| 【発明の名称】 |
ロ−タリ耕耘装置及び耕土均平装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】嶋田 重徳 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
【氏名】金尾 洋平 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
【氏名】貝原 裕昭 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
【氏名】山崎 栄二 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
【氏名】花房 昌弘 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】耕耘整地装置を簡潔軽量コンパクトで機体長が短縮され、機体が傾斜しても良好に均し整地できるものにする。また、耕耘深度を設定する耕深調節体を構造簡潔で耐久性に優れるものにする。
【解決手段】均平板をロ−タリ耕耘装置側に設けた前後向き支点軸に回動自在に枢支して均平板が前後向きの軸芯中心で左右に揺動し得るように成すと共に、均平板とロ−タリ耕耘装置側とに跨って架装する弾性材を用いた姿勢維持機構を設けた。また、ロ−タリ耕耘装置に設ける耕深調節体を上下方向にストレ−トな杆状材で形成し、その杆状材の下端に同杆状材の前後縁辺に対して鈍角をなす傾斜角で底板を一体に固設して、耕深調節体の前後180度反転により、底板が浮き上がり気味になるサクション角度姿勢と食い込み勝手になるサクション角度姿勢とに変換できるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ロ−タリ耕耘装置(15)に装設する均平板(40)の左右方向中央部をロ−タリ耕耘装置(15)側に設けた前後向き支点軸(39)に回動自在に枢支して均平板(40)が前後向きの軸芯(P)中心で左右に揺動し得るように成し、該均平板(40)とロ−タリ耕耘装置(15)側とに跨って架装する弾性材(44)を用いた姿勢維持機構(45)を設けて、姿勢維持機構(45)により均平板(40)が水平な常態姿勢に復帰付勢されると共に均平板(40)の左右揺動が設定範囲内で行われるように構成してあることを特徴とするロ−タリ耕耘装置の耕土均平装置。 【請求項2】 ロ−タリ耕耘装置(15)に装設する均平板(40)の左右方向中央部をロ−タリ耕耘装置(15)側に設けた前後向き支点軸(39)に回動自在に枢支して均平板(40)が前後向きの軸芯(P)中心で左右に揺動し得るように成し、該均平板(40)とロ−タリ耕耘装置(15)側とに跨って架装する弾性材(44)を用いた姿勢維持機構(45)を設けて、姿勢維持機構(45)により均平板(40)が水平な常態姿勢に復帰付勢されると共に均平板(40)の左右揺動が設定範囲内で行われるようにしたロ−タリ耕耘装置の耕土均平装置において、上記の前後向き軸芯(P)を前低後高に傾斜させ、該軸芯(P)を中心にして左右揺動する均平板(40)の上昇側が進行方向前方に、反対の下降側が進行方向後方に移動するように構成してあることを特徴とするロ−タリ耕耘装置の耕土均平装置。 【請求項3】 ロ−タリ耕耘装置(15)に装設する均平板(40)の左右方向中央部をロ−タリ耕耘装置(15)側に設けた前後向き支点軸(39)に回動自在に枢支して均平板(40)が前後向きの軸芯(P)中心で左右に揺動し得るように成し、該均平板(40)とロ−タリ耕耘装置(15)側とに跨って架装する弾性材(44)を用いた姿勢維持機構(45)を設けて、姿勢維持機構(45)により均平板(40)が水平な常態姿勢に復帰付勢されると共に均平板(40)の左右揺動が設定範囲内で行われるようにしたロ−タリ耕耘装置の耕土均平装置において、上記の前後向きの支点軸(39)を、ロ−タリ耕耘装置(15)側に設けられた耕深調節体(28)に着脱自在又は一体的に連設する均平板支持基体(36)に設けてあることを特徴とするロ−タリ耕耘装置の耕土均平装置。 