| 【発明の名称】 |
トーン信号発生回路 |
| 【発明者】 |
【氏名】間瀬 敦 【住所又は居所】東京都小平市御幸町32番地 株式会社日立国際電気内
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| 【要約】 |
【課題】デジタル通信機器、放送機器等に使用するトーン信号発生回路において、水晶発振子等の発振器を使用して複数の異なる周波数のトーン信号を同時に発生させる構成では、トーン信号の種類だけ発振器を用意する必要があり、回路が大規模化するとともに、保守時に、それぞれの発振器の周波数調整が必要となる問題が有る。
【解決手段】トーン信号をデジタル信号処理で発生させることにより、保守時における発振器の調整の手間を軽減する。さらに、1つの共通のSINデータROMに格納されたデータを、時間分割で使用することによって、複数のトーン信号を同時に発生し、回路規模を大幅に削減する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トーン信号を発生する回路において、 デジタル信号処理手段を用いて、トーン信号を発生するように構成したことを特徴とするトーン信号発生回路。 【請求項2】 請求項1記載のトーン信号発生器において、 複数のトーン信号を同時に発生するように構成したことを特徴とするトーン信号発生回路。 【請求項3】 請求項1および請求項2記載のトーン信号発生器において、 異なる周波数の複数のトーン信号を発生する際に、1つのSINデータROMを時間分割で使用することを特徴とするトーン信号発生回路。 【請求項4】 請求項1記載のトーン信号発生回路を用いたデジタル無線機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、デジタル通信機器、放送機器、伝送機器等、デジタル化機器に使用するトーン信号発生回路に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来から、通信機器、放送機器、伝送機器においてトーン信号が用いられている。例えば、通信機器の場合、回線が通じていることを確認するために発生させるルートトーン、回線使用中の時に発生させるビジートーン、通話する時に発生させるプレストーンなどがあり、それぞれ異なる周波数のトーン信号である。図3により水晶発振子等の発振器を利用したトーン信号発生回路について説明する。図3は3種類のトーン信号を発生することのできるトーン信号発生回路の一例である。 【0003】 トーン信号発生回路3−1は、発振器3−5とスイッチ3−8から構成される。発振器3−5はスイッチ3−8に接続され、スイッチ3−8は加算器3−11に接続される。同様にトーン信号発生器3−2は発振器3−6とスイッチ3−9、トーン信号発生器3−3は発振器3−7とスイッチ3−10から構成される。発振器3−6はスイッチ3−9に接続され、スイッチ3−9は加算器3−11に接続される。また、発振器3−7はスイッチ3−10に接続され、スイッチ3−10は加算器3−11に接続される。制御情報入力端子3−4はスイッチ3−8,3−9,3−10に接続される。加算器3−11はトーン信号出力端子3−12に接続される。 【0004】 まず、トーン信号発生回路3−1,3−2,3−3内の発振器3−5,3−6,3−7は、それぞれ異なる周波数のトーン信号を発生する。制御情報入力端子3−4より入力された制御情報は、発生するトーン信号の種類を表しており、トーン信号発生回路3−1,3−2,3−3内のスイッチ3−8,3−9,3−10に入力される。スイッチ3−8,3−9,3−10は入力された制御情報により、ON、OFF制御される。スイッチがON状態となったトーン信号発生回路では、発振器より発生したトーン信号が加算器3−11に出力される。加算器3−11は、それぞれのトーン信号発生回路から入力されたトーン信号を加算し、その結果をトーン信号出力端子3−12へと出力する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 前述の従来方式では、水晶振動子等の発振器を使用するため、異なる周波数のトーン信号を複数発生するには、それぞれの周波数に対応したトーン信号発生回路を用意する必要があり、トーン信号の種類が増えると回路が大きくなってしまう問題がある。さらに保守時には、それぞれの発振器を調整する必要がある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 本発明は、上記の課題を解決するため、トーン信号をデジタル信号処理で発生させるようにしたものである。さらに、詳しくは、複数のトーン信号を同時に発生する際、1つの共通のデータROMを時間分割で使用することで、回路の削減を行うように構成したものである。 