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【発明の名称】 スロットマシン
【発明者】 【氏名】外山 公一
【住所又は居所】大阪府吹田市豊津町14番12号 株式会社SNKプレイモア内

【要約】 【課題】スロットマシンにおいて、遊技者のあまり視線を移動させることなく、遊技者に対して遊技に集中させた状態で表示窓内での図柄変動及びLCDの表示内容の双方を容易に視認させる。

【解決手段】本スロットマシンでは、遊技の演出に関連する情報を表示するLCD18と、変動表示されている図柄を見るための表示窓5L,5C,5Rと、の離間距離をできるだけ小さくするために、大型表示面を有するLCD18の下端縁部を、遊技者に対してアップライトに面している表示窓5の上端縁部に視覚的に連続するように近接させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
列毎に複数種類の図柄の変動表示及び停止表示を行うための図柄表示手段、図柄表示手段による図柄の変動表示を観察するための表示窓、並びに遊技の演出に関連する情報を電気的に表示するための表示装置を備えており、少なくとも表示窓を通過する有効ライン上に役の入賞を示す図柄の組み合わせが揃うことを条件として、その入賞役の種類に応じた利益を遊技者に付与するスロットマシンであって、
上記図柄変動手段及び表示窓は、遊技者に対してアップライトに面しており、
上記表示装置は、その下端縁部が上記表示窓の上端縁部に対して近接又はオーバーラップ若しくは接していることを特徴とするスロットマシン。
【請求項2】
上記表示装置における左側部及び右側の双方を結ぶ領域の下方に上記表示窓が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
【請求項3】
上記表示装置では、内部的に成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効ライン上に揃わせるための図柄変動停止順序を報知する報知画像を表示すると共に、停止すべき図柄変動列に対向する上記表示窓の領域における周縁部に当該報知画像を表示するようにしていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスロットマシン。
【請求項4】
列毎に複数種類の図柄の変動表示及び停止表示を行うための図柄表示手段、図柄表示手段による図柄の変動表示を観察するための表示窓、並びに遊技の演出に関連する情報を電気的に表示するための液晶表示装置を備えており、少なくとも表示窓を通過する有効ライン上に役の入賞を示す図柄の組み合わせが揃うことを条件として、その入賞役の種類に応じた利益を遊技者に付与するスロットマシンであって、
上記図柄表示手段及び表示窓は、遊技者に対してアップライトに面しており、
上記液晶表示装置は、相対的に大きな表示画面を有しており、且つ、当該液晶表示装置の下端縁部が上記表示窓の上端縁部に対して近接又はオーバーラップ若しくは接していると共に、当該表示面が予め定める角度を以って上記表示窓に対して前傾していることを特徴とするスロットマシン。
【請求項5】
上記液晶表示装置の表示面の前傾角度は、5度〜10度程度に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のスロットマシン。
【請求項6】
上記液晶表示装置の表示面の幅寸法は、上記表示窓の幅寸法よりも小に設定されており、他方上記液晶表示装置の表示面の高さ寸法は、上記表示窓の高さ寸法よりも大に設定されていることを特徴とする請求項5に記載のスロットマシン。
【請求項7】
上記液晶表示装置では、内部的に成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効ライン上に揃わせるための図柄変動停止順序を報知する報知画像を表示すると共に、停止すべき図柄変動列に対向する上記表示領域における周縁部に当該報知画像を表示するようにしていることを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れかに記載のスロットマシン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、列毎に複数種類の図柄の変動表示及び停止表示を行うための図柄表示手段、並びに遊技の演出に関連する情報を電気的に表示を行うための表示装置を備えたスロットマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スロットマシンは、(1)列毎に図柄の変動表示及び停止表示を行うための図柄表示手段と、(2)図柄の変動表示を主として遊技者に観察させるための表示窓と、(3)図柄の変動表示を開始させるための始動レバーと、(4)図柄変動列に対応して配置されており、図柄の変動表示を停止表示させるための複数の停止操作ボタンとを備えている。特に、図柄表示手段及び表示窓の両者は、アップライトに遊技者に対して面している。
【0003】
かかるスロットマシンでは、始動レバーが操作されることを契機として、役の成立に関する内部抽選が行われる。この内部抽選が終了すると、表示窓内において全ての列の図柄が変動表示される。その後、遊技者により停止ボタンが順次目押しされると、表示窓内において変動表示されている図柄が当該目押し順序に応じて順次停止表示される。全列の図柄が停止表示されたとき、有効化された賭けライン(有効ライン)上において当該停止表示された図柄の組み合わせが上記内部抽選で成立した役の入賞を示す図柄の組み合わせと一致することを条件として、その入賞役の種類に応じた数の遊技媒体(メダルやコインを含む)が払い出される。ここに、「目押し」とは、図柄の変動表示をよく観察し、且つ、停止させるべき図柄が表示窓内に出現するタイミングを見計らって停止ボタンを押す行為をいう。
【0004】
現在、図柄表示手段としては、メカニカルリール方式を採用したものと、シミュレートリール方式を採用したものとの2種類が存在する。メカニカルリール方式を採用したスロットマシンでは、外周面に複数種類の図柄が周方向に沿って描かれている複数のリールが備えられており、これらリールを機械的に回転及び停止させることによって図柄の変動表示及び停止表示が達成される。他方、シミュレートリール方式を採用したスロットマシンでは、例えば液晶表示装置であって図柄を電気的に画像表示する表示装置が備えられており、この表示装置の駆動を電気的に制御することによって図柄の変動表示及び停止表示が達成される。
【0005】
この種のスロットマシンでは、ある特定の入賞役が成立すると、1回の遊技媒体の払い出しで終わらず、所定期間の間、通常遊技状態よりも有利な特別遊技状態に移行するように設定されている。このような特別遊技への移行を許容する入賞役としては、ビッグボーナス(以下、「BB」という)役やレギュラーボーナス(以下、「RB」という)役を例示することができる。「BB役」とは、遊技者に相対的に大きな利益を与えるゲームを所定回数連続して行える入賞役である。他方、「RB役」とは、遊技者に相対的に小さな利益を与えるゲームを所定回数連続して行える入賞役である。
【0006】
上記特定役をはじめ種々の役が内部抽選で内部的に成立したとき、遊技者は、当該内部的に成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効ライン上で停止させるべく目押しを行う必要がある。ところが、初心者にあっては、目押しが行えないばかりか、役が内部的に成立したことも分からず、ただやみくもに停止ボタンの操作を行うため、特別遊技へ移行させるまでの間に多くの遊技回数を行ってたくさんのメダルを浪費してしまう。特に、入賞役が小役の場合には、目押しできないことに起因して所定の図柄の組み合わせを有効ライン上に揃えることができずに入賞役を逃した際に、次回以降の遊技に内部的に入賞役の成立を持ち越すことはできないので、賞の提供を得ることができなくなる。このため、初心者と熟練者との間には遊技結果に大きな差が生じてしまう。これを解消するべく、例えば、特許文献1では、内部抽選で内部的に役が成立したこと、及び内部的に成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効ライン上に停止させるための停止ボタンの目押し順序を、液晶表示装置やLED表示パネル等の表示装置を用いて、これらの情報を遊技者に分かりやすく告知する旨が開示されている。
