| 【発明の名称】 |
絞り弁制御装置およびそれに組み込まれる開度センサー |
| 【発明者】 |
【氏名】長岡 隆弘 【住所又は居所】宮城県角田市角田字流197−1 株式会社ケーヒン角田開発センター内
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| 【要約】 |
【課題】絞り弁が固定されたスロットル軸を回動自在に支持する軸受部材の摩耗による経時劣化を防止する。
【解決手段】装置本体12にプレーン軸受28、プレーン軸受36が挿着される。プレーン軸受28、プレーン軸受36の内周面には、DLCコーティング60が施されて絞り弁16を取着したスロットル軸18が回動自在に支持される。装置本体12のボス部24の開口部38aには、開度センサー40aの突部39aが挿着される。スロットル軸18の一端部22の先端部には、レバー46が取着される。レバー46は、ロータシャフト42の先端に固着されたレバー44に係合される。スロットル軸18の他端部30には、カラー56を介してスロットルレバー48が固着される。環状突部33とスロットルレバー48との間には、スロットルレバー48を原位置に回動復帰させるばね部材52が着座される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 絞り弁を備えたスロットル軸が回転摺動可能に支持される絞り弁制御装置において、 前記スロットル軸と、 前記スロットル軸を回動可能に支持する軸受部材と、 を備え、 前記スロットル軸および/または前記軸受部材には、アモルファス状炭素材で表面処理が施されていることを特徴とする絞り弁制御装置。 【請求項2】 請求項1記載の絞り弁制御装置において、 前記軸受部材に近接して前記絞り弁の開度を検出する開度センサーが前記スロットル軸に連結されることを特徴とする絞り弁制御装置。 【請求項3】 請求項1または2記載の絞り弁制御装置において、 前記開度センサーのロータ部材と前記スロットル軸とが直接嵌合されることを特徴とする絞り弁制御装置。 【請求項4】 絞り弁を備えたスロットル軸がころがり軸受により回動可能に支持され、前記スロットル軸の一端部側に前記絞り弁の開度を検出する開度センサーを配設し、前記スロットル軸と前記開度センサーとが直接嵌合される絞り弁制御装置において、 前記開度センサーのロータ部材および/または該ロータ部材を回動可能に支持する軸受部材には、アモルファス状炭素材で表面処理が施されていることを特徴とする絞り弁制御装置。 【請求項5】 絞り弁が設けられ両端部が回動可能に支持されるスロットル軸の一端部側に、前記絞り弁の開度を検出する開度センサーを備えた絞り弁制御装置において、 前記開度センサーのロータ部材および/または該ロータ部材を回動可能に支持する軸受部材には、アモルファス状炭素材で表面処理が施されていることを特徴とする絞り弁制御装置。 【請求項6】 絞り弁を備えたスロットル軸が回動可能に支持される絞り弁制御装置において、 前記スロットル軸と、 前記スロットル軸の一端部側に係合され前記絞り弁の開度を検出する開度センサーと、 を備え、 前記スロットル軸および/または前記開度センサーの回転摺動部には、アモルファス状炭素材で表面処理が施されていることを特徴とする絞り弁制御装置。 【請求項7】 絞り弁制御装置に組み込まれ、スロットル軸に設けられた絞り弁の開度を検出する開度センサーにおいて、 前記スロットル軸に係合されるロータ部材と、 前記ロータ部材に支持される軸受部材と、 を備え、 前記ロータ部材および/または前記軸受部材には、アモルファス状炭素材で表面処理が施されていることを特徴とする絞り弁制御装置に組み込まれる開度センサー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、例えば、インテークマニホールドに接続される絞り弁制御装置およびそれに組み込まれる開度センサーに関し、特に、スロットル軸を回動可能に支持する軸受部材に表面処理を施した絞り弁制御装置およびそれに組み込まれる開度センサーに関する。 【0002】 【従来の技術】 一般に、自動車のエンジンにおいて、シリンダ室内に空気を送給するための吸気路には、該空気の送給量を制御する絞り弁制御装置が介装されている。 【0003】 従来、この種の絞り弁制御装置においては、絞り弁のスロットル軸を摺動可能に支持する焼結合金製の軸受部位にふっ素樹脂をコーティングして該スロットル軸の摩耗を防止している(例えば、特許文献1参照)。 