トップ :: B 処理操作 運輸 :: B43 筆記用または製図用の器具;机上付属具

【発明の名称】 ホワイトボード、投影スクリーン装置
【発明者】 【氏名】佐藤 謙治

【要約】 【課題】画像表示装置としても使用できるホワイトボードを提供する。

【解決手段】このホワイトボードは、電子ペーパ111と、前面板125と、を備える。は、電子ペーパ111は、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける。電子ペーパ111は、その表示領域全体を単一色且つ無模様の表示状態にすることが可能である。前面板125は、電子ペーパ111の表示面に重ねて設けられている。前面板125は、可視光を透過する。前面板125は、その前面に、インクを用いて何らかの情報を表示する(書く、描く)ことが可能である。前面板125は、その前面に付着しているインクをイレーザで拭き取る(表示された情報を消す)ことが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不揮発性表示デバイスと、前面板と、を備えたホワイトボード。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける表示デバイスである。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を単一色且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、その前面にインクを付着させることが可能である。
前記前面板は、その前面に付着した前記インクをイレーザで拭き取ることが可能である。
【請求項2】
不揮発性表示デバイスと、前面板と、を備えたホワイトボード。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける表示デバイスである。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を単一色且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、その前面にインクを付着させることが可能である。
前記前面板は、その前面に付着した前記インクをイレーザで拭き取ることが可能である。
前記前面板は、前方からの投射光を前記不揮発性表示デバイス側に透過させる。
前記前面板は、前記不揮発性デバイスからの反射光を前方に透過させる。
【請求項3】
請求項1または2記載のホワイトボードにおいて、更に、
不揮発性メモリと、入力装置と、表示制御装置と、を備えたホワイトボード。
前記不揮発性メモリは、複数種類の表画像データを記憶している。
前記入力装置は、前記複数種類の表画像データの中から任意の表画像データを選択するための入力装置である。
前記表示制御装置は、選択された表画像データを前記不揮発性表示デバイスに表示させる制御装置である。
【請求項4】
請求項1、2または3記載のホワイトボードにおいて、
前記不揮発性表示デバイスとして電子ペーパを用いたホワイトボード。
【請求項5】
不揮発性表示デバイスと、前面板と、を備えた投影スクリーン装置。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける表示デバイスである。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を白く且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、前方からの投射光を前記不揮発性表示デバイス側に透過させる。
前記前面板は、前記不揮発性デバイスからの反射光を前方に透過させる。
【請求項6】
請求項5記載の投影スクリーン装置において、
前記不揮発性表示デバイスとして電子ペーパを用いた投影スクリーン装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本願発明は、画像表示装置としても使用できるホワイトボードに関する。
本願発明は、画像表示装置としても投影スクリーン装置としても使用できるホワイトボードに関する。
本願発明は、画像表示装置としても使用できる投影スクリーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[ホワイトボード]
ホワイトボードは、アルコール系インク、水性インク、油性インク、等を使用して、そのボード表面に自由に文字等を書いたり消したりできる。
ホワイトボードは、会議や講演等に於いて使用される。
ホワイトボードは、不使用時にもそのまま会議室の隅等に設置されていることが多い。
ホワイトボードは、その大部分が白い板面で構成されているため装飾性に欠け、それが設置されている部屋を殺風景にしてしまう。
ホワイトボードには、計画表、日程表、時間表、等の表画像(日時や予定内容等を記入するための記入欄を区画する罫線や、”年”、”月”、”時”といった所定の語句を含む画像)が予め印刷されているものもある。この種のホワイトボードは、表画像が容易に消えないように印刷されているため、表画像のレイアウトを必要に応じて変えたり、無地の状態で使用したりすることはできない。
【0003】
[投影スクリーン]
投影スクリーンは、そのスクリーン表面に映像を投射することにより大画面の映像を表示することができる。
投影スクリーンは、会議や講演等に於いて使用される。
投影スクリーンは、不使用時には、それを巻き取って部屋の天井部やホワイトボードの上端部等に収納することができる。
投影スクリーンは、それがスクリーンとしてだけでなく別の何かの用途、たとえば画像表示や装飾の目的で常時使用できる装置であれば、会議等が終了する度に収納する必要はない。
現状の投影スクリーンの多くは、投影スクリーンとしての機能しか持っていない。
【0004】
[ホワイトボードの機能と投影スクリーンの機能とを兼ね備えた装置]
ホワイトボードとしても使用できる投影スクリーンは、既に知られている。
投影スクリーンとして使用できるホワイトボードは、既に知られている。
(特許文献1、特許文献2、特許文献3)
この種の従来の装置は、構造的にはホワイトボードに近いものである。したがって不使用時にもそのまま会議室の隅等に設置されることが多く、そして装飾性に欠ける。
【0005】
【特許文献1】特開平11−15078号公報
【特許文献2】特開平11−277984号公報
【特許文献3】特開2000−355189号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、以下のとおりである。
第1の課題:画像表示装置としても使用できるホワイトボードを提供する。
第2の課題:画像表示装置としても投影スクリーン装置としても使用できるホワイトボードを提供する。
第3の課題:計画表、日程表、時間表、等の表画像を必要に応じて選択的に表示できるホワイトボードを提供する。
第4の課題:画像表示装置としても使用できる投影スクリーン装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本願発明では以下の手段を採用した。
