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【発明の名称】 サブソイラ
【発明者】 【氏名】佐藤 周二
【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内

【要約】 【課題】簡単な角度調節機構を備えた規制部を有するサブソイラを提供することを課題としている。

【解決手段】側面視で弧状をなすナイフビーム41の先端に、ナイフビーム41の耕盤への食い込みに対して抵抗を与える規制部46を、支点47と位置決め点49の2点によって揺動可能に取り付け、ナイフビーム41の先端に前方に向かって突出するチゼル44を設けた心土破砕用のサブソイラ。両支点をボルト等によって構成することで、規制部46の揺動角度調節や、所定の角度での位置決め等を容易に行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面視で弧状をなすナイフビーム(41)を備え、先端に前方に向かって突出するチゼル(44)を設けた心土破砕用のサブソイラにおいて、ナイフビーム(41)の先端に、ナイフビーム(41)の耕盤への食い込みに対して抵抗を与える規制部(46)を後方に向かって突出させて設け、該規制部(46)を支点(47)と位置決め点(49)の2点によって揺動可能にナイフビーム(41)に取り付けたサブソイラ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、心土破砕用のサブソイラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来ロータリ耕耘装置に取り付けられる心土破砕用のサブソイラが公知となっている(例えば特許文献1参照)。そして上記サブソイラには、サブソイラが耕盤に必要以上に食い込み、ロータリがサブソイラと共に耕盤中に必要以上に潜り込むことを防止するように、サブソイラの姿勢を維持させる掘削姿勢調節ソールが設けられている。
【特許文献1】特開2002−204602号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし上記掘削姿勢調節ソールは、後方に比較的長く延出し、ターンバックルによってサブソイラ本体側に支持されており、サブソイラに対する角度調節をターンバックルによって行う必要があるため、角度調節が面倒な他、角度調節機構が複雑化するという欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するための本発明のサブソイラは、側面視で弧状をなすナイフビーム41を備え、先端に前方に向かって突出するチゼル44を設けた心土破砕用のサブソイラにおいて、ナイフビーム41の先端に、ナイフビーム41の耕盤への食い込みに対して抵抗を与える規制部46を後方に向かって突出させて設け、該規制部46を支点47と位置決め点49の2点によって揺動可能にナイフビーム41に取り付けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
以上のように構成される本発明の構造によると、本発明のサブソイラをロータリ耕耘装置に取り付けた場合、チゼルによって耕盤への食い込みが円滑に行われると共に、規制部によってサブソイラ(ナイフビーム)の耕盤への必要以上の食い込みが規制され、サブソイラの姿勢が維持されるため、ロータリがサブソイラと共に耕盤中に必要以上に潜り込むようなことが防止され、サブソイラ(チゼル)の食い込み状態を略一定に維持して、安定した心土破砕作業を行うことができるという効果がある。
【0006】
このときチゼルの食い込み状態は、ナイフビームに対する規制部の角度調節によって行うことができ、規制部は支点と位置決め点の2点によって揺動可能にナイフビームに取り付けられているため、2点で簡単に規制部の角度調節が行われ、角度調節を容易に行うことができる他、角度調節機構を簡単に構成することができる。またサブソイラ自体の取り付け角度調節等を行う必要が無いため、サブソイラ自体への負荷が少ないという利点もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は本発明のサブソイラを装着したロータリ耕耘装置の側面図である。該ロータリ耕耘装置1は、図示しないトラクタの後方に連結され、トラクタの走行に伴い圃場の耕耘作業を行う従来公知のものであり、トラクタ側よりPTO動力が入力されるギヤケース2からパイプフレーム3が左右に突設されている。
【0008】
そして上記パイプフレーム3の一方(左)の外端部にチェーンケース4が、他方(右)の外端部に図示しないサイドフレームがそれぞれ一体的に取り付けられて、機体フレーム7を構成しており、該機体フレーム7をベースにロータリ耕耘装置1の機体10が構成されている。
