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【発明の名称】 遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体
【発明者】 【氏名】郡司 牧人
【住所又は居所】東京都大田区多摩川2丁目8番5号 株式会社ナムコ内

【要約】 【課題】遊技中の遊技者が、抽選演出のための抽選演出画像の表示中に、当該状況において遊技者が期待する必要な発展情報を遊技を中断することなく生成し表示するパチンコ遊技機を提供すること。

【解決手段】入賞することにより特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行い、抽選処理の結果に基づき、抽選演出のための抽選演出画像を生成し表示部12に表示する抽選演出処理を行うパチンコ遊技機である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所与の入賞条件を満足することにより特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行うとともに、抽選処理の結果に基づき、抽選演出のための抽選演出画像を生成し画像表示手段に表示する抽選演出処理を行う遊技機の制御装置において、
前記抽選処理、抽選演出の少なくとも一方に関連する情報に基づき、抽選演出の各状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成するためのデータベースを作成記憶する手段と、
前記抽選演出の状態が所与の条件を満たしたとき、当該抽選演出の状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成し抽選演出画像に関連付けて表示する情報生成手段と、
を含むことを特徴とする遊技機の制御装置。
【請求項2】
所与の入賞条件を満足することにより特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行うとともに、抽選処理の結果に基づき、抽選演出のための抽選演出画像を生成し画像表示手段に表示する抽選演出処理を行う遊技機の制御装置において、
前記抽選処理、抽選演出の少なくとも一方に関連する情報に基づき、抽選演出画像の各状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成するためのデータベースを作成記憶する手段と、
前記抽選演出画像の状態が所与の条件を満たしたとき、当該抽選演出画像の状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成し抽選演出画像に関連付けて表示する情報生成手段と、
を含むことを特徴とする遊技機の制御装置。
【請求項3】
請求項1、2のいずれかにおいて、
前記抽選演出画像は、抽選結果を複数の組み合わせ図柄が所与のルールに基づき変動した後に停止することにより表示する演出画像を含み、
前記データベースは、
前記抽選演出に関連する情報として、前記変動する複数の組み合わせ図柄の出目情報を用い、抽選演出画像の前記変動する複数の組み合わせ図柄が各出目状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成可能に形成されることを特徴とする遊技機の制御装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始前の状態、変動中の所与の状態及び変動終了後の所与の状態の少なくとも一の状態から、当該抽選演出画像の状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成することを特徴とする遊技機の制御装置。
【請求項5】
請求項3、4のいずれかにおいて、
前記データベースは、
抽選演出画像の前記変動する複数の組み合わせ図柄が各出目状態から特別遊技状態又はその途中の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成可能に形成され、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始前の状態、変動中の所与の状態の少なくとも一の状態から、当該抽選演出画像の状態が特別遊技状態又はその途中の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成することを特徴とする遊技機の制御装置。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれかにおいて、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始前の状態から、リーチ状態、特別遊技状態、再抽選状態、確率変動状態の少なくとも一つの状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成することを特徴とする遊技機の制御装置。
【請求項7】
請求項3〜6のいずれかにおいて、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始後において、変動図柄のいずれかが停止した場合に、この出目状態から、リーチ状態、特別遊技状態、再抽選状態、確率変動状態の少なくとも一つの状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成することを特徴とする遊技機の制御装置。
【請求項8】
請求項3〜7のいずれかにおいて、
前記情報生成手段は、
確率変動状態での入賞により特別遊技状態が発生した場合、当該特別遊技状態の終了後に確率変動の継続する平均回数、最大回数及び発生確率の少なくとも1つを表す発展情報を前記データベースに基づき生成することを特徴とする遊技機の制御装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかにおいて、
抽選演出画像に所与のキャラクタを出現させることにより前記発展情報を表示することを特徴とする遊技機の制御装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかの制御装置を備え、パチンコ、パチスロまたはメダルゲームを行うことを特徴とする遊技機。
【請求項11】
所与の入賞条件を満足することにより特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行うとともに、抽選処理の結果に基づき、抽選演出のための抽選演出画像を生成し画像表示手段に表示する抽選演出処理を行う遊技機を制御するプログラムにおいて、
前記抽選処理、抽選演出の少なくとも一方に関連する情報に基づき、抽選演出の各状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成するためのデータベースを作成記憶する手段と、
前記抽選演出の状態が所与の条件を満たしたとき、当該抽選演出の状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成し抽選演出画像に関連付けて表示する情報生成手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
所与の入賞条件を満足することにより特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行うとともに、抽選処理の結果に基づき、抽選演出のための抽選演出画像を生成し画像表示手段に表示する抽選演出処理を行う遊技機を制御するプログラムにおいて、
前記抽選処理、抽選演出の少なくとも一方に関連する情報に基づき、抽選演出画像の各状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成するためのデータベースを作成記憶する手段と、
前記抽選演出画像の状態が所与の条件を満たしたとき、当該抽選演出画像の状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成し抽選演出画像に関連付けて表示する情報生成手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項11、12のいずれかにおいて、
前記抽選演出画像は、抽選結果を複数の組み合わせ図柄が所与のルールに基づき変動した後に停止することにより表示する演出画像を含み、
前記データベースは、
前記抽選演出に関連する情報として、前記変動する複数の組み合わせ図柄の出目情報を用い、抽選演出画像の前記変動する複数の組み合わせ図柄が各出目状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成可能に形成されることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項13において、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始前の状態、変動中の所与の状態及び変動終了後の所与の状態の少なくとも一の状態から、当該抽選演出画像の状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成することを特徴とするプログラム。
【請求項15】
請求項13、14のいずれかにおいて、
前記データベースは、