ここで、ホワイトボードとは、水性インク(インキ)や油性インクなどを内部に貯えたフェルトペン(ホワイトボードマーカ)等を使用して、その筆記面に何らかの情報を書き込むことができ、且つその筆記面に書き込まれている情報を拭き取りにより消去可能な筆記板のことである。白い筆記面を有するボード(まさしくホワイトボード!)に限らず、緑、黒等その他の色の筆記面を持つボードも、ホワイトボードに含まれる。後で詳しく説明するが、本願発明のホワイトボードは、白、黒といった決まった色の筆記面は持っていない。筆記面の色は、ボード本体の内部に設けられた不揮発性表示デバイスの表示色によって決まる。したがって、その筆記面の色を、必要に応じて、白にしたり黒にしたりできる。マルチカラーあるいはフルカラー表示が可能な不揮発性表示デバイスを使用すれば、筆記面の色を赤や緑にすることだって可能である。しかも、その筆記面の色を何色かに設定してしまえば、次に色を変更するまでの間は、電力を消費しない。
【0008】
ホワイトボードは筆記板であると書いたので、ホワイトボードは板状の装置に限られると思われるかもしれないが、ここでいうホワイトボードには、板状の装置それ自体に限らず、板状の装置すなわちボード本体を、支持体で床上に支持した装置や、部屋の天井から吊り下げて保持した装置なども含まれる。さらには、可撓性を有するシート状(厚さは関係ない。)の装置それ自体や、当該シート状の装置をロールスクリーンの様に巻き取り可能に吊り下げて保持した装置なども含まれる。
【0009】
[ホワイトボード 1]
第1の課題を解決するために、本願発明のホワイトボードは、不揮発性表示デバイスと、前面板と、を備える。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を単一色且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、その前面にインクを付着させることが可能である。
前記前面板は、その前面に、インクを用いて何らかの情報を表示する(書く、描く)ことが可能である。
前記前面板は、その前面に付着している前記インクをイレーザで拭き取る(表示された情報を消す)ことが可能である。
【0010】
[ホワイトボード 1−3]
第1および第3の課題を解決するために、本願発明のホワイトボードは、不揮発性表示デバイスと、前面板と、不揮発性メモリと、入力装置と、表示制御装置と、を備える。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を単一色且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、その前面にインクを付着させることが可能である。
前記前面板は、その前面に、インクを用いて何らかの情報を表示する(書く、描く)ことが可能である。
前記前面板は、その前面に付着している前記インクをイレーザで拭き取る(表示された情報を消す)ことが可能である。
前記不揮発性メモリは、複数種類の表画像データを記憶している。
前記入力装置は、前記複数種類の表画像データの中から任意の表画像データを選択するための入力装置である。
前記表示制御装置は、選択された表画像データを前記不揮発性表示デバイスに表示させる制御装置である。
【0011】
[ホワイトボード 1−4]
第1の課題を解決するために、本願発明のホワイトボードは、不揮発性表示デバイスと、前面板と、を備える。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を単一色且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記不揮発性表示デバイスは、電子ペーパである。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、その前面にインクを付着させることが可能である。
前記前面板は、その前面に、インクを用いて何らかの情報を表示する(書く、描く)ことが可能である。
前記前面板は、その前面に付着している前記インクをイレーザで拭き取る(表示された情報を消す)ことが可能である。
【0012】
[ホワイトボード 1−3−4]
第1および第3の課題を解決するために、本願発明のホワイトボードは、不揮発性表示デバイスと、前面板と、不揮発性メモリと、入力装置と、表示制御装置と、を備える。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を単一色且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記不揮発性表示デバイスは、電子ペーパである。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、その前面にインクを付着させることが可能である。
前記前面板は、その前面に、インクを用いて何らかの情報を表示する(書く、描く)ことが可能である。
前記前面板は、その前面に付着している前記インクをイレーザで拭き取る(表示された情報を消す)ことが可能である。
前記不揮発性メモリは、複数の表画像データを記憶している。
前記入力装置は、前記複数の表画像データの中から任意の表画像データを選択するための入力装置である。
前記表示制御装置は、選択された表画像データを前記不揮発性表示デバイスに表示させる制御装置である。
【0013】
[ホワイトボード 2]
第2の課題を解決するために、本願発明のホワイトボードは、不揮発性表示デバイスと、前面板と、を備える。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体をその表示領域全体を単一色且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、その前面にインクを付着させることが可能である。
前記前面板は、その前面に、インクを用いて何らかの情報を表示する(書く、描く)ことが可能である。
前記前面板は、その前面に付着している前記インクをイレーザで拭き取る(表示された情報を消す)ことが可能である。
前記前面板は、前方からの投射光を前記不揮発性表示デバイス側に透過させる。
前記前面板は、前記不揮発性デバイスからの反射光を前方に透過させる。
【0014】
[ホワイトボード 2−3]
第2および第3の課題を解決するために、本願発明のホワイトボードは、不揮発性表示デバイスと、前面板と、不揮発性メモリと、入力装置と、表示制御装置と、を備える。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を単一色且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、その前面にインクを付着させることが可能である。
前記前面板は、その前面に、インクを用いて何らかの情報を表示する(書く、描く)ことが可能である。
前記前面板は、その前面に付着している前記インクをイレーザで拭き取る(表示された情報を消す)ことが可能である。
前記前面板は、前方からの投射光を前記不揮発性表示デバイス側に透過させる。
前記前面板は、前記不揮発性デバイスからの反射光を前方に透過させる。
前記不揮発性メモリは、複数の表画像データを記憶している。
前記入力装置は、前記複数の表画像データの中から任意の表画像データを選択するための入力装置である。