【0007】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の一実施例を図1、図2、図4、図5を参照して説明する。 【0008】 図1は本発明の一実施例で、3種類のトーン信号が発生可能であるトーン信号発生回路の構成を示すブロック図である。図中、制御信号入力端子1−2はセレクター1−14に接続される。クロック信号入力端子1−3は分周回路1−13、セレクター1−14に接続される。分周回路1−13は遅延器1−17とD/Aコンバータ1−18に接続される。位相変化量1−4,1−5,1−6は、それぞれ加算器1−7,1−8,1−9に与えられる。また、遅延器1−10,1−11,1−12も、それぞれ加算器1−7,1−8,1−9に接続される。加算器1−7,1−8,1−9は、それぞれ遅延器1−10,1−11,1−12およびセレクター1−14に接続され、セレクター1−14はSINデータROM1−15に接続される。SINデータROM1−15およびトーン信号1−17は加算器1−16に接続される。加算器1−16は遅延器1−17と、D/Aコンバータ1−18に接続され、D/Aコンバータ1−18はフィルタ1−19に接続される。さらに、フィルタ1−19はトーン信号出力端子1−19に接続される。トーン信号発生回路1−1は位相変化量1−4,1−5,1−6、加算器1−7,1−8,1−9,1−16、遅延器1−10,1−11,1−12、分周回路1−13、セレクター1−14、SINデータROM1−15、遅延器1−17、D/Aコンバータ1−18、フィルタ1−19から構成される。 【0009】 まず、SINデータROM1−15にSIN関数1周期分(0≦θ≦2π)の値を任意数に分割して順番に並べてたSINデータテーブルを用意する。また、位相変化量1−4,1−5,1−6には、以下の式(1)より発生するトーンの周波数に対応した値を格納しておく。 【0010】 Δφ=ftone/fs ……(1) ここで、Δφは位相変化量、ftoneはトーン信号周波数、fs はサンプリング周波数を示す。例えば、式(1)よりサンプリング周波数fs =24000Hz、トーン信号周波数ftone=3000Hzの場合Δφ=0.250π、トーン周波数ftone=3200Hzの場合Δφ=0.267πとなる。 【0011】 制御情報入力端子1−2より入力された制御情報は、それぞれのトーン信号の発生、停止の情報であり、その情報は分周回路1−13とセレクター1−14に出力される。クロック入力端子1−3には、クロック信号が入力され、入力されたクロック信号は分周回路1−13とセレクター1−14に出力される。ここで、クロック入力端子1−3に入力されるクロック信号の周波数は、標本化周波数を同時発生させることのできる最大のトーン信号の数倍したものとなる。図1では、最大3種類のトーン信号を同時に発生可能であり、クロック入力端子1−3に入力されるクロック信号の周波数は、標本化周波数を3倍したものとなる。 【0012】 分周回路1−13では、入力されたクロック信号を同時に発生させることのできる最大のトーン信号の数で分周し、標本化周波数のクロック信号として遅延器1−17およびD/Aコンバータ1−18に入力する。加算器1−7では、位相変化量1−4より出力された位相変化量のデータと、遅延器1−10より出力された前回の位相データを加算し、その結果をセレクター1−14に出力する。また、その結果は遅延器1−10にも出力され、次回の位相データの計算に使用する。同様に加算器1−8,1−9はそれぞれ、位相変化量1−5,1−6の位相変化量のデータと遅延器1−11,1−12の位相データを加算し、その結果を遅延器1−11,1−12およびセレクター1−14に出力する。 【0013】 セレクター1−14は、クロック入力端子1−3より入力されるクロック信号のタイミングに合わせ、加算器1−7,1−8,1−9より入力された位相データを、制御情報入力端子1−2より入力される制御情報に従い、発生するトーン信号に対応する位相データを、SINデータROM1−15に順番に出力する。SINデータROMは、セレクター1−14より入力された位相データより、その位相に対応する値を選択し、加算器1−16に出力する。加算器1−16はSINデータROM1−15より入力されたデータと遅延器1−17の出力を加算し、その結果を遅延器1−17とD/Aコンバータ1−18に出力する。D/Aコンバータ1−18は分周回路1−13より入力されたクロックのタイミングに合わせて、加算器1−16より入力されているデータを読み込み、その値をもとにデジタル−アナログ変換を行い、フィルタ1−19を介してトーン信号出力端子1−20へと出力する。また、遅延器1−17は、分周回路1−13より入力されたクロックのタイミングに合わせてクリアされる。 