| 【発明の名称】 |
薪ストーブ |
| 【発明者】 |
【氏名】福田 武
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| 【要約】 |
【課題】触媒を使用しなくても簡単な構造で、充分な空気の供給によって未燃焼ガスを高効率で燃焼させ、未燃焼ガスの発生を低減し、製造コストの軽減を図る。
【解決手段】本体10の燃焼室11内に薪が載置される平面状の載置部13を設け、本体10に、載置部13の上側中央に向けて斜め上方から外気を供給可能な流出口41を有した傾斜空気供給管40を、流出口41が載置部13の中心線に対して対称に配置されるように複数設け、更に、載置部13の上側中央に向けて、水平に外気を供給可能な流出口51を有した水平空気供給管50を、流出口51が載置部13の中心線に対して対称に配置されるように複数設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 薪が入れられる燃焼室を構成する本体と、上記本体に設けられ薪が投入される投入口と、上記本体に設けられ燃焼室に連通する煙突とを備えた薪ストーブにおいて、 上記燃焼室内に薪が載置される平面状の載置部を設け、上記本体に、上記載置部の上側中央に向けて斜め上方から外気を供給可能な流出口を有した傾斜空気供給管を、該流出口が上記載置部の中心線に対して対称に配置されるように複数設けたことを特徴とする薪ストーブ。 【請求項2】 上記傾斜空気供給管を、上記本体の外側部に沿って延設して上記本体の下側に外気の流入口を位置させたことを特徴とする請求項1記載の薪ストーブ。 【請求項3】 上記本体に、上記載置部の上側中央に向けて、水平に外気を供給可能な流出口を有した水平空気供給管を、該流出口が上記載置部の中心線に対して対称に配置されるように複数設けたことを特徴とする請求項1または2記載の薪ストーブ。 【請求項4】 上記載置部の中央上方に上端が閉塞された筒状の覆い部を設け、上記傾斜空気供給管の流出口を上記覆い部の下端の開口に臨ませたことを特徴とする請求項1,2または3記載の薪ストーブ。 【請求項5】 上記覆い部を、上記本体から突出し、上端が開閉可能な薪の投入口として形成されるとともに、投入された薪を貯留する筒状体で構成したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の薪ストーブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、燃料として薪を燃焼させて暖を得る薪ストーブに関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、薪を燃焼させる薪ストーブとしては、例えば、下記の特許文献1(特開2000−46334号公報)に掲載されたものが知られている。 この薪ストーブSは、図7に示すように、薪が入れられる燃焼室2を構成する本体1と、この本体1に設けられ薪が投入される投入口3と、本体に設けられ燃焼室2に連通する煙突4とを備えている。 このような、薪ストーブSにおいては、排気ガスに未燃焼ガスを多量に含むことを防止するために、燃焼室2の上側であって煙突4の手前に連通口5を介して連通する二次燃焼室6を設け、この二次燃焼室6内に未燃焼ガスの燃焼を促進する白金触媒7を備えている。 【0003】 これにより、燃焼室2へ、薪を投入し、火をつけて燃焼させると、燃焼室2に燃焼によって発生した未燃焼ガスを含んだ排気ガスは、暖まっているので、連通口5を通り二次燃焼室6へ至り、白金触媒7によって未燃焼ガスの燃焼が促進させられる。このため、排気ガスに含まれる未燃焼ガスが低減されている。 【0004】 【特許文献1】 特開2000−46334号公報 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 ところで、このような従来の薪ストーブにあっては、未燃焼ガスを二次燃焼させて、排気ガスをクリーンにしているが、上方に二次燃焼室を設けこれに触媒を備えているので、構造が複雑で部品コストも高く、製造コストが高くなっているという問題がある。 本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、触媒を使用しなくても簡単な構造で、充分な空気の供給によって未燃焼ガスを高効率で燃焼させ、未燃焼ガスの排気を低減させ、製造コストを軽減させた薪ストーブを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】 このような目的を達成するための本発明の薪ストーブは、薪が入れられる燃焼室を構成する本体と、上記本体に設けられ薪が投入される投入口と、上記本体に設けられ燃焼室に連通する煙突とを備えた薪ストーブにおいて、 上記燃焼室内に薪が載置される平面状の載置部を設け、上記本体に、上記載置部の上側中央に向けて斜め上方から外気を供給可能な流出口を有した、傾斜空気供給管を該流出口が上記載置部の中心線に対して対称に配置されるように複数設けて構成している。 