【請求項4】 ロ−タリ耕耘装置側の耕深調節体(28)に設置する均平板支持基体(36)を前記耕深調節体(28)に沿って上下方向に位置調節自在な鞘状体に形成し、この均平板支持基体(36)から後方に前後向き支点軸(39)を延出させ、該支点軸(39)に均平板(40)の後面側に支持されている取付筒(42)を回動自在に嵌装して均平板(40)を左右揺動自在に支持し、前記取付筒(42)よりも上位で均平板支持基体(36)の後面部に設けた延出部(46)と、その延出部(46)の左右方向横側部において均平板(40)の後面側に対設した延出部(48)とに跨って姿勢維持機構(45)の弾性材(44)を架装したことを特徴とする請求項3に記載されたロ−タリ耕耘装置の耕土均平装置。 【請求項5】 ロ−タリ耕耘装置(15)に装設する均平板(40)の左右方向中央部をロ−タリ耕耘装置(15)側に設けた前後向き支点軸(39)に回動自在に枢支して均平板(40)が前後向きの軸芯(P)中心で左右に揺動し得るように成し、該均平板(40)とロ−タリ耕耘装置(15)側とに跨って架装する弾性材(44)を用いた姿勢維持機構(45)を設けて、姿勢維持機構(45)により均平板(40)が水平な常態姿勢に復帰付勢されると共に均平板(40)の左右揺動が設定範囲内で行われるようにしたロ−タリ耕耘装置の耕土均平装置において、前記ロ−タリ耕耘装置(15)のロ−タリ爪軸(21)を、前進方向に向いてダウンカット回転する耕耘爪(24D)を備えたロ−タリ軸(21A)と、前進方向に向いてアップカット回転する耕耘爪(24U)を備えたロ−タリ軸(21B)とが同芯に並列する部分正逆転ロ−タリ爪軸に構成し、前記均平板(40)がダウンカット回転する耕耘爪(24D)及びアップカット回転する耕耘爪(24U)双方の跳ね上げる耕土を共に受け止めて均すようにしてあることを特徴とするロ−タリ耕耘装置の耕土均平装置。 【請求項6】 ロ−タリ耕耘装置(15)に装設する均平板(40)の左右方向中央部をロ−タリ耕耘装置(15)側に設けた前後向き支点軸(39)に回動自在に枢支して均平板(40)が前後向きの軸芯(P)中心で左右に揺動し得るように成し、該均平板(40)とロ−タリ耕耘装置(15)側とに跨って架装する弾性材(44)を用いた姿勢維持機構(45)を設けて、姿勢維持機構(45)により均平板(40)が水平な常態姿勢に復帰付勢されると共に均平板(40)の左右揺動が設定範囲内で行われるようにしたロ−タリ耕耘装置の耕土均平装置において、前記ロ−タリ耕耘装置(15)のロ−タリ爪軸(21)を、前進方向に向いてダウンカット回転する耕耘爪(24D)を備えたロ−タリ軸(21A)と、前進方向に向いてアップカット回転する耕耘爪(24U)を備えたロ−タリ軸(21B)とが同芯に並列する部分正逆転ロ−タリ爪軸に構成し、アップカット回転する耕耘爪(24U)によって耕起される領域の後方に対応位置する部分(40A)の均平板の背丈を高くしてあることを特徴とするロ−タリ耕耘装置の耕土均平装置。 【請求項7】 歩行型自走車体に連設するロ−タリ耕耘装置(15)に設けた耕深調節体(28)によって前記ロ−タリ耕耘装置(15)の耕耘深度を設定するハンドトラクタにおいて、前記耕深調節体(28)を上下方向にストレ−トな杆状材で形成し、その杆状材の下端に、同杆状材の前後縁辺に対して鈍角を呈する傾斜角度にして底板(29)を一体に固設して、耕深調節体(28)である杆状材を前後180度反転してロ−タリ耕耘装置(15)に装することによりロ−タリ耕耘装置(15)の耕耘爪群の先端回転軌跡(24a)と耕深調節体(28)の相対間隔を同様に保ちながら、耕深調節体下端の底板(29)が浮き上がり気味になるサクション角度姿勢と食い込み勝手になるサクション角度姿勢とに変換できるようにしてあることを特徴とするロ−タリ耕耘装置。 【請求項8】 歩行型自走車体に連設するロ−タリ耕耘装置(15)に設けた耕深調節体(28)によって前記ロ−タリ耕耘装置(15)の耕耘深度を設定するハンドトラクタにおいて、前記耕深調節体(28)の下端に一体に固設されている底板(29)に、残耕処理用の補助ソリ(30)を着脱自在に固装できるようにしてあることを特徴とするロ−タリ耕耘装置。 