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【発明の名称】 アンギオテンシン変換酵素阻害剤
【発明者】 【氏名】片山 員典

【氏名】府中 英孝

【氏名】小玉 芳郎

【氏名】中山 建男

【氏名】河村 幸雄

【氏名】六車 三治男

【要約】 【課題】畜肉に多く含まれる筋タンパク質に由来する、高血圧予防効果を奏する新規なアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害ペプチドを提供すること。

【解決手段】粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa、ミオシン軽鎖を含む)をペプシンで加水分解して得られる、特定のアミノ酸配列を有するアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害ペプチド。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
7〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の3つのうちのいずれか1つのアミノ酸配列を有する、アンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチド。
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile。
【請求項2】
5〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の5つのうちいずれか1つのアミノ酸配列を有するポリペプチドを1種又は2種以上有効成分として含有するアンギオテンシン変換酵素阻害剤。
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro−Ser−Asn;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr。
【請求項3】
粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa、ミオシン軽鎖を含む)を、タンパク質分解酵素を用いて、7〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の3つのうちの少なくとも1つのアミノ酸配列を有するポリペプチドに加水分解する工程を含むアンギオテンシン変換酵素阻害剤の製造方法。
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile。
【請求項4】
アンギオテンシン変換酵素阻害剤が、5〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の5つのうちいずれか1つのアミノ酸配列を有するポリペプチドを1種又は2種以上有効成分として含有している請求項3に記載の製造法。
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro−Ser−Asn;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr。
【請求項5】
請求項1に記載のポリペプチド又は請求項2に記載のアンギオテンシン変換酵素阻害剤を有効成分として含有する高血圧予防用食品。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンギオテンシン変換酵素阻害剤又は高血圧予防用食品の有効成分として有用なポリペプチドに関する。
【0002】
【従来の技術】
アンギオテンシン変換酵素(ACE)は主にヒトの血管の内皮細胞、肺、腎臓及び脳に存在する。この酵素は、アンギオテンシンIに作用して、C末端から2つのアミノ酸(His−Leu)を切断することにより、強力な血圧上昇作用を有するアンギオテンシンIIに変換する。また、この酵素は、降圧作用のあるブラジキニンの分解にも関与している。
【0003】
従って、アンギオテンシン変換酵素の活性を阻害すれば、血圧が低下し、高血圧の予防乃至治療に効果を奏すると考えられる。
【0004】
これまでにも、種々のアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有する物質が見出されている。
【0005】
例えば、牛乳等に含まれるカゼインやアサリ肉のタンパク質の分解物などが検討されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。しかし、これらは豚肉や牛肉などの畜肉に多く含まれる筋タンパク質を利用したものではない。
【0006】
また、畜肉由来のタンパク質の分解物も報告されている(非特許文献1参照)。しかし、十分なACE阻害作用を有するためには、ペプチドの付加等の修飾工程が必要であり、修飾工程等を伴わない天然由来のタンパク質で、満足のいく活性を有するものは未だ見出されていなかった。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−106700
【0008】
【特許文献2】
特開平7−101985号公報
【0009】
【非特許文献1】
有原ら、「ミートサイエンス(meat science)」, 57, 319−324, (2001)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、顕著なアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害活性を有し、天然物から得られ、毒性が低く安全性の高い物質を提供することを主な課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、新規なアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害活性を有する物質を見出すことを目的として鋭意検討を重ねた。その結果、粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa、ミオシン軽鎖を含む)の酵素分解物に、顕著なアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有する物質が存在することを見出し、更に検討を重ねて本発明を完成するに至った。
【0012】
即ち、本発明は次の事項に係る。
【0013】
本発明の第1項は、7〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の3つのうちのいずれか1つのアミノ酸配列を有する、アンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチドに係る。
