| 【発明の名称】 |
畦塗り機及び畦塗り作業方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】頭司 宏明 【住所又は居所】岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】圃場の隅まで連続的に畦塗り作業を行なう。
【解決手段】畦塗り機1は作業部位置調整装置61を有する。作業部位置調整装置61は、オフセットフレーム10の後端部に回動自在に設けられた作業部30が旧畦U0の設置位置に設置されたか否かを走行機体80から目視確認可能な第1マーカ62と、作業部30の向きが旧畦の一辺Faと略平行にあるか否かを検出する作業部平行検出装置90と、オフセットフレーム10を旋回動させる旋回シリンダ13の動作を操作可能なアクチュエータ操作装置67と、作業部平行検出装置90からの検出結果に応じて作業部30を回動させる回動シリンダ57の作動を制御するコントローラを有する。走行機体80に搭乗した作業者Mは、第1マーカ62を目視してアクチュエータ操作手段67を操作し、コントローラは作業部30の向きが旧畦U0の一辺Faと略平行になるように回動シリンダ57の作動を制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に装着され、一端側が回動自在に支持されて他端側が前記走行機体の側方に移動可能なオフセットフレームと該オフセットフレームの他端部に水平方向に回動自在に連結されて前記走行機体の走行位置に対して側方に存在する旧畦側にオフセット移動されて畦塗り作業を行なう作業部とを備え、前記走行機体の前進動にともなって畦塗り作業を行ない、前記作業部の位置が前記旧畦の設定位置に設置されるように前記作業部の位置調整を行なう畦塗り機であって、 前記オフセットフレームに対して前記作業部を回動させる回動アクチュエータと、 前記作業部に設けられ、前記作業部が畦塗り作業中に該作業部の向きが前記旧畦の延びる方向と略平行にあるか否かを検出する作業部平行検出手段と、 該作業部平行検出手段により検出された検出結果に応じて前記作業部の向きが前記旧畦の延びる方向と略平行になるように前記回動アクチュエータの作動を制御するアクチュエータ作動制御手段と を有することを特徴とする畦塗り機。 【請求項2】 前記オフセットフレームを前記走行機体の側方に移動可能な移動アクチュエータを備え、該移動アクチュエータを手動操作するアクチュエータ操作手段を前記走行機体側に設け、前記作業部には、該作業部のオフセット作業位置が前記設定位置に位置されていることを目視確認する第1目視確認手段が設けられることを特徴とする請求項1に記載の畦塗り機。 【請求項3】 前記アクチュエータ操作手段は、前記作業部の位置が前記設定位置で保持されるように、前記第1目視確認手段が目視確認されながら操作可能なことを特徴とする請求項1又は2に記載の畦塗り機。 【請求項4】 前記第1目視確認手段は、前記走行機体に搭乗した作業者によりこの第1目視確認手段が目視されたときの該作業者の視線の延長先が前記旧畦の所定位置にあることで、前記作業部の位置が前記設定位置に設置されるように配置されることを特徴とする請求項2又は3に記載の畦塗り機。 【請求項5】 走行機体に装着され、一端側が回動自在に支持されて他端側が前記走行機体の側方に移動可能なオフセットフレームと該オフセットフレームの他端部に水平方向に回動自在に連結されて前記走行機体の走行位置に対して側方に存在する旧畦側にオフセット移動されて畦塗り作業を行なう作業部とを備え、前記走行機体の前進動にともなって畦塗り作業を行ない、前記作業部の位置が前記旧畦の設定位置に設置されるように前記作業部の位置調整を行なう畦塗り機であって、 前記オフセットフレームを前記走行機体の側方に移動させる移動アクチュエータと、 前記作業部に設けられ、該作業部が畦塗り作業中に前記設定位置に設置されているか否かを検出する作業部位置検出手段と、 該作業部位置検出手段により検出された検出結果に応じて前記作業部の位置が前記設定位置に設置されるように前記移動アクチュエータの作動を制御するアクチュエータ作動制御手段と を有することを特徴とする畦塗り機。 【請求項6】 前記作業部を前記オフセットフレームに対して回動可能な回動アクチュエータを備え、該回動アクチュエータを手動操作するアクチュエータ操作手段を前記走行機体側に設け、前記作業部には、該作業部の回動位置が前記設定位置に位置されていることを目視確認する第2目視確認手段が設けられることを特徴とする請求項5に記載の畦塗り機。 【請求項7】 前記アクチュエータ操作手段は、前記作業部の回動位置が前記設定位置で保持されるように、前記第2目視確認手段が目視確認されながら操作可能なことを特徴とする請求項5又は6に記載の畦塗り機。 【請求項8】 前記第2目視確認手段は、前記走行機体に搭乗した作業者によりこの第2目視確認手段が目視されたときの該作業者の視線の延長先が前記旧畦の延びる方向と略平行であるときに、前記作業部の向きが前記旧畦の延びる方向と略平行になるように配置されることを特徴とする請求項6又は7に記載の畦塗り機。 【請求項9】 走行機体に装着され、一端側が回動自在に支持されて他端側が前記走行機体の側方に移動可能なオフセットフレームと該オフセットフレームの他端部に水平方向に回動自在に連結されて前記走行機体の走行位置に対して側方に存在する旧畦側にオフセット移動されて畦塗り作業を行なう作業部とを備えた畦塗り機を用い、前記走行機体の前進動にともなって畦塗り作業を行ない、前記作業部の位置が前記旧畦の設定位置に設置されるように前記作業部の位置調整を行なう畦塗り作業方法であって、 前記オフセットフレームに対して前記作業部を回動させる回動アクチュエータと、前記オフセットフレームを前記走行機体の側方にオフセット移動させる移動アクチュエータとを設け、 前記回動アクチュエータによる前記作業部の回動位置と前記移動アクチュエータによる前記作業部のオフセット移動位置の一方を、前記設定位置に対して自動調整するとともに、他方を前記走行機体側に設けたアクチュエータ操作手段によって手動調整することを特徴とする畦塗り作業方法。 