トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 遊技機用入賞装置
【発明者】 【氏名】江原 秀一
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内

【要約】 【課題】設計仕様により開放されるセンサ取付空間を有効利用して、装置を複雑化を招くことなく入賞口の入口近傍を照明することができ、この照明によって当該入賞口の入口を視覚的に強調し、遊技者に対して、入賞口への入賞意欲を増大させる演出効果をもたらす。

【解決手段】パチンコ機10の設計仕様において、入賞センサ172が個々の入賞装置(下)49に不要である場合に、ダミーセンサに代えて、照明ユニット114を取り付けた。装着のための別途係合手段が不要である。入賞装置(下)49自体が大きくなることはない。また、照明ユニット114の取り付け位置は、入賞口108の入口108A近傍であるため、光源116Aを点灯することで、当該入賞口108の入口108Aを強調して照明することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞することで遊技の進行に変化をもたらす入賞口が設けられた遊技機用入賞装置であって、
前記遊技球の入賞を電気的に検出するためのセンサを着脱可能な装着部と、
前記装着部に前記センサに代わって装着され、前記入賞口の遊技球入口近傍を照明する光源を備えた照明ユニットと、
を有する遊技機用入賞装置。
【請求項2】
前記照明ユニットを制御して、前記入賞口の入口近傍を遊技の進行状態に基づいて演出照明する照明制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の遊技機用入賞装置。
【請求項3】
前記光源が、前記照明ユニットに対して着脱可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機用入賞装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞することで遊技の進行に変化をもたらす入賞口が設けられた遊技機用入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技機、特にパチンコ機において、その遊技盤面上には、遊技盤面上方から落下してくるパチンコ球が当接するとでパチンコ球の落下軌道を変更する釘や、当接位置によって自身の回転によって左右に振り分ける風車等が設けられている。
【0003】
また、上記遊技盤上には、上記釘や風車によって、変則的な落下軌道で落下してくるパチンコ球が、所定の確率で入賞する入賞口が設けられた入賞装置が、適宜設けられている。
【0004】
この入賞装置にパチンコ球が入賞すると、遊技の進行に変化がもたらされる。例えば、1回の入賞に対して所定数のパチンコ球の賞球払出し、入賞を契機に抽選が実行され、この抽選の結果が当りの場合の、電動チューリップの開放、或いはセンター役物内へのパチンコ球の入賞を許可する可動部材の開放等がある。
【0005】
いずにしても、入賞口への入賞は基本的には遊技者に有利な遊技状態に移行する契機となり得る。
【0006】
このような入賞装置は、視覚的に目立つ演出をすることが好ましく、特許文献1では、ランプ付入賞装置が提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−4939号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1は、入賞装置の飾り部材を透過照明するものであって、入賞口の入口を照明するものではない。すなわち、入賞口の入口は、パチンコ球の通過路を確保するため、この通過の円滑性を維持するため、ランプ等の配置ができない。また、通常、入賞口の入口近傍には、パチンコ球の入賞を検出するためのセンサが取り付けられているため、ランプによる演出を行うための余地がないのが現状である。
【0009】
さらに、ランプ付入賞装置は、ランプ(又は基板を含むランプユニット)が入賞装置の必須の部品であるため、入賞装置本体に専用の取り付け具(フック等)を予め設けなければならず、装置が複雑化している。
【0010】
ところで、近年では、2個以上の入賞装置の入賞を1個のセンサで検出するべく、入賞装置からパチンコ球を案内する案内路のおける合流後の位置にセンサを設けることがなされることがある。これは、パチンコ機の設計仕様によって定まるものであるが、このような設計仕様(合流後のセンサ共有)の場合、個々の入賞装置におけるセンサ取り付け領域が空いてしまうことになる。