抽選演出画像の前記変動する複数の組み合わせ図柄が各出目状態から特別遊技状態又はその途中の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成可能に形成され、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始前の状態、変動中の所与の状態の少なくとも一の状態から、当該抽選演出画像の状態が特別遊技状態又はその途中の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成することを特徴とするプログラム。
【請求項16】
請求項13〜15のいずれかにおいて、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始前の状態から、リーチ状態、特別遊技状態、再抽選状態、確率変動状態の少なくとも一つの状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成することを特徴とするプログラム。
【請求項17】
請求項13〜16のいずれかにおいて、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始後において、変動図柄のいずれかが停止した場合に、この出目状態から、リーチ状態、特別遊技状態、再抽選状態、確率変動状態の少なくとも一つの状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成することを特徴とするプログラム。
【請求項18】
請求項13〜17のいずれかにおいて、
前記情報生成手段は、
確率変動状態での入賞により特別遊技状態が発生した場合、当該特別遊技状態の終了後に確率変動の継続する平均回数、最大回数及び発生確率の少なくとも1つを表す発展情報を前記データベースに基づき生成することを特徴とするプログラム。
【請求項19】
請求項11〜18のいずれかにおいて、
抽選演出画像に所与のキャラクタを出現させることにより前記発展情報を表示することを特徴とするプログラム。
【請求項20】
請求項11〜19のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ、パチスロまたはメダルゲーム遊技機であることを特徴とするプログラム。
【請求項21】
請求項11〜20のいずれかのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示手段に抽選演出画像の表示を行う遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、複数の組み合わせ図柄を変動させて抽選演出表示を行う遊技機として、例えばパチンコ遊技機や、スロットマシーンなどが知られている。
【0003】
パチンコ遊技機を例に取ると、盤面のほぼ中央部に液晶ディスプレイなどの表示手段が配置されており、このディスプレイ上に、抽選演出表示を行うための3列のリールが表示され、この各リール内に数字等の図柄が表示される。
【0004】
遊技者の打った遊技球が遊技盤の盤面上に設けられているスタートチャッカーと呼ばれる始動入賞口に入賞すると、大当りの権利(特別遊技状態)を遊技者に付与するための抽選処理が行われる。そして、3列のリールに表示される図柄が一斉に変動を開始し、各リールでは、例えば1〜12までの12種類の図柄が順次繰り返して変動表示される。その後、抽選の結果に基づき、3列のリールは順次停止していき、停止した3列の図柄が全て同一図柄の出目として表示された場合に、大当り状態となり、大当り入賞口が開放制御され、多くの賞球が払い出される。
【0005】
このようなパチンコ遊技機では、特別遊技状態が得られる期待感をどのように演出するかが、遊技機としての魅力を高める大きな要素の1つとなる。
【0006】
このため、従来より特開2002−224387公報に係る提案が知られている。
【0007】
この提案は、パチンコ遊技機とは別に、遊技データ表示端末103を設け、遊技者は遊技データ表示端末のタッチパネルを操作して、遊技データを閲覧できるように構成されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−224387号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の遊技データ表示システムは、遊技者の操作を待って、遊技者に遊技データを提供するものであり、しかも提示する遊技データは、過去どの時間帯に大当りが発生したかを遊技データとして提供するとともに、ある時間帯に発生した大当りが、確率変動等に起因する連荘であるか否かを併せて表示するように構成され、これにより大当りが連続で発生する、いわゆる連荘の発生時間帯を遊技者に提供することをその特徴とするものである。
【0010】
従って、この従来のシステムでは、遊技者はパチンコ遊技機での遊技を一時停止し、遊技データ表示端末を操作しなければ当該情報を見ることができないという問題があり、しかも大当りが連続で発生する、いわゆる連荘の発生時間帯を閲覧は、遊技者が遊技を開始する前に閲覧しなければ意味のないものであり、遊技中における遊技機の演出効果を高めることには寄与しないという問題があった。
【0011】
以上のように、従来のシステムでは、過去の履歴情報を遊技者が選択的に見ることはできたが、遊技を一旦停止しなければ、その情報を見ることはできないという問題があった。
【0012】
さらに、従来のシステムでは、その遊技機の抽選演出に関連付けて遊技を中断することなく遊技者の期待する情報をタイムリーに提供し、高い演出効果を実現するものはなかった。
【0013】
本発明は、このような従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、遊技中の遊技者が、抽選演出のための抽選演出画像の表示中に、当該状況において遊技者が期待する必要な発展情報、特に抽選演出の各状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を遊技を中断することなく提供することにより、抽選処理の結果に基づく抽選演出画像を見ながら遊技を行っている遊技者に対し、特別遊技状態が得られる期待感を効果的に高めることができるという遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)前記目的を達成するため、本発明は、
所与の入賞条件を満足することにより特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行うとともに、抽選処理の結果に基づき、抽選演出のための抽選演出画像を生成し画像表示手段に表示する抽選演出処理を行う遊技機の制御装置において、前記抽選処理、抽選演出の少なくとも一方に関連する情報に基づき、抽選演出の各状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成するためのデータベースを作成記憶する手段と、
前記抽選演出の状態が所与の条件を満たしたとき、当該抽選演出の状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成し抽選演出画像に関連付けて表示する情報生成手段と、
を含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、
所与の入賞条件を満足することにより特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行うとともに、抽選処理の結果に基づき、抽選演出のための抽選演出画像を生成し画像表示手段に表示する抽選演出処理を行う遊技機の制御装置において、前記抽選処理、抽選演出の少なくとも一方に関連する情報に基づき、抽選演出画像の各状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成するためのデータベースを作成記憶する手段と、
前記抽選演出画像の状態が所与の条件を満たしたとき、当該抽選演出画像の状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成し抽選演出画像に関連付けて表示する情報生成手段と、
を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータにより使用可能なプログラムであって、上記手段をコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、コンピュータにより使用可能な記憶媒体であって、上記手段をコンピュータに実現させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明において前記遊技機としては、例えばパチンコ、パチスロ、メダルゲーム等の遊技機や、その他各種の抽選結果を画像表示するタイプの遊技機などが該当する。ここで入賞とは、始動入賞口に例えば遊技球や遊技コインなどが、入ることのみならず、通過することをも意味する。
【0019】
本発明の遊技機は、所与の入賞条件を満足することにより特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行う。そして、この抽選処理の結果に基づき、抽選結果を演出表示のための抽選演出画像を生成し画像表示手段に表示する抽選演出処理を行う。
【0020】
本発明によれば、遊技中になされるこのような抽選処理、抽選演出に関連する情報を収集し、抽選演出の各状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成するためのデータベースを作成記録する。このデータベース作成のために使用する抽選処理、抽選演出に関連する情報としては、例えば各入賞毎に行われる抽選処理、抽選演出の履歴情報などが用いられ、これらを集計することによりデータベースが作成される。