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile。
【0014】
好ましくは、
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Proからなる8個のアミノ酸、
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−ProのN末端又はC末端に2個のアミノ酸残基が付加した10個のアミノ酸、
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln又はLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ileからなる7個のアミノ酸、或いは、Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln又はLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−IleのN末端又はC末端に2個のアミノ酸残基が付加した9個のアミノ酸からなり、アンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチドに係る。
【0015】
より好ましくは、8〜10個のアミノ酸残基からなり、Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Proのアミノ酸配列を有する、ミオシン由来のアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチド、
又は、7〜9個のアミノ酸残基からなり、Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln又はLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ileのいずれかのアミノ酸配列を有する、トロポニンT由来のアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチドに係る。
【0016】
更に具体的には、Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Proからなる8個のアミノ酸、又は、Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−ProのN末端又はC末端に2個のアミノ酸残基が付加した10個のアミノ酸からなり、ミオシン由来のアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチド、
或いは、Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln又はLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ileからなる7個のアミノ酸、
或いは、Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln又はLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−IleのN末端又はC末端に2個のアミノ酸残基が付加した9個のアミノ酸からなる、トロポニンT由来のアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチドに係る。
【0017】
本発明の第2項は、5〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の5つのうちいずれか1つのアミノ酸配列を有するポリペプチドを1種又は2種以上有効成分として含有するアンギオテンシン変換酵素阻害剤に係る。
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro−Ser−Asn;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr。
【0018】
好ましくは、以下の5つのポリペプチド;
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Proからなるポリペプチド、
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro−Ser−Asnからなるポリペプチド、
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Glnからなるポリペプチド、
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ileからなるポリペプチド、又は、
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyrからなるポリペプチド
の1種又は2種以上を有効成分として含有するアンギオテンシン変換酵素阻害剤に係る。
【0019】
より好ましくは、以下のポリペプチド;
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Proからなるミオシン由来のポリペプチド、
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro−Ser−Asnからなるミオシン由来のポリペプチド、
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−GlnからなるトロポニンT由来のポリペプチド、
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−IleからなるトロポニンT由来のポリペプチド、又は、
Lys−Arg−Gln−Lys−TyrからなるトロポニンT由来のポリペプチド
の1種又は2種以上を有効成分として含有するアンギオテンシン変換酵素阻害剤に係る。
【0020】
本発明の第3項は、粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa、ミオシン軽鎖を含む)を、タンパク質分解酵素を用いて、7〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の3つのうちの少なくとも1つのアミノ酸配列を有するポリペプチドに加水分解する工程を含むアンギオテンシン変換酵素阻害剤の製造方法に係る。
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile。
【0021】