【請求項10】 前記手動調整は、前記作業部に設けた目視確認手段と旧畦との位置関係を目視確認しながら前記アクチュエータ操作手段を操作することによってなされることを特徴とする請求項9に記載の畦塗り作業方法。 【請求項11】 前記手動調整及び前記自動調整は、圃場の隅部で前記走行機体を旋回させながら行なわれることを特徴とする請求項9又は10に記載の畦塗り作業方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、畦塗り機に関し、特に、走行機体の走行位置に対して側方にオフセットした位置で畦塗り作業を行なう作業部を備えた畦塗り機に関する。 【背景技術】 【0002】 このような畦塗り機は、トラクタ等の走行機体に装着されて、走行機体の進行方向に沿って圃場における畦塗り作業を連続直線的に行なう場合に用いられる。畦塗り機は、広い圃場の全周に亘って畦を形成するものであり、畦塗り作業の作業効率を向上させることができる(特許文献1参照)。この畦塗り機は、走行機体の後部に装着され、旧畦の一部を削り取るロータリ爪と、削り取られた土を旧畦に飛散させて盛土にするロータリと、この盛土をバイブレータの振動で整形して新畦を形成する畦整形板を有してなる。 【0003】 【特許文献1】特開平7−246001号公報(第1−2頁、第1図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 このような畦塗り機は、走行機体の進行に応じてオフセット位置での直線畦塗り作業を行なうものであるが、矩形状の圃場において圃場の周縁に沿った畦塗り作業を行なう場合に、走行機体の先端部分が圃場の端に到達した時点でその後の畦塗り作業を行なうことができなくなり、矩形圃場の四隅に未作業部分が必ず残るという問題が生じる。そこで、従来の畦塗り機では、畦塗り機を走行機体に対して通常作業時とは反対側のオフセット位置に移動させるとともにその前後関係を反転(反転リバース)させて、四隅の未作業部分に対して走行機体を後進動させながら作業を行なうようにしている。 【0005】 しかしながら、このような従来の反転リバースによる作業では、走行機体を停止させて畦塗り機を反転リバースさせ、走行機体の進行方向を変えて作業位置を調整した後に作業を再始動させることになるので、連続作業を一旦停止せざるを得ず、作業効率が著しく低下するという問題が生じる。 【0006】 本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、走行機体の進行方向に沿って畦塗り作業を行なう畦塗り機において、圃場の隅まで連続的な畦塗り作業を行なうことができる畦塗り機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 請求項1の発明は、走行機体に装着され、一端側が回動自在に支持されて他端側が走行機体の側方に移動可能なオフセットフレームと該オフセットフレームの他端部に水平方向に回動自在に連結されて走行機体の走行位置に対して側方に存在する旧畦側にオフセット移動されて畦塗り作業を行なう作業部とを備え、走行機体の前進動にともなって畦塗り作業を行ない、作業部の位置が旧畦の設定位置に設置されるように作業部の位置調整を行なう畦塗り機であって、オフセットフレームに対して作業部を回動させる回動アクチュエータ(例えば、実施形態における回動シリンダ57)と、作業部に設けられ、作業部が畦塗り作業中に該作業部の向きが旧畦の延びる方向と略平行にあるか否かを検出する作業部平行検出手段(例えば、実施形態における作業部平行検出装置90)と、該作業部平行検出手段により検出された検出結果に応じて作業部の向きが旧畦の延びる方向と略平行になるように回動アクチュエータの作動を制御するアクチュエータ作動制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ71)とを有することを特徴とする。 【0008】 請求項2の発明は、請求項1に記載の畦塗り機の発明において、オフセットフレームを走行機体の側方に移動可能な移動アクチュエータ(例えば、実施形態における旋回シリンダ13)を備え、該移動アクチュエータを手動操作するアクチュエータ操作手段(例えば、実施形態におけるアクチュエータ操作装置67)を走行機体側に設け、作業部には、該作業部のオフセット作業位置が設定位置に位置されていることを目視確認する第1目視確認手段(例えば、実施形態における第1マーカ62)が設けられることを特徴とする。 【0009】 請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の畦塗り機の発明において、アクチュエータ操作手段は、作業部の位置が設定位置で保持されるように、第1目視確認手段が目視確認されながら操作可能なことを特徴とする。 【0010】 請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の畦塗り機の発明において、第1目視確認手段は、走行機体に搭乗した作業者によりこの第1目視確認手段が目視されたときの該作業者の視線の延長先が旧畦の所定位置にあることで、作業部の位置が設定位置に設置されるように配置されることを特徴とする。 