【0004】 さらに、前記絞り弁制御装置において、スロットル軸を回動自在に支持する一対の軸受は、一方にころがり軸受を設け、他方にプレーン軸受を配設し、該プレーン軸受にふっ素樹脂をコーティングして前記スロットル軸による摩耗を防止することにより前記スロットル軸の傾動方向のガタを抑制して、該スロットル軸に直結された開度センサーの検出精度を向上させた技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。 【0005】 【特許文献1】 実開昭62−95146号公報(第1頁左欄第1行〜第4行、第1図) 【特許文献2】 特開平8−26789号公報(第1頁〜第2頁、第1図) 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 ところで、従来技術に係る絞り弁制御装置においては、スロットル軸を支持する軸受部位に、前記の通り、ふっ素樹脂をコーティングして摩耗を防止しているが、経時変化による精度劣化を防止する観点からより一層の耐久性、精度維持が望まれる。 【0007】 また、近年、装置本体の小型化および機構の簡素化に伴い、開度センサーをスロットル軸に直結しても、摩耗による経時変化により該スロットル軸の倒れが、直接、開度センサーに悪影響を及ぼし、該開度センサーの耐久性、検出精度を維持することが困難であるという不都合がある。 【0008】 さらに、上記の絞り弁制御装置では、操作ドラムとスロットル軸は位相が固定されているので、スロットル軸も操作ドラムと同じ旋回範囲、例えば、0〜90度の範囲を回動するにすぎない。このため、スロットル軸を回動自在に支持する軸受部位は該スロットル軸の旋回範囲に局部的に摩耗が発生し、操作ドラムの駆動力による前記スロットル軸の倒れが拡大し、開度センサーの検出精度が低下するという絞り弁制御装置特有の問題が存在する。 【0009】 本発明は、前記の課題を克服すべくなされたものであり、絞り弁制御装置のスロットル軸および該スロット軸を支持する軸受部材に表面処理を施すことにより、絞り弁制御装置特有の経時劣化を含む問題点を解消し、開度センサーの耐久性、検出精度を維持することを可能とする絞り弁制御装置およびそれに組み込まれる開度センサーを提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するために、本発明は、絞り弁を備えたスロットル軸が回転摺動可能に支持される絞り弁制御装置において、 前記スロットル軸と、 前記スロットル軸を回動可能に支持する軸受部材と、 を備え、 前記スロットル軸および/または前記軸受部材には、アモルファス状炭素材で表面処理が施されていることを特徴とする。 【0011】 本発明によれば、スロットル軸および/または軸受部材をアモルファス状炭素材によって表面処理することにより、前記スロットル軸および軸受部材の局部摩耗による経時劣化を極めて小さくすることができ、結果として、スロットル軸および軸受部材の対摩耗性を向上させることが可能である。 【0012】 さらに、スロットル軸および軸受部材は、アモルファス状炭素材の表面処理が施されるので真円度の精度が高くなって仕上げ加工が不要になり、かつ前記スロットル軸と前記軸受部材との隙間も小さく設定できるので、製作工程が削減され製作コストを低減することができる。 【0013】 この場合、前記軸受部材に近接して前記絞り弁の開度を検出する開度センサーが前記スロットル軸に連結された際、スロットル軸および軸受部材にアモルファス状炭素材の表面処理が施されているので、前記スロットル軸および前記軸受部材との嵌合隙間が小さく維持され、前記スロットル軸の倒れを防止することができるので、前記開度センサーの検出精度を向上させることができる。 【0014】 さらに、前記開度センサーのロータ部材と前記スロットル軸とが直接嵌合されると、該開度センサーを薄型化することができ、構造が簡素化されて耐久性に優れ、経時劣化の度合いを少なくすることができる。 【0015】 また、本発明は、絞り弁を備えたスロットル軸がころがり軸受により回動可能に支持され、前記スロットル軸の一端部側に該スロットル軸の開度を検出する開度センサーを配設し、前記スロットル軸と前記開度センサーとが直接嵌合される絞り弁制御装置において、 前記開度センサーのロータ部材および/または該ロータ部材を回動可能に支持する軸受部材には、アモルファス状炭素材で表面処理が施されていることを特徴とする。 