【0007】
上記特許文献1に係るスロットマシンで採用されている表示装置は、遊技者に面して横方向に並設された3つの表示窓のうち最も右側の表示窓と所定寸法だけ離間した右側の領域において、これら表示窓と並行するように設けられている。この表示装置と最も右側の表示窓との間には、入賞ライン表示ランプが介在されている。この入賞ライン表示ランプは、ベットの完了(メダルの投入及びクレジットの行使を含む概念である)によって有効化された賭けラインを示すランプである。
【0008】
【特許文献1】特開2001−293138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に示すようなスロットマシンでは、表示装置及び表示窓同士が入賞ライン表示ランプを挟んで左右方向に沿って大きく離間した状態で設けられている。そのため、表示窓内において変動表示されている図柄を内部的に成立した役に応じた図柄で停止させようと目押しするために遊技者が当該図柄変動表示に集中している際に、表示窓と離れた位置にある表示装置に表示されている上述した表示内容を見るには、遊技者は視線を大きく移動させる必要がある。その結果、遊技に対する集中を維持しにくくなると共に、停止ボタンの目押し順序を間違えてしまい易い。
【0010】
ところで、近年では、液晶表示パネルを備えた表示装置を3つの表示窓の下方の領域に対して一定間隔離した状態で配置し、この表示装置に上記内部抽選で内部的に成立した役の入賞を成立させるための停止ボタンの目押し順序を告知する演出画像を表示させるようにしたスロットマシンが提供されている。このスロットマシンにおいても、やはり各表示窓と表示装置とが上下方向に沿って大きく離間した位置に配置されているので、遊技者が遊技中に視線を大きく移動させる必要がある。そのため、遊技に対する集中を維持させ難い、という課題は依然として解消されない。また、表示装置の大きさは比較的小型のものが採用されている。そのため、遊技者にとって表示装置に表示されている停止ボタンの目押し順序を示す画像及び実際に停止すべき図柄同士を視覚的に対応させ難い。その結果、表示された目押し順序とは異なる順序で停止ボタンを押してしまい易い、といった課題も依然として解消されない。
【0011】
他方、表示窓の前方を含み且つ当該表示窓の周辺部分の前方に透明液晶表示パネルを貼着し、この透明液晶表示パネル上で遊技の演出に関する情報を画像として表示するようにしたスロットマシンが提供されている。このスロットマシンにおいては、表示窓の前方にも透明液晶表示パネルが貼着されているので、遊技者にとっては、表示窓内において変動表示されている図柄が見難くなっている。そこで、図柄の変動表示をできるだけ視認させ易くするために、図柄表示手段を照射するための光照射手段をマシン本体内に別途設けるなどの措置を講じる必要が生じる。具体的には、光照射効率を上げるための複雑な構造を採用し、且つ、透明液晶表示パネルに表示される情報を見易くすることを目的として、演出に応じて照射手段を適宜ON/OFFさせたり、或いは、照度の強弱調整を行うために複雑な制御を行わせたりせざるを得ない。このように、遊技中に光照射に変化を与えることは、遊技者に対して目の疲れを招くなど視認の負担をかけ易く、それによって遊技に対する集中も維持し難くなり易い。
【0012】
本発明は、上述した課題に鑑みなされたもので、遊技者の視線をあまり移動させることなく、遊技者に遊技に集中させた状態で表示窓内での図柄の変動表示及び表示装置の表示内容の双方を容易に把握させることが可能であるスロットマシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明者は、遊技者が遊技を行う上で専ら視線が注がれる図柄が変動表示している間に、表示装置に表示される遊技者にとって重要であり且つ楽しみな遊技の演出に関連する情報を、遊技者の視線をあまり移動させることなく遊技に対する集中を維持させた状態で把握させることを目的として、遊技の演出に関連する情報を表示する表示装置と、変動表示されている図柄を見るための表示窓との離間距離をできるだけ小さくするために、表示装置及び表示窓同士が視覚的に連続するように、当該表示装置を当該表示窓の上方に配したスロットマシンを発明するに至った。
【0014】
第1の観点にかかる発明は、列毎に複数種類の図柄の変動表示及び停止表示を行うための図柄表示手段、図柄表示手段による図柄の変動表示を観察するための表示窓、並びに遊技の演出に関連する情報の表示を行う表示装置を備えており、少なくとも表示窓を通過する有効ライン上に役の入賞を示す図柄の組み合わせが揃うことを条件としてその入賞役の種類に応じた利益を付与するスロットマシンであって、上記図柄表示手段及び表示窓は、遊技者に対してアップライトに面しており、上記表示装置は、その下端縁部が上記表示窓の上端縁部に近接又はオーバーラップ若しくは接している。
【0015】
上記表示装置における左側部及び右側部の双方を結ぶ領域の下方に上記表示窓が配置されている。
【0016】
上記表示装置では、内部的に成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効ライン上に揃わせるための図柄変動停止順序を報知する報知画像を表示すると共に、停止すべき図柄変動列に対向する上記表示窓の領域における周縁部に当該報知画像を表示するようにしている。
【0017】
ところで、通常、遊技者は、表示窓の中心部に視線を置いて遊技を行う。このとき、遊技者は、少し下向きの視線で表示窓を通じて図柄の変動表示を見ている。そのため、遊技者が視線を水平にした自然な状態のときに表示装置が遊技者の視野に入ることが望ましい。この要望を満足させるには、表示装置を表示窓の左右や下方に設けるのではなく、表示装置及び表示窓の両者を上下に視覚的に連続するような位置関係とし、且つ、表示装置を表示窓の上方に配置するのが好ましい。この場合、表示装置を見るときには、遊技者の視線は少し上向きになるので、表示装置の表示面を表示窓に対して前傾させていることが好ましい。これは、表示装置として液晶表示装置を採用する場合には、視野角の問題が生じるゆえ、特に重要なポイントの1つである。
【0018】
そこで、第2の観点に係る発明は、列毎に複数種類の図柄の変動表示及び停止表示を行うための図柄表示手段、図柄表示手段による図柄の変動表示を観察するための表示窓、並びに遊技の演出に関連する情報を電気的に表示するための液晶表示装置を備えており、少なくとも表示窓を通過する賭けライン上に役の入賞を示す図柄の組み合わせが揃うことを条件として、その入賞役の種類に応じた利益を遊技者に付与するスロットマシンであって、上記図柄表示手段及び表示窓は、遊技者にアップライトに面しており、上記液晶表示装置は、相対的に大きな表示画面を有しており、且つ、当該液晶表示装置の下端縁部が上記表示窓の上端縁部に対して近接又はオーバーラップ又は接していると共に、当該表示面が予め定める角度を以って上記表示窓に対して前傾している。
【0019】
ところで、液晶表示装置を用いてスロットマシン自体の集客力を上げるためには、液晶表示装置による画像(キャラクターを用いた演出画像も含む)が遊技者の後ろで立っている傍観者等の視線に飛び込むようにしなければならない。この点を考慮すると、液晶表示装置の前傾角度をあまり深くすることは好ましくなく、浅く前傾させることが望まれる。この点も、液晶表示装置を用いる上で特に重要なポイントの1つである。
【0020】
そこで、上記液晶表示装置の表示面の前傾角度は、5度〜10度程度に設定されていることが好ましい。更に厳密に液晶表示装置の表示面の視野角を考慮すると、上記液晶表示装置の前傾角度は、6度程度に設定されていることが最も好ましい。
【0021】
上記表示装置の表示面の幅寸法は、上記表示窓の幅寸法よりも小に設定されており、他方上記表示装置の表示面の高さ寸法は、上記表示窓の高さ寸法よりも大に設定されている。具体的には、上記表示装置の表示面の幅寸法と上記表示窓の幅寸法の比は3:4程度に設定されていることが好ましく、他方上記表示装置の表示面の高さ寸法と上記表示窓の高さ寸法の比は7:5〜6:5程度に設定されていることが好ましい。
【0022】
上記液晶表示装置では、内部的に成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効ライン上に揃わせるための図柄変動停止順序を報知する報知画像を表示すると共に、停止すべき図柄変動列に対向する上記表示領域における周縁部に当該報知画像を表示するようにしている。
