| 【発明の名称】 |
遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】筒井 正浩 【住所又は居所】愛知県江南市古知野町朝日250番地 サン電子株式会社内
【氏名】後藤 覚 【住所又は居所】愛知県江南市古知野町朝日250番地 サン電子株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否を正確に判断できる技術を提供すること。
【解決手段】本発明は、記憶した始動入賞数が所定数の間に始動入賞すると記憶する始動入賞数をオーバーフローさせて所定数に維持する遊技機に接続されて用いられ、当該遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置である。この調整状態表示装置は、遊技機が出力する図柄変動信号に基づいて所定期間毎の図柄変動回数を当該期間に対応付けて記憶する手段と、所定期間毎に当該期間内にオーバーフローが生じたか否かを判定する手段と、オーバーフローが生じたと判定された期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数に特定数を加算して当該期間の推定始動入賞数を算出する手段と、所定期間毎の推定始動入賞数の経時変化を表示する手段とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 始動入賞を契機に図柄変動を開始し、図柄変動中に始動入賞すると始動入賞したことを記憶し、記憶した始動入賞数が1以上であれば図柄変動の終了後に図柄変動を再開して記憶した始動入賞数から1を減じ、記憶した始動入賞数が所定数の間に始動入賞すると記憶する始動入賞数をオーバーフローさせて前記所定数に維持する遊技機に接続されて用いられ、当該遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置であり、 遊技機が出力する図柄変動信号に基づいて所定期間毎の図柄変動回数を当該期間に対応付けて記憶する手段と、 前記所定期間毎に当該期間内に前記オーバーフローが生じたか否かを判定する手段と、 オーバーフローが生じたと判定された期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数に特定数を加算して当該期間の推定始動入賞数を算出する手段と、 前記所定期間毎の推定始動入賞数の経時変化を表示する手段と、 を備えている調整状態表示装置。 【請求項2】 始動入賞を契機に図柄変動を開始し、図柄変動中に始動入賞すると始動入賞したことを記憶し、記憶した始動入賞数が1以上であれば図柄変動の終了後に図柄変動を再開して記憶した始動入賞数から1を減じ、記憶した始動入賞数が所定数の間に始動入賞すると記憶する始動入賞数をオーバーフローさせて前記所定数に維持する遊技機に接続されて用いられ、当該遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置であり、 遊技機が出力する図柄変動信号に基づいて所定期間毎の図柄変動回数を当該期間に対応付けて記憶する手段と、 前記所定期間毎に当該期間内に前記オーバーフローが生じたか否かを判定する手段と、 期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数の通算期間内の合計数と、1回の始動入賞によって遊技機が払出す遊技媒体数と、前記通算期間内に遊技機が払出した合計遊技媒体数とに基づいて、遊技機が記憶している始動入賞数が前記所定数の間に始動入賞した数の前記通算期間内の合計数を算出する第1算出手段と、 第1算出手段で算出された合計数をオーバーフローが生じたと判定された期間の数で除算した数を算出する第2算出手段と、 オーバーフローが生じたと判定された期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数に、第2算出手段で算出された除算数を加算して当該期間の推定始動入賞数を算出する第3算出手段と、 前記所定期間毎の推定始動入賞数の経時変化を表示する手段と、 を備えている調整状態表示装置。 【請求項3】 前記第1算出手段は、(1)期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数の通算期間内の合計数に1回の始動入賞によって遊技機が払出す遊技媒体数を乗算した数、(2)前記乗算数に第2所定数を加算した数、(3)前記通算期間内に遊技機が払出した合計遊技媒体数から前記(2)の加算数を減算した数、(4)前記減算数を1回の始動入賞によって遊技機が払出す遊技媒体数で除算した数、を算出することを特徴とする請求項2に記載の調整状態表示装置。 【請求項4】 始動入賞を契機に図柄変動を開始し、図柄変動中に始動入賞すると始動入賞したことを記憶し、記憶した始動入賞数が1以上であれば図柄変動の終了後に図柄変動を再開して記憶した始動入賞数から1を減じ、記憶した始動入賞数が所定数の間に始動入賞すると記憶する始動入賞数をオーバーフローさせて前記所定数に維持する遊技機に接続されて用いられ、当該遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置であり、 遊技機が出力する図柄変動信号に基づいて所定期間毎の図柄変動回数を当該期間に対応付けて記憶する手段と、 前記所定期間毎に当該期間内に前記オーバーフローが生じたか否かを判定する手段と、 前記判定手段でオーバーフローが生じたと判定された期間の出現頻度に関する情報を表示する手段と、 を備えている調整状態表示装置。 【請求項5】 図柄変動短縮機能を有するとともに図柄変動毎に図柄変動信号を出力する遊技機に接続されて用いられる請求項1から4のいずれかに記載の調整状態表示装置であり、 前記判定手段は、図柄変動信号が所定間隔で所定回数連続して入力された場合に当該期間内にオーバーフローが生じたと判定することを特徴とする調整状態表示装置。 【請求項6】 図柄変動短縮機能を有する遊技機に接続されて用いられる請求項1から4のいずれかに記載の調整状態表示装置であり、 前記判定手段は、期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数が第3所定数より大きい場合に当該期間内にオーバーフローが生じたと判定することを特徴とする調整状態表示装置。 【請求項7】 請求項1から4のいずれかに記載の調整状態表示装置であり、 前記所定期間毎に遊技機が払出した遊技媒体数を当該期間に対応付けて記憶する手段をさらに備え、 前記判定手段は、期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数に1回の始動入賞によって遊技機が払出す遊技媒体数を乗算した数を算出し、算出した乗算数に予め設定されている第4所定数を加算した数を算出し、算出した加算数が当該期間に遊技機が払出した遊技媒体数より小さい場合に当該期間内にオーバーフローが生じたと判定することを特徴とする調整状態表示装置。 【請求項8】 始動入賞を契機に図柄変動を開始するとともに図柄変動保留機能と図柄変動短縮機能を有する遊技機に接続されて用いられ、当該遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置であり、 図柄変動毎に遊技機が出力する図柄変動信号の入力時刻を所定期間に亘って蓄積して記憶する手段と、 記憶手段を検索し、連続する2個の入力時刻の時間間隔が所定間隔のものを全て特定する手段と、特定された時間間隔の合計時間を算出する手段と、算出した合計時間を前記所定期間に対する比率で表示する手段とを備える調整状態表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】遊技機の中には、パチンコ玉の通過領域である遊技盤を備えるものがある。遊技機に投入されたパチンコ玉は、遊技盤に設置された複数の釘と衝突することによって進行方向を変えながら遊技盤上を流下する。この種の遊技機は、遊技盤に始動入賞口が設けられており、パチンコ玉が始動入賞口を通過することを契機に図柄表示装置で図柄変動を開始する。本明細書では、パチンコ玉が始動入賞口を通過することを「始動入賞」といい、始動入賞した回数を「始動入賞数」という。この種の遊技機は、図柄変動が終了されたときに図柄表示装置に所定の図柄が表示されると特賞状態に切り換えられる。 【0003】 上記した遊技機では、1回の図柄変動が所定時間継続する。このために、図柄変動中に再度始動入賞することがあり、この場合、遊技機は当該図柄変動の終了後に再度図柄変動を行なう。即ち、遊技機には始動入賞したことを記憶する機能が設けられている。例えば、図柄変動中に3回の始動入賞があるとその3回の始動入賞が記憶され、当該図柄変動が終了した後に、記憶された3回の始動入賞に対応する図柄変動が順に開始される(従って上記機能は図柄変動を保留する機能とも言えるものであり、本明細書では図柄変動保留機能と表現する場合がある)。以下では遊技機が記憶している始動入賞数を「保留数」という。