| 【発明の名称】 |
知財ゲーム |
| 【発明者】 |
【氏名】今井 真理子
【氏名】石川 義朗
【氏名】丸岡 邦幸
【氏名】溝手 智子
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| 【要約】 |
【課題】知的財産戦略を主題とし、ゲームを通じて知的財産権の取得・活用がどのように事業収益と結びつくのかを擬似体験できるように構成されたゲームを提供する。
【解決手段】構成要素として、少なくとも知財カード群と、プレーヤーを識別可能に形成された駒を配置展開するためのボードを備えることに加え、(A)ゲーム進行手段、(B)駒進行手段、および(C)各プレーヤーの金銭収支を表示する手段、からなる群より選ばれる少なくとも一種の構成要素を備えていてもよく、かつ知財カード群は、製品に関する特許権を表す特許カードと、無効審判カード、代理人カード及びブランドカードからなる群より選ばれる少なくとも一種のカードとを有することを特徴とする知財ゲーム。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 以下の要件を備えたことを特徴とする知財ゲーム。 (A)知財カード群と、プレーヤーを識別可能に形成されている駒を配置展開するためのボードとを有すること。 (B)知財カード群は、製品に関する特許権を表すカードであって、特許権の製品属性を表示する製品属性表示部と、特許権の能力属性を表示する能力属性表示部が設けられていることを特徴とする特許カードと、以下の(B−1)〜(B−3)からなる群より選ばれる少なくとも一種のカードとを有すること。 (B−1)特許カードを無効化する機能を有するカードであって、無効化する機能の能力値を表示するための能力値表示部が設けられていることを特徴とする無効審判カード。 (B−2)無効審判カードに対抗する機能および/または特許カードの能力属性を補助する機能を有するカードであって、該機能の能力値を表示するための能力値表示部が設けられていることを特徴とする代理人カード。 (B−3)ボード上の駒の移動を指示する機能を有するカードであって、機能発現に必要な投資額を表示するための金額表示部が設けられていることを特徴とするブランドカード。 (C)ボードには、駒を配置展開するための、製品ごとに異なるフィールドが形成されていること。 (D)各製品のフィールドには、少なくとも一つの開始点サブフィールドと、少なくとも一つの終点サブフィールドと、2つ以上のサブフィールドと隣接するように形成される少なくとも一つの中間サブフィールドが設けられていること。 (E)サブフィールドには、各サブフィールド上に駒が存在するときにプレーヤーに対して支払われるべき製品収益額を表示する収益表示部が設けられていること。 【請求項2】 構成要素として少なくとも知財カード群と、プレーヤーを識別可能に形成されている駒を配置展開するためのボードと、以下の(A)〜(C)からなる群より選ばれる一種以上の構成要素を備えたことを特徴とする請求項1に記載の知財ゲーム。 (A)各ターンでのプレーヤーの行動を指示する手段であって、以下の(A−1)〜(A−4)からなる群より選ばれる少なくとも一種の指示要素を表示するための指示要素表示部が設けられていることを特徴とするゲーム進行手段。 (A−1)知財カード群のうち少なくとも一種のカードを入手する旨の指示要素。 (A−2)ボード上に駒を配置する旨の指示要素。 (A−3)ボード上に駒が存在する場合に駒が存在するサブフィールドの収益表示部に表示された額の製品収益を得る旨の指示要素。 (A−4)定められた金額を得る旨の指示要素。 (B)各ターン毎にボード上の駒の進行を指示する手段であって、以下の(B−1)〜(B−3)からなる群より選ばれる少なくとも一種の指示要素を表示するための指示要素表示部が設けられていることを特徴とする駒進行手段。 (B−1)少なくとも一種の製品について、駒を現在のサブフィールドから終点サブフィールド方向に少なくとも1サブフィールド移動する旨の指示要素。 (B−2)少なくとも一種の製品について、駒を現在のサブフィールドから始点サブフィールド方向に少なくとも1サブフィールド移動する旨の指示要素。 (B−3)現在のサブフィールドから駒を移動しない旨の指示要素。 (C)各プレーヤーの金銭収支を表示する手段。 【請求項3】 通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムの知財ゲームに参加するプレイヤーのデータを入出力するプレイヤーボード部は、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを送受信し、管理する知財機能データ管理部と、前記知財ゲームシステムの各プレイヤーに一定数割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを送受信し、管理する知財カードデータ管理部と、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支を示す収支データを送受信し、管理する収支データ管理部とを有し、さらに、前記知財ゲームシステムの知財ゲームの進行、制御をする知財ゲームサーバは、上市についての前記プレイヤーボード部からの要求に応じて、前記仮想の製品名又は技術分類名が示す市場に、上市していることを表示、制御する事業ポートフォリオボード制御部と、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを生成、制御する知財機能データ制御部と、前記知財ゲームシステムの各プレイヤーに割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを生成、制御する知財カードデータ制御部と、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支計算を、前記知財機能データを使って計算し、前記知財ゲームにおける勝敗を決める収支計算制御部とを有し、前記プレイヤーボード部間や前記プレイヤーボード部と前記ゲームサーバ間で、データを送受信しながらゲームが進行する知財ゲームシステム。 【請求項4】 通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムの知財ゲームに参加するプレイヤーのデータを入出力するプレイヤーボード部の収支データ管理部が、各プレイヤーの事業ポートフォリオについての戦略指南や補助をする表示や制御を行うことを特徴とする請求項3記載の知財ゲームシステム。 【請求項5】 通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムの知財ゲームサーバの事業ポートフォリオボード制御部において、前記各仮想の製品名又は技術分野名に対する製品分野の市場特性の設定を変えることができることを特徴とする請求項3記載の知財ゲームシステム。 【請求項6】 通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムにおける、前記知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールが、侵害訴訟に関する機能であること又は独占排他権に関する機能であること又はライセンス交渉に関する機能であること又は権利無効化に関する機能であること又はパテントプールに関する機能であること又は権利の代行に関する機能であることを特徴とする請求項3記載の知財ゲームシステム。 