前記表示制御装置は、選択された表画像データを前記不揮発性表示デバイスに表示させる制御装置である。
【0015】
[ホワイトボード 2−4]
第2および第3の課題を解決するために、本願発明のホワイトボードは、不揮発性表示デバイスと、前面板と、を備える。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を単一色且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記不揮発性表示デバイスは、電子ペーパである。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、その前面にインクを付着させることが可能である。
前記前面板は、その前面に、インクを用いて何らかの情報を表示する(書く、描く)ことが可能である。
前記前面板は、その前面に付着している前記インクをイレーザで拭き取る(表示された情報を消す)ことが可能である。
前記前面板は、前方からの投射光を前記不揮発性表示デバイス側に透過させる。
前記前面板は、前記不揮発性デバイスからの反射光を前方に透過させる。
【0016】
[ホワイトボード 2−3−4]
第2および第3の課題を解決するために、本願発明のホワイトボードは、不揮発性表示デバイスと、前面板と、不揮発性メモリと、入力装置と、表示制御装置と、を備える。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を単一色且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記不揮発性表示デバイスは、電子ペーパである。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、その前面にインクを付着させることが可能である。
前記前面板は、その前面に、インクを用いて何らかの情報を表示する(書く、描く)ことが可能である。
前記前面板は、その前面に付着している前記インクをイレーザで拭き取る(表示された情報を消す)ことが可能である。
前記前面板は、前方からの投射光を前記不揮発性表示デバイス側に透過させる。
前記前面板は、前記不揮発性デバイスからの反射光を前方に透過させる。
前記不揮発性メモリは、複数の表画像データを記憶している。
前記入力装置は、前記複数の表画像データの中から任意の表画像データを選択するための入力装置である。
前記表示制御装置は、選択された表画像データを前記不揮発性表示デバイスに表示させる制御装置である。
【0017】
[投影スクリーン装置 5]
第4の課題を解決するために、本願発明の投影スクリーン装置は、不揮発性表示デバイスと、前面板と、を備える。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を白く(若干色づいた、白に近い色を含む。たとえば、薄い黄色や水色、緑色、等。以下同様。)且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、前方からの投射光を前記不揮発性表示デバイス側に透過させる。
前記前面板は、前記不揮発性デバイスからの反射光を前方に透過させる。
【0018】
[投影スクリーン装置 5−6]
第4の課題を解決するために、本願発明の投影スクリーン装置は、不揮発性表示デバイスと、前面板と、を備える。
前記不揮発性表示デバイスは、表示中の画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続ける。
前記不揮発性表示デバイスは、その表示領域全体を白く且つ無模様の表示状態にすることが可能である。
前記不揮発性表示デバイスは、電子ペーパである。
前記前面板は、可視光を透過する。
前記前面板は、前記不揮発性表示デバイスの表示面に重ねて設けられている。
前記前面板は、前方からの投射光を前記不揮発性表示デバイス側に透過させる。
前記前面板は、前記不揮発性デバイスからの反射光を前方に透過させる。
【発明の効果】
【0019】
本願発明のホワイトボードは、画像表示装置としても使用できる。
本発明のホワイトボードは、画像表示装置としても投影スクリーン装置としても使用できる。
本発明のホワイトボードは、計画表、日程表、時間表、等の表画像を必要に応じて選択的に表示できる。
本発明の投影スクリーン装置は、画像表示装置としても使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本願発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0021】
1. ホワイトボード
【0022】
1.1 ホワイトボードの構成
【0023】
図1は、本願発明に係るホワイトボードの一形態例を示す正面図である。
図2は、図1に示されるホワイトボードの側面図である。
【0024】
図1に示されるホワイトボード100は、ボード本体110と、コントロールユニット130と、これらを支持する支持体150と、を備えている。
【0025】
支持体150は、左右一対の支柱151R、151Lと、各支柱151R、151Lの下端部に前後に張り出して設けられた支持脚152R、152Lと、各支持脚152R、152Lの下面側の前部と後部に設けられた合計4つのキャスタ153と、両支柱151R、151L間に掛け渡された連結桟154と、を有する。
【0026】
ボード本体110は、両支柱151間に支持されている。コントロールユニット130は、連結桟154の右側下部に取り付けられている。連結桟154は、そのボード本体110の直下位置に設けられている。連結桟154の上部手前側には、粉受け(トレイ)155が取り付けられている。粉受け155は、ホワイトボードマーカ160、イレーザ170、マグネット(マグネットクリップ、マグネットシート、などを含む)180、等の置き場所として使用される。
【0027】
図3は、ボード本体の縦断面図である。
図4は、ボード本体の要部を示す分解斜視図である。
【0028】
図3および図4に示すように、ボード本体110は、電子ペーパ(不揮発性表示デバイス)111と、前面板125と、背面板126と、を備えている。
【0029】
電子ペーパ111は、薄くてフレキシブルな、紙の様な表示デバイスである。電子ペーパ111は、電力供給時に表示した画像を、電力の供給が絶たれた後も表示し続けることができる。
電子ペーパ111にはいくつかの種類がある。そのうちの主なものとして、電気泳動方式の電子ペーパ、ツイストボール(twisted ball)方式の電子ペーパ、強誘電性液晶を用いた方式の電子ペーパ、等を挙げることができる。(特開2002-169190、特開2002-163257、特開2002-099221、特開2002-091749、特開2002-024865、特開2002-024570、特開2002-018362、特開2001-312250、特開2001-312227、特開2001-311931、特開2001-270145、特開2001-209760、特開2001-167285、特開2001-167180、特開2001-092387特開2000-187253、特開2000-127478、特開平11-327470、等参照 )。