このように、図柄変動中に始動入賞するとその始動入賞に対応する図柄変動は後で行なわれるために、本明細書では「始動入賞すると図柄変動を開始する」と表現せずに、「始動入賞を契機に図柄変動を開始する」と表現している。 多くの遊技機は、保留数が所定数(典型的には4つ)に等しい間に始動入賞しても、その始動入賞したことを記憶しない。即ち、遊技機は、保留数が所定数に等しい間に始動入賞すると、記憶する始動入賞数をオーバーフローさせて、保留数をその所定数に維持する。なお以下では、保留数が上限に等しい間の始動入賞のことを「オーバーフローの始動入賞」と表現することがある。なお遊技機内における始動入賞数をオーバーフローさせる処理の種類によって本発明は限定されるものではない。 【0004】 遊技機は、遊技盤の釘の位置や角度を調整することによって始動入賞し易くなったり始動入賞し難くなったりする。以下では、始動入賞し易い釘調整を「釘が開いている」といい、始動入賞し難い釘調整を「釘が閉まっている」という。遊技場を訪れる遊技者に遊技を楽しんでもらうためには釘は開いている方がよい。しかしながら、あまりに釘を開けすぎると始動入賞が多くなり過ぎて遊技場の営業に問題が生じる。従って遊技機の釘は、開け過ぎず閉め過ぎないという微妙な調整が必要とされる。 また遊技機の釘調整状態によっては、時間帯によって始動入賞が極端に多くなったり少なくなったりすることがある(いわゆるバラツキが発生する)。遊技者は、始動入賞が極端に多くなったときにはいわゆる止め打ち(連続してパチンコ玉を投入しないこと)をすることがあり、始動入賞が極端に少なくなったときにはその遊技機がつまらなくなって遊技を止めてしまうことがある。このような行為を遊技者が行なうと、遊技機の稼働時間が少なくなってしまう。遊技機の稼働時間が少なくなると遊技場の営業に問題が生じる。従って、どの時間帯でもほぼ一定の始動入賞数が確保されるように釘調整されることが好ましい。 また遊技機が設置される状態によっても始動入賞し易くなったり始動入賞し難くなったりする。例えば、遊技機が前方(遊技者側)に傾いて設置されている状態では始動入賞し易くなり、遊技機が後方に傾いて設置されている状態では始動入賞し難くなる場合がある。 【0005】 上記のように遊技機は、様々な調整状態に起因して始動入賞し易くなったりし難くなったりする。従って遊技場は、より良い運営を行なうために、遊技機の始動入賞に関する調整状態(例えば釘調整状態や設置状態)を把握しなければならない。このため多くの遊技場では、遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置を設置している。この表示装置は、所定期間における遊技機の図柄変動回数を蓄積して記憶する。所定期間における図柄変動回数は、図柄変動毎に遊技機が出力する図柄変動信号を計数することによって得る。この表示装置は、図柄変動回数の経時変化を表すグラフを作成して表示する。例えば、横軸に時間(累積アウト玉数でもよい;アウト玉とは遊技機に投入されたパチンコ玉である)をとって縦軸に図柄変動回数をとった座標平面上にグラフを表示する。遊技場の管理者は、グラフによって示された図柄変動回数が相対的に多いのか少ないのかに着目することによって、その遊技機が始動入賞し易い調整状態なのか、始動入賞し難い調整状態なのかを判断できる。例えば釘の開閉の程度を判断できる。また図柄変動回数が経時的に大きく変動しているか否かに着目することによって(即ち時間帯によってバラツキがあるか否かに着目することによって)、その遊技機の始動入賞に関する調整状態の良し悪しを判断できる。遊技場では、これらの判断に基づいてより良い調整を実施する。 なお下記特許文献には、遊技機が出力する図柄変動信号を計数して図柄変動回数を得る技術が開示されている。 【0006】 【特許文献】 特開2002−253819号 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記の表示装置のように図柄変動回数の経時変化を表示しても、オーバーフローの始動入賞が加味されていないために、遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否を正確に判断することができない。始動入賞数の経時変化を表示するようにすればこの問題は解決されるが、多くの遊技機は始動入賞を契機として信号を出力しないために、始動入賞数を得ることができない。 【0008】 本発明は、始動入賞を契機として信号を出力しない遊技機であっても始動入賞数に近い数値を得ることができ、得られた数値に基づいて始動入賞数の経時変化に近いものを表示する技術を提供する。また本発明は、遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否を判断できる新しい情報を表示する技術を提供する。これらの技術を提供することによって、遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否を正確に判断できるようにすることを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段と作用と効果】請求項1の発明は、始動入賞を契機に図柄変動を開始し、図柄変動中に始動入賞すると始動入賞したことを記憶し、記憶した始動入賞数が1以上であれば図柄変動の終了後に図柄変動を再開して記憶した始動入賞数から1を減じ、記憶した始動入賞数が所定数の間に始動入賞すると記憶する始動入賞数をオーバーフローさせて前記した所定数に維持する遊技機に接続されて用いられ、当該遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置である。この調整状態表示装置は、遊技機が出力する図柄変動信号に基づいて所定期間毎の図柄変動回数を当該期間に対応付けて記憶する手段と、前記の所定期間毎に当該期間内にオーバーフローが生じたか否かを判定する手段と、オーバーフローが生じたと判定された期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数に特定数を加算して当該期間の推定始動入賞数を算出する手段と、前記の所定期間毎の推定始動入賞数の経時変化を表示する手段とを備えている。 【0010】 請求項1の調整状態表示装置では、遊技機でオーバーフローが生じたか否かが判定される。そしてオーバーフローが生じたと判定された期間に対応する図柄変動回数に特定数(例えば1)が加算された値が算出される。従って、その期間における始動入賞数に近い数(これを推定始動入賞数と記載している)が算出される。オーバーフローが生じなかったと判定された期間の図柄変動回数は、その期間における始動入賞数と推定できるものである(即ちその図柄変動回数自体が推定始動入賞数である)。表示される推定始動入賞数の経時変化は、実際の始動入賞数の経時変化に近いものである。請求項1の調整状態表示装置を用いると、始動入賞を契機として信号を出力しない遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否を正確に判断できるようになる。 なお遊技機が始動入賞数をオーバーフローさせる処理には以下の各処理、即ち(1)記憶している始動入賞数が上記所定数に達しているか否かを始動入賞したときに判断し、達していると判断した場合に始動入賞数を加算しないで上記所定数に維持する処理、(2)始動入賞すると始動入賞数を一端加算し、その加算数が上記所定数より大きくなったか否かを判断し、大きいと判断された場合に記憶している始動入賞数を所定数に変更する(例えば1減じる)処理、を含むものである。また上記した処理に限らず、他の処理によって遊技機におけるオーバーフロー処理を実行してもよい。本発明の技術は、遊技機におけるオーバーフロー処理の内容によって限定されるものではない。 【0011】 請求項2の発明は、始動入賞を契機に図柄変動を開始し、図柄変動中に始動入賞すると始動入賞したことを記憶し、記憶した始動入賞数が1以上であれば図柄変動の終了後に図柄変動を再開して記憶した始動入賞数から1を減じ、記憶した始動入賞数が所定数の間に始動入賞すると記憶する始動入賞数をオーバーフローさせて前記の所定数に維持する遊技機に接続されて用いられ、当該遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置である。この調整状態表示装置は、遊技機が出力する図柄変動信号に基づいて所定期間毎の図柄変動回数を当該期間に対応付けて記憶する手段と、前記の所定期間毎に当該期間内にオーバーフローが生じたか否かを判定する手段と、期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数の通算期間内の合計数と、1回の始動入賞によって遊技機が払出す遊技媒体数と、前記の通算期間内に遊技機が払出した合計遊技媒体数とに基づいて、遊技機が記憶している始動入賞数が前記の所定数の間に始動入賞した数の前記通算期間内の合計数を算出する第1算出手段と、第1算出手段で算出された合計数をオーバーフローが生じたと判定された期間の数で除算した数を算出する第2算出手段と、オーバーフローが生じたと判定された期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数に、第2算出手段で算出された除算数を加算して当該期間の推定始動入賞数を算出する第3算出手段と、前記の所定期間毎の推定始動入賞数の経時変化を表示する手段とを備えている。 