【0016】 本発明によれば、開度センサーのロータ部材および/または該ロータ部材を回動可能に支持する軸受部材をアモルファス状炭素材によって表面処理することにより、開度センサーのロータ部材および前記ロータ部材を支持する軸受部材の摩耗を著しく低減させることができる。 【0017】 さらにまた、本発明は、絞り弁が設けられ両端部が回動可能に支持されるスロットル軸の一端部側に、前記絞り弁の開度を検出する開度センサーを備えた絞り弁制御装置において、 前記開度センサーのロータ部材および/または該ロータ部材を回動可能に支持する軸受部材には、アモルファス状炭素材で表面処理が施されていることを特徴とする。 【0018】 本発明によれば、開度センサーのロータ部材および/または該ロータ部材を回動可能に支持する軸受部材をアモルファス状炭素材によって表面処理することにより、前記スロットル軸の倒れが小さくなるので、開度センサーの検出精度を高度に維持することができる。 【0019】 本発明は、絞り弁を備えたスロットル軸が回動可能に支持される絞り弁制御装置において、 前記スロットル軸と、 前記スロットル軸の一端部側に係合され前記絞り弁の開度を検出する開度センサーと、 を備え、 前記スロットル軸および/または前記開度センサーの回動摺動部には、アモルファス状炭素材で表面処理が施されていることを特徴とする。 【0020】 本発明によれば、スロットル軸および/または前記開度センサーの回動摺動部をアモルファス状炭素材によって表面処理することにより、前記スロットル軸および前記回動摺動部の局部摩耗が防止される。よって、スロットル軸および開度センサーの倒れが小さくなり、前記開度センサーが装置本体に直結された場合に優れた検出精度が得られる。 【0021】 さらにまた、本発明は、絞り弁制御装置に組み込まれ、スロットル軸に設けられた絞り弁の開度を検出する開度センサーにおいて、 前記スロットル軸に係合されるロータ部材と、 前記ロータ部材に支持される軸受部材と、 を備え、 前記ロータ部材および/または前記軸受部材には、アモルファス状炭素材で表面処理が施されていることを特徴とする。 【0022】 本発明によれば、ロータ部材および/または軸受部材をアモルファス状炭素材で表面処理することにより、開度センサーのロータ部材および軸受部材の摩耗が低減されて該ロータ部材と該軸受部材との嵌合を高精度に維持することができ、開度センサーの検出精度を一層向上させることができる。 【0023】 【発明の実施の形態】 本発明に係る絞り弁制御装置につきそれを組み込む開度センサーとの関連で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して以下詳細に説明する。 【0024】 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る絞り弁制御装置10の概略構成を示す縦断面図である。 【0025】 絞り弁制御装置10を構成する装置本体12は、その内部に通路14を有する。前記通路14を開閉する絞り弁16が装置本体12に回動自在に配設される。 【0026】 すなわち、前記絞り弁16は、ねじ部材20によりスロットル軸18に固定され、該スロットル軸18の一端部22が装置本体12のボス部24の穴26に装着されたプレーン軸受(軸受部材)28に支持され、他端部30が装置本体12のボス部32の穴34に装着されたプレーン軸受(軸受部材)36に支持されている。 【0027】 シール部材37はボス部32の環状突部33に挿着され、前記シール部材37には、スロットル軸18の他端部30と同軸でありかつ直径がそれより大である突出部31が貫通する。前記突出部31には、先端にスロットルレバー48がねじ部材50により固着される。ばね部材52は、一端部がボス部32の環状突部33に着座し、他端部が前記スロットルレバー48の側面に着座する。 【0028】 一方、前記ボス部24の先端部には環状突部38が形成され、この環状突部38に形成された開口部38aには、開度センサー40aを構成するケース39の突部39aが挿着される。前記開度センサー40aは、ロータシャフト42の先端部にレバー44が固着され、このレバー44の端部はスロットル軸18の一端部22に取着されたレバー46に係合する。 【0029】 なお、図1中、参照符号41は、開度センサー40aを構成する図示しないロータを原位置に回動復帰させるためのリターンばね部材を示す。 