【0014】 図2は、図1の実施例において3種類のトーン信号を同時に発生させた場合の各箇所の入出力を示したものである。1はクロック入力端子の出力のクロック信号である。2は分周回路1−13の出力で、1のクロック信号を3分周したものである。3,4,5は位相変化量1−4,1−5,1−6の出力であり、それぞれの位相変化量のデータである。6,7,8は加算器1−7,1−8,1−9の出力であり、それぞれ、遅延器1−10,1−11,1−12の値(前回の加算器の出力)と位相変化量である3,4,5の値を加算した結果である。9はセレクター1−14の出力である。セレクター1−14は入力された6,7,8の値を1のクロックに合わせて順番に出力する。10はSINデータROM1−15の出力であり、位相データである9の値に対応したSINデータである。11は遅延器1−17の出力であり、加算器1−16の前回の出力値である。また、遅延器1−17は2の信号に合わせて内容がクリアされる。12は加算器1−16の出力であり、SINデータROM1−15の出力と遅延器1−17の出力11を加算した結果が出力される。13はD/Aコンバータ1−18の入力データであり、D/Aコンバータ1−18は2の信号に合わせてデータの読み込みを行うので、3種類のトーン信号の出力値を加算した値がD/Aコンバータ1−18に入力される。 【0015】 図4は図1の実施例において、位相変化量1−4,1−6の2種類のトーン信号を同時に発生させた場合の各箇所の入出力を示したものである。この場合、制御情報により、位相変化量1−5のトーン信号を停止する情報がセレクター1−14に入力され、セレクター1−14は9に示す様に位相変化量1−5のトーン信号に対応する出力を0とする。つまり、SINデータROMに入力される位相データを0とすることで、SINデータROMの出力を0とし、位相変化量1−5のトーン信号の出力を停止する。 【0016】 また図5のように、発生するトーン信号の数に対応させて1のクロックの周波数を変更させ、セレクターで必要な位相データのみを使用する応用例も考えられる。なお、上記実施例ではトーン信号の種類が3種類の場合を説明したが、3種類以上のトーンに対応することも可能であり、さらに位相変化量の値を変更することで、発生するトーン信号の周波数を容易に変更することも可能である。 【0017】 【発明の効果】 以上のように本発明では、トーン信号をデジタル信号処理により発生させることで、保守の際の調整を減らすことができる。さらに、異なる複数のトーン信号を発生する際にデータROMを時間分割で使用することにより、異なる周波数の複数のトーン信号を同時に、1つのデータROMより発生可能とし、回路を削減することができる。また、発生するトーンの周波数を変更する場合も、位相変化量の値を変更することで容易に行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のトーン信号発生回路の一実施例の構成を示すブロック図。 【図2】本発明の一実施例におけるトーン信号出力の第一例を示す図。 【図3】本発明の一実施例におけるトーン信号出力の第二例を示す図。 【図4】本発明の一実施例におけるトーン信号出力の第三例を示す図。 【図5】従来のトーン信号発生回路の構成を示すブロック図。 【符号の説明】 1−1:トーン信号発生回路、1−2:制御情報入力端子、 1−3:クロック入力端子、1−4,1−5,1−6:位相変化量、 1−7,1−8,1−9,1−16:加算器、 1−10,1−11,1−12,1−17:遅延器、1−13:分周回路、 1−14:セレクター、1−15:SINデータROM、 1−18:D/Aコンバータ、1−19:フィルタ、 1−20:トーン信号出力端子、 3−1,3−2,3−3:トーン信号発生回路、 3−4:制御信号入力端子、3−5,3−6,3−7:発振器、 3−8,3−9,3−10:スイッチ、3−11:加算器、 3−12:トーン信号出力端子。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001122 【氏名又は名称】株式会社日立国際電気 【住所又は居所】東京都中野区東中野三丁目14番20号
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| 【出願日】 |
平成14年5月31日(2002.5.31) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−7132(P2004−7132A) |
| 【公開日】 |
平成16年1月8日(2004.1.8) |
| 【出願番号】 |
特願2002−158857(P2002−158857) |
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