【0012】 第1算出手段で算出される「合計数」は、通算期間内のオーバーフローの始動入賞数である。なお、通算期間内のオーバーフローの始動入賞数は、通算期間内のオーバーフローの始動入賞数と近似できる数であってもよい。第2算出手段で算出される「除算数」は、オーバーフローが生じた一つの期間当りのオーバーフローの始動入賞数と近似できる数である。 第3算出手段は、オーバーフローが生じたと判定された期間の図柄変動回数に、上記の除算数が加算された値を算出する。即ち、その期間における始動入賞数に近い数(推定始動入賞数)を算出する。オーバーフローが生じなかったと判定された期間の図柄変動回数は、その期間における始動入賞数と推定できるものである(即ちその図柄変動回数自体が推定始動入賞数である)。表示される推定始動入賞数の経時変化は、実際の始動入賞数の経時変化に近いものとなっている。請求項2の調整状態表示装置を用いると、始動入賞を契機として信号を出力しない遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否をより正確に判断できる。 なお上記の「通算期間」は複数設定してもよい。例えば1時間毎に設定してもよいし、1日の午前や午後にそれぞれ設定してもよい。また遊技機の特賞状態が終了してから次の特賞状態に移行するまでの期間を通算期間として設定してもよい。この場合、当該特賞状態が終了してから所定期間(特賞状態中に記憶された始動入賞数や当該特賞状態に移行する前に記憶された始動入賞数が消化されるまでの期間)は通算期間に含めないことが好ましい。 【0013】 上記の請求項2の調整状態表示装置において、第1算出手段は、(1)期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数の通算期間内の合計数に1回の始動入賞によって遊技機が払出す遊技媒体数を乗算した数、(2)その乗算数に第2所定数(ここで「第2」と表現したのは請求項1や2の「所定数」と区別するためである)を加算した数、(3)前記の通算期間内に遊技機が払出した合計遊技媒体数から(2)の加算数を減算した数、(4)その減算数を1回の始動入賞によって遊技機が払出す遊技媒体数で除算した数、を算出するようにしてもよい(請求項3)。 (1)の乗算数は、図柄変動の契機となる始動入賞に基づいて通算期間内に遊技機が払出した遊技媒体数である。即ちオーバーフローの始動入賞以外の始動入賞に基づいて通算期間内に遊技機が払出した遊技媒体数である。上記の「第2所定数」は、始動入賞以外の入賞に基づいて通算期間内に遊技機が払出した遊技媒体数と近似できる数である。始動入賞以外の入賞はほとんどないために、第2所定数は少なくかつ一定の値と近似できる。(2)の加算数は、オーバーフローの始動入賞以外の始動入賞と、始動入賞以外の入賞とに基づいて通算期間内に遊技機が払出した遊技媒体数と近似できる数である。(3)の減算数は、オーバーフローの始動入賞に基づいて通算期間内に遊技機が払出した遊技媒体数と近似できる数である。(4)の除算数は、通算期間内のオーバーフローの始動入賞数と近似できる数である。請求項3の発明を用いると、通算期間内のオーバーフローの始動入賞数と近似できる数を算出することができる。 【0014】 請求項4の発明は、始動入賞を契機に図柄変動を開始し、図柄変動中に始動入賞すると始動入賞したことを記憶し、記憶した始動入賞数が1以上であれば図柄変動の終了後に図柄変動を再開して記憶した始動入賞数から1を減じ、記憶した始動入賞数が所定数の間に始動入賞すると記憶する始動入賞数をオーバーフローさせて前記の所定数に維持する遊技機に接続されて用いられ、当該遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置である。この調整状態表示装置は、遊技機が出力する図柄変動信号に基づいて所定期間毎の図柄変動回数を当該期間に対応付けて記憶する手段と、前記の所定期間毎に当該期間内にオーバーフローが生じたか否かを判定する手段と、判定手段でオーバーフローが生じたと判定された期間の出現頻度に関する情報を表示する手段とを備えている。 【0015】 「判定手段でオーバーフローが生じたと判定された期間の出現頻度に関する情報」とは、例えば以下のようなものである。 (1)記憶手段に記憶されている全ての期間の数(これをNと記載する)と、判定手段でオーバーフローが生じたと判定された期間の数(これをN1と記載する)の比率である(N:N1)。 (2)N1と、「特定数未満の図柄変動回数に対応する期間」の数(これをN2と記載する)の比率である(N1:N2)。上記の「特定数」としては、例えば1や2等の小さい数値を採用する。従って、特定数未満の図柄変動回数に対応する期間N2は、図柄変動がほとんど開始されなかった期間である。N2は、記憶手段を検索して特定数未満の図柄変動回数と対応づけて記憶されている期間の数を計数することによって得ることができる。 (3)N1と、N2と、「特定数以上の図柄変動回数であって判定手段でオーバーフローが生じてないと判定された期間」の数(これをN3と記載する)の比率である(N1:N2:N3)。N3は、例えばNからN1とN2を減算することによって得ることができる。 (4)他にも、N1:N3や、N1:N1+N2や、N1:N1+N3等でもよい。 請求項4の調整状態表示装置によると、オーバーフローが生じたと判定された期間の出現頻度に関する情報が表示される。例えば上記の(3)の比率が表示される場合には、N1やN2の比率が大きいと、その遊技機は時間帯によって始動入賞数にバラツキがあることがわかる。またN1の比率が大きい場合は釘が開いている傾向にあるとも判断でき、逆にN2の比率が大きい場合は釘が閉まっている傾向にあるとも判断できる。N3の比率が大きい場合は、調整状態が適正であると判断できる。この調整状態表示装置で表示される情報は、従来にない新規なものである。請求項4の調整状態表示装置によると、調整状態に関する新しい情報を得ることができ、遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否をより正確に判断できるようになる。 【0016】 上記の調整状態表示装置が、図柄変動短縮機能を有するとともに図柄変動毎に図柄変動信号を出力する遊技機に接続されて用いられる場合には、前記の判定手段は、図柄変動信号が所定間隔で所定回数連続して入力された場合に当該期間内にオーバーフローが生じたと判定するようにしてもよい(請求項5)。 多くの遊技機は、保留数が上限に等しい場合に図柄変動時間が短縮される(即ち図柄変動短縮機能を有する)。従って図柄変動が短縮して行なわれる場合は、保留数が上限に達している可能性が高い。なおここで「保留数が上限に達している」と表現せずに「保留数が上限に達している可能性が高い」と表現したのは、保留数が上限より1少ない場合でも図柄変動を短縮して行なう遊技機が存在するからである。このような遊技機にも本技術は適用できる。遊技機における遊技を観察してみると、短縮された図柄変動が所定回数継続して行なわれる場合は高い確率でオーバーフローが生じることがわかる。請求項5における「所定間隔」とは、短縮された図柄変動が行なわれた場合に現われる短い間隔である。請求項5の調整状態表示装置は、短縮された図柄変動が所定回数連続して行なわれた場合にオーバーフローが生じたと判定する。この発明によると、オーバーフローが生じた可能性が高い期間を特定することができる。 【0017】 また上記の調整状態表示装置が、図柄変動短縮機能を有する遊技機に接続されて用いられる場合には、前記の判定手段は、期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数が第3所定数(ここで「第3」と表現したのは請求項1から4の「所定数」や「第2所定数」と区別するためである)より大きい場合に当該期間内にオーバーフローが生じたと判定するようにしてもよい(請求項6)。 請求項6における「第3所定数」は、短縮された図柄変動が当該期間内に所定回数行なわれた場合に現われる数である。短縮された図柄変動が所定回数行なわれた期間はオーバーフローが生じる可能性が高い。請求項6の調整状態表示装置は、短縮された図柄変動が所定回数行なわれた場合に当該期間内にオーバーフローが生じたと判定する。この発明によると、オーバーフローが生じた可能性が高い期間を特定することができる。 【0018】 上記した調整状態表示装置が、前記の所定期間毎に遊技機が払出した遊技媒体数を当該期間に対応付けて記憶する手段をさらに備える場合は、前記した判定手段は、期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数に1回の始動入賞によって遊技機が払出す遊技媒体数を乗算した数を算出し、算出した乗算数に第4所定数(ここで「第4」と表現したのは請求項1から4の「所定数」や「第2所定数」や請求項6の「第3所定数」と区別するためである)を加算した数を算出し、算出した加算数が当該期間に遊技機が払出した遊技媒体数より小さい場合に当該期間内にオーバーフローが生じたと判定するようにしてもよい(請求項7)。 