好ましくは、粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa、ミオシン軽鎖を含む)におけるミオシンを、タンパク質分解酵素を用いて、Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Proからなる8個のアミノ酸、又は、Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−ProのN末端又はC末端に2個のアミノ酸残基が付加した10個のアミノ酸からなるポリペプチドに加水分解する工程を含むアンギオテンシン変換酵素阻害剤の製造方法に係る。
【0022】
または、粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa、ミオシン軽鎖を含む)におけるトロポニンTを、タンパク質分解酵素を用いて、Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln又はLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ileからなる7個のアミノ酸、或いは、Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln又はLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−IleのN末端又はC末端に2個のアミノ酸残基が付加した9個のアミノ酸からなるポリペプチドに加水分解する工程を含むアンギオテンシン変換酵素阻害剤の製造方法に係る。
【0023】
好ましくは、粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa、ミオシン軽鎖を含む)を、ペプシン、トリプシン又はキモトリプシンを用いて、7〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の3つのうちの少なくとも1つのアミノ酸配列:
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile
を有するポリペプチドに加水分解する工程を含むアンギオテンシン変換酵素阻害剤の製造方法に係る。
【0024】
本発明の第4項は、アンギオテンシン変換酵素阻害剤が、5〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の5つのうちいずれか1つのアミノ酸配列:
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro−Ser−Asn;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr
を有するポリペプチドの1種又は2種以上を有効成分として含有している、項3に記載の製造法に係る。
【0025】
好ましくは、粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa、ミオシン軽鎖を含む)を、ペプシン、トリプシン又はキモトリプシンを用いて、7〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の3つのうちの少なくとも1つのアミノ酸配列:
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile
を有するポリペプチドに加水分解する工程を含む、
5〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の5つのうちいずれか1つのアミノ酸配列:
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro−Ser−Asn;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr
を有するポリペプチドの1種又は2種以上を有効成分として含有しているアンギオテンシン変換酵素阻害剤の製造方法に係る。
【0026】
本発明の第5項は、項1に記載のポリペプチド又は項2に記載のアンギオテンシン変換酵素阻害剤を有効成分として含有する高血圧予防用食品に係る。
【0027】
好ましくは、Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Proからなる8個のアミノ酸、又は、Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−ProのN末端又はC末端に2個のアミノ酸残基が付加した10個のアミノ酸からなる、ミオシン由来のアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチドを有効成分として含有する高血圧予防用食品に係る。
【0028】
または、Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln又はLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ileからなる7個のアミノ酸、或いは、Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln又はLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−IleのN末端又はC末端に2個のアミノ酸残基が付加した9個のアミノ酸からなる、トロポニンT由来のアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチドを有効成分として含有する高血圧予防用食品に係る。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0030】
ポリペプチド
本発明におけるポリペプチドは、7〜10個からなるアミノ酸残基からなり、以下の3つのうちいずれか1つの骨格を有し、アンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチドである。
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile。
【0031】
本発明のポリペプチドは、具体的には、
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Proからなる8個のアミノ酸、
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−ProのN末端又はC末端に2個のアミノ酸残基が付加した10個のアミノ酸、
