右側の可動機枠41の補強連結パイプ部47の内端部と進行方向左側の可動機枠41の補強連結パイプ部47の内端部とが、それぞれ機枠2の軸保持ケース部6の後面部に軸支持部材を介して取り付けられた1本の第1回動軸13を介して互いに連結されている。右側の可動機枠41の補強連結パイプ部47の略筒状の内端部が第1回動軸13の後部に回動可能に連結され、左側の可動機枠41の補強連結パイプ部47の略筒状の内端部が第1回動軸13の前部に回動可能に連結されている。なお、各補強連結パイプ部47は、それぞれ可動機枠41の上部にこの上部の略全長にわたって形成されている。 【0028】 また、左右一対の第2の整地体45は、これら左右一対の第2の整地体45のそれぞれに共通の1本の第2回動軸34を介して互いに連結されている。 【0029】 すなわち例えば、進行方向右側の第2の整地体45の内端部と進行方向左側の第2の整地体45の内端部とが、1本の第2回動軸34を介して互いに連結されている。右側の第2の整地体45の内端部に形成されたコ字状部48の孔と左側の第2の整地体45の内端部に形成されたコ字状部48の孔とに第2回動軸34が挿通されている。 【0030】 そして、両可動機枠41間の第1回動軸13と両第2の整地体45間の第2回動軸34とが略一直線(回動中心軸線X)上に位置した状態時に、手動操作により左右両側の可動機枠41および第2の整地体45がそれぞれ第1回動軸13および第2回動軸34を中心として回動することにより、左右一対の耕耘整地作業部3が略V字状の折畳非作業状態および略直線水平状の展開作業状態に切り換えられる。 【0031】 なお、人的な手動操作を容易にするために、回動補助手段として中央の機枠2と左右の可動機枠41との間にそれぞれガススプリング49が配設されている。そして、このガススプリング49は、最圧縮近傍以外でダンパーが作用するので、ガススプリング49の最圧縮近傍ではダンパーが作用せず反発力が弱まる。 【0032】 そして、農作業機1は、左右一対の第2の整地体45を一斉にフリー状態およびロック状態に設定可能な1個の整地体操作手段50を備えている。 【0033】 次に、上記一実施の形態の動作等を説明する。 【0034】 農作業機1を用いて耕耘整地作業を行う場合、農作業機1の3点連結部27をトラクタの3点リンク部に連結した後、スタンド装置29を機枠2のスタンドホルダー30から取り外す。 【0035】 次いで、左右一対の耕耘整地作業部3が折畳非作業状態になっていれば、折畳ロック手段31のロック解除をしてから左右一対の耕耘整地作業部3の両方を略同軸上に位置する前傾状の第1回動軸13および第2回動軸34を中心として、それぞれ下方回動させることにより略直線水平状の展開作業状態に切り換える。 【0036】 このときに、ガススプリング49が伸長状態から圧縮状態になり、耕耘整地作業部3が展開作業状態に切り換わる少し手前で、ガススプリング49のダンパーが作用しなくなるので、反発力が弱まり農作業機1を展開作業状態に容易にロックできる。そして、耕耘体42の内端部と出力回転体15とが係合し、出力回転体15から耕耘体42への動力伝達が可能な状態となる。 【0037】 そして、トラクタを走行させて農作業機1を移動させると、展開作業状態の両耕耘整地作業部3の出力回転体15からの動力で耕耘体42が回転して耕耘作業を行い、第1の整地体43およびフリー状態の第2の整地体45が整地作業を行う。こうして、展開作業状態の両耕耘整地作業部3にて、耕耘整地作業が行われる。 【0038】 なお、圃場の畦際等で土引き作業を行う場合には、整地体操作手段50を回動操作して左右一対の第2の整地体45を上下回動不能なロック状態に設定する。 【0039】 また、耕耘整地作業等が終了した後、例えば農作業機1を倉庫まで運搬する場合、展開ロック手段32のロックを解除してから左右一対の耕耘整地作業部3の両方を略同軸上に位置する前傾状の第1回動軸13および第2回動軸34を中心としてそれぞれ上方回動させることにより略V字上の折畳非作業状態に切り換える。 【0040】 そして、両耕耘整地作業部3がそれぞれ上方回動して略V字状の折畳非作業状態に切り換わると、トラクタに対する農作業機1の側方への突出量が減少するため、走行の安全性を容易に確保でき、農作業機1の運搬を容易に行うことができる。 【0041】 そして、上記一実施の農作業機1は、回動補助手段としてのガススプリング49の最圧縮近傍以外でダンパーが作用するものであるから、折畳非作業状態から展開作業状態に切り換える場合には、ガススプリング49のダンパー作用によって耕耘整地作業部3の自重により急激な降下を抑え、さらにはロックする手前でダンパー作用がなくなり反発力が弱まるので、従来の農作業機1に比べて、確実にロックすることができる。 【0042】 なお、農作業機1は、2分割式に限らず左右方向略中央部に耕耘体、第1の整地体および第2の整地体等からなる土作業部を有する左右3分割式のものとすることもできる。 【0043】 また、農作業機1の折畳方向は、上方に限らず、斜め後方、水平方向、あるいは180度折り等、特に限定するものではない。 【0044】 さらに、農作業機1は、手動式での展開作業状態や折畳非作業状態に切り換えるものに限らず、モータやシリンダーなどを用いたものでも良い。これらの場合には、ガススプリング49のダンパーが作用しない範囲では、従来の農作業機1に比べて、弱い力で耕耘整地作業部3を回動させることができ、過大な力を必要としないので、回動手段であるモータやシリンダー等の破損を防止することができる。 【図面の簡単な説明】 【0045】 【図1】本発明の農作業機の一実施の形態を示す正面図である。 【図2】同上農作業機の非折畳時の側面図である。 【図3】同上農作業機の折畳時の側面図である。 【符号の説明】 【0046】 1 農作業機 2 機枠 3 耕耘整地作業部 6 軸保持ケース部 7 入力軸 14 伝動ケース 49 ガススプリング
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188009 【氏名又は名称】松山株式会社
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| 【出願日】 |
平成15年8月25日(2003.8.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−65587(P2005−65587A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月17日(2005.3.17) |
| 【出願番号】 |
特願2003−299672(P2003−299672) |
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