【0021】
そして、抽選演出の状態が所与の条件を満たしたとき、例えば抽選演出画像の状態が所与の条件を満たしたときに、当該抽選演出の状態が所定の状態、例えば特別遊技状態またはその途中の状態などに発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成し表示する。
【0022】
以上のように、本発明によれば、遊技中の遊技者が、入賞に伴い行なわれる抽選演出のための抽選演出画像の表示中に、当該状況において遊技者が期待する必要な発展情報、例えば抽選演出の各状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を遊技を中断することなく遊技者に自動的に提供することができ、これにより、抽選処理の結果に基づく抽選演出画像を見ながら遊技を行っている遊技者に対し、抽選演出の状態が発展し、例えば特別遊技状態が得られるという期待感を効果的に高めることができるという従来には存在しない高い抽選演出効果を実現した遊技機を提供することができる。
【0023】
なお、本発明において、前記発展情報としては、発展する前記所与の状態を表す状態情報、その発生確率情報を含むように形成してもよい。
【0024】
また本発明において、発展情報を抽選演出画像に関連付けて表示する態様としては、各種の態様が考えられる。
【0025】
例えば、抽選結果を複数の組み合わせ図柄が所与のルールに基づき変動した後に停止することにより表示する抽選演出画像を表示する場合には、例えば前記組み合わせ図柄の表示に関連付けて前記発展情報を表示してもよく、また前記複数の組み合わせ図柄の背景となる画像に関連付けて前記発展情報を表示してもよい。
【0026】
(2)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出画像は、抽選結果を複数の組み合わせ図柄が所与のルールに基づき変動した後に停止することにより表示する演出画像を含み、
前記データベースは、
前記抽選演出に関連する情報として、前記変動する複数の組み合わせ図柄の出目情報を用い、抽選演出画像の前記変動する複数の組み合わせ図柄が各出目状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成可能に形成するように構成してもよい。
【0027】
本発明によれば、データベースを作成するために用いる抽選演出に関連する情報として、変動する複数の組み合わせ図柄の出目情報を用いる。ここで、出目とは変動を停止した図柄の種別をいう。
【0028】
これにより、抽選演出画像において、変動する複数の組み合わせ図柄が順次停止したときに、その出目から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成するためのデータベースを得ることができる。
【0029】
特に、変動図柄の出目と特別遊技状態との関連は、遊技者が最も知りたい情報の一つであり、従って、変動する複数の組み合わせ図柄が順次停止するごとに、その出目が所定の状態、例えば特別遊技状態に発展する可能性を表す発展情報を提供することにより、抽選処理の結果を演出表示する抽選演出画像の演出効果をより高めた、魅力に富んだ遊技機を提供することができる。
【0030】
(3)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始前の状態、変動中の所与の状態及び変動終了後の所与の状態の少なくとも一の状態から、当該抽選演出画像の状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成するように構成してもよい。
【0031】
本発明によれば、例えば複数の組み合わせ図柄の変動開始前の状態において、この状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を遊技者に提供してもよい。
【0032】
また複数の組み合わせ図柄の変動が開始された後にあっては、例えばいずれか1つの図柄の変動が停止したときに、この出目状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を遊技者に提供してもよい。
【0033】
また、例えば変動終了後の所与状態、例えば発生した特別遊技状態の終了後において、この状態が次の所定の状態、例えば次の特別遊技状態に発展する可能性を表す情報、例えば次の特別遊技状態が発生するまでの平均抽選回数などの情報を遊技者に提供するように構成してもよい。
【0034】
以上の構成とすることにより、抽選演出画像の各状態において、当該状態における遊技者が欲する発展情報を提供することができるため、遊技者に対し特別遊技状態が得られる期待感を効果的に高める抽選演出を実現できる。
【0035】
(4)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記データベースは、
抽選演出画像の前記変動する複数の組み合わせ図柄が各出目状態から特別遊技状態又はその途中の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成可能に形成され、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始前の状態、変動中の所与の状態の少なくとも一の状態から、当該抽選演出画像の状態が特別遊技状態又はその途中の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成するように構成してもよい。
【0036】
ここで、特別遊技状態の途中の状態とは、例えばリーチ状態などがある。
【0037】
(5)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始前の状態から、リーチ状態、特別遊技状態、再抽選状態、確率変動状態の少なくとも一つの状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成するように構成してもよい。
【0038】
(6)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記情報生成手段は、
前記抽選演出画像の前記複数の組み合わせ図柄の変動開始後において、変動図柄のいずれかが停止した場合に、この出目状態から、リーチ状態、特別遊技状態、再抽選状態、確率変動状態の少なくとも一つの状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成するように構成してもよい。
【0039】
(7)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記情報生成手段は、
確率変動状態での入賞により特別遊技状態が発生した場合、当該特別遊技状態の終了後に確率変動の継続する平均回数、最大回数及び発生確率の少なくとも1つを表す発展情報を前記データベースに基づき生成するように構成してもよい。
【0040】
例えば、確率変動状態での入賞により特別遊技状態が発生した場合、その終了後に確率変動の継続する回数や発生確率は、遊技者が最も知りたい情報の一つである。従って、本発明によれば、上記特別遊技状態の終了後に確率変動が継続する平均回数、最大回数、発生確率の少なくとも1つを表す発展情報を遊技者に提供することにより、抽選演出画像の演出効果をより効果的に高めた、魅力に富んだ遊技機を提供することができる。
【0041】
なお、データベースは、例えば、確率変動のために抽選処理、抽選演出の少なくとも一方に関連する情報に基づき、前記発展情報を生成可能に形成すればよい。
【0042】
(8)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
抽選演出画像に所与のキャラクタを出現させることにより前記発展情報を表示するように構成してもよい。
【0043】
(9)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記遊技機は、上記いずれかの制御装置を備えたパチンコ、パチスロまたはメダルゲーム遊技機であることを特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。
【0045】
なお、以下に説明する本実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を何ら限定するものではない。また本実施の形態で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件とは限らない。
【0046】
また、以下に説明する実施の形態では、パチンコ遊技機を例に取り説明するが、本発明はこれに限らず、これ以外の種々の遊技機にも適用することができる。
【0047】
図1には、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図が示されている。
【0048】
このパチンコ遊技機は、その正面上半部に遊技用の盤面10が設けられ、正面下半部にパチンコ玉の打球供給皿36が設けられ、その下方に余剰玉受け皿38及び操作部34が設けられている。
【0049】
前記遊技用の盤面10には、その中央部分に液晶等の画像表示手段を用いて構成された表示部12が配置されている。
