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【発明の名称】 自己支持型ケーブル
【発明者】 【氏名】草階 淳一
【住所又は居所】千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジクラ佐倉事業所内

【氏名】山中 正義
【住所又は居所】千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジクラ佐倉事業所内

【要約】 【課題】分岐線取り出しや端子への接続がしやすい自己支持型ケーブル。

【解決手段】長手方向の張力を支える支持線1Aと、これに平行なケーブルコア1Bとを一体的に押出被覆し、その連結条部に長手方向に所望のピッチp2をもって連結部1Cを残すように残余の部分を窓部1Dとして切り欠いてなる自己支持型ケーブルにおいて、ケーブルコア1Bが通信用素線2のSZ撚りによって形成され、そのSZ撚りのSZ反転位置Rのピッチp1と連結部1Cのピッチp2が等しく、かつSZ反転位置Rが長手方向に連結部1Cにほぼ対応する位置に設けられることを特徴とする自己支持型ケーブルである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向の張力を支える支持線(1A)とこれに平行なケーブルコア(1B)とを一体的に押出被覆し、その連結条部に長手方向に所望のピッチ(p2)をもって連結部(1C)を残すように残余の部分を窓部(1D)として切り欠いてなる自己支持型ケーブルにおいて、前記ケーブルコア(1B)が通信用素線(2)のSZ撚りによって形成され、そのSZ撚りのSZ反転位置(R)のピッチ(p1)と前記連結部(1C)のピッチ(p2)が等しく、かつ前記SZ反転位置(R)が長手方向に前記連結部(1C)にほぼ対応する位置に設けられることを特徴とする自己支持型ケーブル。
【請求項2】
長手方向の張力を支える支持線(1A)とこれに平行なケーブルコア(1B)とを一体的に押出被覆し、その連結条部に長手方向に所望のピッチ(p2)をもって連結部(1C)を残すように残余の部分を窓部(1D)として切り欠いてなる自己支持型ケーブルにおいて、前記ケーブルコア(1B)が通信用素線(2)のSZ撚りによって形成され、そのSZ撚りのSZ反転位置(R)のピッチ(p1)と前記連結部(1C)のピッチ(p2)が等しく、かつ前記SZ反転位置(R)が長手方向に前記各連結部(1C)間のほぼ中央に対応位置するように設けられることを特徴とする自己支持型ケーブル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は自己支持型ケーブル、さらに詳しく言えば、分岐線の取り出しや端子接続のために素線長さの余裕が得やすいようにした自己支持型ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず本発明を説明するための図2を兼用して自己支持型ケーブルを説明する。自己支持型ケーブルというのは、通信用の素線、普通は光ファィバ素線2をSZ撚りしたケーブルコア1Bを、それだけでは長手方向の張力に耐えられないのでこれに平行に鋼撚線などの張力部材からなる支持線1Aを添わせ、これらに一体に外部被覆1Eを形成したものである。
【0003】
この場合支持線1Aとケーブルコア1Bとをつなぐ連結条部には、架線の風による悪影響を防ぐために切欠いた窓部1Dを設け、残余の連結部1Cが長手方向に適宜の長さの間隔をもって等間隔(ピッチp2)に並ぶように形成する。
【0004】
さて一般に通信ケーブルにおいては、分岐あるいは端子への接続のため、ケーブルの外部被覆の切断個所において素線の長さの余裕分が必要であるが、このため余裕分が取りやすいSZ撚りの反転する位置、すなわちSZ反転位置Rにおいて切断したい。しかし外部からはこの位置を判定することはできない。
【0005】
このため従来は、SZ反転位置Rに対応する支持線1Aの部分を局部的に磁化し、適宜の検査用の磁針を外部から支持線に近づけてこの磁針の動きからSZ反転位置Rを判断してケーブル外被の切断個所を決定するような対策がとられることもあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこのような従来方法は、はじめに支持線を長手方向に一定の間隔をおいて局部的に磁化するために大がかりでかつ高価な装置を必要とするだけでなく、架線の現場においてSZ反転位置を判断するときにもそれなりの検定工具を必要とし、経費の割りにはあまり実効が上がらない欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は上述の課題をすべて解決するためになされたものであって、請求項1の発明によるその解決手段は、長手方向の張力を支える支持線とこれに平行なケーブルコアとを一体的に押出被覆し、その連結条部に長手方向に所望のピッチをもって連結部を残すように残余の部分を窓部として切り欠いてなる自己支持型ケーブルにおいて、前記ケーブルコアが素線のSZ撚りによって形成され、そのSZ撚りのSZ反転位置のピッチと前記連結部のピッチが等しく、かつ前記SZ反転位置が長手方向に前記連結部にほぼ対応する位置に設けられることを特徴とする自己支持型ケーブルである。
【0008】
また請求項2の発明によるその解決手段は、長手方向の張力を支える支持線とこれに平行なケーブルコアとを一体的に押出被覆し、その連結条部に長手方向に所望のピッチをもって連結部を残すように残余の部分を窓部として切り欠いてなる自己支持型ケーブルにおいて、前記ケーブルコアが素線のSZ撚りによって形成され、そのSZ撚りのSZ反転位置のピッチと前記連結部のピッチが等しく、かつ前記SZ反転位置が長手方向に前記各連結部間のほぼ中央に対応位置するように設けられることを特徴とする自己支持型ケーブル。である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1を参照してこの発明の一実施例を説明する。従来技術の説明に用いた符号はそのままこの発明の説明に使用されるから、重複する説明は省略する。ケーブルコア1Bは通信用の素線2、多くの場合光ファイバ素線2をSZ撚りしたものでありそのSZ反転位置はRで示され、そのSZ反転のピッチをp1とする。
【0010】
この発明では基本的に、連結部1Cのピッチp2をこのSZ反転位置Rのピッチp1と等しくする。その上で、この実施例では、ケーブル製造の段階で、連結部1Cの位置をケーブルコア1Bの内部のSZ反転位置Rにほぼ合致するようにしたものである。
【0011】
また図2はこの発明の別の実施例を示し、このものでは、ケーブル製造の段階で、連結部1Cの位置をケーブルコア1Bの内部の各SZ反転位置Rのほぼ中間位置に対応するようにしたものである。
【0012】
本発明の自己支持型ケーブルではこのように構成されているので、図1の実施例の場合は連結部1Cのところでケーブルあるいはケーブル外被を切断すればよく、また図2の実施例の場合であれば、連結部1Cのほぼ中間でケーブルあるいはケーブル外被を切断すれば、いずれの場合もほぼSZ反転位置を取り出すことができるわけである。
【0013】
【発明の効果】
この発明によれば、極めて簡単な実行しやすい対策によって、ケーブル内部の外部からは見えない通信用素線のSZ反転位置を知ることができ、自己支持型ケーブルにおける分岐線取り出しや端子接続が非常にしやすくなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自己支持型ケーブルの一実施例を示す簡略側断面図である。
【図2】本発明の自己支持型ケーブルの別の実施例を示す簡略側断面図である。
【符号の説明】
1  自己支持型ケーブル
1A 支持線
1B ケーブルコア
1C 連結部
1D 窓部
1E 外部被覆
2  通信用素線
【出願人】 【識別番号】000005186
【氏名又は名称】株式会社フジクラ
【住所又は居所】東京都江東区木場1丁目5番1号
【出願日】 平成14年5月31日(2002.5.31)
【代理人】 【識別番号】100078824
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 竹夫

【公開番号】 特開2004−6078(P2004−6078A)
【公開日】 平成16年1月8日(2004.1.8)
【出願番号】 特願2002−159114(P2002−159114)