【0030】 この第1の実施形態において、前記開度センサー40aは、前記レバー44がレバー46に係合して作動する係合レバー式を示す。 【0031】 この場合、ばね部材52の内方に位置してばねガイド54を設けると、前記ばね部材52の弾発作用が安定して得られ好適である。すなわち、ばねガイド54は前記突出部31を囲繞するカラー56の一端部に嵌合し、前記環状突部33に対面するように配置される。 【0032】 このように構成される絞り弁制御装置10において、プレーン軸受28およびプレーン軸受36の母材には、例えば、快削黄銅(C3603)が採用され、一方、スロットル軸18の母材は、機械構造用炭素鋼(S45C)が採用されている。 【0033】 図5に示されるように、前記プレーン軸受28およびプレーン軸受36にあって前記スロットル軸18を支持する内周面には、硬度が高いアモルファス状炭素材(DLC−ダイヤモンドライクカーボン)コーティング(以下、DLCコーティングと記す)60が施される。この場合、DLCコーティング60は、0.2〜5μmの範囲の厚さに形成するとよい。 【0034】 すなわち、DLCコーティング60をプレーン軸受28およびプレーン軸受36の内周面に施すことによりスロットル軸18が円滑に回動でき、これによってプレーン軸受28およびプレーン軸受36の内周面の摩耗が抑制されるため、前記プレーン軸受28および前記プレーン軸受36の経時劣化を極めて小さくすることができる。 【0035】 この第1の実施の形態において、前記DLCコーティング60は、プレーン軸受28およびプレーン軸受36の内周面に直接施される場合について説明したが、これに限定されるものでなく、前記内周面に、例えば、シリコン被膜および/またはクロム被膜からなる被膜層62を被覆し、その上にDLCコーティング60を施す2層コーティングとしてもよい(図6参照)。 【0036】 この場合、被膜層62は、0.1〜2μmの範囲の厚さに形成するとよく、前記被膜層62の上に施されるDLCコーティング60は、0.2〜5μmの範囲の厚さに形成すると好適である。すなわち、被膜層62は、母材、例えば、プレーン軸受28およびプレーン軸受36とDLCコーティング60間の熱膨張差を吸収するという効果が得られる。 【0037】 なお、プレーン軸受28およびプレーン軸受36の内周面に施されるシリコン被膜および/またはクロム被膜からなる被膜層62は、コーティングされるプレーン軸受28およびプレーン軸受36の材質から判断して任意に選択される。すなわち、予めプレーン軸受28およびプレーン軸受36に下地として被膜層62を形成することにより、前記プレーン軸受28およびプレーン軸受36に対してより一層確実にDLCコーティング60を施すことができる。 【0038】 さらに、変形例として、図5の二点鎖線に示されるように、プレーン軸受28およびプレーン軸受36の内周面に代えて、スロットル軸18の外周面においてプレーン軸受28およびプレーン軸受36が係合する部位、すなわち、一端部(回動摺動部22)および他端部(回動摺動部30)に、DLCコーティング60を施すようにしてもよい。その場合においても、前記一端部(回動摺動部22)および他端部(回動摺動部30)にシリコン被膜および/またはクロム被膜からなる被膜層62を形成し、その上にDLCコーティング60を施す2層コーティングにしてもよい。 【0039】 また、この変形例では、プレーン軸受28およびプレーン軸受36の内周面、スロットル軸18の外周面にそれぞれDLCコーティング60を施しているが、図6に示されるように、プレーン軸受28およびプレーン軸受36の内周面、スロットル軸18の外周面の両方にDLCコーティング60を施すようにしてもよい。 【0040】 その場合においても、プレーン軸受28およびプレーン軸受36の内周面、スロットル軸18の外周面の両方にシリコン被膜および/またはクロム被膜からなる被膜層62を形成し、その上にそれぞれDLCコーティング60を施すようにしてもよい。なお、被膜層62は、シリコン被膜、クロム被膜に限定されるものではなく、前記シリコン被膜、クロム被膜と略同じ熱膨張係数を有するものであればよい。 【0041】 このため、前記被膜層62は、スロットル軸18、プレーン軸受28およびプレーン軸受36のそれぞれとDLCコーティング60との間に形成されることにより、前記スロットル軸18、プレーン軸受28およびプレーン軸受36のそれぞれの母材とDLCコーティング60との間の熱膨張差を吸収する。 