上記の「第4所定数」は、始動入賞以外の入賞に基づいて当該期間内に遊技機が払出した遊技媒体数と近似できる値である。始動入賞以外の入賞はほとんどないために、第4所定数は少なくかつ一定の値と近似できる。上記の「乗算数」は、図柄変動の契機となる始動入賞に基づいて当該期間内に遊技機が払出した遊技媒体数を意味する。上記の「加算数」は、図柄変動の契機となる始動入賞と始動入賞以外の入賞とに基づいて当該期間内に遊技機が払出した遊技媒体数と近似できる値である。従って、この加算数が、当該期間内に遊技機が払出した遊技媒体数と等しい場合は、当該期間内にオーバーフローが生じなかったと判断できる。一方、加算数が、当該期間内に遊技機が払出した遊技媒体数より小さい場合には、当該期間内にオーバーフローが生じたと判断できる。請求項7の調整状態表示装置によると、オーバーフローが生じた期間を特定することができる。 【0019】 請求項8の発明は、始動入賞を契機に図柄変動を開始するとともに図柄変動保留機能と図柄変動短縮機能を有する遊技機に接続されて用いられ、当該遊技機の始動入賞に関する調整状態を表示する装置である。この調整状態表示装置は、図柄変動毎に遊技機が出力する図柄変動信号の入力時刻を所定期間に亘って蓄積して記憶する手段と、記憶手段を検索し、連続する2個の入力時刻の時間間隔が所定間隔のものを全て特定する手段と、特定された時間間隔の合計時間を算出する手段と、算出した合計時間を前記の所定期間に対する比率で表示する手段とを備える。 上記の「所定間隔」とは、短縮された図柄変動が行なわれた場合に現われる間隔である。請求項8の調整状態表示装置によると、短縮された図柄変動の合計時間が所定期間に対する比率によって表示される。この比率が大きい遊技機は、短縮された図柄変動が多く行なわれているために、始動入賞し易い状態(例えば釘が開いてる状態)であるといえる。比率が小さい遊技機は、短縮された図柄変動があまり行なわれていないために、始動入賞し難い状態(例えば釘が閉まっている状態)であるといえる。このような情報を表示する装置は従来にない。本発明の調整状態表示装置を用いると、調整状態に関する新しい情報を得ることができるために、遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否をより正確に判断できるようになる。 なお請求項8の調整状態表示装置において、表示手段は、前記した比率と、前記の所定期間における図柄変動回数とを並列表示することが好ましい。図柄変動回数が少ないにもかかわず比率が大きい遊技機は、短期間の間に多くの始動入賞があったものと判断できる。即ち、時間帯によって始動入賞数にバラツキがあると判断できる。並列表示するようにすると、時間帯によって始動入賞数のバラツキがあるか否かも判断できるようになる。このために、遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否をより正確に判断できるようになる。 【0020】 【発明の実施の形態】各請求項に記載の発明は次の形態で好適に実施される。 (形態1)遊技場には複数の遊技機とホールコンピュータが設置される。遊技機とホールコンピュータとの間にはいわゆるユニット(台ユニットや島ユニット)が配置される。ユニットは、遊技機から出力されるアウト信号やセーフ信号や図柄変動信号を入力し、アウト数やセーフ数や図柄変動信号数(図柄変動回数)の情報を1分毎にホールコンピュータに出力する。ホールコンピュータは、ユニットから1分毎に出力されるアウト数等の情報を入力し、1分毎のアウト数とセーフ数と図柄変動回数を蓄積して記憶する(即ちホールコンピュータは請求項1から4の記憶手段を備える)。蓄積して記憶された情報は、単位アウト数毎の情報に変換される。例えばアウト100球毎の情報に変換される。ホールコンピュータは、請求項に記載の判定手段や各算出手段や表示手段等を備える。 (形態2)請求項1,2,3,5,6,7の表示手段は、累積アウト数を横軸にとって推定始動入賞数を縦軸にとった座標平面上に経時変化を表すグラフを作成して表示する。 (形態3)請求項1,2,3,5,6,7の表示手段は、時間を横軸にとって推定始動入賞数を縦軸にとった座標平面上に経時変化を表すグラフを作成して表示する。 (形態4)各請求項に記載の「所定期間」は、遊技機が遊技されている状態であって、かつ、特賞状態や高確率状態ではない状態の期間である。特賞状態のときはセーフ数が極端に多くなるとともに図柄変動が行なわれない。高確率状態のときは図柄変動が極端に多く行なわれる。特賞状態や高確率状態のときを除外した情報に基づいて調整状態に関する情報を表示することによって、始動入賞に関する調整状態をより正確に判断できるようになる。 (形態5)請求項2の調整状態表示装置において、第1算出手段は、(1)期間に対応付けて記憶されている図柄変動回数の通算期間内の合計数に1回の始動入賞によって遊技機が払出す遊技媒体数を乗算した数、(2)前記の通算期間内に遊技機が払出した合計遊技媒体数から前記乗算数を減算した数、(3)その減算数を1回の始動入賞によって遊技機が払出す遊技媒体数で除算した数、を算出するようにしてもよい。 このようにすると、始動入賞以外の入賞によっては遊技媒体が払出されない遊技機や始動入賞口以外の入賞口がない遊技機の「通算期間内のオーバーフローの始動入賞数」を算出することができる。 【0021】 【実施例】 (第1実施例)図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1に、遊技場10の概略図を示す。遊技場10は、複数の遊技機21,22,23…と、それら遊技機21,22,23…と接続されたホールコンピュータ60等を備えている。遊技機21,22,23…によっていわゆる島55が形成されている。遊技場10には、複数の島55,56等が形成されている。図1では、全ての島を図示していない。また一つの島は、約20台の遊技機によって構成されるが、図1では島毎に三台ずつしか遊技機を示していない。 【0022】 本実施例における遊技機21,22,23等は、パチンコ玉を遊技媒体とするパチンコ機である。特に、以下のパチンコ機である。 (1)図柄表示装置を備えている。図柄表示装置では、始動入賞口をパチンコ玉が通過すること(始動入賞)を契機に図柄変動が行なわれる。本実施例における図柄変動とは、3つの図柄の変動を開始してその変動を停止させる1サイクルのことである。全ての図柄の変動が停止したときに同一図柄のゾロ目が表示されると特賞状態(大当り状態)に移行する。特賞状態中は図柄変動が行なわれない。また多くのパチンコ玉が遊技機から払出される。本実施例の遊技機は、いわゆるフィーバー機である。 (2)図柄表示装置に所定図柄(図柄が1から12までの数字で構成される場合には、例えば奇数の図柄)のゾロ目が表示されて特賞状態になると、その特賞状態後はいわゆる高確率状態になる。高確率状態中は、高確率(例えば1/60の確率)で特賞状態に移行する。これに対し、低確率状態中は、例えば1/300の確率で特賞状態に移行する。なお高確率状態中は始動入賞し易くなる。 【0023】 (3)図柄変動保留機能(始動入賞したことを記憶する機能)を有する。1回の図柄変動には数十秒から数分の時間がかかる。この時間の違いは、図柄変動がいわゆるリーチになるか否かによって変わる。またリーチアクションの長さによっても変わる。図柄変動保留機能とは、図柄変動中に始動入賞した場合に、その始動入賞があった旨を記憶しておき、当該図柄変動の終了後に図柄変動を再開する機能である。例えば図柄変動中に始動入賞が3回あった場合には始動入賞数を3つ記憶する。そして、当該図柄変動後に図柄変動を再開すると記憶した始動入賞数(保留数)を1減じて2にする。本実施例の遊技機21,22,23等は、保留数の上限が4である。従って、保留数が4つの状態で始動入賞した場合(オーバーフローの始動入賞があった場合)は、その始動入賞を契機とする図柄変動は行なわれない。 (4)図柄変動短縮機能を有する。図柄変動中に保留数が4に達すると、当該図柄変動の次の図柄変動は短縮して行なわれる。以下では短縮して行なわれる図柄変動を「短縮図柄変動」という。短縮図柄変動は、開始から終了までわずか数秒である。なお本実施例では、保留数が4の場合に短縮図柄変動が行なわれるが、遊技機の種類によっては保留数が3に達すると短縮図柄変動を行なうものもある。この種の遊技機にも本技術は適用できる。 【0024】 遊技機三台毎に台ユニット40が設置されている。従って一つの島に対して約6台の台ユニットが設置されるが、図1では島毎に1台の台ユニットしか示していない。台ユニット40は、遊技機21,22,23と通信可能に接続されている。他の台ユニットも遊技機と同様に接続されている。 島毎に島ユニット50,51等が設置されている。島ユニット50,51等は、それぞれの島55,56等の台ユニット40等と通信可能に接続されている。島ユニット50,51等は、ホールコンピュータ60と通信可能に接続されている。 【0025】 図2を参照して、遊技機の構成を詳細に説明する。