【請求項9】 歩行型自走車体に連設するロ−タリ耕耘装置(15)に設けられた耕深調節体(28)の下 端に一体に固設されている底板(29)に、残耕処理用の補助ソリ(30)を着脱自在に固装できるようにしたロ−タリ耕耘装置(15)において、前記補助ソリ(30)を前後180度反転して底板(29)に固装することにより、また、耕深調節体(28)全体を前後180度反転してロ−タリ耕耘装置(15)に装することによって、前記補助ソリ(30)のサクション角度を四様に変え得るようにしてあることを特徴とするロ−タリ耕耘装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ハンドトラクタにおけるロ−タリ耕耘装置及び耕土均平装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 耕耘機や管理機等のハンドトラクタによる耕耘作業は、ハンドトラクタの機体に連設するロ−タリ耕耘装置の横軸回転形耕耘ロ−タ−、或いはハンドトラクタの走行車軸に直装する車軸形耕耘ロ−タ−によって行うのが一般的であり、この耕耘作業の際には、ハンドトラクタの機体又はロ−タリ耕耘装置の機枠に設置する耕深調節体でもって耕耘ロ−タ−の耕耘深度を設定するのであるが、従来、前記耕深調節体を杆或いは棒状材で形成して抵抗棒兼用とし、この耕深調節体の下端に設ける底板(ソリ板)を左右向き支持軸の周りに揺動自在に取付けて底板の前部伏仰角(サクション角度)を変更できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 また、耕耘作業に際しては、前記耕耘ロ−タ−の進行後方に均平板を装設して、耕耘ロ−タ−による耕耘と同時に均平板でもって耕土の表層部を均し整地する作業形態を採る場合があり、この作業形態の場合に、均平板をロ−タリ耕耘装置の機枠に横向き支軸中心で上下回動自在に設けられているリヤ−カバ−に連設したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。 【特許文献1】特開2003−18903号公報 【特許文献2】特開平6−141601号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 解決しようとする問題点の一つは、特許文献2にみられる従来のものにおいては、ロ−タリ耕耘装置の機枠後部に上下回動自在にリヤ−カバ−を付設し、更にそのリヤ−カバ−から後方に均平板を延出していたので、全体構成が複雑大型化し、機体長も長じられてハンドトラクタの特性である軽量簡潔さが損なわれ、機体回行時等のロ−タリ耕耘装置持ち上げ所作にも難渋することになっていたという点と、均平板が機体のピッチング(機体の前後方向傾動)に対しては対応できても、機体のロ−リング(左右方向の傾動)には対応できなかったという点である。 【0005】 また、他の問題点は、特許文献1にみられる従来の耕深調節体は、その下端に設けるソリ板を左右向き支持軸の周りに揺動自在に取付けてソリ板の前部伏仰角(サクション角度)を変更し得るようになされ、サクション角度変更のために可動部を要するものであったから、構造が複雑になる上に、ソリ板に掛かる強い外力に対して可動部等が耐久性に欠けることになっていたという点である。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明は、耕耘ロ−タ−の進行後方に均平板を設けて耕耘ロ−タ−による耕耘と共に均平板で耕土表層部を均し整地する作業形態を採り得るものであり乍ら、全体構成が簡潔軽量コンパクトで機体長も短縮され、機体回行時などのロ−タリ耕耘装置持ち上げ所作も容易となり、さらに機体のロ−リング(左右方向の傾動)に対応できるようにする為に、ロ−タリ耕耘装置に装設する均平板の左右方向中央部をロ−タリ耕耘装置側に設けた前後向き支点軸に回動自在に枢支して均平板が前後向きの軸芯中心で左右に揺動し得るように成し、該均平板とロ−タリ耕耘装置側とに跨って架装する弾性材を用いた姿勢維持機構を設けて、姿勢維持機構により均平板が水平な常態姿勢に復帰付勢されると共に均平板の左右揺動が設定範囲内で行われるように構成したことを特徴とする。 【0007】 そして、請求項2に係る発明では、上記の前後向き軸芯を前低後高に傾斜させ、該軸芯を中心にして左右揺動する均平板の上昇側が進行方向前方に、反対の下降側が進行方向後方に移動するように構成することにより、均平板に接触する耕土の流れをより円滑ならしめて整地仕上がりが向上するようにしている。 【0008】 また、請求項3に係る発明では、上記の前後向きの支点軸を、ロ−タリ耕耘装置側に設けられた耕深調節体に着脱自在又は一体的に連設する均平板支持基体に設けることによって全体構成の一層の簡潔軽量コンパクト化を図っている。 