【請求項7】 通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームプログラムであって、前記知財ゲームプログラムの知財ゲームに参加するプレイヤーのデータを入出力するプレイヤーボード部は、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを送受信し、管理するステップと、前記知財ゲームプログラムの各プレイヤーに割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを送受信し、管理するステップと、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支を示す収支データを送受信し、管理するステップとを有し、さらに、前記知財ゲームプログラムの知財ゲームの進行、制御をする知財ゲームサーバは、上市についての前記プレイヤーボード部からの要求に応じて、前記仮想の製品名又は技術分類名が示す市場に、上市していることを表示、制御するステップと、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを生成、制御する知財機能データ制御部と、前記知財ゲームプログラムの各プレイヤーに割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを生成、制御するステップと、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支計算を、前記知財機能データを使って計算し、前記知財ゲームにおける勝敗を決めるステップとを、コンピュータに実行させるための知財ゲームプログラム。 【請求項8】 プレーヤーがディスプレイを通じてデータを入出力させながらプレイできる知財ゲームプログラムであって、前記知財ゲームプログラムは、特許権に関する各種の機能を前記知財ゲームプログラム上でシミュレーションできる知財機能実行部と、前記特許権の価値を判定し、処理をする特許権価値処理部と、前記特許権に関する各製品分野の価値が、各プレーヤーが操作する事業ポートフォリオに基づいて、前記知財ゲームプログラムの進行とともに変化する事業ポートフォリオ制御部とを有し、前記各プレーヤーのうち、前記事業ポートフォリオに基づき最大の収益を得たプレーヤーを勝ちとすることを特徴とする知財ゲームプログラム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、カードとボードを備えることを特徴とするゲームであり、知的財産戦略を主題とした知財ゲーム、知財ゲームシステム、および知財ゲームプログラムに関する。 【0002】 【従来の技術】 不動産売買に関するビジネス手法が体験できるように構成されたビジネスゲームとしてはモノポリー(登録商標)が知られている。また、株式などの投資に関するビジネスゲームとしてはキャッシュフローゲーム(特許文献1参照)やネットワークマーケティングゲーム(特許文献2参照)が知られている。 【0003】 【特許文献1】 特表2001−504368号公報 【特許文献2】 特開平11−253605号公報 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、様々なビジネス手法の中でも知的財産戦略を主題とし、ゲームを通じて知的財産権の取得・活用がどのように事業収益と結びつくのかを擬似体験できるように構成されたゲームはこれまで提供されていなかった。 【0005】 本発明は上記の課題を解決するべくなされたもので、権利取得によるコアコンピタンスの形成および知財リスク管理と権利活用による競争力の確保といった知的財産戦略が事業収益に結びつくさまを表現可能に、かつゲームとして興趣性に富むように構成された知財ゲームを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために本発明は以下の(1)〜(8)の手段を提供する。 (1)以下の要件を備えたことを特徴とする知財ゲーム。 (A)知財カード群と、プレーヤーを識別可能に形成されている駒を配置展開するためのボードとを有すること。 (B)知財カード群は、製品に関する特許権を表すカードであって、特許権の製品属性を表示する製品属性表示部と、特許権の能力属性を表示する能力属性表示部が設けられていることを特徴とする特許カードと、以下の(B−1)〜(B−3)からなる群より選ばれる少なくとも一種のカードとを有すること。 (B−1)特許カードを無効化する機能を有するカードであって、無効化する機能の能力値を表示するための能力値表示部が設けられていることを特徴とする無効審判カード。 (B−2)無効審判カードに対抗する機能および/または特許カードの能力属性を補助する機能を有するカードであって、該機能の能力値を表示するための能力値表示部が設けられていることを特徴とする代理人カード。 (B−3)ボード上の駒の移動を指示する機能を有するカードであって、機能発現に必要な投資額を表示するための金額表示部が設けられていることを特徴とするブランドカード。 (C)ボードには、駒を配置展開するための、製品ごとに異なるフィールドが形成されていること。 (D)各製品のフィールドには、少なくとも一つの開始点サブフィールドと、少なくとも一つの終点サブフィールドと、2つ以上のサブフィールドと隣接するように形成される少なくとも一つの中間サブフィールドが設けられていること。 (E)サブフィールドには、各サブフィールド上に駒が存在するときにプレーヤーに対して支払われるべき製品収益額を表示する収益表示部が設けられていること。 (2)構成要素として少なくとも知財カード群と、プレーヤーを識別可能に形成されている駒を配置展開するためのボードと、以下の(A)〜(C)からなる群より選ばれる一種以上の構成要素を備えたことを特徴とする(1)に記載の知財ゲーム。 (A)各ターンでのプレーヤーの行動を指示する手段であって、以下の(A−1)〜(A−4)からなる群より選ばれる少なくとも一種の指示要素を表示するための指示要素表示部が設けられていることを特徴とするゲーム進行手段。 (A−1)知財カード群のうち少なくとも一種のカードを入手する旨の指示要素。 (A−2)ボード上に駒を配置する旨の指示要素。 (A−3)ボード上に駒が存在する場合に駒が存在するサブフィールドの収益表示部に表示された額の製品収益を得る旨の指示要素。 (A−4)定められた金額を得る旨の指示要素。 (B)各ターン毎にボード上の駒の進行を指示する手段であって、以下の(B−1)〜(B−3)からなる群より選ばれる少なくとも一種の指示要素を表示するための指示要素表示部が設けられていることを特徴とする駒進行手段。 (B−1)少なくとも一種の製品について、駒を現在のサブフィールドから終点サブフィールド方向に少なくとも1サブフィールド移動する旨の指示要素。 (B−2)少なくとも一種の製品について、駒を現在のサブフィールドから始点サブフィールド方向に少なくとも1サブフィールド移動する旨の指示要素。 (B−3)現在のサブフィールドから駒を移動しない旨の指示要素。 (C)各プレーヤーの金銭収支を表示する手段。 【0007】 (3)通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムの知財ゲームに参加するプレイヤーのデータを入出力するプレイヤーボード部は、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを送受信し、管理する知財機能データ管理部と、前記知財ゲームシステムの各プレイヤーに一定数割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを送受信し、管理する知財カードデータ管理部と、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支を示す収支データを送受信し、管理する収支データ管理部とを有し、さらに、前記知財ゲームシステムの知財ゲームの進行、制御をする知財ゲームサーバは、上市についての前記プレイヤーボード部からの要求に応じて、前記仮想の製品名又は技術分類名が示す市場に、上市していることを表示、制御する事業ポートフォリオボード制御部と、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを生成、制御する知財機能データ制御部と、前記知財ゲームシステムの各プレイヤーに割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを生成、制御する知財カードデータ制御部と、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支計算を、前記知財機能データを使って計算し、前記知財ゲームにおける勝敗を決める収支計算制御部とを有し、前記プレイヤーボード部間や前記プレイヤーボード部と前記ゲームサーバ間で、データを送受信しながらゲームが進行する知財ゲームシステム。 (4)通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムの知財ゲームに参加するプレイヤーのデータを入出力するプレイヤーボード部の収支データ管理部が、各プレイヤーの事業ポートフォリオについての戦略指南や補助をする表示や制御を行うことを特徴とする(3)記載の知財ゲームシステム。 (5)通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムの知財ゲームサーバの事業ポートフォリオボード制御部において、前記各仮想の製品名又は技術分野名に対する製品分野の市場特性の設定を変えることができることを特徴とする(3)記載の知財ゲームシステム。 (6)通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムにおける、前記知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールが、侵害訴訟に関する機能であること又は独占排他権に関する機能であること又はライセンス交渉に関する機能であること又は権利無効化に関する機能であること又はパテントプールに関する機能であること又は権利の代行に関する機能であることを特徴とする(3)記載の知財ゲームシステム。 【0008】 (7)通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームプログラムであって、前記知財ゲームプログラムの知財ゲームに参加するプレイヤーのデータを入出力するプレイヤーボード部は、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを送受信し、管理するステップと、前記知財ゲームプログラムの各プレイヤーに割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを送受信し、管理するステップと、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支を示す収支データを送受信し、管理するステップとを有し、さらに、前記知財ゲームプログラムの知財ゲームの進行、制御をする知財ゲームサーバは、上市についての前記プレイヤーボード部からの要求に応じて、前記仮想の製品名又は技術分類名が示す市場に、上市していることを表示、制御するステップと、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを生成、制御する知財機能データ制御部と、前記知財ゲームプログラムの各プレイヤーに割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを生成、制御するステップと、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支計算を、前記知財機能データを使って計算し、前記知財ゲームにおける勝敗を決めるステップとを、コンピュータに実行させるための知財ゲームプログラム。 (8)プレーヤーがディスプレイを通じてデータを入出力させながらプレイできる知財ゲームプログラムであって、前記知財ゲームプログラムは、特許権に関する各種の機能を前記知財ゲームプログラム上でシミュレーションできる知財機能実行部と、前記特許権の価値を判定し、処理をする特許権価値処理部と、前記特許権に関する各製品分野の価値が、各プレーヤーが操作する事業ポートフォリオに基づいて、前記知財ゲームプログラムの進行とともに変化する事業ポートフォリオ制御部とを有し、前記各プレーヤーのうち、前記事業ポートフォリオに基づき最大の収益を得たプレーヤーを勝ちとすることを特徴とする知財ゲームプログラム。 【0009】 【発明の実施の形態】 本発明の知財ゲームは、知的財産戦略が事業収益に結びつくさまを表現可能に構成するために、少なくとも知財カード群と、プレーヤーを識別可能に形成されている駒を配置展開するためのボードとを備えるように構成されることを特徴とする。 【0010】 本明細書においては便宜上、知財的機能を有するカード群を知財カード群、製品に関する特許権を表すカードを特許カード、プレーヤーを識別可能に形成させていることを特徴とし、プレーヤーの上市製品を表す駒を製品駒、プレーヤーが駒を配置展開するためのボードをポートフォリオボード、特許カードを無効化する機能を有するカードを無効審判カード、無効審判カードに対抗する機能および/または特許カードの能力属性を補助する機能を有するカードを代理人カード、ボード上の駒のサブフィールド間の移動を指示する機能を有するカードをブランドカードと呼称して説明するが、各構成要素は以下に説明される機能及び構成と同様の機能及び構成を有する限りその名称は特に限定されるものではない。 【0011】 本発明の知財ゲームは、知財カード群として、少なくとも製品に関する特許権を表す特許カードを有し、かつ(A)特許カードを無効化する機能を有するカードであって、無効化する機能の能力値を表示するための能力値表示部が設けられていることを特徴とする無効審判カード、(B)無効審判カードに対抗する機能および/または特許カードの能力属性を補助する機能を有するカードであって、該機能の能力値を表示するための能力値表示部が設けられていることを特徴とする代理人カード、および(C)ボード上の駒のサブフィールド間の移動を指示する機能を有するカードであって、機能発現に必要な投資額を表示するための金額表示部が設けられていることを特徴とするブランドカード、からなる群より選ばれる少なくとも一種のカードを有するように構成される。 【0012】 特許カードは、特許権の製品属性を表示する製品属性表示部と、特許権の能力属性を表示する能力属性表示部が設けられていることを特徴とする。特許カードは本発明の知財ゲームにおいて、現実における特許権を模した機能を持つカードとして使用される。現実における特許権を模した機能をゲーム上で実現可能に構成するために、どのような製品に関する権利であるのかを示す製品属性表示部と、特許のタイプや特許の強弱を示す能力属性表示部が設けられる。製品属性表示部には、本発明の知財ゲームに登場する各種製品を識別可能に表示するため表示手段として図柄、記号、数値または文字から選ばれる一種または複数種の組み合わせなどを適宜選択して用いる。 【0013】 能力属性表示部に表示される特許のタイプとは、例えば基本特許、周辺特許、物質特許、用途特許、製剤特許のような呼称で示される、製品に関わる特許の技術的位置付けにより分類される能力である。能力属性表示部に表示される特許の強弱とは、例えば、広いクレームを有する特許か狭いクレームを有する特許か、無効化に強い特許か弱い特許か、侵害検出力の高い特許か低い特許か、迂回困難な特許か容易な特許か、のような排他権としての能力を意味する。 【0014】 能力属性表示部に表示する内容は、特許権のタイプによってもよいし、特許の強弱によってもよいし、両者を複合的に表してもよい。