【0050】
前記表示部12には、パチンコ遊技機の遊技演出画像及びその他必要な情報が表示される。
【0051】
表示部12の両側に普通図柄入賞口として機能するスルーチャッカー14、14が配置され、さらに表示部12の下方には特別図柄始動入賞口として機能しスタートチャッカーと呼ばれる始動入賞口16と、大当り入賞口18が設けられ、さらに下端部にはアウト玉入口40が設けられている。
【0052】
遊技者が操作部34を把持し、回転操作することにより、打球供給皿36に蓄えられたパチンコ玉は、図示しない打球発射機構により発射され、外レール30及び内レール32との間を外レール30に案内されて円弧状の軌道を描いて上方へ時計回りに転動していき、盤面10内を落下していく。
【0053】
盤面10には、図示したスルーチャッカー14及び始動入賞口16以外に、図示しない複数の通常入賞口が配置されている。各入賞口に玉が入ると、これはスイッチ等の検出手段により検出される。入賞口に玉が入ると、賞球が打球供給皿36に払い出される。入賞しなかった玉は、アウト玉入口40に入って回収される。
【0054】
始動入賞口16に入賞する(玉が入る又は通過する)と、所与のルールに従い、特別遊技状態を発生させるための特別図柄抽選処理が行われる。本実施の形態では、この特別図柄抽選処理により、特別遊技状態として大当りの権利を遊技者に付与するか否かの決定が行われる。このとき表示部12には、遊技演出画像の一部として複数の図柄の組み合わせを用いた抽選演出画像の表示が行われ、全ての図柄が揃うと大当りとなり、大当り入賞口18が開き、多くの玉が払い出される状態に制御される。
【0055】
スルーチャッカー14に入賞する(玉が入る又は通過する)と、前記スタートチャッカーとしての始動入賞口16の入賞確率を所与のルールに従い所定の短時間高めるための、いわゆる普通図柄抽選処理が行われる。そして、この普通図柄抽選処理により、始動入賞口16を所定の短時間開くことを指示する当りの決定が行われると、始動入賞口16が一定時間(本実施の形態では約3秒間)開き、前記時間経過後、始動入賞口16が閉じる。これにより特別図柄抽選処理の回数が増え、遊技者に対し大当りの期待感を抱かせることができる。
【0056】
図2には、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の要部のブロック図の一例が示されている。
【0057】
本実施の形態のパチンコ遊技機は、各入賞口への入賞を検出する検出部50と、処理部70と、記憶部90と、情報記憶媒体92とを少なくとも含んで構成されている。
【0058】
前記処理部70は、システム全体の制御、システム内の各ブロックへの命令の指示、画像処理又は音処理などの各処理を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ(CPU、DSPなど)、あるいはASIC(ゲートアレイなど)などのハードウエアや、所与のプログラムにより実現できる。
【0059】
記憶部90は、処理部70などのワーク領域となるものであり、その機能はRAMなどのハードウエアにより実現できる。
【0060】
情報記憶媒体92(コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体)は、プログラムやデータなどの情報を格納するものであり、その機能は、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、メモリ(ROM)、光磁気ディスク(MO)、光ディスク(CD、DVD)などのハードウエアにより実現できる。処理部70は、この情報記憶媒体92に格納される情報に基づいて本発明(本実施の形態)の種々の処理を行う。すなわち、情報記憶媒体92には、本発明(本実施の形態)の手段(特に処理部70に含まれるブロック)を実行するための情報(プログラムあるいはデータ)が格納される。
【0061】
なお、情報記憶媒体92に格納される情報の一部又は全部は、システムへの電源投入時等に記憶部90に転送されることになる。また情報記憶媒体92に記憶される情報は、本実施の形態の処理を行うためのプログラムコード、画像データ、音データ、表示物の形状データ、テーブルデータ、リストデータ、本実施の形態の処理を指示するための情報、その指示に従って処理を行うための情報等の少なくとも1つを含むものである。
【0062】
表示部12は、本実施の形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、LCD、CRTなどのハードウエアにより実現できる。
【0063】
なお、本発明(本実施の形態)の手段を実行するためのプログラムあるいはデータは、ホストコンピュータ(サーバ)が有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信部を介して情報記憶媒体92に配信するようにしてもよい。このようなホストコンピュータ(サーバ)の情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含まれる。
【0064】
処理部70は、抽選手段72、演算処理手段74、データベース生成手段78、情報生成手段80、画像生成手段82を含む。
【0065】
抽選手段72は、検出部50によりスタートチャッカーとしての始動入賞口16への玉の入賞が検出された場合に、所与のルールに従って特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行い、その抽選結果を各手段74〜82へ提供する。本実施の形態では、乱数を取得して、抽選処理を行うことで、特別遊技状態としての大当りモード、外れモードの2種類のモードの中から、1つのモードを決定する。
【0066】
さらに、抽選手段72は、大当りモードが決定された場合には、複数の当り演出パターンの中からどのような当り演出を行うか否かを、同様に乱数を取得して決定する。また、外れモードが決定された場合には、リーチ外れ演出モードや完全外れ演出モードのいずれの演出モードかを決定する。
【0067】
前記演算処理手段74は、各種の演算処理を行なう。例えば、大当り入賞口18と開閉制御するための処理を、検出部50からの入力信号や、抽選手段72から提供される信号、さらには保存データやプログラム等に基づいて行う。さらには、遊技用の3次元空間を演算設定する処理等を、検出部50からの入力信号や、抽選手段72から提供される信号、さらには保存データやプログラム等に基づいて行う3次元空間処理手段75としても機能する。
【0068】
3次元空間処理手段75における演出画像の生成のための具体的な処理として、3次元空間(オブジェクト空間)内に配置するオブジェクト(1又は複数のプリミティブ面)の位置や回転角度(オブジェクト空間内における位置を特定するためのワールド座標系X、Y又はZ軸回りの回転角度)を求める処理、オブジェクトを動作させる処理(モーション処理)、視点の位置(仮想カメラの位置)や視線角度(仮想カメラの回転角度)や視点の位置(仮想カメラの位置)を移動処理、マップオブジェクトなどのオブジェクトをオブジェクト空間へ配置する処理等を行う。
【0069】
さらに、前記演算処理手段74は、抽選演出手段76としても機能する。
【0070】
この抽選演出手段76は、抽選手段72の抽選処理により決定された各種モードの設定を行う。そして、設定モードに基づき、抽選の結果を複数の組み合わせ図柄が所与のルールに基づき変動した後に停止することにより表示する抽選演出画像を生成するための抽選演算処理を行う。
【0071】
画像生成手段82は、演算処理手段74、抽選演出手段76などの演算処理結果等に基づいて、各種の画像を生成し、表示部12に出力する。
【0072】
より具体的には、画像生成手段82では、まず座標変換、クリッピング処理、透視変換、あるいは光源計算等のジオメトリ処理が行われ、その処理結果に基づいて、描画データ(頂点に付与される位置座標、テクスチャ座標、色(輝度)データ、光線ベクトルあるいはα値などを含むデータ)が作成される。そして、この描画データに基づいて、ジオメトリ処理後のオブジェクト(1又は複数のプリミティブ面)の画像を、記憶部90内の描画領域(フレームバッファ、ワークバッファなどのピクセル単位で画像情報を記憶できる領域)に記憶する。この際、画像生成手段82は、テクスチャをオブジェクトにマッピングする処理等も行う。
【0073】
これにより、表示部12上には、パチンコ遊技機の遊技演出を行う演出画像が表示される。
【0074】
これに加えて、前記画像生成手段82は、抽選演出手段76などの演算処理結果に基づき、前記抽選の演出画像を、遊技機の遊技演出の一部として遊技演出画像内に表示する処理を行う。このときの抽選演出のための画像は、複数の組み合わせ図柄を用いた抽選演出画像として表示部12に表示される。
【0075】
前記データベース生成手段78は、前記抽選手段72及び抽選演出手段76が行う抽選処理及び抽選演出に関連する情報に基づき、抽選演出画像の各状態から所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成するためのデータベースを作成し、これを記憶部90のデータベース記憶エリア90aに記憶する。
【0076】
本実施の形態において、前記データベースは、抽選結果及び変動する複数の組み合わせ図柄の出目情報に基づき、抽選演出画像の前記変動する複数の組み合わせ図柄が、各出目の状態から特別遊技状態またはこれに近い状態に発展する可能性を表す発展情報を生成可能に形成される。ここにおいて、データベース作成のために使用される抽選処理及び抽選演出に関連する情報は、各入賞毎に実行される抽選処理及び抽選演出の履歴情報が主として用いられる。