【0011】
このため、センサの代わりにセンサの形状をした合成樹脂製のダミーセンサを取り付けて対応しているが、これは見せかけだけの機能しかない。
【0012】
本発明は上記事実を考慮し、設計仕様により開放されるセンサ取付空間を有効利用して、装置を複雑化を招くことなく入賞口の入口近傍を照明することができ、この照明によって当該入賞口の入口を視覚的に強調し、遊技者に対して、入賞口への入賞意欲を増大させる演出効果をもたらすことができる遊技機用入賞装置を得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞することで遊技の進行に変化をもたらす入賞口が設けられた遊技機用入賞装置であって、前記遊技球の入賞を電気的に検出するためのセンサを着脱可能な装着部と、前記装着部に前記センサに代わって装着され、前記入賞口の遊技球入口近傍を照明する光源を備えた照明ユニットと、を有している。
【0014】
請求項1記載の発明によれば、センサの代わりに照明ユニットが装着部に装着可能であるため、入賞口の遊技球入口近傍を光源によって照明することができ、この入口近傍を強調することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記照明ユニットを制御して、前記入賞口の入口近傍を遊技の進行状態に基づいて演出照明する照明制御手段をさらに有することを特徴としている。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、照明ユニットによる点灯、消灯を遊技の進行状態に基づいて制御することで、入賞口の入口近傍の照明が意味あるものとなり、さらに遊技者の注意をひくことができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記光源が、前記照明ユニットに対して着脱可能であることを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、照明ユニットへ取り付ける光源は、着脱可能であり、必要な場合のみ光源を装着すればよく、設計仕様の様々な形態に対応することができる。また、色の変更、照明強度の変更等にも迅速に対応することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の一実施の形態に係るパチンコ機10が示されている。パチンコ機10は外枠12を備え、外枠12の前面には、窓部を有する額縁状の内枠14の一側部(図1の左辺部)が開閉可能に取付けられている。
【0020】
内枠14には、複数の表示等62、63やスピーカ64、66が設けられている。また、内枠14の中央には、窓部となっており、この窓部には紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行とされた一対のガラス16(二重構造)が装着されたガラス枠20が設けられている。また、内枠14の図1の右辺部には施錠装置(シリンダ)22が設けられている。
【0021】
ガラス枠20の下方位置には、球皿部24を備えた一体皿26が配設されている。この一体皿の球皿部25には、貯球タンク(図示省略)と連通し、この貯球タンク内のパチンコ球を球皿部25へ流出させる連通口23が設けられている。
【0022】
一体皿26は、その一側部(図1の左辺部)が内枠14に対して開閉可能に取付けられている。一体皿26の前面には、左側下部に灰皿28が配置され、右側下部には発射装置(図3参照)から発射する打球の飛距離を調整するための発射ハンドル30が設けられている。
【0023】
また内枠14の窓部には、遊技盤載置台に載せて交換可能とされた遊技盤32が窓部に対応して設置されている。
【0024】
図2に示される如く、遊技盤32は、外バンド36及び内バンド37によって囲まれた略円形状の遊技領域40が形成されている。
【0025】
遊技領域40には、図示しない釘や風車の他、センター役物42、当該センター役物42に設けられた特別図柄表示装置43、並びに大入賞口(変動入賞装置)44等の役物、始動口46や入賞装置(上)48、入賞装置(下)49等の遊技部品が取り付けられており、最下位置にアウト口54が配置されている。
【0026】
図3には、パチンコ機10を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、主制御基板150を中心として、払出制御基板152、音声制御基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板158、図柄表示制御基板160等、機能毎に分類されている(なお、以下これらを総称する場合、副制御基板151という)。
