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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】中島 邦彦
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】不正入賞検出精度を向上させることが可能となり、不正入賞検出の信頼性を高めることができる遊技機を提供する。

【解決手段】遊技盤2の前面3に設けられた入賞部品1に球検出器7を球検出可能な状態に備えた遊技機において、入賞部品1の球検出器7の近傍における遊技盤2の前面3に電磁波や磁気を検出するセンサ(ダミー球検出器10)を設けるようにした。特に、センサとしては球検出不可能な状態に設けられた球検出器(ダミー球検出器10)を用いる。また、センサとして用いる球検出器は入賞部品の球検出器と同一種の球検出器を用いる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤の前面に設けられた入賞部品に球検出器を球検出可能な状態に備えた遊技機において、入賞部品の球検出器の近傍における遊技盤の前面に電磁波や磁気を検出するセンサが設けられたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
センサは遊技者が認識可能な状態に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
センサとして球検出不可能な状態に設けられた球検出器を用いたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
センサとして用いる球検出器は入賞部品の球検出器と同一種の球検出器を用いたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不正入賞検出機能を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技盤の前面には、入賞球通路に入賞検出用の球検出器を備えた入賞部品が設けられている。この球検出器は、球検出孔と、球検出孔の周りを取り囲むように設けられたコイルと、球が球検出孔を通過することによるコイルのインピーダンスの変化に基づいて球を検出する検出回路部とを有し、球検出信号は信号線を介して遊技機の制御装置に送られる。遊技者が電磁波や磁気で球検出器のコイルのインピーダンスを変化させて入賞検出用の球検出器を作動させる不正な入賞を検出するために、入賞検出用の球検出器と同一性能のダミー球検出器を入賞部品の近傍における遊技盤の裏面に取付けるようにした遊技機がある。このダミー球検出器は、球が球検出孔を通過することがなく球検出不可能な状態に設置されている。この遊技機によれば、遊技者が電磁波や磁気で不正に入賞検出用の球検出器を作動させ不正に入賞を得た場合には、ダミー球検出器も電磁波や磁気を検出して作動する可能性が高いので、入賞検出用の球検出器とダミー球検出器の両方が作動したことを制御装置で検知したならば警報などを出すことにより店側は遊技者が不正行為を行なったことを知ることができる(例えば、特許文献1参照)。また、変動入賞部品の内側に入賞検出用の球検出器とダミー球検出器の両方を設けた遊技機がある(例えば、特許文献2参照)。この遊技機では、入賞検出用の球検出器の球検出孔は、遊技盤に形成された変動入賞部品取付孔の内部、即ち、遊技盤の内部位置に配置される。ダミー球検出器の球検出孔も変動入賞部品の内側、即ち、遊技盤の内部位置に配置される。また、ダミー球検出器は、変動入賞部品の入賞開閉扉の開閉によっても遊技者側から視認することができないように配置されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−33167号公報
【特許文献2】