表示手段としては図柄、記号、数値または文字から選ばれる一種または複数種の組み合わせを適宜選びうる。例えば、本発明の知財ゲームに登場する製品の特性に応じて、文字を用いて、電機製品であれば基本特許や周辺特許と記載し、医薬品であれば物質特許、用途特許のように記載することができる。 【0015】 能力属性は一種類の製品属性に関して複数種類存在するように構成される。かつ、複数種類の能力属性は、能力属性表示部の表示により同一製品属性のカード間で強弱または勝ち負けが定められるように構成されることが望ましい。使用する図柄、記号、数値または文字から選ばれる一種または複数種の組み合わせについて、あらかじめ強弱の序列を定めることにより実現できる。また、複数種類の能力属性の組み合わせにより役が発生するように定めてもよい。 【0016】 能力属性の表示手段の好ましい態様は、数値である。数値とすることにより、複数枚のカードの能力属性の数値の和を求めることが容易となるとともに、数の大小等により容易に勝ち負けが決定できる。勝ち負けのルールは、数が大きいほうが勝ち、小さいほうが勝ち、または独自に数値の勝ち負けの序列を定める等、任意の方法を適宜選択しうる。さらに連続数字、奇数数字等の組み合わせにより役を発生させることも可能である。 【0017】 1枚の特許カードには、少なくとも一種の製品属性と能力属性が表示される。好ましい態様は1枚のカードに一種の製品属性と能力属性が表示されることであるが、ゲームの興趣性を高めるために1枚の特許カードに複数の製品に関する特許権としての機能を持たせてもよい。この場合、1枚のカードに製品属性や能力属性をそれぞれ複数表示すればよい。また、製品属性は複数表示し、能力属性は複数の製品属性に共通して一種としてもよい。 【0018】 特許カードは、製品属性表示部と能力属性表示部に加えて、他の要素の表示部が設けられていてもよい。例えば、特許カードを入手するために必要な金額や、プレーヤー間で特許カードを売買または交換する、即ちライセンスに際して必要な金額を表示する金額表示部を設けてもよい。 【0019】 無効審判カードは、特許カードを無効化する機能を有するカードであって、無効化する機能の能力値を表示するための能力値表示部が設けられている。特許カードを無効化するとは、他プレーヤーの所持している特許カード1枚を破棄させることができることを意味する。無効審判カードによる攻撃を受けたプレーヤーは、無効化を阻止するために後述する代理人カードを使用することができる。無効化する機能の能力値とは、この代理人カードとの勝ち負けを決められるように設けられたもので、あらかじめ強弱の序列を定められた図柄、記号、数値または文字から選ばれる一種または複数種の組み合わせからなる表示手段により表示される。 【0020】 代理人カードは、無効審判カードに対抗する機能および/または特許カードの能力属性を補助する機能を有するカードであって、該機能の能力値を表示するための能力値表示部が設けられている。無効審判カードに対抗する機能とは、他プレーヤーから無効審判カードによる攻撃を受けたプレーヤーが、代理人カードを提示することにより特許カードの無効化を阻止できる機能を意味する。このとき、代理人カードに表示された能力値と無効審判カードに記載された能力値を比べて、定められた強弱の序列により勝ち負けを決する。特許カードの能力属性を補助する機能とは、特許カードの能力属性は、同一製品属性のカード間で強弱または勝ち負けが定められるように構成されるので、この能力属性の強弱に対して代理人カードの能力値が影響を与えられることを意味する。例えば、特許カードの能力属性および代理人カードの能力属性が共に数値で表示されている場合、特許カードの数値に対して代理人カードの数値を加減乗除いずれかを施すことができる。無効審判カードに対抗する機能および/または特許カードの能力属性を補助する機能は、あらかじめ強弱の序列を定められた図柄、記号、数値または文字から選ばれる一種または複数種の組み合わせからなる表示手段により表示される。2つの機能の能力値は一つのカードに両者を設けるように構成してもよいし、一つのカードにはどちらか一つの機能の能力値のみ表示されるように構成してもよい。一つのカードに両者を設けるように構成する場合は、2つの機能の能力値は一つのカード上に独立して表示してもよいし、両者を一つの能力値で共通させて表示させてもよい。 【0021】 無効審判カード及び代理人カードの能力値は、勝ち負けが定めやすいよう共通した表示手段により構成されることが好ましい。さらに、特許カードの能力属性の表示手段とも共通する表示手段であることが好ましい。 【0022】 無効審判カード及び/または代理人カードは、能力値表示部に加え他の要素の表示部が設けられていてもよい。例えば、カードを入手するために必要な金額を表示する金額表示部を設けてもよい。 【0023】 ブランドカードは、ポートフォリオボード上の製品駒のサブフィールド間の移動を指示する機能を有するカードであって、機能発現に必要な投資額を表示するための金額表示部が設けられている。後述する駒進行手段も製品駒の進行を指示する手段であるが、それとの相違点は、ブランドカードは機能発現にプレーヤーによる投資を必要とする点である。プレーヤーは金額表示部に表示された投資額を支払いブランドカードを入手する。それによりブランドカードは機能発現可能となり、プレーヤーは駒進行指示手段とは独立して製品駒のサブフィールド間の移動を指示することが可能となる。指示内容としては、製品駒を現在のサブフィールドから終点サブフィールド方向に少なくとも1サブフィールド移動する旨の指示要素、製品駒を現在のサブフィールドから始点サブフィールド方向に少なくとも1サブフィールド移動する旨の指示要素または現在のサブフィールドから移動しない旨の指示要素が例として挙げられる。 【0024】 無効審判カード、代理人カードおよびブランドカードは、上記に説明した能力値表示部、金額表示部に加えて他の要素の表示部が設けられていてもよい。例えば、当該カードが無効審判カード、代理人カードまたはブランドカードのいずれかであることを示すためのカード種別表示部を備えていてもよい。 【0025】 本発明の知財ゲームは、知財カード群として、少なくとも製品に関する特許権を表す特許カードを有し、かつ無効審判カード、代理人カード及びブランドカードからなる群より選ばれる少なくとも一種のカードを有することを特徴とする。好ましい態様は、知財カード群として、特許カード、無効審判カードおよび代理人カードを有することである。これに加え、他の知財的機能を有するカードを備えていてもよい。知財的機能とは、上述した特許権、代理人、無効審判、ブランドに限られるものではなく、例えば、クロスライセンス、標準化、特許調査等、知的財産に関する様々な要素を挙げることができる。他プレーヤーの手持ちカードの内容を知ることのできる特許調査カードや、特許カードの交換または売買に関するプレーヤーの交渉力を表すライセンスカードなどが挙げられる。 【0026】 次に、プレーヤーを識別可能に形成さた駒を配置展開するためのボード、すなわちポートフォリオボードについて説明する。ポートフォリオボードには、駒を配置展開するための、製品ごとに異なるフィールドが形成されており、各製品のフィールドは、少なくとも一つの開始点サブフィールドと、少なくとも一つの終点サブフィールドと、2つ以上のサブフィールドと隣接するように形成される少なくとも一つの中間サブフィールドを有しており、サブフィールドには、各サブフィールド上に駒が存在するときにプレーヤーに対して支払われるべき製品収益額を表示する収益表示部が設けられている。すなわち、ポートフォリオボード上には少なくとも1つ以上のフィールド形成され、フィールドは少なくとも3つ以上のサブフィールドを有することとなる。ポートフォリオボードのフィールド数は、少なくともゲームスタート時の製品種類数と同数必要である。