【0011】 請求項5の発明は、走行機体に装着され、一端側が回動自在に支持されて他端側が走行機体の側方に移動可能なオフセットフレームと該オフセットフレームの他端部に水平方向に回動自在に連結されて走行機体の走行位置に対して側方に存在する旧畦側にオフセット移動されて畦塗り作業を行なう作業部とを備え、走行機体の前進動にともなって畦塗り作業を行ない、作業部の位置が旧畦の設定位置に設置されるように作業部の位置調整を行なう畦塗り機であって、オフセットフレームを走行機体の側方に移動させる移動アクチュエータと、作業部に設けられ、該作業部が畦塗り作業中に設定位置に設置されているか否かを検出する作業部位置検出手段(例えば、実施形態における作業部位置検出装置100)と、該作業部位置検出手段により検出された検出結果に応じて作業部の位置が設定位置に設置されるように移動アクチュエータの作動を制御するアクチュエータ作動制御手段とを有することを特徴とする。 【0012】 請求項6の発明は、請求項5に記載の畦塗り機の発明において、作業部をオフセットフレームに対して回動可能な回動アクチュエータを備え、該回動アクチュエータを手動操作するアクチュエータ操作手段を走行機体側に設け、作業部には、該作業部の回動位置が設定位置に位置されていることを目視確認する第2目視確認手段(例えば、実施形態における第2マーカ64)が設けられることを特徴とする。 【0013】 請求項7の発明は、請求項5又は6に記載の畦塗り機の発明において、アクチュエータ操作手段は、作業部の回動位置が設定位置で保持されるように、第2目視確認手段が目視確認されながら操作可能なことを特徴とする。 【0014】 請求項8の発明は、請求項6又は7に記載の畦塗り機の発明において、第2目視確認手段は、走行機体に搭乗した作業者によりこの第2目視確認手段が目視されたときの該作業者の視線の延長先が旧畦の延びる方向と略平行であるときに、作業部の向きが旧畦の延びる方向と略平行になるように配置されることを特徴とする。 【0015】 請求項9の発明は、走行機体に装着され、一端側が回動自在に支持されて他端側が走行機体の側方に移動可能なオフセットフレームと該オフセットフレームの他端部に水平方向に回動自在に連結されて走行機体の走行位置に対して側方に存在する旧畦側にオフセット移動されて畦塗り作業を行なう作業部とを備えた畦塗り機を用い、走行機体の前進動にともなって畦塗り作業を行ない、作業部の位置が旧畦の設定位置に設置されるように作業部の位置調整を行なう畦塗り作業方法であって、オフセットフレームに対して作業部を回動させる回動アクチュエータと、オフセットフレームを走行機体の側方にオフセット移動させる移動アクチュエータとを設け、回動アクチュエータによる作業部の回動位置と移動アクチュエータによる作業部のオフセット移動位置の一方を、設定位置に対して自動調整するとともに、他方を走行機体側に設けたアクチュエータ操作手段によって手動調整することを特徴とする。 【0016】 請求項10の発明は、請求項9に記載の畦塗り作業方法の発明において、手動調整は、作業部に設けた目視確認手段(例えば、実施形態における第1マーカ62、第2マーカ64)と旧畦との位置関係を目視確認しながらアクチュエータ操作手段を操作することによってなされることを特徴とする。 【0017】 請求項11の発明は、請求項9又は10に記載の畦塗り作業方法の発明において、手動調整及び自動調整は、圃場の隅部で走行機体を旋回させながら行なわれることを特徴とする。 【0018】 請求項1記載の畦塗り機によれば、作業部に設けられた作業部平行検出手段により検出された検出結果に応じて、アクチュエータ作動制御手段が、作業部の向きが旧畦の延びる方向と略平行になるように、回動アクチュエータの作動を制御する。このため、作業部が畦塗り作業中において、作業部の向きを常に旧畦の延びる方向と略平行にすることができる。 【0019】 請求項2記載の畦塗り機によれば、オフセットフレームは移動アクチュエータにより走行機体の側方に移動可能であり、移動アクチュエータは走行機体側に設けられたアクチュエータ操作手段により手動操作可能であり、作業部には、該作業部のオフセット作業位置が設定位置に位置されていることを目視確認する第1目視確認手段が設けられる。このため、第1目視確認手段が目視確認されながらアクチュエータ操作手段が手動操作されることで、作業部を設定位置に位置させることができる。 【0020】 請求項3記載の畦塗り機によれば、アクチュエータ操作手段は、作業部の位置が設定位置で保持されるように、第1目視確認手段が目視確認されながら操作可能にすることで、アクチュエータ操作手段の手動操作だけで、作業部の位置を確実に設定位置に保持させることができる。 【0021】 請求項4記載の畦塗り機によれば、第1目視確認手段は、走行機体に搭乗した作業者によりこの第1目視確認手段が目視されたときの該作業者の視線の延長先が旧畦の所定位置にあることで、作業部の位置が設定位置に設置されるように配置されることで、走行機体に搭乗した作業者が第1目視確認手段を目視するだけで、作業者は、作業部の位置が旧畦の設定位置に設置されているか否かを容易に確認することができる。 【0022】 請求項5記載の畦塗り機によれば、作業部に設けられた作業部位置検出手段により検出された検出結果に応じて、アクチュエータ作動制御手段が作業部の位置が設定位置に設置されるように移動アクチュエータの作動を制御する。このため、作業部が畦塗り作業中において、作業部を常に旧畦の設定位置に設置することができる。 【0023】 請求項6記載の畦塗り機によれば、オフセットフレームは回動アクチュエータによりオフセットフレームに対して回動可能であり、回動アクチュエータは走行機体側に設けられたアクチュエータ操作手段により手動操作可能であり、作業部には、該作業部の回動位置が設定位置に位置されていることを目視確認する第2目視確認手段が設けられる。