【0027】
なお、主制御基板150並びに副制御基板151は、管理制御基板206を介してパチンコ店側のホールコンピュータ208に接続することにより、パチンコ機の稼動状況を管理することも可能となっている。
【0028】
主制御基板150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御基板150からの命令信号に基づいて、その他の副制御基板151が独自に実行する。
【0029】
払出制御基板152は、払出賞球装置162を制御して、球貸し時の払出し、入賞時の賞球に応じてパチンコ球を払い出すものであり、音声制御基板154は、パチンコ機110に設けられたスピーカ64、66からの効果音等の出力を制御する。また、ランプ制御基板156は、パチンコ機10に取り付けられた複数の表示灯62、63の点灯・消灯を制御し、発射制御基板158は、発射装置164を制御して、遊技者によるハンドル30の操作に応じてパチンコ球を打ち出す。
【0030】
図柄表示制御基板160は、前記特別図柄表示装置43と接続されており、主制御基板150からの命令信号に基づいて、所定の演出効果をもたらす表示を実行する。
【0031】
前記主制御基板150には、始動口46に設けられた始動入賞センサ168、入賞口(上)48、入賞装置(下)49に入賞したパチンコ球を検出する入賞センサ171、172、並びに大入賞口44に入賞したパチンコ球を検出する大入賞口センサ173が接続されている。なお、大入賞口44には、大入賞口の開閉動作を継続するためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにもVゾーンセンサ177が設けられており、主制御基板150に接続されている。
【0032】
また、この主制御基板150には、始動口46に設けられた電動チューリップ47を開閉させるためのソレノイド174、大入賞口44を開閉させるためのソレノイド175が接続されている。
【0033】
また、主制御基板150では、特別図柄や普通図柄の当/外抽選がなされ、この抽選結果に基づく特別図柄表示装置43での表示内容を選択し、図柄表示制御基板160へ命令信号を出力する。すなわち、図柄表示制御基板160には、複数種の命令信号に基づく異なる表示内容のデータが予め記憶されており、命令信号に基づいてデータが選択されて、起動するようになっている。
【0034】
なお、図示は省略したが、遊技盤32に設けられる普通図柄表示装置や保留ランプ等も主制御基板150によって制御されるようになっている。
【0035】
ここで、本実施の形態では、前記一対の入賞装置(下)48において、入賞したパチンコ球の入賞を検出する入賞センサ172が単一の構成となっている。
【0036】
すなわち、簡易的に示すと、図4に示される如く、それぞれの入賞装置(下)49に入賞したパチンコ球がそれぞれ独立した案内路100A、100Bを通って共通路102で合流する構成となっており、この共通路102に入賞センサ172が配設されている。この結果、個々の入賞装置(下)49には入賞センサは存在していない。
【0037】
しかし、これは当該パチンコ機10の設計仕様であり、前記入賞装置(下)49を用いた他の設計仕様においては、個々の入賞装置(下)49に入賞センサを設ける必要がある場合もあり得る。そこで、入賞装置(下)49では、予め入賞センサ172が着脱可能な構造となっている。
【0038】
図5には、入賞装置(下)49の詳細構造が示されている。
【0039】
入賞装置(下)49のベース部106からは、箱状の入賞口108が一体成形されており、上部開口がパチンコ球の入賞口108への入口108Aとなっている。
【0040】
入賞口108は、ベース部106の下部側で案内路100と連通しており、パチンコ球は、前記入口108Aから入り、入賞口108内を通過して案内路100へと案内されるようになっている。
【0041】
入賞口108の入口108Aの近傍の左右の内側面には、矩形の溝部110が形成されている。
【0042】
この溝部110は、ベース部106まで連続されており、ベース部106の裏面側には、当該一対の溝部110の一方側に対応してフック112が突出成形されている。このフック112の内側面は、前記溝部110の底面と面一となっている。
【0043】