【0077】
前記情報生成手段80は、表示部12上に表示される抽選演出画像の状態が所与の条件を満たしたときに、当該抽選演出画像の状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき生成する。そして読み出し生成された発展情報は、画像生成手段82により抽選演出画像に関連付けて表示される。
【0078】
図7には、データベースを構築する集計項目の具体例が示されている。
【0079】
本実施の形態では、遊技の進行に伴い発生する各入賞に関連付けて図7に示す項目のデータを収集しデータベースを構築していく。
【0080】
まず、抽選処理により、当り、完全外れ、リーチ外れのいずれのモードが設定されたのかを特定するデータが、データベースの一部として記憶される。
【0081】
また、当りモードが設定された場合には、当り演出の種別を特定するモードのデータ、完全外れモードが設定された場合には、完全外れ演出の種別を設定するためのデータ、またリーチ外れモードが設定された場合には、リーチ外れ演出の種別を設定するデータが、データベースの一部として記憶される。
【0082】
さらに、リーチ予告を行うか否かのデータ、3つの変動図柄の出目情報のデータなども、データベースの一部として記憶される。
【0083】
さらに特別遊技状態としての当りが発生した場合には、その当りの成果、具体的には払い出した玉の個数等のデータが集計され、データベースの一部として記憶される。
【0084】
さらに特別遊技状態としての当りが発生した場合には、前回の特別遊技状態が終了してから今回の特別遊技状態が発生するまでの抽選回数が、データベースの一部として記憶される。
【0085】
加えて、再抽選が行われた場合には、この再抽選が行われたことを表すデータ及びこれに付随するデータ、具体的には再抽選時における3つの図柄の出目情報や確率変動が成立したか否かのデータ等が、データベースの一部として記憶される。
【0086】
そして、確率変動が成立した場合には、確率変動継続中に行なわれる再抽選及び抽選演出に関連するデータが、データベースの一部として記憶される。
【0087】
例えば、確率変動状態での入賞により所与の条件に基づき特別遊技状態が発生した場合、具体的には、確率変動状態での入賞により前記複数の組み合わせ図柄が所与の出目を構成し特別遊技状態が発生した場合、当該出目情報が、データベースの一部として記憶される。また、この出目での特別遊技状態が発生した場合、この出目に関連付けて、その後に継続する確率変動の情報が、データベースの一部として記憶される。
【0088】
従って、このデータベースは、確率変動状態での入賞により複数の組み合わせ図柄が所与の出目を構成し特別遊技状態が発生した場合、当該特別遊技状態の終了後に確率変動が継続する回数(平均回数、最大回数)及び発生確率等を表す発展情報を生成可能に形成されることとなる。
【0089】
また、必要に応じてその他のデータも、データベースの一部として記憶される。
【0090】
以上のように、本実施の形態では、始動入賞口16に入賞すると、この入賞に関連した一連のデータが、データベースを構築するデータの一部として自動的に収集されてデータベースが順次作成され更新されていくことになり、この結果、遊技の進行に伴いデータベースが自動的に充実されていくこととなる。
【0091】
従って、本実施の形態の画像生成手段82は、表示部12上に表示される抽選演出画像の状態が所与の条件を満たしたときに、当該状態が所定の状態に発展する可能性、例えば特別遊技状態に発展する可能性を表す発展情報を、前記データベースに基づき生成することができる。
【0092】
特に、前記データベースは各種項目の情報を含んで構成されているため、抽選演出画像が各状態にある場合に、それら各状態から所与の状態(例えばリーチ状態や、特別遊技状態、再抽選等)に発展する発展情報を任意に作成することができ、この結果、遊技者の遊技状態に応じた最適な内容をもつ発展情報を選択的に生成し、これを遊技者に提供することができる。
【0093】
図3には、本実施の形態の遊技機において、表示部12に表示される抽選演出画像の一例が示されている。
【0094】
本実施の形態の演算処理手段74は、抽選表示用の複数の組み合わせ図柄200a、200b、200cが配置された遊技演出用の3次元空間を演算する。そして、この3次元空間を仮想カメラから見た演出画像が、図3に示すように表示されることになる。ここでは、演出画面の3つのエリアに3つの組み合わせ図柄200a、200b、200cが表示されている。
【0095】
また、同図は、左右の図柄200a、200cが同一図柄で変動を停止したリーチ状態を表している。
【0096】
さらに、同図に示す状態から、所与の状態(ここでは特別遊技状態)への発展情報200dが、抽選演出画像に関連付けて表示される。ここでは、発展情報の発展項目とその発生確率が表示されている。
【0097】
なお、このような表示形態に代えて、発展情報を遊技者に知らせるキャラクタが抽選演出画像内に出現するように構成してもよい。
【0098】
図4〜図6には、始動入賞口16に入賞した場合の一連の処理が示されている。
【0099】
図4に示すように、ステップS30で、スタートチャッカーと呼ばれる始動入賞口16に入賞したと判断されると、次にステップS32において抽選手段72による特別図柄抽選処理が行われ、大当りモード、外れモードの2種類のモードが乱数を用いて決定される。
【0100】
大当りモードが決定された場合には、どのような種類の大当りの表示を行うか否かを演算決定する。
【0101】
外れモードが決定された場合には、その外れが、リーチ外れモードか、完全外れモードかを決定する。リーチ外れモードが決定された場合には、どのような種別のリーチ外れの表示を行うか否かを決定するための演算処理を行い、さらには完全外れモードが決定された場合には、どのような演出画面としてその旨を表示するか否かを決定する処理を行う。
【0102】
前記抽選処理と平行して、このステップS32では、抽選処理の抽選結果に基づくデータベースの作成更新処理が行われる。
【0103】
具体的には、今回の抽選の結果が、大当りか、外れかという情報や、大当りの場合にはどのような種類の大当りの演出を行うかというデータや、外れの場合には、リーチ外れモードか、完全外れモードかというデータ、さらにはリーチ外れモードの場合には、どのような種別のリーチ外れモードの表示を行うかというデータ、完全外れモードの場合には、どのような外れの完全外れモードの表示を行うかというデータが図7に示すデータの一部として記憶される。従って、当該データベースは、前述したように抽選演出の各状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を生成するためのデータベースとして作成されることなる。
【0104】
このようなデータベースの作成、更新は、後述するステップS34、S38、S118、S122、S132、さらにはS210、S212、S216、S220においても実行される。このようにして作成更新されるデータベースは、記憶部90のデータベース記憶エリア90aに記憶される。
【0105】
次に、ステップS34において、前記ステップS32において決定された抽選結果に基づく抽選演出処理が行われる。この抽選演出処理では、前記ステップS32において決定された抽選結果及びその抽選演出動作が、抽選演出画像として表示される。
【0106】
また、ステップS34においては、前記抽選演出処理に加えて、この抽選演出に基づくデータベースの作成更新処理が行われる。さらに、このステップS34では、抽選演出の状態が所与の条件を満たしたときに、当該抽選演出状態が所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を前記データベースに基づき自動的に生成し表示する情報表示処理(情報生成処理)が実行される。
【0107】
図5には、このステップS34の処理の具体的な一例が示されている。
【0108】
まず、抽選手段72が、大当りモード、リーチ外れモードを抽選により決定した場合には、抽選手段72は、リーチ予告を行うか否かについても決定する。
【0109】
そして、ステップS110においてリーチ予告を行うと判断した場合には、ステップS112において、複数の組み合わせ図柄がリーチ状態になることを遊技者に示唆するためのリーチ予告の演出画像が表示される。
【0110】
そして、ステップS113において、情報生成手段80は、記憶部90に記憶されているデータベースに基づき、リーチ予告発生時におけるリーチ成立の確率及び大当り成立の確率を表す発展情報を生成し、リーチ予告の演出画面上に表示する。
【0111】
これにより、遊技者は、今回の入賞が、リーチや、大当りに発展する客観情報を遊技を継続したまま自動的に入手することができる。特に、リーチ予告発生時に、遊技者が知りたいと思う発展情報を提供できるため、リーチ予告演出画像としての演出効果をより高めることができる。
【0112】
また、ステップS110において、リーチ予告を行わないと判断された場合には、組み合わせ図柄の変動を開始するに先立って、ステップS114において、組み合わせ図柄変動開始前における所定の情報表示を行う。ここでは、図柄変動開始前という抽選演出状態が、所定の状態に発展する可能性を表す発展情報を、前記データベースに基づき自動的に生成し表示する。具体的には、リーチ成立の確率、大当り成立の確率、確率変動、通常大当りの成立の確率等の発展情報を、データベースに基づき自動的に生成し、抽選演出画像の一部として表示する。