【0009】 また、請求項4に係る発明では、ロ−タリ耕耘装置側の耕深調節体に設置する均平板支持基体を耕深調節体に沿って上下方向に位置調節自在な鞘状体に形成し、この均平板支持基体から後方に前後向き支点軸を延出させて、該支点軸に均平板の後面側に支持されている取付筒を回動自在に嵌装して均平板を左右揺動自在に支持し、取付筒よりも上位で均平板支持基体の後面部に設けた延出部と、その延出部の左右方向横側部において均平板の後面側に対設した延出部とに跨って姿勢維持機構の弾性材を架装することによって全体構成のより一層の簡潔軽量コンパクト化を図っている。 【0010】 また、請求項5に係る発明では、ロ−タリ耕耘装置に装設する均平板の左右方向中央部をロ−タリ耕耘装置側に設けた前後向き支点軸に回動自在に枢支して均平板が前後向きの軸芯中心で左右に揺動し得るように成し、この均平板とロ−タリ耕耘装置側とに跨って架装する弾性材を用いた姿勢維持機構を設けて、該姿勢維持機構により均平板が水平な常態姿勢に復帰付勢されると共に均平板の左右揺動が設定範囲内で行われるようにしたロ−タリ耕耘装置の耕土均平装置において、前記ロ−タリ耕耘装置のロ−タリ爪軸を前進方向に向いてダウンカット回転する耕耘爪を備えたロ−タリ軸と、前進方向に向いてアップカット回転する耕耘爪を備えたロ−タリ軸とが同芯に並列する部分正逆転ロ−タリ爪軸に構成し、ダウンカット回転する耕耘爪及びアップカット回転する耕耘爪双方の跳ね上げ耕土を共に均平板が受け止めて均すように構成して、均平板に向けて投擲される耕土の時差的及び方向的な分散によって均平板の均し作用がより円滑良好に行われるようにしている。 【0011】 さらに、請求項6に係る発明においては、ロ−タリ耕耘装置のロ−タリ爪軸を、前進方向に向いてダウンカット回転する耕耘爪を備えたロ−タリ軸と、前進方向に向いてアップカット回転する耕耘爪を備えたロ−タリ軸とが同芯に並列する部分正逆転ロ−タリ爪軸に構成し、アップカット回転する耕耘爪によって耕起される領域の後方に対応位置する部分の均平板の背丈を高くして、アップカット回転する耕耘爪が投擲する耕土をも均平板が洩れなく受け止めて良好に均し作用するようにしている。 【0012】 また、請求項7に係る発明においては、耕耘深度を設定する耕深調節体を上下方向にストレ−トな杆状材で形成し、その杆状材の下端に、同杆状材の前後縁辺に対して鈍角を呈する傾斜角度にして底板を一体に固設して、耕深調節体である杆状材を前後180度反転してロ−タリ耕耘装置に装することによって、前記ロ−タリ耕耘装置の耕耘爪群の先端回転軌跡と耕深調節体との相対間隔を同様に保ちながら、耕深調節体下端の底板が浮き上がり気味になるサクション角度姿勢と食い込み勝手になるサクション角度姿勢とに変換できるように構成することによって、構造簡潔で耐久性に優れるものとしている。 【0013】 さらに、請求項8に係る発明では、耕深調節体の下端に一体に固設されている底板に残耕処理用の補助ソリを着脱自在に固装できるようにし、又、請求項9に係る発明では、上記補助ソリを前後180度反転して底板に固装すること、及び耕深調節体全体を前後180度反転してロ−タリ耕耘装置に装することによって補助ソリのサクション角度を四様に変え得るようにして、耕深調節体による残耕処理機能の向上を図っている。 【発明の効果】 【0014】 本発明は、ロ−タリ耕耘装置に装設する均平板の左右方向中央部をロ−タリ耕耘装置側に設けた前後向き支点軸に回動自在に枢支して均平板が前後向きの軸芯中心で左右に揺動し得るように成し、該均平板とロ−タリ耕耘装置側とに跨って架装する弾性材を用いた姿勢維持機構を設けて、姿勢維持機構により均平板が水平な常態姿勢に復帰付勢されると共に均平板の左右揺動が設定範囲内で行われるように構成したので、従来のものに比し、全体構成が簡潔軽量コンパクトで機体長も短縮されて機体回行時などのロ−タリ耕耘装置持ち上げ所作も容易となり、ハンドトラクタの機体が左右に傾いても常に適正な均し整地が行われる利点がある。 【0015】 また、本発明では、耕耘深度を設定する耕深調節体を上下方向にストレ−トな杆状材で形成し、その杆状材の下端に、同杆状材の前後縁辺に対して鈍角を呈する傾斜角度にして底板を一体に固設して、耕深調節体である杆状材を前後180度反転して装することによって、前記ロ−タリ耕耘装置の耕耘爪群の先端回転軌跡と耕深調節体との相対間隔を同様に保ちながら耕深調節体下端の底板が浮き上がり気味になるサクション角度姿勢と食い込み勝手になるサクション角度姿勢とに変換できるようにしているので、抵抗棒兼用の耕深調節体による付与抵抗力を、圃場の硬軟度の異なりや、圃場を荒起しするか砕土するかなど作業態様の異なりに対応して適宜に変えることができながら、従来のものに比して構造が簡潔で外力に対する耐久性にも優れる利点がある。