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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】佐藤 賢一
【住所又は居所】東京都台東区台東4丁目13番21号 株式会社ラスター内

【要約】 【課題】製作コストを低減することができると共に、複数種類の意匠を有し、各種の嗜好を遊戯者に提供することができる遊技機を提供することにある。

【解決手段】遊技機10の筐体11の前面部を上下2段に分離して開閉可能に被覆する上方ドア12と下方ドア13とからなるフロントドア14を有する遊技機であって、係脱可能な複数のユニット部18,19,41によりフロントドア14が構成され、上記上方ドア12は遊技情報ディスプレイ部15と、この遊技情報ディスプレイ部15の周囲に設けられた装飾部16とを有すると共に、上記下方ドア13は、遊技者が適宜遊技を進行させうる操作部55と、遊技の結果払い出されるメダルを一時的に受け得るメダル受け部42と、上記操作部55と上記メダル受けパネル部42との間に設けられた装飾パネル部18とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機の筐体の前面部を上下2段に分離して開閉可能に被覆する上方ドアと下方ドアとからなるフロントドアを有する遊技機であって、係脱可能な複数の独立したユニット部によりフロントドアが構成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
上記上方ドアは遊技情報ディスプレイ部と、この遊技情報ディスプレイ部の周囲に設けられた装飾部とを有すると共に、
上記下方ドアは、遊技者が適宜遊技を進行させうる操作部と、遊技の結果払い出されるメダルを一時的に受け得るメダル受け部と、上記操作部と上記メダル受けユニット部との間に設けられた装飾パネル部とを有することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
上記上方ドアは、中央及び上端部に開口部を有する全体略矩形状に形成された上方ベースパネルと、この上方ベースパネルの上端部前面側に着脱可能に固定される上端パネルと、この上端パネルの前面側両端部において上記上方ベースパネル上下方向に沿って上記上方ベースパネルの前面側両側部に着脱可能に固定される一対のランプカバーと、上記中央開口部に着脱可能に配設され、遊技者が遊技情報を視認しうる上方中央パネルと、上記上端開口部に着脱可能に配設される装飾プレートとを有し、
上記遊技情報ディスプレイ部は、上記開口部及び上方中央パネルにより形成されると共に、上記装飾部は、上記上端パネルと一対のランプカバーとにより形成されることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
【請求項4】
上記下方ドアは、全体矩形状に形成された下方ベースパネルと、このベースパネルの前面側において上端部に着脱可能に固定される操作部と、上記ベースパネルの下端部に固定されるメダル受け部と、上記操作部と上記メダル受け部との間に、下方中央パネル固定部材を介して着脱可能に固定される下方中央パネルとを有することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
【請求項5】
上記上端パネル、上記一対のランプカバーは上方ベースパネルに対してフック部により係脱可能に固定されていると共に、上記下方中央パネル固定部材は下方ベースパネルにフック部により係脱可能に固定されていることを特徴とする請求項3又は4記載の遊技機。
【請求項6】
上記上方ベースパネル、上端パネル、ランプカバー、下方ベースパネル、操作部、メダル受け部及び、下方中央パネル固定部材は、インジェクション成型により作製されることを特徴とする請求項3,4又は5記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシン等の遊技機に係り、特に、上下2分割に形成され、独立して開閉可能に形成されたフロントドアを有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スロットマシン等の遊技機は、リールユニットが上方部に配置されると共に、このリールユニットを駆動するための駆動電源部が筐体下方部に配設されると共に、上記リールユニットの下方には、メダルを収納して、ゲーム進行に応じて適宜、メダルを排出するホッパー装置が配置されている。
【0003】
このような遊技機の筐体の前面部には、上記リールユニット、駆動電源部及びホッパー装置等を開閉可能に被覆するフロントドアが設けられている。
【0004】
従来、このようなフロントドアは筐体の前面部全体を覆うように、1枚のドアにより構成されている場合が一般的である。