【0007】 これにより、薪を燃やすときは、投入口から薪を本体の燃焼室に投入し、載置部に載置する。この状態で薪に点火すると、薪が燃焼していき、これによって生じる未燃焼ガスが載置部の上方へ上昇していくが、傾斜空気供給管の流出口からは、載置部の上側中央に向けて斜め上方から外気が供給される。そのため、載置部の上方において充分な空気の供給によって未燃焼ガスが高効率で燃焼させられ、煙突からの未燃焼ガスの排気が低減させられる。また、斜め上方から外気が供給されるので、未燃焼ガスが一次燃焼側に押し戻されて燃焼させられるようになり、この点でも未燃焼ガスが高効率で燃焼させられ、未燃焼ガスの排気が低減させられる。更に、流出口が載置部の中心線に対して対称に配置されているので、ガスの対流が規則的に安定することになり、そのため、燃焼が円滑に行なわれる。 また、従来のように触媒を使用しなくても傾斜空気供給管を設けるだけの簡単な構造で、充分な空気の供給によって未燃焼ガスを高効率で燃焼させることができ、それだけ、製造コストが低減させられる。 【0008】 また、必要に応じ、上記傾斜空気供給管を、上記本体の外側部に沿って延設して上記本体の下側に外気の流入口を位置させた構成としている。傾斜空気供給管が本体の外側部に長く延設されるので、排気ガスの逆流を起こりにくくすることができる。 【0009】 更に、必要に応じ、上記本体に、上記載置部の上側中央に向けて、水平に外気を供給可能な流出口を有した水平空気供給管を該流出口が上記載置部の中心線に対して対称に配置されるように複数設けた構成としている。載置部の面に沿って、外気をくまなく供給でき、一次燃焼を促進し、未燃焼ガスの発生を減じることができる。また、流出口が載置部の中心線に対して対称に配置されているので、ガスの対流が規則的に安定することになり、そのため、燃焼が円滑に行なわれる。 【0010】 そしてまた、必要に応じ、上記載置部の中央上方に上端が閉塞された筒状の覆い部を設け、上記傾斜空気供給管の流出口を上記覆い部の下端の開口に臨ませて構成している。未燃焼ガスが覆い部で抑えられ上昇して対流しにくくなるとともに、この抑えられて停留した未燃焼ガスに傾斜空気供給管の流出口からの空気が流入するので、確実に二次燃焼が行なわれる。 【0011】 更にまた、必要に応じ、上記覆い部を、上記本体から突出し、上端が開閉可能な薪の投入口として形成されるとともに、投入された薪を貯留する筒状体で構成している。薪を貯留でき、薪を投入する頻度を低減できるので、手間を省くことができ、煩雑さを少なくできる。 【0012】 【発明の実施の形態】 以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る薪ストーブについて詳細に説明する。 図1乃至図4には、本発明の第一の実施の形態に係る薪ストーブSを示している。 【0013】 この薪ストーブSは、薪が入れられる燃焼室11を構成する本体10を備えている。本体10は、円筒型で、中空になっている。また、底部に足12を備えている。また、本体10の上面後ろ側には、燃焼室11に連通する煙突17が立設されている。 更に、燃焼室11内の下側には薪が載置される平面状の載置部13が設けられている。 更にまた、燃焼室11の載置部13の中央上方には上端が閉塞された筒状の覆い部14が設けられている。この覆い部14は、本体10から突出し、上端が開閉可能な後述の薪の第二投入口30として形成されるとともに、投入された薪を貯留する筒状体14aで構成されている。 【0014】 また、本体10には薪が投入される投入口が設けられている。投入口としては、第一投入口20及び第二投入口30があり、第一投入口20は、本体10前面中央に設けられている。第一投入口20は開閉可能な扉21を備えている。扉21の端部は投入口の開口部にヒンジ結合されている。扉21の中央は、透明な耐熱性のガラスで形成された窓22がはめ込まれていて、載置部13で燃焼する薪の様子が視認できるようになっている。 【0015】 また、第二投入口30は本体10上部に突設した筒状体14aの先端の開口に設けられている。第二投入口30には、開閉可能な蓋31が設けられていて、薪ストーブSを使用するときは蓋31を閉じておく。第二投入口30を使用したときは、筒状体14aに薪を貯留することができ、薪の追加投入作業を何度も行なわなくても良くなり、それだけ煩雑さを少なくすることができる。 【0016】 載置部13の前側には、灰取出口15が設けられており、この灰取出口15から載置部13下部に設けた引出状の灰受け部16に灰が掻き入れられるようになっている。 