また、底板に残耕処理用の補助ソリを着脱自在に固装できるようにしているので、殊に、土壌が硬い水田耕耘の場合にも補助ソリ着装によって残耕処理機能を向上させて良好に耕耘ないし耕耘整地することできる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 全体構成を簡潔軽量コンパクトにして機体長を短縮し、機体回行時などのロ−タリ耕耘装置持ち上げ所作を容易とし、ハンドトラクタの機体が左右に傾いても常に適正な均し整地が行われるようにすることと、耕深調節体を構造簡潔で耐久性に優れるものにするという目的を、可及的に少ない部品点数で、所期の機能を損なわせずに実現した。 【実施例】 【0017】 図1は本発明が採用されているハンドトラクタの全体側面図、図2はそのハンドトラクタの全体平面図であり、先ず、図1〜図2に基づいてハンドトラクタの全体的な構成から説明する。 【0018】 図1〜図2において、ハンドトラクタは、左右一対の走行車輪(10)(10)を左右の走行車軸(11)(11)にそれぞれ嵌着支持した走行ミッションケ−ス(12)と、走行ミッションケ−ス(12)から前延するフレ−ムに搭載したエンジン(13)と、前記走行ミッションケ−ス(12)又はこれに連設される部材から後延される操縦ハンドル(14)等によって構成された歩行型の自走車体に、ロ−タリ耕耘装置(15)を着脱自在又は一体に連設して構成されている。 【0019】 そして、エンジン(13)の出力軸(16)と走行ミッションケ−ス(12)の入力軸(17)の間が主伝動ケ−ス(18)に内蔵した主伝動機構で動力断続自在に連動連結されて、入力軸(17)から走行ミッションケ−ス(12)内の走行伝動機構を経て下部の左右車軸(11)(11)に伝達される動力で前記左右の走行車輪(10)(10)を回転駆動し、また、走行ミッションケ−ス(12)のPTO軸からPTOケ−ス(19)内の出力伝動機構を経て前記ロ−タリ耕耘装置(15)側の受動軸(20)に伝達される動力でロ−タリ耕耘装置(15)の水平横向きのロ−タリ爪軸(21)を、自走車体前進時の走行車輪(10)(10)と同方向(図1において反時計回り方向)に正回転駆動するようになっている。 【0020】 ロ−タリ耕耘装置(15)は、連結部材(22)を介して走行ミッションケ−ス(12)に一体的に連設されるセンタ−ドライブケ−ス(23)に前記ロ−タリ爪軸(21)を水平横向きに支持し、そのロ−タリ爪軸(21)の外周に複数の耕耘爪(24)を軸芯方向及び回転方向に位相を異ならせて配設して、耕耘爪(24)群の先端回転軌跡(24a)の外方上部及び左右側部を前記センタ−ドライブケ−ス(23)に装設する耕耘カバ−(25)で被蓋して構成されている。 【0021】 そして、ロ−タリ耕耘装置(15)の機枠を構成する前記耕耘カバ−(25)の横幅方向中央部の上面側には前後方向の骨格部材(26)が一体的に配設されて、この骨格部材(26)の後端部寄り部位に設けられているブラケット(27)に、断面形状が長方形の杆状材からなる耕深調節体(28)が上下位置変更調節自在に、また、着脱自在に取付けられる。 【0022】 なお、耕深調節体(28)は、ロ−タリ耕耘装置(15)の耕耘深度設定の役目を果すとともに、機体のダッシングを阻止する走行抵抗棒の役目と、センタ−ドライブケ−ス(23)の下方に生じる残耕部分を耕起処理する残耕処理具としての役目をも果すものである。 【0023】 そして、耕深調節体(28)を成す杆状材は、上下方向にストレ−トな形状とされ、骨格部材(26)の後端部寄り部位にやや前傾姿勢で固設されている前記ブラケット(27)に下方からスライド自在に挿通し、側面視においてブラケット(27)の前傾角度に沿った前傾姿勢に保たれて、ブラケット(27)に螺着した固定具でもって締付けることにより、ブラケット(27)に沿ってスライド移動させた任意の昇降調節位置に固定維持できるようになっている。 