このため、第2目視確認手段が目視確認されながらアクチュエータ操作手段が手動操作されることで、作業部の回動位置を設定位置に位置させることができる。 【0024】 請求項7記載の畦塗り機によれば、アクチュエータ操作手段は、作業部の回動位置が設定位置で保持されるように、第2目視確認手段が目視確認されながら操作可能であるので、アクチュエータ操作手段の手動操作だけで、作業部の回動位置を確実に設定位置に保持させることができる。 【0025】 請求項8記載の畦塗り機によれば、第2目視確認手段は、走行機体に搭乗した作業者によりこの第2目視確認手段が目視されたときの該作業者の視線の延長先が旧畦の延びる方向と略平行であるときに、作業部の向きが旧畦の延びる方向と略平行になるように配置される。このため、走行機体に搭乗した作業者が第2目視確認手段を目視するだけで、作業者は、作業部の向きが旧畦の延びる方向と略平行にあるか否かを容易に確認することができる。 【0026】 請求項9記載の畦塗り作業方法によれば、回動アクチュエータによる作業部の回動位置と移動アクチュエータによる作業部のオフセット移動位置の一方を、設定位置に対して自動調整し、他方を走行機体側に設けたアクチュエータ操作手段によって手動調整する。このため、作業部の位置を設定位置に移動させることができ、また作業部の回動位置及びオフセット移動位置のいずれかが自動で調整されるので、アクチュエータ操作手段の手動操作の操作負担を軽減することができる。 【0027】 請求項10記載の畦塗り作業方法によれば、手動調整は、作業部に設けた目視確認手段と旧畦との位置関係を目視確認しながらアクチュエータ操作手段を操作することによってなされるので、アクチュエータ操作手段を操作する作業者の勘にたよることなく、作業部を設定位置に移動させることができる。 【0028】 請求項11記載の畦塗り作業方法によれば、手動調整及び自動調整は、圃場の隅部で走行機体を旋回させながら行なわれることで、走行機体の進行方向が旧畦の延びる方向とずれた方向になった場合でも、作業部の位置を旧畦の設定位置に設置させることができ、その結果として圃場の隅まで連続的な畦塗り作業を行なうことができる。 【発明の効果】 【0029】 本発明に係わる畦塗り機によれば、作業部に設けられた作業部平行検出手段により検出された検出結果に応じて、アクチュエータ作動制御手段が、作業部の向きが旧畦の延びる方向と略平行になるように、回動アクチュエータの作動を制御するので、作業部が畦塗り作業中において、作業部の向きを常に旧畦の延びる方向と略平行にすることができる。 【0030】 また、作業部に設けられた作業部位置検出手段により検出された検出結果に応じて、アクチュエータ作動制御手段が作業部の位置が設定位置に設置されるように移動アクチュエータの作動を制御するので、作業部が畦塗り作業中において、作業部を常に旧畦の設定位置に設置することができる。 【0031】 さらに、回動アクチュエータによる作業部の回動位置と移動アクチュエータによる作業部のオフセット移動位置の一方を、設定位置に対して自動調整し、他方を走行機体側に設けたアクチュエータ操作手段によって手動調整することで、走行機体の進行方向が旧畦の延びる方向とずれた方向になっても、作業部の位置を旧畦の設定位置に設置させることができ、その結果として圃場の隅まで連続的な畦塗り作業を行なうことができる。また、作業部の回動位置及びオフセット移動位置のいずれかが自動で調整されるので、アクチュエータ操作手段の手動操作の操作負担を軽減することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0032】 以下、本発明に係わる畦塗り機の好ましい実施の形態を図1から図9に基づいて説明する。なお、説明の都合上、図1(斜視図)及び図7(斜視図)に示す矢印の方向を前後方向及び左右方向として以下説明する。 【0033】 〔第1の実施の形態〕 本発明に係わる畦塗り機の第1の実施の形態を図1から図6を用いて説明する。畦塗り機1は、図1及び図2(平面図)に示すように、トラクタ等の走行機体80の後部に配設された三点リンク連結機構81に着脱可能に装着されるヒッチフレーム3に前端側が回動自在に取り付けられて後端側が走行機体80の左右方向の側方に旋回動可能なオフセットフレーム10と、オフセットフレーム10の後端部に水平方向に回動可能に連結された作業部30を有してなる。 【0034】 ヒッチフレーム3の左右方向の中央下部にはギアボックス5が設けられ、ギアボックス5は前側に入力軸(図示せず)を突出して有し、この入力軸に走行機体80のPTO軸(図示せず)からヒッチフレーム3の前側に設けられた中間フレーム6の伝動軸(図示せず)を介して動力が伝達されるようになっている。オフセットフレーム10は、内部が中空な箱状部材であり、内部には伝動機構(図示せず)が設けられ、走行機体80からの駆動力がギアボックス5の入力軸を介してオフセットフレーム10の後端部に上下方向に延びて回転動自在に配設された駆動軸11に伝達されるようになっている。 【0035】 オフセットフレーム10は、一端側がオフセットフレーム10の後側上部に枢結されて他端側がヒッチフレーム3の上部に枢結された油圧式の旋回シリンダ13の伸縮動作により左右方向に旋回動可能である。このため、旋回シリンダ13が伸長動するとオフセットフレーム10は右側に旋回動し、旋回シリンダ13が縮小動するとオフセットフレーム10は左側に旋回動する。 【0036】 オフセットフレーム10の後端下部には、駆動軸11の下部に連結されて垂直下方へ延びる回動軸31が設けられている。回動軸31はその回転中心軸線が駆動軸11のそれと同軸上に配置されている。回転軸31の外側にはこれを覆う回転軸ケース32が配設され、その上端部はオフセットフレーム10の後端下部に回動可能に連結されている。