【0017】 また、本体10には、載置部13の上側中央に向けて斜め上方から外気を供給可能な流出口41を有した傾斜空気供給管40が、流出口41が載置部13の中心線Pに対して対称に配置されるように複数(実施の形態では一対)設けられている。詳しくは、傾斜空気供給管40は、本体10の左右に設けられ、その流入口42を本体10の両側外部に露出し、流出口41を載置部13の上方に位置させている。また、傾斜空気供給管40は、本体10の外側部に沿って延設され、本体10の下側に外気の流入口42が位置させられている。即ち、傾斜空気供給管40の流入口42側は本体10の側方において下方に延びるよう延設されて延設部43を構成し、流入口42は地面に向けられている。流出口41は、夫々覆い部14の下端の開口に臨ませてあって、互いが向き合うように載置部13の中心線Pに対して、左右対称に配置されている。 【0018】 更に、本体10には、載置部13の上側中央に向けて、水平に外気を供給可能な流出口51を有した水平空気供給管50が、流出口51が載置部13の中心線Pに対して対称に配置されるように複数(実施の形態では一対)設けられている。詳しくは、各水平空気供給管50は流入口52と流出口51を備え、流入口52は本体10下部に設けられ、流出口51は載置部13の両側方に、互いが向き合うように中心線Pに左右対称に位置されている。 【0019】 傾斜及び水平空気供給管40,50の外気の流入口42,52には、夫々流入量調節機構44,54が設けられており、外気の流入を調節できるようになっている。窓22から炎を視認しながら、炎の強さの調節ができ、外気の流入を好適に調節可能になっている。 【0020】 従って、本発明の薪ストーブSを用いるときは、図2乃至図4に示すように、第一投入口20から載置部13へ薪を載置し点火するか、または、第二投入口30に薪を貯留して点火する。このようにして投入され載置部13に載置された薪は、水平空気供給管50と傾斜空気供給管40とから供給される外気で燃焼を始める。 この場合、水平空気供給管50の流出口51からは、載置部13の上側中央に向けて、水平に外気が供給されるので、載置部13の面に沿って外気がくまなく供給され、一次燃焼が促進され、未燃焼ガスの発生が低減される。また、流出口51は載置部13の中心線Pに対して対称に配置されているので、ガスの対流が規則的に安定することになり、そのため、燃焼が円滑に行なわれる。 【0021】 燃焼しきらなかった未燃焼ガスを含むガスは、載置部13の上方へ上がるが、傾斜空気供給管40の流出口41からは、載置部13の上側中央に向けて斜め上方から外気が供給される。そのため、載置部13の上方において充分な空気の供給によって未燃焼ガスが高効率で燃焼させられ、煙突17からの未燃焼ガスの排気が低減させられる。また、斜め上方から外気が供給されるので、未燃焼ガスが一次燃焼側に押し戻されて燃焼させられるようになり、この点でも未燃焼ガスが高効率で燃焼させられ、未燃焼ガスの排気が低減させられる。更に、流出口41が載置部13の中心線Pに対して対称に配置されているので、ガスの対流が規則的に安定することになり、そのため、燃焼が円滑に行なわれる。 【0022】 また、この場合、傾斜空気供給管40が本体10の外側部に長く延設されるので、排気ガスの逆流が起こりにくくなり、円滑に燃焼が行なわれる。詳しくは、本体10内の暖められた空気(排気ガスを含む)は、より上方へ行こうとするので、傾斜空気供給管40の流出口41から排気ガスが逆流しようとした場合、流入口42が地面方向に向けられているので、暖まった排気ガスが流入口42から流出することができにくくなる。このため、排気ガスは煙突17から排気され、本体10内が何らかの原因で異常に気圧が高くならない限り、空気供給管40,50からの逆流を防ぐことができる。 【0023】 更に、載置部13の中央上方に覆い部14が設けられ、傾斜空気供給管40の流出口41が覆い部13の下端の開口に臨んでいるので、未燃焼ガスが覆い部14で抑えられ上昇して対流しにくくなるとともに、この抑えられて停留した未燃焼ガスに傾斜空気供給管40の流出口41からの空気が流入するので、確実に二次燃焼が行なわれる。 その結果、良好な二次燃焼を行なうことができ、未燃焼ガスが減じられ、煙突17から排気される排気ガス中の未燃焼ガスが低減させられる。 【0024】 また、図5及び図6には、本発明の第二の実施の形態に係る薪ストーブSを示している。この薪ストーブSは、第一の実施の形態に係る薪ストーブSと略同様に形成されるが、第一の実施の形態と異なって、覆い部14がカップ状に形成され、燃焼室11内に収容されている。作用,効果は上記第一の実施の形態と同様である。このようにした場合、本体の上辺に空間ができ、調理などに使用することが可能になる。 