【0024】 また、前傾姿勢の耕深調節体(28)の垂下端には、側面視において耕深調節体(28)の前後縁辺に対して鈍角を呈する傾斜角度にして底板(29)が溶着手段等により一体的に連設され、その底板(29)は、耕深調節体(28)を成す杆状材の下方前端部付近を頂部として同部から後方に左右の縁辺が適宜角度で広がったソリ状体に形成されている(図3及び図4参照)。 【0025】 しかして、上記のように構成された耕深調節体(28)は、耕耘対象圃場が比較的土壌の膨軟な畑地等である場合には、図5に示している向きにして前記ブラケット(27)に装される。つまり、耕深調節体(28)の下端に固設されている底板(29)が、側面視において前方上向き姿勢か若しくは略水平姿勢(サクション角度小の姿勢)となる向きにしてブラケット(27)に装されるのであり、この装着体勢の時は、底板(29)が浮上気味に進行し走行抵抗付与力は小さく、主として耕深設定及び残耕処理の役目を果すこととなる。 【0026】 また、耕耘対象圃場が比較的土壌の硬い水田等である場合には、図5の向きに装着されている耕深調節体(28)を一旦ブラケット(27)から抜き外し、180度向きを反転してブラケット(27)に再装して固定すれば、図6に示している装着体勢となる。つまり、耕深調節体(28)自体は、図5の装着体勢の時と同様の前傾姿勢で垂下しながら、その下端の底板(29)は、図5の装着体勢の時と略同じ位置において前方下向き姿勢(サクション角度大の姿勢)になり左右縁辺が前方に向いて広がった体勢に変わる。 したがって、この変換体勢とした時にも、耕深調節体(28)と前出の耕耘爪群の先端回転軌跡(24a)との相対位置関係は変わらず、耕深調節体(28)の底板(29)が食い込み気味に進行し走行抵抗付与力が大になって、機体ダッシングの抑止もが効果的に果されることとなる。 【0027】 なお、耕耘対象圃場が比較的土壌の硬い水田等である場合に、残耕処理がより良好に行われるようにするために、必要に応じて耕深調節体(28)の底板(29)に着脱できる残耕処理用の補助ソリ(30)が準備されている(図7及び図8参照)。 【0028】 前記補助ソリ(30)は、図7及び図8にみられるように、前後の頂角を異ならせると共に左右の頂角を同角にして、前方の左右縁辺(30a)(30a)と後方の左右縁辺(30b)(30b)の長さを長短に異ならせた変形四辺形の板体を、前記左右の頂角を結ぶ仮想線に沿って上方に所要角度で折曲して形成されている。 【0029】 そして、補助ソリ(30)の前部上面を耕深調節体の底板(29)の下面側にあてがい、補助ソリ(30)に開設されている孔(31)を前記底板(29)に穿設されている孔(32)に合致させて、補助ソリ(30)の下面側から両孔(31)(32)に皿ネジ(33)を貫挿し、その皿ネジ(33)に底板(29)の上面側で螺合させるナット(34)を締付けることによって底板(29)に一体的に固装される。 【0030】 なお、補助ソリ(30)の上面側の所定位置には左右一対の突起(35)(35)が定められた間隔で設けられていて、前記補助ソリ(30)を耕深調節体の底板(29)の所定位置にあてがった際に、左右一対の突起(35)(35)が前記底板(29)を左右から挟持するように接して補助ソリ(30)と底板(29)の合接の位置決めをするとともに、皿ネジ(33)による両者(30)(29)の固定を助勢する。 【0031】 しかして、耕深調節体(28)が図5に示している向きでブラケット(27)に装される時には、補助ソリ(30)の前部が底板(29)と共に前方上向き姿勢か若しくは略水平姿勢となり、補助ソリ(30)の後部が前部とは異なる傾斜度で底板(29)から後方に伸延する状態となる。又、耕深調節体(28)が180度転換して図6のように装された時には、頂角大な左右縁辺(30b)(30b)が前方に位置して前方下向き姿勢になるとともに、頂角小の左右縁辺(30a)(30a)が底板(29)から後方に伸延する状態に変るのであるが、いずれにしても、補助ソリ(30)の装着により土壌との係わり幅が増大されるので、残耕処理はより良好に行われる。 【0032】 なお、補助ソリ(30)を底板(29)に取付けるに際しては、図8に示されている取付け状態から孔(31)(32)中心で180度回転し前後反転して装することも可能であり、この際、左右一対の突起(35)(35)が前記底板(29)の後縁辺(29a)に衝合するように設定して置けば、補助ソリ(30)と底板(29)の合接の位置決め、及び両者(30)(29)の固定助勢は、左右一対の突起(35)(35)と底板の後縁辺(29a)との衝合によって行われる。 