【0030】
電子ペーパ111は、その表示領域111a全体を、白く且つ無模様の表示状態にすることが可能である。電子ペーパ111は、大面積の1枚の電子ペーパであっても、小面積の複数枚の電子ペーパを継ぎ合わせて構成した電子ペーパであってもよい。電子ペーパ111は、白黒表示のみ可能な電子ペーパでも、マルチカラーまたはフルカラー表示が可能な電子ペーパでもよい。この形態例では、フルカラー表示が可能な電子ペーパを用いた場合について説明する。
【0031】
前面板125は、電子ペーパ111の表示面(前面)に重ねて設けられている。電子ペーパ111の表示面(前面)は、その全体が前面板125で覆われている。
【0032】
前面板125は、電子ペーパ111を保護している。前面板125は、可視光を透過する。前面板125は、前面板本体125Aと保護フィルム125Bとからなる。 前面板本体125Aは、ホワイトボードマーカ160の先で押圧された時に、容易に変形(陥没)しない程度の堅さを有している。前面板本体125Aには、アクリル等の合成樹脂板、またはガラス板が用いられる。 保護フィルム125Bは、前面板125の前面に貼り付けられている。保護フィルム125Bは、薄厚の合成樹脂製フィルムである。保護フィルム125Bは、貼り替えが可能である。保護フィルム125Bは、前面板125の前面に、蒸着、塗膜等の方法を用いて形成される場合もある。
【0033】
前面板125は、その前面に、ホワイトボードマーカ160を筆記具に使用して、文字、絵、図、線、表などを、手書きで記入することが可能である。ホワイトボードマーカ160のペン先は、一般に、フェルトでできている。ホワイトボードマーカ160は、その先端からインクを少しずつ漏出(滲出)させて、前面板125に付着させる。使用されるインクは、アルコール系インク、水性インク、油性インク等である。前面板125は、その前面に付着しているインクをイレーザ170などで拭き取ることが可能である。ホワイトボードマーカ160およびイレーザ170は、ごく普通の事務用品店で入手できる、市販の製品である。
【0034】
前面板125は、前方からの投射光を電子ペーパ111側に透過させる。 前面板125は、電子ペーパ111からの反射光を前方に透過させる。 投射光は、プロジェクタから投影される光である。プロジェクタは、各種発表会や提案会等においてよく見かける、映像投影装置である。
【0035】
背面板126は、電子ペーパ111の背面に重ねて設けられている。電子ペーパ111の背面は、その全体が背面板126で覆われている。
【0036】
背面板126は、可視光を透過しない。背面板126は、スチール板の表面(ボード本体110の背面)全体に白い筆記層(披筆記材層)126aを形成してなる。背面板126は、その筆記層126aの表面に、ホワイトボードマーカ160を筆記具に使用して、文字、絵、図、線、表などを、手書きで記入することが可能である。背面板126の筆記層126aの表面に、予め、グリッド線や表を印刷しておいてもよい。背面板126の筆記層126aは、硬質である。背面板126の筆記層126aは、滑らかな表面を有している。この背面板126は、従来のホワイトボードのボード本体あるいは前面板に相当する。
【0037】
ボード本体110は、電子ペーパ111と前面板125と背面板126とからなる積層体127と、制御回路128と、フレーム129とで構成される。
【0038】
制御回路128は、電子ペーパ111を駆動するための回路である。制御回路128は、コントロールユニット130からの制御信号に応じて電子ペーパ111を駆動する。制御回路128は、外部インタフェース(I/F)部128aを有している。外部I/F部128aは、制御回路128がコントロールユニット130と通信するためのインタフェースである。外部I/F部128aは、更に、コントロールユニット130から電力の供給を受けるための電力入力部としても機能する。
制御回路128は、ボード本体110の一方の端部に設けられている。制御回路128が存在しない部分には、スペーサ161が設けられている。スペーサ161は、合成樹脂製の薄い板である。
【0039】
フレーム129は、積層体127の周縁部全周を取り囲んでいる。フレーム129は、アルミニウム等の軽い金属や、硬質の合成樹脂で形成される。
【0040】
フレーム128の左右両側の中心部には、それぞれ回転支軸129R、129Lが左右に張り出して設けられている。一方の回転支軸129Rは一方の支柱151Rに軸支されている。他方の回転支軸129Lは他方の支柱151Lに軸支されている。
【0041】
ボード本体110は、回転支軸129R、129Lを中心にして前後に回転可能である。ボード本体110を回転させれば、前面板125と背面板126の前後の位置関係を逆にすることも可能である。一方の支柱151Rには、回転止めハンドル156が設けられている。回転止めハンドル156は、ボード本体110を所望の回転姿勢に保持するための部材である。回転止めハンドル156を一方の回転方向に回すと、支柱151Rと回転支軸129R、129Lとが互いに固定される。回転止めハンドル156を他方の回転方向に回すと、支柱151Rと回転支軸129R、129Lとの固定が解かれる。
【0042】
コントロールユニット130は、その前面部に操作パネル131を有している。 操作パネル131には、電源ボタン132、モード選択ボタン133、画像選択ボタン134、入力切替ボタン135、消去ボタン136、方向ボタン175(175U、175D、175L、175R)、決定ボタン176、テキストボタン179など、各種操作子が設けられている。ここで、「ボタン」は、適宜、「スイッチ」あるいは「キー」と読み替えてもよい。操作パネル131には、更に、メディアスロット138が設けられている。操作パネル131には、更に、遠隔操作用の赤外線受光部191が設けられている。
【0043】
コントロールユニット130の側面部には、二つ(二種類)の通信I/F140、141が設けられている(図2参照)。一方の通信I/F140は、コントロールユニット130がボード本体110との間で通信を行うためのインタフェースである。他方の通信I/F141は、コントロールユニット130が外部装置(PC、等)との間で通信を行うためのインタフェースである。
【0044】
コントロールユニット130の一方の通信I/F140とボード本体110の通信I/F部128a(図4参照)は、ケーブル142によって相互に接続されている(図1参照)。ケーブル142は、支柱151Rおよび回転支軸129R内を通過させて設けられている。コントロールユニット130の他方の通信I/F141と外部装置は、必要に応じて、ケーブルまたは無線によって相互に接続される。
【0045】
コントロールユニット130の背面部には、電力ケーブル139が接続されている(図3参照)。電力ケーブル139は、コントロールユニット130の電源部174を、図示しない商用電源と接続するための絶縁材被覆導体ケーブルである。コントロールユニット130の電源部174には、商用電源から電力ケーブル139を通して定格電圧の交流電力が供給される。電源部174は、入力された交流電力を所定電圧の直流電力に変換し、コントロールユニット130内の各部に供給する。電源部174から出力された電力の一部は、ケーブル142を利用してボード本体110内の制御回路128にも供給される。ケーブル142内には、信号線と電力線とが設けられている。