本実施の形態では、この一対の溝部110に対して、照明ユニット114(図6参照)が装着されている。照明ユニット114は、外形が矩形とされ、その肉厚寸法が前記溝部110の幅寸法とほぼ同一とされいる。このため、照明ユニット114を、フック112の先端に形成された爪部112A側から徐々に溝部110に接近させると、爪部112Aとの当接によってフック112が弾性変形し、爪部112Aが照明ユニット114の移動軌跡から退避する。
【0044】
その後、照明ユニット114は、その両側部が一対の溝部110にそれぞれ収容され、この溝部110に案内されながら挿入されていく。所定の挿入量となると、前記爪部112Aが照明ユニット114の側面を通過し終えるため、フック112が弾性力によって復帰する。この復帰によって、爪部112Aが照明ユニット114の挿入方向後端部に係合され、保持される構成である。なお、フック112を弾性変形させ、爪部112Aを係合状態から解除することで、照明ユニット114は、容易に取り外すことが可能である。
【0045】
この係合保持状態では、照明ユニット114における挿入方向先端部側は、前記入賞口108の入口108Aと対向しており、入賞センサと同等の貫通孔114Aが設けられている。
【0046】
また、この貫通孔114Aが設けられた領域から後ろ(挿入方向後端部側)は、一対の脚部114Bが形成されている。前記フック112の爪部112Aは、この一対の脚部114Bの一方に係合されている。
【0047】
一対の脚部114Bの突出先端部には、互いに対向する面側に縦方向の溝部114Cが形成されている。この溝部1144Cに嵌合するように、光源アッセンブリ116(図7参照)が着脱可能に取付けれている。なお、図8はこの光源アッセンブリ116が照明ユニット114に組み付けられた状態を示している。
【0048】
光源アッセンブリ116は、2個の光源116Aと、この光源116Aを通電して点灯するための基板116Bとで構成され、前記基板116Bの肉厚寸法は前記溝部110の幅寸法とほぼ一致している。また、基板116Bには、前記2個の光源116Aが設けられた面と反対側の面にコネクタ116Cが取付けられ、前記ランプ制御基板156(図3参照)との電気的接続が可能となっている。
【0049】
この基板116Bの左右両端部には、矩形の切欠部116Dが形成されている。これにより、光源アッセンブリ116を前記脚部114Bに装着すると、基板116Bが前記溝部114Cに収容されると共に、当該脚部114Bが切欠部116Bに収容されるようになっている。
【0050】
2個の光源116Aは、その照射範囲が前記入賞口108の入口108Aが含まれている。このため、光源116Aが点灯すると、入賞口108の入口108Aが照明され、視覚的に強調されるようになっている。
【0051】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0052】
(通常の遊技の流れ)
遊技者がハンドル30を把持し、発射のための操作を行なうと、このハンドル操作量(回転量)に応じた強度で、パチンコ球が打ち出される。
【0053】
パチンコ球が打ち出されると、外バンド36及び内バンド37に案内されて遊技盤32に設けられた釘や風車等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、始動口46にパチンコ球が入賞すると、乱数カウンタを用いて所定の確率下で大当り抽選が開始される。この大当り抽選の結果、当り/外れが決定すると、それぞれにおいて、予め準備された図柄変動パターン(図柄変動パターン)を選択(乱数カウンタで選択してもよい)し、特別図柄表示装置43に図柄変動パターンを表示する。この図柄変動パターンにおいては、リーチを経由した当り、外れリーチ、リーチを経由しない外れ等、様々な演出があり、遊技者は期待感をもって抽選結果を待つことができる。
【0054】
すなわち、当り時の図柄変動制御が終了すると、予め設定したラウンド数(例えば、15ラウンド)の大当たり処理が実行される。この大当たり処理中は、大入賞口44がほとんど開放状態であるため、遊技者によって有利な状態とすることができる。所定ラウンドの大当たり処理が終了すると、通常の遊技に戻る。
【0055】
ここで、本実施の形態に係るパチンコ機10の設計仕様では、入賞装置(下)49が個々に入賞センサを持たず、それぞれの案内路100Aに案内され、共通路102で合流した後に入賞センサ172によって入賞を検出する(図4参照)。
【0056】
このため、入賞装置(下)49には、入賞センサを取り付けるための領域が空くことになる。この場合、従来では、ダミーセンサを取り付け、見掛け上、入賞センサが取り付けられているのと同等の外観としていた。しかし、これでは、単に見せかけだけであったため、入賞装置(下)としての演出効果が低かった。