【0023】
なお、第1の観点に係る発明及び第2の観点に係る発明において、上記有効ライン上に入賞図柄の組み合わせを揃わせるための図柄変動停止順序を報知する報知画像としては、矢印や丸印などの記号や文字、或いは、キャラクターの演出など、停止すべき図柄変動列に対向する表示窓の位置或いは領域を指す様々な画像を用いることが可能である。
【0024】
また、上記表示装置及び液晶表示装置の下端縁のライン並びに表示窓の上端縁のラインは、必ずしも直線状とは限らず曲線状のものも含むと共に、各ラインが必ずしも平行な状態であるとは限らず、第1の観点に係る発明及び第2の観点に係る発明は、これらの状態に適用することが可能である。
【発明の効果】
【0025】
第1の観点に係る発明によれば、遊技の演出に関連する情報の表示を行う表示装置の下端縁部が表示窓の上端縁部に近接又はオーバーラップ若しくは接しているので、表示装置と表示窓とが上下に視覚的に連続しているような配置状態となっている。そのため、遊技を行う上で主に見る必要のある表示窓内の図柄の変動表示を見ながら、遊技者は、あまり顔の向きを変えることなく視線の移動距離を短くした状態で表示装置に表示される上記遊技演出関連情報を見ることが可能となる。特に、表示窓内で図柄が変動表示している間に、遊技者にとって非常に大事な遊技演出関連情報が表示装置に表示される場合が多い中で、遊技者に対して視線をあまり移動させることなく表示装置及び表示窓の双方の表示内容を視認させその内容を把握させながら集中した状態で遊技を行わせることが可能となる。また、表示装置の左側部及び右側部を結ぶ領域の下方に表示窓を配置している場合には、表示窓の主要部の全ての領域における上方には表示装置が位置する。そのため、表示窓が図柄変動列に対応して複数の観察領域に分割されている場合に、遊技者が各表示窓のうち何れの観察領域を通して図柄変動表示を見るとしても、遊技者は、視線をあまり移動させることなく表示装置の遊技関連情報を把握し得、集中した状態で遊技を行わせることが可能となる。さらに、内部的に成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効ライン上に揃わせるための図柄変動停止順序を報知する報知画像を、表示装置における停止すべき図柄変動列に対向する表示窓の周縁部の領域に表示させることにより、遊技者に対して、表示窓内で変動表示されている図柄を見ながらその視線をあまり移動させることの無い状態で、停止すべき図柄の種類を遊技に集中させた状態で的確に把握させることが可能になると共に、図柄変動停止順序の操作ミスも低減させることが可能となる。
【0026】
第2の観点に係る発明によれば、遊技演出関連情報の表示を行う液晶表示装置の下端縁部が表示窓の上端縁部に近接又はオーバーラップ若しくは接しており、且つ、その表示面が表示窓に対して前傾しているので、遊技者の視線をあまり移動させることなく、遊技者に遊技に集中させた状態で表示窓内での図柄の変動表示及び表示装置の表示内容の双方を容易に視認させることができ、且つ、マシン自体の集客性も向上する。また、液晶表示装置の前傾角度を浅くしているので、液晶表示装置による画像表示が遊技者の後ろで立っている傍観者等の視線に飛び込んでくるようになる。その結果、マシン自体の集客性はより一層向上することになる。さらに液晶表示装置の表示面の幅寸法を表示窓の幅寸法よりも小に設定し、他方液晶装置の表示面の高さ寸法を表示窓の高さ寸法よりも大に設定しているので、遊技者は、上下左右にあまり視線を振ることなく液晶表示装置及び表示窓の両者の表示内容を確認することができ、遊技者の遊技に対する集中力が殺がれることはない。そのため、遊技者の疲労感はより確実に軽減され、それによって遊技者に長時間連続して遊技を楽しませることがより確実に担保される。さらにまた、内部的に成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効ライン上に揃わせるための図柄変動停止順序を報知する報知画像を、液晶表示装置における停止すべき図柄変動列に対向する表示窓の周縁部の領域に表示させることにより、遊技者に対して、表示窓内で変動表示されている図柄を見ながらその視線をあまり移動させることの無い状態で、停止すべき図柄を遊技に集中させた状態で的確に把握させることが可能になると共に、図柄変動停止順序の操作ミスも低減させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0028】
1.外観構成
図1乃至図4を参照して、本実施の形態に係るスロットマシン1は、前面が開放している箱形形状を有している筐体2と、この筐体2に対して開閉自在に取り付けられている前扉3とを備えている。
【0029】
前扉3の中央部正面には、正面パネル4が装着されている。この正面パネル4の主要部には、表示窓5が形成されている。この表示窓5は、主として、筐体2内の3つの回転リール6L,6C,6Rを観察するためのものであって、各リール6L,6C,6Rの外周面には、それぞれ、複数種類の図柄が周方向に沿って描かれている。これらの図柄は、表示窓5を通して3つずつ観察される。特に、表示窓5及び各リール6L,6C,6Rは、正面パネル4上において遊技者に対してアップライトに面している。
【0030】
表示窓5の左側には、5つの賭けライン表示ランプ7A,7B,7C,7D,7Eが設けられている。これら賭けライン表示ランプ7A〜7Eは、1回のゲームにおいて有効化された賭けラインを示すために点灯するランプである。他方、表示窓5の右側には、スタートランプ8、投入指示ランプ9、リプレイランプ10、アシストタイム(以下、「AT」という)告知ランプ11及びゲームオーバーランプ12が設けられている。スタートランプ8は、ゲームが開始できる状態となった場合に点灯又は点滅するランプである。投入指示ランプ9は、メダルをスロットマシン1に投入できる状態である場合に点灯するランプである。リプレイランプ10は、ゲームの結果としてリプレイ役の入賞が成立した場合に点灯するランプである。AT告知ランプ11は、遊技状態がATに移行した場合に点灯するランプである。ゲームオーバーランプ12は、遊技が終了したときに点灯するランプである。これらランプ8〜12は、正面パネル4の上方から下方に向かってこの順で配置されている。
【0031】
表示窓5上には、当該表示窓5の窓面を通過する5本の賭けライン13A,13B,13C,13D,13Eが設けられている。
【0032】
表示窓5の下方には、払出数表示器14、ゲーム数表示器15及びクレジット表示器16が設けられている。払出数表示器14は、入賞が発生した場合に遊技者に対して払い出されるメダル数や遊技者に対して与えられるクレジット数を表示する表示器である。ゲーム数表示器15は、BBゲーム中の小役ゲーム回数及びボーナスゲーム回数やRBゲーム中のボーナスゲーム回数等を表示する表示器である。クレジット表示器16は、クレジット数を表示する表示器である。これら表示器14〜16は、7セグメント表示器であって、正面パネル4上で左から右に向かってこの順で配置されている。ここに、「クレジット」とは、遊技者が所有する有価価値として、スロットマシン1にストアーされているメダル数である。
【0033】
前扉3の上部には、上パネル17が装着されている。この上パネル17の中央部には、液晶表示装置(以下、「LCD」という)18が設けられている。このLCD18は、遊技の演出に関連する情報(以下、単に「遊技演出関連情報」という)を表示するための手段であって、目押しをアシストする演出情報を表示することも可能である。なお、液晶表示装置18に代えて、LED表示装置やEL表示装置を採用して遊技演出関連情報を表示するようにしてもよい。LCD18を挟んで、左右一対のスピーカー19A,19Bが上パネル17に装着されている。これらスピーカー19A,19Bは、遊技の状況に応じて効果音を発するためのものである。他方、前扉3の下部には、下パネル20が装着されている。この下パネル20には、機種名及びイメージデザイン等が印刷されており、その下方には、メダル払出口21及びメダル受け皿22が設けられている。
【0034】