このようなフロントドアは、例えば、ドア全体として一体に型成型されて作製されるものがある。このようにドア全体として一体に型成型されて製作される場合には、ドア全体を一体成型することができる大型の金型が必要となることから、型製作の費用が嵩み、フロントドアの製作コストが嵩む、という不具合が存していた。
【0005】
また、新機種を市場に供給するために上記フロントドアのデザインを変更する場合には、フロントドアの製作のための新たな金型の製作が必要となることから、新機種製作のためのコストが非常に嵩む、という不具合も存していた。
【0006】
一般に、ある機種のリリースした後、所定期間が経過した場合、例えば、略1年後、場合によっては半年後に、新機種をリリースする必要がある場合もあり、従来より、新機種をリリースする際の製作コストの低減の要請があった。
【0007】
また、遊技機の機種によっては、フロントドアを製作する場合に、金型による一体成型ではなく、フロントドアを形成するフレーム材に、遊技者の視覚に訴える各種の装飾的なパネルをビス等により固定して作製するものもある。
【0008】
このような機種にあっては、上記のように、新機種製作の際に新たな金型を作製する必要はないことから、製作コストは低減できる。
しかしながら、上記のように、各種のパネルはフレーム材にビス等により固定されることから、フロントドアの作製作業が煩雑であり、また、新機種を製作する場合には、新たなパネルへの変更のために、個別遊技機につき、各パネル毎にビス留め固定を解除し、再度、新たなパネルをビス留め固定する必要があり、新機種製作のためのパネルの変更作業が非常に煩雑であった。
【0009】
本発明の課題は、製作コストを低減することができると共に、複数種類のデザインの施されたフロントドアを容易に作製し、適宜、遊技者の好みに合わせたデザインのフロントドアを有する遊技機を迅速に提供することにある。なお、出願人は、出願時点での公知文献を認識していない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、本発明は以下の構成を有している。
即ち、本発明にあっては、遊技機の筐体の前面部を上下2段に分離して開閉可能に被覆する上方ドアと下方ドアとからなるフロントドアを有する遊技機であって、係脱可能な複数のユニット部によりフロントドアが構成されていることを特徴とする。
【0011】
従って、本発明にあっては、フロントドアが上方ドアと下方ドアとに分離して形成されていることから、所定の大きさのフロントドア全体を作製するための金型を製作する必要がなく、小型の上方ドア及び下方ドアを形成できる小型の金型を製作すればよく、製作コストを低減することができる。
また。本発明にあっては、フロントドアが係脱可能な複数のユニット部により構成されていることから、個々のユニットの係合を個別に解除して、適宜、取り外すことにより、別個のデザインのフロントドアを容易かつ迅速に形成することができる。
【0012】
その結果、本発明にあっては、フロントドアへ取り付ける複数種類のユニットを予め準備しておくことにより、容易かつ迅速に、新たなデザインのフロントドアを作成することができる。
また、本発明にあっては、上方ドアは遊技情報ディスプレイ部と、この遊技情報ディスプレイ部の周囲に設けられた装飾部とを有すると共に、上記下方ドアは、遊技者が適宜遊技を進行させうる操作部と、遊技の結果払い出されるメダルを一時的に受け得るメダル受け部と、上記操作ユニット部と上記メダル受け部との間に設けられた装飾部とを有することを特徴とする。
【0013】
従って、本発明にあっては、上記遊技情報ディスプレイ部、装飾部、操作部、メダル受け部、装飾パネル部の係合を個別に解除することにより、部分的又は全面的に交換して異なるデザインのフロントドアを形成することができる。
【0014】
また、本発明にあっては、上記上方ドアは、中央及び上端部に開口部を有する全体略矩形状に形成された上方ベースパネルと、この上方ベースパネルの前面側に着脱可能に固定される上端パネルと、この上端パネル部の両端部において上記上方ベースパネル上下方向に沿って上方ベースパネルの両側部に着脱可能に固定される一対のランプカバーと、上記開口部に着脱可能に配設され、遊技者が遊技情報を視認しうる上方中央パネルと、上記上端開口部に着脱可能に配設される装飾プレートとを有し、上記遊技情報ディスプレイ部は、上記上方中央パネルにより形成されると共に、上記装飾部は、上記上端パネルと一対のランプカバーとにより形成されることを特徴とする。
【0015】
従って、本発明にあっては、上記上端パネル、ランプカバー、上方中央パネル及び装飾プレートを複数種類準備しておくことにより、適宜、異なるデザインの遊技情報ディスプレイ部又は装飾部を容易に形成することができる。
また、本発明にあっては、上記下方ドアは、全体矩形状に形成された下方ベースパネルと、このベースパネルの前面側において上端部に着脱可能に固定される操作部と、上記ベースパネルの下端部に固定されるメダル受け部と、上記操作部と上記メダル受け部との間に、下方中央パネル固定部材を介して着脱可能に固定される下方中央パネルとを有することを特徴とする。