【0057】
そこで、本実施の形態では、入賞センサ172に代えて(ダミーセンサに代えて)、照明ユニット114を取り付けた。
【0058】
この取り付け手順は、まず、入賞装置(下)49のベース部106の裏面側から、照明ユニット114の側面をフック112の爪部112Aにあてがって、入賞口49の一対の溝部110に挿入していく。このとき、フック112は弾性変形するため、爪部112Aは照明ユニット114の移動軌跡から退避される。
【0059】
挿入を継続し、溝部110に挿入し終えると、爪部112Aは照明ユニット114の側面から逸脱し、これによりフック112の弾性変形が解除され、復帰する。このフック112の復帰動作によって、爪部112Aが照明ユニット114の挿入方向後端面に係合される。
【0060】
なお、この装着は、照明ユニット114の外形が、入賞センサ172、ダミーセンサと同一であるため、当該入賞センサ172、ダミーセンサの装着手順と同一である。
【0061】
照明ユニット114の装着が完了した入賞装置(下)49は、遊技盤32の所定位置に取り付けられ、光源アッセンブリ116のコネクタ116Cを介してランプ制御基板156との電気的接続がなされる。
【0062】
このとき、光源116Aによる光の照射範囲に、入賞口108入口108A近傍が含まれるため、光源116Aを点灯することで、入賞口108の入口108A近傍が照明され、視覚的に強調される。
【0063】
また、光源アッセンブリ116は、照明ユニット114に対して着脱可能であるため、照明ユニット114を単にダミーセンサとして利用することもでき、パチンコ機10の設計仕様に迅速に対応することができる。
【0064】
また、光源116Aの色を変えたり、照明の強度を変えることも簡単に行うことができる。
【0065】
以上説明したように本実施の形態では、従来入賞センサが不要であった箇所にダミーセンサを取り付けていたが、このダミーセンサはみせかけだけの機能しかないため、入賞装置(下)49の装飾、演出が乏しかった。また、光の演出をする場合には、入賞装置(下)49自体を大きくしなければならず、さらに、入賞口108の入口108Aを強調するような照明が構造上できなかった。そこで、本実施の形態では、パチンコ機10の設計仕様において、入賞センサ172が個々の入賞装置(下)49に不要である場合に、ダミーセンサに代えて、照明ユニット114を取り付けた。この照明ユニット114は、入賞センサ172やダミーセンサーと外形が同一であるため、装着のために別途係合手段が不要であり、入賞センサ172等の取り付け用係合手段(フック112や溝部110)をそのまま利用することができる。この結果、入賞装置(下)49自体が大きくなることはない。また、照明ユニット114の取り付け位置は、入賞口108の入口108A近傍であるため、光源116Aを点灯することで、当該入賞口108の入口108Aを強調して照明することができる。
【0066】
なお、本実施の形態では、前記入賞装置(下)49に入賞センサ172を設ける必要がない場合に、代わりに照明ユニット114を設け、遊技の進行とは無関係に、単純に入賞口108の入口108Aの演出照明を行うようにしたが、以下のように遊技の進行に関連付けて、点灯、消灯を制御するようにしてもよい。また、入賞装置(下)49に限らず、入賞装置(上)48或いは始動口46に設けるようにしてもよい。
【0067】
例えば、始動口46に照明ユニット114を設けた場合、この始動口46に入賞したときに抽選のための乱数を乱数カウンタから取得する。この乱数カウンタから取得する乱数値は予め設定された当り値と比較を行うが、乱数値の取得の際に、当り値を取得するタイミングに合わせて光源116Aを点灯することにより、遊技者は、このタイミングを狙ってパチンコ球を発射する等、遊技者が介入するゲーム性を持たせることができる。図9に、この当り乱数値取得時点灯制御における、制御フローチャートを示す。
【0068】
図9(A)は周知の乱数更新処理であり、ステップ250では、乱数値を+1更新し、次いでステップ252で乱数値が予め設定した上限値(ここでは、314とする)になったか否かが判断され、肯定判定されるとステップ254へ移行して乱数値を0に戻してステップ256へ移行する。なお、ステップ252で否定判定された場合には、ステップ256へ移行する。
【0069】