図2では、遊技機21が台ユニット40に接続されている様子が示されている。図2では、本発明に関連するものを中心に図示している。即ち遊技機21には、図2に示したものの他に、遊技者によって操作されるハンドルや、ハンドル操作によって投入されたパチンコ玉が流下する遊技盤や、遊技盤に備えられる各種遊技装置(例えば役物、図柄表示装置)等が備えられるが、それらは公知のパチンコ機と同様であり図示を省略している。 遊技機21には、遊技状態信号出力手段80と確率状態信号出力手段82と図柄変動信号出力手段84とセーフ信号出力手段86が備えられている。また遊技機21の外部にはアウトメータ88が備えられている。 【0026】 遊技状態信号出力手段80は、遊技機21が特賞状態のときにハイ状態の信号を出力し、特賞状態以外の状態(通常状態)のときにロー状態の信号を出力する。以下では、この信号を遊技状態信号という。 確率状態信号出力手段82は、遊技機21が高確率状態のときにハイ状態の信号を出力し、低確率状態のときにロー状態の信号を出力する。 図柄変動信号出力手段84は、図柄表示装置で図柄変動が1回行なわれる毎に1パルスの信号を出力する。以下では、この信号を図柄変動信号という。この図柄変動信号は、図柄変動開始時に出力されるもの(いわゆる始動信号)でもよいし、図柄変動停止時に出力されるもの(いわゆる図柄確定信号)でもよい。また図柄変動信号は、図柄変動中はハイ状態であり図柄変動中以外はロー状態のものでもよい。図柄変動信号のパルスの出し方によって本発明の内容が限定されることはない。 遊技状態信号と確率状態信号と図柄変動信号は、台ユニット40に送られる。 【0027】 セーフ信号出力手段86は、パチンコ玉が各種入賞口(例えば始動入賞口、大入賞口)を通過したときに遊技機21から払出されるパチンコ玉(セーフ玉)を検出する。セーフ信号出力手段86は、10個のパチンコ玉が遊技機から払出される毎に1パルスの信号(セーフ信号と呼ぶ)を出力する。 アウトメータ88は、遊技盤に投入されたパチンコ玉(アウト玉)を検出する。アウトメータ88は、10個のパチンコ玉が遊技機に投入される毎に1パルスの信号(アウト信号と呼ぶ)を出力する。アウト信号とセーフ信号は、台ユニット40に送られる。 【0028】 台ユニット40は、上記した各信号出力手段80,82,84,86やアウトメータ88から出力された各種信号を入力する。台ユニット40は、遊技機22,23から出力された各種信号も入力する。台ユニット40は、それぞれの信号に対して所定の処理を施し、所定の信号を島ユニット50に対して出力する。 台ユニット40は、アウト信号が入力されると、台番号が対応づけられたアウト信号を島ユニット50に対して出力する。台番号とは、遊技場10の各遊技機を特定する番号である。この実施例では、遊技機21の台番号は、符号と同じ「21」とする。同様に、遊技機22の台番号は「22」であり、遊技機23の台番号は「23」である。従って、台ユニット40は、遊技機21のアウトメータ88から出力されたアウト信号を入力すると、「21」を対応づけたアウト信号を島ユニット50に対して出力する。なお以下では、台ユニットが出力するアウト信号を「アウト信号(台ユニット)」と記載する。これに対して、遊技機が出力するアウト信号を「アウト信号(遊技機)」と記載する。 台ユニット40は、遊技機21のセーフメータ86から出力されたセーフ信号を入力すると、「21」を対応づけたセーフ信号を島ユニット50に対して出力する。以下では、台ユニットが出力するセーフ信号を「セーフ信号(台ユニット)」と記載する。これに対して遊技機が出力するセーフ信号を「セーフ信号(遊技機)」と記載する。 台ユニット40は、遊技機21の図柄変動信号出力手段84から出力された図柄変動信号を入力すると、「21」を対応づけた図柄変動信号を島ユニット50に対して出力する。以下では、台ユニットが出力する図柄変動信号を「図柄変動信号(台ユニット)」と記載し、これに対して遊技機が出力する図柄変動信号を「図柄変動信号(遊技機)」と記載する。 台ユニット40は、他の遊技機22,23から出力されたアウト信号、セーフ信号、図柄変動信号を入力すると、各遊技機22,23の台番号を対応づけた信号を島ユニット50に対して出力する。 【0029】 また台ユニット40は、遊技機の台番号を対応づけた遊技状態信号(ハイ又はロー)を島ユニット50に対して出力する。同様に、台番号を対応づけた確率状態信号(ハイ又はロー)を島ユニット50に対して出力する。以下では、台ユニットが出力する遊技状態信号や確率状態信号を、「遊技状態信号(台ユニット)」、「確率状態信号(台ユニット)」と記載する。また遊技機が出力する遊技状態信号や確率状態信号を、「遊技状態信号(遊技機)」、「確率状態信号(遊技機)」と記載する。 上記したように、台ユニット40は、入力される各種信号と台番号とを対応づける役割を果たす。台ユニット40には、各種信号を入力する複数の入力端子が設けられており、その入力端子の位置から遊技機の台番号を特定できるようになっている。台ユニット40には、例えば台ユニット40のA入力端子は遊技機21であり、B入力端子は遊技機22であり、C入力端子は遊技機23であるといった情報が記憶されている。この点のより詳細な説明は省略する。 なお台ユニット40以外の台ユニットも、各遊技機から出力された信号を入力し、台番号を対応づけた信号を出力する処理を実行する。 【0030】 次に図3を参照して、島ユニット50とホールコンピュータ60の構成を説明する。図3は、ホールコンピュータ60と、それに接続される島ユニット50とを簡単に示した模式図である。 島ユニット50は、台ユニット40等から出力される各種信号を入力する。即ち、遊技状態信号(台ユニット)や確率状態信号(台ユニット)を入力する。またアウト信号(台ユニット)やセーフ信号(台ユニット)や図柄変動信号(台ユニット)を入力する。 島ユニット50は、アウト信号(台ユニット)やセーフ信号(台ユニット)や図柄変動信号(台ユニット)の1分間の入力数をカウントする。そして、カウントされたそれぞれの信号の入力数を1分間毎にホールコンピュータ60に対して出力する。また島ユニット50は、入力された遊技状態信号(台ユニット)や確率状態信号(台ユニット)をホールコンピュータ60に対して出力する。 【0031】 ホールコンピュータ60は、入力ポート120と出力ポート122とディスプレイ124と情報処理手段126と記憶装置128とキーボード130等を備えている。入力ポート120と出力ポート122は、信号線132によって情報処理手段126と通信可能に接続されている。入力ポート120にはキーボード130が接続されている。出力ポート122にはディスプレイ124が接続されている。 入力ポート120は、島ユニット50,51等から出力された各種信号を入力する。また入力ポート120は、キーボード130から出力された操作信号を入力する。入力された各種信号は、所定のデータ形式に変換されて情報処理手段126に取り込まれる。 出力ポート122は、ディスプレイ124と接続されている。情報処理手段126で処理された各種情報は、出力ポート122を介してディスプレイ124に送られる。ディスプレイ124では各種情報が表示される。 【0032】 情報処理手段126は、ホールコンピュータ60の動作を統括的に管理する。情報処理手段126で行なわれる処理の内容を以下で説明する。 (蓄積記憶処理;1分間のアウト数とセーフ数と図柄変動回数を記憶装置128に蓄積して記憶させる処理) 入力ポート120には、島ユニット50等から出力された「1分間のアウト信号(台ユニット)の入力数」が入力される。この入力数から遊技機における1分間のアウト数を算出し(即ち入力数に10を乗算する)、算出された1分間のアウト数を期間に対応付けて記憶装置128で記憶させる。 また入力ポート120には、島ユニット50等から出力された「1分間のセーフ信号(台ユニット)の入力数」が入力される。情報処理手段126は、この入力数から遊技機における1分間のセーフ数を算出し(即ち入力数に10を乗算する)、算出された1分間のセーフ数を期間に対応付けて記憶装置128で記憶させる。 また入力ポート120には、島ユニット50等から出力された「1分間の図柄変動信号(台ユニット)の入力数」が入力される。この入力数を期間に対応付けて記憶装置128で記憶させる。 これにより、記憶装置128には、1分間のアウト数とセーフ数と図柄変動回数が蓄積して記憶されていく。なお蓄積記憶処理では、各遊技機が特賞状態か否かを示す情報や高確率状態か否かを示す情報も期間に対応付けて蓄積して記憶される。情報処理手段126は、入力ポート120に入力されている遊技状態信号のレベル(ハイ又はロー)によって各遊技機が特賞状態か否かを判断する。また確率状態信号のレベル(ハイ又はロー)によって各遊技機が高確率状態か否かを判断する。 【0033】 図4の上表に、蓄積記憶処理が実行されることによって記憶装置128に記憶される情報の一例を示している。図4の期間は1分である。図4の上表には、遊技機21について、1分毎のアウト数とセーフ数と図柄変動回数が記憶されている。また、特賞状態か否かを示す情報と高確率状態か否かを示す情報が期間に対応付けて記憶されている。