【0113】
これにより、遊技者は、遊技状態を中断することなく情報を入手でき、大当り成立等への期待感を高めることができる。しかもこれらの情報は、遊技演出画像に関連付けて自動的に生成表示されるため、遊技機の遊技演出効果が極めて高く、より魅力的なパチンコ遊技機を実現することができる。
【0114】
次に、ステップS116において、図3に示すように、3つの図柄200a、200b、200cを1〜12の順でかつサイクリックに変動させる制御を行う。
【0115】
そして、このようにして変動を開始した3つの図柄200a、200b、200cは、まずステップS118において左側の図柄が最初に停止する。このとき右側の図柄、真ん中の図柄は、まだ変動を継続している。
【0116】
そして、データベース生成手段78は、停止した左側の図柄の情報、すなわち左側の図柄の出目情報に基づき、データベースを構成する今回の入賞データの作成更新処理を行う。すなわち、今回の入賞に係る左側図柄の出目情報が、図7に示すデータの一部として記憶される。
【0117】
次に、ステップS120において、情報生成手段80は、データベースに基づき、左側の図柄の出目から、リーチが成立する確率及び大当りが成立する確率等の発展情報を生成し、抽選演出画像に関連付けて表示する。
【0118】
これにより、変動図柄の1つ上が停止した状態で、遊技者の大当りへの期待感をより高める演出を行うことができる。
【0119】
特に、変動図柄の出目と特別遊技状態との関連は、遊技者が最も知りたい情報の一つである。従って、変動する複数の組み合わせ図柄が順次停止するごとに、その出目が所定の状態、例えば特別遊技状態に発展する可能性を表す発展情報を生成表示することにより、抽選処理の結果を演出表示する抽選演出画像の演出効果をより効果的に高めた、魅力に富んだ遊技機を提供することができる。
【0120】
次に、ステップS122において、変動中の右側の図柄が停止するとともに、停止した図柄の出目情報に基づき、今回の入賞に係る、右側の図柄の出目情報に基づくデータベースの作成更新処理が行われる。すなわち、今回の入賞に係る右側図柄の出目情報が、図7に示すデータの一部として記憶される。
【0121】
そして、ステップS122で右側の特別図柄が停止した状態における発展情報を、必要に応じステップS123で、データベースに基づき生成表示するように構成してもよい。この場合、情報生成手段80は、変動を停止した左側の図柄の出目及び右側の図柄の出目の組み合わせの状態から、リーチが成立する確率及び大当りが成立する確率等の発展情報を生成し、抽選演出画像に関連付けて表示する。
【0122】
なお、ステップS122、S123の状態では、左側及び右側の図柄が停止しているが、真ん中の図柄はまだ変動を継続している。
【0123】
このときリーチが成立しているか否かがステップS124で場合分けされる。
【0124】
右側及び左側の確定図柄200a、200cが同一でない(揃わない)場合には、リーチが成立しないので、ステップS130の外れアクション処理が行われる。
【0125】
この外れアクション処理S130では、リーチが成立しなかった遊技者の失望感を表す遊技演出画像が生成表示され、その後、変動中の真ん中の図柄200bが停止する。
【0126】
また、図3に示すように、左側及び右側の確定図柄200a、200cが同一図柄に揃った当り可能状態の場合、すなわちリーチが成立した場合には、次にステップS126で情報表示処理が行われるとともに、ステップS128でリーチアクション処理が行われる。
【0127】
ステップS126の情報表示処理では、例えば図3に示すリーチを構成する左側及び右側の確定図柄200a、200cの出目からの当りの成立する確率や、当該出目から確率変動が成立する確率を表す発展情報を前記データベースに基づき生成する。そして、この情報を図3に示すように抽選演出画像に関連付けた発展情報200dとして表示する。
【0128】
このように、当該リーチ状態において遊技者が欲する情報を自動的に提供することができ、リーチ状態が特別遊技状態に発展する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。特に、このようなリーチ状態において、このリーチ状態が次の状態へ発展する可能性を表す情報を、自動的に生成し遊技者に提供することができるため、遊技者にとってより面白く、しかも高い演出効果に富んだパチンコ遊技機を実現することができる。
【0129】
そして、ステップS128において、このリーチ状態をより効果的に演出するための、リーチアクション処理が行われ、その後、変動中の真ん中の図柄200bが停止する。
【0130】
なお、このリーチアクション処理は、ステップS32の抽選処理により、大当りモードが決定された場合、及び外れモードとなった場合でもリーチ外れモードが決定された場合に行われる。大当りモードが決定された場合には、最終的に後述するステップS38の大当り処理が行われることになり、リーチ外れモードが決定された場合には、最終的には後述するステップS40の外れ処理が行われることになる。
【0131】
そして、前述したステップS128、130のアクション処理が終了すると、次にステップS132において、今回の入賞データとして、停止した真ん中の図柄の出目情報が記憶されるという、データベースの作成更新処理が行われる。すなわち、今回の入賞に係る中央図柄の出目情報が、図7に示すデータの一部として記憶される。
【0132】
このような図5に示す一連の処理が終了すると、次に図4のステップS36により当り外れの場合分け処理が行われる。当り外れは、前述したようにステップS32の抽選処理で既に決定されているため、この決定に従い、場合分け処理が行なわれる。なお、ステップS34の遊技演出処理との関連では、以下のようにして当り外れの場合分け処理が行なわれる。すなわち、前述したリーチアクション処理S128及びリーチ外れアクション処理S130で停止した真ん中の図柄200bが、すでに停止している左右の図柄200a、200cと同一の図柄であるか否かで場合分けされることとなる。
【0133】
そして、停止した真ん中の図柄200bが、すでに停止している左右の図柄200a、200cと同一図柄である場合には、大当り(特別遊技状態が成立した)と場合分けされ、ステップS38の大当りの処理が実行されるが、同一でない場合には、外れ(特別遊技状態が成立しない)と場合分けされ、ステップS40の外れ処理が実行されることになる。
【0134】
ステップS38における、大当りの処理としては、図1に示す大当り入賞口18が、所定時間、所定回数繰り返し開くという制御が行われる。このような制御は、図2に示す演算処理手段74により大当り入賞口18を所定のルールに従って開放する制御を行うことにより実行される。
【0135】
このような大当り処理と平行して、ステップS38では、データベースの作成更新処理及び情報表示処理が実行される。
【0136】
ここでは、前回の大当りから今回の大当りまでの抽選回数などのデータや、今回の大当りの成果、例えば出玉の個数などのデータに基づき、データベースの作成更新処理が実行される。すなわち、上記抽選回数や出玉の個数などの当りの成果データが、図7に示すデータの一部として記憶される。
【0137】
このような処理と平行して、ステップS38では、大当り発生に際して遊技者が必要とする情報を前記データベースに基づき生成し表示する情報生成処理が実行される。ここでは、大当りの終了直後に、前記データベースに基づき、大当りと大当りとの間に行われる平均抽選回数、具体的には大当り終了後次回の大当りが発生するまでの平均抽選回数が表示情報として生成され、表示部12上に演出画像に関連付けて表示される。
【0138】
これにより、大当りが終了した遊技者に対し、次回の大当り発生の期待感を与えることができる。
【0139】
図6は、再抽選処理の一例を示すフローチャートである。
【0140】
パチンコ遊技機では、前述した大当りが所与の条件を満足した場合に、再抽選が実行される。
【0141】
本実施の形態において、図6に示す再抽選処理は、例えばステップS36において所与の条件を満足した大当りが発生したと判定された場合に実行される。この再抽選処理を行うか否かは、具体的には前述したステップS32の抽選処理時に予め決定される。
【0142】
そして、ステップS210において、抽選手段72は、確率変動が成立するか否かの再抽選処理を実行するとともに、この再抽選処理の結果に基づくデータベースの作成更新処理を行う。
【0143】
再抽選処理では、乱数等を用いて、確率変動が成立するか否かを決定する。
【0144】
データベース作成更新処理では、確率変動が成立するか否かの再抽選の結果をデータベースに反映するデータベースの作成更新処理を行う。具体的には図7に示す再抽選、確変成立及びこれに付随するデータの一部として、再抽選の結果をデータベースに記憶する処理を行う。
【0145】
次に、ステップS212において、再抽選の結果を表す再抽選演出処理が行われる。
【0146】
再抽選演算処理は、前述したステップS34において同一の図柄で停止した3つの図柄200a、200b、200cを、再度変動させることにより開始される。そして、再抽選の結果を、この変動する3つの図柄を同時に停止することにより表示する。例えば「111」で揃った3つの図柄を再変動させ、これが例えば「777」の図柄で停止することをもって、確率変動が成立する旨の表示とする。確率変動が成立する図柄は、予め遊技者に告知されているため、遊技者は停止図柄に基づき確率変動が成立したか否かを視覚的に認識し、遊技を楽しむことができる。