【0033】 次に、ハンドトラクタに連設したロ−タリ耕耘装置に均平板を設け、耕耘と共に均平板でもって耕土表層部を均し整地する作業形態を採る場合の構成について、図1〜図4及び図9〜図11を参照して説明する。 【0034】 図1〜図4、なかでも図3〜図4に拡大して示しているように、断面形状が長方形の杆状材からなる耕深調節体(28)に、その上方端からスライド自在に鞘状の均平板支持基体(36)を外装し、均平板支持基体(36)の左右側壁に開設しているピン挿通孔を、前記耕深調節体(28)に所望の間隔で穿設されている複数個のピン孔(37)の一つに選択的に合致させ、合致したピン挿通孔及びピン孔(37)に跨ってピン(38)を挿通して均平板支持基体(36)を耕深調節体(28)に着脱自在に取付ける。 【0035】 そして、均平板支持基体(36)の後壁外面の下方寄り部位には、前後向き支点軸(39)がその軸芯(P)を前低後高に傾斜させて固設されて後方に延出され、この前後向き支点軸(39)に、均平板(40)の後面側に左右の脚部材(41)(41)によって支持される取付筒(42)を回動自在に外挿し抜け止めして、均平板(40)が前記軸芯(P)を中心にして左右に揺動し得るように取付ける。 【0036】 均平板(40)は、ロ−タリ耕耘装置(15)のロ−タリ爪軸(21)の耕耘幅に略見合う左右幅に形成され、側面視において上部(40a)を耕深調節体(28)の後縁に略平行する立壁となし、その下端部に連なる中程部(40b)を緩やかな角度で後方に折曲させて後下がりの傾斜壁にし、更に中程部(40b)の下端に連なる下部(40c)を前記中程部(40b)よりも立ち姿勢になるように折り曲げ、その垂下縁部(40d)を波型形状の整地作用部に成型したものとなっている。 【0037】 なお、均平板(40)の上部(40a)の中央部位には、背面視長方形の比較的大きな開口孔(43)が開設されていて、この開口孔(43)を通って前記均平板支持基体(36)の後部及び同部に固設されている支点軸(39)が均平板(40)の後方側に突出される。 したがって、支点軸(39)に回動自在に装された均平板(40)が軸芯(P)を中心として左右に揺動せんとする際に、開口孔(43)の存在によって均平板(40)と均平板支持基体(36)との干渉が避けられて均平板(40)の左右揺動は難なく行われる。 【0038】 そして、支点軸(39)の軸芯(P)を中心にして左右に揺動する均平板(40)を、水平な常態姿勢に復帰付勢させるとともに左右揺動を設定範囲内で行わせるため、均平板(40)とロ−タリ耕耘装置(15)の機枠側とに跨って架装する弾性材(44)を用いた姿勢維持機構(45)が設けられる。 【0039】 前記弾性材(44)は上下方向にのみ撓む板バネであり、該板バネ(44)の長さ方向の一端部を、前出の支点軸(39)よりも上位において均平板支持基体(36)の後面部に設けた延出部(46)である取付座にボルト(47)で止着し、その止着部から横側方に伸延する板バネ(44)の遊端を、均平板(40)の後面側に対設されている延出部(48)であるU字状金具に遊びを持って挿通して前記姿勢維持機構(45)が構成される。 【0040】 なお、板バネ(44)はその止着を均平板(40)側で行い、遊端を均平板支持基体(36)に遊びを持って係り合わせる逆の構成にしてもよく、また、バネ体遊端の遊びを持たせた係止は、バネ体遊端部をU字状に屈曲して、そのU字状屈曲部を相手方の延出部であるピンに被挿する構成にしてもよい。 【0041】 このような構成の姿勢維持機構(45)を備えることによって、図9に示しているようにハンドトラクタの機体及びロ−タリ耕耘装置(15)が左右に傾かない時は、均平板(40)も水平な常態姿勢に保たれ、また、図10のようにハンドトラクタの機体及びロ−タリ耕耘装置(15)が左右に傾いた時にも均平板(40)のみは前記姿勢維持機構(45)の弾性作用により水平姿勢に保たれる。 【0042】 そうして、ハンドトラクタの機体及びロ−タリ耕耘装置(15)の左右傾動に連れてそれとは背反に均平板(40)が左右揺動する際に、その揺動軸芯(P)が前低後高に傾斜されていれば、均平板(40)の上昇側が進行方向前方に、反対の下降側が進行方向後方に移動して、均平板(40)全体としては平面視において横側方斜め後方に傾斜した姿勢になり、均平板(40)に受け止められた耕土が横側方斜め後方に流されることとなる。 