例えば期間t1においては、アウト数が100であり、セーフ数が30であり、図柄変動回数が6であり、低確率状態であることが記憶されている。また期間tnにおいては、アウト数が100であり、セーフ数が260であり、図柄変動回数が0であり、特賞状態であることが記憶されている。特賞状態のときはセーフ数が非常に大きいものになるとともに図柄変動が行なわれないことが、期間tnをみるとよくわかる。また期間tmにおいては、アウト数が110であり、セーフ数が90であり、図柄変動回数が12であり、高確率状態と記憶されている。高確率状態のときはセーフ数がかなり多くなるとともに図柄変動回数もかなり多くなることがよくわかる。 なお蓄積記憶処理では、遊技機が遊技中のときの情報のみを記憶させていく。即ち、遊技機が非遊技中である期間(アウト数とセーフ数と図柄変動回数がゼロの期間)の情報は記憶装置128で記憶させない。 また図4では遊技機21の例しか示していないが、他の遊技機22,23等についても、1分毎のアウト数とセーフ数と図柄変動回数と遊技状態が蓄積して記憶されている。 【0034】 (単位アウト数変換処理;図4の上表のように記憶された情報をアウト数100球当りの情報に変換する処理) 図4の下表に、単位アウト数変換処理によって図4の上表に示された情報を変換した後の情報が示されている。期間t1やtnは、変換前にアウト数が100球であったために情報が変換されていない。期間t2やt3やtmでは、変換前にアウト数が100球でなかったために、セーフ数と図柄変動回数がアウト100球単位の情報に変換されている。 【0035】 (オーバーフロー判定処理;遊技機でオーバーフローが生じたか否かを期間毎に判定する処理) この処理は、アウト100球当りの図柄変動回数が7.5以上の期間はオーバーフローが生じたと判定することによって行なう。この「7.5」という値は、100球のパチンコ玉が遊技機に投入される間に短縮図柄変動が2回以上行なわれなければ現われない値である。即ち、アウト100球という短い期間の間に短縮図柄変動が2回以上も行なわれる場合は、当該期間内にオーバーフローが生じた可能性が高いために、オーバーフローが生じたとみなすのである。図4の下表を例にすれば、期間t3では図柄変動回数が7.5以上である。本処理では、期間t3の間にオーバーフローが生じたと判定される。一方、期間t1とt2は図柄変動回数が7.5未満であるために、オーバーフローが生じたとは判定されない。なお本処理は、特賞状態や高確率状態である期間に対しては実行しない。即ち、低確率状態の期間に対してのみ実行する。さらに通常時に移行したときの始動入賞数の記憶による図柄変動回数は除くことが好ましい。 【0036】 (記憶内容修正処理;記憶装置128の記憶内容を修正する処理) 上記のオーバーフロー判定処理でオーバーフローが生じたと判定された期間に対応する図柄変動回数をプラス1して推定始動入賞数を算出し、記憶装置128の記憶内容を推定始動入賞数に修正する。従って、図4の下表を例にすれば、期間t3における図柄変動回数を+1して9.2と算出して記憶させる。図5に、本処理によって記憶内容が修正された後の記憶装置128の記憶内容の一例が示されている。図5を見ると、期間t3の図柄変動回数をプラス1して推定始動入賞数が求められたことがよくわかる。各期間の推定始動入賞数は、その期間における実際の始動入賞数に近い数値となっている。 【0037】 (グラフ作成表示処理;記憶内容修正後の記憶装置128の記憶内容をグラフ化して表示する処理) この処理では、図5のように記憶されている推定始動入賞数の経時変化を表すグラフを遊技機毎に作成する。このとき、特賞状態や高確率状態の期間を除いてグラフを作成する。そして作成されたグラフをディスプレイ124で表示する。図6に、本処理によって表示されるグラフの一例が示されている。このグラフは、累積アウト数を横軸にとってアウト100球毎の推定始動入賞数を縦軸にとった座標平面上に示されている。遊技場10の管理者は、このグラフを見ることによって、遊技機の始動入賞に関する調整状態の良し悪しを判断する。 【0038】 第1実施例によると、期間毎にオーバーフローが生じたか否かが判定され、オーバーフローが生じたと判定された期間に対応する図柄変動回数は、1が加算された値に修正される。従って、その期間の始動入賞数に近づくように変更される。オーバーフローが生じなかったと判定された期間に対応する図柄変動回数は始動入賞数と近似できる。ディスプレイ124では、記憶装置128に記憶されている推定始動入賞数の経時変化が表示される。表示される経時変化は、始動入賞数の経時変化に近いものとなっている。第1実施例によると、始動入賞を契機に信号を出力しない遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否をより正確に判断できるようになる。 【0039】 (第2実施例)ここでは、第1実施例と異なる部分を中心に説明する。本実施例の情報処理手段126は、オーバーフロー判定処理と記憶内容修正処理が第1実施例と異なる。さらに、算出処理が追加して実行される。以下に、本実施例の情報処理手段126によるオーバーフロー判定処理と算出処理と記憶内容修正処理について詳細に説明する。 (オーバーフロー判定処理) この処理は、第1実施例と同様に、低確率状態の期間に対してのみ実行する。また各遊技機毎に実行する点も第1実施例と同様である。以下では、オーバーフロー判定処理を、3つの処理に分けて説明する。 (処理1)まず単位アウト数変換処理後の各期間に対応する図柄変動回数に5を乗算した数を算出する。ここでの「5」という数値は、1回の始動入賞によって遊技機が払出すパチンコ玉数である。 例えば、遊技機21(図4の下表)を例にすると、期間t1における図柄変動回数は6であるために、期間t1における乗算数は30となる。また例えば、遊技機21における期間t3における図柄変動回数は8.2であるために、期間t3における乗算数は41となる。 この処理1を実行すると、図柄変動の契機となる始動入賞によって払出されたパチンコ玉数がアウト100球毎(期間毎)に算出される。即ちオーバーフローの始動入賞以外の始動入賞に基づいて遊技機が払出したパチンコ玉数が期間毎に算出される。 【0040】 (処理2)処理1で算出された各期間の乗算値に5を加算した数を算出する。ここでの「5」という数値は、始動入賞以外の入賞によってアウト100球の間に遊技機から払出されるパチンコ玉数と近似されるものである。始動入賞以外の入賞はほとんどないために、「5」という少ない値に設定することができる。例えば、上記した遊技機21の期間t1の場合は、30+5=35と算出される。また例えば遊技機21の期間t3の場合は、41+5=46と算出される。 処理2を実行すると、図柄変動の契機となる始動入賞と、始動入賞以外の入賞とに基づいてアウト100球の間に遊技機が払出したパチンコ玉数と近似できる値が算出される。 【0041】 (処理3)処理2で算出された各期間の加算数を、当該期間に対応して記憶されているセーフ数と比較する。そして後者の方が大きい場合は、当該期間内にオーバーフローが生じたと判定する。これに対し、前者の方が大きい場合は、当該期間内にオーバーフローが生じていないと判定される。例えば、遊技機21の期間t1の場合は、セーフ数が30であり、処理2で算出された加算数が35であるために、オーバーフローが生じていないと判定される。また例えば、遊技機21の期間t3の場合は、セーフ数が63.6であり処理2で算出された加算数が46であるために、オーバーフローが生じたと判定される。 【0042】 (算出処理) 上記のオーバーフロー判定処理でオーバーフローが生じたと判定された期間に対応するセーフ数から上記処理2で算出された加算数を減算した数を算出する。例えば、遊技機21の期間t3の場合は、63.6−46=17.6と算出される。さらに算出された減算数を「5」で除算した数を算出する。ここでの「5」という値は、1回の始動入賞によって遊技機が払出すパチンコ玉数である。遊技機21の期間t3の場合は、17.6÷5=3.5…と算出される。 この算出処理で算出された減算値(上記の例だと17.6)は、オーバーフローの始動入賞に基づいて当該期間内に遊技機から払出されたパチンコ玉数と近似できるものである。そして、算出された除算数(上記の例だと3.5)は、当該期間におけるオーバーフローの始動入賞数と近似できるものである。即ち遊技機21のt3の期間の場合は、オーバーフローの始動入賞が3.5回あったと算出されたことになる。 【0043】 (記憶内容修正処理) 上記のオーバーフロー判定処理でオーバーフローが生じたと判定された期間に対応する図柄変動回数を、算出処理で算出された当該期間の除算数を加算した数に修正する。従って、遊技機21の期間t3を例にすれば、図柄変動回数(8.2)がプラス3.5されて11.7に修正される(推定始動入賞数が算出される)。 【0044】 ディスプレイ124では、記憶装置128に記憶されている推定始動入賞数の経時変化が表示される。表示される経時変化は、始動入賞数の経時変化に近いものとなっている。第2実施例によると、始動入賞を契機として信号を出力しない遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否をより正確に判断できるようになる。 