製品の種類数はゲームの進展に伴い増加することもあるので、フィールドもそれに応じて増加してもよい。その場合、フィールドはポートフォリオボード上に着脱可能に設けられていることが好ましい。また、あらかじめ最大の製品種類数と同数のフィールドを設けておき、ゲームのスタート時は駒を配置できるフィールド数を制限しておき、ゲームの進展に伴い駒を配置できるフィールドを増やしていってもよい。 【0027】 各フィールドは少なくとも3つ以上のサブフィールドを有するように構成される。各サブフィールドは連続して構成され、製品駒はサブフィールドを移動単位として移動することとなる。サブフィールドは、駒がサブフィールドに入るときに最初のサブフィールドとなる開始点サブフィールド、フィールド内での駒の移動の最終点となる終点サブフィールド、及び2つ以上のサブフィールドと隣接するように形成され、開始点サブフィールドと終点サブフィールドの間を繋いでいる中間サブフィールドにより構成される。フィールドに含まれる中間サブフィールドの数には特に制限はないが、通常1〜10程度、好ましくは2〜6の範囲である。サブフィールドは、駒が開始点から終点まで連続して移動可能であればどのような形に配列されていてもよい。例えば、横一列、縦一列、折れ線状、2×2や3×3のマトリックス状、などが挙げられる。マトリックス状とするときは駒の進行順序を表示することが好ましい。 【0028】 サブフィールドには、各サブフィールド上に駒が存在するときにプレーヤーに対して支払われるべき製品収益額を表示する収益表示部が設けられる。収益表示部に表示される製品収益額は、ゲーム全体の金銭収支バランスを考慮して適宜定めうる。加えて、ポートフォリオボードは現実における市場を表すものであるので、各サブフィールドの製品収益額は、製品のライフサイクルを表すように構成されることが好ましい。製品のライフサイクルは、例えば、導入期、成長期、成熟期、衰退期といった4象現や、問題児、花形、金のなる木、負け犬といった4象現として表現され、象現ごとに利益やキャッシュフロー等が移り変わる。本発明の知財ゲームにおいても、同じフィールド内でも各サブフィールドの製品収益額に変動のあるように構成することにより、製品のライフサイクルを表現できる。 【0029】 よりゲームの興趣性を高めるために、同じ製品に競合して上市しているプレーヤーがいる場合、一人あたりの製品収益額が少なくなるように製品収益額を設定することが好ましい。この場合、上市人数ごとの製品収益額を収益表示部に表示すればよい。 【0030】 サブフィールドには少なくとも収益表示部が設けられるが、その他の要素の表示部を含んでも良い。例えば上述したライフサイクルを容易に識別可能とするために、ライフサイクルの各象現に適宜名称をつけ、その名称を表示するライフサイクル表示部を設けても良い。ライフサイクルの各象現の名称は前述の例に限られるものではない。 【0031】 各フィールドがどの製品に関するものであるかを示すためには、製品属性表示部をポートフォリオボード上、フィールド上またはサブフィールド上の少なくとも一つに設ければよい。当該製品属性表示部は、特許カードの製品属性表示部の説明に準ずる。 【0032】 上市とは、現実には製品を市場に出すこと、即ち販売を開始することを意味するが、本発明の知財ゲームにおいてはポプレーヤーがポートフォリオボード上に製品駒を配置することを意味する。ポートフォリオボード上に製品駒を配置するとは、今までボード外にあった駒を、ボード上のある製品のフィールド中に置くことを言う。ポートフォリオボード上に製品駒を配置するための条件をあらかじめ定めておくことが好ましい。そのような上市条件を表示する上市条件表示部をポートフォリオボード上またはフィールドの一部として設けてもよい。フィールドは少なくともサブフィールドを有するように構成されるが、他の要素を含んでもよく、上市条件表示部はその一例である。上市条件表示部は、ボード上に駒を配置する際に、駒を最初に置くスペースとして使用してもよい。 【0033】 ポートフォリオボード上に配置展開される駒(製品駒)は、プレーヤーを識別可能に形成されていることを特徴とし、プレーヤーの上市製品をあらわす。製品駒はプレーヤーを識別可能に形成されていれば形態、材質に特に制限はない。例えば、プレーヤーを色により識別する場合、着色されたプラスチックや木などの小片を駒とすればよいし、プレーヤーを名前により識別する場合は名前を記載可能な欄を設けた札としてもよい。 【0034】 本発明の知財ゲームにおいて、特許カード、ポートフォリオボード、および製品駒は「製品」という概念で結びついている。即ち、特許カードは製品に関する特許権を表すものであり、ポートフォリオボードは製品ごとにフィールドを有するように構成されており、製品駒はプレーヤーの上市製品をあらわす。本発明の知財ゲームに登場する製品の種類数は特に制限されないが、本発明の知財ゲームでは、一つの製品の市場に複数のプレーヤーが競合して参入することでゲームの興趣性が高まるので、製品の種類数は(プレーヤー数−1)〜(プレーヤー数+2)程度の数であることが好ましい。新規市場の開柘を表現するために製品の種類数はゲームの進展に伴い増加してもよい。従って、前述の製品種類数の好ましい範囲とは、ゲームスタート時の製品数のことである。特許カードの製品属性の種類は、少なくともゲームスタート時の製品種類数と同数必要である。ポートフォリオボードのフィールド数も、少なくともゲームスタート時の製品種類数と同数必要である。製品が属する技術分野はプレーヤーの好みにより自由に設定できる。技術分野とは、例えば電機、医薬品、食品等のことである。 【0035】 本発明の知財ゲームは、構成要素として、少なくとも知財カード群と、プレーヤーを識別可能に形成された駒を配置展開するためのボードを備えることに加え、(A)ゲーム進行手段、(B)駒進行手段、および(C)各プレーヤーの金銭収支を表示する手段、からなる群より選ばれる少なくとも一種の構成要素を備えることが好ましい。 【0036】 ゲーム進行手段は、各ターンでのプレーヤーの行動を指示する手段であって、(A−1)知財カード群のうち少なくとも一種のカードを入手する旨の指示要素、(A−2)ボード上に駒を配置する旨の指示要素、(A−3)ボード上に駒が存在する場合に駒が存在するサブフィールドの収益表示部に表示された額の製品収益を得る旨の指示要素、および(A−4)定められた金額を得る旨の指示要素、からなる群より選ばれる少なくとも一種の指示要素を表示するための指示要素表示部が設けられていることを特徴とする。 【0037】 本発明の知財ゲームは、二人以上のプレーヤーにより競技される。知財カード群と、プレーヤーを識別可能に形成された駒を配置展開するためのボードを使用する限りにおいてゲームの進行やプレーヤーの手順に制限はないが、進行を円滑に行うためにはプレーヤー間で行動を起こす順番をあらかじめ定め、その順番に則りゲームを進行させることが好ましい。あらかじめ定められた順番の最初のプレーヤーから最後のプレーヤーまで手順が一回りすることをターンと呼ぶ。各ターン毎にプレーヤーは1回自分の手順を迎えることとなる。自分の手順となったときに、プレーヤーは何らかの行動を起こすことができるが、その選択肢の一つとして、ゲーム進行手段から行動の指示を受けることができる。他の選択肢として、実施例に後述する侵害警告を宣言する、などゲームの興趣性を高める選択肢を適宜用意しうる。ゲーム進行手段の指示要素としては、上記の(A−1)〜(A−4)が例として挙げられるが、これに限定されるものではない。(A−4)における定められた金額とは、指示要素に金額の記載が盛り込まれていても良いし、別途ルールとして定めて置いても良い。この定められた金額に、研究開発費のような呼称を与えても良い。 