【0046】
図5は、コントロールユニット130の構成例を示す機能ブロック図である。 コントロールユニット130は、操作パネル131、通信I/F140、通信I/F141、制御部171、不揮発性メモリ172、メディア駆動部173、電源部174、赤外線受光部191、等を有している。
【0047】
制御部171は、CPU171a、ROM171b、そしてRAM171cを備えている。CPU171aは、所定のプログラムに従って、全ての制御対象を統括制御する。制御に必要なプログラム(制御用のデータを含む。)は、ROM171bに格納されている。CPU171aの制御対象は、ボード本体110とコントロールユニット130とからなる系に存在する。制御対象として、更に、何らかの外部装置が含まれる場合もある。RAM171cは、CPU171aがプログラムを実行する際、作業スペースとして使用される。
【0048】
不揮発性メモリ172は、複数種類の表画像データを記憶している。表画像データは、表画像を表示するためのデータである。表画像の種類として、たとえば、計画表、日程表、時間表、等を挙げることができる。以下、この不揮発性メモリ172を、内部画像メモリ172と記す場合もある。 内部画像メモリ172に記憶されている表画像データは、画像データその物(文字通りの画像データ)でも、特定の画像データとリンクしたデータ(特定の画像データの所在を示すデータ)であってもよい。すなわち、表画像データの他に、実際に表示される画像データが、地球上のどこか別の場所に存在してもよい。実際に表示される画像データの存在する場所の例として、コントロールユニット130に接続されたコンピュータ、インターネット上のコンピュータ、等を挙げることができる。また、コントロールユニット130内に、内部画像メモリ172とは別の、実際の画像データ専用の内部メモリを設けてもよい。
【0049】
モード選択ボタン133、画像選択ボタン134、入力切替ボタン135、消去ボタン136、方向ボタン175、決定ボタン176、およびテキストボタン179は、入力装置部177を構成する。
【0050】
モード選択ボタン133は、ボード本体110のモード(動作モード)を選択するための操作子である。モード選択ボタン133を押圧すると、その度に、ボード本体110のモードが切り替わる。つまり、モード選択ボタン133は、トグルスイッチになっている。選択可能なモードは三つある。第1のモードは、ホワイトボードモードである。第2のモードは、ディスプレイモードである。第3のモードは、プロジェクションモードである。
モード選択ボタン133の直上には、発光色の異なる三つのLED133a、133b、133cが設けられている。選択されたモードに応じて、これらのうちのいずれかが点灯する。
【0051】
画像選択ボタン134は、電子ペーパ111に表示させる画像を選択するための操作子である。このボタン134は、主に、ホワイトボードモードおよびディスプレイモードにおいて使用される。選択対象画像は、内部画像メモリ172に記憶されている表画像データに基づく表画像、あるいはメディア駆動部173に装着されている記録メディア200に記録されている画像データに基づく画像、等である。記録メディア200の例として、メモリースティック、SDカードなどを挙げることができる。
【0052】
入力切替ボタン135は、画像情報の供給源を切り替えるための操作子である。画像情報の供給源は、3種類ある。第1の供給源は、内部画像メモリ172である。第2の供給源は、メディア駆動部173に装着されている記録メディア200である。第3の供給源は、通信I/F141に接続されている外部装置300である。外部装置300の例として、通信I/F141に近距離通信媒体(接続ケーブル、無線(無線LAN、赤外線)、等)を用いて接続されたコンピュータ、イメージスキャナ、Webブラウザ機能を持った携帯電話機、デジタルカメラ機能を備えた携帯電話機、そしてデジタルカメラを挙げることができる。外部装置300の例として、更に、テレビ放送などを受信する放送画像受信装置や、インターネットを介して接続されたコンピュータ、等を挙げることができる。外部装置300の例として、更に、ビデオテープ再生装置、DVD再生装置、ハードディスクレコーダ、ホログラムチップ再生装置、ビデオゲーム機、等を挙げることができる。
【0053】
消去ボタン136は、電子ペーパ111に表示されている画像を消去するための操作子である。消去の形態は様々である。その例として、全消去と部分消去を挙げることができる。 全消去は、電子ペーパ111を初期状態に戻すことに相当する。電子ペーパ111は、初期状態においては、その表示領域全体が白く且つ無模様の表示状態になっている。つまり、全消去は、電子ペーパ111の表示領域全体を、白く且つ無模様の表示状態にすることである。
【0054】
部分消去は、電子ペーパ111の表示領域内の一部分の画像を消去することである。部分消去により消去される一部分の画像の例として、電子ペーパ111の表示領域内に他の画像が見えるように開けられた窓を挙げることができる。窓は、電子ペーパ111の表示領域内に幾つも作ることができ、重ねたり、または並べたりして表示することができる。部分消去により消去される一部分の画像の例として、更に、表画像を挙げることができる。
【0055】
方向ボタン175は、アップ(上)ボタン175U、ダウン(下)ボタン175D、左ボタン175L、そして右ボタン175Rから成る。方向ボタン175は、電子ペーパ111の表示領域内に複数の窓や表が表示されている時(複数窓表示時、メニュー画面表示時、サムネイル画像表示時、等)に、アクティブ領域(選択中の画像や表)178の位置を移動させるために使用される(図7〜図15、図17〜図25、参照)。また、カーソルやポインタ183が表示されている時に、これらを所望の方向に移動させるためにも使用される(図19、図22、図24、図26、図27、参照)。
【0056】
決定ボタン176は、ホワイトボード100に対して各種決定指示を与えるための操作子である。たとえば、サムネイル画像によって複数の画像が表示されており、その内の一つの画像がアクティブ領域になっている時に(図21参照)、決定ボタン176を押圧すると、その画像が表示対象画像に決定され、通常サイズで表示される(図21参照)。表メニューから所望の表を選択的に表示する場合も同様である(図18参照)。
【0057】
テキストボタン179は、テキストボックス181(図19参照)を呼び出すための操作子である。テキストボックス181は、テキスト記入領域である。テキストボックス181は、表示中の表の欄中に呼び出される。テキストボックス181の近傍には、テキストメニューが表示される。図28は、テキストメニューの表示例を示している。テキストボックス181へのテキストの記入は、テキストメニュー182の中から、適当な文字(漢字、ひらがな、カタカナ、英数字、等)や単語(「スケジュール」、「計画」、「氏名」、「担当」、「行き先」、「曜日」、「日程」、「時刻」、等)を選ぶことによって達成される。
【0058】