本実施の形態においては、遊技演出関連情報の表示を行うLCD18は、その下端縁部が表示窓5の上端縁部と隣接するように正面パネル4に装着されており、正面パネル4においてLCD18と表示窓5とが上下方向に沿って連続しているような配置状態となっている。そのため、遊技者が遊技を行う上で主に見る必要のある表示窓5内でのリール図柄の変動を見ながら、LCD18に表示される遊技演出関連情報をあまり顔の向きを変えることなく視線の移動距離を短くした状態で見ることが可能となる。リール6L,6C,6Rの図柄が変動表示している間に、遊技状況の変化をキャラクターの演出画像により遊技者に告知するといった、遊技者にとって非常に大事な遊技演出関連情報がLCD18に表示される場合が多い中で、遊技者に対して、視線をあまり移動させることなくLCD18とリール6L,6C,6Rとの両者を見て当該両者の表示内容を把握しながら集中した状態で遊技を行わせることが可能となる。また、LCD18の左側部領域及び右側部領域下方には、表示窓5が配置されているので、表示窓5の主要部の全ての領域における上方にはLCD18が配置されていることになり、それによって遊技者に対して表示窓5の各表示領域内で変動表示されているリール図柄変動列のうち何れのリール図柄変動列を見るとしても視線をあまり移動させることなくLCD18の遊技演出関連情報を把握し得、集中した状態で遊技を行わせることが可能となる。なお、上述したLCD18の左側部領域及び右側部領域とは、図5に示す斜線部分の領域を示す。
【0035】
LCD18では、図5乃至図7に示すように、内部抽選で内部的に成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効化された賭けライン上に揃わせるための図柄変動停止順序(換言すると、リール6L,6C,6Rの停止順序)を報知する報知画像を表示すると共に、停止すべきリール図柄変動列に対向する表示窓5の領域における周縁部に報知画像を表示するようにしている。具体的には、まず、図5に示すように、LCD18の右側部領域における下方領域に、表示窓5内でスピンしている最も右リール6Rを指す報知画像としての矢印画像を表示させ、次いで、図6に示すように、LCD18のほぼ中央部領域における下方領域に、表示窓5内でスピンしている中リール6Cを指す矢印画像を表示させ、さらに、図7に示すように、LCD18のほぼ中央部領域における下方領域に、表示窓5内でスピンしている右リール6Lを指す矢印画像を表示させる。このように内部的に成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効化された賭けライン上に揃わせるための図柄変動停止順序を報知する報知画像を、LCD18における停止すべきリール6L,6C,6R(リール図柄)に対向する表示窓5の周縁部の領域に表示させることにより、遊技者に対して、表示窓5内で変動表示されているリール6L,6C,6Rの図柄を見ながらその視線をあまり移動させることなく、停止すべきリールがリール6L,6C,6Rうちの何れであるかを遊技に集中させた状態で的確に把握させることが可能になると共に、決められた図柄変動停止順序に対する停止操作ミスも低減させることが可能となる。
【0036】
再び図1乃至図4を参照して、正面パネル4と下パネル20との間には、操作部23が設けられている。この操作部23には、メダル投入口24、ベットボタン25、始動レバー26、停止ボタン27L,27C,27R及びクレジット/精算切替ボタン28が備えられている。メダル投入口24は、操作部23の上面の右側に配置されている。ベットボタン25は、投入口24から投入されたメダルを何枚賭けるかを設定する際に使用されるボタンであって、操作部23の上面の始動レバー26及び左停止ボタン27Lの中間位置に配置されている。始動レバー26は、ゲームを開始する際に使用されるレバーであり、他方停止ボタン27L,27C,27Rは、リール6L,6C,6Rの回転を停止させる際に使用されるボタンである。具体的には、左停止ボタン27Lを操作すると、左リール6Lの回転が停止する。中停止ボタン27Cを操作すると、中リール6Cの回転が停止する。右停止ボタン27Rを操作すると、右リール6Rの回転が停止する。これら停止ボタン27L,27C,27Rは、操作部23の正面中央部において各リール6L,6C,6Rに対応して配置されている。これに対して、始動レバー26は、操作部23の正面において停止ボタン27L,27C,27Rの左側に配置されている。クレジット/精算切替ボタン28は、メダルのマニュアル投入モードとクレジットモードとを互いに切り替えるためのボタンであって、操作部23の正面において始動レバー26の左側に配置されている。
【0037】
マニュアル投入モードでゲームを行う際には、投入指示ランプ9が点灯又は点滅している間に、メダルを投入口24に投入する必要がある。それゆえ、有効化される賭けラインは、メダルの投入枚数によって異なる。具体的には、メダルを1枚投入すると、表示窓5の中段において水平に延びる第1の賭けライン13Aが有効化され、この1ライン13Aが賭け対象となる。このとき、第1の賭けライン13Aの左端の賭けライン表示ランプ7Aが点灯する。メダルを2枚投入すると、第1の賭けライン13Aに加えて、表示窓5の上下段において水平に延びる第2の賭けライン13B及び第3の賭けライン13Cが有効化され、これら3ライン13A〜13Cが賭け対象となる。このとき、賭けライン表示ランプAの点灯に加えて、第2の賭けライン13B及び第3の賭けライン13Cの左端の賭けライン表示ランプ7B,7Cが点灯する。メダルを3枚投入すると、第1の賭けライン13A、第2の賭けライン13B及び第3の賭けライン13Cに加えて、表示窓5の対角線上の第4の賭けライン13D及び第5賭けライン13Eが有効化され、これら5ライン13A〜13Eが賭け対象となる。このとき、賭けライン表示ランプ7A〜7Cの点灯に加えて、第4の賭けライン13D及び第5の賭けライン13Eの左端の賭けライン表示ランプ7D,7Eが点灯する。なお、本スロットマシン1においては、メダルの賭け枚数は3枚が限度である。
【0038】
かかるマニュアル投入モードでは、上記有効化された賭けライン上で入賞が成立した場合には、その入賞役の種類に応じた数のメダルが払出口21から受け皿22に払い出される。
【0039】
他方、クレジットモードにおいて有効化される賭けラインは、ベットボタン25の押圧回数によって異なる。具体的には、ベットボタン25を1回押すと、第1の賭けライン13Aが有効化され、この1ライン13Aが賭け対象となる。換言すると、メダル1枚分が賭け対象となる。それゆえ、賭けライン表示ランプ7Aが点灯する。ベットボタン25を2回押すと、第1の賭けライン13A、第2の賭けライン13B及び第3の賭けライン13Cが有効化され、これら3ライン13A〜13Cが賭け対象となる。換言すると、メダル2枚分が賭け対象となる。それゆえ、賭けライン表示ランプ7A〜7Cが点灯する。ベットボタン25を3回押すと、第1の賭けライン13A、第2の賭けライン13B、第3の賭けライン13C、第4の賭けライン13D及び第5の賭けライン13Eが有効化され、これら5ライン13A〜13Eが賭け対象となる。換言すると、メダル3枚分が賭け対象となる。それゆえ、賭けライン表示ランプ7A〜7Eが点灯する。なお、本スロットマシン1では、4回以上の操作は無効となる。
【0040】
かかるクレジットモードでは、上記有効化された賭けライン上で入賞が成立した場合には、この入賞の発生に伴いクレジットの上限を超えない範囲で払い出されるメダル数がクレジットとしてスロットマシン1にストアーされる。クレジットの上限を超える場合には、その上限を超えた数のメダルが払出口21から受け皿22に払い出される。
【0041】
上記マニュアル投入モード或いはクレジットモードの手順に則して賭け対象となるメダルの枚数が設定されると、制御装置100(図12参照)は、この設定された賭け枚数分のメダルを取り込む。このメダルの取り込みにより、遊技を開始する条件が整う。このとき、スタートランプ8が点灯する。このスタートランプ8の点灯状態において、始動レバー26を操作すると、制御装置100は、全てのリール6L,6C,6Rを一斉に回転させる。
【0042】
各停止ボタン27L,27C,27Rを押圧操作すると、その操作に対応するリールの回転が停止する。全リール6L,6C,6Rの回転が停止したときに、有効化された賭けライン上に入賞役の1つが揃うと、制御装置100は、入賞役の種類に従って、予め定められている利益を上記メダルの入力モードに応じた態様で遊技者に付与する。
【0043】