詳細については後述するが、回動軸31の下部には前述した作業部30に動力が伝達可能に接続されている。 【0037】 作業部30は、畦塗り作業を行なう作業本体部35と、作業本体部35を回転軸ケース32に連結して駆動軸11からの駆動力を作業本体部35に伝達する伝動支持部51を有してなる。作業本体部35は、圃場の周辺に沿って形成された旧畦U0の上部を切り崩す天場処理部36と、旧畦U0を切り崩した土の土盛りを行なう前処理部40と、盛られた土を切り崩された旧畦U0上に塗り付ける整畦部44を有してなる。 【0038】 天場処理部36は、図3に示すように、回転動自在に支持された天場処理ロータ37を有する。天場処理ロータ37は天場動力伝達ケース52を介して回転軸ケース32に連結されて支持される。天場動力伝達ケース52内には動力伝達機構53a、53b、53c、53d、53eが内蔵され、この動力伝達機構を介して回転軸31の駆動力が天場処理ロータ37に伝達されるようになっている。天場処理ロータ37の上部にはこれを覆う図2に示すカバー部材38が設けられ、カバー部材38は天場動力伝達ケース52に接続されて支持される。 【0039】 前処理部40は、回転動自在に支持された耕耘ロータ41を有する。耕耘ロータ41は前処理動力伝達ケース55を介して回転軸ケース32に連結されて支持される。前処理動力伝達ケース55内には動力伝達機構56aが内蔵され、この動力伝達機構56aを介して回転軸31の駆動力が耕耘ロータ41に伝達されるようになっている。耕耘ロータ41の上部にはこれを覆うカバー部材42が設けられ、カバー部材42は前処理動力伝達ケース55に支持される。 【0040】 整畦部44は、左右方向に延びて回転動自在に支持された回転中心軸44aに取り付けられた多面体ドラム45と、多面体ドラム45の右側端部に取り付けられて横方向に延びる円筒部46を有する。整畦部44は整畦動力伝達ケース58を介して回転軸ケース32に連結されて支持される。整畦動力伝達ケース58内には動力伝達機構59a、59b、59c、59dが内蔵され、この動力伝達機構を介して回転軸31の駆動力が整畦部44に伝達されるようになっている。整畦部44の上部にはこれを覆う図1に示すカバー部材47が設けられ、カバー部材47は整畦動力伝達ケース58に支持される。 【0041】 天場処理部36の回転中心軸36aは、平面視において整畦部44の回転中心軸44aと略平行に延びる一方、前処理部40の回転中心軸40aは、平面視において整畦部44の回転中心軸44aと交差する方向に且つ非直交する方向に延びる。 【0042】 伝動支持部51は、前述した天場動力伝達ケース52、前処理動力伝達ケース55及び整畦動力伝達ケース58を有してなる。このため、作業本体部35は、伝動支持部51及び回転軸ケース32を介してオフセットフレーム10の後端部に回動且つ回転駆動可能に支持されている。 【0043】 オフセットフレーム10と作業部30との間には、図1に示すように、電動油圧式の回動シリンダ57が連結されている。回動シリンダ57への油圧の給排制御が電動モータDMにより行なわれており、電動モータDMの駆動により回動シリンダ57が伸長動すると作業部30が平面視において左方向(反時計方向)に回転動し、回動シリンダ57が縮小動すると作業部30が平面視において右方向(時計方向)に回転動する。なお、図2に示すように、整畦部44の回転中心軸44aが走行機体80の進行方向Aに対して直交する方向に配置されている場合において、作業部30の向きを示す作業方向軸O2は進行方向Aと平行であると定義する。 【0044】 このように構成された作業部30には、作業部位置調整装置61が設けられている。作業部位置調整装置61は、走行機体80に搭乗した作業者Mが、目視により畦塗り機1の作業部30が旧畦U0に対する所定の位置(以下、「設定位置」と記す。)に位置しているか否かを確認し、作業部30の位置が設定位置にない場合には、アクチュエータ操作装置67を介してオフセットフレーム10を旋回動させて、作業部30を設定位置にオフセット移動させるとともに、作業部30の向きが旧畦U0の延びる方向と略平行になるように作業部30を自動的に回動させものである。 【0045】 作業部位置調整装置61は、作業部30が旧畦U0に対する設定位置に設置されているか否かを走行機体80から目視確認可能な第1マーカ62と、旋回シリンダ13の動作を手動操作するアクチュエータ操作装置67と、作業部30が畦塗り作業中に作業部30の向きが旧畦の延びる方向と略平行にあるか否かを検出する作業部平行検出装置90と、アクチュエータ操作装置67の操作信号に応じて旋回シリンダ13の動作を制御するとともに、作業部平行検出装置90により検出された検出結果に応じて作業部30の向きが旧畦U0の延びる方向と略平行になるように回動シリンダ57の回動作をコントロールするコントローラとを有してなる。 【0046】 第1マーカ62は、前処理部40のカバー部材42の前側に取り付けられて上下方向に延びる棒状部材の上端部をいう。第1マーカ62の位置の詳細は後述するが、第1マーカ62は、作業部30の作業方向軸O2が前後方向に延びた位置にあり、且つオフセットフレーム10も前後方向に延びているときに、第1マーカ62がオフセットフレーム10に当接しないように、オフセットフレーム10の下方位置に配置されている。さらに第1マーカ62は、走行機体80に搭乗した作業者Mによりこの第1マーカ62が目視されたときの該作業者Mの視線の延長先が旧畦U0の所定位置にあることで、作業部30の位置が設定位置に設置されるような前述したカバー部材42の前側位置に配設されている。ここで、旧畦U0の「所定位置」とは、作業者Mが第1マーカ62を目視したときに見える旧畦U0のうち、天場の内側に形成された前後方向に延びる一辺Faの任意の位置をいう。