このホワイトボード100は、外部のコンピュータを使用して操作することも可能である。すなわち、このホワイトボード100を操作するためのアプリケーションプログラムがインストールされているコンピュータを、コントロールユニット130に接続することにより、そのコンピュータの入力装置(キーボード、マウス、等)を使用してホワイトボード100を操作することができる。そのコンピュータの表示装置には、電子ペーパ111に表示中の画面が表示される、そして、一般的なOS(トロン、リナックス、ウインドウズ、等)のGUI機能を利用してホワイトボード100を操作することができる。
【0059】
テキストボックス181へのテキストの記入は、外部のコンピュータを使用して行うことが可能である。外部のコンピュータによれば、一般的なワードプロセッサを使用する場合と同様の入力操作(キーボード操作、マウス操作、等)によって、テキストボックス181内にテキストを簡単に記入することができる。
【0060】
1.2 ホワイトボードの動作
【0061】
1.2.1 ホワイトボードモード
【0062】
モード選択ボタン133でホワイトボードモードを選択すると、電子ペーパ111の表示領域に表示形態選択画面が表示される。図7は、表示形態選択画面の表示例を示している。表示形態選択画面220には、幾つかの選択ボタンが表示される。それらの内の一つは、通常ボタン221aである。別の一つは、色ボタン221bである。更に別の一つは、罫線ボタン221cである。表示形態選択画面220は、電子ペーパ111の表示領域の一部分に窓として表示される。
【0063】
1.2.1.1 通常表示
【0064】
通常ボタン221aを選択した状態(図7参照。通常ボタン221aが強調表示されている。)で、決定ボタン176を押圧すると表示形態選択画面220は消去される。そして、電子ペーパ111の表示領域全体が白色で且つ無模様の表示状態になる。その結果、ボード本体110の前面(前面板125の表面)が、白色で且つ無模様の筆記面になる。
【0065】
1.2.1.2 色の選択
【0066】
色ボタン221bを選択した状態(図8参照。色ボタン221bが強調表示されている。)で、決定ボタン176を押圧すると色選択画面226が表示される。図9は、色選択画面の表示例を示している。色選択画面226には、背景色ボタン226aと、罫線色ボタン226bと、文字色ボタン226cと、が表示される。
【0067】
1.2.1.2.1 背景の色
【0068】
背景色ボタン226aは、背景色(筆記面の地色)を選択するためのメニュー画面(背景色選択画面)に進むためのボタンである。背景色ボタン226aが選択されている状態(図9参照。背景色ボタン226aが強調表示されている。)で、決定ボタン176が押圧されると背景色選択画面227が表示される。図10は、背景色選択画面227の表示例を示している。背景色選択画面227上で所望の色のボタンを選び、決定ボタン176を押圧すると、背景色選択画面227が消去されるとともに、背景色がそのボタンの色に変更される。図11は、背景色として黒を選択した後の状態を例示している。
【0069】
1.2.1.2.2 罫線の色
【0070】
罫線色ボタン226bは、罫線(計画表、日程表、時間表、グラフ軸、等の罫線)の色を選択するためのメニュー画面(罫線色選択画面)に進むためのボタンである。罫線色ボタン226bが選択されている状態(図12参照。罫線色ボタン226bが強調表示されている。)で、決定ボタン176が押圧されると罫線色選択画面228が表示される。図13は、罫線色選択画面228の表示例を示している。罫線色選択画面228上で所望の色のボタンを選び、決定ボタン176を押圧すると、罫線色選択画面228が消去されるとともに、罫線色がそのボタンの色に変更される。この例では、この時点で未だ表が表示されていないため、その後に表を表示した場合における罫線の色が決定されるだけである。
【0071】
1.2.1.2.3 文字の色
【0072】
文字色ボタン226cは、テキストボックス181内に記入する文字の色を選択するためのメニュー画面(文字色選択画面)に進むためのボタンである。テキストボックス181は、表示中の表の欄中に必要に応じて呼び出される。文字色ボタン226cが選択されている状態(図14参照。文字色ボタン226cが強調表示されている。)で、決定ボタン176が押圧されると文字色選択画面229が表示される。図15は、文字色選択画面229の表示例を示している。文字色選択画面229上で所望の色のボタンを選び、決定ボタン176を押圧すると、文字色選択画面229が消去されるとともに、文字色がそのボタンの色に変更される。この例では、この時点で未だ表及び文字が表示されていないため、その後に表及び文字を表示した場合における文字の色が決定されるだけである。黒や深緑など暗い色が背景色に選定されている場合、特に指定しなければ文字色は自動的に白に設定される(図16参照)。
【0073】
1.2.1.3 罫線の選択
【0074】
罫線ボタン221cを選択した状態(図17参照。罫線ボタン221cが強調表示されている。)で、決定ボタン176を押圧すると罫線選択画面230が表示される。図18は、罫線選択画面230の表示例を示している。罫線選択画面230は、電子ペーパ111の表示領域に表示させる表、グリッド線、およびグラフ軸、等を選択するためのメニュー画面である。罫線選択画面230には、表、グリッド線、およびグラフ軸、等のサンプルが表示される。罫線選択画面230で何れかの画像を選び、決定ボタン176を押圧すると、罫線選択画面230が消去されるとともに、選定された表、グリッド線、またはグラフ軸が電子ペーパ111の表示領域に標準サイズで表示される。このとき表示される表、グリッド線、またはグラフ軸、等の罫線の色は、罫線色選択画面228にて選定された色である。黒や深緑など暗い色が背景色に選定されている場合、特に指定しなければ罫線色は自動的に白に設定される(図16参照)。
【0075】
図19は、罫線選択画面230中の「週間予定表1」を選択した場合の表示例を示している。図19に示すように、電子ペーパ111の表示領域には、表231と一緒に設定パレット232が表示される。設定パレット232には各種設定メニューがあり、所望の設定項目を選んで数値などを指定することにより、自由に、表の行数や列数を増減したり、表の幅や高さを設定したり、線種を変更したりすることができる。グリッド線あるいはグラフ軸の場合も同様である。
【0076】
表231中に記載されている文字や単語を変更したいときは、表231中の該当する欄のテキストボックス181をアクティブにして、削除、上書き、新規書き込み等を行うことにより、自由に変更することができる。
【0077】
1.2.1.4 設定の変更
【0078】
上記のようにして背景色、罫線色、文字色などを設定した後においても、表示形態選択画面220から所望の選択画面に進むことにより、その選択画面上で設定を自由に変更することができる。設定が全て完了したら、表示形態選択画面220の終了ボタン184を選択した状態で決定ボタン176を押圧することにより、表示形態選択画面220を消去することができる。また、モード選択ボタン133でホワイトボードモードを選択することにより、いつでも表示形態選択画面220を呼び出すことができる。
【0079】
1.2.2 ディスプレイモード