【0038】 駒進行手段は、各ターン毎にボード上の製品駒の移動を指示する手段であって、(B−1)少なくとも一種の製品について、製品駒を現在のサブフィールドから終点サブフィールド方向に少なくとも1サブフィールド移動する旨の指示要素、(B−2)少なくとも一種の製品について、製品駒を現在のサブフィールドから始点サブフィールド方向に少なくとも1サブフィールド移動する旨の指示要素、および(B−3)現在のサブフィールドから移動しない旨の指示要素からなる群より選ばれる少なくとも一種の指示要素を表示するための指示要素表示部が設けられていることを特徴とする。 【0039】 ボード上の製品駒の移動は、現実における製品の成長や衰退を意味する。製品の成長や衰退は企業が自力で制御できる部分もあるが、企業外の外的要因により左右されることが大きい。これを本発明の知財ゲームで表現するために、駒の移動はプレーヤーの行動とは独立して制御されることが好ましい。これを実現可能とするためには、駒進行手段を設け、かつ各ターン毎にプレーヤーの手順とは独立して駒の移動について駒進行手段から指示を受けるようにすればよい。駒進行手段の指示要素としては、上記の(B−1)〜(B−3)が例として挙げられるが、これに限定されるものではない。例えば、オプションとして、現在のサブフィールドから移動しない旨の指示要素に製品収益を支払う旨の指示要素を加えてもよい。なお、企業が自力で制御できる部分については、前述のブランドカードにより実現しうる。 【0040】 ゲーム進行手段および駒進行手段の形態は、指示要素表示部が形成可能な限り形態や材質に特に制限はない。例えば、カード、ルーレット、すごろく様のボードなど適宜選択しうる。ゲームの時間短縮という観点からはカードとすることが好ましい。 【0041】 各プレーヤーの金銭収支を表示する手段は、例えば、ゲーム用の貨幣、収支を書きこむ用紙など、プレーヤーが手元で自己の収支を確認できるものであればその形態や材質は特に限定されない。 【0042】 本発明の知財ゲームの好ましい態様は、構成要素として、知財カード群と、プレーヤーを識別可能に形成された駒を配置展開するためのボードと、ゲーム進行手段と、駒進行手段と、および各プレーヤーの金銭収支を表示する手段とを有することである。これらの構成手段以外に、他の構成手段を追加することは特に制限されず、例えば、プレーヤーに特定の製品属性を有する特許カードを指定して入手する権利を与える機能を有する特許権選択カード等を追加してもよい。また、ゲームの終了条件を分かりやすくしかつゲームの興趣性を高めるために、収益性や知財の強さを入手条件とした駒を構成要素とし、これを定められた数集めたプレーヤーが勝ちとするなど設定しても良い。さらに、本発明で用いるカード群を種類毎に分類して置く場所を指定し、かつカードが裏面(表示部が無い面)となっていてもどの種類のカードであるかをわかるように表示するカード種別表示部を備えるカード設置用ボードを追加しても良い。 【0043】 本発明の知財ゲームで使用するカード群は、カードの2つの面のうち一方の面に各種表示部等を設けるようにし、もう一方の面から見た場合に、各種表示部等の内容は見えないように構成されていることが好ましい。 【0044】 本発明は、前述の構成要素として、少なくとも知財カード群とプレーヤーを識別可能に形成された駒を配置展開するためのボードとを有する知財ゲームに加え、以下の知財ゲームシステムおよび知財ゲームプログラムを提供する。 (1)通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムの知財ゲームに参加するプレイヤーのデータを入出力するプレイヤーボード部は、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを送受信し、管理する知財機能データ管理部と、前記知財ゲームシステムの各プレイヤーに一定数割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを送受信し、管理する知財カードデータ管理部と、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支を示す収支データを送受信し、管理する収支データ管理部とを有し、さらに、前記知財ゲームシステムの知財ゲームの進行、制御をする知財ゲームサーバは、上市についての前記プレイヤーボード部からの要求に応じて、前記仮想の製品名又は技術分類名が示す市場に、上市していることを表示、制御する事業ポートフォリオボード制御部と、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを生成、制御する知財機能データ制御部と、前記知財ゲームシステムの各プレイヤーに割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを生成、制御する知財カードデータ制御部と、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支計算を、前記知財機能データを使って計算し、前記知財ゲームにおける勝敗を決める収支計算制御部とを有し、前記プレイヤーボード部間や前記プレイヤーボード部と前記ゲームサーバ間で、データを送受信しながらゲームが進行する知財ゲームシステム。 (2)通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムの知財ゲームに参加するプレイヤーのデータを入出力するプレイヤーボード部の収支データ管理部が、各プレイヤーの事業ポートフォリオについての戦略指南や補助をする表示や制御を行うことを特徴とする上記(1)記載の知財ゲームシステム。 (3)通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムの知財ゲームサーバの事業ポートフォリオボード制御部において、前記各仮想の製品名又は技術分野名に対する製品分野の市場特性の設定を変えることができることを特徴とする上記(1)記載の知財ゲームシステム。 (4)通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームシステムであって、前記知財ゲームシステムにおける、前記知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールが、侵害訴訟に関する機能であること又は独占排他権に関する機能であること又はライセンス交渉に関する機能であること又は権利無効化に関する機能であること又はパテントプールに関する機能であること又は権利の代行に関する機能であることを特徴とする上記(1)記載の知財ゲームシステム。 (5)通信手段を用いてデータを送受信する知財ゲームプログラムであって、前記知財ゲームプログラムの知財ゲームに参加するプレイヤーのデータを入出力するプレイヤーボード部は、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを送受信し、管理するステップと、前記知財ゲームプログラムの各プレイヤーに割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを送受信し、管理するステップと、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支を示す収支データを送受信し、管理するステップとを有し、さらに、前記知財ゲームプログラムの知財ゲームの進行、制御をする知財ゲームサーバは、上市についての前記プレイヤーボード部からの要求に応じて、前記仮想の製品名又は技術分類名が示す市場に、上市していることを表示、制御するステップと、知的財産権に関する各種の機能から、前記知財ゲームに参加するプレイヤー間で機能し、ゲーム進行を促すゲームのルールである知財機能データを生成、制御する知財機能データ制御部と、前記知財ゲームプログラムの各プレイヤーに割り当てられるカードデータであり、各カードごとの価値を、仮想の製品名又は技術分野名とともに示す知財カードデータを生成、制御するステップと、前記プレーヤーが所有する前記知財カードデータの各プレーヤーごとの収支計算を、前記知財機能データを使って計算し、前記知財ゲームにおける勝敗を決めるステップとを、コンピュータに実行させるための知財ゲームプログラム。 (6)プレーヤーがディスプレイを通じてデータを入出力させながらプレイできる知財ゲームプログラムであって、前記知財ゲームプログラムは、特許権に関する各種の機能を前記知財ゲームプログラム上でシミュレーションできる知財機能実行部と、前記特許権の価値を判定し、処理をする特許権価値処理部と、前記特許権に関する各製品分野の価値が、各プレーヤーが操作する事業ポートフォリオに基づいて、前記知財ゲームプログラムの進行とともに変化する事業ポートフォリオ制御部とを有し、前記各プレーヤーのうち、前記事業ポートフォリオに基づき最大の収益を得たプレーヤーを勝ちとすることを特徴とする知財ゲームプログラム。 【0045】 なお、本明細書中に、各国制度に準じた用語、パラメータを適宜追加することは当業者にとって容易である。 【0046】 【実施例】 以下、図面を参照して本発明の知財ゲームの構成要素の具体例を示すと共に、各構成要素の作用およびゲームの進行例について説明する。実施例に示す構成要素に関する数値等は、記載されたものに限られるものではなく、ゲームのバランスを考慮して適宜変更しうるものである。 【0047】 (1)ゲームに登場する製品 実施例に説明するゲームにおいて登場する製品の種類は、カメラ、DVD、パソコン、デジタルカメラ、ノートパソコンの5種である。このうち、カメラ、DVD、パソコンはゲームスタート時の製品とし、デジタルカメラ、ノートパソコンは新規市場の開拓を表すため、ゲーム進行に伴い出現する製品とする。カメラ、DVD、パソコンは所定金額の支払い(投資)を上市条件とし、デジタルカメラ、ノートパソコンは投資に加え、所持特許カードのポイントの合計値が一定値以上の所持が必要であるという上市条件とする。デジタルカメラの場合は、カメラの特許カード15ポイント以上およびDVDの特許カード15P以上を所持していることとし、ノートパソコンの場合であればパソコンのの特許カード15ポイント以上およびDVDの特許カード15P以上を所持していることとする。 【0048】 (2)特許カード 特許カード10の例を図1に示す。特許カード10には製品属性表示部11と能力属性表示部12と特許カードを入手するために必要な金額を表示した金額表示部13が設けられる。製品属性表示部11には製品の図柄にて製品属性が表示される。図1の場合は製品属性がカメラであることが示されている。能力属性表示部12には能力属性を特許ポイントと称する数値により表示する。特許カードは、カメラ、DVD、パソコンの製品属性を有するカードとし、各製品属性について特許ポイント3、4、5、6、または7のいずれかの能力属性を有するカードを用意する。すなわち、3つ製品について5種の能力属性の計15種類の特許カードが存在する。この15種類のカードを1セットとし、これを4セット用意する。3セットはよく混ぜて重ね合わせて特許カードの山として置く、1セットは製品毎に別の山、すなわち5枚の山が3つとなるように置く。取得金額は10〜50億の間で、特許ポイントの高いものが高金額となるように定める。特許ポイントの強弱の序列は、数値の大きいほうが強いと定める。 【0049】 (3)無効審判カード、代理人カード、ブランドカード、特許選択権カード 無効審判カード20の例を図2に示す。無効審判カード20には能力値表示部21とカードを入手するために必要な金額を表示した金額表示部22とカード種別表示部23が設けられる。能力値の3Pとは3ポイントを意味し、数値を表示手段として用いている。無効審判カードは、2P、3P、4Pのいずれかの能力値を有するカードとし、2Pを6枚、3Pを6枚、4Pを3枚用意する。代理人カードの場合も無効審判カードに準じ、カード種別表示部23に代理人と表示する。代理人カードは1P、2P、3Pのいずれかの能力値を有するカードとし、1Pを10枚、2Pを15枚、3Pを5枚用意する。ブランドカードの場合も無効審判カードに準じ、カード種別表示部23にブランドと表示する。ただし、ブランドカードには能力値表示部21を設けない。ブランドカードは15枚用意する。特許選択権カードの場合も無効審判カードに準じ、カード種別表示部23に特許選択権と表示する。ただし、特許選択権カードには能力値表示部21を設けない。特許選択権カードは、特許カードについて、製品毎に別の山、すなわち5枚の山が3つとなるように置かれた特許カードの山から、プレーヤーが製品を指定してカードを引くことのできる権利を意味するカードである。特許選択権カードは10枚用意する。無効審判カード、代理人カード、ブランドカード、特許選択権カードの金額表示部22には10〜50億の間の金額を適宜設定する。無効審判カード、代理人カードのポイントの強弱の序列は、数値の大きいほうが強いと定める。無効審判カードと代理人カードの間でポイントの比較が可能であり、代理人カードについては特許カードの特許ポイントと同等のものとして使用することもできる。無効審判カード、代理人カード、ブランドカード、特許選択権カードはまとめて機能カードと呼称し、よく混ぜ合わせ重ね合わせて一つの山として置く。 【0050】 (4)ゲーム進行カード 本実施例では、ゲーム進行手段をカードとして用意する。ゲーム進行カード30の例を図3に示す。ゲーム進行カード30には指示要素表示部31が設けられる。指示要素としては特許カード(を入手する)、研開費50億(を得る)、機能カード(を入手する)、上市(する)、製品収益(を得る)という5種を設定し、ゲーム進行カードにはこれら5種から2種の組み合わせのうちいずれかが表示される。すなわち、10種のカードとなり、これを2セット用意する。 【0051】 (5)駒進行カード 本実施例では、駒進行手段をカードとして用意する。駒進行カード40の例を図4に示す。駒進行カード40には指示要素表示部41が設けられる。指示要素としては全製品1ステップ進むを15枚、カメラ(デジタルカメラも含む)1ステップ進むを2枚、DVD1ステップ移動を2枚、パソコン(ノートパソコンも含む)1ステップ進むを2枚、カメラ(デジタルカメラも含む)およびDVD1ステップ移動を1枚、パソコン(ノートパソコンも含む)およびDVD1ステップ移動を1枚、パソコン(ノートパソコンも含む)およびカメラ(デジタルカメラも含む)ステップ移動を1枚、全製品1ステップ後退を1枚、カメラ(デジタルカメラも含む)1ステップ後退を1枚、DVD1ステップ後退を1枚、パソコン(ノートパソコンも含む)1ステップ後退を1枚、(移動せずに)製品収益を(プレーヤーに)支払うを15枚用意する。ここで言うステップとは、サブフィールド1つ分移動することを意味している。駒進行カードはよく混ぜ合わせ重ね合わせて一つの山として置く。 【0052】 (6)ポートフォリオボード ポートフォリオボードには、カメラ、DVD、パソコン、デジタルカメラ、ノートパソコンの5種のフィールドを設ける。フィールド50の例を図5に示す。フィールド50には複数の連続したサブフィールド51が設けられる。図中のサブフィールドのうち、導入期と記載されたものが開始点サブフィールドであり、衰退期と表示されたものが終点サブフィールドであり、両者にはさまれて存在する成長期および成熟期と記載されたものが中間サブフィールドである。サブフィールド51には、収益表示部52が設けられる。収益表示部52には、同一製品に競合して上市しているプレーヤーがいる場合のプレーヤー数別の収益額を表示している。収益表示部52に表示される収益額は、基本的にサブフィールド毎に異なるように設定するが、同額のサブフィールドが存在してもよい。