【0043】 次に、ハンドトラクタに連設したロ−タリ耕耘装置(15)に均平板(40)を設け、耕耘と共に耕土表層部を均し整地する作業形態の場合に、前記ロ−タリ耕耘装置(15)のロ−タリ爪軸(21)を、図11に示しているように、前進方向に向いてダウンカット回転する耕耘爪(24D)を備えたロ−タリ軸(21A)と、同じく前進方向に向いてアップカット回転する耕耘爪(24U)を備えたロ−タリ軸(21B)とが同芯に並列する部分正逆転ロ−タリ爪軸に構成して、前記均平板(40)がダウンカット回転する耕耘爪(24D)及びアップカット回転する耕耘爪(24U)双方の跳ね上げる耕土を共に受け止めて均すように構成すると、均平板(40)に向けて投擲される耕土が時差的及び方向的に分散されることとなって均平板(40)による耕土均し作用がより円滑良好に行われる。 【0044】 なお、この構成例の場合には、アップカット回転する耕耘爪(24U)によって耕起される領域の後方に対応位置する部分(40A)の均平板の背丈を高くして、アップカット回転する耕耘爪(24U)が投擲する耕土を均平板(40)が洩れなく受け止めるようにするのがよい。 【産業上の利用可能性】 【0045】 均平板支持基体(36)に設けた前後向き支点軸(39)に左右揺動自在に均平板(40)を枢支し、均平板(40)と均平板支持基体(36)とに跨って架装する弾性材(44)を用いた姿勢維持機構(45)を設けて、姿勢維持機構(45)により均平板(40)が水平な常態姿勢に復帰付勢されると共に均平板(40)の左右揺動が設定範囲内で行われるようにした耕土均平装置の構成は、耕深調節体(28)が尾輪装置である場合にも尾輪支持筒に均平板支持基体(36)を取付けることによって同様に適用することができるし、また、場合によっては、耕深調節体以外のロ−タリ耕耘装置(15)の適宜の部材に均平板支持基体(36)を取付ける、或いはロ−タリ耕耘装置(15)を備えないハンドトラクタ機体の適宜部材に均平板支持基体(36)を支持させることによって採用可能である。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】本発明が採用されたハンドトラクタの全体側面図である。 【図2】そのハンドトラクタの全体平面図である。 【図3】要部の拡大側面図である。 【図4】要部の拡大背面図である。 【図5】耕深調節体の取付け態様を示す側面視説明図である。 【図6】耕深調節体の取付け態様を示す側面視説明図である。 【図7】補助ソリの取付け態様を示す斜視図である。 【図8】補助ソリの取付け態様を示す平面図である。 【図9】均平板の作動態様を示す背面視説明図である。 【図10】均平板の作動態様を示す背面視説明図である。 【図11】ロ−タリ耕耘装置の変形例を示す平面概略図である。 【符号の説明】 【0047】 15 ロ−タリ耕耘装置 21 ロ−タリ爪軸 21A ロ−タリ軸 21B ロ−タリ軸 24 正回転耕耘爪 24a 回転軌跡 24D ダウンカット回転耕耘爪 24U アップカット回転耕耘爪 28 耕深調節体 29 底板 30 補助ソリ 36 均平板支持基体 39 支点軸 40 均平板 40A 均平板の部分 P 前後向き軸芯 42 取付筒 44 弾性材 45 姿勢維持機構 46 延出部 48 延出部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
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| 【出願日】 |
平成15年8月18日(2003.8.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−58127(P2005−58127A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月10日(2005.3.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−294410(P2003−294410) |
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