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln又はLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ileからなる7個のアミノ酸、或いは、Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln又はLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−IleのN末端又はC末端に2個のアミノ酸残基が付加した9個のアミノ酸からなり、アンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチドである。
【0032】
上記骨格を有するポリペプチドが、優れたアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有することが今回明らかとなった。
【0033】
ここで、Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro(VKKVLGNP)は、ミオシン軽鎖(Davoli et al. Animal Biotechnology, 8: 179−185, 1997)47位から54位由来のペプチドである。ミオシン由来のペプチドの中で、該ペプチドのように優れたアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するものはこれまで知られていなかった。
【0034】
また、Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln(EKERERQ)及びLys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile(KRQKYDI)は、トロポニンT(Moir et al. Biochemical Journal, 161: 371−382, 1977)由来のペプチドと考えられる。
【0035】
トロポニンT由来のペプチドでアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するものはこれまで知られていなかった。
【0036】
上記本発明のポリペプチドは、粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa、ミオシン軽鎖を含む)をタンパク質分解酵素で加水分解することによって得られる。粗精製トロポニンとしては、ウサギ、ウシ、ブタ等に由来するタンパク質から抽出したものを用いることができる。
【0037】
粗精製トロポニンは、具体的には、以下のような精製を行うことにより得られる。低塩濃度水溶液で洗浄したひき肉をアセトンパウダーにし、そこから高塩濃度バッファーで抽出する。抽出液に塩酸を加えpHを4.6とした後、遠心して得られた上清のpHをさらに水酸化カリウムで7.0に調整する。次いで、硫酸アンモニウムを加え、硫酸アンモニウム濃度40%から60%の間で沈殿してくる画分を集める。この沈殿を、バッファーを用いて透析することで、粗精製トロポニンを得る。
【0038】
タンパク質分解酵素としては、例えば、トリプシン、キモトリプシン、ペプシン等が挙げられる。
【0039】
タンパク質分解酵素による加水分解の条件は、適宜設定し得るが、トリプシン、キモトリプシンはpH7.0〜8.5、ペプシンはpH1〜3、また温度はいずれも25〜37℃とすることが一般的である。
【0040】
本発明のポリペプチドは、粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa、ミオシン軽鎖を含む)をタンパク質加水分解酵素で加水分解した後、生成物を、イオン交換クロマトグラフィー、ゲルろ過クロマトグラフィー、逆相HPLCなどを適宜組み合わせて精製することにより得られる。
【0041】
また本発明のポリペプチドは、Fmoc固相合成などの公知の方法で合成してもよい。
【0042】
アンギオテンシン変換酵素阻害剤
本発明のアンギオテンシン変換酵素阻害剤は、上記アンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するポリペプチドを1種または2種以上有効成分として含有することにより得られる。具体的には、7〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の3つのうちいずれか1つの骨格を有するポリペプチドを1種又は2種以上有効成分として含有するアンギオテンシン変換酵素阻害剤である。
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile。
【0043】
本発明のアンギオテンシン変換酵素阻害剤においては、
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;又は
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ileのいずれかの骨格に適当なアミノ酸残基が付加したものやアミノ酸残基が欠如したものであって、アンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するペプチドを有効成分として用いる。
【0044】
例えば、本発明には、5〜10個のアミノ酸残基からなり、以下の5つのうちいずれか1つの骨格を有するポリペプチドの1種又は2種以上を有効成分として含有するアンギオテンシン変換酵素阻害剤が含まれる。
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro;
Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro−Ser−Asn;
Glu−Lys−Glu−Arg−Glu−Arg−Gln;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr−Asp−Ile;
Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr。
【0045】
ここで、Val−Lys−Lys−Val−Leu−Gly−Asn−Pro−Ser−Asn(VKKVLGNPSN)は、VKKVLGNPに2個のアミノ残基が付加したものであり、ミオシン軽鎖の47位から56位に相当する。
【0046】
また、Lys−Arg−Gln−Lys−Tyr(KRQKY)は、KRQKYDIから2個のアミノ酸残基が欠如したものである。
【0047】
アンギオテンシン変換酵素阻害剤は、上記に例示したポリペプチドをそのまま又は適当な担体と共に適宜製剤化することによって得ることができる。
【0048】
担体としては、製剤分野において常用され、かつ本発明のポリペプチドと反応しない物質を用いることができる。
【0049】