【0045】 (第3実施例)ここでは、第1実施例と異なる部分を中心に説明する。本実施例の情報処理手段126は、算出処理を追加して実行する点が第1実施例と異なる。また情報処理手段126は、記憶内容修正処理が第1実施例と異なる。情報処理手段126は、蓄積記憶処理と単位アウト数変換処理とオーバーフロー判定処理を第1実施例と同様に実行する。これらの3つの処理は遊技場10の営業時間中にリアルタイムで行なわれている。算出処理と記憶内容修正処理とグラフ作成表示処理は、遊技場10の営業終了後に実行される。以下に、本実施例の情報処理手段126による算出処理と記憶内容修正処理について詳細に説明する。 【0046】 (算出処理) 算出処理は以下の7つの処理に分けられる。 (処理1)特賞状態と高確率状態を除く全ての期間(即ち低確率状態の全期間;これを通算期間と称する)のセーフ数の合計を算出する。例えば、遊技機21であれば(図4の下表)、30+37.5+63.6+…=Xと算出する(Xは算出された値である)。この処理1を実行すると、通算期間におけるセーフ数の合計が算出される。 (処理2)通算期間内の図柄変動回数の合計を算出する。例えば、遊技機21であれば、6+6.7+8.2+…=Yと算出する(Yは算出された値である)。この処理2を実行すると、通算期間における図柄変動回数の合計(即ち図柄変動の契機となった始動入賞数の合計)が算出される。 【0047】 (処理3)処理2で算出された数(遊技機21の場合はY)に5を乗算した数を算出する。ここでの「5」という値は、1回の始動入賞によって遊技機が払出すパチンコ玉数である。例えば、遊技機21であれば、Y×5=5Yと算出される。この処理3を実行すると、図柄変動の契機となる始動入賞に基づいて通算期間内に遊技機が払出したパチンコ玉数が算出される。 (処理4)処理3で算出された値(遊技機21の場合は5Y)にZを加算した数を算出する。ここでの「Z」という値は、始動入賞以外の入賞に基づいて通算期間内に遊技機が払出したパチンコ玉数と近似できる値である。例えば、遊技機21であれば5Y+Zと算出される。この処理4を実行すると、図柄変動の契機となる始動入賞と、始動入賞以外の入賞とに基づいて通算期間内に遊技機が払出したパチンコ玉数と近似できる値が算出される。 (処理5)処理1で算出された数から処理4で算出された数を減算した数を算出する。例えば、遊技機21の場合には、X−(5Y+Z)=X−5Y−Zと算出される。これにより、オーバーフローの始動入賞に基づいて通算期間内に遊技機が払出したパチンコ玉数と近似できる値が算出される。 (処理6)処理5で算出された値を5で除算した値を算出する。ここでの「5」という値は、1回の始動入賞によって遊技機が払出すパチンコ玉数である。例えば、遊技機21の場合には、(X−5Y−Z)/5と算出される。この処理6で算出された値は、通算期間におけるオーバーフローの始動入賞数の合計と近似できる値である。 (処理7)処理6で算出された数をオーバーフローが生じたと判定された期間の数で除算した数を算出する。例えば遊技機21について、オーバーフローが生じたと判定された期間がA個あった場合には、(X−5Y−Z)/5Aと算出される。ここで算出された値は、オーバーフローが生じたと判定された期間一つ当りのオーバーフローの始動入賞数と近似できる値である。 【0048】 (記憶内容修正処理) オーバーフロー判定処理でオーバーフローが生じたと判定された期間に対応する図柄変動回数を、上記の処理7で算出された値を加算した数に修正する。従って、遊技機21の場合は、例えば期間t3における図柄変動回数が、(X−5Y−Z)/5Aを加算した数に変更される(推定始動入賞数が算出される)。 【0049】 ディスプレイ124では、推定始動入賞数の経時変化が表示される。表示される経時変化は、始動入賞数の経時変化に近いものとなっている。第3実施例によると、始動入賞を契機として信号を出力しない遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否をより正確に判断できるようになる。 なお、本実施例のオーバーフロー判定処理は、第1実施例のオーバーフロー判定処理と同様の処理であるが、第2実施例のオーバーフロー判定処理を実行してもよい。 【0050】 (第4実施例)ここでは、第1実施例と異なる部分を中心に説明する。本実施例の情報処理手段126は、記憶内容修正処理とグラフ作成表示処理を実行しない点が第1実施例と異なる。情報処理手段126は、算出処理と比率表示処理を実行する点が第1実施例と異なる。情報処理手段126は、蓄積記憶処理と単位アウト数変換処理とオーバーフロー判定処理を第1実施例と同様に実行する。これらの3つの処理は遊技場10の営業時間中にリアルタイムで実行される。算出処理と比率表示処理は、遊技場10の営業終了後に実行される。以下に、本実施例の情報処理手段126による算出処理と比率表示処理について詳細に説明する。 【0051】 (算出処理) 算出処理は、以下の3つの処理に分けられる。なおこの処理は、低確率状態の期間に対してのみ実行される。 (処理1)まずオーバーフローが生じたと判定された期間の数を算出する。この処理は、オーバーフローが生じたと判定された期間の数をカウントすることによって行なわれる。例えば遊技機21では、N1と算出されたとする。 (処理2)次に、図柄変動回数がゼロの期間の数を算出する。この処理は、記憶装置128を検索して図柄変動回数がゼロの期間を特定し、特定された期間をカウントすることによって実行される。例えば遊技機21では、N2と算出されたとする。 (処理3)記憶装置128に記憶されている通算期間の数から処理1で算出された数と処理2で算出された数とを減算した値を算出する。例えば、遊技機21の通算期間の数がBの場合には、B−N1−N2=N3(N3は算出された値)と算出されたとする。 【0052】 (比率表示処理) この処理では、上記の算出処理で算出された3つの数値の比率(%)を作成し、その比率をディスプレイ124で表示する。例えば、遊技機21の場合には、N1とN2とN3を比率で表示する。 【0053】 本実施例によると、表示された比率をみることによって、オーバーフローの始動入賞があった期間と始動入賞数がゼロの期間の割合を簡単に把握することができる。オーバーフローの始動入賞があった期間の比率が大きい場合は、その遊技機は始動入賞し易い状態(例えば釘が開いてる状態)にあると言える。始動入賞数がゼロの期間の割合が大きい場合は、その遊技機は始動入賞し難い状態(釘が閉まっている状態)にあると言える。それら以外の期間の比率が大きい遊技機ほど始動入賞に関する調整状態が良いとされる。またN1の比率もN2の比率も大きい場合には、その遊技機は時間帯によって始動入賞数にバラツキがあると言える。本実施例によると、調整状態に関する新しい情報が表示されるために、遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否をより正確に判断できるようになる。 なお、本実施例のオーバーフロー判定処理は、第1実施例のオーバーフロー判定処理と同様の処理であるが、第2実施例のオーバーフロー判定処理を実行してもよい。 【0054】 (第5実施例)ここでは第1実施例と異なる部分を中心に説明する。本実施例の島ユニット50等は、図柄変動信号(台ユニット)の入力時刻を遊技機毎に蓄積して記憶する。島ユニット50等は、図柄変動信号(台ユニット)の入力時刻の情報を、1分毎にホールコンピュータ60に対して出力する。なお、島ユニット50等は、上記各実施例と同様に、アウト信号(台ユニット)やセーフ信号(台ユニット)や図柄変動信号(台ユニット)の1分間の入力数をカウントし、カウントされたそれぞれの信号の入力数を1分間毎にホールコンピュータ60に対して出力する。また島ユニット50等は、上記各実施例と同様に、入力された遊技状態信号(台ユニット)や確率状態信号(台ユニット)をホールコンピュータ60に対して出力する。 【0055】 ホールコンピュータ60の入力ポート120には、島ユニット50等から出力された各種信号が入力される。また図柄変動信号(台ユニット)の入力時刻の情報も入力される。ホールコンピュータ60の情報処理手段126は、上記各実施例と同様に、蓄積記憶処理を実行する。その際に図柄変動信号の入力時刻の情報も記憶装置128に記憶させる。記憶装置128の記憶内容の一例が図7の上表に示されている。図7の上表によく示されるように、図柄変動回数の欄には図柄変動信号(台ユニット)の入力時刻が記憶されている。例えば、期間t1であれば6回の図柄変動が行なわれているために、6つの入力時刻(s1〜s6)が記憶されている。 本実施例の情報処理手段126は、単位アウト数変換処理を実行しない。従って、図7の上表に示されるような情報に基づいてオーバーフロー判定処理を実行する。以下に、本実施例のオーバーフロー判定処理について説明する。 【0056】 (オーバーフロー判定処理) この処理は、図柄変動信号の入力時刻が3秒間隔で3回連続で記憶されている場合に、その期間内にオーバーフローが生じたと判定する。ここでの「3秒」とは、遊技機で短縮図柄変動が行なわた場合に現われる時間間隔である。