【0042】 この結果、スロットル軸18、プレーン軸受28およびプレーン軸受36に対するDLCコーティング60の耐剥離性を向上させることができる。 【0043】 なお、この第1の実施の形態において、プレーン軸受28およびプレーン軸受36の母材として、例えば、快削黄銅(C3603)が採用されているが、SUJ等の軸受鋼またはアルミニウム合金もしくは樹脂材であってもよい。 【0044】 さらに、スロットル軸18の母材として、例えば、機械構造用炭素鋼(S45C)を採用したが、これに限らず、他の母材、例えば、ニッケルクロム鋼、クロム鋼等でもよい。 【0045】 本発明の第1の実施の形態に係る絞り弁制御装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果ついて説明する。 【0046】 この絞り弁制御装置10では、スロットル軸18の外周面および/またはプレーン軸受28、プレーン軸受36の内周面にDLCコーティング60を施すことにより、前記スロットル軸18、前記プレーン軸受28およびプレーン軸受36の摺動部分の局部的摩耗が低減され、従来のふっ素樹脂コーティングに比べ、該スロットル軸18、プレーン軸受28およびプレーン軸受36の経時劣化を極めて小さくすることができる。 【0047】 さらに、スロットル軸18の外周面、プレーン軸受28およびプレーン軸受36の内周面には、DLCコーティング60を施すことによりこれら軸受部分の真円度を確保し易くなり、また前記軸受の外周面に対し真円を確保するための仕上げ修正加工も不要となる。さらに、スロットル軸18の外周面とプレーン軸受28およびプレーン軸受36の内周面とのクリアランスを小さく設定できる。従って、軸受部分の回動時のガタが可及的に小さくなる。 【0048】 また、スロットル軸18の一端部22および他端部30は、プレーン軸受28およびプレーン軸受36に支持されているので、スロットル軸18の倒れが小さくなり、この結果、開度センサー40aの検出精度も向上するという効果が得られる。 【0049】 次に、本発明の第2の実施の形態に係る絞り弁制御装置70を図2に示す。なお、図2中、図1の構成要素と同一の構成要素については同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。以下に示す他の実施の形態についても同様とする。 【0050】 図2において、ケース39の内部に形成された環状突部71には、ロータシャフト(回動摺動部)42を回動自在に支持するブッシュ(軸受部材)72が挿着される。 【0051】 前記ロータシャフト42の一端部にはブッシュ72に取着された電気抵抗体を搭載した抵抗体基板74に係合するロータ(ロータ部材)76が固着される。この場合、前記ロータシャフト42、ブッシュ72およびロータ76は、金属製または樹脂製であってもよい。なお、参照符号78は、ケース39の開口部80を閉塞するカバーを示す。 【0052】 図7に示されるように前記ブッシュ72の内周面には、DLCコーティング60が施されている。前記DLCコーティング60は、0.2〜5μmの範囲の厚さに形成するとよい。 【0053】 すなわち、ブッシュ72にDLCコーティング60を施すことにより、ロータ76が前記ブッシュ72の内周面に沿って円滑に回動するとともに、円滑な摺動性に伴ってブッシュ72の摩耗が可及的に抑制される。この結果、スロットル軸18の倒れが回避されて開度センサー40aの検出精度をさらに向上させることができる。 【0054】 なお、前記DLCコーティング60は、ブッシュ72の内周面に直接施される場合に限定されるものでなく、前記内周面に、例えば、シリコン被膜および/またはクロム被膜からなる被膜層62を被覆し、その上にDLCコーティング60を施す2層コーティングとしてもよい(図8参照)。 【0055】 この場合、被膜層62は、0.1〜2μmの範囲の厚さに形成するとよく、前記被膜層62の上に施されるDLCコーティング60は、0.2〜5μmの範囲の厚さに形成するとよい。 【0056】 また、図7の二点鎖線に示されるように、DLCコーティング60を、ブッシュ72の内周面に代えてロータシャフト42の外周面に施してもよい。 【0057】 さらに、ロータシャフト42の外周面およびブッシュ72の内周面にDLCコーティング60を施しても勿論よい(図8参照)。 