具体的には、例えば乳糖、ブドウ糖、マンニット、デキストリン、シクロデキストリン、テンプン、庶糖、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルデンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム、イオン交換樹脂、メチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク、トラガント、ベントナイト、ビーガム、酸化チタン、ソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリン、脂肪酸グリセリンエステル、精製ラノリン、グリセロゼラチン、ポリソルベート、マクロゴール、植物油、ロウ、流動パラフィン、白色ワセリン、フルオロカーボン、非イオン界面活性剤、プロピレングリコール、水等が挙げられる。剤型としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、懸濁剤、坐剤、軟膏、クリーム剤、ゲル剤、貼付剤、吸入剤、注射剤等が挙げられる。尚、液体製剤にあっては、用時、水又は他の適当な媒体に溶解又は懸濁する形であってもよい。また錠剤、顆粒剤は周知の方法でコーティングしてもよい。注射剤の場合には、ポリペプチドを水、生理食塩水あるいはブドウ糖溶液等に溶解させてもよい。また緩衝剤や保存剤を添加してもよい。
【0050】
本発明のアンギオテンシン変換酵素阻害剤における、上記ポリペプチドの含有量は所望に応じて適宜設定し得るが、0.0001〜100%程度、好ましくは0.01〜10%程度の割合で含有する。
【0051】
本発明のアンギオテンシン変換酵素阻害剤には、降圧作用を有する他の成分や各種の添加剤を含有させてもよい。
【0052】
本発明のアンギオテンシン変換酵素阻害剤は、血圧降下作用、ブラジキニン不活化抑制作用を奏し得ることから、本態性高血圧、腎性高血圧、副腎性高血圧などの高血圧症の予防乃至治療剤、狭心病発作の閾値上昇、心筋梗塞の減少、うっ血性心不全における病態の改善剤等として用いることができる。
【0053】
高血圧予防用食品
本発明の高血圧予防用食品は、上記本発明のポリペプチド又はアンギオテンシン変換酵素阻害剤を適当な食材に含有させることにより得ることができる。
【0054】
食材としては、例えば、豚肉、牛肉、家兎肉(ウサギ)、羊肉、山羊肉、馬肉、鶏肉、七面鳥肉、ウズラ肉、鯨肉、サメ肉、タラやサケといった魚肉類等が挙げられる。
【0055】
食品の形態としては、ソーセージ、ハム、ハンバーグ、ミートボールなどの畜肉加工品、カレー、コロッケ、鶏肉唐揚げ、春巻き、ロールキャベツなどの惣菜類、スープ類、栄養ドリンク類、ゼリー、アイスクリームなどのデザート類、スナック・菓子類、錠剤タイプの栄養機能食品類、唐揚げ粉などの混合調味料類、粉末調味料類等が挙げられる。
【0056】
本発明の食品においては、上記ポリペプチド又はアンギオテンシン変換酵素阻害剤は、いずれかのアミノ酸骨格を有するものを、1種単独で、又は2種以上を併用して用いることができる。
【0057】
本発明の食品におけるポリペプチド又はアンギオテンシン変換酵素阻害剤の含有量は、所望に応じて適宜設定し得るが、ポリペプチドとして0.0001〜99%程度、好ましくは0.01〜10%程度である。
【0058】
本発明の食品には、降圧作用を有する他の成分や食品に一般に用いられる添加剤、例えばソルビン酸などの保存料、リン酸塩などの結着補強剤、カラギーナンなどの増粘剤、ビタミンCなどの強化剤、亜硝酸ナトリウムなどの発色剤、安定剤、酸化防止剤、固結防止剤等を適宜含有していてもよい。
【0059】
本発明の食品は、上記ポリペプチド及び該ポリペプチドを含有するアンギオテンシン変換酵素阻害剤を含んでいることから、アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害活性を有し、強力な血圧上昇作用を有するアンギオテンシンIIの変換阻害作用や降圧作用のあるブラジキニンの分解阻害作用に基づく血圧降下作用を奏する。
【0060】
このような性質から、本発明は、本態性高血圧、腎性高血圧、副腎性高血圧などの高血圧症の予防用食品として、好適に用いることができる。
【0061】
【実施例】
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0062】
実施例1
国産の豚ロース肉から抽出した粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa)をペプシンで加水分解した。粗精製トロポニンは、以下のような精製を行うことにより得た。低塩濃度水溶液(1% トライトン X−100, 50 mM 塩化カリウム, 5 mM トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン, pH 8.0)で洗浄したひき肉をアセトンパウダーにし、そこから高塩濃度バッファー(1 M塩化カリウム, 25 mM トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン, 0.1 mM 塩化カルシウム, 0.1 mM ジチオトレイトール, 1 mM アジ化ナトリウム, pH 8.0)の溶液で抽出した。抽出液に塩酸を加えpHを4.6とした後、遠心して得られた上清のpHをさらに水酸化カリウムで7.0に調整して硫酸アンモニウムを加え、硫酸アンモニウム濃度40%から60%の間で沈殿してくる画分を集めた。この沈殿をバッファー(2 mM トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン, 0.5 mMジチオトレイトール, 2 mM アジ化ナトリウム, pH 7.5)に透析することで、粗精製トロポニンを得た。
【0063】
なお、この粗精製トロポニンにはミオシン軽鎖(分子量約15〜26kDa)が含まれていることが、ポリアクリルアミド電気泳動により確認された。この粗精製トロポニンのペプシン加水分解物のウシ肺由来のACEに対する50%阻害活性(IC50)は225 mg/mlであった。未加水分解トロポニンにはACE阻害活性が認められなかったことから、活性の発現はペプシン分解で生じたペプチドに由来することが推定された。
【0064】
以下、実施例1において、アンギオテンシン変換酵素(ACE)に対する50%阻害活性(IC50)は、ウシ肺由来ACEを用いて、Cushman− Cheungの方法(Biochemical Pharmacology, 20: 1637−1648, 1971)で測定した。
【0065】