また、本実施の形態においては、LCD18の左側部領域とスピーカー19Aとの間、及びLCD18の右側部領域とスピーカー19Bとの間には、LCD18に表示される複数の遊技履歴画像のうち所望の遊技履歴画像に切り替え表示を行わせるための切り替えボタンK、Fが各々上下方向に並ぶように合計4個設けられている。本LCD18は、左右の側縁がスピーカー19A,19Bと隣接する程度に大きな横幅寸法を有すると共に、その上端縁が前扉3の上端縁に隣接し且つその下端縁が表示窓5の上端縁に隣接する程度に大きな縦幅寸法を有する非常に大きな表示面を備えているので、従来では一度に表示しきれない表示内容を同時に表示させることが可能となり、その3分の1の領域に種々の遊技履歴画像に切り替えるためのメニュー画面を表示し、残りの3分の2の領域にキャラクターなどを用いた演出画像を常時表示するようにしている。上記遊技履歴画像のメニューとして、BBゲームにおける最高獲得枚数や、一日のBB当選回数、RB当選回数、前回のBBゲームから現在までの遊技回数、払出枚数と投入枚数との関係をグラフ化した表、或いは、遊技に関する説明などが予め表示されている。切り替えボタンKには、これら複数のメニューの何れかを選択するために表示画面上でカーソルを進む方向に移動させるためのカーソル移動ボタンK1と、同様にカーソルを戻す方向に移動させるためのカーソル移動ボタンK2とが含まれている。また、切り替えボタンFには、カーソル移動ボタンK1,K2によって移動したカーソルが示すメニュー内容の遊技履歴画像に切り替えるか否かを決定するための決定ボタンF1と、切り替えられた遊技履歴画像を元の画像に戻すキャンセルボタンF2とが含まれている。
【0044】
図8を参照して、LCD18の大型表示面は、遊技者に対してアップライトに面している表示窓5の窓面に対して前傾している。このLCD18の表示面の前傾角度αは、5度〜10度程度に設置されていることが好ましい。換言すると、遊技者に対するLCD18の表示面のオーバーハング角度βは、170度〜175度程度に設定されていることが好ましい。更に厳密にLCD18の視野角を考慮すると、LCD18の表示面の前傾角度αは、6度程度に設定されていることが最も好ましい。換言すると、遊技者に対するLCD18の表示面のオーバーハング角度βは、174度程に設定されていることが好ましい。
【0045】
このように、本実施の形態では、表示窓5の上方に近接するようにLCD18を配置し、且つ、当該LCD18の表示面を当該表示窓5の窓面に対して前傾させているので、遊技者の視線をあまり移動させることなく、遊技者に集中させた状態で表示窓5内での図柄の変動表示及びLCD18の表示内容の双方を容易に視認させることができ、且つ、集客性を向上させることができる。これは、LCD18の表示面5の前傾角度αを浅くすることで、より顕著となる。
【0046】
図9を参照して、LCD18の表示面の幅寸法W1を表示窓5の幅寸法W2よりも小に設定し、他方LCD18の表示面の高さ寸法H1を表示窓5の高さ寸法H2よりも大に設定している。LCD18の表示面の幅寸法W1と表示窓5の幅寸法W2の比は、3:4程度に設定されているのが好ましく、他方LCD18の表示面の高さ寸法H1と表示窓5の高さ寸法H2の比は、7:5〜6:5程度に設定されていることが好ましい。本実施の形態においては、操作部23の上面23FからLCD18の表示面の上辺UL1までの距離D1を470mm、LCD18の表示面の上辺UL1から前扉3の上辺UL2までの距離D2を24mm、LCD18の表示面と表示窓5との間に生じるクリアランスCを32mmとして、LCD18の表示面の幅寸法W1を211.2mm、LCD18の表示面の高さ寸法H1を168.4mmに設定し、他方表示窓5の幅寸法W2を287mm、表示窓5の高さ寸法H2を125mmに設定している。
【0047】
上記のように、LCD18の表示面及び表示窓5の両者の寸法を設定することにより、遊技者は、上下左右にあまり視線を振ることなくLCD18及び表示窓5の両者の表示内容を確認することができ、遊技者の遊技に対する集中力が殺がれることはない。そのため、遊技者の疲労感はより確実に軽減され、それによって遊技者に対して長時間遊技を可能ならしめる。なおLCD18の各寸法は、場合によっては表示面の周縁を取り囲む外枠をも含む。
【0048】
2.内部構成
図10及び図11を参照して、筐体2内には、リール6L,6C,6R、各リール6L,6C,6Rの駆動源であるステッピングモーターSML,SMC,SMR、ホッパー30及び確率設定ボックス31が備えられている。
【0049】
リール6L,6C,6Rは、図10に示すように、筐体2内の中央部に配置されており、これらリール6L,6C,6Rを基準として、ホッパー30及び確率設定ボックス31の設置箇所が決定されている。図11に示すように、各リール6L,6C,6Rの回転軸61は、それぞれ、筐体2内のブラケット32に回転自在に支持されており、当該各回転軸61の端部が各ステッピングモーターSML,SMC,SMRの出力軸に結合されている。
【0050】
再び図10を参照して、ホッパー30は、メダルの貯留・放出を行うための手段であって、リール6L,6C,6Rの下方において、筐体2の底面に取り付けられている。他方、確率設定ボックス31は、ホッパー30の左側において、筐体2の底面に取り付けられている。
【0051】
3.電気的構成
図12を参照して、制御装置100は、CPU1001、RAM1002、ROM1003、クロックパルス発生回路1004、乱数発生器1005、モーター駆動制御回路1006、ランプ駆動制御回路1007、表示器駆動制御回路1008、LCD駆動制御回路1009、音出力制御回路10010及びホッパー駆動制御回路10011を備えている。このように、制御装置100は、特にCPU1001、RAM1002及びROM1003を有しているゆえ、広い意味でマイクロコンピューターといえる。
【0052】
CPU1001は、スロットマシン1の制御中枢を司るものであって、ROM1003に記憶されているプログラムに従って種々の制御を行う。このCPU1001の制御対象としては、ステッピングモーターSML,SMC,SMR、各種のランプ7A〜7E,8〜12、各種の表示器14〜16、LCD18、スピーカー19A,19B及びホッパー30が挙げられる。これら各制御要素に対する制御信号は、それぞれ、モーター駆動制御回路1006、ランプ駆動制御回路1007、表示器駆動制御回路1008、LCD駆動制御回路1009、音出力制御回路10010及びホッパー駆動制御回路10011を介して、CPU1001から与えられる。
【0053】
CPU1001には、(1)ベットボタン25、始動レバー26、停止ボタン27L,27C,27R及びクレジット/精算切替ボタン28の各操作信号と、(2)メダル投入検知センサー200及びメダル排出検知センサー300の各センシング出力と、(3)回転位置検出回路400の回転位置検出信号と、(4)キースイッチSW1、確率設定スイッチSW2及びリセットスイッチSW3の各スイッチング信号とが与えられる。
【0054】
停止ボタン27L,27C,27Rの操作信号は、リール停止信号処理回路500によって所定の処理が施された後、リール停止信号としてCPU1001に入力される。
【0055】
メダル投入検知センサー200は、メダル投入口24から投入されたメダルを検知するためのセンサーであって、メダル投入口24に関連して設けられている。他方、メダル排出検知センサー300は、ホッパー30のメダル放出位置に関連して設けられており、そのセンシング信号は、メダル排出完了信号処理回路600によって所定の処理が施された後、メダル排出完了信号としてCPU1001に入力される。
【0056】
回転位置検出回路400は、各リール6L,6C,6Rの回転位置を検知するための回路であって、各リール6L,6C,6Rに関連して設けられている光センサーや、各ステッピングモーターSML,SMC,SMRの近傍に設けられているロータリーエンコーダを含んでいる。各リール6L,6C,6Rの回転が停止したときに、CPU1001は、回転位置検出回路400の検出信号に基づいて、有効化された賭けライン上における当該各リール6L,6C,6Rの停止図柄の種類を特定する。
【0057】