【0009】
このとき上記チェーンケース4及びサイドフレームは、共に下方に延出せしめられており、該サイドフレームとチェーンケース4の下部の間に、従来同様、耕耘用のロータリ8が回転駆動自在に軸支されている。
【0010】
上記構造により、ギヤケース2に入力される駆動力がチェーンケース4を介してロータリ8に伝動され、これによりロータリ8が回転駆動され、圃場の耕耘作業を行う。なおギヤケース2の上部には、左右1対のプレートからなるトップマスト12が取付けられており、従来同様該トップマスト12の前端部が、ロータリ耕耘装置1とトラクタとの連結点の1つとなっている。
【0011】
一方ロータリ耕耘装置1の機体フレーム7側には、上記ロータリ8を覆うロータリカバー13が設けられており、該ロータリカバー13は、チェーンケース4とサイドフレームとの間に設けられてロータリ8の上方側を覆うメインカバー14と、該メインカバー14の後方に支持機構16を介して取り付けられてロータリ8の後方側を覆うリヤカバー17とを備えている。上記メインカバー14は、側面視で円弧状をなす天板14aを母体として、該天板14aの左右両側端に側板14bを取り付けた構造となっている。
【0012】
一方天板14aの上面の左右両側には、パイプ状のスライドブラケット27が前後方向に固定されており、該スライドブラケット27にはスライド杆28が前後スライド自在に挿入されている。またスライドブラケット27には位置決め孔29が穿設されており、ピン等をスライド杆28に穿設されたピン孔31を貫通させて位置決め孔29に挿入することによって、スライドブラケット27に対するスライド杆28の位置を調節固定することができる。またスライド杆28をスライドブラケット27から脱抜して、スライド杆28をスライドブラケット27から分離することも可能となっている。
【0013】
そして上記両スライド杆28の後端には左右方向の横フレーム32が固定され、さらに横フレーム32の左右両側に下方に突出してブラケット33が設けられ、リヤカバー17を取り付けるカバー支持体25が構成されており、該カバー支持体25のブラケット33にリヤカバー17が支点軸18を介して回動自在に軸支されている。なおリヤカバー17は、横フレーム32とリヤカバー17の上面との間に設けられたロッド34によって横フレーム32側に吊支されている。またスライド杆28のスライドブラケット27に対する脱抜によって、カバー支持体25とスライドブラケット27とは着脱自在であり、すなわちカバー支持体25は機体10に対して着脱自在となっている。
【0014】
以上のようにリヤカバー17は、ブラケット部である左右のスライドブラケット27とカバー支持体25からなる支持機構16を介してメインカバー14側に取り付けられており、スライドブラケット27に対するスライド杆28の位置を調節することによって、リヤカバー17の位置(回動支点位置)を移動させることにより、リヤカバー17の前後位置やロータリ8の後方側に形成される空間の広さ及び位置が変更され、円滑な作業を行うことができる耕耘深さの範囲が拡大し、リヤカバー17やロータリ8の交換等を行うことなく様々な圃場や作業内容に応じることが可能となる。
【0015】
一方スライド杆28をスライドブラケット27から脱抜し、カバー支持体25を機体10から取り外しことによって、リヤカバー17をロータリ耕耘装置1から簡単に取り外すことも可能であり、このため作業時にリヤカバー17を必要としない作業機に、スライドブラケット27に挿脱可能なスライド杆を備えた作業機支持体を設けることによって、ロータリ耕耘装置1からリヤカバー17を取り外し、スライドブラケット27に作業機支持体のスライド杆を挿入して位置決めすることにより上記作業機Aを容易に取り付けることができる。
【0016】
例えば作業機を畦の整形を行う整形器とし、作業機支持体にスライド杆を設けることによって、スライド杆をスライドブラケット27に挿入して、前述のようにピン等によりスライド杆の位置決めを行うことによって、従来のようにリヤカバー17を跳ね上げる等の姿勢変更させる必要無く、上記リヤカバー17を取り外したロータリ耕耘装置1に、リヤカバー17に代えて上記整形器(作業機A)を簡単に取り付けることができる。
【0017】
これによりリヤカバー17が妨げになることなく、整形器によって円滑に畦の整形を行うことができ、特に整形器のロータリ8に対する前後位置を簡単に調節することができ、整形器をロータリ8に近接して設けることができるため、整形性を向上させることができる。また整形器のロータリ耕耘装置1への取付構造が、スライド杆で済むため、取付構造を簡単に構成し、整形器の構造を簡単なものにすることができる。
【0018】
