| 【発明の名称】 |
型枠締付け金具 |
| 【発明者】 |
【氏名】内橋 義晴 【住所又は居所】福岡県北九州市八幡西区築地町13番21号 平和技研株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】楔部材と当て金とを分離不能に連結し、しかも、楔部材を所定位置に保持可能な型枠締付け金具を提供する。
【解決手段】中央に締付けロッド11を挿通する通し孔12が形成された当て金13と、締付けロッド11の中間位置に形成された縦孔14に嵌入する板状の楔部材15を有する型枠締付け金具10において、楔部材15の両側に楔部材15の作用方向に平行でかつその上下端部が閉塞した対となるガイド溝33、34を設け、対となるガイド溝33、34にそれぞれ嵌入する対向配置された突出片25、26を当て金13に設け、しかも、対となるガイド溝33、34の下端部はその溝深さが浅くなって、楔部材15を最上位置に配置した場合、突出片25、26がガイド溝33、34の底部に当接して保持される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中央に締付けロッドを挿通する通し孔が形成された当て金と、前記締付けロッドの中間位置に形成された縦孔に嵌入する板状の楔部材を有する型枠締付け金具において、 前記楔部材の両側に該楔部材の作用方向に平行でかつその上下端部が閉塞した対となるガイド溝を設け、前記対となるガイド溝にそれぞれ嵌入する対向配置された突出片を前記当て金に設け、しかも、前記対となるガイド溝の下端部はその溝深さが浅くなって、前記楔部材を最上位置に配置した場合、前記突出片が前記ガイド溝の底部に当接して保持されることを特徴とする型枠締付け金具。 【請求項2】 中央に締付けロッドを挿通する通し孔が形成された当て金と、前記締付けロッドの中間位置に形成された縦孔に嵌入する板状の楔部材を有する型枠締付け金具において、 前記楔部材の両側に該楔部材の作用方向に平行でかつその上下端部が閉塞した対となるガイド溝を設け、前記対となるガイド溝にそれぞれ嵌入する対向配置された突出片を前記当て金に設け、しかも、前記対となるガイド溝の下端部はその溝幅が狭くなって、前記楔部材を最上位置に配置した場合、前記突出片が前記ガイド溝の側壁に当接して保持されることを特徴とする型枠締付け金具。 【請求項3】 請求項1記載の型枠締付け金具において、それぞれの前記突出片は、湾曲状態に折り曲げられてその一端が前記当て金に連接していることを特徴とする型枠締付け金具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、コンクリートの型枠の外側に配置される型枠押さえ用の角や丸のパイプ等を保持する型枠締付け金具に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来の型枠締付け金具60を図4に示すがその施工にあっては、図に示すように、型枠となる板材61を位置決めするセパレーター61aに締付けロッド62を螺着し、支持部材となる角パイプ63〜66(あるいは丸パイプ)を板材61の上に配置した後、角パイプ65、66上から当て金67配置する。そして、当て金67の通し孔を挿通する締付けロッド62にコッターとなる板状の楔部材68を装着し、この楔部材68の上部をハンマー等で叩き、当て金67を角パイプ65、66に押しつけ、板材61を保持するようにしていた。 そして、楔部材68と当て金67とは別物であって紛失し易いので、鎖69で当て金67と楔部材68を連結する構造となっていた。ところが、これらの型枠締付け金具60を収納する場合、鎖69が絡まり取り出し難く、更には鎖69で楔部材68と当て金67とが連結されているので、取扱いが不便であるという問題点があった。そこで、本発明者は特許文献1に示すように、楔部材と当て金とを鎖を使用しないで連結した型枠締付け金具を提案した。 【0003】 【特許文献1】 実公平7−5159号公報(第2頁、第1図) 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 この特許文献1に記載された型枠締付け金具は、楔部材に両側より楔作用方向に有底の溝を設け、この溝に両側から溝方向に少しの長さを有するガイド体を嵌入させた構成となっている。 しかしながら、特許文献1に記載の型枠締付け金具は、楔部材に形成された溝内に、ガイド体が隙間を有して嵌入していた。このため、常時は楔部材が上から下に移動しており、使用にあっては、一旦楔部材を上位置に保持させた状態で、角パイプ等に装着し、締付けロッドに楔部材を嵌入させていた。