【0016】
従って、本発明にあっては、デザインの異なる操作部、メダル受け部及び下方中央パネルを複数種類準備しておくことにより、適宜、異なるデザインの遊技情報ディスプレイ部又は装飾部を容易に形成することができる。
また、本発明にあっては、上端パネル部、上記一対のランプカバー部及び、上記下方中央パネル固定部材は下方ベースパネルにフック部により係脱可能に固定されていることを特徴とする。
【0017】
その結果、本発明にあっては、上端パネル部、上記一対のランプカバー部、上記下方中央パネル固定部材は容易に固定又は固定を解除することができることから、迅速に別個のデザインのフロントドアを作成することができる。
また、本発明にあっては、上記上方ベースパネル、上端パネル、ランプカバー、下方ベースパネル、操作部、メダル受け部及び、下方中央パネル固定部材は、インジェクション成型により作製されることを特徴とする。
その結果、本発明にあっては、インジェクション成型によりフロントドアを作製する場合であっても、従来のように、フロントドア全体を大型の金型で製作するひつようはなく、個別のパーツユニットを小型の金型により製作すればよいことから、型製作に要する費用を低減することができ、結果的に、フロントドアの製作コストを低減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る遊技機を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機10は、遊技機10の筐体11の前面部を上下2段に分離して開閉可能に筐体11を被覆する上方ドア12と下方ドア13とからなるフロントドア14を有し、係脱可能な複数のユニット部として形成されたパネル部によりフロントドア14が構成されている。
【0022】
本実施の形態にあっては、上記上方ドア12はヒンジにより筐体11に固定され、水平方向に回動して開閉できるように設けられていると共に、下方ドア13は筐体11に対して前後方向にスライドして開閉できるように設けられている。
【0023】
本実施の形態にあっては、上方ドア12は遊技情報ディスプレイ部15と、この遊技情報ディスプレイ部15の周囲に設けられた装飾部16とを有している。
【0024】
図2に示すように、上記上方ドア12は、中央及び上方部に開口部21,22を有する全体略矩形状に形成された上方ベースパネル17と、この上方ベースパネル17の上端部前面側に着脱可能に固定される上端装飾パネル18と、この上端装飾パネル18の前面側両端部において上記上方ベースパネル17の上下方向に沿って上方ベースパネル17の両側部に着脱可能に固定される一対のランプカバー19,19と、上記開口部に着脱可能に配設され、遊技者が遊技情報を視認しうる上方中央パネル20とを有している。
【0025】
その結果、上記遊技情報ディスプレイ部15は上記上方中央パネル20により形成されると共に、上記装飾部16は上記上端装飾パネル18と一対のランプカバー19,19とにより形成されている。
【0026】
本実施の形態に係る遊技機10にあっては、上記上方ベースパネル17及び上端装飾パネル18及び上記ランプカバー19,19はいずれも、インジェクション成形により一体に型成形で作製されている。
上記上方ベースパネル17は中央及び上方部に長方形状の開口部21,22が設けられた矩形の枠体として形成され、両側部には上下方向に沿って複数のランプ取付け孔23が開設され、両側部の上端部には音声・音響効果を発生させるスピーカ24,24の取付け孔25,25が開設されている。
【0027】
従って、図2に示すように、この上方ベースパネル17の裏面側から、上方ベースパネル17には、細長板上の取付けプレート29を介して複数個のランプ27がビスにより固定され、また、上方側開口部22には、後述の装飾プレート26を裏面側から照射する蛍光部30がビスにより固定されると共に、上記スピーカ24,24が取付け孔25,25にビスにより固定され、さらに、前方左側端部には上下方向に沿って、ヒンジユニット28がビスにより固定され、このヒンジユニット28と共にフレーム材31を介してキーユニット32が前方右側端部に上下方向に沿ってビスを介して固定される。
また、上方ベースパネル17の前面側にあっては、上端両側部には、上端装飾パネル18及びランプカバー19,19が固定される際に使用される、後述のフック部材35、39が係合する固定孔36が設けられている。
【0028】
即ち、上記上方開口部22の上方両端部には、それぞれ、上端装飾パネル18が固定されるための固定孔36a,36bが開設され、両側端部の中央部及び下端部には、ランプカバー19が固定されるための固定孔36c,36dが設けられている。
【0029】
一方、上記上方ベースパネル17の前方側においては、上端装飾パネル18及び、一対のランプカバー19,19が取付けられる。