特許第2514425号特許公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1及び特許文献2のいずれにおいても、ダミー球検出器は遊技盤の前面より後側、即ち、厚さは約18mm程度の遊技盤の裏面あるいは内部位置に設けられている。従って、遊技者側から到来する不正な電磁波や磁気が微弱な電磁波や磁気であるような場合には、入賞検出用の球検出器でだけ検出されてダミー球検出器では検出されないというような事態が生じる可能性がある。また、特に、特許文献1の構成の場合は、遊技盤の厚さは約18mm程度あるので、遊技盤の前面に位置する入賞検出用の球検出器と遊技盤の裏面に取付けられたダミー球検出器とで、遊技者側から到来する不正な電磁波や磁気を検出する精度に差が生じてしまう。従って、不正な電磁波や磁気が入賞検出用の球検出器でだけ検出されてダミー球検出器では検出されないというような事態が生じる可能性がある。従って、特許文献1や特許文献2の構成では、不正入賞検出の信頼性に欠けるといった課題があった。
【0005】
本発明は、不正入賞検出精度を向上させることが可能となり、不正入賞検出の信頼性を高めることができる遊技機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、遊技盤の前面に設けられた入賞部品に球検出器を球検出可能な状態に備えた遊技機において、入賞部品の球検出器の近傍における遊技盤の前面に電磁波や磁気を検出するセンサを設けるようにしたので、球検出器の球検出部とセンサの位置が遊技盤の前方に配置されるガラス等の透視性を有するパネル(図示せず)から近い位置に位置することになり、仮に遊技者が発生させる不正な電磁波や磁気が微弱なものであるような場合でも、球検出器とセンサの両方で検出される可能性が高くなり、従来の特許文献1,2の構成に比べて、不正入賞検出精度を向上させることが可能となる。
また、センサは遊技者が認識可能な状態に設けるようにしたことにより、遊技者に対する不正行為抑止効果が得られる。
また、センサとして球検出不可能な状態に設けられた球検出器を用いるようにすることで、不正入賞検出精度をさらに向上させることが可能となる。
また、センサとして用いる球検出器は入賞部品の球検出器と同一種の球検出器を用いるようにすれば、例えば、同一種の各球検出器の各球検出孔を遊技盤の前面より前方でかつ遊技盤の前面から同距離の位置に位置するように取付けることで、遊技者側から到来する電磁波や磁気に対する各球検出器の検出精度の差を微少にできるので、不正入賞検出精度をさらに向上させることができ、不正入賞検出の信頼性が高い遊技機を提供できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は入賞検出用の球検出器とダミー球検出器とを備えた入賞部品の斜視図、図2は入賞部品を遊技盤の前面に取付けた状態を示す縦断面図である。
各図に示すように、図柄始動入賞部品、変動入賞部品、一般入賞部品等の入賞部品1は、遊技盤2の前面3に取付けられる取付ベース4と、取付ベース4の前面に設けられた入賞口部5と、入賞口部5の入賞球通路6に球検出可能な状態に取付けられた入賞検出用の球検出器7と、入賞口部5の入賞球通路6を通過して取付ベース4に形成された排出孔4aを介して遊技機の裏側に排出される球を島と呼ばれる遊技機設置設備に送るために取付ベース4の裏側に設けられた球樋8と、入賞口部5の下部側に形成されたダミー球検出器取付部9に取付けられたダミー球検出器10と、取付ベース4の裏側に設けられて先端側に各球検出器7,10の後端側に係止するフック11a,11bを備え、各球検出器7,10を固定する固定用アーム係止片12a,12bとを備える。
入賞検出用の球検出器7は、入賞球通路6の取付ベース側に形成された取付孔6aを介して球検出孔7aが設けられている先端側を入賞球通路6側に挿入し、入賞球通路6の内壁に形成された溝6bに先端側及び両端側を嵌め込んで、後端側を固定用アーム係止片12aのフック11aに係止させて取付けられる。
ダミー球検出器取付部9は、入賞口部5の下部側に形成された取付ベース4側開放の溝より成り、この溝内に球検出孔10a側を嵌め込み、後端側を固定用アーム係止片12bのフック11bに係止させることでダミー球検出器10が取付けられる。つまり、ダミー球検出器10の球検出孔10aの上下側が入賞口部5を形成する材料である樹脂等で塞がれた状態、即ち、球が球検出孔10aを通過することがなく球検出不可能な状態にダミー球検出器10は取付けられている。