一方、型枠を拘束する角パイプは複数本あって、角パイプを保持しながらこの型枠締付け金具を装着する場合もあり、複数の作業員がいないと作業がしにくいという問題があった。 本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、楔部材と当て金とを分離不能に連結し、しかも、楔部材を所定位置に保持可能な型枠締付け金具を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】 前記目的に沿う第1の発明に係る型枠締付け金具は、中央に締付けロッドを挿通する通し孔が形成された当て金と、前記締付けロッドの中間位置に形成された縦孔に嵌入する板状の楔部材を有する型枠締付け金具において、前記楔部材の両側に該楔部材の作用方向に平行でかつその上下端部が閉塞した対となるガイド溝を設け、前記対となるガイド溝にそれぞれ嵌入する対向配置された突出片を前記当て金に設け、しかも、前記対となるガイド溝の下端部はその溝深さが浅くなって、前記楔部材を最上位置に配置した場合、前記突出片が前記ガイド溝の底部に当接して保持されている。 【0006】 また、第2の発明に係る型枠締付け金具は、中央に締付けロッドを挿通する通し孔が形成された当て金と、前記締付けロッドの中間位置に形成された縦孔に嵌入する板状の楔部材を有する型枠締付け金具において、前記楔部材の両側に該楔部材の作用方向に平行でかつその上下端部が閉塞した対となるガイド溝を設け、前記対となるガイド溝にそれぞれ嵌入する対向配置された突出片を前記当て金に設け、しかも、前記対となるガイド溝の下端部はその溝幅が狭くなって、前記楔部材を最上位置に配置した場合、前記突出片が前記ガイド溝の側壁に当接して保持されている。 【0007】 ここで、第1の発明に係る型枠締付け金具において、それぞれの前記突出片は、湾曲状態に折り曲げられてその一端が前記当て金に連接してもよい。これによって、突出片がばね作用を発揮し、突出片の先部が弾性的にガイド溝内に嵌入し、突出片の先部に多少の摩耗があっても、楔部材の保持が可能となる。 【0008】 【発明の実施の形態】 続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。 ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る型枠締付け金具の斜視図、図2(A)、(B)はそれぞれ楔部材の正面図及び側面図、図3(A)、(B)はそれぞれ図1における矢視A−A断面図、矢視B−B端面図である。 【0009】 図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る型枠締付け金具10は、中央に締付けロッド11を挿通する通し孔12が形成された当て金13と、締付けロッド11の中間位置に形成された縦孔14に嵌入する板状の楔部材15を有する。 以下、これらについて詳しく説明する。 当て金13は、厚みが1.2〜2mm程度の鋼板からなって、金型を用いたプレス加工によって製造され、上下両端に角パイプ16、17の角部に沿った折り曲げ部18、19を備えている。折り曲げ部18、19の中間位置にあるパイプ当接部20には、図3(B)に示すように左右に2本の凸条からなるリブ21、22が設けられ、更に、パイプ当接部20の中間位置の両側には板材を折り曲げて縁リブ23、24が形成され、パイプ当接部20の曲げ強度を増大させている。 左右のリブ21、22の間には上下方向に平面部15aが形成されて、この部分を楔部材15が摺動移動する。 【0010】 当て金13の中央には、前記したような通し孔12が設けられ、図3(A)に示すように、その上部には対向する突出片25、26を備えている。この突出片25、26はその根元部分が左右対称に湾曲状態に折り曲げられ、基部が当て金13に連接している。対向する突出片25、26の先端部には隙間gが形成されている。この突出片25、26の上下位置にはパイプ当接部20を貫通する切欠き27、28が形成され、断面が半長円状態のリブ21、22と分離されている。 これによって、それぞれの突出片25、26は中央から先端方向にかけて平面状となって、先端部が上下方向に直線となることが確保されている。 【0011】 楔部材15は、図2(A)、(B)に示すように、板厚が例えば4〜6mmの一枚の鋼板からなって、片側に摺動部29が、他方側の上下両側を除く部分に傾斜部30が形成されている。なお、傾斜部30の上側にはストッパー部31が、下側にはガイド部32がそれぞれ形成されている。