【0147】
また、このような図柄の変動停止に先立って、ステップS212では、変動を開始する前の複数の図柄200a、200b、200cの出目から、確率変動が成立する確率を表す発展情報を、前記データベースに基づき生成し、これを遊技演出画像に関連付けて表示する。これにより、現在の出目から確率変動が成立することへの期待感を高める演出を行うことができる。
【0148】
そして、前述した図柄変動が停止すると、停止した図柄200a、200b、200cの出目情報に基づき、データベースを作成更新する処理が行われる。具体的には停止した図柄の出目情報を、図7に示す再抽選、確変成立及びこれらに付随するデータの一部として記憶し、データベースを作成更新する処理を行う。
【0149】
このようなステップS210、S212の一連の処理が終了すると、次にステップS214において、前記再抽選により確率変動が成立しているか否かの場合分けが行われる。確率変動が成立している場合にはステップS216の処理が行われ、成立していない場合にはステップS220の処理が行われる。ステップS220の処理は、前述した図4及び図5で説明した通常の当り処理と同一であるので、ここではその説明は省略する。
【0150】
まず、確率変動が成立していると場合分けされ、ステップS216の処理が実行されると、まず1回目の大当りの処理が、前述したステップS38と同様に行われる。このとき、前述したステップS38と同様に、データベースの作成更新処理及び情報表示処理が実行される。
【0151】
本実施の形態において、1回目の大当りが終了した時点の遊技機は、必ず確率変動状態となるように設定されている。確率変動状態では、特別遊技状態である大当りが成立する確率が、通常の確率より数倍に高く設定され、ほぼ確実に大当りが発生するように遊技機が制御されている。
【0152】
従って、この状態で始動入賞口16に入賞し抽選が行われると、この抽選により極めて高い確率で大当りが発生することになる。例えば通常200回に1回の割合で大当りが発生するならば、確率変動状態に制御された遊技機では、例えば30回に1回の割合で大当りが発生する。このように確率変動状態では、所定の短時間の間に連続して大当りが発生し、遊技者に利益が与えられるように遊技機は制御されている。
【0153】
本実施の形態の遊技機では、この確率変動の状態は、遊技者が入賞し大当りを発生したときの停止図柄(出目)が、所定の条件を満足していることを条件に、その後も引き続いて維持されるが、大当りの変動図柄が、例えば確率変動の解除を意味する図柄で停止した場合には、その時点で確率変動状態は終了することになる。
【0154】
この確率変動状態においては、前述したステップS38と同様にデータベースの作成更新処理が行われるとともに、情報表示処理が行われる。
【0155】
特に、この確率変動状態において、大当りが発生した場合には、その大当り発生時の3つの停止図柄200a、200b、200cの出目から大当りが連続する連チャンの平均回数、最大回数及びその確率を表す発展情報が、前記データベースに基づき生成表示される。従って、遊技者は確率変動時における各入賞毎に、あとどの程度の割合で確率変動状態を楽しめるかを予測し遊技を楽しむことができ、遊技機としての演出効果を極めて高いものとなる。
【0156】
さらに、この確率変動状態では、大当りの発生回数、大当り終了後から次の大当りまでの抽選回数、入賞時に実行される抽選演出画像の各図柄の出目情報等を、図7に示すデータベースの再抽選、確変処理及びこれらに付随するデータの一部として記憶するデータベースの更新作成処理が実行される。
【0157】
また、このような処理と平行して、確率変動状態における情報表示処理が、例えば前述したステップS114、S120、S126と同様に実行される。さらに、大当りが発生した場合には、その終了後から次回の大当りまでの平均抽選回数を表す情報がデータベースに基づき生成され、大当り終了後の演出画面に関連付けて表示される。
【0158】
このようにして、本実施の形態によれば、確率変動が成立した場合には、この確率変動の各状態において、遊技者が必要とする情報を自動的に生成し遊技者に提供し、大当りへの期待感を高めることができる、という従来にはない高い演出効果をもったパチンコ遊技機を実現することができる。
【0159】
そして、確率変動状態において、2回目以降の大当りが発生したときに、その確定図柄が確率変動終了図柄で停止すると、ステップS218において、確率変動が終了したと判断され、ステップS222において、遊技機の確率変動状態は解除される。
【0160】
以上のように、本実施の形態では、遊技中に実行される抽選処理及び抽選演出の処理に関連付けて、データベースが自動的に作成更新処理され、しかも遊技演出の状態が所与の条件を満たしたときに、前記データベースに基づき当該遊技演出状態が所定の状態に発展する可能性を表す表示情報が自動的に生成表示される。
【0161】
次に、本実施の形態を実現できるハードウエア構成の一例について図6を用いて説明する。
【0162】
本実施の形態の遊技機の制御回路は、例えばCPUを核にして、ROM、RAM、I/Oなどを備えた主制御基板700を中心に構成されている。
【0163】
この主制御基板700の入力側には検出部710が接続されている。
【0164】
本実施の形態において、検出部710は、特別図柄入賞口としての始動入賞口16への入賞を検出する入賞センサ712と、普通図柄入賞口としてのスルーチャッカー14への入賞を検出する入賞センサ714と、これ以外の各入賞口に設けられた入賞センサ716とを含んで構成される。
【0165】
また、本実施の形態の遊技機では、主制御基板700からの命令を実行する各種の副制御基板800が設けられている。この副制御基板800としては、表示制御基板810、発射制御基板820、電動チューリップ制御基板830、役物制御基板840、払出制御基板850、ランプ制御基板860、音声制御基板870が設けられている。
【0166】
主制御基板700は、遊技に関する基本的なプログラムやデータがROM等の情報記憶媒体に記録されており、このプログラムやデータに基づき、各種の演算処理をCPU等が実行する。主制御基板700で演算された各種制御信号は、対応する副制御基板800へ向け出力され、各副制御基板800は、入力された制御信号に基づく処理をそれぞれ独自に実行する。
【0167】
各副制御基板800は、CPUを核にして、ROM、RAM、I/Oなどを含み、各種機能を実行するように構成されている。
【0168】
表示制御基板810は、表示ドライバ812を介して表示部814に表示する画像を生成する機能を有している。例えば、主制御基板700からの制御信号に基づき、所与の遊技演出効果をもつ演出画像を生成し、表示部814上に表示する。
【0169】
さらに表示制御基板810は、表示ドライバ816を介して普通図柄表示部818の表示制御を行う。
【0170】
具体的には、主制御基板700は、抽選手段として機能し、特別図柄や普通図柄の抽選を行う。そして、この抽選結果に基づき、表示部814に表示する抽選演出の表示内容を選択し、表示制御基板810へ制御信号を出力する。
【0171】
表示制御基板810には、これら各種の制御信号に基づく異なる表示内容のデータが予め記憶されており、入力される制御信号に基づいて記憶データを選択し、対応する演出効果をもった抽選演出画像を生成し表示部814に表示するとともに、表示ドライバ816を介して普通図柄表示部818の表示制御を行う。
【0172】
発射制御基板820は、遊技者による遊技玉の発射を制御する。
【0173】
電動チューリップ制御基板830は、ソレノイド832を介して電動チューリップ834の開閉を制御する。
【0174】
役物制御基板840は、遊技機に設けられた各種の役物の動作制御を行う。
【0175】
払出制御基板850は、遊技玉の払い出しを制御する。
【0176】
ランプ制御基板860は、特別図柄保留ランプ862、普通図柄保留ランプ864の点灯制御を行う。
【0177】
普通図柄入賞口であるスルーチャッカー14に入賞があると、この入賞は最大4個分保留され、一連の普通図柄演出処理が終了した時点で、保留された分が消化されるようになっている。この普通図柄の保留された分が、普通図柄保留ランプ864を用いて表示されるようになっている。
【0178】
また、特別図柄の始動入賞口16への入賞は、最大4個分保留され、一連の抽選演出処理が終了した時点で、保留された分が消化されるようになっている。この特別図柄の保留数は、特別図柄保留ランプ862を用いて表示されるようになっている。
【0179】
ランプ制御基板860は、さらに遊技機に取り付けられた各種の電飾部材866の点灯制御を行う。
【0180】
音声制御基板870は、スピーカ872から出力される各種効果音の出力を制御する。
【0181】
また、各遊技機は、管理制御基板720ネットワークを介してホストコンピュータとしてのホールコンピュータ730に接続されている。
【0182】
ホールコンピュータ730は、店に設けられた複数台の遊技機をネットワークを介して一括管理するためのものであり、各遊技機から必要なデータを収集するとともにも、各遊技機に対して必要な制御信号を出力し、各遊技機の設定等の制御を行うように構成されている。
【0183】
