| 【発明の名称】 |
作業車 |
| 【発明者】 |
【氏名】横山 和寿 【住所又は居所】大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】走行車に装備させる各種作業機を単一の昇降シリンダを用いて昇降制御する作業機において、各種作業条件の変化に応じた昇降シリンダの使用を可能とさせて、各種作業条件に適正に対応させた作業機の昇降制御を単一の昇降シリンダで可能とさせる。
【解決手段】昇降シリンダを単動操作して作業機を昇降制御する単動制御手段を設けると共に、昇降シリンダを複動操作可能とさせる複動制御手段を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 昇降シリンダを単動操作して作業機を昇降制御する単動制御手段を設けると共に、昇降シリンダを複動操作可能とさせる複動制御手段を設けたことを特徴とする作業車。 【請求項2】 複動制御手段を入切させる複動切換手段を設け、該複動切換手段の入時に昇降シリンダを複動操作するように設けたことを特徴とする請求項1記載の作業車。 【請求項3】 電磁比例弁を用いて昇降シリンダを操作して作業機を昇降制御する昇降制御手段において、昇降シリンダの単動或いは複動操作を可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の作業車。 【請求項4】 昇降シリンダの単動操作を行うコントローラと、昇降シリンダの複動操作を行うコントローラ以外の複動操作回路とを設けたことを特徴とする請求項3記載の作業車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明はトラクタなど走行車に昇降シリンダやリフトアームなど昇降機構を介し各種作業機を昇降自在に装備させる作業車に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、作業機を昇降させる昇降シリンダとしては単動型の油圧シリンダが一般的に用いられていて、作業機の上昇時には油圧シリンダのピストンロッドを油圧力により伸長させ、作業機の下降時には油圧シリンダのピストンロッドを作業機の自重によって収縮させて作業機を昇降させる構成とし、昇降シリンダを伸縮させる制御弁として電磁比例弁を用いコントローラからの出力信号に基づいて電磁比例弁を作動させて作業機の昇降制御を行っている。(例えば特許文献1) 【0003】 【特許文献1】特開平7−67408 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかし乍ら、耕耘ロータリなどの作業機にあって硬い圃場で下降時の耕耘反力が大のときや、速やかに作業機を下降させたいときなどにも、常に一定の下降しか行えず未耕起部分が発生したり下降速度が遅すぎるなどの不都合があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】 したがって本発明は、昇降シリンダを単動操作して作業機を昇降制御する単動制御手段を設けると共に、昇降シリンダを複動操作可能とさせる複動制御手段を設けたことによって、通常の作業時には昇降シリンダを単動シリンダとして用いて、作業機を油圧で上昇させ自重で下降させる作業機の昇降制御を行う一方、必要時には昇降シリンダを複動シリンダとして用いて、下降速度を高速とさせるなどとした作業機の強制下降を容易に可能とさせるもので、昇降シリンダを単動として昇降制御に用いる場合に必要とする電磁比例弁制御用コントローラの変更や別途コントローラ設置などの必要もなく、極めて簡単な構成で複動シリンダとして使用可能とさせて、各種作業条件に応じた作業機の昇降を行って作業効率や作業精度を向上させることができる。 【0006】 また、複動制御手段を入切させる複動切換手段を設け、該複動切換手段の入時に昇降シリンダを複動操作するように設けたことによって、作業中は切換スイッチなどの簡単な切換手段で昇降シリンダを単動或いは複動用の何れにも容易に用いて、作業効率や作業精度を容易に向上させることができる。 【0007】 さらに、電磁比例弁を用いて昇降シリンダを操作して作業機を昇降制御する昇降制御手段において、昇降シリンダの単動或いは複動操作を可能に設けたことによって、例えば複動仕様で有り無しを設定した場合にも、コントローラを変更させるなどの煩らわしさなく簡単に単動或いは複動操作を可能とさせて作業の能率向上化を図るものである。 【0008】 また、昇降シリンダの単動操作を行うコントローラと、昇降シリンダの複動操作を行うコントローラ以外の複動操作回路とを設けたことによって、複動の有り無しでコントローラを分けるなどの煩らわしさなく、例えば複動有り時に単動用コントローラに操作回路を補充するだけの簡単な構造で対応可能とさせて、作業の対応性を向上させることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は全体の側面図、図2は同平面図を示し、図中1は農業用作業車であるトラクタであり、エンジン2を内設させるボンネット3後側に運転キャビン4を配置させ、丸形操向ハンドル5と運転席6を運転キャビン4内に配設させ、運転キャビン4下部の左右両側に左右走行クローラ7を装設させ、作業者が運転席6に座乗してトラクタ1を走行移動させると共に、トラクタ機体後方にトップリンク8及びロワーリンク9からなる3点リンク機構10を介し耕耘ロータリ11を有するロータリ耕耘作業機12を昇降自在に装備させて耕耘作業を行うように構成している。 