トップ :: H 電気 :: H05 他に分類されない電気技術




【発明の名称】 多層基板
【発明者】 【氏名】関本 利一
【住所又は居所】神奈川県横浜市港北区綱島東6丁目7番9号 株式会社エイト工業内

【氏名】高橋 達美
【住所又は居所】神奈川県横浜市港北区綱島東6丁目7番9号 株式会社エイト工業内

【氏名】伊藤 純一
【住所又は居所】神奈川県横浜市港北区綱島東6丁目7番9号 株式会社エイト工業内

【氏名】大和田 裕之
【住所又は居所】神奈川県横浜市港北区綱島東6丁目7番9号 株式会社エイト工業内

【氏名】谷口 博喜
【住所又は居所】神奈川県横浜市港北区綱島東6丁目7番9号 株式会社エイト工業内

【氏名】柳葉 健一
【住所又は居所】神奈川県横浜市港北区綱島東6丁目7番9号 株式会社エイト工業内

【要約】 【課題】従来における多層基板にあっては、ベース基板に対して積層される全ての積層板は、該ベース基板と同じ大きさのものであるため、例えば、積層する基板が単価の高い低誘電体基板を使用した場合には、多層基板としてのコストが高くなるといった問題があり、また、順次積層するための製造工程が複雑であるために製造コストも高くなるといった問題があった。