図8に示す制御回路において、主制御基板700及び各副制御基板800は、図示しない記憶媒体に格納されたプログラムやデータに基づき動作し、例えば図2に示す各種手段として機能し、さらに図4〜図6に示す各種処理、例えば抽選処理、演算処理、抽選演出処理、データベース作成更新処理、情報の生成表示処理、画像生成処理などの個々の処理を実行するように形成されている。
【0184】
例えば図2と対比すると、主制御基板700は抽選手段72、演算処理手段74の一部として機能する。
【0185】
そして、表示制御基板810は、3次元空間処理手段75、抽選演出手段76、データベース生成手段78、情報生成手段80、画像生成手段82として機能する。
【0186】
特に、図8に示す実施の形態では、抽選手段72や、演算処理手段74の一部として機能する主制御基板700は、抽選処理の結果と、この抽選処理に基づく抽選演出処理のための制御信号を、コマンドとして表示制御基板810に出力するように構成されている。
【0187】
そして、表示制御基板810は、入力されるコマンドに基づき各種演出処理を行う手段75、76として機能し、さらには演出画像を生成する手段82として機能する。さらに、データベースを作成するデータベース生成手段78として機能し、主制御基板700から入力される一連の信号に基づき、データベースの作成更新処理を行い、作成したデータベースを、図示しない記憶部に記憶する。
【0188】
また、表示制御基板810は、情報生成手段80としても機能し、主制御基板700から入力される抽選処理及び抽選演出に関連する情報に基づき、抽選演出の各状態から所定の状態に発展する可能性を表す情報を前記データベースを利用して生成し、これを表示部814に表示する。
【0189】
特に、図8に示す回路では、主制御基板700は、各副制御基板800に向け基本的に命令を出力するのみで、その結果等のフィードバックは無い構成を採用している。従って、各副制御基板800は、主制御基板700の仕様に基づき、主制御基板700とは切り離して別々に設計、製造することができる。このため、本実施の形態では、本発明を具現化した表示制御基板810を、各種のパチンコ遊技機の主制御基板に使用できる汎用品として設計、製造することができ、しかも前述したデータベースの作成及びこのデータベースに基づく情報の表示を、主制御基板700に何ら手を加えることなく行うことが可能となる。
【0190】
次に、図8に示す表示制御基板810を実現できるハードウエア構成の一例について図9に基づいて説明する。
【0191】
メインプロセッサ900は、ROM950(情報記憶媒体の1つ)に格納されたプログラムなどに基づき動作し、例えば図4〜図6に示すデータベース生成処理、情報の生成処理、画像処理などの種々の処理を実行する。
【0192】
コプロセッサ902は、メインプロセッサ900の処理を補助するものであり、高速並列演算が可能な積和算器や除算器を有し、マトリクス演算(ベクトル演算)を高速に実行する。例えば、オブジェクトを移動させたり動作(モーション)させるための物理シミュレーションに、マトリクス演算などの処理が必要な場合には、メインプロセッサ900上で動作するプログラムが、その処理をコプロセッサ902に指示(依頼)する。
【0193】
ジオメトリプロセッサ904は、座標変換、透視変換、光源計算、曲面生成などのジオメトリ処理を行うものであり、高速並列演算が可能な積和算器や除算器を有し、マトリクス演算(ベクトル演算)を高速に実行する。例えば、座標変換、透視変換、光源計算などの処理を行う場合には、メインプロセッサ900で動作するプログラムが、その処理をジオメトリプロセッサ904に指示する。
【0194】
データ伸張プロセッサ906は、圧縮された画像データや音データを伸張するデコード処理を行ったり、メインプロセッサ900のデコード処理をアクセレートする処理を行う。これにより、オープニング画面、インターミッション画面、エンディング画面、あるいはゲーム画面などにおいて、MPEG方式等で圧縮された動画像を表示できるようになる。なお、デコード処理の対象となる画像データや音データは、ROM950、CD982に格納されたり、あるいは通信インタフェース990を介して外部から転送される。
【0195】
描画プロセッサ910は、ポリゴンや曲面などのプリミティブ(プリミティブ面)で構成されるオブジェクトの描画(レンダリング)処理を高速に実行するものである。オブジェクトの描画の際には、メインプロセッサ900は、DMAコントローラ970の機能を利用して、オブジェクトデータを描画プロセッサ910に渡すとともに、必要であればテクスチャ記憶部924にテクスチャを転送する。すると、描画プロセッサ910は、これらのオブジェクトデータやテクスチャに基づいて、Zバッファなどを利用した陰面消去を行いながら、オブジェクトをフレームバッファ922に高速に描画する。また、描画プロセッサ910は、ブレンディング(半透明処理)、デプスキューイング、ミップマッピング、フォグ処理、バイリニア・フィルタリング、トライリニア・フィルタリング、アンチエリアシング、シェーディング処理なども行うことができる。そして、1フレーム分の画像がフレームバッファ922に書き込まれると、その画像はディスプレイ912に表示される。
【0196】
検出スイッチ(例えば検出部50)942からの検出信号は、シリアルインターフェース940を介してデータ転送される。
【0197】
ROM950にはシステムプログラムなどが格納される。なお、ROM950の代わりにハードディスクを利用するようにしてもよい。
【0198】
RAM960は、各種プロセッサの作業領域として用いられる。
【0199】
DMAコントローラ970は、プロセッサ、メモリ(RAM、VRAM、ROM等)間でのDMA転送を制御するものである。
【0200】
なお、必要に応じて通信インタフェースを用いてもよい。この場合の、通信インタフェース990は、ネットワークを介して外部との間でデータ転送を行うためのインタフェースである。通信インタフェース990に接続されるネットワークとしては、通信回線(アナログ電話回線、ISDN)、高速シリアルバスなどを考えることができる。そして、通信回線を利用することでインターネットを介したデータ転送が可能になる。また、高速シリアルバスを利用することで、他の画像生成システムとの間でのデータ転送が可能になる。
【0201】
なお、本発明の各手段は、その全てを、ハードウエアのみにより実現(実行)してもよいし、情報記憶媒体に格納されるプログラムや、必要に応じて通信インタフェースを介して配信されるプログラムのみにより実現してもよい。あるいは、ハードウエアとプログラムの両方により実現してもよい。
【0202】
そして、本発明の各手段をハードウエアとプログラムの両方により実現する場合には、情報記憶媒体には、本発明の各手段をハードウエアを利用して実現するためのプログラムが格納されることになる。より具体的には、上記プログラムが、ハードウエアである各プロセッサ902、904、906、910等に処理を指示するとともに、必要であればデータを渡す。そして、各プロセッサ902、904、906、910等は、その指示と渡されたデータとに基づいて、本発明の各手段を実現することになる。
【0203】
なお、本発明は、上記実施の形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。
【0204】
例えば、前記実施の形態では、本発明をパチンコ遊技機に適用する場合を例に取り説明したが、本発明はこれに限らず、これ以外の遊技機、例えばコインを投入することにより同様な抽選演出表示が行われるパチスロ、スロットマシーン、メダルゲーム等の遊技機や、抽選演出表示を行う他の遊技機、さらにはテレビゲーム機等においても、適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面説明図である。
【図2】本実施の形態の遊技機の要部を示すブロック図の一例である。
【図3】本実施の形態の遊技機において、表示部に表示される演出画像の一例である。
【図4】始動入賞口に入賞した場合の一連の処理を示したフローチャート図である。
【図5】抽選演出処理及びデータベースの作成更新処理の一例を示したフローチャート図である。
【図6】再抽選処理の一例を示したフローチャート図である。
【図7】本実施の形態のデータベースの構造の一例を示す説明図である。
【図8】本実施の形態を実現できるハードウエア構成の一例を示す図である。
【図9】本実施の形態の表示制御基板を実現できるハードウエア構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
12 表示部
72 抽選手段
74 演算処理手段
76 抽選演出手段
78 データベース生成手段
80 情報生成手段
82 画像生成手段
90 記憶部
92 情報記憶媒体
【出願人】 【識別番号】000134855
【氏名又は名称】株式会社ナムコ
【住所又は居所】東京都大田区多摩川2丁目8番5号
【出願日】 平成14年10月16日(2002.10.16)
【代理人】 【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫

【識別番号】100090479
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 一

【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄

【公開番号】 特開2004−135775(P2004−135775A)
【公開日】 平成16年5月13日(2004.5.13)
【出願番号】 特願2002−301888(P2002−301888)