【0010】 図3にも示す如く、前記ロータリ耕耘作業機12を昇降させる複動型の左右油圧昇降シリンダ13・14を車体ブラケット15と左右リフトアーム16・17間に設けると共に、左リフトアーム16と左ロワーリンク9間にリフトロッド20を、また右リフトアーム17と右ロワーリンク19間に作業機水平制御用の油圧水平シリンダ21を介設させて、昇降シリンダ13・14の伸縮動作により耕耘作業機12を昇降するように構成している。 【0011】 図4乃至図6に示す如く、前記キャビン4内で運転席6右側の右サイドコラム22に無段変速用の主変速レバー23・アクセルレバー24・作業機上下レバー25などの各種レバー類26を配設すると共に、耕耘作業機12の自動水平制御の入切を行う自動スイッチ27と、耕深ダイヤル28と、耕耘作業機12の上昇や機体の旋回などに連動して車速を減速させる切換スイッチ29と、メインクラッチに対するPTOの連動或いは独立の切換を行うPTO連動切換スイッチ30と、手動水平制御を行う手動スイッチ31と、PTO駆動スイッチ32と、昇降シリンダ13・14の複動使用の入切を行う複動スイッチ33と、各種設定ダイヤル34・35・36などの操作スイッチ類37を右サイドコラム22のスイッチパネル22aに集中配備させて、これらレバー類26及びスイッチ類37を運転席6位置より良好に確認すると共に、誤操作のない正確な操作を可能とさせるように設けている。 【0012】 図7に示す如く、エンジン2出力で駆動する油圧ポンプ38と左右昇降シリンダ13・14間の油圧回路39に、左右昇降シリンダ13・14の単動或いは複動切換用の複動切換弁40と、複動時に設定圧以下まで昇降シリンダ13・14を下げる下降用リリーフ弁41と、上昇及び下降切換弁42・43と電磁比例式上昇及び下降操作弁44・45などで構成する電磁比例弁46と、電磁式下降防止弁47と、上昇用リリーフ弁48と、前記水平シリンダ21と、水平シリンダ21を伸縮に切換える水平制御用電磁切換弁49とを設け、前記複動切換弁40は油圧ポンプ38から圧油を常時は電磁比例弁46に供給して、昇降シリンダ13・14を単動シリンダとして用いた状態でのリフトアーム16・17の昇降制御を行う一方、ソレノイド操作で切換弁40が複動に切換ったときには昇降シリンダ13・14の下降測室13a・14aに油圧ポンプ38からの圧油を供給して左右リフトアーム16・17をリリーフ弁41の設定圧以下まで下降させる制御を行う。 【0013】 そして図4にも示す如く、トラクタ1車速を変速する主変速レバー23のグリップ23a前面側にワンタッチ上下切換式の作業機昇降スイッチ50を設け、グリップ23aを握った指先でスイッチ50を上げ操作するとき上昇操作弁44を作動させて耕耘作業機12を上昇させると共に、スイッチ50を下げ操作するとき下降操作弁25及び下降防止弁47を作動させて耕耘作業機12を下降させる。 【0014】 また、耕耘作業機12を上昇降制御するコントローラ51を右サイドコラム22内に備え、作業機上下レバー25の操作位置を検出するポジションセンサ52と、作業機12の機体に対する昇降位置を検出するリフト角センサ53と、前記上昇及び下降操作弁44・45と下降防止弁とをコントローラ51に接続させて、上下レバー25の操作位置に作業機12の昇降位置を対応させる昇降制御を行うように設ける。 【0015】 さらに、前記コントローラ51には、昇降スイッチ50の上昇スイッチ50aのオン操作時に上昇操作弁44のソレノイド操作用リレースイッチ54をオン(作動)に切換える上昇リレー55と、昇降スイッチ50の下降スイッチ50bのオン操作時に下降操作弁45及び下降防止弁47のソレノイド操作用リレースイッチ56をオン(作動)に切換える下降リレー57と、前記複動スイッチ33のオン(入)状態で下降スイッチ50bのオン操作時に複動切換弁40を複動側に切換える複動ソレノイド58と、複動スイッチ33の入(オン)操作時に複動ランプ59の点灯用リレースイッチ60をオン(点灯)に切換える複動表示リレー61とで形成するシリンダ操作回路62を接続させている。 【0016】 そして図9に示す如く、作業中における前記昇降スイッチ50操作による上昇スイッチ50aのオン動作中は、上昇操作弁44を動作させて油圧ポンプ38からの圧油を昇降シリンダ13・14の上昇側室13b・14bに供給して、前記リリーフ弁48がクラッキング圧となるまでの間で作業機12を上昇させる一方、下降スイッチ50bのオン動作中は下降操作弁45及び下降防止弁47を動作させて昇降シリンダ13・14の上昇側室13b・14bをタンク63に開放して作業機12を自重で下降させる。 【0017】 また、作業中にあって複動スイッチ33をオン(入)に切換え下降スイッチ50bをオン操作するとき、複動ランプ59が点灯表示され、複動切換弁40が複動側に切換えられると同時に下降操作弁45及び下降防止弁47が操作されて、油圧ポンプ38からの圧油が昇降シリンダ13・14の下降側室13a・14aに供給されて下降用リリーフ弁41が設定圧となるまでの間で作業機12を強制下降させる。 