【0025】 【発明の効果】 以上説明したように、本発明の薪ストーブによれば、載置部の上側中央に向けて斜め上方から外気を供給可能な流出口を有した傾斜空気供給管を流出口が中心線に対して対称に配置されるように複数設けた構成としたので、載置部の上方において充分な空気の供給によって未燃焼ガスを高効率で燃焼させることができ、煙突からの未燃焼ガスの排気を低減することができ、周囲の環境を汚染しにくくすることができる。 【0026】 また、斜め上方から外気が供給されるので、未燃焼ガスが一次燃焼側に押し戻されて燃焼させられるようになり、この点でも未燃焼ガスを高効率で燃焼させることができ、煙突からの未燃焼ガスの排気を低減することができる。更に、流出口が載置部の中心線に対して対称に配置されているので、ガスの対流が規則的に安定することになり、そのため、燃焼をより一層円滑に行なわせることができる。 更に、従来のように触媒を使用しなくても傾斜空気供給管を設けるだけの簡単な構造で、充分な空気の供給によって未燃焼ガスを高効率で燃焼させることができ、それだけ、製造コストを低減することができる。 【0027】 また、傾斜空気供給管を、本体の外側部に沿って延設して本体の下側に外気の流入口を位置させた場合には、傾斜空気供給管から、排気ガスの逆流が起こりにくくなり、燃焼を確実に行なわせることができる。 更に、載置部の上側中央に向けて、水平に外気を供給可能な流出口を有した水平空気供給管を流出口が載置部の中心線に対して対称に配置されるように複数設けた場合には、載置部の面に沿って、外気をくまなく供給でき、一次燃焼を促進し、未燃焼ガスの発生を減じることができる。また、流出口が載置部の中心線に対して対称に配置されているので、ガスの対流が規則的に安定することになり、そのため、燃焼を円滑に行なわせることができる。 【0028】 更にまた、載置部の中央上方に筒状の覆い部を設け、傾斜空気供給管の流出口を覆い部の下端の開口に臨ませた場合には、未燃焼ガスが覆い部で抑えられ上昇して対流しにくくなるとともに、この抑えられて停留した未燃焼ガスに傾斜空気供給管の流出口からの空気が流入するので、確実に二次燃焼を行なわせることができる。 また、覆い部を上端が開閉可能な薪の投入口として形成され、投入された薪を貯留する筒状体で構成した場合には、薪を貯留でき、薪を投入する頻度を低減できるので、手間を省くことができ、煩雑さを少なくできるという効果がある。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第一の実施の形態に係る薪ストーブを示す斜視図である。 【図2】本発明の第一の実施の形態に係る薪ストーブを示す正面断面図である。 【図3】本発明の第一の実施の形態に係る薪ストーブを示す側面断面図である。 【図4】本発明の第一の実施の形態に係る薪ストーブにおいて、薪を貯留した状態の作用を示す正面断面図である。 【図5】本発明の第二の実施の形態に係る薪ストーブを示す斜視図である。 【図6】本発明の第二の実施の形態に係る薪ストーブを示す正面断面図である。 【図7】従来の薪ストーブの一例を示す側面断面図である。 【符号の説明】 S 薪ストーブ 1 本体 2 燃焼室 3 投入口 4 煙突 5 連通口 6 二次燃焼室 7 白金触媒 10 本体 11 燃焼室 12 足 13 載置部 14 覆い部 14a 筒状体 15 灰取出口 16 灰受け部 17 煙突 20 第一投入口 21 扉 22 窓 30 第二投入口 31 蓋 40 傾斜空気供給管 41 流出口 42 流入口 43 延設部 44 流入量調節機構 50 水平空気供給管 51 流出口 52 流入口 54 流入量調節機構
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| 【出願人】 |
【識別番号】599109032 【氏名又は名称】福田 武
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| 【出願日】 |
平成14年8月21日(2002.8.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093148 【弁理士】 【氏名又は名称】丸岡 裕作
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| 【公開番号】 |
特開2004−77060(P2004−77060A) |
| 【公開日】 |
平成16年3月11日(2004.3.11) |
| 【出願番号】 |
特願2002−240049(P2002−240049) |
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