該加水分解物をまず、DE53カラム(Whatman International Ltd., Kent, UK) (16 x 150 mm)を用いる陰イオン交換クロマトグラフィーに供した。すなわち、20mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(酢酸でpH 7.5に調整したもの)で該加水分解物をアプライし、同バッファーを含むNaCl水溶液によるグラジェント(0−300 mM)溶出を行った。流速は1.13 ml/分とし、7分毎(7.91 ml)に分画したのち、215 nmと280 nmの吸光度を測定した(図1)。得られた画分をSEP−PAK PlusC18カートリッジ(Waters Co., Milford, MA, USA)を用いて脱塩し、吸着画分を50%アセトニトリルで溶出させて得られた画分を濃縮して、その活性を測定した。特に強い活性が認められたのは、初期に溶出した画分(IC50 = 201 mg/ml)であった。この活性画分をコスモシール5C18 AR−II (4.5 x 150 mm) (Nacalai Tesque Inc., Kyoto, Japan)を用いる逆相(RP)−HPLCに供し、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を含むアセトニトリルの1−80%のグラジェント溶出(流速0.5 ml/分)で分画し、215 nmの吸光度をモニターした(図2)。以降の精製過程でも215 nmの吸光度を測定した。
【0066】
次に、図2のフラクション5 (IC50 = 138 mg/ml)をコスモシール5C18 AR−II (4.5 x 150 mm) (Nacalai Tesque)を用いるRP−HPLCに供し、0.1% TFAを含む12% CHCNでイソクラティック溶出(流速0.5 ml/min)した(図3)。ここで得られた活性画分AおよびBをTSK−gel G2000SWXL (7.8 x 300 mm) (Tosoh Co., Tokyo, Japan)を用いるゲルろ過HPLCにそれぞれ供して、20 mMリン酸ナトリウム(pH 7.0)でイソクラティック溶出(流速0.5 ml/min)した(図4)。ここで得られた活性の強い画分(A由来: IC = 119 mg/ml, B由来: IC50 = 27 mg/ml)をコスモシール5PE−MS (4.6 x 250 mm) (Nacalai Tesque)を用いるRP−HPLCに供し、0.1% TFAを含む12% CHCNでイソクラティック溶出(流速1 ml/min)した。同カラムでさらに二回繰り返し精製(12%および14% CHCN)することで単一と認められるピークをそれぞれ得た(図5)。
【0067】
さらに、図2のフラクション7 (IC50 = 114 mg/ml)をコスモシール5C18 AR−II(4.5 x 150 mm) (Nacalai Tesque)を用いるRP−HPLCに供し、0.1% TFAを含む16%CHCNでイソクラティック溶出(流速0.5 ml/min)した(図6)。ここで得られた活性画分LをTSK−gel G2000SWXL (7.8 x 300 mm) (Tosoh)を用いるゲルろ過HPLCに供して、20 mMリン酸ナトリウム(pH 7.0)でイソクラティック溶出(流速0.5 ml/min)した(図7)。ここで得られた活性の強い画分(L由来: IC50 = 57 mg/ml)をコスモシール 5PE−MS (4.6 x 250 mm) (Nacalai Tesque)を用いるRP−HPLCに供し、0.1% TFAを含む15% CHCNでイソクラティック溶出(流速1 ml/min)した。同カラムでさらに二回繰り返し精製(12% CHCNを二回)することで単一と認められるピークを得た(図8)。
【0068】
精製で得られた画分のアミノ酸配列を、プロテインシーケンサーProcise 492 (Applied Biosystems, Foster City, CA, USA)でシーケンス解析した。その結果、画分Aから得られたペプチドはVKKVLGNP、画分Bから得られたペプチドはEKERERQ、画分Lから得られたペプチドはKRQKYDIであると認められた。これらのペプチドはこれまでに報告のない、新規なACE阻害ペプチドであった。
これらのアミノ酸配列をデータベースSwissProt (EMBL Outstation− European Bioinformatics Institute, Wellcome Trust Genome Campus, Hinxton, Cambridge CB10 1SD, UK)で検索した結果、VKKVLGNPは豚のミオシン軽鎖の47位から54位に一致し、材料として使用した粗精製トロポニンに含まれていたミオシン軽鎖(分子量約15〜26kDa)由来と認められた。EKERERQおよびKRQKYDIは、ウサギ、ウシ、ラット、ヒト、マウスの骨格筋トロポニンTに含まれるペプチドと一致した。
【0069】
本発明で利用した粗精製トロポニン(分子量範囲約14〜31kDa、ミオシン軽鎖を含む)は豚骨格筋由来のものであるが、豚トロポニンの配列はトロポニンC、トロポニンI、トロポニンTとも、未だ確定していない。データベースには豚トロポニンCのアミノ酸配列が一応登録されてはいるものの、トロポニンIおよびトロポニンTのアミノ酸配列は登録されておらず、本発明のペプチドと完全に一致する配列は見出せなかった。しかし、豚以外の動物のトロポニンのアミノ酸配列がデータベースに登録されているため、本研究で得られたペプチドがこれらのトロポニン中に存在するかどうかを検索した。その結果、EKERERQは、ウサギ(120〜126残基目)、ウシ(120〜126残基目)、ラット(102〜108残基目)、ヒト(112〜118残基目)、マウス(104〜110残基目)のトロポニンTに存在していた。また、KRQKYDIはウサギ(230〜236残基目)、ウシ(230〜236残基目)、ラット(212〜218残基目)、ヒト(222〜228残基目)、マウス(214〜220残基目)のトロポニンTに存在していた。これらのことから豚のトロポニンTにも同じ配列のペプチドが存在している可能性が認められ、本研究で見出したペプチドは豚肉を材料として得られたものであるため、トロポニンT由来であると推定された。
【0070】
実施例2
実施例1で同定したACE阻害ペプチド3種類と、その関連ペプチドであるVKKVLGNPSN(豚ミオシン軽鎖の47位から56位に相当)とKRQKY(ウサギトロポニンTの230位から234位に相当)をFmoc固相合成法で合成した。
【0071】
ACE阻害活性の評価
実施例2で作成したペプチドのIC50、分子量、及びRP−HPLC((TSKgel ODS−80TS、 4.5 x 250 mm、Tosoh)で0.1% TFAを含むアセトニトリルの5−55% (20分)のグラジェント溶出(流速1 ml/min))の保持時間(RT)を表1に示す。
【0072】
実施例2において、ACEに対する50%阻害活性(IC50)は、ウサギ肺由来のACEを用いて、Cushman− Cheungの方法(Biochemical Pharmacology, 20: 1637−1648, 1971)で測定した。
【0073】
【表1】