上記上端装飾パネル18は所定の厚さ寸法をの直方体箱状に形成され、前方から見た場合、略下向きコ字状に配置され、両端部には上記スピーカ24,24の楕円形の開口部32,32が開設され、略楕円形状の音声を透過しうるカバー部材34,34が挿入固定されている。
【0030】
また中央部には横長長方形状の開口部33が開設され、この開口部33を介して上記上方ベースパネル17の上方側開口部22に配設される装飾プレート26を、遊技者が視認できるように構成されている。
この上端装飾パネル18には上端部に固定用のフック部材35,35が、上記上方ベースパネル17の固定孔36a,36bの間隔寸法と同一の間隔寸法を置き、後方に向かって突設され、上記上方ベースパネル17に設けられた固定孔36a,36bに係合しうるように構成されている。
【0031】
また、上記一対のランプカバー19,19は、上記上端装飾パネル18の両端部下方に配置されるように上方ベースパネル17に固定される。本実施の形態にあっては、ランプカバー19,19は、断面コ字状の略筒状に形成され、長さ方を向に沿って3つの大型の孔部37,37,37が設けられている。また、これらの孔部37にはそれぞれ、適宜の色彩又は装飾が施されたカバー部材38が固定され、上記上方ベースパネル17に固定された場合に、ランプ27の光を透過して遊技者にゲームを行う際の遊技感覚を盛り上げるように構成されている。
【0032】
このランプカバー19には上端部及び下端部に、それぞれ、フック部材39,39が突設されており、上方ベースパネル17に固定される場合には、それぞれ、上記固定孔36c,36dに係合することにより、ランプカバー19を上方ベースパネル17に固定しうるように構成されている。
また、上方ベースパネル17の上方開口部22には長方形状の装飾パネル26が固定されると共に、中央開口部21には、筐体11内方に配置されるリールユニット60を透過して視認することができる上方中央パネル20が取付けられる。従って、本実施の形態にあっては、上記上端装飾パネル18を上方ベースパネル17に固定する場合には、上方ベースパネル17の上方側開口部22に装飾パネル26を配置すると共に、上記上方中央パネル20を中央開口部21に配置し、その後、上端装飾パネル18を、上記フック部材35,35を上記固定孔36a,36bに係合させることにより固定し、また、一対のランプカバー19,19をフック部材39、39を固定孔36c,36dに係合させることにより固定する。
【0033】
一方、図3に示すように、本実施の形態にあっては、上記下方ドア13は、全体矩形状に形成された下方ベースパネル40と、このベースパネル40の前面側において上端部に着脱可能に固定される操作パネル部41と、上記ベースパネル40の下端部に固定されるメダル受けパネル部42と、上記操作パネル部41と上記メダル受けパネル部42との間に、枠体状のパネル固定部材43を介して着脱可能に固定される下方中央パネル44とを有している。
本実施の形態にあっては、上記下方ベースパネル40、操作パネル部41、メダル受けパネル部42及びパネル固定部材43は、インジェクション成形により、それぞれ一体成形により作製されている。
【0034】
本実施の形態に係る遊技機10にあっては、下方ドア13は、下方ドア本体部45と、この下方ドア本体45が固定されるフレーム部46とにより構成されおり、上記フレーム部46は下方ベースパネル40の裏面側に固定されている。
【0035】
上述のように、実施の形態に係る遊技機10にあっては、下方ドア13は、上方ドア12とは異なり、筐体11に対して前後方向にスライドして筐体11の下方部を開閉するように構成されており、上記下方ドア13を構成するフレーム部46は、図4に示すように、筐体11の高さ方向の略中央部及び下端部に設けられた3本のガイドレール47、47,47上にスライド可能に配置されたスライダ48,48,48に固定され、下方ドア13全体が筐体11の前後方向にスライドするものである。
【0036】
そして、上記フレーム部46上には、ホッパー49及び補充タンク50が固定されていることから、本実施の形態に係る遊技機10にあっては、下方ドア13を開けるために筐体11の前方へ引いた場合には、上記ホッパー49及び補助タンク50も同時に筐体11の前方へ突出すると共に、下方ドア13を閉めるために筐体11方向へ押した際には、同時に、ホッパー49及び補助タンク50も筐体11内に収納されるように構成されている。
【0037】
また、下方ドア13のキーユニット51も、上記下方ベースパネル40の裏面側において下方ベースパネル40に固定される。なお、図4に示すように、筐体11の下端部の左側端部には、遊技機10の駆動部へ電源を供給する駆動電源部61が配置されている。
【0038】
一方、上記下方ベースパネル40の中央部には開口部52が形成され、内部には蛍光管が配置され、この開口部52の前面側に固定される下方中央パネル44に光を照射し得るように構成されている。この下方中央パネル44は、長方形枠対状に形成されたパネル固定部材43を介して下方ベースパネル40の開口部52に固定される。