なお、所定位置は前述した位置に限るものではなく、旧畦U0の他の位置(例えば、旧畦U0の天場の中間位置)でもよい。このため、走行機体80に搭乗した作業者Mが第1マーカ62を目視したときに、第1マーカ62が旧畦U0の一辺Faと重なるように見えると、作業部30は旧畦U0の設定位置に設置されていることになる。 【0047】 なお、第1マーカ62は作業者Mが視認し易いように着色されてもよい。また、第1マーカ62の取り付け位置は、前処理部40のカバー部材42に限るものではなく、天場動力伝達ケース52や天場処理部36のカバー部材38でもよい。 【0048】 さて、アクチュエータ操作装置67は、作業部30を回動させる回動シリンダ57の動作を操作する操作レバー67aを有する。操作レバー67aは垂直方向に延びた中立位置から左右又は前後方向のいずれかの方向に傾動可能であり、操作レバー67aが傾動操作されると、アクチュエータ操作装置67は操作レバー67aの傾動方向に応じた右回動操作信号及び左回動操作信号を出力するように構成されている。 【0049】 作業部平行検出装置90は、整畦部44から延びる整畦動力伝達ケース58に取り付けられた位置検出本体部91と、位置検出本体部91の後端部に左右方向に揺動自在に取り付けられて後方側へ延びるアーム部92と、アーム部92の左右揺動に応じて作業部30の向きが旧畦U0の延びる方向と略平行にあるか否かを検出する作業部平行検出部94とを有してなる。アーム部92は、位置検出本体部91に左右方向に揺動自在に取り付けられて後方側へ略水平方向に延びる基部92aと、基部92aの先端に繋がって旧畦側に斜め方向に延びる傾斜部92bと、傾斜部92bの先端部に繋がって整形された旧畦(以下、「新畦U1」と記す。)の側面U1aに当接接触するため新畦側へ凸状に湾曲した接触部92cを有してなる。 【0050】 作業部30の位置が旧畦U0の設定位置に設置され、且つ作業部30の向きが旧畦U0の延びる方向と略平行であると(以下、このときの作業部30の位置を「畦塗り作業位置」と記す。)、アーム部92の基部92aは旧畦U0の延びる方向と略平行に延び、且つ接触部92cは新畦U1の側面U1aに当接接触した状態になる。ここで、基部92aの延びる方向が平面視において整畦部44の回転中心軸44aと前後方向に直交する向きにある場合、アーム部92は「中立位置」にあると記す。従って、作業部30の位置が畦塗り作業位置にある場合、アーム部92は中立位置に位置し、接触部92cは新畦U1の側面U1aに当接接触した状態になる。なお、アーム部92は、図示しないばね等の付勢手段により整畦部側への揺動が付勢されるとともに、アーム部92が整畦部44に当接しないように図示しない揺動規制手段により中立位置から所定揺動角度を有した位置で揺動が規制されている。 【0051】 アーム部92の基部92aの前端側には、位置検出本体部91内に内蔵された作業部平行検出部94が配設されている。作業部平行検出部94は、図4に示すように、基部92aを挟んで対向配置された接近スイッチ95及び離反スイッチ97を有して構成されている。接近スイッチ95及び離反スイッチ97は、リミットスイッチであり、基部92aに当接して揺動自在な接点部95a、97aと、接点部95a、97aを揺動自在に支持して信号を出力するスイッチ本体部95b、97bを有してなる。接近スイッチ95は、アーム部92の先端側が中立位置から図2に示す多面体ドラム45側へ揺動すると(即ち、多面体ドラム45が旧畦U0から離反する側へ移動すると)、多面体ドラム45を旧畦U0側へ接近動させるための接近信号を出力する。一方、離反スイッチ97は、アーム部92の先端側が中立位置から図2に示すオフセットフレーム10側へ揺動すると(即ち、多面体ドラム45が旧畦U0側へ接近移動すると)、多面体ドラム45を旧畦U0から離反させるための離反信号を出力する。 【0052】 これら作業部平行検出部94からの信号(離反信号、接近信号)及びアクチュエータ操作装置67からの操作信号は、コントローラ71に送られる。コントローラ71は、アクチュエータ操作装置67からの操作信号に応じて旋回シリンダ13の動作を制御する作動制御弁Vの作動をコントロールする。即ち、コントローラ71は、アクチュエータ操作装置67から右旋回操作信号を受け取ると、旋回シリンダ13が伸長動するように作動制御弁Vの作動をコントロールし、アクチュエータ操作装置67から左旋回操作信号を受け取ると、旋回シリンダ13が縮小動するように作動制御弁Vの作動をコントロールする。 【0053】 また、コントローラ71は、接近スイッチ95から近接信号を受取とると、回動シリンダ57が伸長動するように電動モータDMの作動を制御し、離反スイッチ97から離反信号を受け取ると、回動シリンダ57が縮小動するように電動モータDMの作動を制御する。なお、旋回シリンダ13は回動シリンダ57と同様に電動式油圧モータによりその作動が制御されてもよく、また回動シリンダ57は旋回シリンダ13と同様に作動制御弁Vによりその作動が制御されてもよい。さらに、旋回シリンダ13及び回動シリンダ57は油圧シリンダに限るものではなく、電動アクチュエータ(電動モータ)でもよい。 【0054】 次に、本発明に係わる畦塗り機1により畦塗り作業を行なう場合の動作について説明する。図5(平面図)に示すように、畦塗り機1により矩形状の圃場Fの旧畦U0の一辺Faを畦塗りする場合、先ず、走行機体80を旧畦U0の一辺Faに沿って配置する。そして、オフセットフレーム10により作業部30を走行機体80の右側にオフセット移動し、作業部30の作業方向軸O2が旧畦U0の一辺Faに沿うように、作業部30をオフセットフレーム10に対して回動させる。そして、走行機体80を前進動させるとともに作業部30を作動させる。