【0008】
入賞検出用の球検出器7とダミー球検出器10は、電磁波や磁気の検出性能、形状、大きさ、色等が同じ同一種の球検出器を用いる。また、入賞検出用の球検出器7とダミー球検出器10は、それぞれの球検出孔7a,10aが遊技盤2の前面3より前方(遊技者側)で遊技盤2の前面3から同距離の位置に位置するように取付けられており、かつ、ダミー球検出器10は入賞検出用の球検出器7に近い位置に取付けられている。即ち、球検出孔10aと球検出孔7aは互いに干渉しない程度に互いに近い位置に設置される。
【0009】
遊技盤2において入賞部品1を取付ける位置にはあらかじめ入賞部品取付孔20が形成されており、入賞検出用の球検出器7とダミー球検出器10とが取付けられた入賞部品1は、図2に示すように、入賞部品取付孔20を取付ベース4で塞ぐように遊技盤2の前面3に取付けられる。取付ベース4には取付孔21が形成されており、取付ベース4は取付孔21を介して遊技盤2にねじ22等で取付けられる。尚、23a,23bは各球検出器7,10と制御装置30とを繋ぐ信号線、24a,24bは信号線接続コネクタ、Pは球である。
【0010】
以上の構成において、入賞口部5の入賞球通路6に球が入ると球が入賞検出用の球検出器7の球検出孔7aを通過するので、球検出孔7aの周りを取り囲むように設けられたコイル7bのインピーダンスが変化し、この変化が検出回路部7cで検出されて球検出信号が信号線23aを介して遊技機の制御装置30に送られる。これにより制御装置30は所定数の球の払出しを球払出装置に指令したり、図柄表示装置の図柄を変動させたりする。ダミー球検出器10は球を検出することがないので、通常、作動することがないが、電磁波や磁気を検出して作動する。即ち、電磁波や磁気により、ダミー球検出器10の球検出孔10aの周りを取り囲むように設けられたコイル10bのインピーダンスが変化し、この変化が検出回路部10cで検出されて球検出信号が信号線23bを介して遊技機の制御装置30に送られるからである。従って、遊技者が電磁波や磁気を発生させて入賞検出用の球検出器7を不正に作動させた場合、ダミー球検出器10もその電磁波や磁気を検出して作動する。よって、入賞検出用の球検出器7とダミー球検出器10の両方が作動したことを制御装置30で検知したならば警報などを出すことにより店側は遊技者が不正行為を行なったことを知ることができる。
【0011】
実施形態1では、同一種の入賞検出用の球検出器7とダミー球検出器10の球検出孔7a,10aを遊技盤2の前面3より前方で遊技盤2の前面3から同距離の位置に位置するように取付けたので、入賞検出用の球検出器7とダミー球検出器10の球検出孔7a,10aの位置が遊技盤2の前方に配置されるガラス等の透視性を有するパネル(図示せず)から近い位置に位置することから、仮に遊技者が発生させる不正な電磁波や磁気が微弱なものであるような場合でも、入賞検出用の球検出器7とダミー球検出器10の両方で検出される可能性が高くなる。また、ダミー球検出器10を入賞検出用の球検出器7に近い位置に取付け、球検出孔10aと球検出孔7aは互いに干渉しない程度に互いに近い位置に設置されるようにしたので、不正な電磁波や磁気に対する入賞検出用の球検出器7とダミー球検出器10の検出精度の差は微少になる。従って、実施形態1によれば、従来の特許文献1,2の構成に比べて、不正入賞検出精度を向上させることができる。
【0012】
実施形態2.
図2の入賞口部5においてダミー球検出器10が取付けられている部分の下側の部分5eを開放にして球検出孔10aに球が入らないようにこの開放部の下に遮蔽物等の球通過阻止材を設けたり、あるいは、図2の入賞口部5においてダミー球検出器10が取付けられている部分の下側の部分5eに球が入らないような開放部を設けるようにしてもよい。
以上のように、ダミー球検出器10の球検出孔10aの上下側を塞がないようにダミー球検出器10を取付けるようにすれば、電磁波や磁気がダミー球検出器10の球検出孔10a内に侵入しやすくなるので、入賞検出用の球検出器7とダミー球検出器10の電磁波や磁気に対する検出精度の差をさらに微少にでき、不正入賞検出精度をさらに向上させることが可能となる。
【0013】
実施形態3.