【0080】
モード選択ボタン133でディスプレイモードを選択すると、電子ペーパ111の表示領域にソース選択画面が表示される。図20は、ソース選択画面185の表示例を示している。ソース選択画面185には、幾つかの選択ボタンが表示される。それらの内の一つは、記録メディアボタン185aである。別の一つは、外部装置ボタン185bである。
【0081】
1.2.2.1 記録メディアからの取り込み
【0082】
記録メディアボタン185aは、表示する画像のソース(保存されている場所)として、メディア駆動装置173に装着されている記録メディア200を指定するためのボタンである。記録メディアボタン185aが選択されている状態(図20参照。記録メディアボタン185aが強調表示されている。)で、決定ボタン176が押圧されるとサムネイル画面186が表示される。図21は、サムネイル画面186の表示例を示している。サムネイル画面186には、記録メディア200に記録されている1または複数の画像のサムネイル(縮小画像)が一覧表示される。サムネイル画面186上で何れかの画像を選び(この例では画像1が選択されている。)、決定ボタン176を押圧すると、選定された画像が電子ペーパ111の表示領域に標準サイズで表示される。サムネイル画面186上の終了ボタン184が選択されている状態で、決定ボタン176が押圧されると、サムネイル画面186が閉じられる。
【0083】
図22は、サムネイル画面186上で選択した画像の表示状態を例示している。図22に示すように、電子ペーパ111の表示領域には、選択した画像187と一緒に設定パレット188が表示される。設定パレット188には各種設定メニューがあり、所望の設定項目を選んで数値などを指定することにより、自由に、画像187の表示位置を変更したり、画像187の幅や高さを設定したり、画像枠の有無や種類を変更したりすることができる。設定パレット188は、終了ボタン184により閉じることができる。
【0084】
上記のようにして電子ペーパ111の表示領域に表示させた画像187は、電子ペーパ111への電力供給を停止した後も、表示されたまま保たれる。そして、図23に示すように、サムネイル画面186を再度呼び出して、別の画面を選択すれば(この例では画像4が選択されている。)、表示中の画像187を別の画像189に変更することができる(図24参照)。電子ペーパ111は、画像変更時のみ電力を消費する。
【0085】
また、サムネイル画面186上のスライドショーボタン186sが選択されている状態で、決定ボタン176が押圧されると、サムネイル画面186上に一覧表示されている画像が、標準サイズで順番に表示される。この場合も、電子ペーパ111は、画像が切り換わる時のみ電力を消費する。
【0086】
1.2.2.2 外部装置からの取り込み
【0087】
外部装置ボタン185bは、表示する画像のソース(保存されている場所)として、入力I/F141に接続されている外部装置300を指定するためのボタンである。外部装置ボタン185bが選択されている状態(図25参照。外部装置ボタン185bが強調表示されている。)で、決定ボタン176が押圧されると、電子ペーパ111の表示領域に入力画像表示窓195が標準サイズで表示される。図26は、入力画像表示窓195の表示例を示している。電子ペーパ111の表示領域には、入力画像表示窓195と一緒に設定パレット196が表示される。設定パレット196には各種設定メニューがあり、所望の設定項目を選んで数値などを指定することにより、自由に、表示窓195の表示位置を変更したり、表示窓195の幅や高さを設定したり、窓枠の有無や種類を変更したりすることができる。設定パレット196は、終了ボタン184により閉じることができる。表示窓195は、電子ペーパ111の表示領域と同じ大きさまで拡大できる。表示窓195が表示されている時に、外部装置300からコントロールユニット130に画像データまたはビデオ信号を入力すると、入力された画像データまたはビデオ信号に応じた画像が表示窓195内に表示される。
【0088】
図27は、表示窓195内に入力画像を表示させた状態を例示している。表示窓195内に表示される画像は、静止画に限らず、動画の場合もある。たとえば、新企画や新商品の提案会場等において、ノートパソコンなどからコントロールユニット130に静止画データを入力すれば、その静止画像が表示窓195内に表示される。また、DVD再生装置などからコントロールユニット130に動画データや動画映像のビデオ信号を入力すれば、その動画像が表示窓195内に表示される。
【0089】
1.2.3 プロジェクションモード
【0090】
モード選択ボタン133でプロジェクションモードを選択すると、電子ペーパ111の表示領域全体が白色で且つ無模様の表示状態になる。その結果、電子ペーパ111の表示領域全体を、被投射面として使用することが可能となる。この時の表示状態は、ホワイトボードモードにおける通常表示と同じである。
【0091】
図29は、ボード本体110の電子ペーパ111に、映像を投射している状態を例示している。プロジェクタ350からの投射光351は、前面板125を透過して、電子ペーパ111に投射される。その結果、電子ペーパ111の不揮発性表示層(電子インク層、ツイストボール層、強誘電液晶層、等)の表面に映像352が表示される。電子ペーパ111からの反射光(映像)が、前面板125を透過して観察される。
【0092】
1.3 その他の形態例
【0093】
図30は、本願発明に係るホワイトボードの別の形態例を示す正面図である。図30に示すホワイトボード101は、ボード本体110とコントロールユニット130とが一体化している。また、このホワイトボード101は、支持体150を備えておらず、部屋の壁などに直接取り付けられる。しかたって、このホワイトボード101は、壁掛け型テレビや、装飾用の表示板として使用することができる。
また、背面板126の代わりに、電子ペーパ111と前面板125とを備えたホワイトボードも本願発明のホワイトボードに含まれる。ボード本体の両面に電子ペーパ111を備えることにより、表画像その他の画像をボード本体の両面に必要に応じて表示することができる。
【0094】
1.4 効果
【0095】
以上説明したように、この形態例のホワイトボード100は、ホワイトボードモードで使用することにより、その筆記面に、計画表、日程表、時間表などの各種表画像を必要に応じて選択的に表示することができる。また、筆記面に、グリッド線、グラフ軸を必要に応じて選択的に筆記面に表示することもできる。さらに、筆記面の色、罫線の色、および文字の色を自由に変更できる。表示手段として、電子ペーパを使用しているので、表示させた表画像や色を保つための電力を必要としない。
【0096】
また、電子ペーパ111の背後に背面板126が設けられているので、ボード本体110の両面を筆記面として使用することができる。また、背面板126は、従来のホワイトボードと全く同じ使い方をすることができる。背面板126は、スチール製であるので、その筆記面にマグネット180を付着させることができる。
【0097】
また、背面板126との磁気的吸引力により、前面板125の表面(筆記面)にもマグネット180を付着させることができる。前面板125に対するマグネット180の付着力を高めるためには、電子ペーパ111の構成材料として合成樹脂を用いることが望ましい。