その結果、図2に示す天場処理部36が旧畦U0の一辺Faの旧畦U0の上部を切り崩し、図2に示す前処理部40が旧畦U0を切り崩しながら土盛りを行ない、図2に示す整畦部44が盛られた土を切り崩された旧畦U0上に塗り付けて、旧畦U0の一辺Faが連続的に畦塗りされる。 【0055】 そして、走行機体80が圃場Fの前端周辺位置80aに近づいたときに走行機体80の向きが左側に変わって走行機体80がさらに前進動すると(80b〜80d)、走行機体80に対してオフセットフレーム10や作業部30の相対角度がそのままであると、作業部30の作業方向軸O2が旧畦U0の一辺Faの延びる方向とずれ、一辺Faの前端部の畦塗り作業ができなくなる。さらに詳細には、図6(平面図)に示すように、作業部30が矢印A方向に前進動している状態(30a)から左側(矢印A'方向)に向きを変えてさらに前進動すると(30b)、第1マーカ62は旧畦U0の一辺Faから圃場Fの内側方向へ移動した状態になり、作業部30の作業方向軸O2は前側が内側に傾斜して、旧畦U0の一辺Faの延びる方向とずれる。 【0056】 しかしながら、本発明に係わる畦塗り機1では、作業部30の作業方向軸O2の前側が内側に傾斜して旧畦U0の一辺Faの延びる方向とずれると、アーム部92の接触部92cが新畦U1の一辺Fa(側面U1a)から押圧されてアーム部92がオフセットフレーム10側へ揺動して、図4に示す離反スイッチ97が離反信号を出力する。その結果、図4に示すコントローラ71は、回動シリンダ57が縮小長動するように電動モータDMの作動を制御して、作業部30全体をオフセットフレーム10に対して矢印B方向に回動させる。(30b')。また、これと同時に、図2に示す走行機体80に搭乗した作業者Mが操作レバー67aを手動操作して、第1マーカ62が旧畦U0の一辺Faと重なって見えるように、オフセットフレーム10を矢印C方向に旋回動させる(30b')。 【0057】 その結果、第1マーカ62は旧畦U0の一辺Faの近傍位置に移動するとともに、アーム部92は中立位置に揺動して、作業部30の作業方向軸O2の方向を旧畦U0の一辺Faと略平行にすることができ、且つ作業部30を旧畦U0に対する設定位置に設置することができる。 【0058】 従って、再び図5に示すように、走行機体80の進行方向が変わった場合でも、走行機体80の進行方向に応じてオフセットフレーム10の旋回角度を手動操作し且つ作業部30の回動角度を自動制御して、作業部30の作業方向軸O2を旧畦U0の一辺Faに沿った状態にすることができる。このため、走行機体80の進行方向を変えた場合でも、圃場Fの旧畦U0の一辺Faの隅を畦塗りすることができる。 【0059】 その結果、従来技術では作業部を反転リバースさせた後に後進作業によって行なっていた矩形圃場Fの四隅塗り残し作業を、連続した直進作業のみで行なうことができる。このため、畦塗り作業の作業効率を著しく向上させることができるとともに、反転リバース機構を設ける必要がないので、作業機の構造を簡略化し且つ軽量にすることができる。また、作業部30の旋回動作をコントローラ71が自動制御するので、走行機体80に搭載した作業者Mが操作する操作内容を簡素化することができ、作業者Mの操作負担を軽減することができる。 【0060】 〔第2の実施の形態〕 次に、本発明に係わる畦塗り機の第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態との相違点のみを説明し、第1の実施の形態と同一態様部分については同一符号を附してその説明を省略する。作業部位置調整装置61は、図8(平面図)に示すように、オフセットフレーム10の旋回動作を自動で制御させ、作業部30の回動作を走行機体80に搭乗した作業者Mにより手動で操作させるように構成される。この場合、図7(斜視図)及び図8に示すように、詳細は後述するが、作業部位置調整装置61は、整畦部44に配置されて、作業部30の向きが旧畦U0の延びる方向と略平行にあるか否かを走行機体80に搭載した作業者Mが目視確認可能な第2マーカ64を有する。また走行機体80に搭載されたアクチュエータ操作装置67はオフセットフレーム10に対する作業部30の回動作の操作が可能に構成される。また天場動力伝達ケース52に、作業部30が旧ねU0の設定位置に設置されているか否かを検出する作業部位置検出装置100を設ける。なお、作業部位置検出装置100の取り付け位置は天場動力伝達ケース52に限るものではなく、前処理部40のカバー部材42や天場処理部36のカバー部材38でもよい。 【0061】 第2マーカ64は、前後方向に延びる棒状部材であり、走行機体80に搭乗した作業者Mによりこの第2マーカ64が目視されたときの該作業者Mの視線の延長先が旧畦U0の延びる方向と略平行であるときに、作業部30の向きが旧畦U0の延びる方向と略平行になるような位置、即ち、整畦部44のカバー部材47の左側端面の上部とオフセットフレーム10の後端位置との間の位置に配置されている。第2マーカ64は、作業部30の一部である整畦部44のカバー部材47に取り付けられ、多面体ドラム45の左側端部の外径と略同じ長さを有する。このため、走行機体80に搭乗した作業者Mが第2マーカ64を目視したときに、第2マーカ64の全体が旧畦U0の一辺Faと重なって見えると、作業部30の向きを示す作業方向軸O2は旧畦U0の延びる方向と略平行な状態にある。 【0062】 作業部位置検出装置100は、図2に示す作業部平行検出装置90と同様の構成であり、図4に示す接近スイッチ95と離反スイッチ97を有する。コントローラ71は、図4に示すように、アクチュエータ操作装置67からの操作信号に応じて回動シリンダ57の動作を制御する電動モータDMの作動をコントロールする。