【0074】
【発明の効果】
本発明は、豚肉や牛肉に多く含まれる筋タンパク質であるトロポニンやミオシンから得られる、新規なアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害活性を有するポリペプチドを提供するものである。
【0075】
本発明のポリペプチド乃至アンギオテンシン変換酵素阻害剤は、顕著なアンギオテンシン変換酵素阻害活性を有するだけでなく、天然の食肉由来のタンパク質を生体内にも存在する消化酵素を用いて分解して得られることから、安全性が高く、毒性も低い。
【0076】
このような特性により、本発明のポリペプチド乃至アンギオテンシン変換酵素阻害剤は、医薬用の薬理成分として有用であるばかりでなく、血圧降下作用等を有する高血圧予防用食品等の付加価値の高い機能性食品を作る素材としても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、粗精製トロポニンのペプシン加水分解物を試料とする陰イオン交換クロマトグラフィーを行った際に得られたクロマトグラムを示す図である。
【図2】図2は、図1に示される活性画分をコスモシール(Cosmosil)5C18 AR−IIを用いる逆相高速液体クロマトグラフィーに供した際のクロマトグラムを示す図である。
【図3】図3は、図2に示される活性画分5を再度コスモシール5C18 AR−IIを用いる逆相高速液体クロマトグラフィーに供した際のクロマトグラムを示す図である。
【図4】図4は、図3に示される活性画分AおよびBをそれぞれTSK−gel G2000SWXLを用いるゲル濾過高速液体クロマトグラフィーに供した際のクロマトグラムを示す図である。
【図5】図5は、図4に示されるふたつの活性画分(画分AおよびB由来)をそれぞれコスモシール 5PE−MSを用いる逆相高速液体クロマトグラフィーに供した際のクロマトグラムを示す図である。
【図6】図6は、図2に示される活性画分7を再度コスモシール5C18 AR−IIを用いる逆相高速液体クロマトグラフィーに供した際のクロマトグラムを示す図である。
【図7】図7は、図6に示される活性画分LをTSK−gel G2000SWXLを用いるゲル濾過高速液体クロマトグラフィーに供した際のクロマトグラムを示す図である。
【図8】図8は、図7に示される活性画分(画分L由来)をコスモシール 5PE−MSを用いる逆相高速液体クロマトグラフィーに供した際のクロマトグラムを示す図である。
【出願人】 【識別番号】591105801
【氏名又は名称】丸大食品株式会社
【出願日】 平成15年1月16日(2003.1.16)
【代理人】 【識別番号】100065215
【弁理士】
【氏名又は名称】三枝 英二

【識別番号】100076510
【弁理士】
【氏名又は名称】掛樋 悠路

【識別番号】100086427
【弁理士】
【氏名又は名称】小原 健志

【識別番号】100090066
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 博司

【識別番号】100094101
【弁理士】
【氏名又は名称】舘 泰光

【識別番号】100099988
【弁理士】
【氏名又は名称】斎藤 健治

【識別番号】100105821
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 淳

【識別番号】100099911
【弁理士】
【氏名又は名称】関 仁士

【識別番号】100108084
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 睦子

【公開番号】 特開2004−217588(P2004−217588A)
【公開日】 平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願番号】 特願2003−8131(P2003−8131)