キースイッチSW1、確率設定スイッチSW2及びリセットスイッチSW3は、確率設定ボックス31に内蔵されている。キースイッチSW1は、ゲームモードと確率設定モードとを互いに切り替えるためのスイッチである。他方、確率設定スイッチSW2は、役の成立に関する内部抽選における当選確率の設定値を切り替えるためのスイッチであって、そのスイッチング信号は、キースイッチSW1によって確率設定モードになっている場合に限り、CPU1001に入力が受け付けられる。
【0058】
遊技を開始するために、遊技者によって始動レバー26が操作され、その操作信号が入力されると、CPU1001は、リール6L,6C,6Rの回転を開始させるべく、モーター駆動制御回路1006を介してステッピングモーターSML,SMC,SMRに始動信号を出力する。その結果、表示窓5内においてリール6L,6C,6Rの図柄の変動が開始される。
【0059】
リール6L,6C,6Rの回転を停止するために、遊技者によって停止ボタン27L,27C,27Rが押圧操作され、その操作信号が入力されると、CPU1001は、操作された停止ボタンに対応するリールの回転を停止させるべく、モーター駆動制御回路1006を介してステッピングモーターSML,SMC,SMRに停止信号を出力する。その結果、表示窓5内においてリール6L,6C,6Rの図柄の変動が順次停止される。
【0060】
RAM1002は、CPU1001と互いにインターフェイスをとっており、CPU1001のワーキングエリアとして機能する。具体的には、遊技や図柄変更の制御に必要なフラグや変数の値の書き込み及び読み出しが行われる。それゆえ、RAM1002には、種々のデータテーブルを格納するための領域TRが形成されている。特に、このRAM1002のテーブル格納領域TRには、遊技状態がAT状態に移行してATゲーム数を決定する際に使用されるデータテーブル(以下、単に「ATゲーム数抽選テーブル」という)T1(図13参照)と、リール6L,6C,6Rの回転を停止するパターンを決定する際に使用されるデータテーブル(以下、単に「リール停止パターン抽選テーブル」という)T2(図14参照)とが格納されている。
【0061】
ROM1003には、スロットマシン1を制御してメダルを払い出すための遊技プログラムと、この遊技プログラムで用いる変数の初期値と、図柄の組み合わせと乱数との対応関係を示すデータ群とが格納されている。
【0062】
特に、上記遊技プログラムは、役成立内部抽選において予め定める役が内部的に成立したときに、この内部的に成立した当選役の入賞図柄を構成する各図柄をLCD18の演出画面上に表示し、リール停止パターンに従って当該LCD18の演出画面上に表示されている各図柄を上から下に向けて時間差を以って移動させることにより、目押し順序を報知するようにプログラミングされている。それゆえ、この遊技プログラムには、(1)始動レバー26が操作されることを契機として、役の成立に関する内部抽選を行うための手順と、(2)各回転リール6L,6C,6Rの図柄が変動している間に、上記(1)の手順に基づいて行われる内部抽選の結果として内部的に予め定める当選役が成立していることを条件として、この当選役の入賞図柄を構成する各図柄をLCD18の演出画面上に表示すると共にリール停止パターン抽選テーブルT2からリール6L,6C,6Rの停止パターンを選択し、この選択したリール停止パターンに従って当該LCD18の演出画面上に図5乃至図7に示すような各停止ボタン27L,27C,27Rの操作手順を報知するために、停止すべきリール(リール6L,6C,6Rのうちの何れか)を遊技者に報知する報知画像を表示するための手順とが含まれている。これら(1)及び(2)の手順は、マイクロコンピューターとしての制御装置100により実行される。
【0063】
クロックパルス発生回路1004は、基準クロックパルスを発生させるための回路であって、発生させた基準クロックパルスをCPU1001に供給する。
【0064】
乱数発生器1005は、役成立、AT移行、ATゲーム数及びリール停止パターンに関する内部抽選に用いる乱数を発生させ、この発生させた乱数の中から任意の乱数を抽出するための手段であって、抽出した乱数をCPU1001に供給する。例えば、役成立内部抽選を行うに際して乱数を発生させるコマンドがCPU1001から乱数発生器1005に対して与えられると、乱数発生器1005は、所定の範囲の乱数を発生させ、その乱数の値を示す信号を出力する。乱数が乱数発生器1005から入力されると、CPU1001は、その乱数に対応する図柄の組み合わせを定めるために、ROM1003に記憶されているデータ群を検索し、その組み合わせに対応する数値を変数に代入する。
【0065】
ランプ駆動制御回路1007は、CPU1001からの指示信号に基づいてランプ駆動信号を生成し、この生成したランプ駆動信号を各種のランプ7A〜7E,8〜12に与える。その結果、各種のランプ7A〜7E,8〜12は、所定の事象を告知するために点灯する。
【0066】
表示器駆動制御回路1008は、CPU1001からの指示信号に基づいて表示器駆動信号を生成し、この生成した表示器駆動信号を各種の表示器14〜16に与える。その結果、各種の表示器14〜16は、所定の事象を表示する。
【0067】
LCD駆動制御回路1009は、CPU1001からの指示信号に基づいてLCD駆動信号を生成し、この生成したLCD駆動信号をLCD18に与える。その結果、LCD18は、その表示面上に目押しアシスト演出情報を表示する一方、その表示面上に種々の遊技関連情報を表示する。
【0068】
音出力制御回路10010は、CPU1001からの指示信号に基づいて音出力信号を生成し、この生成した音出力信号をスピーカー19A,19Bに与える。その結果、スピーカー19A,19Bは、遊技状況に応じた効果音を発する。
【0069】
ホッパー駆動制御回路10011は、CPU1001からの指示信号に基づいてホッパー駆動信号を生成し、この生成したホッパー駆動信号をホッパー30に与える。その結果、ホッパー30は、貯留しているメダルを受け皿22に放出する。
【0070】
4.データテーブルの構成
(1)ATゲーム数抽選テーブル
図13を参照して、ATゲーム数抽選テーブルT1は、乱数値「0〜190」、乱数値「191〜240」、乱数値「241〜251」及び乱数値「252〜256」に関連付けてATゲーム数が登録されている。それゆえ、CPU1001が乱数値「0〜190」をサンプリングしたときには、ATゲーム数として「10」が抽選される。CPU1001が乱数値「191〜240」をサンプリングしたときには、ATゲーム数として「30」が抽選される。CPU1001が乱数値「241〜251」をサンプリングしたときには、ATゲーム数として「50」が抽選される。CPU1001が乱数値「252〜256」をサンプリングしたときには、ATゲーム数として「100」が抽選される。
【0071】
(2)リール停止パターン抽選テーブル
図14を参照して、リール停止パターン抽選テーブルT2は、乱数値「0〜42」、乱数値「43〜86」、乱数値「87〜130」、乱数値「131〜174」、乱数値「175〜215」及び乱数値「216〜256」に関連付けてリール停止パターン「1」〜「6」が登録されている。それゆえ、CPU1001が乱数値「0〜42」をサンプリングしたときには、リール停止パターン「1」が選択され、この選択されたリール停止パターン「1」に基づいてリール6L,6C,6Rの停止順序(左→中→右)が決定される。CPU1001が乱数値「43〜86」をサンプリングしたときには、リール停止パターン「2」が選択され、この選択されたリール停止パターン「2」に基づいてリール6L,6C,6Rの停止順序(左→右→中)が決定される。CPU1001が乱数値「87〜130」をサンプリングしたときには、リール停止パターン「3」が選択され、この選択されたリール停止パターン「3」に基づいてリール6L,6C,6Rの停止順序(中→右→左)が決定される。CPU1001が乱数値「131〜174」をサンプリングしたときには、リール停止パターン「4」が選択され、この選択されたリール停止パターン「4」に基づいてリール6L,6C,6Rの停止順序(中→左→右)が決定される。CPU1001が乱数値「175〜215」をサンプリングしたときには、リール停止パターン「5」が選択され、この選択されたリール停止パターン「5」に基づいてリール6L,6C,6Rの停止順序(右→左→中)が決定される。CPU1001が乱数値「216〜256」をサンプリングしたときには、リール停止パターン「6」が選択され、この選択されたリール停止パターン「6」に基づいて6L,6C,6Rの停止順序(右→中→左)が決定される。
