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【発明の名称】 管継ぎ手
【発明者】 【氏名】梶間 泰和
【住所又は居所】名古屋市昭和区白金二丁目7番11号 マルヤス工業株式会社内

【氏名】白木 淳
【住所又は居所】名古屋市昭和区白金二丁目7番11号 マルヤス工業株式会社内

【要約】 【課題】可撓性を利用して組み付け誤差にも簡単に対応でき、而も通過流体の透過や内圧による変形を抑え、過酷な環境下でも高い信頼性が得られる管継ぎ手を提供する。

【解決手段】パイプ1の連結部に突条2、凹溝3、Oリング溝4を周設し、そのうちの凹溝3とOリング溝4が形成された部分を金属製コルゲートパイプ5の端部内に挿入してその金属製コルゲートパイプ5をパイプ1に接合する。金属製コルゲートパイプ5の外周は、非金属製のフレキシブル耐熱チューブ6にてパイプ1の連結部Aをカバーする範囲まで一体に被覆し、その非金属製のフレキシブル耐熱チューブ6にて被覆された連結部Aにカラー7を外嵌し、そのカラー7を八方プレスかしめ処理することで、パイプ1、ステンレス製薄肉コルゲートパイプ5、非金属製フレキシブルチューブ6の三者を連結する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに離反しているパイプ間を連結する管継ぎ手にあって、パイプの連結部に凹溝を周設し、その凹溝が周設された連結部を金属製コルゲートパイプの端部内に挿入してその金属製コルゲートパイプをパイプに接合し、前記金属製コルゲートパイプの外周を、非金属製のフレキシブル耐熱チューブにてパイプの連結部をカバーする範囲まで一体に被覆し、その非金属製のフレキシブル耐熱チューブにて被覆された連結部にカラーを外嵌し、そのカラーを八方プレスかしめ処理した管継ぎ手。
【請求項2】
連結部にはOリング溝を周設し、そのOリング溝内に嵌着したOリングをパイプと金属製コルゲートパイプとの間に介在させた請求項1に記載の管継ぎ手。
【請求項3】
カラーに係止部を設け、その係止部をパイプにおける連結部との境界部分に形成された突条に係止させた請求項1又は2に記載の管継ぎ手。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに離反しているパイプ間を連結する際、パイプ相互の位置関係に左右されず、過酷な環境下においても絶対的な信頼を確保できる管継ぎ手に関する。
【0002】
【従来の技術】
パイプ間を接続する簡易手段としてはゴムホースを利用した管継ぎ手が広く普及している。
ゴムホースを利用した管継ぎ手は、例えば図2に示すように、抜け止め加工されたパイプ1の先端部分をゴムホース8の端部に差し込んで、前記パイプ1が差し込まれた部分をカラー9を介してかしめ処理している。
しかしこのようなゴムホースによる管継ぎ手は、ゴムホースに高絶縁タイプを採用したとても、可燃性であるため火気は厳禁とされる。
又、ゴムの特性を考えると、組織を透過してしまう水素のような流体には不適当である。
そのような場合は、可撓性のある金属製のコルゲート管を金属製のメッシュホースで被覆した二重構造の複合管10で連結することになるが、その場合は図4に示すように専用の連結部材11によりパイプ(図示せず)に連結させる市販の管継ぎ手が利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
後者の管継ぎ手は、耐燃性で、水素などの流体を透過する虞れもないので、高い信頼性が得られるものの、可撓性に乏しく、自由度が少ないので、組み付け誤差によりパイプの位置がずれていると、そのずれを吸収できない不具合がある。
又、前記複合管の連結には、専用の連結部材が必要となり、コストアップを招いてしまう。
更に、前者の管継ぎ手にもいえることであるが、内圧により膨張、伸びなどの変形を起こしやすいといった致命的な欠陥も指摘されている。
【0004】
そこで本発明は、ゴムホースに匹敵する可撓性を備え、耐燃性に富み、且つ水素などの流体を透過させない管継ぎ手の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、パイプの連結部に凹溝を周設し、その凹溝が形成された連結部を金属製コルゲートパイプの端部内に挿入してその金属製コルゲートパイプをパイプに接合し、前記金属製コルゲートパイプの外周を、非金属製のフレキシブル耐熱チューブにてパイプの連結部をカバーする範囲まで一体に被覆し、その非金属製のフレキシブル耐熱チューブにて被覆された連結部にカラーを外嵌し、そのカラーを八方プレスかしめ処理した管継ぎ手にある。
【0006】