【0039】
また、この下方ベースパネル40の開口部52の周辺部にはパネル固定部材43に設けられた4つのフック部材53,53,53,53が係合する固定孔54,54,54,54が開設されている。
パネル固定部材43には、フック部材53,53,53,53が裏面側に突設されており、下方中央パネル44を下方ベースパネル40の開口部52に固定する場合には、上記各フック部材53を上記各固定孔54に係合させることによりパネル固定部材43を介して固定する。
【0040】
上記開口部52の上方には、操作パネル部41が固定される。この操作パネル部41の中央部には、前方に向かって平面円弧状に膨出して操作部55が形成され、3つの操作ボタン56が配置されている。また、この操作部55の右側にはメダル投入孔63が同一パネル62上に一体に設けられていると共に、上記操作部55の左側にはスタートレバー64が、同様に同一パネル62上において設けられている。
【0041】
また、上記開口部52の下方にはメダル受けパネル部42が固定される。このメダル受けパネル部42は、枠体部57と、この枠体部57内に立設固定されるコインプレート58,58とにより構成され、上記枠体部57の端部には、灰皿59が取付けられている。
【0042】
なお、本実施の形態にあっては、上記操作パネル部41及びメダル受けパネル部42は下方ベースパネル40に対してビス留め固定されている。
従って、図5に示すように、上方ドア12は、筐体11の上方部に設けられたリールユニット60を被覆しうるように、筐体11の左側端部にヒンジ固定され、一方、下方ドア13は筐体11の下方部において、筐体11に対して前後方向にスライド可能に設けられている。
【0043】
その結果、本実施の形態に係る遊技機10にあっては、装飾パネル26及び上方中央パネル20を交換しようとする場合には、上端装飾パネル18、ランプカバー19,19のフック部材35,39による上方ベースパネル17との係合を解除して取り外すことにより交換することができる。
また、この際、新たなデザインを施した上端装飾パネル26、ランプカバー19と交換することもできる。
【0044】
また、下方ドア13にあっては、パネル固定部材43のフック部材53の下方ベースパネル40との係合を解除してパネル固定部材43をベースパネル40から取り外し、下方中央パネル44を新たなデザインのものと交換することができる。
【0045】
従って、本実施の形態に係る遊技機10にあっては、上記いずれのパネルの交換も、ベースパネルとの間のフック部材により係合を解除して行うことにより可能であることから、容易かつ迅速に交換することができる。
また、本実施の形態にあっては、フロントドア14が上方ドア12及び下方ドア13に分割形成されていることから、インジェクション成形によりフロントドア14を作製する場合であっても、各パネルを型成形する際に使用する金型に関し、1枚で形成されるフロントドアを作製する場合に必要な大型の金型は不要となることから、各パネルを作製する場合の製作コストを低減することができる。
また、本実施の形態にあっては、従来の遊技機とは異なり、操作部55が、スタートレバー64及びメダル投入孔63と共に同一パネル部材62に設けられ、他のパネル部とは独立して、操作パネル部41を形成していることから、この操作パネル部41のみをユニットとして新たなデザインのものに交換することもできる。
【0046】
このように、操作パネル部41全体を交換した場合には、操作部55は最も遊技者の目に付きやすい部位のひとつであることから、機種変更において、この操作パネル部41のみを交換した場合であっても、従来の機種のデザインとの感覚的差異を出すことができることから、小さな変更によっても遊技者に新鮮な感覚で遊技を行なってもらうことが可能となる。
【0047】
その結果、新機種のリリースの際のデザイン変更の程度小さかった場合であっても、旧いデザイン個所との組み合わせで、全体として異なったデザイン感覚を惹起することができ、機種変更の際のコストを低減すると共に、機種変更に要する作業時間を低減して、新規なデザインの遊技機を提供することができる。
【0048】
なお、上記実施の形態にあっては、上記下方ドア13が筐体11に対して前後方向にスライドして筐体11を開閉する場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定されず、上方ドア12同様にヒンジにより回動可能に固定されて開閉するように固定されていてもよい。
このように、下方ドア13が筐体11に対して前後方向にスライド可能に構成された場合には、回動して開閉される場合に比して、筐体11の前方にドアの開閉に要する空間を必要としないことから、ホールに設置された場合に、遊技機10の前方の空間の自由度を確保することができる。
【0049】