図7の上表を例にすると、s15とs16の時間間隔が3.0秒であり、s16とs17の時間間隔が3.0秒であり、s17とs18の時間間隔が3.0秒である場合には、期間t3の間にオーバーフローが生じたと判定される。なおこの処理が低確率状態の期間に対してのみ実行される点は上記各実施例と同様である。 【0057】 次に、本実施例における記憶内容修正処理について説明する。 (記憶内容修正処理) 上記のオーバーフロー判定処理でオーバーフローが生じたと判定された期間に対応する図柄変動回数をプラス1する。従って、図7の上表を例にすれば、期間t3における図柄変動回数をプラス1して10にする(推定始動入賞数を算出する)。図7の上表を変更したものが図7の下表に示されている。図7の下表をみると、期間t3の図柄変動回数がプラス1されたことがよくわかる。 【0058】 本実施例のグラフ作成表示処理は、図7の下表のように記憶されている推定始動入賞数の経時変化を表すグラフを遊技機毎に作成する。このとき、特賞状態や高確率状態の期間を除いてグラフを作成する点は第1実施例と同様である。そして作成されたグラフをディスプレイ124で表示する。このグラフは、時間を横軸にとって、各期間に対応する推定始動入賞数を縦軸にとった座標平面上に示される。図8に、表示されるグラフの一例を示す。遊技場10の管理者は、表示されたグラフを見ることによって、遊技機の始動入賞に関する調整状態の良し悪しを判断する。 【0059】 第5実施例によると、期間毎にオーバーフローが生じたか否かが判定され、オーバーフローが生じたと判定された期間に対応する図柄変動回数は、1が加算された値に変更される。従って、その期間の始動入賞数に近づくように変更される。オーバーフローが生じなかったと判定された期間に対応する図柄変動回数は始動入賞数と近似できる。ディスプレイ124で表示される経時変化は、始動入賞数の経時変化に近いものとなっている。第5実施例によると、始動入賞を契機に信号を出力しない遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否をより正確に判断できるようになる。 【0060】 (第6実施例)ここでは、第1実施例と異なる部分を中心に説明する。本実施例の情報処理手段126は、単位アウト数変換処理とオーバーフロー判定処理と記憶内容修正処理とグラフ作成表示処理を実行しない点が第1実施例と異なる。情報処理手段126は、算出処理と表作成表示処理を実行する点が第1実施例と異なる。本実施例の情報処理手段126が実行する蓄積記憶処理は第5実施例と同様である。即ち、図柄変動信号(台ユニット)の入力時間が記憶装置128に蓄積して記憶される。従って、図7の上表に示されるような情報が記憶装置128に記憶される。以下に、本実施例の情報処理手段126が実行する算出処理と表作成表示について説明する。 【0061】 (算出処理) 算出処理は、以下の4つの処理に分けられる。 (処理1)まず記憶装置128を検索して、低確率状態の期間において連続する2つの入力時間の時間間隔が3秒のものを全て特定する。ここでの3秒とは、短縮図柄変動が行なわれた場合に現われる時間間隔である。例えば、遊技機21において、s1とs2の時間間隔が3.0秒、s2とs3の時間間隔が5秒、s3とs4の時間間隔が15秒、…となっている場合には、s1とs2の時間間隔である3.0秒が特定される。なおこの処理は、低確率状態の一つの期間に対して実行される。ここでは期間t1に対して実行しているが、他の期間に対して実行されてもよい。 (処理2)処理1で特定された時間間隔の合計時間V(秒)を算出する。 (処理3)処理2で算出された合計時間Vの60秒に対する比率を算出する。 【0062】 (表作成表示処理) 上記の処理3で算出された比率と、その期間(上記の場合は期間t1)の図柄変動回数とを並列表示した表を作成し、作成された表をディスプレイ124で表示する。ディスプレイ124では、複数の遊技機における比率と図柄変動回数が表示される。図9に、表示例の一例を示している。 【0063】 本実施例によると、1分間に対する短縮図柄変動時間の比率が表示される。この比率が大きい場合は、その遊技機は始動入賞し易い状態(例えば釘が開いてる状態)であるとわかる。比率が小さい場合は、その遊技機は始動入賞し難い状態(例えば遊技機の釘が閉まっている状態)であるとわかる。また比率と図柄変動回数が並列表示されるために、時間帯によって始動入賞数にバラツキがあるか否かも判断することができるようになる。即ち、図柄変動回数が少ないにもかかわらず比率が大きい遊技機は、少ない時間の間に連続した始動入賞があったものであるために、時間帯によって始動入賞数にバラツキがあると判断できる。例えば図9の場合は、台番号21と台番号23は図柄変動回数が同じであるにもかかわらず、台番号23の方が比率は大きい。このため、台番号23は、台番号21に比べて、時間帯によって始動入賞数のバラツキが大きいといえる。図9のような情報を表示する装置は従来にない。本実施例によると、調整状態に関する新しい情報を得ることができ、遊技機の始動入賞に関する調整状態の良否をより正確に判断できるようになる。 なお、本実施例では、1分間における短縮図柄変動時間の比率を表示しているが、もっと長い期間における短縮図柄変動時間の比率を表示するようにしてもよい。 【0064】 以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。 例えば、遊技機が始動入賞数をオーバーフローさせる処理は、上記実施例のものに限定されるものではない。例えば、保留数が4のときに始動入賞があると保留数を一端5にし、その直後に1減じて4とする処理を実行するものであってもよい。遊技機が始動入賞数をオーバーフローさせる処理の種類によって本発明が限定されることはない。 【0065】 また、本発明の技術思想は、始動入賞以外の入賞によっては遊技媒体が払出されない遊技機や始動入賞口以外の入賞口が存在しない遊技機に対しても適用できるものである。この場合は、第2実施例のオーバーフロー判定処理を以下のように実行する。 処理1は第2実施例と同様に実行する。但し、第2実施例の処理2を実行しない。始動入賞によってのみパチンコ玉が払出されるからである。従って、処理1を実行すると、その処理1で算出された数を用いて第2実施例の処理3を実行する。即ち、処理1で算出された各期間の乗算数と、当該期間に対応して記憶されているセーフ数と比較する。そして後者の方が大きい場合は、当該期間内にオーバーフローが生じたと判定する。これに対し、前者の方が大きい場合は、当該期間内にオーバーフローが生じていないと判定する。 【0066】 また1回の始動入賞によって払出すパチンコ玉数が状態によって変化する遊技機(例えば低確率状態では5個払出し、高確率状態では4個払出す遊技機)に対しても本発明を適用することができる。 【0067】 また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】遊技場の構成を簡単に示す。 【図2】遊技機の構成を簡単に示す。遊技機から台ユニットに送られる各種信号を示す。 【図3】ホールコンピュータの構成を簡単に示す。 【図4】記憶内容修正処理前の記憶装置の記憶内容を例示する。 【図5】記憶内容修正処理後の記憶装置の記憶内容を例示する。 【図6】ディスプレイにおける表示例を示す。 【図7】記憶装置の記憶内容を例示している(第5実施例)。 【図8】ディスプレイにおける表示例を示す(第5実施例)。 【図9】ディスプレイにおける表示例を示す(第6実施例)。 【符号の説明】 10・・遊技場 21,22,23・・遊技機 40・・台ユニット 50,51・・島ユニット 55,56・・島 60・・ホールコンピュータ 80・・遊技状態信号出力手段 82・・確率状態信号出力手段 84・・図柄変動信号出力手段 86・・セーフ信号出力手段 88・・アウトメータ 120・・入力ポート 122・・出力ポート 124・・ディスプレイ 126・・情報処理手段 128・・記憶装置 130・・キーボード 132・・信号出力線
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| 【出願人】 |
【識別番号】000106690 【氏名又は名称】サン電子株式会社 【住所又は居所】愛知県江南市古知野町朝日250番地
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| 【出願日】 |
平成14年10月15日(2002.10.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000110 【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2004−135708(P2004−135708A) |
| 【公開日】 |
平成16年5月13日(2004.5.13) |
| 【出願番号】 |
特願2002−301141(P2002−301141) |
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