【0018】 以上からも明らかなように、昇降シリンダ13・14を単動操作して作業機12を昇降制御する単動制御手段であるコントローラ51を設けると共に、昇降シリンダ13・14を複動操作可能とさせる複動制御手段である複動切換弁47を設けたもので、通常の作業時には昇降シリンダ13・14を単動シリンダとして用いて、作業機12を油圧で上昇させ自重で下降させる作業機12の昇降制御を行う一方、必要時には昇降シリンダ13・14を複動シリンダとして用いて下降速度を高速とさせるなどとした作業機12の強制下降を容易に可能とさせ、昇降シリンダ13・14を単動として昇降制御に用いる場合に必要とする電磁比例弁制御用コントローラの変更や別途コントローラ設置の必要もなく、極めて簡単な構成で複動シリンダとして使用可能とさせて、各種作業条件に応じた作業機12の昇降を行って作業効率や作業精度を向上させることができる。 【0019】 また、複動切換弁47を入切をさせる複動切換手段である複動スイッチを設け、該複動スイッチ33の入(オン)時に昇降シリンダ13・14を複動操作するもので、作業中は複動スイッチ33を入切(オン・オフ)するだけの操作で昇降シリンダ13・14を単動或いは複動用の何れにも容易に用いて、作業効率や作業精度を向上させることができる。 【0020】 また、電磁比例弁46を用いて昇降シリンダ13・14を操作して作業機12を昇降制御する昇降制御手段において、昇降シリンダ13・14の単動或いは複動操作を可能とさせたもので、例えば複動仕様で有り無しを設定した場合にも、コントローラ51を変更させるなどの煩らわしさなく簡単に単動或いは複動操作を可能とさせて作業の能率向上化を図ることができる。 【0021】 さらに、昇降シリンダ13・14の単動操作を行うコントローラ51と、昇降シリンダ13・14の複動操作を行うコントローラ51以外の複動操作回路62とを設けたもので、複動の有り無しでコントローラ51を分けるなどの煩らわしさなく、例えば複動有り時に単動用コントローラ51に操作回路62を補充するだけの簡単な構造で対応可能とさせ、補要品の対応も容易とさせて作業の対応性を向上させることができる。 【0022】 【発明の効果】 以上実施例から明らかなように本発明は、昇降シリンダ13・14を単動操作して作業機12を昇降制御する単動制御手段51を設けると共に、昇降シリンダ13・14を複動操作可能とさせる複動制御手段47を設けたものであるから、通常の作業時には昇降シリンダ13・14を単動シリンダとして用いて、作業機12を油圧で上昇させ自重で下降させる作業機12の昇降制御を行う一方、必要時には昇降シリンダ13・14を複動シリンダとして用いて下降速度を高速とさせるなどとした作業機12の強制下降を容易に可能とさせるもので、昇降シリンダ13・14を単動として昇降制御に用いる場合に必要とする電磁比例弁制御用コントローラの変更や別途コントローラ設置の必要もなく、極めて簡単な構成で複動シリンダとして使用可能とさせて、各種作業条件に応じた作業機12の昇降を行って作業効率や作業精度を向上させることができるものである。 【0023】 また、複動制御手段47を入切させる複動切換手段33を設け、該複動切換手段33の入時に昇降シリンダ13・14を複動操作するものであるから、作業中は切換スイッチなどの簡単な切換手段33で昇降シリンダ13・14を単動或いは複動用の何れにも容易に用いて、作業効率や作業精度を向上させることができるものである。 【0024】 また、電磁比例弁46を用いて昇降シリンダ13・14を操作して作業機12を昇降制御する昇降制御手段において、昇降シリンダ13・14の単動或いは複動操作を可能とさせたものであるから、例えば複動仕様で有り無しを設定した場合にも、コントローラ51を変更させるなどの煩らわしさなく簡単に単動或いは複動操作を可能とさせて作業の能率向上化を図ることができるものである。 【0025】 さらに、昇降シリンダ13・14の単動操作を行うコントローラ51と、昇降シリンダ13・14の複動操作を行うコントローラ51以外の複動操作回路62とを設けたものであるから、複動の有り無しでコントローラ51を分けるなどの煩らわしさなく、例えば複動有り時に単動用コントローラ51に操作回路62を補充するだけの簡単な構造で対応可能とさせ、補要品の対応も容易とさせて作業の対応性を向上させることができるものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】トラクタの全体側面図。 【図2】トラクタの全体平面図。 【図3】昇降シリンダの側面図。 【図4】右サイドコラム部の側面図。 【図5】右サイドコラム部の平面図。 【図6】スイッチパネル部の説明図。 【図7】昇降シリンダの油圧回路図。 【図8】昇降制御回路図。 【図9】昇降制御のフローチャート。 【符号の説明】 12 作業機 13・14 昇降シリンダ 33 複動スイッチ(切換手段) 47 複動切換弁(複動制御手段) 51 コントローラ(単動制御手段) 62 操作回路
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
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| 【出願日】 |
平成15年8月21日(2003.8.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−65503(P2005−65503A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月17日(2005.3.17) |
| 【出願番号】 |
特願2003−208180(P2003−208180) |
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