即ち、コントローラ71は、アクチュエータ操作装置67から右回動操作信号を受け取ると、回動シリンダ57が伸長動するように電動モータDMの作動をコントロールし、アクチュエータ操作装置67から左回動操作信号を受け取ると、回動シリンダ57が縮小動するように電動モータDMの作動をコントロールする。また、コントローラ71は、接近スイッチ95から近接信号を受取とると、旋回シリンダ13が伸長動するように作動制御弁Vの作動をコントロールし、離反スイッチ97から離反信号を受け取ると、旋回シリンダ13が縮小動するように作動制御弁Vの作動をコントロールする。 【0063】 このように構成された作業部位置調整装置100によれば、図9に示すように、作業部30が矢印A方向に前進動している状態(30a)から左側(矢印A'方向)に向きを変えてさらに前進動すると(30b)、平面視において、作業部30の作業方向軸O2は前側が圃場Fの内側に傾斜して旧畦U0の一辺Faの延びる方向とずれる。ここで、アーム部92の全体は旧畦U0から離反する側に移動するが、アーム部92は図示しない付勢手段により旧畦U0側に付勢されて、接触部92cが旧畦U0の一辺Faに当接接触した状態になる。そして、図8に示す走行機体80に搭乗した作業者Mが操作レバー67aを手動操作して、第2マーカ64が旧畦U0の一辺Faと重なって見えるように、作業部30を矢印B方向に回動動させる(30b')。また、これと同時に、図4に示す接近スイッチ95から接近信号が出力され、図4に示すコントローラ71は旋回シリンダ13が縮小動するように作動制御弁Vの作動をコントロールして、オフセットフレーム10を矢印C方向に旋回動させる(30b')。その結果、第2マーカ64は旧畦U0の一辺Faと略平行になるとともに、アーム部92は中立位置に揺動して、作業部30を旧畦U0に対する設定位置に設置させ、且つ作業部30を旧畦U0の一辺Faと略平行にすることができる。 【0064】 なお、前述した実施の形態では、作業部30の向きが旧畦U0の延びる方向と略平行に有るか否か及び作業部30が旧畦U0の設置位置にあるか否を検出する手段として、アーム部92を有した接触式の検出手段の例を示したが、光センサ等の非接触式の検出手段でもよい。この場合、光センサから出射される光は平面視において旧畦U0の一辺Faに略直交する向きに配置することが好ましい。また、前述した実施の形態では、オフセットフレーム10は単一の棒状部材で構成された例を示したが、オフセットフレーム10は複数の部材を有してリンク機構を構成するものでもよい。また、前述した実施の形態では、畦塗り機1は、直線的に延びる旧畦U0に対して畦塗り作業を行なう場合を示したが、本発明に係わる畦塗り機1は、旧畦の全体又は旧畦の中間部や隅部が曲線的に湾曲した場合でも畦塗り作業を行なうことができる。 【産業上の利用可能性】 【0065】 畦塗り作業を行なう作業部に溝を掘る溝掘り機能を有した作業部を設け、この作業部にマーカを設けることで、作業部の位置調整が可能な溝掘り機に用いることができる。 【図面の簡単な説明】 【0066】 【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる畦塗り機の斜視図を示す。 【図2】この畦塗り機の平面図を示す。 【図3】図1のI−I矢視に相当する作業部の断面図を示す。 【図4】この畦塗り機に搭載された作業部位置調整装置のブロック図を示す。 【図5】畦塗り機の動作を説明するための畦塗り機の平面図を示す。 【図6】畦塗り機の動作を説明するための作業部の概略平面図を示す。 【図7】本発明の第2の実施の形態に係わる畦塗り機の斜視図を示す。 【図8】この畦塗り機の平面図を示す。 【図9】畦塗り機の動作を説明するための畦塗り機の概略平面図を示す。 【符号の説明】 【0067】 1 畦塗り機 10 オフセットフレーム 13 旋回シリンダ(移動アクチュエータ) 30 作業部 57 回動シリンダ(回動アクチュエータ) 62 第1マーカ(第1目視確認手段、目視確認手段) 64 第2マーカ(第2目視確認手段、目視確認手段) 67 アクチュエータ操作装置(アクチュエータ操作手段) 71 コントローラ(アクチュエータ作動制御手段) 80 走行機体 90 作業部平行検出装置(作業部位置検出手段) 100 作業部位置検出装置(作業部位置検出手段) F 圃場 U0 旧畦
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010836 【氏名又は名称】小橋工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市中畦684番地
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| 【出願日】 |
平成15年8月8日(2003.8.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳
【識別番号】100118898 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 立昌
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| 【公開番号】 |
特開2005−58040(P2005−58040A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月10日(2005.3.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−290019(P2003−290019) |
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