摺動部29から一定距離離れた位置の表裏面には楔部材15の作用方向に平行に、長さaのガイド溝33、34が形成されている。このガイド溝33、34の上端及び下端は閉じて、その幅は、突出片25、26の先部が隙間を有して入る幅となっている。そして、各ガイド溝33、34の溝の深さは、下部が浅くなっている。即ち、図2(A)において対称に形成された対向するガイド溝33、34は、下部(長さbに相当する部分)を除く部分は、長さ(a−b)に渡って、その距離cが、前記した突出片25、26の隙間gより小さくなっている。そして、下部のガイド溝33、34の対向する距離dは、前記した隙間gより僅少の範囲で小さくなっているか、隙間gと実質同一となっている。 これによって、図1に示すように、楔部材15を上昇させた場合は、突出片25、26の先部がガイド溝33、34の下部を保持して、楔部材15が重力の作用を受けて落下しないが、ハンマー等で楔部材15の頂部を叩くと、楔部材15が下方に下がる。 【0012】 従って、この型枠締付け金具10の使用にあっては、例えば、所定間隔で水平配置された角パイプ16、17に当て金13を被せる。この場合、型枠から突出する締付けロッド11が通し孔12を通るようにする。締付けロッド11に設けられた縦孔14は上下方向に向くようにしておく。この状態で、楔部材15は当て金13の上位置に保持されているので、楔部材15の頂部に衝撃を与えて、突出片25、26の先部でガイド溝33、34の下部を保持するのを解き、楔部材15を、縦孔14に嵌入させた状態で押し下げる。 更に、ハンマーで叩くと、楔部材15の傾斜部30によって締付けロッド11が引っ張られ、角パイプ16、17が締結される。 【0013】 前記実施の形態においては、ガイド溝33、34の下部の溝底を浅くして、突出片25、26の先部をガイド溝33、34の底部に摺接させて、楔部材15の落下を防止したが、ガイド溝33、34の下部の溝幅を狭めて、突出片25、26の先部をガイド溝33、34の側壁に当接させて保持するようにすることもできる。この場合、ガイド溝33、34のそれぞれ又はいずれか一方の幅は、突出片25、26の厚みと実質同一とするのが好ましい。 また、前記実施の形態においては、型枠を保持する部材として角パイプを用いたが、丸パイプを使用する場合にも本発明は適用される。 【0014】 【発明の効果】 請求項1〜3の型枠締付け金具は、以上の説明のように、楔部材のガイド溝の下部内を移動する突出片に摺動抵抗を与えているので、楔部材を上位置に配置した場合には、楔部材がその位置に保持される。従って、型枠の組立がより簡単にできる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態に係る型枠締付け金具の斜視図である。 【図2】(A)、(B)はそれぞれ楔部材の正面図及び側面図である。 【図3】(A)、(B)はそれぞれ図1における矢視A−A断面図、矢視B−B端面図である。 【図4】従来例に係る型枠締付け金具の使用方法を説明する斜視図である。 【符号の説明】 10:型枠締付け金具、11:締付けロッド、12:通し孔、13:当て金、14:縦孔、15:楔部材、15a:平面部、16、17:角パイプ、18、19:折り曲げ部、20:パイプ当接部、21、22:リブ、23、24:縁リブ、25、26:突出片、27、28:切欠き、29:摺動部、30:傾斜部、31:ストッパー部、32:ガイド部、33、34:ガイド溝部
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| 【出願人】 |
【識別番号】395002098 【氏名又は名称】平和技研株式会社 【住所又は居所】福岡県北九州市八幡西区築地町13番21号
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| 【出願日】 |
平成14年11月25日(2002.11.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090697 【弁理士】 【氏名又は名称】中前 富士男
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| 【公開番号】 |
特開2004−176285(P2004−176285A) |
| 【公開日】 |
平成16年6月24日(2004.6.24) |
| 【出願番号】 |
特願2002−340744(P2002−340744) |
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