また製品毎に最高額やサブフィールド毎の収益額の変動パターンを異なるように設定してもよい。例えば、デジタルカメラ、ノートパソコンのように、新規市場の開拓を表すため、ゲーム進行に伴い出現する(上市可能となる)製品の場合は、ゲームスタート時から存在する製品に比べ収益額が高くなるように設定することが好ましい。フィールドがどの製品についてものかを示すために、製品属性表示部53を各サブフィールドに設ける。上市条件表示部54は開始点サブフィールドの手前に設けられ、ボード上に駒を置くときは上市条件表示部54に最初に置き、駒進行の指示がでてからサブフィールドに入るものとする。各サブフィールドにはライフサイクル表示部55が設けられる。 【0053】 (7)その他の構成要素 ゲーム用の貨幣を用意する。本実施例では、5億、10億、20億、50億、100億といった単位の紙幣を用意する。プレーヤーごとに色分けされた製品駒をプレーヤー数×製品種類数用意する。ゲームの勝利条件となる、優良企業格付けをあらわす星を表示した駒を適当数用意する。 【0054】 (8)各構成要素の作用とゲーム進行 以下、ゲームの進行に沿って各構成要素の作用を説明する。開始前の準備として、特許カード3枚、機能カード2枚を各プレーヤーに配布する。プレーヤーが所持できるカード数に制限はないが、他プレーヤーに内容を開示することなく所持できるカードは5枚までとする。5枚を超えた所持カードは他プレーヤーに見えるように机の上などに置く。ゲーム用貨幣を適当量配布する。本実施例では200億程度が好ましい。プレーヤーに配布しない貨幣は、プレーヤーのうち1人またはプレーヤーでない人が管理し、ここから製品収益や研究開発費を払ったり、プレーヤーからの支払いを受け取ったりする。製品駒をプレーヤーに配布する。プレーヤー間で行動を起こす順序を定め、最初のプレーヤーから順に、ゲーム進行カードをめくる、所持している特許選択権カードを行使する、侵害警告を宣言するという選択肢より1つの行動を選択する。ゲーム進行カードをめくると、2種の指示要素が記載されているが、プレーヤーは2種のうち好きなほう1種の行動を選択できる。ゲーム進行カードの指示要素において、特許カード(を入手する)または機能カード(を入手する)いずれかの行動を選択した場合、特許カードの山または機能カードの山から1枚のカードをめくる。これらのカードには入手に必要な金額が記載されているので、入手を希望する場合は金額を払い、希望しない場合はカードを山に戻す。各ターン毎にプレーヤーの手順と独立に駒進行カードをめくり、ポートフォリオボード上に駒が存在する場合は駒進行カードの指示要素に従い駒を移動する。駒が移動した場合、移動先のサブフィールドに記載された収益額を駒所有プレーヤーに支払う。また、プレーヤーがブランドカードを所持しておりそれを行使したい場合は、各ターンでの駒進行カードによる駒の移動の後にブランドカードを使用して駒の移動を指示できる。このようにターンを重ねていき、プレーヤーは特許カードや機能カードを集め、かつ製品をポートフォリオボード上に任意のタイミングで上市する。 【0055】 同一製品について複数のプレーヤーが競合して上市した場合、一人あたりの収益は減少する。競合プレーヤーを排除するためには、特許侵害を警告し、相手が侵害を認めた場合または特許侵害訴訟に勝つことができれば相手の実施を差し止め市場から撤退させることができる。プレーヤーは自分の番に、製品とプレーヤーを指定して警告を宣言することができる。警告したプレーヤーをA、警告されたプレーヤーをBとして説明する。Bは警告に対し、侵害を認め市場から撤退するか、無効審判カードでAの特許の無効化を試みるか、侵害していない旨を伝えるという選択肢を有する。Bが無効審判カードを使用した場合、Aは無効審判カードの能力値以上の代理人カード(複数枚の能力値の和でよい)を所持していれば、それを使用することにより無効化を阻止できる。無効化を阻止できなかった場合、Aは特許カードを1枚失う。続けて、Aは警告を取り下げるか、再度警告するかを選択する。Aが再度警告することを選択した場合、上記の手順が繰り返される。Bが侵害していない旨を伝えるという行動に出た場合、Aは侵害訴訟を提訴できる。ここで、AとBは侵害対象製品に関する特許カードのポイントの総和をもって勝ち負けを決する。侵害対象製品がデジタルカメラの場合は、カメラおよびDVDの特許カードの総和を用いる。同様にノートパソコンの場合は、パソコンおよびDVDの特許カードの総和を用いる。また、代理人カードを所持している場合、特許カードのポイントに代理人カードのポイントを加算できる。ポイントの総和が大きかったほうが勝ちとなる。Aが勝った場合、Bは市場から撤退(ボードから駒を回収する)するとともに、Aは星を表示した駒を一つ入手する。Bが勝った場合、Aは市場から撤退するとともに、Bは定められた額の金額をAより徴収する。警告〜侵害訴訟の間に使用した無効審判カードまたは代理人カードは機能カードの山に戻す。 【0056】 星を表示した駒を5つ入手したプレーヤーがでた時点でそのプレーヤーが勝ちとなり、ゲームが終了する。星を表示した駒の入手条件は、侵害訴訟を提訴しかつ勝訴した場合、星を表示した駒を定められた金額(本実施例の場合200億程度が好ましい)により購入した場合、全製品を上市した場合など、適宜定めうる。プレーヤー間の特許カードや機能カードの売買や交換は任意のタイミングで行ってよく、交渉もプレーヤーに任せられる。オプションとして、例えば特許カードポイントの3〜7を一つの製品についてそろえた場合、役を発生させるように定めてもよい。役としては、無効審判カードで無効化されない効果や、侵害を警告された際に非侵害であることを証明できる(侵害訴訟にもちこまれずにすむ)効果など適宜設定しうる。 【0057】 【発明の効果】 本発明によれば、知的財産戦略が事業収益に結びつくさまを表現可能に、かつゲームとして興趣性に富むように構成された知財ゲーム、知財ゲームシステムおよび知財ゲームプログラムを提供することが可能となる。本発明の知財ゲームは、興趣性が高く、楽しみながら知的財産戦略を学び身につけることができるという点で有用である。 【図面の簡単な説明】 【図1】実施例における特許カードの一例を表す図である。 【図2】実施例における無効審判カードの一例を表す図である。 【図3】実施例におけるゲーム進行カードの一例を表す図である。 【図4】実施例における駒進行カードの一例を表す図である。 【図5】実施例におけるポートフォリオボード上のフィールドの一例を表す図である。 【符号の説明】 10 特許カード 11 製品属性表示部 12 能力属性表示部 13 金額表示部 20 無効審判カード 21 能力値表示部 22 金額表示部 23 カード種別表示部 30 ゲーム進行カード 31 指示要素表示部 40 駒進行カード 41 指示要素表示部 50 フィールド 51 サブフィールド 52 収益表示部 53 製品属性表示部 54 上市条件表示部 55 ライフサイクル表示部
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| 【出願人】 |
【識別番号】303018861 【氏名又は名称】今井 真理子
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| 【出願日】 |
平成15年5月22日(2003.5.22) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−344610(P2004−344610A) |
| 【公開日】 |
平成16年12月9日(2004.12.9) |
| 【出願番号】 |
特願2003−180283(P2003−180283) |
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