【解決手段】ベース基板1と、印刷配線設計上多層にする必要が生じた部分のベース基板に部分的に取付けた配線基板2と、前記ベース基板と前記配線基板における所望の部位を電気的に接続した多層基板である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース基板と、印刷配線設計上多層にする必要が生じた部分のベース基板に部分的に取付けた配線基板と、前記ベース基板と前記配線基板における所望の部位を電気的に接続したことを特徴とする多層基板。
【請求項2】
前記配線基板は前記ベース基板に対して接着剤によって取付けられていることを特徴とする請求項1記載の多層基板。
【請求項3】
前記配線基板は前記ベース基板のパッドに半田付けによって取付けられていることを特徴とする請求項1記載の多層基板。
【請求項4】
前記ベース基板と前記配線基板を電気的に接続する手段として、前記ベース基板と前記配線基板のそれぞれ相対する位置に孔内にメッキを施したスルーホールを形成し、相互のスルーホール内に半田を流し込み、または、金属ピンを挿入し半田付けしたことを特徴とする請求項1記載の多層基板。
【請求項5】
前記ベース基板と前記配線基板を電気的に接続する手段として、電気的に接続を必要とする部位にベース基板と配線基板を接合した後、孔を開けメッキを施しベース基板と配線基板に一体のスルーホールを形成したことを特徴とする請求項1記載の多層基板。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷配線設計上多層にする必要が生じた部分に配線基板を積層した多層基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来における多層基板としては、例えば、特開2001−358464に開示されているものがある。この公報に開示されている技術は、ベース基板に対してパターンを形成し、ベース基板の上に該ベース基板と同じ大きさの銅張り積層板を順次重ね、前記ベース基板のパターンと積層された銅張り積層板のパターンとをスルーホールにより電気的に接続するというものであった。
【0003】
【特許文献】特開2001−358464
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した従来における多層基板にあっては、ベース基板に対して積層される全ての積層板は、ベース基板と同じ大きさのものであるため、例えば、積層する基板が単価の高い低誘電体基板を使用した場合には、多層基板としてのコストが高くなるといった問題があり、また、順次積層するための製造工程が複雑であるために製造コストも高くなるといった問題があった。
【0005】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、印刷配線設計上多層にする必要が生じた部分に配線基板を積層したことにより、単価の高い低誘電体基板であってもコストの低減を図ることができ、また、製造工程も簡単であることから製造コストも安くなり多層基板としてのコストの低減を図ることができる多層基板提供せんとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の配線基板は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、ベース基板と、印刷配線設計上多層にする必要が生じた部分のベース基板に部分的に取付けた配線基板と、前記ベース基板と前記配線基板における所望の部位を電気的に接続したものである。
【0007】
請求項2の手段は、前記請求項1の手段において、前記配線基板を前記ベース基板に対して接着剤によって取付け、請求項3の手段は、前記請求項1において、前記配線基板を前記ベース基板のパッドに半田付けによって取付けたものである。
【0008】
請求項4の手段は、前記請求項1の手段において、前記ベース基板と前記配線基板を電気的に接続する手段として、前記ベース基板と前記配線基板のそれぞれ相対する位置に孔内にメッキを施したスルーホールを形成し、相互のスルーホール内に半田を流し込み、または、金属ピンを挿入し半田付けしたものである。
【0009】
請求項5の手段は、前記請求項1の手段において、前記ベース基板と前記配線基板を電気的に接続する手段として、電気的に接続を必要とする部位にベース基板と配線基板を接合した後、孔を開けメッキを施しベース基板と配線基板に一体のスルーホールを形成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の多層基板をを図面と共に説明する。
図1は本発明に係る多層基板の一部を示す斜視図にして、1は両面に図示しないパターンが形成されたベース基板にして、前記パターンの所望個所には多数のスルーホール1aが形成されている。なお、各スルーホール1aの内周面には電気メッキによって表裏面のパターンどうしが電気的に接続されている。
【0011】
2は両面にパターンが施され、あるいは、複数層の多重基板となっている配線基板にして、この配線基板2にも前記ベース基板1と電気的に接続する必要がある部分には内周面に電気メッキが施されたスルーホール2aが形成されている。なお、前記配線基板2としてはガラスエポキシ樹脂や単価の高い低誘電体の基体が使用されているが、この発明では低誘電体からなる基体の場合がコスト的に有効である。
【0012】
次に、前記したベース基板1に配線基板2を固定する方法を図2と共に説明する。
先ず、予め配線基板2の裏面側にボンディングシート等の接着剤3を形成しておき、ベース基板1のスルーホール1aと配線基板2のスルーホール2aと位置決め用ピン4を貫通させてベース基板1に対して配線基板2を位置決めした状態で前記接着剤3を介して両者を一体化する。これにより、予め穿ったベース基板1のスルーホール1aと配線基板2のスルーホール2aとは一致することとなる。
【0013】
これにより、予め穿ったベース基板1のスルーホール1aと配線基板2のスルーホール2aとは一致することとなるので、ベース基板1のスルーホール1aと配線基板2のスルーホール2aとを何らかの手段によって電気的に接続することで、スルーホール1aと2aとは導通状態となるものである。
【0014】
なお、前記した実施の形態にあっては、位置決めピン4によってベース基板1と配線基板2との位置決めを行った場合について説明したが、位置決め方法としては型をベース基板1の所定位置に固定し、該型に形成されている配線基板2が入り込む孔に配線基板2を嵌合して状態で前記接着剤3によって固定する方法、あるいは、ベース基板1に凹部を形成し、また、配線基板2に凸部を形成し、この凹部と凸部とを嵌め込むことで位置決め固定する方法等が考えられる。
【0015】
次に、前記スルーホール1aと2aとを電気的に接続する手段について図3、図4と共に説明する。
図3はスルーホール1a,2a内に半田5を流し込んで、スルーホール1aと2aとの境目を半田によって接続したものであり、また、図4はスルーホール1a,2a内にピン6を挿入し、該ピン6の上下およびピン6の外周とスルーホール1a,2aとの隙間にも半田5を流し込んで、スルーホール1aと2aとの境目をピン6を介して接続したものであり、このような方法によってベース基板1のスルーホール1aと配線基板2のスルーホール2aとを電気的に接続することができる。
【0016】
なお、前記したスルーホール1aと2aとの接続方法は、予めそれぞれのスルーホール1a,2aの内周面に電気メッキによってメッキが形成されている場合であるが、スルーホール1a,2aがメッキが施されていない単なる連通する孔の場合には、図5に示すようにベース基板1と配線基板2とのパッド部を接続するように電気メッキ7を施してパターンどうしを電気的に接続するようにしてもよい。
【0017】
なお、前記した図3〜図5にはベース基板1と配線基板2とを一体化するための接着剤3を省略して記載しているが、実際には接着剤3が介在されている。
また、前記した実施の形態にあっては、ベース基板1と配線基板2とは接着剤3によって一体化する場合について説明したが、ベース基板1と配線基板2とを一体化する手段としては、半田付けによって一体化する方法がある。
【0018】
以下、この半田付けによる一体化の方法を図6、図7と共に説明する。
この方法は、配線基板2の両端の側面部までメッキが施されたメッキ部8を形成し、一方、ベース基板1の前記メッキ部8を半田付けする部分の中央には表裏導通が必要な場合には、前記スルーホール8aと一致するスルーホール9aを形成し、その外周に前記メッキ部8との間で半田付けが行われるパッド部10を他のパターン部11と隔離する無メッキ部12を介して形成しておく。
【0019】
このような構成したベース基板1に対して配線基板2を前記したと同様な位置決め方法によって位置決めした状態で、クリーム半田等の半田5によって半田付けすることで、図7に示すように配線基板2のメッキ部8とパッド部10との間が半田付けされ電気的な接続が行われると共にベース基板1に対して配線基板2の固定が行われる。
【0020】
なお、スルーホール8aと9aとの電気的な接続手段としては、前記した図3〜図5のような手段によって接続することができるので、配線基板2のパターンとベース基板1のパターンとは電気的に接続されるものである。
【0021】
【発明の効果】
本発明は前記したように、ベース基板と、印刷配線設計上多層にする必要が生じた部分のベース基板に部分的に取付けた配線基板と、前記ベース基板における所望のスルーホールと前記配線基板における所望のスルーホールとを電気的に接続したことにより、単価の高い低誘電体基板であってもコストの低減を図ることができ、また、製造工程も簡単であることから製造コストも安くなり多層基板としてのコストの低減を図ることができるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層基板の一部を示す斜視図である。
【図2】同上の積層する状態を示す断面図である。
【図3】スルーホール間を半田によって接続した状態の断面図である。
【図4】スルーホール間をピンと半田によって接続した状態の断面図である。
【図5】スルーホール間を電気メッキによって接続した状態の断面図である。
【図6】ベース基板と配線基板を半田付けによって固定する前の状態を示す平面図である。
【図7】同上の半田付けによって固定した状態の断面図である。
【符号の説明】
1 ベース基板
1a スルーホール
2 配線基板
2a スルーホール
3 接着剤
4 位置決めピン
5 半田
6 ピン
7 電気メッキ
8 メッキ部
8a スルーホール
9 レジスト部
10 パッド部
11 パターン部
12 無メッキ部
【出願人】 【識別番号】000127743
【氏名又は名称】株式会社エイト工業
【住所又は居所】神奈川県横浜市港北区綱島東6丁目7番9号
【出願日】 平成14年11月7日(2002.11.7)
【代理人】 【識別番号】100082669
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 賢三

【識別番号】100095337
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 伸一

【識別番号】100061642
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 武通

【公開番号】 特開2004−158674(P2004−158674A)
【公開日】 平成16年6月3日(2004.6.3)
【出願番号】 特願2002−323685(P2002−323685)