ステップ256では、乱数値が初期値と一致したか否か、すなわち1周したか否かが判断され、肯定判定されるとステップ258へ移行して新たに初期値を選択して記憶し、ステップ260へ移行する。ステップ260では、ステップ258で記憶した初期値を乱数値にセットして、このルーチンは終了する。なお、ステップ256で否定判定された場合には、初期値の選択が不要であるため、このルーチンは終了する。これにより、乱数値は1周毎にランダムにスキップするため、当り値(ここでは、7)の予測がつきにくくなり不正行為等の防止につながる。
【0070】
次に、図9(B)は、本実施の形態に係る照明ユニット114による演出処理を示しており、ステップ270では、現在の乱数値が1〜13の間(1<乱数値<13)であるか否かが判断され、肯定判定されると乱数値が当り値に近いと判断され、始動口46の入口近傍を照明するべく、ステップ272へ移行して光源116Aを点灯状態とする。
【0071】
また、ステップ270で否定判定された場合には、乱数値が当り値に対して遠いと判断され、ステップ274へ移行して始動口46の入口近傍を照明せず、光源116Aを消灯状態とする。
【0072】
なお、この点灯制御時間は、CPUの処理時間から換算して、約0.044秒間程度となり、注意して見れば見逃すことがない程度の時間に設定されている。
【0073】
すなわち、1周毎にランダムに更新される乱数値ではあるが、注意深く始動口46を見ていることで、当り値に近い時期に照明されるため、遊技者はこの照明時期を狙って始動口46にパチンコ球が入賞するような発射強度の調整等を行うことができ、ゲーム性を持たせ、趣向性を高めることができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、設計仕様により開放されるセンサ取付空間を有効利用して、装置を複雑化を招くことなく入賞口の入口近傍を照明することができ、この照明によって当該入賞口の入口を視覚的に強調し、遊技者に対して、入賞口への入賞意欲を増大させる演出効果をもたらすことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。
【図3】本実施の形態に係るパチンコ機の制御系の概略を示すブロック図である。
【図4】共通の入賞センサを用いた一対の入賞装置の構成を簡略化して示した正面図である。
【図5】(A)は本実施の形態に係る入賞装置(下)の正面図、(B)は図5(A)のVB−VB線断面図、(C)は図5(A)の背面図、(D)は図5(A)のVD−VD線断面図である。
【図6】(A)は本実施の形態に係る照明ユニットの正面図、(B)は図6(A)のVIB−VIB線断面図、(C)は図6(A)の下面図である。
【図7】(A)は光源アッセンブリの正面図、(B)は図7(A)の右側面図、(C)は図7(A)の下面図である。
【図8】(A)本実施の形態に係る照明ユニットに光源アッセンブリを装着した状態の正面図、(B)は図8(A)のIIXB−IIXB線断面図である。
【図9】(A)は乱数更新処理ルーチンを示す制御フローチャート、(B)は始動口に照明ユニットを設けて演出を行う場合の制御フローチャートである。
【符号の説明】
10  パチンコ機(遊技機)
32  遊技盤
49  入賞装置(下)49
106  ベース部
108  入賞口
108A  入口
100  案内路
100A、100B  案内路
102  共通路
110  溝部
112  フック
114  照明ユニット
112A  爪部
114A  貫通孔
114B  脚部
114C  溝部
116  光源アッセンブリ
116A  光源
116B  基板(照明制御手段)
116C  コネクタ
116D  切欠部
150  主制御基板
156  ランプ制御基板(照明制御手段)
172  入賞センサ(センサ)
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【住所又は居所】群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8
【出願日】 平成14年10月16日(2002.10.16)
【代理人】 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳

【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳

【識別番号】100085279
【弁理士】
【氏名又は名称】西元 勝一

【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志

【公開番号】 特開2004−135750(P2004−135750A)
【公開日】 平成16年5月13日(2004.5.13)
【出願番号】 特願2002−301586(P2002−301586)