【0098】
なお、本願発明のホワイトボードにおいて、背面板126は、必ずしもホワイトボードとしての機能を有している必要はない。
また、ホワイトボード100、101に使用する電子ペーパ111は、必ずしも、紙のように薄い必要はないし、フレキシブルである必要もない。
【0099】
2.投影スクリーン装置
【0100】
2.1 投影スクリーン装置の構成
【0101】
本願発明に係る投影スクリーン装置は、図1〜図30を用いて説明したホワイトボードと同じように構成することができる。すなわち、本願発明のホワイトボードの形態例は、その文中の「ホワイトボード」を「投影スクリーン装置」と適宜読み替えるとともに、「ボード」を「スクリーン」と適宜読み替えれば、本願発明の投影スクリーン装置の形態例になる。
【0102】
ただし、投影スクリーン装置の場合、前面板125の表面に、ホワイトボードマーカを使用して、文字、絵、図、線、表などを、手書きで記入できる必要はない。背面板126も、ホワイトボードとしての機能を有している必要はない。背面板126がスチール製である必要もない。むしろ、剛性樹脂板など、スチール以外の軽量な板材あるいは可撓性を有するシートを用いてもよい。投影スクリーン装置の場合、スクリーン本体は、ロール状に巻き取ることができる構造になっていることが望ましい。
【0103】
2.1.1 効果
【0104】
この形態例の投影スクリーン装置100は、ディスプレイモードに設定することにより、プロジェクタ350による投影を行っていない時でも、各種画像を表示することができる。表示手段として、電子ペーパを使用しているので、表示させた画像を表示状態に保つための電力を必要としない。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本願発明のホワイトボード又は投影スクリーン装置は、動画を表示することができるので、壁掛け型テレビなど、大画面の画像表示装置として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本願発明に係るホワイトボード(投影スクリーン装置)の一形態例を示す正面図
【図2】図1に示されるホワイトボード(投影スクリーン装置)の側面図
【図3】ボード本体(スクリーン装置本体)の縦断面図
【図4】ボード本体(スクリーン装置本体)の要部を示す分解斜視図
【図5】コントロールパネルの構成例を示す正面図
【図6】コントロールユニットの構成例を示す機能ブロック図
【図7】ホワイトボードモードにおける表示形態選択画面の表示例を示す図
【図8】ホワイトボードモードにおける表示形態選択画面の別の表示状態を例示する図
【図9】ホワイトボードモードにおける色選択画面の表示例を示す図
【図10】ホワイトボードモードにおける罫線色選択画面の表示例を示す図
【図11】ホワイトボードモードにおいて背景色として黒を選択した後の表示状態を例示するホワイトボード(投影スクリーン装置)の正面図
【図12】ホワイトボードモードにおける色選択画面の別の表示状態を例示する図
【図13】ホワイトボードモードにおける罫線色選択画面の別の表示状態を例示する図
【図14】ホワイトボードモードにおける色選択画面の更に別の表示状態を例示する図
【図15】ホワイトボードモードにおける文字色選択画面の表示例を示す図
【図16】ホワイトボードモードにおいて黒や深緑など暗い色が背景色に選定されている場合における表示状態を例示するホワイトボード(投影スクリーン装置)の正面図
【図17】ホワイトボードモードにおける表示形態選択画面の更に別の表示状態を例示する図
【図18】ホワイトボードモードにおける罫線選択画面の表示例を示す図
【図19】ホワイトボードモードにおいて罫線(表)を選択を選択した後の表示状態を例示するホワイトボード(投影スクリーン装置)の正面図
【図20】ディスプレイモードにおけるソース選択画面の表示例を示す図
【図21】ディスプレイモードにおけるサムネイル画面の表示例を示す図
【図22】サムネイル画面上で画像を選択した後の表示状態を例示するホワイトボード(投影スクリーン装置)の正面図
【図23】ディスプレイモードにおけるサムネイル画面の別の表示状態を例示する図
【図24】サムネイル画面上で画像を選択した後の別の表示状態を例示するホワイトボード(投影スクリーン装置)の正面図
【図25】ディスプレイモードにおけるソース選択画面の別の表示状態を例示する図
【図26】ディスプレイモードにおいて入力画像表示窓が表示されている状態を例示するホワイトボード(投影スクリーン装置)の正面図
【図27】入力画像表示窓内に入力画像を表示させた状態を例示するホワイトボード(投影スクリーン装置)の正面図
【図28】ホワイトボードモードにおけるテキストメニューの表示例を示す図
【図29】電子ペーパの表示領域に映像を投射している状態を例示する、ホワイトボード(投影スクリーン装置)とプロジェクタとから成るシステムの全体図
【図30】本願発明に係るホワイトボードの別の形態例を示す正面図
【符号の説明】
【0107】
100 ホワイトボード
101 ホワイトボード
110 ボード本体
111 電子ペーパ(不揮発性表示デバイス)
111a 表示領域
125 前面板
126 背面板
126a 筆記層
128 制御回路
128a 外部インタフェース
130 コントロールユニット
131 操作パネル
132 電源ボタン
133 モード選択ボタン
134 画像選択ボタン
135 入力切替ボタン
136 消去ボタン
139 電力ケーブル
140 通信インタフェース
141 通信インタフェース
150 支持体
160 ホワイトボードマーカ
170 イレーザ
171 制御部
172 不揮発性メモリ
173 メディア駆動部
174 電源部
175 方向ボタン
176 決定ボタン
177 入力装置部
178 アクティブ領域
179 テキストボタン
180 マグネット
181 テキストボックス
182 テキストメニュー
183 ポインタ
185 ソース選択画面
185a 記録メディアボタン
185b 外部装置ボタン
186 サムネイル画面
186s スライドショーボタン
187 画像
188 設定パレット
191 赤外線受光部195 入力画像表示窓
196 設定パレット
200 記録メディア
220 表示形態選択画面
221a 通常ボタン
221b 色ボタン
221c 罫線ボタン
125 前面板
226 色選択画面
226a 背景色ボタン
226b 罫線色ボタン
226c 文字色ボタン
227 背景色選択画面
228 罫線色選択画面
229 文字色選択画面
230 罫線選択画面
231 表
232 設定パレット
300 外部装置
350 プロジェクタ
351 投射光
352 映像
【出願人】 【識別番号】393009909
【氏名又は名称】佐藤 謙治
【出願日】 平成16年4月12日(2004.4.12)
【代理人】
【公開番号】 特開2004−255885(P2004−255885A)
【公開日】 平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願番号】 特願2004−116487(P2004−116487)