【0072】
5.制御の流れ
(1)遊技全体の制御の流れ
図15を参照して、まず、制御装置100のCPU1001は、賭けラインが有効化されてベットが完了するのを待つ(ステップS1)。マニュアル投入モードでメダルを投入口24から投入したり、クレジットモードでベットボタン25を押してメダルをスロットマシン1に投入したりすることによって、賭けラインが有効化されると、CPU1001は、ベットが完了したと判断し、始動レバー26が操作されるのを待つ(ステップS2)。このとき、スタートランプ8が点灯する。
【0073】
始動レバー26が操作されると、CPU1001は、役の成立に関する内部抽選を行う(ステップS3)。このとき、内部的にBB役が成立した場合には、CPU1001は、このBB役の入賞図柄を決定する。内部的にRB役が成立した場合には、CPU1001は、このRB役の入賞図柄を決定する。内部的に小役が成立した場合には、CPU1001は、この小役の入賞図柄を決定する。ここに、「小役」とは、ボーナスゲームの発生又はリプレイゲームの発生を伴わない、遊技者への利益付与のみが行われる役である。
【0074】
上記内部抽選が終了すると、CPU1001は、リール6L,6C,6Rの回転を開始させる(ステップS4)。その結果、表示窓5内においてリール6L,6C,6Rの図柄の変動表示が開始される。
【0075】
リール6L,6C,6Rの回転が開始されると、CPU1001は、停止ボタン27L,27C,27Rが押圧操作されて目押しが完了し、且つ、全てのリール6L,6C,6Rの回転が停止するのを待つ(ステップS5及びステップS6)。このとき、各停止ボタン27L,27C,27Rの目押しが行われると、CPU1001は、その目押し順序に応じて各リール6L,6C,6Rの回転を順次停止させる。その結果、表示窓5内において回転リール6L,6C,6Rの図柄の変動が順次停止表示される。
【0076】
停止ボタン27L,27C,27Rの目押しが完了し、且つ、全リール6L,6C,6Rの回転が停止すると、CPU1001は、BB役の入賞が成立したか否かを判別する(ステップS7)。ここで、有効化された賭けライン(以下、単に「有効ライン」という)上にBB役の入賞を示す図柄が揃い、BB役の入賞が成立したと判別した場合には、CPU1001は、BB役の入賞に対応する利益を賭け対賞メダルの入力モードに応じた態様で遊技者に対して利益を付与する(ステップS8)。具体的には、マニュアル投入モードでは、メダルが受け皿22に払い出される。他方、クレジットモードでは、クレジットの上限を超えない範囲で払い出されるメダルがクレジットとして、スロットマシン1にストアーされる。但し、クレジットの上限を超える場合には、その上限を超える数のメダルが受け皿22に払い出される。この利益付与態様は、以下においても同じである。その後、CPU1001は、BBゲーム処理を行う(ステップS9)。このBBゲーム処理が終了すると、CPU1001は、処理をステップS15に移す。他方、有効ライン上にBB役の入賞を示す図柄が揃わず、BB役の入賞が成立しなかったと判別した場合には、CPU1001は、処理をステップS10に移す。なお、BBゲーム処理の内容については、従来公知の処理内容と同様であるので、その説明を省略する。
【0077】
ステップS10に移行すると、CPU1001は、RB役の入賞が成立したか否かを判別する。ここで、有効ライン上にRB役の入賞を示す図柄が揃い、RB役の入賞が成立したと判別した場合には、CPU1001は、BB役の入賞に対応する利益を付与し(ステップS11)、その後、RBゲーム処理を行う(ステップS12)。このRBゲーム処理が終了すると、CPU1001は、処理をステップS15に移す。他方、有効ライン上にRB役の入賞を示す図柄が揃わなかった場合には、CPU1001は、RB役の入賞が発生しなかったと判別し、処理をステップS13に移す。なお、RBゲーム処理の内容については、従来公知の処理内容と同様であるので、その説明を省略する。
【0078】
ステップS13に移行すると、CPU1001は、小役の入賞が成立したか否かを判別する。ここで、有効化された賭けライン上に小役の入賞を示す図柄が揃い、小役の入賞が成立したと判別した場合には、CPU1001は、小役に対応する利益を付与し(ステップS14)、その後、処理を再びステップS1に戻してベットの完了を待つ。他方、有効ライン上に小役の入賞を示す図柄が揃わず、小役の入賞が成立しなかったと判別した場合には、CPU1001は、上記利益付与処理を行うことなく、処理を再びステップS1に戻してベットの完了を待つ。
【0079】
ステップS15に移行すると、CPU1001は、AT移行に関する内部抽選を行う。具体的には、CPU1001は、乱数値をサンプリングし、このサンプリングした乱数値に基づいてAT移行内部抽選を行う。
【0080】
上記AT移行内部抽選の当選判定を行うステップS16において、サンプリングした乱数値がはずれの範囲内の値である場合には、CPU1001は、当選抽選にはずれたと判断し、処理を再びステップS1に戻してベットが完了するのを待つ。他方、サンプリングした乱数値が当たりの範囲内の値である場合には、CPU1001は、当選抽選に当選したと判断し、ATフラグを立てると共に遊技状態をAT状態に移行させてAT処理を行う(ステップS17及びステップS18)。このとき、AT告知ランプ11が点灯する。ここに、「AT状態」とは、役成立内部抽選において内部的に成立した小役の入賞の成立を支援するための参考情報が告知される遊技状態である。
【0081】
(2)AT処理の制御の流れ
図16を参照して、AT処理では、まず、制御装置100のCPU1001は、ATゲーム数に関する内部抽選を行う(ステップS101)。具体的には、CPU1001は、乱数値をサンプリングし、このサンプリングした乱数値をパラメーターとしてRAM1002に格納されているATゲーム数抽選テーブルT1を参照し、それによってATゲーム数を抽選する。
【0082】
ATゲーム数内部抽選が終了すると、CPU1001は、ATゲーム数カウント値をイニシャライズし(ステップS102)、次いで、抽選されたATゲーム数をセットする(ステップS103)。その後、CPU1001は、ベットが完了し、且つ、始動レバー26が操作されるのを待つ(ステップS104及びステップS105)。ベットが完了し、且つ、始動レバー26が操作されると、CPU1001は、役成立内部抽選を行う(ステップS106)。この内部抽選が終了すると、CPU1001は、リール6L,6C,6Rの回転を開始させる(ステップS107)。
【0083】
リール6L,6C,6Rの回転が開始されると、CPU1001は、役成立内部抽選において内部的に小役が成立しているか否かを判別する(ステップS108)。ここで、上記内部抽選の結果として小役が成立している場合には、CPU1001は、小役に関する目押しのアシストを演出するための処理を行い(ステップS109)、その後、処理をステップS110に移す。他方、上記内部抽選の結果として小役が成立していない場合には、CPU1001は、上記目押しアシスト演出処理を行うことなく、処理をステップS110に移す。
【0084】
ステップS110及びステップS111に移行すると、CPU1001は、停止ボタン27L,27C,27Rの目押しが完了し、且つ、全リール6L,6C,6Rの回転が停止するのを待つ。
【0085】
停止ボタン27L,27C,27Rの目押しが完了し、且つ、全てのリール6L,6C,6Rの回転が停止すると、CPU1001は、BB役の入賞が成立したか否かを判別する(ステップS112)。ここで、BB役の入賞が成立した場合には、CPU1001は、それに応じた利益を付与し(ステップS113)、その後、BBゲーム処理を割り込ませる(ステップS114)。この割り込みBBゲーム処理が終了すると、CPU1001は、処理をステップS120に移す。他方、BB役の入賞が成立しなかった場合には、CPU1001は、処理をステップS115に移す。
【0086】
ステップS115に移行すると、CPU1001は、RB役の入賞が成立したか否かを判別する。ここで、RB役の入賞が成立した場合には、CPU1001は、それに応じた利益を付与し(ステップS116)、RBゲーム処理を割り込ませる(ステップS117)。この割り込みRBゲーム処理を終了すると、CPU1001は、処理をステップS120に移す。他方、RB役の入賞が成立しなかった場合には、CPU1001は、処理をステップS118に移す。