【0058】 図2に示すようにスロットル軸18の他端部30は、装置本体12のボス部32に装着されたころがり軸受(軸受部材)82により軸支され、前記ころがり軸受82はボス部32の穴84に挿着されたセットカラー(支持部材)86により軸方向の位置決めが行われる。 【0059】 本発明の第2の実施の形態に係る絞り弁制御装置70は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果ついて説明する。 【0060】 この絞り弁制御装置70では、スロットル軸18の一端部22がプレーン軸受28により支持され、かつプレーン軸受28に近接して開度センサー40aが配設されるので、スロットル軸18とプレーン軸受28との間のクリアランスを可及的に少なくすることができる。このため、スロットル軸18の倒れが小さくなり、開度センサー40aの検出精度が高まり、しかも該開度センサー40aの耐久性が向上するという効果が得られる。 【0061】 また、ロータシャフト42またはブッシュ72における摩耗が抑制されるため、これによっても開度センサー40aの検出精度が向上するという利点がある。 【0062】 本発明の第3の実施の形態に係る絞り弁制御装置70aを図3に示す。 【0063】 図9に示されるように、プレーン軸受28の内周面には、第1の実施の形態に係る絞り弁制御装置10と同様に、DLCコーティング60が施される。その場合においても、プレーン軸受28の内周面に被膜層62を形成し、その上にDLCコーティング60を施して2層コーティングとしてもよい。 【0064】 この場合、図9の二点鎖線に示されるように、DLCコーティング60を、プレーン軸受28の内周面に代えてスロットル軸18の外周面に施してもよい。 【0065】 また、プレーン軸受28の内周面およびスロットル軸18の外周面の両方にDLCコーティング60および被膜層62を積層してもよい(図10参照)。 【0066】 図3に示されるように、開度センサー40bはケース39の突部39aがボス部24の先端部の開口部38aに挿入され、かつロータ76の孔部がスロットル軸18の一端部22の先端部に挿着されている。このため、開度センサー40bがプレーン軸受28の近傍に位置してスロットル軸18と一体的に直結されるので、前記スロットル軸18の倒れをより一層回避することができる。さらに、開度センサー40bのスロットル軸方向の幅寸法を短縮することができる。 【0067】 従って、開度センサー40bを薄型化することができ、構成が簡素化するとともに、耐久性に優れ、検出精度を向上させることができる。 【0068】 本発明の第4の実施の形態に係る絞り弁制御装置90を図4に示す。 【0069】 図4において、スロットル軸18の一端部を構成する小径部に挿着されたロータ91(ロータ部材)は、その軸部91aの外周面がケース39に固着されたブッシュ72の内周面に回動自在に支持される。 【0070】 前記ブッシュ72の内周面には、第2の実施の形態に係る絞り弁制御装置70と同様に、DLCコーティング60が施されている(図11参照)。 【0071】 なお、スロットル軸18の一端部22は、装置本体12のボス部24に装着されたころがり軸受(軸受部材)92により支持されている。 【0072】 このため、ロータ91がブッシュ72の内周面に沿って回動する際、摺動抵抗が低減されるので、前記ブッシュ72あるいはロータ91の局部的摩耗を防止することができる。 【0073】 この場合、ブッシュ72の内周面に、DLCコーティング60および被膜層62を積層してもよい。 【0074】 さらに、図11の二点鎖線に示すように、DLCコーティング60を、ブッシュ72の内周面に代えてロータの外周面に施すようにしてもよい。 【0075】 その場合においても、ロータ91の外周面にDLCコーティング60および被膜層62を積層してもよい。 【0076】 また、ブッシュ72の内周面およびロータ91の外周面にそれぞれDLCコーティング60および被膜層62を施してもよい(図12参照)。 【0077】 従って、ころがり軸受92の内輪とスロットル軸18との間に隙間をもたせるルーズ嵌合、前記ころがり軸受92自体の構造の隙間に起因するスロットル軸18の倒れによる開度センサー40bのロータ91および該ロータ91を支持するブッシュ72の摩耗が低減される。 【0078】 この第4の実施の形態に係る絞り弁制御装置90では、直結式の開度センサー40bを装置本体12に装着したが、第1の実施形態と同様に、係合レバー式の開度センサー40aにしても勿論よい。 