一方スライドブラケット27の上方側には、角パイプからなる左右方向の支持杆36が、ギヤケース2の後方側に取り付けられて設けられており、該支持杆36には心土破砕用のサブソイラ37等を取り付けるホルダ38が左右位置調節自在に設けられている。
【0019】
これによりリヤカバー17とロータリ8との間に、ホルダ38を介してサブソイラ37を容易に左右位置調節して取り付けることができ、特に深耕作業時において耕耘作業と同時に、サブソイラ37が心土破砕作業を行い、耕盤部分の土を膨軟にするとともに、耕盤溝を形成し、水はけの良い圃場の造成や、耕盤近傍の残留肥料成分を流出させて作物の健全な生育を促進することができる。
【0020】
このとき上記サブソイラ37は、図2,図3に示されるように、ホルダ38にボルト等によって高さ調節自在に支持される本体39と、該本体39の先端に取り付けられるナイフビーム41とからなり、本体39とナイフビーム41とは、ボルト42,43によって連結されている。なおいずれか一方のボルトをシャーボルトとし、サブソイラ37側(ナイフビーム41)に過負荷がかかると、シャーボルトが折損することによって、過負荷を回避する過負荷回避装置を設けても良い。
【0021】
上記ナイフビーム41は、ロータリ耕耘装置1の姿勢に影響を受けないように、側面視(図1,図2)において弧(本実施形態においては円弧)状をなし、先端には土を掘り起こすチゼル44が前方に向かって設けられている。またナイフビーム41の先端部分には、ナイフビーム41の耕盤への食い込みに対して抵抗を与える規制部46が後方側に向かって設けられている。
【0022】
該規制部46は、耕盤との間で抵抗を発生させる板状の規制板40と、ナイフビーム41への取り付け用の取付部45とからなり、取付部45の先端側がナイフビーム41にボルト47を介して回動自在に支持されているとともに、取付部45の後方部分に円弧状の長孔48が形成されており、取付部45の後方部分は該長孔48を介してボルト49によってナイフビーム41に取り付けられている。これにより規制部46は、2点でナイフビーム41に取り付けられており、後方側のボルト49を緩め先端側のボルト47を中心に揺動させ、所定の揺動角度で後方側のボルト49を締めることによって、ナイフビーム41に対して角度調節が可能となっている。
【0023】
つまり規制部46は、前方側のボルト47を支点として、ナイフビーム41に対して揺動可能であり、後方側のボルト49を位置決め点として、ナイフビーム41に対する揺動角度を決定して位置決め固定される。
【0024】
なお規制部46の固定時には、後方側のボルト49と共に先端側のボルト47を締め込んで、規制部46を2点で固定しても良い。これによってサブソイラ37が耕盤に差し込まれた場合に、チゼル44によって耕盤への食い込みが円滑に行われると共に、規制部46によってサブソイラ37(ナイフビーム41)の耕盤への必要以上の食い込みが規制され、つまり規制部46がサブソイラ37の姿勢を維持し、ロータリ8がサブソイラ37と共に耕盤中に必要以上に潜り込むようなことを防止し、サブソイラ37(チゼル44)の食い込み状態を略一定に維持し、安定した心土破砕作業が行われる。
【0025】
そしてチゼル44の食い込み状態は、ナイフビーム41に対する規制部46の角度調節によって行うことができ、特に規制部46は2本のボルト47,49によって、2点で簡単に角度調節が行われる。このため規制部46の角度調節を容易に行うことができる他、角度調節機構を簡単に構成することができる。またサブソイラ37自体の角度調節等を行う必要が無いため、サブソイラ37自体への負荷が少なく、本体39とナイフビーム41との取付構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】サブソイラを取り付けた状態のロータリ耕耘装置の側面図である。
【図2】サブソイラの側面図である。
【図3】チゼルと規制部を分解した状態のサブソイラの斜視図である。
【符号の説明】
【0027】
41 ナイフビーム
44 チゼル
46 規制部
47 ボルト(支点)
49 ボルト(位置決め点)
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
【出願日】 平成15年8月21日(2003.8.21)
【代理人】 【識別番号】100081673
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 誠

【公開番号】 特開2005−65538(P2005−65538A)
【公開日】 平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願番号】 特願2003−297557(P2003−297557)