前記管継ぎ手にあっては、連結部にOリング溝を周設し、そのOリング溝内に嵌着したOリングをパイプと金属製コルゲートパイプとの間に介在させたり、カラーに係止部を設け、その係止部をパイプにおける連結部との境界部分に形成された突条に係止させたりすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、パイプ1の先端に設定した連結部Aには、パイプ1における連結部Aとの境界部分、即ち、連結部Aのエリア内で端部から最も離れた部位に突条2が、又、連結部Aの中間部分には凹溝3が、更に端部の近傍にはOリング溝4がそれぞれ周設され、Oリング溝4にはOリング4aが嵌着されている。
前記連結部Aは、金属製コルゲートパイプとしてのステンレス製薄肉コルゲートパイプ5の端部内に挿入され、そのステンレス製薄肉コルゲートパイプ5の先端とパイプ1の連結部Aとがロー付けにて接合されている。
このロー付け部位は、連結部Aのエリア内であれば特に限定されるものでなく、溶接、その他周知の接合手段を利用できる。
【0008】
前記ステンレス製薄肉コルゲートパイプ5は、その外周を非金属製のフレキシブル耐熱チューブ6にて被覆され、その非金属製のフレキシブル耐熱チューブ6は、パイプ1の連結部Aのエリアにまで及び、連結部Aに周設された突条2の直前まで一体に被覆されている。
前記非金属製のフレキシブル耐熱チューブとしては、例えばグラスファイバー製のブレードホースと称されるものが好適利用できる。
【0009】
前記非金属製フレキシブルチューブ6にて被覆された連結部Aにはカラー7が外嵌され、そのカラー7を、放射方向から加圧する八方かしめ処理することによって、パイプ1、ステンレス製薄肉コルゲートパイプ5、非金属製フレキシブルチューブ6の三者がしっかりと連結されている。
尚、前記カラー7には係止部7aが形成されていて、その係止部7aを突条2に係止させることによりカラー7の抜け止めが強化されている。
そのため金属製コルゲートパイプ5は、非金属製フレキシブルチューブ6によって外部から受ける様々な影響をシャットアウトされると共に、高い内圧に屈することもない。
【0010】
このように形成された管継ぎ手は、可撓性に富み、耐燃性や気密性にも優れ、高い内圧による変形も抑制されるので、過酷な条件下において好適利用できる。
又、専用の連結部材を必要とせず、一般的なかしめ処理にて連結させることができる。
【0011】
そして前記実施の形態では、連結部にOリング溝を周設し、そのOリング溝内に嵌着したOリングをパイプと金属製コルゲートパイプとの間に介在させることによって、連結部におけるシール性を高め、又、カラーに係止部を設け、その係止部を連結部に形成された突条に係止させることで、カラーの抜け止め対策も完璧なものとしている。
【0012】
又、八方かしめの採用により、コストダウンを図るには有利といえる。
前記実施例は、金属製コルゲートパイプとしてステンレス製薄肉コルゲートパイプを採用しているが、可撓性を備えていれば、ステンレス以外の金属製であっても、又、多少厚肉であってもかまわない。
【0013】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、可撓性に富み、耐燃性や気密性にも優れ、高い内圧にも充分対応できるので、過酷な条件下において絶対的な信頼を確保できる。
又、専用の連結部材を必要とせず、一般的なかしめ処理にて連結させることができる。
そしてパイプと金属製コルゲートパイプとの間に介在させれば、連結部におけるシール性を向上させることができるし、カラーに係止部を設け、その係止部を連結部に形成された突条に係止させれば、カラーの抜け防止が強化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す説明図である。
【図2】従来例の説明図である。
【図3】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1・・パイプ、2・・突条、3・・凹溝、4・・Oリング溝、4a・・Oリング、5・・ステンレス製薄肉コルゲートパイプ、6・・非金属製のフレキシブル耐熱チューブ、7・・カラー、7a・・係止部、8・・ゴムホース、9・・カラー、10・・複合管、11・・連結部材、A・・連結部。
【出願人】 【識別番号】000113942
【氏名又は名称】マルヤス工業株式会社
【住所又は居所】愛知県名古屋市昭和区白金2丁目7番11号
【出願日】 平成14年12月26日(2002.12.26)
【代理人】 【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹

【公開番号】 特開2004−205018(P2004−205018A)
【公開日】 平成16年7月22日(2004.7.22)
【出願番号】 特願2002−378143(P2002−378143)