ダミー球検出器10は、図3(a),(b)に示すように、入賞検出用の球検出器7のみを備えた入賞口部50を有する入賞部品40とは別に設けてもよい。例えば、ダミー球検出器10の球検出孔10aが設けられている側を保持し、ダミー球検出器10が存在することを遊技者が視認により認識できるようにダミー球検出器10を遊技盤2に取付けるためのダミー球検出器取付用部品41を用いることにより、ダミー球検出器を入賞部品40の横の位置や下の位置に設け、かつ、球がダミー球検出器10の球検出孔10aを通過しないように球検出孔10aの上や下の位置に釘43等の球通過阻止材を設けるようにしてもよい。即ち、ダミー球検出器取付用部品41は、ねじ22などで遊技盤2の前面3に取付けられ、遊技盤2の前面3との間に上下に貫通する空間を形成するものであり、内壁にはダミー球検出器10の球検出孔10aが設けられている先端側及び両端側を保持する溝(図2の溝6bと同様なもの)が形成されていて、さらに固定用アーム係止片(図1の固定用アーム係止片12bと同様なもの)を備え、これによりダミー球検出器10がダミー球検出器取付用部品41に固定状態に取付けられる。これにより、遊技者はダミー球検出器取付用部品41の上方側から覗き込めばダミー球検出器10の球検出孔10aの近傍部分を視認できる。尚、42は入賞部品40の取付ベースである。
また、図3(a),(b)のような入賞口部50とダミー球検出器取付用部品41とを共に図1のような取付ベース4に設けた入賞部品としてもよい。
以上によれば、ダミー球検出器10が存在することを遊技者が視認できるように、かつ、球検出孔10aが遊技盤2の前面3より前方に位置するようダミー球検出器取付用部品41を用いてダミー球検出器10を取付けたので、実施形態1の効果の他に、遊技者がダミー球検出器10を視認すれば遊技者は不正行為ができないと認識するので、不正行為抑制効果が得られる。即ち、遊技者が視認により認識できるような状態にダミー球検出器10を設けるようにすれば、遊技者に対する不正行為抑止効果が得られる。また、ダミー球検出器10の球検出孔10a側の部分を保持するダミー球検出器取付用部品41の上下側が開放しており、不正な電磁波や磁気がダミー球検出器10の球検出孔10a内に侵入しやすくなるので、入賞検出用の球検出器7とダミー球検出器10の電磁波や磁気に対する検出精度の差をさらに微少にでき、不正入賞検出精度をさらに向上させることが可能となる。
【0014】
実施形態4.
遊技者が視認により認識できるような状態にダミー球検出器10を設ける態様としては、図4に示すように、図1,2のダミー球検出器10の先端に対応する入賞口部5の部分に、入賞口部5の前面5aからダミー球検出器取付部9に貫通する貫通孔59を設けて、この貫通孔59を介して遊技者がダミー球検出器10を視認により認識できるようにしてもよい。
また、図1,2の入賞口部5や図3のダミー球検出器取付用部品41を透明な樹脂などで形成して、これにより遊技者がダミー球検出器10を視認により認識できるようにしてもよい。
また、図1,2のダミー球検出器10の先端に対応する入賞口部5の前面5aや、図3のダミー球検出器10の先端に対応するダミー球検出器取付用部品41の前面41aに、例えば「不正防止センサ」等の文字を記したシールを貼るようにし、遊技者がこのシールを見てダミー球検出器10の存在を認識できるように構成してもよい。
即ち、上述した貫通孔59、透明な樹脂などで形成した入賞口部5やダミー球検出器取付用部品41、シールなどのダミー球検出器認識部を設けることで、遊技者に対する不正行為抑止効果が得られる。
【0015】
尚、上記では、球検出孔10aを備えたダミー球検出器10を用いたが、球検出孔10aを備えない電磁波検出センサや磁気検出センサをダミー球検出器10の代わりに用いてもよい。この場合でも、遊技盤2の前面3より前方に位置する入賞検出用の球検出器7の球検出孔7aの近傍における遊技盤2の前面3に、ダミー球検出器10の代わりの電磁波検出センサ等を設けるようにすることで、特許文献1,2の構成に比べて、不正入賞検出精度を向上させることが可能となる。尚、実施形態3,4に倣って、遊技者が認識できるような状態に上記電磁波検出センサ等を設けるようにすれば、遊技者に対する不正行為抑止効果が得られることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の遊技機における入賞部品を示す斜視図。
【図2】実施形態1の遊技機における入賞部品を遊技盤の前面に取付けた状態を示す縦断面図。
【図3】実施形態3を示す正面図。
【図4】実施形態4を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 入賞部品、2 遊技盤、3 遊技盤の前面、7 入賞検出用の球検出器、10 ダミー球検出器(センサ)、59 貫通孔(ダミー球検出器認識部)。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成14年10月28日(2002.10.28)
【代理人】 【識別番号】100080296
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 純一

【公開番号】 特開2004−147687(P2004−147687A)
【公開日】 平成16年5月27日(2004.5.27)
【出願番号】 特願2002−313248(P2002−313248)