【0079】 【発明の効果】 以上説明したように、本発明に係る絞り弁制御装置およびそれに組み込まれる開度センサーによれば、スロットル軸および/または軸受部材をアモルファス状炭素材によって表面処理することにより、前記スロットル軸および軸受部材の局部的摩耗が低減され、しかも経時劣化を極めて小さくすることができ、結果として、スロットル軸および軸受部材の長寿命化を達成することが可能である。 【0080】 さらに、スロットル軸および軸受部材は、アモルファス状炭素材による表面処理が施されるので真円精度が高まり、この結果、スロットル軸と軸受部材において真円度を確保するための仕上げ加工も少なくて済む。これに伴って製作工程が削減され、結局、製作コストを低減することができる。 【0081】 しかも、前記絞り弁の開度を検出する開度センサーが前記軸受部材に近接してスロットル軸に連結される構成では、スロットル軸および軸受部材にアモルファス状炭素材の表面処理が施されているので、前記スロットル軸および前記軸受部材との嵌合隙間が小さく維持され、前記スロットル軸の倒れを防止することができ、これによって前記開度センサーの検出精度を向上させることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態に係る絞り弁制御装置の概略構成を示す縦断面図である。 【図2】本発明の第2の実施の形態に係る絞り弁制御装置の概略構成を示す縦断面図である。 【図3】本発明の第3の実施の形態に係る絞り弁制御装置の概略構成を示す縦断面図である。 【図4】本発明の第4の実施の形態に係る絞り弁制御装置の概略構成を示す縦断面図である。 【図5】図1のスロットル軸および軸受にDLCコーティングが施された状態を示す一部省略拡大縦断面図である。 【図6】図1のスロットル軸および軸受にDLCコーティングと被膜層が2層にわたって施された状態を示す一部省略縦断面図である。 【図7】図2の軸受およびブッシュにDLCコーティングが施された状態を示す一部省略拡大縦断面図である。 【図8】図2の軸受およびブッシュにDLCコーティングと被膜層が2層にわたって施された状態を示す一部省略拡大縦断面図である。 【図9】図3の軸受にDLCコーティングが施された状態を示す一部省略拡大縦断面図である。 【図10】図3の軸受にDLCコーティングと被膜層が2層にわたって施された状態を示す一部省略拡大縦断面図である。 【図11】図4のブッシュにDLCコーティングが施された状態を示す一部省略拡大縦断面図である。 【図12】図4のブッシュおよびロータにDLCコーティングと被膜層が2層にわたって施された状態を示す一部省略縦断面図である。 【符号の説明】 10、70、70a、90…絞り弁制御装置 12…装置本体 16…絞り弁 18…スロットル軸 28、36…プレーン軸受 40a、40b…開度センサー 42…ロータシャフト 60…DLCコーティング 62…被膜層 72…ブッシュ 76、91…ロータ 82、92…ころがり軸受
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| 【出願人】 |
【識別番号】000141901 【氏名又は名称】株式会社ケーヒン 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目26番2号
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| 【出願日】 |
平成14年10月29日(2002.10.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077665 【弁理士】 【氏名又は名称】千葉 剛宏
【識別番号】100116676 【弁理士】 【氏名又は名称】宮寺 利幸
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| 【公開番号】 |
特開2004−150289(P2004−150289A) |
| 【公開日】 |
平成16年5月27日(2004.5.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−313747(P2002−313747) |
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