【0087】
ステップS118に移行すると、CPU1001は、小役の入賞が成立したか否かを判別する。ここで、小役の入賞が成立した場合には、CPU1001は、それに応じた利益を付与し(ステップS119)、その後、処理をステップS120に移す。他方、小役の入賞が成立しなかった場合には、CPU1001は、上記利益付与処理を行うことなく、処理をステップS120に移す。
【0088】
ステップS120に移行すると、CPU1001は、ATゲーム数カウント値を「−1」ディクリメントする。このとき、ゲーム数表示器15には、消化されたATゲーム数が表示される。その後、CPU1001は、ATゲーム数が全て消化されたか否かを判別する(ステップS121)。ここで、残りのATゲーム数≠0であり、未だATゲーム数が全て消化されていないと判別した場合には、CPU1001は、ATを継続し、再び処理をステップS104に戻してベットの完了を待つ。他方、残りのATゲーム数=0であり、ATゲーム数が消化されたと判別した場合には、CPU1001は、ATを終了するためにATフラグを消去し(ステップS122)、その後、処理を図6に示すステップS1に戻して遊技状態を通常遊技状態とする。
【0089】
(3)目押しアシスト演出処理の流れ
目押しアシスト演出処理では、まず、制御装置100のCPU1001は、LCD18の演出画面上にAT状態における小役の入賞図柄を構成する各図柄を表示する。具体的には、上述した図5に示すように、LCD18では、成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効ライン上に揃わせるための図柄変動停止順序を報知するための矢印からなる報知画像を表示するとともに、停止すべきリール6L,6C,6Rに対向する表示窓5の領域における周縁部に報知画像を表示するようにしている。このように、内部抽選で内部的に成立した役に応じた図柄の組み合わせを有効ライン上に揃わせるための図柄変動停止順序(リール6L,6C,6Rの停止順序)を報知する報知画像を、LCD18における停止すべきリール6L,6C,6Rに対向する表示窓5の周縁部の領域に表示させることにより、遊技者に対して表示窓5内に変動表示されているリール図柄を見ながらその視線をあまり移動させることの無い状態で、停止すべきリールがリール6L,6C,6Rのうち何れであるかを遊技に集中させた状態で的確に把握させることが可能になると共に、図柄変動停止順序の操作ミスも低減させることが可能となる。同様にして、図6及び図7に示すように、LCD18の適宜領域に順次報知画像を表示させる。
【0090】
なお、本実施の形態では、報知画像として、矢印画像を用いたが、これに限定されるものでなく、有効化された賭けライン上に揃わせるための図柄変動停止順序を報知する報知画像として、丸印などの記号や文字、或いは、キャラクターの演出など、停止すべき図柄変動列に対向する表示窓を示す様々な画像を用いることが可能である。
【0091】
上記図柄の初期表示が終了すると、CPU1001は、リール停止パターンに関する内部抽選を行う。具体的には、CPU1001は、乱数値をサンプリングし、このサンプリングした乱数値をパラメーターとしてRAM1002に格納されているリール停止パターン抽選テーブルT2を参照し、それによってリール停止パターンを決定する。
【0092】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0093】
例えば、上記実施の形態では、LCD18と表示窓5との間に小さなクリアランスが生じるように、正面パネル4にLCD18を装着しているが、(1)図17に示すように、LCD18の下端縁と表示窓5の上端縁とが重なるように形成したり、或いは、(2)図18に示すように、LCD18の下端縁が表示窓5の上端縁よりも下方に位置するようにLCD18を正面パネル4に装着することが可能であり、本発明においては、LCD18と表示窓5とが上下方向にほぼ連続的に配置されていれば、上述した効果を奏することが可能となる。
【0094】
また、上記実施の形態では、正面パネル4に3つのリール6L,6C,6Rに対向する1つの表示窓5を形成しているが、図19に示すように、正面パネル4に3つのリール6L,6C,6Rの各々に対向する3つの表示窓5L,5C,5Rを個別に設けるようにしても、本発明の効果を奏することが可能である。
【0095】
さらに、上記実施の形態では、本発明をメカニカルリール方式を採用したスロットマシンに適用した例について記載したが、本発明をシミュレートリール方式を採用するスロットマシンに適用しても、本発明の目的は十分に達成し得る。
【0096】
その他、本明細書に添付した特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、遊技者の視線をあまり移動させることなく、遊技者に遊技に集中させた状態で表示窓内での図柄の変動表示及び表示装置の表示内容を把握させることができるゆえ、列毎に変動表示される図柄の種類を観察して特定するための表示窓、及び遊技演出関連情報を電気的に表示するための表示装置(特に液晶表示装置)を備えたスロットマシンとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の実施の形態に係るスロットマシンの外観構成を示す斜視図である。
【図2】スロットマシンの正面図である。
【図3】スロットマシンの側面図である。
【図4】スロットマシンの上面図である。
【図5】液晶表示装置の右側部領域に報知画像を表示させた状態を図解的に説明するためのスロットマシンの正面図である。
【図6】液晶表示装置の中央領域に報知画像を表示させた状態を図解的に説明するためのスロットマシンの正面図である。
【図7】液晶表示装置の左側部領域に報知画像を表示させた状態を図解的に説明するためのスロットマシンの正面図である。
【図8】液晶表示装置の表示面が表示窓に対して前傾している様子を簡略化して示す図である。
【図9】液晶表示装置の表示面及び表示窓同士の寸法関係を簡略化して示す図である。
【図10】スロットマシンの内部構成を示す斜視図であって、前扉を開けた状態を示す。
【図11】スロットマシンの一部を切り欠いて示す側面図である。
【図12】スロットマシンの制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図13】ATゲーム数抽選テーブルの構成を示す図である。
【図14】リール停止パターン抽選テーブルの構成を示す図である。
【図15】遊技全体の制御の流れを示すフローチャートである。
【図16】AT処理の制御の流れを示すフローチャートである。
【図17】本発明の他の実施の形態に係るスロットマシンの正面図であり、表示装置の下端縁と表示窓の上端縁とが重なるような配置状態としたスロットマシンを示す。
【図18】本発明の他の実施の形態に係るスロットマシンの正面図であり、表示装置の下端縁が表示窓の上端縁よりも下方に位置するような配置状態としたスロットマシンを示す。
【図19】本発明の他の実施の形態に係るスロットマシンの正面図であり、表示窓を各リールと対向するように複数個形成したスロットマシンを示す。
【符号の説明】
【0099】
1 スロットマシン
2 筐体
3 前扉
4 正面パネル
5(5L,5C,5R) 表示窓
6L,6C,6R 回転リール
17 上パネル
18 液晶表示装置(LCD)
19A,19B スピーカー
20 下パネル
23 操作部
26 始動レバー
27L,2C,27R 停止ボタン
K1,K2 カーソル移動ボタン
F 切り替えボタン
F1 決定ボタン
F2 キャンセルボタン
1001 CPU
1002 RAM
1003 ROM
T2 データテーブル(リール停止パターン抽選テーブル)
【出願人】 【識別番号】301073598
【氏名又は名称】株式会社SNKプレイモア
【住所又は居所】大阪府吹田市豊津町14番12号
【出願日】 平成15年10月6日(2003.10.6)
【代理人】 【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久

【公開番号】 特開2004−344635(P2004−344635A)
【公開日】 平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願番号】 特願2003−346732(P2003−346732)