また、本実施の形態にあっては、下方ドア13を手前に引き開いた場合には、ホッパー49も同時に筐体11から突出して筐体11の前方に配置されることから、ホールにおいて従業員がメダルの補充作業を行ないやすく、かつ、メダルの補充作業が完了した場合には、下方ドア13の閉止動作と同時にホッパー49を筐体11内に配置することができることから、従業員が遊技機へのメダル補充作業を容易かつ迅速に行なうことが可能となる。
【0050】
また、本実施の形態に係る遊技機10にあっては、フロントドア12が上方ドア12及び下方ドア13に2分割されていることから、いずれかのドア12,13を開放した場合であっても、筐体11内部全体が遊技者又は第三者の目に触れてしまうことがなく、不正行為を防止する観点から、防犯上非常に有利である。
【0051】
即ち、例えば、リールユニット60のメンテナンスを行なうような場合には、リールユニット60を被覆している上方ドア12のみを開放すればよく、また、上方ドア12を開放した場合であっても、不正行為が行なわれやすい駆動電源部61は下方ドア13により被覆されていることから、重要な駆動電源部61の構成が視認されることはない。
【0052】
【発明の効果】
本発明にあっては、フロントドアが上方ドアと下方ドアとに分離して形成されていることから、所定の大きさのフロントドア全体を形成できる金型を製作する必要がなく、小型の上方ドア及び下方ドアを形成できる小型の金型を製作すればよいことから、遊技機の製作コストを低減することができる。
【0053】
また、本発明にあっては、フロントドアが係脱可能な複数のユニット部により構成されていることから、個々のユニット部の係合を解除して、適宜、取り外すことにより、別個のデザインのフロントドアを形成することができる。
【0054】
また、上記のように、個々のユニット部は小型であることから製作コストは低減でき、そのような小型のフロントドア構成ユニットを、あらかじめ複数種類作製しておいた場合には、ある機種をリリースして所定期間が経過し、あらたなデザインの機種に変更する必要が生じた場合であっても、予め作製してある個別のフロントドア構成ユニットを組み合わせて取付けることにより、容易かつ迅速に新たなデザインのフロントドアを有する遊技機を市場に提供することができる。
【0055】
さらに、フロントドアの全体のデザイン変更を行うことなく、部分的にユニットとして交換した場合であって、旧イデザイン部分との組み合わせにより、全体として従来とは異なったデザイン感覚のフロントドアを形成することができるため、デザイン変更の程度を少なくした場合であっても、容易かつ迅速に、変更に要するコストを低減して新たなデザイン感覚の遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る遊技機の一実施の形態に係る上方ドアの分解斜視図である。
【図3】本発明に係る遊技機の一実施の形態に係る下方ドアの分解斜視図である。
【図4】本発明に係る遊技機の一実施の形態に係り、筐体の構造を示す分解斜視図である。
【図5】本発明に係る遊技機の一実施の形態に係る分解斜視図である。
【符号の説明】
10 遊技機
11 筐体
12 上方ドア
13 下方ドア
14 フロントドア
15 遊技情報ディスプレイ部
16 装飾部
17 上方ベースパネル
18 上端装飾部
19 ランプカバー
20 上方中央パネル
21 開口部
22 開口部
23 取付け孔
24 スピーカ
25 取付け孔
26 装飾プレート
27 ランプ
28 ヒンジユニット
29 取付プレート
30 蛍光部
31 フレーム材
32 開口部
33 開口部
34 カバー部材
35 フック部材
36 固定孔
37 孔部
38 カバー部材
39 フック部材
40 下方ベースパネル
41 操作パネル部
42 メダル受けパネル部
43 パネル固定部材
44 下方中央パネル
45 下方ドア本体部
46 フレーム部
47 ガイドレール
48 スライダ
49 ホッパー
50 補助タンク
51 キーユニット
52 開口部
53 フック部材
54 固定孔
55 操作部
56 操作ボタン
57 枠体部
58 コインプレート
59 灰皿
60 リールユニット
61 駆動電源部
62 パネル
63 メダル投入孔
64 スタートレバー
【出願人】 【識別番号】502426315
【氏名又は名称】株式会社 ラスター
【住所又は居所】東京都台東区台東四丁目13番21号
【出願日】 平成15年3月28日(2003.3.28)
【代理人】 【識別番号】100089026
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高明

【公開番号】 特開2004−298228(P2004−298228A)
【公開日】 平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願番号】 特願2003−91650(P2003−91650)